2017-04

    酔っぱらいオヤジの「Spiritual Meeting」第22回

    12月6日

    まぐまぐ大賞2015が始まりました!よろしかったらぜひ推薦を!

    まぐまぐ大賞2015 -メルマガの日本一はあなたが決める!-
    メルマガID P0007731

    ここをクリック!

    次回の有料メルマガの予告

    12月11日、午前0時10分に配信する次回のメルマガでは、前回は書き切れなかったイスラエルの不気味な動きを紹介する。もしかしたら、我々はいま第3次世界大戦に向かう方向にいるのかもしれない。そして、やはり焦点になるのはイスラエルだ。次に、人間の意識変化の歴史を概観する。いま、新たな個の意識の本格的な覚醒の過程にいるのかもしれない。これについて書く。

    新しい本

    新刊本が出ます。面白い本になったと思います。よろしかったらどうぞ!

    「資本主義2.0」と「イミーバ」で見た衝撃の未来
    世界の政治・経済はこれからこう動く
    著者:高島 康司

    amazonで注文

    shinkan.jpg

    今回もいつものペース更新ができた。いつも記事を読んでくださっている方々に感謝する。

    今回の記事

    今回はいつもの対談の第22回である。興味深い内容だと思う。

    記事全文を音声ファイルにしました。よろしかったらどうぞ。7日で削除されますので、お早めにどうぞ。

    音声ファイル

    「ヤスの勉強会」第21回のご案内

    ヤスの勉強会」の第21回を開催します。やはり、パリの同時テロ、ロシア軍機の撃墜など予想を越えた事件が相次ぎ、世界は一層混沌としてきました。今回は2016年を本格的に展望します。

    【主な内容】

    ・2015年末から2016年初頭になにが起こるのか?
    ・ロシアと欧米、そしてトルコとの対立の行方
    ・超社会主義に向かう道
    ・日本の今後と未来
    ・新しい意識の獲得、新しい精神性を目指して

    よろしかったらぜひご参加ください。

    日時:12月26日、土曜日
    時間:1時半から4時前後まで
    料金:4000円
    場所:都内(おそらく東横線沿線)

     いまのところ場所は未定ですが、申し込みいただいた方に直接お伝えいたします。以下のメルアドから申し込んでください。

    記載必要事項
    名前(ふりがな)
    住所 〒
    メールアドレス
    参加人数
    懇親会の参加の有無

    info@yasunoeigo.com

    『「資本主義2.0」と「イミーバ」でみた衝撃の未来』出版記念ジョイントセミナー  講師:高島康司 12/6、1/16

    12月6日と1月16日の2回、『「資本主義2.0」と「イミーバ」でみた衝撃の未来』出版記念ジョイントセミナーを行います!第一回目のパートナーは有名ブログ「In Deep」の岡靖洋さんです。よろしかったらどうぞ!

    申し込みリンク

    ツイッターに書き込むことにしました。よろしかったらフォローをどうぞ。日々情報を発信します。
    https://twitter.com/ytaka2013/

    船井幸雄.comに筆者のページが出来ました。月一回のペースで更新します。ぜひご覧ください!

    船井幸雄.com
    ヤスのちょっとスピリチュアルな世界情勢予測

    むちゃくちゃうまい醤油!

    筆者は、隔月で高松の経済団体で講演会を行っている。そのとき、高松で評判になっているおいしい醤油のことを教えられた。小豆島の醤油である。早速、注文して見たが濃厚な味でものすごくうまかった!世の中にはうまいものがあるののだと思った。よろしかったらどうぞ。

    金両醤油

    酔っ払いオヤジのspiritual meeting 第22回

    spi151

    西塚 みなさん、こんにちは。『酔っぱらいオヤジのSpiritual Meeting』の22回です。またヤスさんにお出でいただきました。よろしくお願いします。カンパーイ!

    ヤス どうもどうも。カンパーイ!

    西塚 この対話は当初は、周波数とかちょっとスピリチュアルなことをお話ししてたのですが、それから時事問題を中心にいろいろとヤスさんに教えていただく形できたんですけど、そろそろと言いますか、前からずっと言ってるビリー・マイヤーのテーマに移りたいのですが、パリに始まるテロのことに触れたいと思います。前回の我々の対談のちょっと前に、いきなりパリでテロが起きたわけですが、エノク予言との類似性、関連性も含めて、その後何かありますか?

    エノク予言との無気味な類似性

    ヤス そうですね、前回も言いましたが、あのパリのテロは、これから起こる一連のことの出発点にあたるようなものだということですね。これが何かひとつの解決であるとか、何かの大きなエンディングと言うかな、ある歴史的なプロセスの終焉を見るような出来事ではなくて、まったく逆ですね。ある新しい歴史的なプロセスの始まり、その出発点にあたる出来事だと思いますね。

    これから出てくる歴史的なプロセスというのは、特にヨーロッパを中心としたテロの拡大です。現在もシリア難民に含まれて4000名ぐらいのイスラム国の戦闘員が、すでにヨーロッパの国内に入ってると言われてます。この4000名という数字は、パリの同時多発テロの起こるかなり前から出てきた数字なんです。フランスではなくて、たしかスウェーデンかどこかだと思います。全然違った国ですね、シリア難民を偽装したパスポートで入ろうとした人が逮捕された。そうしたら、膨大な数の、数千冊にのぼるシリアの偽造パスポートを持ってたんですね。

    それで、自分はイスラム国の戦闘員であると白状した。その戦闘員が言うには、現在すでに4000名ぐらい入ってると。このニュースが流れたのは、たしか8月の半ばぐらいですね。具体的な国名は忘れましたけど、たしかスウェーデンあたりだと思います。

    西塚 スウェーデンだとすればですね、僕はどうしてもエノク予言を思い出してしまいます。エノク予言では、フランスとスウェーデンのことを言ってますね。そこから戦端が開かれるのか、あるいは内乱でひどいことになるのかは忘れましたけども、けっこうそれらの国が中心となっておかしなことが起きるという。何で北欧のスウェーデンなんだろうと思ったんですが、今の話を聞いてちょっと思い出したんです。

    ヤス ちなみにエノク予言とは何なのかと言うと、1987年2月28日にですね、プレアデス星人とコンタクトしてると言われるビリー・マイヤーが、クウェッツァルというプレアデス星人から授かったもので、21世紀に何が起こるかに関する予言なんです。僕が最初に読んだのは、8年から9年ぐらい前だと思います。それを読んだときには、あまりにも荒唐無稽な内容だと思いました。これが現実化することはまずないだろうと。これは1999年に関するノストラダムス的な予言と同じようなレベルのファンタジーじゃないかと思ってたんです。

