2017-05

    書きかけの本、「アメリカは2020年代に分裂するのか?(仮題)」序章

    5月8日

    有料メルマガの予告

    もしかしたら、米議会を中心にトランプ大統領を弾劾する過程が始まった可能性がある。さらに、2020年代におけるアメリカの内乱を予想する歴史学者が出てきた。これも紹介する。5月12日の午前0時10分に配信する。

    「ヤスの勉強会」第38回のご案内

    「ヤスの勉強会」の第38回を開催します。トランプ政権の本性が見えてきました。私たちが思ったような政権ではまったくありません。これからどのような混乱あり、その渦中で日本がどうなるのか徹底して解説します。

    【主な内容】
    ・トランプ政権の本性
    ・混乱の中心はやはり中東か?
    ・アメリカ国内の混乱状況
    ・怨念の噴出と新しい思想の形成
    ・日本の向かう方向と深まる混乱

     よろしかったらぜひご参加ください。

    日時:5月27日、土曜日
    時間:1時半から4時半前後まで
    料金:4000円
    場所:都内(おそらく東横線沿線)

    いまのところ場所は未定ですが、申し込みいただいた方に直接お伝えいたします。以下のメルアドから申し込んでください。

    記載必要事項
    名前(ふりがな)
    住所 〒
    メールアドレス
    参加人数
    懇親会の参加の有無

    info@yasunoeigo.com

    高松の講演会

    以下の日程で高松の講演会を行います。お近くの方はぜひどうぞ!毎回ディープな講演会をしています!

    日時  平成29年5月19日(金)18:30受付 19:00~22:00前後まで
    場所  高松生涯学習センター

    会場内の掲示板にて部屋の確認をお願いいたします。
    〒760-0040 高松市片原町11番地1
    電話:087-811-6222 FAX:087-821-8022
    会費   ¥5000/人

    講演会後、高島先生を囲んでの懇親会を予定しております。場所 未定ですが高松市内にて行う予定です。

    主 催  里坊会計事務所 里坊昌俊
    実行委員 有限会社ウエストフードプランニング小西啓介、ソニー生命保険株式会社 山下智幸、株式会社京蔵 京兼慎太郎、株式会社クリード インテグレーション平野伸英

    内容
    ・トランプ政権の真実
    ・やはり中東がターゲット
    ・根本的に変化する世界経済
    ・TPPの比ではない日米FTA
    ・予言から見える人々の集合意識


    新しい本

    新刊本が出ます。面白い本になったと思います。よろしかったらどうぞ!

    「資本主義2.0」と「イミーバ」で見た衝撃の未来
    世界の政治・経済はこれからこう動く
    著者:高島 康司

    amazonで注文

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    記事全文を音声ファイルにしました。よろしかったらどうぞ。7日で削除されますので、お早めにどうぞ。

    音声ファイル

    ツイッターに書き込むことにしました。よろしかったらフォローをどうぞ。日々情報を発信します。
    https://twitter.com/ytaka2013/

    船井幸雄.comに筆者のページが出来ました。月一回のペースで更新します。ぜひご覧ください!

    船井幸雄.com
    ヤスのちょっとスピリチュアルな世界情勢予測

    今回の記事

    久しぶりの更新だ。いま依頼があって本を書いている。「2020年代にアメリカは分裂するのか?(仮題)」という本だ。今回はその序章を掲載する。

    序章

    2017年になってから、世界が次第に狂ってきていると感じないだろうか?これまで表現することさえはばかられ、どの社会でも否認と抑圧の対象として排斥されていた醜い集合的な感情が、いきよいよく噴出するのを我々は目撃するようになった。それは、極端な人種差別主義、白人優越主義、一神教の原理主義、移民排斥主義、そしてナショナリズムなどだ。

    戦後70年間、心の深層に押し込まれ、表面に現れないように抑圧されてきた暗い感情が、逆に正義の声として認められ、あからさまに放出することが許されるような状況になっている。それは、人々が狂い、大量破壊と殺戮へと驀進した1930年代を彷彿とさせる状況に近いのかもしれない。我々は果たして、2017年にコントロールが効かなくなりつつあるこの敵意と憎しみにあふれた集合的な感情の怒涛のような大河に、流されないで生き残ることは可能なのだろうか?パンドラの箱はすでに開いてしまったというのに。

