第757回 UAPのディスクロージャー、トランスヒューマンとエクソコンシャスの相克、人間の概念の変化 予告
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第757回 UAPのディスクロージャー、トランスヒューマンとエクソコンシャスの相克、人間の概念の変化
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トンパ文字伝説と日常に潜むシンギュラリティ〈王超鷹×高島康司〉リアル/オンライン
2023年8月19日
中国で非常に有名な王超鷹先生とのジョイントセミナーを開催します。王先生は日本で言えば中国の無形文化財レベルの人なのですが、現在の習近平政権下の国内状況、中国国民の本音など日本では到底入らない情報を話してくれます。アリババの創設者、ジャック・マーの近しい友人であり、アリババのロゴをデザインしたのも王先生です。実際中国では何が起こっていてどうなっているのか、AIの発展を入口にして語ってくれます。っぜひどうぞ!
開催日時
2023年8月19日
13:30?14:45
王 超鷹(講演)「文化大革命に翻弄された少年時代とトンパ文字伝説」
15:00?16:30
高島康司×王 超鷹(対談)「日常に潜むシンギュラリティ」
終了後、懇親会予定
主?催
マジョリカプランニング
参加費
会場参加:8,500 オンライン参加:7,500円(税込)
https://majolica-planning.com/store/event/491.html
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放送作家の方とトークライブをします。よろしかったらぜひどうぞ!非常に面白い企画になると思います。
2023年8月6日(日) 12:15
未来予測ライブ2023夏 【出演】高島康司・トダセルク
視聴期限: 2023年8月20日(日) 23:59 まで
https://twitcasting.tv/c:siratamakikaku/shopcart/247388
しらたま企画
世界情勢アナリストの高島康司のトークライブを8月6日に開催。トークテーマは「プレヤーレンが語る未来」「ロシア・ウクライナの行方」「AI社会の到来」「サイキックの未来予言」など。聞き役は放送作家であり「サイキック投資」の研究者でもあるトダセルク。
今回のトークライブでは、それぞれの視点から、今まさに動き出している世界の事象やトレンド、未来予想を語ります。情報満載のトークから一歩先を行く洞察を得てください。皆様のお越しを心よりお待ちしております。
【出演者紹介】
高島康司
コンサルタント、世界情勢アナリスト。多数の語学書や世界情勢、経済に関する情勢分析の著作があり、定評を得ています。「未来を見る!『ヤスの備忘録』連動メルマガ」で日本では報道されない情報を発信。
トダセルク
放送作家。TBS「クレイジージャーニー」、テレビ東京「やりすぎ都市伝説」、フジテレビ「ウルトラ怪獣散歩」などの番組を担当。世界の予言から未来を予測する「サイキック投資」の研究にも力を注ぐ。
【進行】
アッキー
チケットの購入
未来予測ライブ2023夏 【出演】高島康司・トダセルク
3,000 円
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コミュニティーサロンのyoorに有料サロンを開設しました。執筆中の本を先行的に公開し、読者の方々との対話で執筆を進めます。また、メルマガで紹介できなかった情報も掲載します。一つのテーマを深堀するので、その時々の情勢を解説している現在のメルマガと
重複する内容はまったくありません。両方読むといいかもしれません。基本的に火曜か金曜に月6回程度の頻度で更新します。購読料は初月は無料で、その後は月980円です。よろしかったら登録を!