    西塚 僕もそう思いました。

    ヤス しかしながら、現在起こってることが、どんどんエノク予言のモチーフに近くなってきてるんですね。整理するとこんな感じなんですよ。まずですね、ヨーロッパ各地でイスラム原理主義のテロが起こるんですね。そのテロのひとつの拠点になるのがフランスなんです。どんどんテロが起きて、フランスのみならずヨーロッパ各地でですね、ものすごい強烈なナショナリズムの運動が起こってくると。それによって、それぞれのヨーロッパの政治が不安定化するんですね。社会不安が醸成される。その社会不安が次のテロを起こすための絶好の機会を提供する。

    その結果、テロが起こる→ナショナリズムが醸成されて社会不安になる→社会不安になるとまたそれが次のテロを引き起こす引き金になる、という形で、それこそ社会不安とテロが相乗関係になって、どんどんどんどん混乱が進んでいくという状態になるわけです。

    もう一方では、もうこれでは、ヨーロッパの国々単独では対応できないということになってくる。対応できないので、EUがそれぞれの国の主権に制限を加えて、EUが独裁化していくんですね。ある意味でEUが超国家的な共同体としての姿を現わしてくる。これが第2の問題です。EUが独裁化した共同体にどんどん変化していくという流れですね。ただ、この独裁化したEUの共同体は、ロシアとの関係が極めて悪い。最終的にですね、プーチン以降だと思うんですが、ロシアがヨーロッパに攻め込むという形で第三次世界大戦が起こるという流れなんです。

    西塚 東から巨大な軍が攻めてくるとエノク予言にはありますが、あれはもうロシアと考えていいですか?

    ヤス ロシアと考えていいですね。どこから攻め込むかと言うと、アルハンゲリスクっていう町なんですね。アルハンゲリスクはロシアのスウェーデン国境沿いにある町です。

    西塚 笑っちゃいけないですけど、あまりにも酷似してきているので、もう何とも言えない。

    ヤス そのようなシナリオで第三次世界大戦が始まると。だから第三次世界大戦というのは、ロシア軍によるヨーロッパ侵攻で始まるということですね。ただ、これがいつ起こるかは明示はされてませんが、これが起こるためのあるインジケーターと言うか、こういう事件が起こったならば、これがあるよ、といった指標となるものが示されている。

    3つあるんです。第1の指標は、ローマ法王がバチカンに住めなくなる。なぜ住めなくなるかという具体的な説明はエノク予言にはないんですが、どうも見てるとですね、イスラム原理主義のテロがあまりにもいきすぎて、コントロールが効かなくなる。それでローマ法王もバチカンには住めなくなるというのがひとつですね。

    第2の予兆は、今言ったようにEUの独裁化です。第3の予兆は、スイスのEU加盟ね。この3つのインジケーターがそろったときに、さきほどの事件が起こるというように読める。

    西塚 ローマ法王はまだバチカンにいるし、EUはたしかに超国家の道を今、歩み始めていると言っていいでしょう。もちろんスイスはまだEUには加盟していない、という段階にある。

    ヤス じゃあ、時期的にこれはいつぐらいに起こるのか。去年くらいかな、ビリー・マイヤーの公表されてるインタビューだと、2020年代にはもうこういう状態になると。だから今から言うと5年後ちょっとですね。

    西塚 ビリー・マイヤーのエノク予言自体は、これはビリー・マイヤーの書籍にしかない予言なんですか?

    ヤス ビリー・マイヤーの書籍にしかないですね。類似したものというのは、ほとんどないと思います。

    西塚 図らずもビリー・ジョエル…いやいや、ビリー・ジョエルじゃない(笑)。

    ヤス 大好きですよ(笑)、「ピアノ・マン」(笑)。

    西塚 ピアノ・マン(笑)…図らずも、ビリー・マイヤーの話には突入してるんですけども、似たようなシナリオ、たとえば「エゼキエル書」であるとかですね、いくつかヤスさんのメルマガとかブログでも過去に紹介されてましたね。

    ヤス そうですね。エゼキエル書がエリアが違う。中東なんですね。中東がどうなるかってことは、エノク予言では具体的には述べられていない。ただエゼキエル書は、最終的にはロシアがイスラエルを攻撃するということなんですね。ロシア軍がどんどん伸長してきて、中東までいって攻め込むといった感じの予言ですけども、それはエノク予言とほとんど矛盾はしないんです。

    西塚 しないですよね。そういういわゆる予言書じゃなくても、予言者とされてる人たちが見てる未来で、似たようなシナリオを言ってる人がいまね。

    ヤス たくさんいます。シナリオの類似性ということで言えばたくさんいます。

    西塚 ということは、その予言者たちに能力があるかどうかはちょっとわからないですが、大筋では同じような未来を見てるということですね。

    ヤス 見てるような感じはします。

    西塚 ロシアとヨーロッパを発端に、第三次世界大戦ってことですね…その端緒となるのが、今回のパリのテロだという。

    ヤス だいたいその流れができつつあるってことですね。これから我々が注視しなくてはならないのは、ヨーロッパの国内でテロが連鎖するかどうかがひとつ。ヨーロッパでテロが連鎖したら、次の第2の段階として、それに呼応するような極端なナショナリズムの運動が起こるかどうかということ。第3に、極端なナショナリズムの運動によって社会不安が醸成されますでしょ? そのような混乱状態というのは、次の大規模テロを起こすのに一番有利な状態なんですよ。

    西塚 そうですね。ヨーロッパが中心なんだろうけども、イスラム原理主義的なテロがですね、同時にアメリカであるとか、今ちょっと起こりつつあるアフリカであるとか、おそらく中国にも、ということで広がっていく。エノク予言によればヨーロッパのみならず、各地でヤバいことになるということですから。今はパリ以外、ヨーロッパ以外のところはあまり表立っては出てきてないようですが、今後はヨーロッパに限らず、どこも危なくなってくる。

    ヤス そうですね。どこでも危ない。ただやっぱりね、今回は集中するのはヨーロッパですね。ヨーロッパにイスラム国と言うかイスラム原理主義系のテロが集中してくるってことだと思いますよ。

    西塚 ビリー・マイヤーがクウェッツァルから聞いたエノク予言の趣旨と言うか、その意図ですね、なぜそういうことを伝えたのかという意図は、このままいくとこういうことが起こるんだから、回避せよということでしょうね。

    ヤス そうです。回避せよということです。

    西塚 そのためには、じゃあ意識を変えなきゃいけないとか、そういう話につながる。

    ヤス そうですね。基本的には。

    「憎しみは与えない」の効果は果たしてあるのか?