    この集合的感情のパンドラの箱を開けた最大の出来事は、米大統領選挙とトランプ政権の成立であることに異論はないはずだ。この選挙と政権を見ると、箱から飛び出した怨念のエネルギーが、マージナルな集団を越えた思想へと昇華する具体的な過程がよく見えてくる。この思想形成の過程は、アメリカのみならず、特にヨーロッパでもこれから大きな潮流になる可能性が高い。それがどういうものなのか、少し見て見ることにしよう。

    立候補を発表した2015年夏には泡沫候補の一人にすぎなかった不動産開発業者のドナルド・J・トランプは、多くの予測を裏切り、あれよあれよという間に予備選を勝ち進み、第45代米大統領になってしまった。

    大統領に就任してからの動きは、さらに驚くべきものだった。選挙時に約束した39の公約を、議会の承認が必要のない大統領令という手を使って次々と実現している。それらは、イスラム圏7カ国からの入国禁止、メキシコ国境の壁の建設、環境保護の観点から中止になっていたガスパイプラインの建設など、過激な内容が多く含まれている。また、TPPの一方的な離脱、輸入品の高関税の適用など大統領令すらも通過せず、一方的に宣言されたものも多い。

    しかし、時間が経つとともに、トランプ政権が実際にどこまで続くのか、懸念が強くなってきた。トランプの最大の選挙公約のひとつはアメリカ版の国民皆保険であるオバマケアの廃止であった。これは共和党の懸案だったものの、トランプの廃止案は共和党が圧倒的多数である下院で否決されてしまった。後に下院で修正案が可決されたものの、いまのところ上院で可決される見込みはたっていない。

    トランプ政権の目玉は、1兆ドルの公共投資や国防費の10%の増額などの大きな支出を伴う政策を、富裕層を中心とした大減税とともに実施するというものだが、トランプ政権の強硬な姿勢は、議会との交渉を困難にさせており、このままではいま審議中の予算案が通過する見込みは少ない。

    もし予算案が否決されると、連邦政府の予算は枯渇し、2011年に起こったような政府の閉鎖という事態にもなり得る。そうした事態にまで至ると、トランプでは政府の運営はできないという声が高まり、1974年のニクソン大統領のときように、トランプを大統領の座から引き下ろす弾劾裁判の開始へと動く可能性も否定できなくなる。1年以内に弾劾されるだろうとの意見もあるくらいだ。

    トランプとはなにものなのか?

    そのような状況でも、アメリカを導く方向性が明確であればまだよい。しかし、聞こえて来るのは、「アメリカをまた偉大にする(Make America great again)」のスローガンのもと、グローバリゼーションを否定して保護貿易主義を宣揚し、製造業の生産拠点をアメリカに引き戻すという、どう見ても現実的とは思えないようなビジョンだ。

    グローバリゼーションの進展で新興国に生産拠点が移動した理由ははっきりしている。アメリカのような先進国の高い賃金では、新興国の安い労働力に競争できなくなったことだ。インターネットを中核としたITテクノロジーで世界に分散した拠点が容易に結ばれるようになった今日、企業は労働力の安い地域に生産拠点を移動させることは、利益の極大化を原理にする資本主義としては当たり前のことだ。トランプの言うように、高い制裁的な関税をかけたとしても、世界最高水準に高騰した賃金のアメリカに、製造業を再度戻すことは不可能に近い。この方向にアメリカの新しいビジョンがあるとは到底思えない。

    これが不可能だとすでに分かっているのだとすれば、結局トランプはなにをやりたいのだろうか?そして、そのようなおよそ夢物語にしか聞こえない政策を推し進めるトランプとは、そもそもいったいなにものなのだろうか?

    没落した中間層の怨念を追い風にした人物

    トランプのアイデンティティーではっきりしていることは、トランプはまさに社会の怨念というパンドラの箱を開けてしまった大統領だということだ。彼は、没落した中間層の怨念を掘り起こし、それを追い風にして大統領にまでなった。アメリカの主要メディアは、パンドラの箱から飛び出したこの没落した中間層の怨念の激しさを見誤り、トランプの勝利を予想することができなかった。

