2017-06

    酔っ払いオヤジのspiritual meeting 第15の1

    10月22日

    第18回の「ヤスの勉強会」の様子を一部アップロードしました。よろしかったらどうぞ!



    次回の有料メルマガの予告

    10月23日、午前0時10分に配信する次回のメルマガでは、9月・10月変動説を検証する。実に興味深いことが見えてきた。次に、これから起こる金融危機について詳しく解説する。日本ではまったく報道されていない事実があまりに多い。ぜひ知っておかなければならないことだと思う。

    新しい本

    新刊本が出ます。面白い本になったと思います。よろしかったらどうぞ!

    「資本主義2.0」と「イミーバ」で見た衝撃の未来
    世界の政治・経済はこれからこう動く
    著者:高島 康司

    amazonで注文

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    今回もいつものペース更新ができた。いつも記事を読んでくださっている方々に感謝する。

    今回の記事

    今回はいつもの対談の第15回の前編である。興味深い内容だと思う。

    記事全文を音声ファイルにしました。よろしかったらどうぞ。7日で削除されますので、お早めにどうぞ。

    音声ファイル

    「ヤスの勉強会」第19回のご案内

    「ヤスの勉強会」の第19回を開催します。やはり、世界は一層流動化する方向に向かっているようです。今回の勉強会は9月・10月変動説を総括し、2015年末から2016年の世界を展望します。

    【主な内容】
    ・2015年末から2016年初頭になにが起こるのか?
    ・全体主義のファシズムに向かう日本とその危険性
    ・大きな戦争の火種になりかねないシリア
    ・スピリチュアリズムの向かう方向

    よろしかったらぜひご参加ください。

    日時:10月31日、土曜日
    時間:1時半から4時半前後まで
    料金:4000円
    場所:都内(おそらく東横線沿線)

    いまのところ場所は未定ですが、申し込みいただいた方に直接お伝えいたします。以下のメルアドから申し込んでください。

    記載必要事項
    名前(ふりがな)
    住所 〒
    メールアドレス
    参加人数
    懇親会の参加の有無

    info@yasunoeigo.com

    『「資本主義2.0」と「イミーバ」でみた衝撃の未来』出版記念ジョイントセミナー  講師:高島康司 12/6、1/16

    12月6日と1月16日の2回、『「資本主義2.0」と「イミーバ」でみた衝撃の未来』出版記念ジョイントセミナーを行います!第一回目のパートナーは有名ブログ「In Deep」の岡靖洋さんです。よろしかったらどうぞ!

    申し込みリンク

    ツイッターに書き込むことにしました。よろしかったらフォローをどうぞ。日々情報を発信します。
    https://twitter.com/ytaka2013/

    船井幸雄.comに筆者のページが出来ました。月一回のペースで更新します。ぜひご覧ください!

    船井幸雄.com
    ヤスのちょっとスピリチュアルな世界情勢予測

    むちゃくちゃうまい醤油!

    筆者は、隔月で高松の経済団体で講演会を行っている。そのとき、高松で評判になっているおいしい醤油のことを教えられた。小豆島の醤油である。早速、注文して見たが濃厚な味でものすごくうまかった!世の中にはうまいものがあるののだと思った。よろしかったらどうぞ。

    酔っ払いオヤジのspiritual meeting 第15の1

    spi151

    西塚 はい、じゃあ、乾杯しましょうか。カンパーイ! よろしくお願いします。

    ヤス はい、カンパーイ! いつもどうもどうも。

    西塚 『酔っぱらいオヤジのSpiritual Meeting』、今日(10月4日)は15回になりました。

    ヤス 15回、すごいですね(笑)。

    「帝国」対「マルチチュード」

    西塚 さっきまでちょっとラインのスタンプの件(西塚が江頭2:50のスタンプに似てる)で盛り上がって、酔っぱらいちゃいました。おかしさ覚めやらぬ感じですが、どこからお話ししましょうか。

    いつも、スピリチュアルにもっとディープな話をしようと終わるんですが、そのまま途切れちゃう気がしてますが、一応、時事問題から入りますと、国会は27日まででしたが、25日で実質閉会して、今は安倍の「新三本の矢」ですか? 安倍さんはもう、経済的な話にシフトしてるという感じですね、安保法制がまるでなかったかのような、もう決まっちゃったかのように、まあ決まったんですけどね。その状態に関して、何かひと言ありますか?