    西塚 その話のひとつとしてですね、ふたつくらい記事が出てて、たとえばジハーディ・ジョンによって殺された被害者の母親とか、あるいは今回のパリのテロで妻を亡くした夫のフェイスブックのコメントとかが、けっこう大きく取り上げられてますね。共通しているのは、要するにISには憎しみは与えないと。憎しみみたいな贈り物をお前らには簡単にあげないよってことです。それが全世界でものすごい感動を呼んでいる。

    あのような意識というのは、そこでキョトンとしてしまうのはISのほうであって、本来受けるべき憎しみを受けられないわけですから、自分がどうしていいのかわからなくなってしまう。特にISって、けっこうガキンチョが多かったりするじゃないですか。当然、学歴も高いインテリ層も相当取り込まれてるだろうけど、同時に少年たちもいて、勧善懲悪に分けたある大きな物語の中で、自分らが当然善なんですけども、苦しめるべき相手から憎しみを受けないとなると、ハタと困る。

    ヤフーにも出てたイギリスのブレイディみかこというライターの記事によると、ISに監禁された男から見た体験談ですね、事実だと思いますが、いろいろISの若いヤツらが脅してくるんだけども、本当に子どもじみてると。これでお前の首をチョン切って、ケツの穴に入れてYouTubeで公開するとかなんとかといった、ちょっと吹き出しちゃうぐらいにベタなことを言う。もちろん、それはやらないんだけども。それで、そいつらが一番びっくりしたのは、ドイツが難民を受け入れたときだったと。排除するのではなくて、受け入れたときに、ちょっと困惑してたと言うんですね。

    そのへんのマインドと言うのかな、さっきのエノク予言の話で言えば、意識を変えなきゃいけないということの、ひとつのヒントがあるような気がするんですね。そのへんはいかがですか?

    ヤス それはね、すごく重要なことだと思うんですね。ネットテレビやなんかでも宮台真司さんが同じようなことを言ってます。恐怖と復讐で反応すると思うツボなんだと。それはたしかにそうなんですよ。たしかにそうなんだけど、ただ僕はちょっと違う見方をしてます。それで本当にイスラム国がポカンとしちゃって、あてがはずれたという感じになったのか、ってことなんですね。僕はなってないと思うんですよ。

    西塚 一部の少年たちだけのことかもしれないという…

    ヤス 末端のレベルはそうなのかもしれない。ポカンとなったというような感情的な反応があったかもしれないけども、どうもイスラム国を見てて思うのは、こちらがこう出たから、それに合わせてこう出るといったような、こちら側の反応を考慮して動いているという集団じゃないように思うんですね。

    そうではなくて、彼らには彼らの確立されたある意味でカレンダーがあってね、そのカレンダーはまさに彼らが持ってる原理主義的な世界観を、いついつまでに実現するんだというカレンダーです。つまり彼らは、彼らが設定した予定表にしたがって、一方的にいろんな事件とかテロを引き起こしていくだけの存在で、こちらがどう考えているかなんていっさい考慮しないという感じがしますよ。

    西塚 そのISが考えたカレンダーというのは、たぶん日付じゃなくて段階でしょうね。ここをクリアしたら次はこっちの段階とか、たぶんそういうものだと思うんですけど、それは具体的にどんなものなのでしょうか?

    ヤス これはメルマガにも書いたんですけど、2001年が覚醒のときなんですね。9.11のテロがあって、それでテロをひとつの起点として、ジハディストが自らの使命に覚醒する時期なのだと。2003年のイラク侵略戦争のときが、ジハディストの拡大ということになってるんです。2003年以降、たしかにイラクの侵略戦争があってね、それでどんどんイスラム原理主義勢力が中東に拡大してるのは事実です。それから2014年かな、あといくつかあったと思うんですけど、2014年がカリフ国の設立の時期になってて、まさにそのカレンダーとおりに2014年の6月にですね、カリフ国の設立を宣言したんです。それで2016年が、いわゆるハルマゲドンの準備期。西洋とイスラムとの最終的な衝突があるのが2016年なんですね。

    西塚 来年じゃないですか。

    ヤス 来年が。それはシリアのダービクという町で行なわれると言う。それで最終的なハルマゲドンが2020年なんですよ。どうも見てると、単純にそのスケジュールに則って、ただ機械的に動いているという側面があるように思います。僕らが、つまり相手がどう反応するかなんていっさい関係ない(笑)。

    西塚 うーん、そうなると、それこそ殲滅するしかないって発想にもなってきますよね。

    ヤス 極端に言うとそうなんです。ただ、そのような状態になったときにね、ヨーロッパとかロシアとかアメリカが、それに対してどう反応するのか。彼らに有利な反応をするのか、不利な反応をするのか。反応の仕方によってはですね、そのスケジュールが遅れたり早まったりするということは、あるかもかもしれないですけどね。

    西塚 でもまあ、そのスケジュール自体を壊すことはなかなか難しいという。

    ヤス だと思いますね。だから、こうやれば向こうがこう振る舞うだろう、といったような見方そのものが、我々の幻想かもしれないっていうことなんですね。

    ISを変えるのか? 我々が違う現実を創造するのか?

    西塚 そうですね。となると、かつてのオウムとかですね、統一教会にハマッちゃった人を助けるような意味で、やっぱりその人たちの意識を変えない限りは無理だということになりますね、おそらく。

    ヤス まあ、基本的にそうですね。

    西塚 となると、ガチガチのイスラム原理主義にハマッてるISの人たちの意識を変えるしかない、ということになりますね。そうするにはどうしたらいいのか、ということになってきますよね。

    ヤス 簡単には変わらないでしょう。ただ、ハウツーでこうやれば変わるといったタイプのものではちょっとあり得ないと思うんですね。そうすると、我々に有利と言うか、このエノク予言的なものが実現しないような現実を、我々自身が積極的に創っていくしかないんだと。ただ我々の左脳中心の脳で考えてみた場合にね、どのような現実ならエノク予言を抑止できる現実になるのかということは、分析的な知性では限界があって予想ができないと思うんですね。

    西塚 お手上げ状態ということですか?

    ヤス いやそれは、我々が本来の我々に内在しているような、現実を創る能力というところにアクセスせねばならないということですね。

    西塚 そういうことになってきますね。たとえばアクセスしたとしたら、イスラム原理主義のカレンダーに則ってる人たちに何か影響を及ぼすことができるんでしょうか?

    ヤス 彼らがどうなるかはわからない。そうじゃなくてね、その実現を阻止するような違った現実ができる可能性がありますね。

    西塚 その違った現実のときには、彼らの存在はどういうふうなことになるんでしょうか?