    他方、トランプの勝利を早期に予想し、的中させた人物がわずかながらいる。彼らの予想と論評を見ると、パンドラの箱から飛び出したものの実体がよく見えてくる。

    一人は、現代のアメリカのニューエイジ系ポップカルチャーを代表するジョン・ホーグである。彼は占星術などを用いたかなりユニークな社会評論を発表している。特に大統領選挙の予測では、1968年以来12回の選挙すべてで、一般投票の勝者を予測し、的中させている。ホーグは、すでにトランプが大統領選挙に立候補した2015年の8月に、彼が実際に大統領になる可能性があると予測していた。この時期、トランプはすぐ消える泡沫候補の一人にしか過ぎなかった。ホーグは2016年10月22日のニュースレターで次のように書いた。

    「トランプは、人々の怒りと憤りに深い共感を示し、そのストレスを代弁する。米政府は失業率の低下など数々の統計を示し、経済が回復していることを喧伝しているが、これがまやかしであることを人々はよく知っている。再就職できてもはるかに安い賃金だし、就職活動を止めた人々は失業率の統計から除外されている。経済の回復は政府が作り出した都合のよい幻想であることを人々はよく知っている。

    トランプは怒りとストレスを激しい言葉で代弁した後、「再びアメリカを偉大にする」という最高にポジティブなメッセージで集会を締めくくる。このメッセージは、人々が個々の自分の人生を投射する集合的な反響板としての役割を果たし、集会に出ると実に明るいポジティブな気持ちになって帰宅する。これがトランプ効果なのだ。これがトランプの支持が拡大している理由なのだ」

    このように書き、10月22日には早くもトランプの勝利を予見した。トランプには怨念という集合的な感情を集中させ、それを救いに変えてしまうような独特なカリスマ性がある。支持者集会の熱気は、没落した人々がトランプの言葉で怨念を吐き出し、その破壊的なエネルギーの彼岸に、偉大になったアメリカとともにある復活した自分の人生の姿を見いだすのだ。

    ホーグと同じようなことを言っていたのが、熱烈なクリントン支持者であった映画監督のマイケル・ムーアだ。2016年10月21日、かつては製造業で繁栄したものの、いまは没落したオハイオ州ウィルミントン市で講演し、次のように述べトランプの勝利を警告した。

    「没落した中間層はトランプのような人間爆弾が現れるのを待ち望んでいた。自分たちを隅に追いやった社会に対して爆弾を投げつける時が来るのを待っていた。11月8日の選挙の日、失業し、家を追い出され、家族にも見捨てられ、車も持っていかれ、何年も休むことさえ許されず、最低の医療しか受けられず、すべてを失った人々の手にたった一つ残ったものは、1セントもかからないが憲法で保障された投票する権利だ。彼らは一文無しで家もなく繰り返し踏み付けられてきた。

    しかし、11月8日の投票日にはそのすべてに対する仕返しができる。億万長者も失業者も同じ一票しか持っていない。そして中間層からの脱落者の数は億万長者よりも遥かに多い。11月8日、すべてを失った人々が投票所に現れ、投票用紙を受け取り、投票箱の前で彼らの人生を破滅に追い込んだシステムの全てをひっくり返すことを約束している候補者の名前にチェックを入れる。それがドナルド・J・トランプだ」

    このように、ホーグもムーアもトランプ勝利の背景にある米国民の集合的な感情を実によく描写している。これこそ、パンドラの箱から噴出したものの実体だ。それは、1980年代の後半から始まり90年代に加速し、現在に至るグローバリゼーションのうねりに適応できなかった、特に白人労働者を中心とした中間層の怨念の爆発であった。怨念の対象は、グローバリゼーションの歪みをなすがままに放置するが、ウォールストリートの金融産業は政府資金で救済する富裕層を最優先する連邦政府に向けられた。まずは、没落した自分たちの人生を取り戻すために、富裕層ばかりを優先する既存のシステムを破壊する。そのためには、トランプという強力な「人間爆弾」を政府に投げ込まなければまらないというわけだ。未来の希望を見いだすために、既存のシステムを破壊し尽くさなければらない。

    この集合的な心情の傾向は、反グローバリゼーションと呼ばれる。だが、破壊を望む感情の激しさは、こんなスマートな言葉では表現することは不可能だ。トランプを支持した感情のうねりには、まさに残されたエネルギーのすべてをかけて体制を打ちのめす一揆や革命という言葉のほうがふさわしい。トランプの勝利は、まさに「トランプ革命」であった。

    そしてトランプも、民衆のこの激しい集合的な感情を裏切ることはなかった。怨念に駆られた民衆の思いをそのままホワイトハウスに持ち込むことを宣言した。1月20日に行われた大統領就任演説はまさに破壊宣言であった。むしろ一揆と革命はこれから始まるのである。