https://yoor.jp/door/yasushi_takashima
最初に掲載する執筆中の本は「プレヤーレン最新コンタクト記録、2019年から2023年を中心に」です。ビリー・マイヤーに関してはUFOなどの画像や動画の偽造疑惑があり、これが災いし無視される傾向があります。しかし一方、その膨大なコンタクト記録は、哲学から自然科学や社会科学、そして未来の警告なども網羅する非常に豊かな内容です。これを画像や動画の偽造疑惑だけで無視するのいはあまりにもったいないと思います。これを読むと、なにかのインスピレーションを得ると思います。
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「特定商取引に関する法律」に定められた表記で勉強会をご案内しております。
事業者名:高島総研 住所:東京都渋谷区神宮前六丁目23番4号 桑野ビル2階
電話:090-2919-6504
代表者氏名:高島康司
商品の販売価格:すべて4000円
商品の代金以外の費用:勉強会参加費振り込み手数料
代金の支払い方法:指定銀行口座への振り込み
商品の引き渡し時期:毎月指定日にビデオをダウンロード
返品についての特約事項:特になし
注文や返品に対する有効期限:ダウンロードできない場合はリンクを再送信
「ヤスの勉強会」第113回のご案内
「ヤスの勉強会」の第113回を開催します。アメリカがロシアと水面下で交渉を始めました。ウクライナの反転攻勢は実質的に失敗し、兵器不足に陥っている西側諸国のウクライナ支援にも限界が見えてきました。プーチンはゼレンスキー政権の交替を和平交渉の条件にしているようです。また8月にはBRICS首脳会議が開催されます。ここでBRICS国際決済通貨が発表される可能性もあります。8月には大きな動きが集中する可能性があります。徹底的に解説します。
※録画ビデオの配信
コロナのパンデミックは収まっているが、やはり大人数での勉強会の開催には用心が必要だ。今月の勉強会も、ダウンロードして見ることのできる録画ビデオでの配信となる。ご了承いただきたい。
【主な内容】
・ロシアのアメリカの交渉の行方
・BRICS首脳会議と新たな国際決済通貨
・安定性が注目される東アジア
・トランプとRFKが組む可能性はあるか?
・進むUAPとエイリアンのディスクロージャー
・トランスヒューマニズムと意識変化
など。
よろしかったらぜひご参加ください。
日時:8月26日、土曜日の夜までにビデオを配信
料金:4000円
懇親会:リアル飲み会とZOOMで開催
以下のメルアドから申し込んでください。
記載必要事項
名前(ふりがな)
住所 〒
メールアドレス
参加人数
懇親会の参加の有無
ytakashima@gmail.com
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▼今回の記事
今回はいつもと異なる内容の記事となる。米下院の政府監視委員会が米政府や軍に関係した証言者を集め、「UAP(未確認飛行物体)」と地球外生物に関する公聴会を開催した。また、テクノロジーの急速な発展によるトランスヒューマニズムの考え方も広まっている。これらの動きで、人間の概念も基本的に変わりつつある。これを詳しく解説する。前回約束したスティーブン・グリア博士のプレゼンの続きは、別の記事に譲ることにする。
▼ウクライナの最新情報
今回もメインテーマを書く前に、日本のメディアで実態がまともに報じられていないので、ウクライナの戦況を報告する。8月1日のものだ。以下のようになっている。スペインの軍事シンクタンク、「Ejercito」や信頼できる軍事ブロガーがソースだ。
・北部ハリキュー州のクピャンスク、東部ルガンスク州のスバトボ西部などでは戦闘が続いている。またクレミンナ南方の森林地帯などでは、少なくとも砲撃戦が続いているようだ。戦闘の勝敗の行方はまだ分からない。
・さらに南のドネツク州、バフムトでは、ロシアの反撃の中、ウクライナ軍がクリシエフカ村の北で再びわずかな前進を見せた。
・一方、こうした状況で、ウクライナ軍の優勢が続いている地域もある。ドネツク州西部のベリカ・ノボシルカ周辺にあり、スタロマヨルシケ村での戦闘だ。ここは7月29日にウクライナ軍が奪還を宣言した村だ。スタロマヨルシケは、人口839人と小さい集落だが、ロシア軍の支配地域にもっとも深く入り込んだ地域にある。ロシア軍の防衛線の手前ではあるが、ここまでウクライナ軍が前進したことはこれまでない。今後、スタロマヨルシケがロシア軍に再占領されのか、またはウクライナ軍がさらにロシア軍の支配地域に前進するのかが注目されている。