    ヤス それは予想がつかない。

    西塚 どう変わるかはわからない。

    ヤス なぜ僕がこういうことを言うかと言うと、これから話すビリー・マイヤーに関することをちょっと先取りして言ってるからなんです。話をビリー・マイヤーに戻しますとですね、やっぱりビリー・マイヤーが述べてるような思想というのは、かなり重要なのではないかと。

    それで、ここではちょっとスピリチュアルという言葉は使わないほうがいいだろうなと思うんですね。あまりにもこれは手垢に染まった言葉なので。だから別の言葉で、「新しい精神性」とかですね、僕はそういうふうに呼んだほうがいいかなという感じがしてます。それでその新しい精神性といったものが、どうしても今は必要になってくるという状態なのではないかと思うんですね。

    それはどういうものかと言うと、これは前の対談の続きなんですけど、何度も言ってるように1618年から1648年の30年戦争があった。30年戦争でそれこそ死に物狂いの宗教対立があって、それで数千万人に及ぶような人々がヨーロッパで殺されてしまった。その結果ですね、宗教によらない普遍性を希求するという流れが出てきた。その流れの中で台頭してきたのがデカルトであり、「我思うゆえに我あり」といった認識主観を発見する。その認識主観は、どんな宗教に所属してたとしても、疑うことはできないだろうと。

    要するに、私が認識する限りにおいて、この世界が存在し得ると。認識している私がある、ということ自体は疑い得ないんだよということね。ここに、宗教を超越したひとつの原理性、ひとつのプリンシパルを求めるということだと思うんですね。それが同時に、新たな「個」の発見につながると。デカルトによって発見された個というのは、そのままカントを通じて、17、18世紀、19世紀とどんどん自我哲学として強化されていくわけですよ。

    一方、いろんな経済学のモデルとか、法学のモデルを通して、たとえばジャン・ジャック・ルソーの「一般意志」のモデルを通して、社会を構成する主体は実は個なんだと。個のやりとり、財の交換などによって、経済のネットワークができあがる。すべてを自立した個の活動を前提にして説明していく、といった感じの物事の見方がだんだん一般化してきます。

    それで19世紀から20世紀にかけて、個の存在がすべての物事の基礎となる絶対的な存在になるわけですね。それは長い目で見るならば、17世紀の宗教戦争が作り出した、ある意味で最終的な帰結だったのではないかという感じがするんです。

    西塚 アジアに先駆けてヨーロッパでは、17世紀の30年戦争によっていち早く近代的自我が芽生えて、個によっていろいろなものが決定され、運営されていくというような社会ができあがった。中国、韓国はちょっとわかりませんけども、日本においてはまだ個はなくてですね、お天道様とか、お蔭様と言われるようなものに個を溶け込ませていた。日常のいろんな取り結びに関しては、オレがとか、ワシがとかあったんだろうけど、いわゆるヨーロッパ型の近代的自我はなかったので、ある意味では無責任な、主体性のない、何だかわからない気分とか、大きなものに流されてしまう危険性も持っていた。

    それがここにきて、今度はその個の限界と言いますか、近代的自我の限界と言ってもいいようなものがおとずれている。そんなお話でしたよね、前回は。

    封印されてきた無意識

    ヤス そうです。近代的自我の限界にぶち当たったのは、20世紀の初めのほうなんですね。それは「無意識」の発見ってことですよ。個というのは、自分が思考する範囲でね、自分がどういう存在で、何者であるかってことをすべて把握できるんだと。明晰な思考で自分自身を全部把握できて、コントロールできると。基本的に人間というのは、自分の意識で全部コントロールできるんだというひとつの思想ですよね。これが自我哲学の根本にあったし、それが個を考えるための重要な前提と言うか、ビジョンだったと思うんですね。

    ただ20世紀の初頭で、フロイトとかユングが何を発見したかと言うと、実は人間の内部にまったくコントロール不可能な何ものかが存在していると。それは個の意識の埒外にある何かだってことですね。それを無意識と呼んだわけです。

    西塚 意識できない意識というものがあるぞと。そういう層があるということですね。そこでちょっとごちゃ混ぜになっちゃうかもしれませんけど、近代的な個というものが、いわゆる理性によって把握するものと、感覚によって、私は私だからとか、それはオレが感じたんだからオレだとかといった、同じ個でも理性的な判断による個と、感覚的なもので分かれてくると思うんです。でも、言ってることは同じ個である、個人である、自分である、自分の意識である、という言い方をして、そのへんの腑分けがないから、冷静で理性的で論理的な帰結による判断と、感覚的なものの判断は、同じ個から発してもですね、真逆になる可能性がある。

    そういう意味で僕は個人的には、個の危機という気がするんですね。僕は両方とも危険であって、論理だけになっても、前回の話でも言いましたが、大虐殺につながるような原理原則に従ってしまって、とんでもないことをやりかねないし、感覚に従っても間違いだらけで、雰囲気とか気分によって本当はやっちゃいけないこと、行ってはいけない方向にどんどん行ってしまうという危険性がある。だから中道をいくしかないということになる。その中道とは何かということで、やはりそれなりの原理原則、何かの機軸といったものが必要であると。

    そこで最大のヒントのひとつとして、ビリー・マイヤーの書籍があるというところで、前回は終わってるんですね。そしてパリのテロが起きて、まさにエノク予言に近づいているということですが、そのエノク予言自体がですね、ビリー・マイヤーの書籍からもたらされてるということを考えると、これはある種のシンクロであるし、ちょっと不気味なぐらいにビリー・マイヤーがクローズアップされてきた。本人自身がアピールしてるわけではなく、必然的に浮き彫りにされてきたという気がするわけです。僕はもともと興味があったのですが、また感覚的に言ってはいけないんだけども、ちょっと不気味なんですね。何でここにきてビリー・マイヤーなのかと。

    僕はヤスさんのブログを見て、ビリー・マイヤーとかエノク予言を初めて知り、そこから興味を持って入っていった人間で、たぶんそういう人たちは相当多いと思います。特に日本の場合は。あそこまで訳して詳しく紹介したものは、おそらく日本にはなかったのではないでしょうか。そういった意味では、コルマンインデックスもそうですけど、ネット社会になってからは、ビリー・マイヤーを最初に本格的に日本に紹介したのは、ヤスさんであることは間違いないと思います。本は以前から出てましたが。

    そのビリー・マイヤーが今、本当に浮き彫りになってきている。だからこの対話で取り上げるのは、ある種当然と言えば当然なんですよ。ビリー・マイヤーのどれをどうテーマにしようかということは、またこれから決めていかなきゃいけないんですが、あまりにも巨大すぎて、僕自身ちょっと手にあまりますね。そのあたりは、やはりヤスさんに整理していただかなければならない。