    まずトランプは次のように述べ、支配層を批判する。

    「あまりにも長い間、我々の国家の首都にいる少数集団が政府の恩恵を受ける一方で、国民はその費用を負担してきた。

    ワシントンは繁栄した。しかし国民はその富の分配にあずかることはなかった。政治家は成功した。しかし職はなくなり、工場は閉鎖した。支配者層は国民ではなく、自分たちを守った」

    そして、この現状を変え国民にアメリカを取り戻すことを約束する。

    「これらは全て変わる。ここで、たった今から。なぜなら今この瞬間は諸君の瞬間だからだ。諸君のものなのだ。

    (中略)

    我々はこれ以上、話すだけで行動を起こさない政治家を、常に不満を並べ立てるもののそれについて何もしようとしない政治家を受け入れることはない。

    無駄話をする時間は終わった。行動を起こす時間がやってきたのだ」

    この就任演説を見ると、没落した白人中間層の噴出する怨念に火を付け、支配層を破壊して、再度偉大となったアメリカに支持者の人生を重ねるというトランプが選挙キャンペーンでやっていた手法をそのまま踏襲していることが分かる。パンドラの箱を開けて、飛び出した怨念を救いに変えるという手法だ。これは就任演説というよりも、権力を支配層から民衆が取り戻すことを宣言した革命の檄文である。

    トランプを押し上げた力の正体

    だが、没落した中間層の怨念の噴出によって支えられたトランプ革命はどこにたどり着こうとしているのだろうか?着地点はまったく見えないし、安定した着地点のようなものさえあるのかどうか定かではない。

    この着地点を見いだすためには、トランプを押し上げた集合的な感情の正体を知らなければならない。もちろんそれは、グローバリゼーションについて行くことのできず、かつての豊かな生活から転落した中間層の怨念であることは言うまでもない。彼らは「人間爆弾」トランプを政界に投げ入れ、支配層のシステムをひっくりかえす強い復讐心に燃えている。まさにこれは一揆である。

    トランプの支持基盤のひとつであるオルトライトの運動は、こうした中間層の復讐願望に明確な表現を与えた。ワシントン政界という湿地帯のゴミを取り除き(Drain the Swamp)、グローバリゼーションと自由貿易を否定して移民を排斥し、アメリカ第一主義を実現するというのは、オルトライトの中心的なリーダーの一人で、主席国家戦略官で上級顧問のスティーブ・バノンとそのグループが主張したものだ。バノンはトランプの選挙参謀でもあった。こうした意味で、オルトライトは没落した中間層の怨念と復讐願望に、明確な表現と方向性を与えたといえる。

    ところが、バノン一派の言葉を聞くと、復讐心よりももっと激しい熱情があるのを感じる。それは、現在のアメリカという国家を一度徹底して解体し、それを別な国家に根本的に作り替えてしまおうという熱情だ。たとえばスティーブン・バノンは、「私はレーニン主義者だ」と公言してはばからない。その理由は「レーニンはロシアという国家を破壊したからだ」という。現在のアメリカという国家を破壊し、それをまったく新しい国家に作り替えるのが自分の使命であると言いたいようだ。たしかにこれは革命である。

    既存のアメリカの解体への激しい熱情をもつものはバノンだけではない。バノンが旗振り役になっているオルトライトの政治運動に特徴的なことだ。オルトライトは、白人至上主義を唱え、移民や他民族に対する激しい敵意を特徴とし、アメリカを白人国家として立て替えることを目指す。この立て替えのためには、他民族にオープンな現在のアメリカの解体がどうしても必要だという。

    日本の主要メディアでもよく解説されるように、この運動が人口的に少数派に転落しつつある白人による防御反応であることは間違いない。そうだとしても、なぜいまの時期にオルトライトの旗振り役をホワイトハウスに送り込むことに成功するほど、これがメジャーな運動になったのだろうか?

    もちろんオルトライトのような思想は、かなり前から存在していた。ネオナチやKKKなどだ。しかしそうした運動は、社会には馴染めない極端な集団が支持する周辺的な運動で、メジャーな政治運動になることはまったくなかった。それなのに、いまなぜ突然とオルトライトのような運動が、広く支持されだしたのだろうか?