以上である。しかし、6月4日から始まったウクライナ軍の反転攻勢では、ロシア軍が占領しているウクライナの領土、13万2000平方キロのうち、253平方キロを奪還したに過ぎない。これは、ロシア軍が占領している領土の0.19%に過ぎない。それも、ロシア軍が防衛線の外側に緩衝地帯として設置している「セキュリティーゾーン」の集落ばかりだ。
このメルマガには何度も書いているが、たしかにウクライナ軍の前進を示す情報もあるものの、ウクライナ軍が形勢を逆転できているわけではない。奪還された地域は、ロシア軍が戦略的に重要ではないとして、撤退した地域が多いように見える。こうした状況に変化がなければ、前回の記事にも書いたように、11月までにウクライナ軍が形勢を逆転できることを証明しなければ、クリスマスか年末までに西側諸国は支援を大幅に縮小するか打ち切り、ウクライナ軍は崩壊する方向に動くかもしれない。注目しなければならない。
▼人間の概念を変化させる深層の動き
それでは今回のメインテーマを書く。今回はいつもとは異なり、人間の概念が歴史的に変化しつつある可能性について論じたい。いま、ウクライナ戦争やアメリカの覇権失墜、世界の急速な多極化などの大きな変化に目を奪われているが、実はそうした状況で、人間の概念を大きく変えてしまうことにもなりかねない事態が進んでいる。これは、歴史の深層海流とでも呼べるような水面下の変化のように筆者には思われる。どんな動きなのか、順を追って説明しよう。
●米下院監視委員会の公聴会
「UAP(未確認空中現象)」が実際に存在し、そのテクノロジーの水準から見て、これが地球外のものである可能性を示唆するビデオが2017年米国防総省によって開示されてからというもの、国防総省や米軍の関係者から毎年のように新たな証言や情報の開示が進んでいた。「UAP」が地球外由来であること、そして地球外生物が実際に存在していて、それが地球に来訪しているという認識はだいぶ一般化してきた。
メルマガ第756回の予告
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第756回 報道されないウクライナの最新情勢、米経済が不況に突入する可能性、グリア博士の最新情報 1
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▼今回の記事
今回は複数の話題を書く。盛りだくさんだ。まず、ウクライナの状況について書く。まったく日本では報道されていないので、重要な情報だ。次にメインテーマとして、これからアメリカが不況に陥る可能性を検討する。可能性は非常に高い。最後に、スティーブン・グリア博士の最新ディスクロージャー情報を紹介する。驚くような内容だ。膨大な情報なので、数回に分けて掲載する。今回はその1である。
▼ウクライナの最新情報
それでは今回の最初のテーマを書く。ウクライナの最新情勢だ。
日本ではあいかわらずウクライナの反転構攻勢は遅れているものの、ウクライナは確実に領土を奪還していると報道している。一方ロシアは、黒海経由でウクライナの小麦を輸出する「黒海穀物イニシアティブ」を破棄し、ウクライナのクリミア大橋の攻撃への報復として、ウクライナの貿易港である「オデッサ」に連日ミサイル攻撃を行っている。他方ウクライナは、モスクワに向けてドローンを使った攻撃を実施している。そして、ロシアは国際的に孤立しており、ロシア経済も中長期的な停滞を余儀無くされているという情報が主要メディアの一般的な報道内容だ。
●ジョン・ヘルムスとジャック・ボーの情報
しかし。このような日本の報道ははっきりいって事実を反映していない。ウクライナの反転攻勢は失敗し、相当に追い詰められているのが現状だ。また、ロシアは戦闘では圧倒的に優勢で、ロシア経済も失速する兆候はまったくない。
このメルマガでは連続してウクライナ情勢を伝えてきたが、また日本ではまったく報道されていない情勢が明らかになった。それは、オーストラリア出身でモスクワ在住の調査ジャーナリストと、スイス軍元大佐でNATO軍の一員としてウクライナ軍の養成にもかかわったジャック・ボーの情報である。日本や西側の主要メディアでは報道されることはまずない情報だ。以下に簡単にまとめた。7月22日のラジオインタビュー、およびジョン・ヘルムスの記事から引用した。
●緊張するポーランドとベラルーシ