    だから、現実のパリのテロからビリー・マイヤーに直結してしまった、というのが今のところ僕の正直な感想なんですね。

    ヤス ビリー・マイヤーに直結するんですけど、その自我の歴史や個の歴史がどうやって展開されてきたのたか。デカルトからカント、カントは18世紀前半ですね、自我哲学はカントで完成を見るわけです。カント学派が相当強い隆盛を誇る。その間、いろんな哲学が生まれるんですが、次の自我哲学の大きなきっかけになったのは、現象学のフッサール、これが19世紀の後半ぐらいに出てくる。

    ホブズボームという歴史家がいるんですけど、彼は「短い20世紀」という時代概念を提唱しました。そして同時に「長い19世紀」ということも言うんですね。19世紀の歴史を見るとですね、18世紀の終わりから19世紀の初めにかけてナポレオン戦争があって、その大きな戦争の終結を見てね、ヨーロッパの秩序を取り戻す。どちらかと言うと、王侯貴族を中心とした秩序に戻っていくわけですが、それが行なわれたのが1815年のウィーン会議です。ウィーン会議で、ある意味でウェストファリア条約のような内容がもう一度確認されて、ヨーロッパの秩序がまたできあがる。

    1815年にある種の秩序ができてからは、巨大な戦争はヨーロッパにないんですよ。たたとえば1848年、ヨーロッパ各地で起こった社会主義革命といようなものはあります。でも19世紀は、17世紀、18世紀の、血で血を洗うような熾烈な民族間の紛争みたいものはないんですね。ある意味で、かなり安定した時期と言えます。そうすると、1815年から1914年の第一次世界大戦まで、たしかに1870年の晋仏戦争、プロシア=フランス戦争はありましたけど、局地戦争みたいなものですよ。局地戦争みたいなものを大きな戦争として数えなければ、ほとんど100年間近く戦争がないわけです。極めて安定している。

    その安定の中でですね、個を前提とした自我哲学が、個の活動性を前提として社会を見たり物事を説明してくということが、当たり前の状態になってくる。それから何が始まるか。そうした19世紀が終わったあとに何がやってくるのかと言うと、さきほど言ったフロイトとユングが発見したような、無意識が台頭してくるわけですよ。

    第一次世界大戦はなぜ起こったのか。理性の延長として起こったとはちょっと考えられない。第二次世界大戦はどうか。第二次世界大戦の極めて大きなきっかけになったのはヒットラーですが、ヒットラーが象徴していたものは、理性や自我や個だったのかと言うとそうではない。ヒットラーが当時強調してたのは、個の向こう側、彼岸にあるもの。民族であり、怨念であり、いわゆるアーリア人としての集合無意識みたいなものを訴えてくるわけですね。それはある意味で個の否定なわけですよ。

    そのようにして見ると、第一次とか第二次世界大戦のあのような破壊が起こる過程の中で、何が源泉としてあったのかと言うと、個が放逐した無意識の部分ですね。それがワーッと台頭し、席巻し、それが巨大な破壊を巻き起こしていった。そうなると、20世紀の第二次世界大戦以降に出てきた課題は、その無意識の部分の強烈な破壊性をどうするのか、ということです。第一次、第二次世界大戦で噴出された、想像を絶するような破壊性が、我々の個の内部に宿っている。強烈なエネルギーのレイヤーが、無意識として個の意識に統合されないまま、ずっと放逐されていたという状態ですね。これをどうするのか、という非常に大きな問いが出されてる。

    西塚 それが今あぶり出されてきたんですね。フロイトなどによる無意識の発見があって、個の違う側面、あるいは個ではないものの存在が認識された。そして、その存在を実際に証明するかのように戦争が起こるんですね。戦争が終わったあとは、我々はかつてのナショナリズムや民族主義というものに対する強烈なトラウマがあることによって、大きな戦争まではいかずにすんできたけれども、今そのトラウマが薄れてきているんだ、という話を前回しましたね。

    トラウマが薄れてきて、要するに直接的な体験の記憶ですね、体験談がなくなってきたときに、また今ちょっと右傾化しておかしなことになっている。しかもテロも起きているから、それに対する報復という意味もあって、さらにキナ臭いことになってきている。これまでは我々にトラウマがあったぶん、無意識とは直接に向き合わずにすんだ。回避してたんですね。それがここにきて、どうやら直面せざるを得なくなってきたということでしょう。この無意識のカタをつけなきゃいけない、という段階にきたということですね。

    ヤス そう。戦後70年間の我々の歯止めになってきたのは、そのトラウマなんです。だから無意識みたいなものを放逐した場合、どうなるかってことですよ。それはナショナリズムや民族主義という形で出てくるだろうし、往々にして強烈な破壊性をともなって出てくる。そのような我々の個に内在している無意識の力、これを解き放ったときに、どれだけの破壊につながったのか。それを体験したものだけが知る強烈なトラウマがあった。これが大きなブレーキになっていたのは間違いない。

    もうひとつのブレーキは、経済成長です。個の内部に沈滞している破壊性をとりあえず欲望に転化したと言うか、それと向き合わなくてもいいような状態が、経済成長の過程の中でずっと作られてたわけですね。ひとりひとりが日常生活の楽しみの中に溺れろと。

    西塚 埋没できるわけですね。

    ヤス 埋没できる。消費の楽しみの中にとりあえず溺れなさいと。そうすれば我々は、自分自身の持っている無意識の潜在的な破壊性と向き合わなくてすむ。そういった図式を内包していたものが消費社会だった。あるいは、内包していたがゆえに消費社会が成立していたのかもしれない。

    西塚 でも、戦争につながるような無意識とか怨念は当然なくなってはなかったわけで、ずっとそれは虎視眈々とと言いますか、向き合わないという形で温存されてきた。

    「転移」と「逆転移」

    ヤス まさにそうなんですよ。もうひとつ、ユングはこの無意識をどう手なずけるかということを真剣に考えた人だと思うんですね。それでユングの得た結論というのは、この無意識の強烈に荒れ狂う力をですね、人格の中に統合するということです。そうすることによって、無意識と意識のバランスがいい状態を作り上げる。そして、そこには自己といったものの元型があると唱えるわけです。

    自己とは何かと言うと、自分の内部にある超越的なものなんですね。これをやはり活性化するしかないんではないかと。活性化することによって、今までの無意識の強烈な破壊性と、意識のバランスをとるしかないんではないかということを、ユングは心理学の方面から捉えるわけですね。

    西塚 元型というのは形があるということですよね。アーキタイプ、それは何なんでしょうか?