    実は、2001年の911の同時多発テロ以降、アメリカ人の集合意識は根源的な変化の過程にあり、多くのアメリカ人はこれまでなかったような世界観を心のどこかで共有するようになっていた可能性がある。オルトライトへの支持の拡大は、この目に見えない水面下で起こっている心的変化の産物なのである。これは第3章で詳しく解説する「終末論的革命論」と呼べるような世界観であり思想だ。この思想に結集したアメリカ人の革命を求めるエネルギーこそ、トランプを大統領にまで押し上げた力の正体である。

    サブカルに現れる集合的な感情

    しかし、こうした水面下で進む集合的な世界観の変化を合理的な手法で分析することは難しい。それは地下水脈のような感情の流れなので、明確に分かる形で表面に現れることはないからだ。主要メディアがトランプを押し上げた怨念の力の激しさを捉えることができず、その結果トランプの勝利の予想に失敗したのはこうした理由だ。

    しかし、いったん目をネットを中心に流布しているアメリカのサブカルに転じると、その実体がよく見えてくる。さらにそうしたサブカルは、この集合的な感情がどのように発達してきたのか、その具体的な発達過程を見ることができる一番よいツールでもある。

    アメリカでも日本でも、多くのサブカルのコンテンツが流布されている。それらは、幻視や予言などのオカルトの分野が中心だ。世界の滅亡を予言したとされるノストラダムスの「1999年7の月」などはそうしたものの典型だ。こうしたものは、ホラー映画のようなエンターテイメントとして生産され、消費されるだけだ。
    「終末論的革命論」のイメージも、いまどれほど広くアメリカ人によって広く共有されていようとも、結局は典型的な都市伝説なので、賞味期限が切れるとノストラダムスの予言のように忘れ去られ、消え去ると見ることもできる。もしそうなら、そうしたイメージがどれほど集合的に広く共有されていようとも、それらのビジョンをまじめに考察してもあまり意味がないに違いない。それはせいぜい、アメリカ版都市伝説の歴史を綴る程度のものにしかならない。

    もちろん、都市伝説の歴史は相当に興味深いテーマになり得る。現代のポップカルチャーの変遷史になるはずだ。だが、「終末論的革命論」のイメージには、消費されて忘れ去られる運命にあるそんな都市伝説には到底収まらない危険な内容が内包されている。

    このイメージには、大変に危険な破壊的エネルギーが内在している。もしそうなら、この非合理的な世界観と破壊力の源泉を理解するためには、ものごとは合理的に動くことを前提にした既存の世界観だけでは難しい。これを理解するためには、合理的な思考の限界を越え、マージナルな領域に踏み込み、非合理の心的な力の源泉を捕らえることがどうしても必要になる。サブカルは、地下水脈のように水面下でゆっくりと流れている集合的な感情の変化を読み解くための最良の窓なのである。

    内乱の予感

    しかし、「終末論的革命論」の共有と広がりがトランプを押し上げた力であったとしても、必然的にこの世界観を共有しない人々との間に深刻な対立を生み出してしまう。それはアメリカを分裂さえ、引き裂く力として作用する。

    トランプ大統領の就任で明らかになったアメリカ国内の対立は、我々が日本で想像する以上に深刻だ。ときおり日本のメディアでは、トランプ政権の4年間を切り抜ければ、アメリカはもとの安定した状態に戻り、覇権を次第に弱めつつも、自由貿易と市場原理、そして民主主義の原則が形成する国際秩序の守り手に復帰するだろうという見通しを見かけることがある。しかし、これはあまりに楽観的な見通しだ。

    トランプに抗議するリベラル派のデモはいまだに全米で盛んだし、対極のトランプを支持する白人優越主義者や移民排斥主義者の運動も前例のないほど拡大している。両者が和解して状況が安定するとは到底思えない。

    ニューヨーク、マンハッタン5番街のトランプ・タワーは、ニューヨークでももっともおしゃれで洗練された地区である。トランプ・タワーの周囲にはティファニーやルイヴィトンがあり、全米でもっとも家賃が高い高級なショッピングエリアだ。

    しかしいま、そんな地区にあるトランプ・タワーは自動小銃で武装した警官が警備し、トランプ・タワーの向かいの通りは、車の侵入ができないように、バリケードでものものしくガードされている。これは、日本でいえば銀座4丁目の交差点に武装警官が配置され、バリケードで封鎖されたような状況だ。