    ヤス 僕の視点からですけど、安部ってとことん国民をバカにしていると思いますね(笑)。経済的にその「新三本の矢」を立ち上げれば、国民のすべての関心が移動するだろうと。それに乗っかったマスコミもね、大規模な宣伝やれば、国民なんていずれ安保法制なんて忘れるよ、という程度にしか見てないと思いますね。

    これは前にもちょっと言ったことですけど、中国人の有名な、いわゆる世界の要人の通訳をやってる人で、この人の手記がある。元外交官の孫埼亨さんがですね、『日米同盟の正体』という本の中で面白いことを書いてるんですね。その人の手記の引用なんですよ。その人が言うには、世界の要人を通訳してるとね、社会的な地位が高くなって、ある国の意思の決定を担うような人物になればなるほど、極めて優秀で、やっぱり適わないなという印象を深くすると。しかしながら、日本だけは逆ですねって言うんですね(笑)。上に行けばいくほどアホだっていうことですよ。そうするとね、アホな連中が、日本国民ってこのくらいアホだろうと考えているわけですから、彼らの見ている日本国民像というのは、実態を表さないくらい低くいということだと思いますね。

    西塚 それはかなり重要な指摘ですね。ちょっと青ざめました。

    ヤス たとえば、いわゆる佐藤(正久)隊長ですよね。自民党の参議院議員の。あのヒゲの隊長、安保法制を国民に説明するためのビデオを作りましたでしょ? 電車の中であかりちゃんという女子高生と喋るんですけど、あのあかりちゃんは、彼らが見ている国民の象徴ですね。はっきり言って頭パッパラパーで、ワーッ怖いーッて、ミサイルが向けられてる、キャー!ヤダー!という程度なんですよね。

    西塚 上から目線で。

    ヤス 上から目線でね。そのような国民にわかりやすく説明してやる、という形でくる。そういう認識って必ず破綻すると思います、どこかで。実際に現実の国民の層といったものが、いわゆる戦後の価値を守るために立ち上がることも可能なんだという段階に至ったときにね、その現実そのものの認識をしそびれると思いますね。失敗すると思いますよ。

    西塚 前回ヤスさんがおっしゃったチーム世耕に絡めた話もそうですが、その傲慢さですね。ビッグデータ、IT関係の解析や戦略は、自民党は優れてるんだろうけれども、がゆえにですね、盲点というものも大きくなっていくわけだし、その傲慢さが盲点を大きくしていく。しかも実質、権力を持っているような連中がそういうマインドと言うか、感情に陥ったときに、見失うものが恐ろしく多い。むしろ、あとから出てきたビデオのあかりちゃんのほうが賢いわけじゃないですか。ちゃんと正しく、冷静に物事を捉えてる。本当にあのとおりで、あのアニメーションのとおりのことが今起きているという。でも、安倍は相変わらず、まんまで、上から目線、傲慢、国民をバカにした感じ…あれが続くと本気で思ってるんでしょうか?

    ヤス いや、だからね、続かない、ということを理解する能力がない。

    西塚 ああ、それはもう、致命的ですね。

    ヤス 理解する能力がない。だから、自民党解体の過程なんだと思いますね。最終的に、現実に対するフレキシビリティを失った、ある党の残骸、政治組織の残骸を我々は見てるんだなあと思いますね。

    西塚 そうなると、あんまり政治の話を引っ張ろうとは思いませんが、やっぱり野党が今度は鍵になってきますね。民主党は逆に伸びるんですか?