    ヤス ユング派の国際学会のホームページがあるんですけど、僕はそこにときどきいって読むんですね。現代のユング派が書いているいろんな論文を読むとすごく面白いんです。そこでひとつ議論になってるのは、自己、「Self」という、大文字のセルフと言うんですけど、大文字のセルフという元型、アーキタイプが、人間の無意識の中に本当に存在してるのかどうかということ。

    ほとんど精神的な病というのは、このセルフという元型で全部説明されちゃうんですよ、トラウマとかね。このセルフが本当にあるのかどうなのかという議論がなされてる。その論文を読むと、かなり多数のユング派の深層心理学者が、あるとしか思えないと言うんですね。

    西塚 僕の雑駁な知識で言うと、実際にそのシンボルとして形が表わされてましたよね。たとえば、人間なら持っている本当に元型的なもの、具体的には忘れましたけど、シンボル化したものですよ。

    ヤス マンダラがそうですよね。

    西塚 マンダラもそうだし、星みたいな天体みたいのもあったかなあ、それがいくつかあって、具体的な形としてあるだろうということなんですね。幾何学と言うか、形象としてあるということに興味を持って、それがどう発動していくのかなということです。

    あまり話が飛んじゃいけませんけど、ビリー・マイヤーの書籍の中にもそのことが出てきて、いわゆるコンタクトしてくる高次元の存在は、やはり形で認識するということがあったと思います。宇宙の言葉は数字だという話も何かで読んだことがありますし、だから幾何学的なものなんだと思うんですよ。その形、意識の形と言うんですかね、それと理性がどう絡むのか、あるいはヤバい方向にいくときには、どう絡み合ってるのか、これは大問題になってくるので、とてもここでは今すぐ扱えない話なのでやめますけど、そのへんユングはどう言ってて、どう解決しているのか。

    ヤス 国際ユング学会のホームページで、彼らが自己が存在するとしか思えないと言うわけですが、その事例が面白いんですね。たとえば、精神カウンセリングをやるじゃないですか、ユング派の深層心理学者がね。そうすると「転移」と「逆転移」という現象が起こると言うんですね。これもよく知られている現象で、転移って何かと言うと、たとえば幼少期に父親に虐待された26歳の若い女性がいると。彼女はいろんな精神疾患を持ってるんだけども、だいたいの精神疾患の原因になってるのは、10歳のころに父親に虐待されたという経験であると。そうすると、心理学者というのは、彼女の持ってるトラウマの源泉に迫っていくわけですね、どんどん。催眠療法やなんかあらゆる手段を駆使しながら、トラウマの経験そのものをあぶり出していくわけですよ。

    そうするとですね、その26歳の女性が、目の前で10歳の女の子になるわけですね。そして目の前にいる心理学者を自分の父親だと思って錯覚する。これを転移と言うんです。それで「お父さん!何で私にこんなことしたの!」と泣き叫んで、恨みつらみを言うわけですよ。すると今度は、心理学者の中にも逆転移という現象が起こってくる。

    逆転移とは何かと言うと、自分にも娘があったと。10歳のときに娘が寝小便をして、せっかんをした。そのときに、娘が本当に悲しそうな顔をして自分を見つめたと。その記憶が、実はこの心理学者のトラウマとしてあった。それが蘇ってくるんですね。そして、自分が本当に彼女の父親であるかのように、心理学者が錯覚するんですよ。それで命がけでね、魂の奥底から「ごめん!申しわけない!やりたくてやったわけではないんだ!ごめん!」と言って本当に謝る。それこそそこで、トラウマを演じるわけですね。そして演じることによって治るんです。

    西塚 それは聞いたことがありますね。そうなると本当にトラウマというものは、直面して、向き合わないと取り除けないっていうことですね。

    ヤス そう。すごく面白かったのは、それを体験したユング派のどの心理学者も論文で書いているのは、転移と逆転移を経験すれば治ると、でもなぜ治るのかがわからないって言うんです。だから、自分たちが実感するのは、私たちの魂の奥底にあるもの、それから患者の奥底にあるもの、その両方が共調して何かが動き出すんだと。治癒に向かって動き出しているその超越的な何か、これを私は自己と呼ぶって言うんです。

    西塚 なるほど。面白いお話ですし、ある種感動的でもありますね。僕が感じるのは、それは日常的にもあるなあということなんです。たとえば、何か普通にケンカしちゃってですね、会社の同僚でもいいし、恋人同士でもいいんですけど、ケンカしちゃう。口ゲンカでも何でも。そうすると、ケンカして、お互いにいろいろ恨みもつらみもあって、わだかまるわけですね。わだかまって、ずっと考えて、忘れようとするんだけども思い出してですね、ことあるごとにムカついてきたり、悲しい思いをするんだけども、ずっとそのままですね。

    でも、普通によくあることだけど、また会って、あのときはごめんってどちらからともなく言ったり、私のほうこそ悪かったとかですね、そういうことがあると、そこでわだかまりが解消される。そこでハッピーになって、もっと仲よくなるかもしれないわけです。そういうものの無意識版という気がするんです。

    ヤス ただやっぱりね、心のわだかまりを解消したってことだと思うんですけど、その場合はね。ただユングの言う転移と逆転移という現象は、まさに血みどろの演じ合いですよね。今言ったようなこととは、ちょっと違うかなって感じがします。

    西塚 あまりに軽すぎますか?(笑)

    ヤス そんなに血みどろの演じ合いを必要としないので。

    西塚 しないですね。僕はどうしても構造として考えちゃって、それのひどい版っていう解釈をしちゃうわけですよ。さっき僕が言った軽いですね、日常の風景みたいなものの中にも、そこでフッとわだかまりがなくなるというのも、不思議と言えば不思議だと思うわけです。それのもうちょっと根深いものと言うか、バージョンが違うっていう意識なんですけども。それとは全然違うものなんでしょうか?

    ヤス いやいや、同じものかもしれない、もしかしたらね。ただ転移と逆転移で心理学者たちが言うには、自分の意識では抵抗できないんだそうです。自分の心の奥底で、自分がその彼女の父親であると本当に思い込んでしまう。それで患者のほうは、目の前にいる自分を本当の父親であるかのごとく思い込んでしまうと。この力はものすごく強烈で、抵抗できないと言うんですね。

    西塚 今の例では、たまたま心理学者のほうにも似たような娘がいたわけですね。そして、たまたませっかんした経験もあった。まったくそういうことがない場合でも、その女の人に「何で!」と責められたときに、その心理学者が隠してきたトラウマが出てくるのでしょうか? 娘をせっかんしたということがなくても、何かのトラウマに関連づけられちゃうということですか?