    またホワイトハウスの状況も一変した。国民に比較的にオープンな民主主義の象徴のホワイトハウスは、武装警察官が厳重に警備し、外部の人間はだれも近づくことが許されない。屋根には常時スナイパーが不用意に近づくものを狙っている。

    このような光景を見ると、トランプ政権のアメリカでは修復ができないほど対立が激化しており、最終的にアメリカでは内戦が起こり、国家として分裂してしまうのではないかと予感させる。

    革命と破壊のイメージ

    一方、視点をアメリカのポピュラーなサブカルまで包含すると、トランプの勝利は2001年の911同時多発テロで始まり、2007年からの金融危機でさらに踏み固められたある集合的なイメージとシナリオが、現実となった過程としても理解できる。そうしたイメージには、人々の怒りや怨念を表現する強烈なエネルギーが凝集している。つまり、トランプを勝利へと導いた感情は、トランプが大統領候補として立候補するかなり前から津波のようなエネルギーとなっていたのである。トランプは津波が向かう方向を与えただけだった。

    この強い感情的エネルギーは4つの簡単なキーワードにまとめることができる。革命、破壊、創造、そして再生である。すでに2001年の911で現れていたが、金融危機以降、ネットのアクセス数の非常に多いサイトでは「アメリカ第2革命」「合衆国解体」「創造的破壊」「エリートの処刑」、そして再生を表す「広域自給自足経済圏」などのイメージが氾濫した。

    これは、多くのアメリカ人が共有する集合意識の重要な一部にすらなっているといってもよい。それらのイメージは、予言、幻視、占星術、コンピュータの未来予測などの結果として、ネットラジオやテレビ、ユーチューブの動画、映画、そしてSNSなどを通して拡散した。

    それらにはいくつかのモチーフあるが、アウトラインは共通している。米経済が崩壊した後、それに怒った国民がアメリカ第2革命を始める。そして既存の支配層を放逐し、国民の手による新しいシステムを下から作り直し憲法も書き換える。そのようにして新生国家としてアメリカを革命的に作り替えるというものだ。

    サブカルは、目に見えない地下水脈のように流れている集合的な感情を読み解くための重要な窓である。革命、破壊、創造、再生のイメージは、現代のアメリカ人が未来に対して持つ集合的に共有されたイメージのひとつになっている。

    ジョン・ホーグのイメージ

    先程のジョン・ホーぐだが、オバマが2008年の大統領選挙戦に無名の新人候補として立候補した直後、次のようなことを明確に予言していた。

    「オバマは間違いなく大統領になる運命を背負った人物だ。だが、彼は2008年の選挙で大統領になるべき人ではない。彼はその後の2012年か2016年に初めて大統領になるべきなのだ。すると偉大な大統領になるだろう。

    だが、2008年に早期に大統領になってしまった場合、暗殺の危機に遭遇するか、または周囲の実力者の存在に阻まれ有効な政策が実行できなくなるだろう。レイムダック化する」

    これは、2008年の大統領選挙の前に行われたとは思えない的確な予言だ。オバマ政権はあらゆる問題で動きが取れなくなりレイムダック化して終わった。この状況を実に正しく予見している。

    そして、ジョン・ホーグは、このようなオバマ政権が続いた後、アメリカの国内は大きく混乱し、いまから3年後の2020年には混乱のピークになると予見し次のように言っている。

    「アメリカが分裂し、内戦状態に入るのは2020年代になるはずだ。このときの内戦と分裂で憲法が書き換えられることになるだろう」

    デイビット・ウィルコックのイメージ

    さらに、現代のニューエイジ系カルチャーの旗手でスピリチュアリストのデイビッド・ウィルコックもやはり2008年にラジオ番組で次ぎのように予言している。

    「まだはっきりとは断定できないが、おそらく将来アメリカの連邦政府は崩壊し、それぞれ独自の統治区域を持つ5つの連邦に分裂するだろう。それはソビエトの崩壊に似た現象だ。経済的には、国民の生活はそれほど破壊されないだろう」

    エノク予言のイメージ

    また、アメリカで拡散している予言にエノク予言というものがある。これは1987年にスイスのUFOコンタクティー、ビリー・マイヤーが公開したものだ。2020年代の世界の未来が予見されている。やはりアメリカは分裂するとある。

    「アメリカで2つの内戦が連続して発生し、地上の災難は継続する。その後、アメリカは分裂し(国民が)敵対するようになる。そして国家は5つに分裂し、それぞれ狂信的な宗派が独裁的な権力を振るうようになる。世界どこでも無政府状態が長い期間人類を苦しめる恒常的な状態となることだろう」

