予言から見た米国大統領選挙1
アメリカ大統領選挙の予言
今年はDay5なので、既製の秩序を揺さぶる大事件が相次いでもおかしくない。その一つに、アメリカ大統領選挙の行方がある。ヒラリー・クリントンの勝利が確定したかのような印象を受けるが、実はまったく異なる結果が予見されている。
現在、民主党の最有力候補はクリントンで、その後を当選すると初めてのアフリカ系の大統領となるオバマ候補が追撃している。一方共和党は、全ニューヨーク市長のジュリアーニが最有力で、その後に最右翼のマケイン上院議員が追っている。
イラク戦争の失敗、カトリーナ等の大規模災害の対応の遅れ、相次ぐとスキャンダルなどによってブッシュ政権の支持率は28%と大きく低迷し、弾劾裁判を起こされたニクソン政権の以来の水準まで下がっている。大方の予想では、民主党が政権を奪還することは間違いなく、このままヒラリーの優勢が続くと初の女性大統領が誕生といことだ。直近の世論調査でも、支持率は共和党36%、民主党53%で民主党の優勢は揺るがないかにみえる。
では、予言では大統領選挙はどのような結果が予想されているのだろうか。またそうした予言に、信じるに足るなんらかの根拠と合理性を見いだすことはできるのだろうか。
ゲリー・ボーネル
アメリカアトランタ州にゲリー・ボーネルというサイキックがいる。ビジネスコンサルタントでもあり、カウンセリングの修士を持つというちょっと異色の予言者だ。
ボーネル氏の予言は、彼のホームページの公開フォーラムやメンバー限定フォーラム、およびメンバーに不定期に配信されるメールでみることができる。
ボーネル氏によれば、共和党のジュリアーニが最終的には選挙を制し次期大統領になるといことだ。
なぜそうなるのかというと、これからブッシュ・チェイニー・ローブ前大統領補佐官がらみのスキャンダルが一気に噴出し、ブッシュ大統領とチェイニー副大統領は任期を全うすることなく弾劾されるからだという。一方、民主党は弾劾裁判を強く主導するものの、民主党のナンシー・ペロシ下院議長は大統領選に出馬する準備ができていないため混乱が生じる。そのため米国民は混乱を収拾できる経験豊かな政治家を求め、これが共和党のジュリアーニに追い風となるとのシナリオだ。要するに、混乱期にナンシー・ペロシ下院議長が大統領選に出馬する準備ができていないことが、こうなることの大きな原因だということだ。
ところで、なぜ下院議長が大統領選に出馬するかどうかが問題になるのかというと、1947年大統領継承法の第(a)条(1)項で「もし死亡、辞任、解任、執務不能などの理由により、大統領と副大統領の双方が大統領の責務を果たし権限を執行できない場合には、下院議長が、下院議長と下院議員を辞職したのちに、大統領としてこれを行う」とされているからにほかならない。つまり、弾劾裁判でブッシュとチェイニーが辞職した後、ペロシ下院議長が臨時大統領をつとめ、この人のもとで大統領選挙が実施されるということだ。
現実に起こる可能性
イラク戦争の敗北のみならず、イラク戦争の開戦理由のでっちあげなどブッシュ政権を巡るスキャンダルにはことかかない。米国民の、9・11同時多発テロ以降の不安な心理をうまく利用して支持を獲得してきたブッシュ政権も、国内の9・11トラウマが落ち着くにつれ、いままで国民をだまし続けてきた事実が明るみに出てボロが出始めたということだ。昨年11月の予備選挙での民主党の大勝利は、まさにこうしたことの反映だ。ブッシュ政権がレイムダック(死に体)になったことはだれの目にも明らかだ。
このような背景を考えると、ボーネルの予言するような事態が実際に起こる可能性も否定できないだろう。いまはペロシ下院議長はブッシュの弾劾裁判は起こさないと明言しているが、ブッシューチェイニー弾劾の声が高まると民主党は一気にこの方向に動きかねない。
予言のシンクロ1
実はこのような結果を示唆している予言が他にもある。驚異的な的中率を誇るサイト「世見」の照さんだ。
世見
「アメリカの大統領選挙は、2008年の10月に予定されているようですが、早くなりそうに今日は思えて仕方がありません。ヒラリークリントン上院議員はマスコミに何かすっぱ抜かれる事が起きやすい時期に来ています。身辺は注意された方が良いと思われます。今はまだ抜きん出ているとは思われません。大統領選は蓋を開けて見るまで、まだまだ分からないと思われます。2007/04/25 13:00 照」