    ヤス いや、伸びないでしょう。国民の中にはっきりと、民主主義の価値、戦後の民主主義の価値はやっぱり守らなくてはいけない、といった強いひとつの指向性が出てきたということですね。だから今回の安部政権の一番大きな功績というのは、日本国内に眠っている潜在的な、民主主義を守る、民主主義そのものの価値を希求する流れといったもの、そのスイッチをONにしたことではないかなと思いますね。それは、何か大きな日本の中の我々の集合意識の底流として、かなり力強く流れ続けるだろうと思いますね。それをどのような政治運動に結びつけていくかということは、やっぱり政党という枠を取っ払ったところでないと無理でしょう。

    西塚 無理ですね。ということで、共産党が一応呼びかけましたよね。

    ヤス 連合政府ね。

    西塚 安保法制に反対する、というところだけで一致しようという話でしたけども、まあそれもどうなるか。実質、政権を担うということになれば、また違うでしょうから、野党も警戒するんでしょうけども。でも、ヤスさんがおっしゃったことは重要で、戦後70年間のですね、日本人が享受した平和、アメリカの庇護のもとかもしれませんけど、日本人が享受した価値観がいったいどこにあって、それを母体にして、じゃあ我々はどうやって生きていくべきなのか、理想のライフスタイルは何のか、みんなでもう一回考えようということですね。そのきっかけを与えてくれて安倍さんありがとう、という(笑)、お話だった。

    ヤス そうです。そうなんです。

    西塚 となると、哀れなのは安倍さんでですね、ヘタすれば刑事告発されて、被告になる可能性もあるということですから。

    ヤス 前回も話したかな? (アントニオ・)ネグリ&(マイケル)ハートの書いた『帝国』って本があるでしょ? これは1991年かな、ちょうど湾岸戦争が終わったぐらいから10年間ぐらいかけて書かれた本なんですけど、この本が知識人に大ヒットして、現代では古典として読まれているんですね。『帝国』という本が何を言ってるかというと、いわゆる現在のように、ITを活用して政府が独裁権力化していくと。高度なIT技術を活用して国民を管理して、極めて高度な管理社会のもとにね、どちらかと言うと独裁的な政府が成り立つといったような感じのビジョンを作ったわけです。これが21世紀型のひとつの公権力として、その公権力に対して帝国という名前をつけたわけです。

    この本の中の一番のポイントは、そのような高度なITによって、ひとりひとりの国民を徹底的に管理するような能力を持つ政府が出てきたときに、それに対してどうやって闘えばいいのかということを書いているところだと思うんですよ。どのような結論を下すかというと、ITなんだから、ITを武器にして闘う集団が出てくると。この闘う集団を「マルチチュード」と呼ぶんですね。今から起こってくるし、もうすでに起こってるんだと思うんです。

    西塚 なるほど。そうですね。

    ヤス だからその管理型の、いわゆる現在の自民党のように、極めて高度なITを用いて個人個人を管理する。そしてビッグデータを用いながら選挙キャンペーンをやって、得票数を増やしてね、勝ってきたというような党。だから、自分たちこそがまさに国民を操作できるといったような、安心感というか傲慢さがかなり出てくると。しかしながらそれは、ある裏面も示している。それは、国民と言うか、管理される側も同じツールを持っているということなんですよ(笑)。我々のほうも闘うことができるということですね。

    西塚 諸刃の剣ですよね。そうなると、まさしくネグリ&ハートが言っていたマルチチュードが興ってきた、勃興してきたという過程に今、我々はいるということになる。

    ヤス そうです。だから言ってみれば、今回の12万人も集まったデモというのは、日本におけるマルチチュードの覚醒ですよ。

    西塚 そう考えると、そのとおりですね。国民、我々の中に何かこう、ヤスさんの言葉で言えば、クリックと言うか、何か音を聞いた、魂の奥底に風が吹き抜けた、というようなものが、意識的か無意識的かはともかくですね、やっぱりあったと思うんですね。それがいつまた発動するかわからないというものを、確実に植えつけたという気がします。それは、わりと心強いと言うか、希望にもなるという気はたしかにしましたね。