「ワウネル」の部隊は、ポーランドとの国境からわずか10kmほど離れたベラルーシ西部のブレツキー訓練センターで、ベラルーシ軍の訓練を開始した。ロイター通信が今週報じたところによると、国境付近のポーランド人は銃声とヘリコプターの音を聞いたという。
ポーランドの安全保障委員会は、隣国ベラルーシにおける「ワグネル」の新たな存在に対応するため、軍隊を東部へ移動させると発表した。独立したベラルーシのメディアは、約2500人の「ワグネル」部隊がウクライナの基地からベラルーシに到着したと推定している。
プーチンは安全保障理事会の会合で、ポーランドと他のEU諸国が軍を国境付近に配備することに懸念を表明した後、ロシアはベラルーシを防衛するために「あらゆる手段を用いる」と述べた。ポーランドがロシアの同盟国であるベラルーシを侵略しようとしており、そのエリートたちが「ベラルーシの土地を夢見ている」と主張した。
●黒海穀物イニシアティブを隠れみのにクリミア攻撃
アントニア・グテーレス国連事務総長と人道問題担当のマーティン・グリフィス事務次長(英国人)の主張とは正反対に、ウクライナは「黒海穀物イニシアティブ」を隠れ蓑に、ロシアに対する海上戦や、クリミア大橋で見たような無人機による戦闘を行おうとしていた。
明らかに、ウクライナはオデッサを使ってロシアの監視を迂回し、穀物取引を使って武器を輸入し、セヴァストポリやケルチ大橋に対して海上ドローンを仕掛けた。
オデッサのインフラが破壊された場合、ウクライナはクリミアの攻撃能力を失うということだ。一方、ロシアはまだ戦略的勝利を望んでいるかもしれないが、ウクライナ国内で反乱が起きることも想定しているようだ。
●11月がNATO支援の期限
カナダの情報筋によれば、クリスマスか11月末までに、ウクライナが戦争に勝つ能力を示し、われわれが供給している武器と資金で改善を示すか、さもなければNATOの支援を大幅に打ち切るという。クリスマスまでには、ウクライナ軍の戦力は使い果たされてしまうだろう。
●戦闘の実態(ジャック・ボーの分析)
第754回 政治交渉しかなくなるウクライナ戦争、コルマン博士の語るAIの起源 後半の予告
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第754回 政治交渉しかなくなるウクライナ戦争、コルマン博士の語るAIの起源 後半
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▼今回の記述
今回はNATO首脳会議を中心にして、ウクライナ戦争に関連して起こっていることを紹介する。極めて多くのことが起こっている。
次に、コルマン博士の語るAIの起源の後半を掲載する。これは第752回の記事の続きである。
▼NATO首脳会議とウクライナで起こっていること
それでは今回のメインテーマを書く。いま、ウクライナ戦争に関連して非常に多くのことが起こっている。
まずリトアニアのビリニュスで開催されている「NATO首脳会議」だが、ウクライナの即刻のNATO解明はないことがはっきりした。ウクライナについて条件が整い加盟国が同意すれば、加盟に向けた正式な手続きを始めるとし、加盟の時期は決められなかった。この条件とは、ウクライナ戦争の終結のことである。戦争終結のメドはまったく立たないので、当面はウクライナのNATO加盟の可能性は低い。
ウクライナのNATO加盟が実現するまでの期間、NATO諸国は一致して軍事支援を提供し、アメリカは、現在イスラエルに提供しているような手厚い軍事支援をウクライナに与える方向性で検討している。
一方これに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は、議論されている声明の中で、ウクライナのNATO加盟や招待について時期が示されていないのは「前代未聞でばかげている」と強い不満を表明。ウクライナの「招待」にも条件がつけられているとし、「ウクライナをNATOに招待する用意も、加盟させる用意もないようだ」と指摘している。
周知のようにNATO条約の第5条には、集団安全保障の規約がある。ウクライナのNATO加盟が即刻承認されると、NATO軍がウクライナ戦争に直接介入することになる。ロシア軍とNATO軍の交戦は第3次世界大戦の引き金になる危険性がある。このためネットでは、7月11日が第3次世界大戦の開始を告げる日となるのではないかとのうわさが出回っていたのもこれが理由だ。少なくとも、そのような可能性がなくなったことは歓迎すべきことだ。ポーランドやリトアニアを始め、東ヨーロッパ諸国を中心にして、ウクライナの即時加盟を支持する声が一定程度あったからである。