    ヤス 関連づけられて出てくる。一気にバーッと。

    西塚 ああ、それは面白いですね。

    ヤス そうなんです。心理学者の奥底にあるトラウマが出てくる。患者は患者で、そのままトラウマを出してるわけですね。お互いのトラウマが相克するような関係で演じるわけですよ。それでよくなる。

    西塚 心理学者側のほうも何かしらそれで解放される。

    ヤス 自分の持っているトラウマから解放されるわけです。心理学者たちが言うには、何か非常に高い次元の統合へと導くような力を感じるというふうに言うんですね。

    西塚 そういう話になるとわかりますね。その力は、何だかわからないと。

    ヤス わからない。それは自己としか言いようがないっていう言い方をするんですよ。

    西塚 だとすれば、自己というのは、よりよきものに統合しようとする力であり、むしろかつては神と言ったようなもの、創造ですね、そういうものが自分の中にあるとしか思えない、という話につながりますね。

    ヤス そうです。それで、ユング派の深層心理学者が口をそろえて言うのは、自己の力をいかに引き出してくるのかということが、治療の最終的な狙いだって言うんですね。自己の治癒作用をね、どうやって引き出すのかが最終的な狙い。それを引き出すことに成功したならば、絶対的に治癒すると。一番バランスのよい自己の形成へと向かって進むんだと言うんですよ。

    「引き寄せの法則」から「創造の法則」へ

    西塚 強烈なトラウマというのは、いくつもあるものなんでしょうか?

    ヤス いくつもあるでしょう、やっぱり。

    西塚 そのつど、それをそういう方法によって解消しなければ、なかなか人間は幸せになれないというか…

    ヤス そうですね。人間の内部に、ユングが自己と言ったような、無意識のものすごい荒れ狂う強烈な野蛮性と破壊性、それを意識に統合することによって、より高度な自己を作り上げていく。その統合機能というものが、我々の内部にあるってことだと思うんですね。自分の内面にあるということ。

    一方、フランスのパリのテロというのが、一番の象徴なんだと思いますけども、これからですね、我々が70年間、経済成長によって、または第一次、第二次世界大戦の強烈なトラウマというリソースによって、ある意味で抑止されてきた無意識の破壊的な力がどんどん表面化してくる。表面化してきた最初のケースが、実はイスラム国の原理主義という形をとって出てきた、ということだと思うんですね。

    そうするとイスラム国に限らずですね、抑圧されてるさまざまなトラウマ、無意識の破壊性といったものが、どんどん表出してくるような時期に我々は生きてるってことですね。この70年間、向き合わなくてよかったもの、それとどう向き合って、その破壊性をどのようにして乗り越えるかということが、すごく大きなテーマになってくる。

    西塚 まったくおっしゃるとおりですね。それは本当に面白い見方と言うか、大きな見方であって、第二次世界大戦以降、人類が向き合ってこなかったもの、忘れてきたものが、イスラム国としてまた立ち上がるわけですね。さっきの治療の話で言えば、たとえばイスラム国を患者と見立てたとするとですね、イスラム国ではない欧米側が、仮に心理学者だとすれば、逆転移が起きてですね、欧米社会の中でも何かのトラウマが出てくる。

    僕から見ると、それは消費社会によって出てきた搾取であるとか、管理されてしまって、自己実現とか自己の解放ができないといったようなトラウマであると。それらがイスラム国によってあぶり出されてきた。それらの演じ合いがどういうものになるのかはわかりませんが、いずれにしろ、お互いにトラウマを解消しない限りは、おそらく次の段階にはいけないでしょう。

    ただ、それが戦争だとあまりにも不幸なので、さっきの医者と患者ぐらいのレベルでですね、それをどうやって統合していくかということですね。人間の個人にあてはまるとすれば、たぶん集団にもあてはまると思うので。それのひとつの重要なカギとなるのが、ビリー・マイヤーだと思います。

    ヤス そうだと思いますね。この対談を読んでる人にとっては、ビリー・マイヤーと聞くとすごく唐突な感じがすると思うんですけど、実はそうでもない。この人間の心の中にある強烈な統合作用、それを呼び起こしていくしかないということです。ユングが自己と呼んだものとほぼ同じものだと思うんですね。

    それをビリー・マイヤーは、宇宙の創造の法則、普遍的な宇宙大の創造の法則と言った。我々ひとりひとりもその小断片であると。だから、その小断片である我々の内部に、創造そのものがね、非常に高度な精神性として宿っているということ。やっぱりそれを呼び起こすしかないんだろうなと思う。それは、おそらくユングの言う自己に限りなく近いのではないかという感じがするんですね。

    西塚 そうなると、ビリー・マイヤーの書籍の中には、その呼び戻す方法とかですね、瞑想の仕方から具体的に書いてありますよね。

    ヤス 具体的に書いてある。

    西塚 それを今度ひとつひとつ解き明かしながら、具体的にテーマにあげて見ていきましょう。そういうことをしばらく続けていくしかないですね。

    ヤス そうですね、それしかないと思う。

    西塚 だいぶ整理されてきたようですから、次回はもうちょっと具体的なテーマをあげてやっていきたいと思います。これは本を読んでない人にはちょっとわかりにくいかもしれませけれども、そうならないように努力します。

    ヤス 最後にひと言なんですけど、スピリチュアル界にはあまりにも多くのものがあって、それは混雑した道のような状態で、言ってみればいいかげんなものがほとんどだと思うんです、僕ね。ビリー・マイヤーの本を読むとですね、我々の内部に持ってるような創造性の力といったものが、現実的にどれほどのものなのかということがよくわかる。すごくそれは面白いですね、極めてね。

    ただここで重要なのは、たとえば「引き寄せの法則」ってあるじゃないですか。ビリー・マイヤーの本の中で、何度も創造といったものに焦点を当てて言ってることは、実は我々自身に現実を作る能力があると。あらゆる現実を、我々が自分自身の好きなように作る能力があるってことなんですね。その能力を感知することによって、たとえばイスラム国のテロが激増して、未来がとんでもないことになるということも、変更することが可能になるだろうと思う。

    ただそのときにですね、私たちはこういう未来がいいなといったような、特定の未来を想念としてビジョン化してね、それで願えばいいのかと言うと全然そうではない。実はその引き寄せの法則には、非常に大きな落とし穴があるということですね。

    西塚 そのへんも含めて、いろいろな事柄を具体的に参照しながらやっていきましょう。そのほうがきっとわかりやすいと思うので、そういう方向でやりたいと思います。

    ヤス そうですね、そうしましょう。

    西塚 じゃあ、次回もう少し詳しくやりたいと思います。よろしくお願いします。ありがとうございました。

    ヤス こちらこそ。どうもどうも。


    むちゃくちゃおもしろかった講談

    筆者は月刊ザ・フナイの連載を書いていたが、読者の方に講談師の方がおり、会う機会があった。筆者は講談はこれまで聞く機会がなかったが、実におもしろかった!今後はスピリチュアル系の講談をやるそうである。サイトに音声ファイルがあるので聞いて見たらよいだろう。

    田辺鶴瑛

    このブログの基本方針

    このブログの基本方針を掲載しました。記事をお読みになる前にかならず一度はお読みになってください。

    基本方針リンク

    読むとくドットコム

    筆者がコンサルティングにかかわっている会社が子供用の国語音声教材の提供を始めた。子供用だが、実によい名作がmp3の音声ファイルで聴くことができる。大人の心の琴線に触れる作品がとても多い。よいサイトだと思う。よかったらどうぞ!