    ヤス だから、やっぱりその民主主義的な価値を守るということ。もっと言うとですね、たとえば日本が大好きだと表現するじゃないですか、みなさん。日本が大好きだという表現の中には、嫌韓流であるとか嫌中流であるとか、過度のナショナリズムとかね、人種差別的な意識、いわゆる大和民族の優越感みたいなものも底流にある、日本大好きだ、という意識もあるわけですよ。そうではなく、そういうのとは関係なく、今住んでいるこの日本という環境が大好きだ、という意識もあるわけですね。そういう様々な要素を含めながら、日本大好き、といった大風呂敷に絡めた意識が、比較的現代には多く、我々が一般的に共有しているんじゃないかと思うんですね。その日本が大好きであるがゆえに、積極的に海外に出てね、海外でビジネスを始めたり、海外にどんどん留学したりして、積極的に冒険をやるという気はないと。いわゆる大好きなこの日本の中で自分は生きていきたいんだ、といったような感じの意識があると思うんです。

    今回の政治的な運動ですごく大きなことは、大好きだという、その意味の中身を問い始める運動が開始された、ということではないのかなと。大好きだと言うんだけども、何が大好きなのかと言うことですね。はっきりしたのは、平和な日本というのが大好きなんだと。ユルい日本が大好きなんだと。それなりに、ユルくてボーッとして生きられる、その現在我々が共有している快適さと言うか、この快適さを保障してくれる日本が大好きなんだ、という形ですね。

    日本が大好きだという多くの人たちが抱いている感覚の中には、ネトウヨ的な感覚もあるんだけども、だんだんネトウヨがある意味で排除されて、大好きだという大もとにある価値観、それを純化する方向に我々は向かっているんじゃないかと思うんです。

    西塚 それは、すばらしいと思いますね。何となく享受してきたユルい感、食えてるからいいよ、そんな政治なんかよくわからないよ、難しいことはわかんないと言ってきたんだけれども、無自覚に享受してきたものがですね、今回のことでハタと、それは何だったのだろうという、今ヤスさんがおっしゃったように、価値観が純化されていくことになって、今度はそれを守ろうとし始める。守るためにはどうしたらいいのか、どう考えたらいいのか、どういうシステムを作ればいいのか、どういう社会に変えていけばいいのか、といったところにいきますもんね。

    安倍首相のキャラクターとイデオロギー

    ヤス そうです。でね、はっきりしたのは、これはイヤだというものが出たんですよ。安倍が象徴する全体主義だと思うんです。安保法制がイヤだと言うんじゃなくて、安倍の全体主義がイヤだという感覚だと思います。あれだけは絶対的にイヤだというのが出たのでね、じゃあ我々にとって何が守るべき価値観で、何が一番いいのかということが、はっきり出てきたということだと思うんですね。

    西塚 まあ、NHKには介入するわ、内閣法制局長官を替えるわという、やりたい放題。

    ヤス とんでもない。

    西塚 とんでもないですよね。それをやっちゃおしまいだよということをことごとくやっていくっていう。本当に、脳ミソあんのかよという感じがちょっとしますけどね(笑)。

    ヤス 我々の社会の民主主義的な価値の枠組みというのを、どんどんぶっ壊していくってことですよ。

    西塚 ちょっと話がずれるかもしれませんが、安倍さんという、まあひとりの人間として…これは首相だから、公人だから言っていいと思うんですけど、その精神構造は、幼稚という以外に、何なんだと思いますか?

    ヤス ナルシシズムでしょ。

    西塚 ナルシシズムですか。

    ヤス ナルシシズムとコンプレックスじゃないかと思いますよ。本人も、決して自分が優秀な人間ではないと、実際、優秀な人間では全然ないわけです。政治家としての大臣経験もないわけだしね。政治家として、何か大きな実績を作ったという経験も全然ないわけです。本当にね。それで周りは、やはりかなり優秀な官僚なんかに取り囲まれてるから、政治家もですね、本人自身ものすごいコンプレックスの塊りだと思うんですよ。そのようなコンプレックスがある反面ですね、まあコンプレックスがあるがゆえにですね、自分のアイデンティティを強固に確保したいという願望がすごく強い。

    西塚 なるほど。僕もそういう、近い感じで見てたんですけど、ある政治学者がですね、安倍さんのことを話してるんですが、安倍さんという人は、場持ちもして、一緒にいると愉快な人らしいんですね。相当愉快な人で、もともと清和会の流れですから、まあタカ派ではあるんだけども、ものすごく楽しい。たとえば石破(茂)とは違うわけですよ。石破は今回、派閥を作ったみたいですけど。人望といいですね、社交的な態度とか、会話といい、かなり洗練された人らしくて、わりとファンになっちゃう人が多いらしいんですね。