照のいうように、大統領選が早くなるということは、ブッシュとチェイニーが任期前に、おそらく年内に弾劾されることを示している。もしそのようなことが本当に起こるならば、ボーネルの予言通りになる可能性もけっして否定できないように思う。
予言のシンクロ2
さらに関連性のある予言がないかどうか探るといくつか出てきた。
「Coast to Coast AM」という全米2000万人の視聴者を持つスピリチュアル系の深夜ラジオ番組がある。有料だが日本でもネットで視聴できる。
いまそこでは、ドクターエブリン・パラガニというPhDを持つ「魔女」の予言が、ものすごい的中率だということで話題になっている。たとえば以下のようなものだ。
3月29日の発言(Coast to Coast AM)
「学校で子供が子供を多数殺害する事件がもうすぐ起こる。それは1999年に起こったコロンバイン高校の銃乱射事件のような事件だ。」
【実際に発生した事件】
「バージニア工科大学銃乱射事件が発生。アメリカ合衆国バージニア州ブラックスバーグのバージニア工科大学で2007年4月16日(月)に発生した米国史上最悪の銃乱射事件である。32名(教員5名、学生27名)が射殺され、アメリカの学校が現場となった銃乱射事件では史上最大の犠牲者数となった。」
4月20日の発言(Coast to Coast AM)
バージニア工科大学銃乱射事件はこれで終わらない。これは一連の事件のほんの最初のものにすぎない。子供が子供を、また大人が子供を殺害する類似した事件が多数発生するだろう。私に何もできないことが悔やまれる。
次に見えるのは相次ぐ山火事と洪水だ。この山火事は自然に発生したものではない。山火事を計画しているグループが確かに存在している。彼らが多くの山火事を起こすだろう。
【実際に発生した事件】
5月10日
【ロサンゼルス/米国 10日 AFP】カリフォルニア州ロサンゼルスにある国内最大の都市公園、グリフィスパークで8日午後、山火事が発生し、夜には近隣住民が避難する騒ぎとなった。
5月12日
【ロサンゼルス 12日 AFP】フロリダ州とカリフォルニア州で11日、山火事が数千ヘクタールの風致地区を焼きなお続いており、消防士数百人が消火作業にあたった。両州では記録的な乾燥と高温が続き、ほぼ恒常的に注意報が発令されており、各地で避難命令が出されている。
山火事の煙に包まれたフロリダ州、高速道路閉鎖
2007.05.13
(CNN) 米フロリダ州北部とジョージア州南部で大規模な山火事が発生し、フロリダ州各地は濃い煙に包まれている。州間高速道路(インターステート)2路線の一部は、13日午前中まで閉鎖される見通しだ。
5月12日の発言(Coast to Coast AM)
「山火事は始まったばかりだ。全米各地で大規模な山火事が発生し、それは今年の11月まで続くだろう。
夏に大きな危機が訪れる。ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスなどの主要都市で民衆の暴動がいっせいに発生するだろう。なぜ暴動が発生するのかその理由はよく分からないがかならず発生する。
バージニア工科大学で起こったような事件はこれからどんどん続く。あの事件で終わりなのではない。始まりなのだ。
9月か10月にニューヨーク株式市場の大暴落があり、それから世界的な恐慌に突入するだろう。」
パラガニの予言は先のボーネルの予言と矛盾はしない。それどころか二つを合わせると、ボーネルの予言をより確かなものにする可能性もある。今年の夏ころにブッシュ政権がらみのスキャンダルやイラク戦争関連か、さらに他の問題で全米にデモか騒乱が広がり、これを契機に弾劾裁判が開始されブッシュとチェイニーは辞職する、ということかもしれない。以下が要約だ。
シナリオ1
ブッシュ政権がらみのスキャンダルやイラク戦争関連→デモや騒乱の拡大→弾劾裁判の開始→ブッシュとチェイニーの辞職→ペロシ下院議長の臨時大統領への就任→早期の安定化を望む国内世論→ジュリアーニ大統領の誕生
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