●NATO首脳会議後の情勢
では、NATO首脳会議後にはどのような情勢になるのだろうか?いま信頼できる軍事系のシンクタンクで、その分析が行われている。やはり今回のNATO首脳会議は、情勢のひとつの転回点になった可能性がある。スペインの著名な軍事系シンクタンクの「Ejercito」の分析が、シンクタンク系の分析の中でも代表的なものだ。「Ejercito」の分析を要約した。
・同盟国への依存度が高いウクライナは、あらゆる手段を使って同盟国に圧力をかけ、中長期的な軍事・経済支援だけではなく、NATOの即時加盟を求めている。
・しかし、ロシアとの本格的な衝突を回避したいアメリカを中心としたNATOは、即時加盟を受け入れるわけには行かない。これまで通りの支援を継続するだけだ。
・一方、NATOは兵器不足に直面している。戦争介入もできず、またウクライナへの兵器の供給が十分にできない状態はロシアにとってすこぶる有利である。ロシアは現在の4州の占領を続け、勝利を宣言することができる。
・他方ウクライナは、ロシア軍の全面的な撤退を和平交渉の前提にしている。ロシアがこの条件を受け入れる可能性は皆無だ。和平交渉が実質的にできないことになる。
・NATOにとってこれはジレンマだ。兵器の十分な供給も確保できず、また支援を継続してもウクライナが勝利する可能性はほとんどない。反対に、ロシアが弱体化する兆候はない。このままの状態だと戦争は膠着状態となり、ロシアの4州占領が確定してしまうだろう。
・この状況に陥るのを回避するためには、NATOはウクライナを説得して、ロシアの全面撤退を条件にするというこれまでのロシアとの和平交渉の条件を低くし、現実的な交渉を行わなければならない。
これが「Ejercito」などの軍事系シンクタンクの見通しだ。ウクライナの反転攻勢が始まってからすでに5週間になるが、目立った成果はない。ロシア軍の防衛線の外側にあるロシア軍が「セキュリティーゾーン」と呼ぶ緩衝地帯の集落を奪還できたに過ぎない。他方、ウクライナ軍の損害は非常に大きく、西側が供与した最先端の戦車や戦闘車両の損失が目立っている。こうした状況なので、ウクライナはNATOに対して勝利が可能であることを証明できなかった。これがいわば災いとなり、NATO首脳会議以降に想定される弱気の状況となって現れている。
●ヨーロッパの極右勢力の台頭
さらに、こうしたNATOの弱気な状態に拍車をかけているのが、ヨーロッパ諸国の状況だ。ウクライナ戦争とヨーロッパの不況により、EUやNATO諸国で、将来政権交代がある可能性もある。ウクライナ戦争と過剰な国防費に対しては、イギリスの労働党のような左派と、ドイツのAfDやフランスの国民戦線のような右派が反対している。
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第752回 プリゴジンの反乱で実際にはなにがおこっていたのか?日本では報道されていないこと、コルマン博士の語るAIの起源 前半
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▼今回の記事
ロシアの民間軍事会社、「ワグネル」を率いるプリゴジンが反旗をひるがえした。この事件について詳しく調べると、日本では報道されていない事実があまりにも多い。今回はこうした事実を紹介しながら、実際に何が起こったのか書く。最後に、マヤカレンダーの解釈で知られるコルマンインデックスから見たAIの起源とその行方を紹介する。記事が長くなるので、これは2回に分けた。今回は前半である。
●「ワグネル」は「ロシア軍情報機関(GRU)」の産物
これが事件の概要である。しかし、今回の事件がロシア国内のクーデターの発生と、プーチン政権の転覆の可能性を示唆するものではないにしても、その実態は報道されているよりもはるかに深い。
そして、ここで重要な点は、プリゴジンだけに焦点が当たっているが、実は「ワグネル」の指導者はプリゴジンだけではない。
周知のようにプリゴジンは、スタンドのホットドッグ売りから身を興し、レストランのオーナーとなった人物だ。その後、ケータリングサービスの企業を成功させ、プーチンとの関係ができた。このようにプリゴジンにはまったく軍歴がない。
そのような人物が、戦闘集団である「ワグネル」をなぜ設立できたのだろうか?筆者にはナゾであった。プリゴジンは「ワグネル」の実力者では確かにあるものの、「ワグネル」を動かしている別な人物や勢力がいるのではないかと思っていた。