    ヤス それは聞きます、僕も。

    西塚 それで、たとえば学歴も普通で、成蹊(大学)というのも、小学生からずっとエスカレートできただけなんで、まあただそれだけの話なんですけどね、だからわりとこなれた人なんだと思うんですね。でも、政治の世界は違うじゃないですか。敵に対してはかなり厳しい人らしいですが、身内にはものすごく人望があって、楽しいし、自民党内でも、敵対した派閥でもちょこちょこっと登用したりして、わりと気配りも微妙にしたりするらしい。

    そういった意味の人間的な、人間関係の機微と言うかな、何か慕われてる人と言うんですかね、そういうのもけっこう大きかったんじゃないかと思うんです。やってることはともかく。意外とそういうことって、国会であれ何であれ、わりと人間関係って重要じゃないですか、社長にしても、経営人にしても。そういうのってけっこう作用しますよね。話がそれたようですが、ちょっとそれを感じたんです、僕は、その話を聞いて。ヤスさんも、そういうことを聞かれたんですか?

    ヤス いや、安倍さんに実際何回か会ったことがある人たちがいて、そういう人たちに聞いたら、実にいい人なんだと。親切だし、いい人だし、すごく好感を持つと言うんですね、みんな。ただ、頭おかしいよって言うんです(笑)。

    西塚 (笑)、おかしいというのは…

    ヤス 国家に対する考えが方が、全然変わってる。

    西塚 右翼という。おじいさんの幻影を引きずってるんですかね。それとも、根本的に何か…それこそ「美しい日本」を信じてるという。

    ヤス 美しい日本を信じてるし、やっぱり日本を神の国だと信じてる人ですよね、おそらく。神国日本、日本は神の国であるということをね、心底信じてるし、そういうような意味では、宗教的な信念に近いと思うんですけどね。そのような宗教的な信念を持っている人が、極めてコワモテのね、他人に対して強圧的な人格で振る舞うかと言うと、全然そうではないと思うんですね。だから、個人が他人にどうやって振る舞うかってこととね、その人間が本来的に持っているイデオロギーというのは一致しないと思いますよ。

    西塚 それはどう考えればいいんでしょうか。だんだん込み入った話になってくるかもしれませんけど、ずいぶん前の回の話にも繋がるかもしれませんけど、いわゆるペルソナ的なものと、普段の日常生活のビヘイビアみたいなものとの連関はどうなるんでしょうか?

    ヤス 自分がどのようにして振る舞えば徹底的に受け入れられるか、ということを熟知した人物ではあるでしょう。どのようにして振る舞えば、周りの人間が味方についてくれるのか。そして、どうやったら他人が自分の存在を受け入れて喜んでくれるのか、というようなことを熟知していた。それの能力があるでしょうね、おそらく。

    西塚 それは戦略的なものなんですか?

    ヤス 十分戦略的なものだと思いますよ。

    西塚 そうですか。僕はちょっと違うのかと思ってました。ひょっとしたらですけどね、実は安倍さんの魅力なんじゃないかという気もするんです。たとえば、狂信的に何かを信じているとしても、またそういう社交的な、友好的な態度も示すっていうところに、人がもし惹きつけられるとすれば、それは安倍さんの魅力であって、人間としての魅力じゃないかと思うんですよね。

    ヤス いやいや、一種の魅力だと思いますよ、当然。

    西塚 それと、総理大臣というものは違うという立場なんですけども、僕は。

    ヤス なるほど。ただ、その人間としての魅力をね、自分の総理大臣になるためのリソースとして使いこなせるかどうかというのは、また別問題なんですよ。安倍さん自身には、そういう魅力はあると思います。安倍さんに実際に会った人から話を聞いても、そうだと言いますからね。だから、そうだと思うんですね。

