マヤカレンダー(6)
Day5では個人に何が起こるのか?
「秩序崩壊ー強権による維持ー最終的な崩壊」というリズムが支配するのがDay5の特徴であった。ではこの期間、われわれ一人一人は何を体験するのだろうか。それがこの記事のテーマである。
コルマンは、そのエッセーの中で再三再四間マヤカレンダーの性格について誤解することがないよう読者に注意している。コルマンによるとマヤカレンダーは、どのようなことが起こるのかあらかじめ決められた予言ではないということだ。それは、人間の意識が進化するスケジュールを書き記した予定表であるということなのだ。そこにどんな矛盾があるにせよ、人間が経験している世界は人間自らが作り出したものだ。所得格差、環境破壊、地域紛争などわれわれの世界には問題が絶えないが、それらは人間の行動が作り出したものであることは間違いない。その意味で、われわれの生きている世界はわれわれが何を信じ何をよしとするのか、その意識の反映だということになる。
だとするなら、人間の意識が集合的に(集団的に)変化することは、われわれの価値観や行動形式もいっしょに変化するので、現実の世界も実際に変わることになる。これは当然のことだ。
コルマンがいうには、こうした意味での意識変化のスケジュールを表したのがマヤカレンダーだということだ。マヤカレンダーとはまず第一に、意識進化の予定表なのである。世界ではさまざまな出来事が起こるが、それは意識変化の反映にしかすぎない。さまざまな出来事が起こり、それに合わせて人間の意識が変化するのではない。その逆なのだ。意識の変化が先行し、それに合わせて世界が変わるというのである。
個々人の内面とDay5のリズム
するとDay5の「秩序崩壊ー強権による維持ー最終的な崩壊」というリズムも、周囲の環境や客観的な世界が自然と変化して、勝手に崩壊したり強権的に維持されることをいっているわけではないことは明らかだ。このリズムは、われわれ一人一人の内面の激烈な変化として訪れるのである。その結果が世界の変化なのだ。ならば、秩序が崩壊するというとき、われわれの内面の何が崩壊するのだろうか。
コルマンによると、崩壊するのは古い自分自身であるという。
現在われわれは第8サイクルにいるわけだが、すでにみたようにこのサイクルのテーマは、ものごとの統合の中心軸が左脳的な原理から右脳的な原理へと急速に移動することだ。右脳的な原理は、直観力、インスピレーション、創造性、ひらめき、そしてスピリチュアルな価値の目覚めを象徴するものとされている。この原理がものごとを統合する原理として現れ、これに基づいて世界の様相が根本から変化してしまうというのが第8サイクルの一つの意味だ。古い自分自身とはこの対極にある自己のあり方だ。
その形は人それぞれだろう。だがそれは、社会の階層的な秩序や物質中心の価値観に強くとらわれた自己だとコルマンはいう。誰しもこうした自己を持っているはずだが、心の奥底から自然に込み上げてくる、精神的な価値を指向する強い欲求によってこれが根底から変化せざるを得なくなるのが古い自己の崩壊ということだ。それはまさに覚醒なのだという。
この覚醒がもっとも強まるのがDay5以降であるとされる。したがって先に述べた「秩序崩壊ー強権による維持ー最終的な崩壊」というリズムは、「新しい自己の覚醒ー古い自己の復活と押し戻しー覚醒した自己の確立」というリズムの裏面なのだという。Day5では、覚醒へと向かうこのリズムと力を、現実の生活の中で多くの人が実感するようになるとコルマンはいう。
ミッドポイント
ミッドポイントとは、それぞれのDayとNightの期間のちょうど中間地点にあたる日をいう。この日の前後にエネルギーがもっとも強まり、それぞれのDayやNightのテーマがはっきりと実感されるという。Day5のミッドポイントは5月22日であった。
コルマンは、ミッドポイントをミッドポイントセレブレーションと称してこれを祝うイベントを行ったようだ。すでに過ぎてしまったが、このブログの読者の方はなにか大きな変化を体験しただろうか。筆者がこのブログを開設しよう、いやしなければならないと急に思いたったのがこの日の前後だ。これがDay5のエネルギーシフトと関係があるのかどうかは分からないが、自分にとっては大きな変化であった。
みなさんはどうであろうか?もしコルマンのマヤカレンダーの解釈が正しければ、われわれ一人一人はこれから彼のいう右脳シフトを体験することになるのだろうか。いや、もう変化の渦中にいる人の方が多いのかもしれない。すでに覚醒は、われわれの身近なところで始まっているのかもしれない。どうであろうか?いずれにせよ、すべてはこれから明らかになる。
ところで、マヤカレンダーの予定表とはそもそもなんだろうか。そこに書かれたスケジュールはなにに基づいて決められているのだろうか。コルマンはこれに明確な答えを出している。次回はこれをみる。
続く
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