    読むとくドットコム

    筆者の友人の作家のブログ

    茶房ちよちよ
    駒村吉重のブログ。いつもの飯、酒、より道、脱線、思いごと


    便利な学校検索サイトです!

    海外子女.com

    投稿に関しては以下の方針に従い、どうしても必要な場合以外は削除しないことにしておりますが、他者の人格を傷つける不適切な表現がある場合は例外とし、予告無しに削除し、投稿禁止にする場合もあります。

    意味産出の現場としてのBBSやブログ

    また、私はいま日本で起こっている変化を以下のようにとらえております。もしよろしければこちらもどうぞ。

    いま何がおこっているのか?

    ヤスの英語
    スポンサーサイト

    コメント

    ホームグロウンテロリストは増えるだろうか?

    ヤスさん、ブログ更新ご苦労様でした。お久しぶりです銀色狼です。
    今回の「エノク予言」の解説は今後の未来を知る上で大変参考になりました。ヤスさんのブログに「エノク予言」が初めて登場した時に誰も知らない正確な地球内部の構造が述べられていて大変驚きました。そこでこの予言はかなり信ぴょう性が高いのではないかと注目していました。
    ISIS/ISILのテロリストが4,000人ほど欧州に渡っているとのことですが、これだけでは欧州を席巻するのは難しいだろうと考えていましたが、「ホームグロウンテロリスト」が多く発生するようであれば、エノク予言の通りになるのではないかと思います。欧州だけでもテロリス予備軍が1,000万人以上いることになりますから。

    ロシアの台頭と2020年以降の世界の動向からは目が離せいないだろうと思っています。

    今後ともよろしくお願いいたします。では

    銀色狼さんへ

    こんにちは。ヤスです。お久しぶりですね!お元気でしたか?おっしゃるように、ホームグロウンテロリストで今後テロは激増する可能性がありますね。私がはじめてエノク予言を読んだのはブログを始める前の2006年ころだったと思いますが、そのときは現実とはあまりにかけ離れており、一種のファンタジーのように感じました。ですが、いま読むと現実の動きが本当にエノク予言に近くなっているのが驚きです。昨年のビリー・マイヤーの文書では、このまま行くと92%の確率で的中するが、8%だけ回避できる可能性があると言っていました。本当に今後注視する必要がありますね。

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

    前回はコメントのお返事いただいてしまいありがとうございました。

    四年前くらいの本ですが、日月神示の緊急未来予測、中矢さんと大石さんとの対談本、好きでよく読んでました。
    2015年までに何とかしなきゃいけないのに、って書いてありまして
    もう2015年終わりじゃないですか。

    で、やっぱり99%無理な方にいってますよね?
    まず自分はどうなの?って言われたら、全然ダメなんですけど、
    なんか世の中焦れったくて焦れったくてウズウズします。
    みんなよく骨抜きにされた世の中に疑問持たずに生きれるなぁ。とか思いつつ生きてて
    でもこういう勉強って学校じゃ教えずに大人になって仕事したら
    今度は毎日忙しくなって、自分の仕事以外の勉強なんてする暇なくて

    自分で気づかない限り勉強なんてしないですよね。
    だって私も難しくて理解するのがとても大変で。

    でも2016年からは(というか今から)もう我慢しないで思いきりやりたいですね。
    やっぱり今、必要なのは本当の賢い人ですよね。
    そういう人を大事にしなくては。







    コメントの投稿


    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    http://ytaka2011.blog105.fc2.com/tb.php/510-3d1a9e54
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

    «  | ホーム |  »

    私はペット殺処分ゼロを応援しています!ピースワンコ・ジャパン

    まぐまぐ大賞2016

    メルマガ登録 月840円

    メルマガ登録・解除
    未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ
    >> サンプル
    詳細ページへ
    powered by まぐまぐプレミアム
     

    WEB検索

    Google

    プロフィール

    ヤス

    Author:ヤス
    普通の中年のおやじです。

    他の活動:ヤスの英語

    ※注意
    投稿欄としての本来の機能を維持するため、本ブログの管理人が内容としてふさわしくないと考える投稿は、予告なく削除いたします。また、投稿する方自らが自粛していただければ幸いです。

    最近の記事

    最近のコメント

    月別アーカイブ

    カテゴリー

    フリーエリア

    リンク

    このブログをリンクに追加する

    ブログ内検索

    RSSフィード

    フリーエリア

    ヤスの本

    翻訳・監修本

    「神霊の世界に覚醒して」 shaman02

    ハワイの長老が語り伝える先住民族の聖なる知恵 bowl

    社会分析

    望みなき時代の幸福論 koufuku

    日本はこう変わる コルマンインデックス未来予測 nihonkawa

    「マルクスに聞け」(道出版) marx

    コルマンインデックス後 私たちの運命を決める 近未来サイクル cycle03

    コルマンインデックスで見えた日本と経済はこうなる koruma

    語学教育

    日本人が「英語ペラペラ」を本当に実現できる本 (講談社) pera

    通じる英語笑われる英語 tsu

    きちんと伝える英語 tsutaeru

    英文社内メール例文集 shanai

    実践 英文ライティング入門 bizw

    音声読み上げソフトで練習する速読即解英文リーディング sokudo

    「確実に意志が伝わる英会話」 kakujitsu

    ビジネスレター実用フォーマット bizletter

    英会話「英訳」トレーニング cd

    ネイティブはゼッタイ使わない nat

    ビジネスコミュニケーション

    論理的会話トレーニング ronri

    知的論理トレーニング chiteki

    対談本

    宇宙の設定を読み解く[BlackBox]超予測 black

    日月神示の緊急未来予測 hitsu01

    日月神示のサバイバルガイド hitsu02

    フリーエリア