    ただ、そのような魅力と、本人が持ってる政治的なイデオロギーというのは、全然違ったものではないかなと思います。これは僕の眼から見たというだけでね、実際どこまで真実を言い当ててるかどうかは保証の限りではないですけども、やっぱり安倍さんに優れた能力があるとしたならば、自分の持っているキャラクター性といったものを、自分が政治家になるための政治的なリソースとして使いこなすことができたというタイプの人だと思います。

    その自分のキャラクターを使いこなすってことは、演技をしてるということとも違うんですよ。そうではなくて、むしろ本来自分の持っている個性としての魅力を前面に出すことが、自分の仲間を作ったり、政治家として自分が出世をするというための極めて重要な武器になる、ということを早いうちからわかったのではないかと思いますね。

    西塚 世間でも、わりと好印象な人が多いらしく、まず一生懸命だと。英語でスピーチしてみたり、プロンプターがあるらしいですけども、一応まあ英語でちゃんと喋るし、努力してると。わりと好感を持たれやすいらしいんですね。頑張ってるじゃん、ってことですよ。

    ヤス 別にこれは比較するわけじゃないですけどね、ただヒットラーと会った人物も、すごくヒットラーに魅力を感じるわけですよ。

    西塚 ああ、なるほどねえ…

    ヤス すごく頑張っているわけだし。やっぱりヒットラーの中にですね、ドイツ民族を引っ張ってくれる、何か神々しさを感じるわけですね。『ヒトラーランド』という面白い本があって、アメリカ人のジャーナリストたちが、ヒットラーと長い時間を過ごした記録なんですけど、どのジャーナリストもヒットラーの魅力に巻き込まれていくんですね。それを戦略的に演じているというわけではなくて、ヒットラー自身がですね、自ら人間としての弱さを本当に吐露するわけですよ。さらけ出すわけです。俺は悩んでるとか。それにやっぱり、みんなほだされるわけです。

    西塚 それはどう思われますか? たとえば、いわゆるナベツネ、渡辺恒雄も相当独裁的で、いろんなところに介入してですね、いろいろ言われるんだけども、相当に面白い人物らしいですよね。魅力的だし、話は面白いしと、よく聞きます。似てますよね。そういう人たちが、人間的な魅力に溢れてるんだけども、結果的にとんでもないファッショをするという…

    ヤス だから逆に見るとね、そういう魅力がない人物は権力の頂点に君臨しませんよ。どんな人間でも、ある意味で権力の頂点にくる人たちというのは、すごい魅力の持ち主だと。カリスマですよね。カリスマじゃなくてもね、それなりの人間的魅力を持ってるということだと思います。それは、やっぱり一般人を圧倒するような魅力ではないかと思いますよ。ただ、その魅力だけで見てると、いわゆる本人の持っているイデオロギー、何を信じているのかという部分が見えなくなるってことがある。だから、スッパリ分けたほうがいいってことです。

    西塚 そうですね。僕は逆なんですよ。安倍は嫌いだったし、バカじゃないかと思ってたんだけども、そういう情報があったので、ああそうか、なるほど、魅力がある面もあるんだということで、ちょっとまあ興味深かったんですね。

    ヤス あと、その政治家の信じているイデオロギーだけの面を見て、そのイデオロギーからその人間の個人としてのキャラクターを類推したり、イメージを作ることも危険なんですよね。これは逆にまたワナにハマる。

    西塚 最高レベルの人道主義を唱えている人が、とんでもない人物だってこともありますからね。

    ヤス そうなんです。だから本人の信じているイデオロギー、考え方から、本人のキャラクターを類推してイメージするということは、なかなかできないということだと思いますね。

    「遊び」の現実的適応力

    西塚 わかりました。時事問題は終えるとしてですね、僕はこの間、AIのイベントに行ってきまして、結論から言うとですね、これからの個人のあり方と相当リンクしてるなあと。やってること同じだな、向かってるところは同じだなという気がしました。いろんな話があったんですけども、ひとつは、今までのコンピューター、AI、人口知能が、大人の知能だったということらしいんですね、左脳的な。ものすごい複雑な計算をしてみたり、スピードを速めてみたり、とんでもない量の情報をインプットしてみたりという、普通の人間が左脳でやるようなことをものすごく拡大してきたという歴史らしいです。でも、唯一できなかったのは子どもの脳なんですね。