実は「ワグネル」の背景を調べると、ドミトリー・ウトキンという共同創立者がいたのだ。むしろ、「ワグネル」の本当の実力者はウトキンなのかもしれない。事実、占拠した「ロストフ・ナ・ドヌ」からモスクワに進軍していた3200人の部隊を指揮していたのがウトキンだった。ウトキンの動向から今回の反乱を見ると、まったく知られていなかった事実が見えてくる。
実は「ワグネル」は、「ロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)」の産物なのである。単なる民間軍事会社ではない。「GRU」はロシア軍の最高情報機関である。プリゴジン自身は軍歴がないものの、もう一人の共同設立者であるドミトリー・ウトキンは、「GRU」の特殊部隊、「スペツナズ」の特殊工作員だった。
「スペツナズ」は少なくとも1949年以来、おそらくそれ以前から存在している。彼らは通常、敵陣の背後で秘密裏に作戦を遂行する。彼らは最新の装備で武装しており、ロシアの敵の裏庭に小型核兵器を仕掛けることができると疑われてきた。
インターネット上では、「ロシア保安局(FSB)(KGBの後継組織)」、ならびに「スペツナズ」の隊員の多くが親ワグネル派であることが確認されている。つまり、軍内、おそらくは「FSB」内でも権力闘争があった可能性があり、現在の軍指導部の交代だけでなく、プーチンに屈辱を与え、交代させることが真の目的だった可能性があるのだ。
●6カ月前からプリゴジンは準備、ウクライナと内通
まず、作戦を開始するために、プリゴジンは過去6カ月以上前から準備していた。その中には、バフムトで戦うための十分な弾薬が手に入らないという、証明可能なほど虚偽の告発があった。それとともに、プリゴジンは、ロシア陸軍指導部は腐敗しており、バフムト作戦中に「ワグネル」の側面を守ることを拒否し、ウクライナ戦争で大敗していると告発した。これらの非難はどれも真実ではなかったことが証明されている。
そして、「ツイッター」、「テレグラフ」、「サブスタック」などで流れている未確認情報によれば、それ以上のことがあったようだ。
プリゴジンは、少なくとも昨年1月以来、「ウクライナ軍情報部」と連絡を取り合っていた。一部の情報筋によれば、プリゴジンはウクライナ情報部幹部と会談するために、「ワグネル」が活動するアフリカにも飛んだという。同様に、プリゴジンはロシア国内の多くの特殊部隊にも連絡し、自分に加わるよう求めていたという情報もある。
プリゴジンがウクライナの情報機関に伝えたとされる情報には、プリゴジンの最終目標が含まれていた可能性がある。報道では、これも確たる証拠はないが、プリゴジンはウクライナに対して、ロシアの主要な司令部がどこにあるのかを明らかにすると約束し、ウクライナを利用して彼らを壊滅させることを狙ったとも言われている。
●プリゴジンは治安組織に浸透、ロシア軍の犠牲
現時点では確証はないが、プリゴジンは、警察、軍隊、諜報機関を含む数千人の支持者によって正義の行進が埋め尽くされるよう、一般的な蜂起を望んでいたようだ。もちろん今となっては、蜂起などなかったし、プリゴジンの気の遠くなるような探求に加わりたいと申し出る者もいなかった。
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第751回 変化するグローバルトレンド、文明の風は東アジアから吹いている、プレヤーレンが警告する新たな変異株
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▼今回の記事
まず今回は、日本ではほとんど報道されていないので、ウクライナの戦況について簡単に紹介する。次にメインテーマとして、巨視的な視点からいまの変化の方向性を分析することにした。まさに文明の風は東アジアから吹き始めた感じだ。最後に、プレヤーレンが警告する中国発のコロナの新しい変異株について紹介する。
▼日本では伝えられないウクライナの戦況
それではまず始めに、日本では伝えられていないウクライナの戦況を簡単に紹介する。ウクライナ軍の反転攻勢は続き小さな集落の獲得はできているものの、決定的な領土の回復には至っていない。また、ロシア軍の防衛線も突破できていない。
●全体の状況
・特に南部、サボリージャ州でウクライナ軍の反転攻勢が一時的に停止している。この機会をとらえてロシア軍は攻撃に転じている模様。ウクライナ軍の反転攻勢の一時的な停止の理由はよく分からない。戦況を分析し、戦術の再評価のために行っているのかもしれないし、ロシア軍をおびき寄せて殲滅する罠かもしれない。