    ウエブボットのイメージ

    そして、きわめつけはウエブボットだ。ウエブボットとはマイクロソフトのコンサルタントだったクリフ・ハイという人物が1997年に始めた言語による未来予測プロジェクトだ。

    クリフ・ハイは、言葉が内包する感情を数値化するプログラムを開発した。ウエブボットはボットと呼ばれるスパイウエアーを掲示板やSNSなど、コミュニケーションが活発に行われるサイトに配置し、ボットが収集する言語のデータから、どんな言葉がどんな文脈で使用されると数値が高くなるのか解析した。すると、人々が不安に感じている未来の状況とイメージが鮮やかに浮かび上がった。

    ウエブボットにはそれこそ際限なく繰り返し現れるシナリオが存在する。それは以下のようなものだ。

    ドルの暴落からハイパーインフレが米国を襲い、国内経済が実質的に機能停止する。この状況に怒った米市民は、金融産業の経営者、ならびに政府高官を襲撃し、政府に対する反乱を起こす。

    政府はこれを弾圧するために、軍隊を動員し、市民に銃口を向ける。これがきっかけとなり、アメリカ国内は内乱状態になる。

    この過程で、多くの市民は既存の経済システムには依存しない「広域自給自足経済圏」を形成し、国家を市民の手に戻し、再建する運動を開始する。

    このようなシナリオだ。これは「2009年地獄の夏」のような特定の表題のもとにまとめられることもあるが、多くの場合、ウエブボットが定期的に配信するどの報告書にも繰り返し現れるシナリオだ。それこそ、見飽きるほど繰り返し登場する。

    広く支持されるシナリオ

    このハイパーインフレから米政府による市民の弾圧、そして内乱状態に至るシナリオは、上に記した予言に共通したシナリオというだけではない。

    アレックス・ジョーンズやジェフ・レンスなどのアメリカを代表する陰謀系のサイト、ならびに全米で3000万人の聴視者をもつと言われる人気ラジオ「コースト・ツー・コースト」、さらにはFOXニュースなどのメジャーなメディアでは常連のトレンドワッチャー、ジェラルド・セレンテなど実に多くの人々やメディアで共有されている。

    また、2013年に公開され、アメリカでヒットした映画「アトラス・シュラッグド」はまさにこのシナリオに基づいた映画だった。

    このように見るとこのシナリオは、アメリカの大衆文化を総合的に代表するもっともポピュラーな未来のビジョンであることが分かる。

    日本では存在しない?

    これほど多くのサイトや人々に支持される共通の未来のビジョンというのは、日本では存在しないのではないだろうか?

    確かに日本でも、さまざまなサイトで取り上げられているビジョンが存在する。それは、日本に大きな天変地異が発生するとともに、周辺諸国に侵略され、日本は一度滅んだ状態になる。その後、日本人は本来の精神性に覚醒し、日本を再建する。すると日本は、世界をけん引する指導的な国になるというシナリオだ。

    このビジョンはそれなりに広く支持されてはいるものの、「アメリカの分裂」のシナリオほど広く共有されてはいない。もともとこれは、「日月神示」や出口なお、そして出口王仁三郎などの「大本教」に一般的なビジョンだ。なので、この範囲外のサイトや人々では共有されていいるとはかならずしも言えない。アメリカの革命、破壊、創造、再生のシナリオほど拡散してはないように思う。

    ということでは、このアメリカのシナリオの特殊性は明からだ。これほど共通した未来のビジョンが共有されている国は少ないのではないだろうか?その意味でいえばこのシナリオは、あまりに格差が拡大し、一部の超富裕層が権益を独占したいまのアメリカの崩壊と、その後に誕生する新しい理念に基づく新生国家を希求するアメリカ人の強い集合的な願望の現れである。それは、怒りと恐怖、そして解放と希望が入り交ざった集合的な感情だ。

    このような視点から見ると、トランプの勝利はすでに確定しているようなものだった。トランプは多くのアメリカ人の心の奥底にある革命、破壊、創造、再生のシナリオを選挙のキャンペーンを通して目に見える革ショーとして演出し、可視化したのだ。すでにそのようなイメージを願望として共有しているアメリカ人が、このショーを強く支持しないわけがない。トランプの選挙キャンペーンは、津波のようになった集合的な感情を解き放った。