    ヤス ああ、なるほどね。

    西塚 単純に遊ぶとかですね、情緒的なもの、何が面白いのかとか、あるいは普通に立っているということも含めてですね、制御するにはどうしたらいいのかとか、これが最大に難しいところで、今ここにきて、ようやくそっちのほうの分野にきたという。逆に左脳的なものは相当進化してきてるけども、不可能と言われてきたような、もしくは相当難しいと言われてきた子供どもに、ようやくきた。

    さっきの安倍さんのキャラクターじゃないんですけど、僕の中で微妙に絡んできて、僕の小学生のことを考えてみても、あるいは我々日本人じゃなくてもいいんですが、全人類の子どものことも考えていくとですね、やっぱりちょっと思うところがあるわけですね。子どもの当時、将来こうなりたいとか、あるいは仲間とつるんでこんな遊びしたとか、そうしたことをやってるんだけども、だんだんいろんな情報をインプットして、システムに取り込まれていって、つまらない大人になっていく。あるいは、システムに不平不満を漏らして一生を終えていく、というようなシステムになっているわけじゃないですか、基本的には。

    ヤス フフフフ。

    西塚 それをわかっているのは、たとえばイルミナティでも何でもいいんですけどね、一応そういうことをわかっているのがいる、という構図がいわゆる陰謀論ですね。今回の安保法制の反対運動にあえて引きつけて言えば、いろいろ気づいた人たちが、ヤスさんが前回おっしゃったようにね、じゃあ我々は何が楽しいんだと、どういう生き方が楽しいのかってことに本気に取り組めば、本当に変わってですね、要するに楽しく遊べる社会ができるんじゃないかと、ちょっと思ったんですね。それは、この間のAIのイベントを見ながらも考えてました。今回あたりから、そういう動きが本格的に始まっていくんじゃないか、あるいはそっちのほうを見ていない仕事でも何でも、要するにそういう方向とそうじゃない方向とに分かれていくのかなあという思いがしましたね。

    ヤス なるほど。今そのコンピューターの話を聞いてちょっと思ったんですけど、今までのAIの開発の方向というのは、目的合理的だったということですね。特定の目的、特定のタスクを実現するためのプログラミング、それをいかに高度に行なうか。それでそれの目的の達成の度合いによって、そのコンピューターの優秀さを測るといったようなね、感じのAIのやり方だったんじゃないかと。

    遊びって何かと言うと、要するに基本的に戯れですよね。いわゆる特定の目的がない戯れですね。いろんなものと戯れてみるということが、一種の遊びです。何か特定の目的を指向するものではないと。それはどういう効果を持つかというとですね、変化する環境に対するフレキシビリティを勝ち得るために、それがないと駄目だってことなんですね。そうすると左脳の目的合理的なプログラミング、そのタスクをこなすというだけのコンピューターであれば、人間の脳もそうでしょうけどね、周りの環境が変化してしまうと全部駄目になってくるんですね。適応力が全然ない。適応力とは何かと言うと、初めから答えがわからないわけだから、様々な可能性を追求して遊んでみるしかないということなんですよ。ああいうこともできる、こういうこともできるというね。

    西塚 おっしゃるとおりだと思いますね。そこなんです。そうじゃないと、ヘタすれば、たとえば単純に会社が倒産したとか、あるいはリストラにあったとか、ある種の想定した枠内とか、常識的なラインから外れるというだけで、もう絶望するわけです。そんなことないわけですよ。昨日も韓国人の知人と会って、その人は成功している人なんですけど、やっぱりどんどんいろんなことにチャレンジするわけですね。そのかわり失敗も多いですよ。日本人から見れば、とんでもない無謀なことをやるんですけども、まあ成功を勝ち取る場合もあるという。隣の国ですけど、見てるとやはり日本人は、何と言うか、ガチガチな常識なり、あるいはラインがあってですね、そこにいると安心なんだけど、そこから出ることに非常に臆病になるという、まあ僕もそうでしょうけど、そういう傾向がありますね。そういう社会の雰囲気を作ってきちゃったのかなと。