・ただ多くの分析者が一致していることは、これまでの作戦でウクライナ軍は多くの損失を出しており、たとえ一部の戦闘では勝っているものの、現状ではサボリージャ州全体を奪還する兵力が不足するということだ。ウクライナ軍もこの状況を認識しており、目標実現のために戦略の再評価を行っている模様。ウクライナ軍が、ロシア軍に占領されている主要都市を奪還するためには、現状の軍の配置では無理だという判断だ。
・一方、この機会を捉えて、ここ数日で全体の戦況地図が変化している。南部から東部のあらゆる戦線で、ロシア軍の攻撃が激しくなっているからだ。
・ウクライナ軍にとっての最大の問題は、ロシア軍の航空戦力だ。KA-52のような戦闘ヘリコプター、そしてFPVやランセットなどのドローンの攻撃力だ。特にKA-52戦闘ヘリコプターの打撃力は大きい。遠方からウクライナ軍の戦闘車両をホバリングしながら攻撃できる。この航空戦力を撃退する方法がないと、ウクライナ軍の反転攻勢の成功はない。
(中略)
▼明らかに文明の風は東アジアから吹いてる
それでは、今回のメインテーマを書く。コロナのパンデミックとウクライナ戦争で、アメリカの覇権は衰退し、欧米諸国は政治的、経済的な主導権を急速に失いつつある。これを底流に進む政治・経済的な日々の変化のニュースに我々は翻弄されがちだ。もちろん、そうした動きを追い、状況の変化を的確につかむことも非常に重要だ。
しかし一方、こうした動きの深層で進む社会の大枠での変化を追うことも重要だ。意外な変化が目に入ってくる。それは、象徴的に表現するなら、文明の風が明らかに東アジアから吹き始めたという変化だ。
●TikTokのトレンドに見る変化
筆者は年甲斐もなくTikTokを見るのが好きだ。ここ5年くらいだろうか、ほぼ毎日TikTokを見ている。すると、コロナのパンデミックとウクライナ戦争という2つに大きな出来事を挟んで、それ以前と以後では大きな変化が見られるようになったと思う。客観的なデータがあるわけでもなく、筆者の印象だが次のように変化している。
・2020年くらいまでのパンデミック以前
パンデミック以前は明らかにエンタメのパーフォーマンスが中心だった。また、日本を訪れる外国人旅行者の投稿も多く、その中心的な内容は、アニメ、ファッション、おしゃれな小物、グルメ、風景、旅館など観光客にありがちな投稿動画だった。消費対象としての日本というイメージだ。
・2020年から2022年のパンデミック最中
それが、コロナのパンデミックになると傾向が大きく変わった。社会の変化に苦しむ人々の声が数多く投稿されるようになった。孤独、精神崩壊、自殺願望、先の見えない不安などだ。むろんエンタメ系の動画もあるが、めっきり見なくなった。また、どの国もロックダウンしているので、外国人観光客による投稿動画は激減した。
・2022年のウクライナ戦争
そうした中で、2022年から急速に増えたのがウクライナ戦争に関連した動画である。ウクライナ、ロシア双方が動画を投稿している。リアルな戦闘シーン、戦争の被害、平和への訴え、ロシア、ウクライナ双方の憎しみの叫びなどの動画だ。これに他のコンテンツは圧倒された感じだった。
・2023年のポストパンデミックとAIの爆発
それが2023年のパンデミック後になると、トレンドはまた大きく変化している。ウクライナ戦争関連の映像は多いものの、AI関連の動画が爆発的に増加している。ChatGPTはもちろんだが、あらゆる種類のAI関連アプリの紹介動画だ。こうした動画は筆者がAIを学習する重要なリソースになっている。YoutubeよりもTikTokの方がAIの紹介動画は多い印象を持つ。
そうした中、外国人観光客の動画に顕著な変化が見られる。日本の外国人観光客は1年前の100倍になっているが、彼らの投稿する動画のコンテンツも大きく変化しているのだ。欧米の旅行者の動画がとても多い。
もちろん、これまでのようなアニメやグルメもあるが、むしろ日本の社会環境のよさに注目する動画が中心だ。どこに行っても安全で落ち着きがあり、生活しやすい環境は現在の欧米と比べると雲泥の差があるというのだ。
●日本に住みたい欧米人、荒れるアメリカ
なにもこの傾向は日本に限られたものではない。中国や韓国についても同じような動画が見られる。TikTokの投稿者のイメージでは、豊かな中国、かっこいい韓国、安全と落ち着きの日本というところだろか。