    予言を前提に行動する

    こうした集合意識に内在した未来のビジョンは、ポピュラーカルチャーでは予言として流通している場合が多い。しかしそれは、スリリングな気分を求めて消費されるエンターテイメントという水準を越え、はるかに危険なものになり得るのだ。それというのも、社会が不安定になったり、パニックに陥るような状況になると、集合意識に内在している未来のビジョンの形象が競り上がり、個人の思考と判断を津波のように押し流してゆくからだ。これは、社会と経済が破綻した第一次大戦後のドイツや、911直後のアメリカ、そして追い詰められたイスラムの象徴としてのISなどがそのよい例だ。

    予言のビジョンは、的中したのか外れたのかだけが問題されるが、おそらくそれは予言の本質ではない。的中率だけで予言を見ると、どの予言もほぼ完全に外れている。的中したものはほとんど皆無と言ってもよいくらいだ。

    だが、一定期間、多くの人を引き付けてきた予言のビジョンには、ある特定の社会集団や宗教集団の集合意識に潜在的に内在している終末論的な未来のビジョンが表現されていると考えてよい。ヨハネの黙示録の「ハルマゲドン」と「キリストの降臨」や、コーランにある救世主「マフディ」の出現などのシナリオはまさにこれだ。

    現実の世界が安定しており、通常の日常の規則にしたがって社会が循環しているときは問題ない。集合意識に刻印されている革命や破壊の終末論的な未来のビジョンなどは日常意識のもとで完全に忘れ去られており、思い出されることはほとんどない。

    しかし、予想を越えた危機が起こったり、また現実の情勢が集合意識に内在したイメージに近似してくると、抑制できない怒りや恐怖、そして解放の歓喜とともに、集合意識に刻印されている予言的な未来のビジョンの枠組みが活性化し、意識の表面に競り上がってくる。

    そうなると、予言のシナリオは現実味を帯び、そうなることを多くの人間が当然と思って行動し、結果としてシナリオを自己実現させてしまう。革命と破壊の選挙戦ショーの演出に成功したトランプの勝利は、まさにこの典型的な例だった。

    やはりアメリカは革命と内乱に向かっているのか?

    このように、革命、破壊、創造、再生の未来のイメージは、サブカルのコンテンツを通して、一層多くの人間に共有されるようになった。すると、イメージはどんどん具体化し、こうした未来のビジョンが実際に現実化する可能性が極めて高いシナリオのひとつとして意識されることになる。トランプとは、まさにこのイメージを背景に出現し、イメージが物質化した大統領だった。集合的な行動によるイメージの自己実現である。

    その意味ではトランプ政権は、自分たちを苦しめてきた既存のシステムの破壊を願う、没落した中間層の集合的な感情が押し上げた革命政権だ。そしてもし、トランプ政権が、ワシントン政界の支配エリートを一掃し、グローバリズムに対抗する保護主義的な政策で没落した中間層に職を与え、国民が政治を取り戻すという公約を実行していれば、革命、破壊、創造、再生を願う津波のような感情のエネルギーは吸収され、落ち着くことだろう。もっとも穏健な方法で革命と破壊は実行されたことになるからだ。

    しかしその反対に、トランプが既存の支配勢力に取り込まれ、当初の公約とは正反対に政策を実行したり、または革命思想の代弁者であるバノン国家戦略官を更迭したり、さらには支配勢力に抵抗したトランプが弾劾されるようなことにでもなれば、既存のシステムを破壊して合衆国を解体し、そして新しい国家の形成する革命のエネルギーは、とても危険なものになる。何年も前からサブカルを通して予告されたシナリオが現実のものとなる可能性が出てくる。本格的な革命と内乱の時代の到来だ。

    はたして、本当にそのような方向に動くことはあるのだろうか?それはこれからのトランプ政権にかかっている。もし国民を裏切るようであれば、革命のエネルギーは押さえが効かなくなるに違いない。トランプ政権は本当に革命政権なのだろうか?その本性がぜひ知りたいところである。

    田辺鶴瑛

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    超監視 密告 社会で ネット公安だけで3万人 準警察官まで入れれば膨大な数の中国は アメリカの100倍は 「怒りと憎しみ」の社会…100倍は 分裂し三國志の時代になる確率はあるでしょうね。
    まあアメリカも酷いが あそこは 情報も満足に取れない国だから… ただ 漏れてくる話は悲惨だ。

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