    ヤス だから、常識ほど怖いものはないと思いますよ。現在の与えられた環境に対してね、どうやって適応したらいいかっていうことの、全部のプログラムが常識だから。そうなってくると、常識的に行動するということは、まあこれは必要でもあるんですけど、あまりにも深く浸透しすぎてしまって、すべてね、自分の行動とか思考のいろんな要素を切り捨ててね、いわゆる常識ということだけに適応してしまうと、常識を支えているその環境がひっくり返った場合には、まったく適応力をなくしてしまうことになるんですね。

    西塚 そう思います。そういったマインドでは絶対に滅びますよ。

    ヤス ああ、滅びる滅びる。

    西塚 科学も僕はそうだと思います。とりあえずの仮説でしかないわけですから、一時的な。そこにしがみついてどうすんの、という話です。そのつどそのつど臨機応変に、フレキシビリティを発揮して遊んでいくってことですね。

    ヤス そうです。だから、あまりにも常識的になるということは危険なんですね。ものすごいリスクを負います。常識的な自分自身というのは、ある一部に留めておいてね、いろんな可能性と戯れる、遊ぶという領域を自分の中にしっかり作っていくということがすごく重要ですね。

    西塚 常識はある程度は持っておかなきゃいけないという、そこなんですね。常識を全部すっ飛ばしても駄目じゃないですか。破滅の道にいったり、とんなでもない、ちょっと考えればわかるだろうということ、経済的な被害を被ったり、ということがあるわけで。常識は今現在やっぱりあるわけだから、流れとして、そこはちゃんと見ておかないといけないということですね。

    ヤス そうですね。ただね、あまり深く見すぎることはないと思うんですね。何が常識で一番大事かと言えば、社会的なコミュニケーションですよ。たとえば初対面の人、一回や二回しかあったことのないような人と、キチンと対話をして、コミュニケーションをして、こちらが言いたいことを伝えるためには、やっぱり共有したコミュニケーションのルールに則って喋らなくちゃだめなわけです。初対面の人にね、「よおッ! 元気かよ?」じゃ、やっぱりね。そうなってくると、これがり大人としての常識的な社会的なコミュニケーションのルールだというのは、常識の中の一部としてちゃんとあるので。

    西塚 もうマナーとエチケットの話しですね。

    ヤス だからそれに則って、コミュニケーションしたほうが絶対にいいわけです。

    西塚 それはそうですね。言葉遣いに限らず、服装もそうだろうし。ときにはちゃんとスーツを着てネクタイを締める、ということを含めた常識に則るということですね。

    ヤス 言ってみれば、常識の作用範囲はそこまででしょう(笑)。

    西塚 ああ、なるほど。逆に言うと。

    ヤス 社会的な、円滑なコミュニケーションを保障するっていうところまでが、いわゆる我々が常識を信じていい範囲だと思いますね。

    西塚 最低限のルールというか、前提。

    ヤス それ以外にもいろんな常識がありますよ。人々はこうすべきだ、といったようなね。

    西塚 ヤスさんがおっしゃったのは、初対面の人とコミュニケーションしやすいような、そのときの時代の常識、ぐらいのものが常識だっていうことですね。

    ヤス そうです。だからそのときの常識、そういう社会的なコミュニケーションを支える常識というのは意外に変化しないんですね。極端に変化しない。たとえば我々のオヤジ、オフクロの世代の人たちがまだ若いころ、それこそ40年前50年前に遡ってね、その当時の人たちに会ってもね、社会的なコミュニケーションのルールに則れば、全然問題なくコミュニケーションできるはずなんですよ。だから一番常識で変わりにくい部分だと思うんですね。安定した社会的なコミュニケーションを支える常識というものは。

    西塚 それは国も関係ないですね。

    ヤス 比較的関係ないんじゃないかなと思います。当然違いはありますけど、これやっちゃいけないとかね。基本的な部分なあんまり変わんないと思いますね。まず、最初に会ったらお互いに自己紹介する。微笑む。握手なら握手をする、お辞儀ならお辞儀をする。自分が誰か名乗る(笑)。お互いにイヤな気分にならないように、当たり障りのない話題から入るわけですよ。相手が何かの意見を言ったら、あからさまに否定するようなことはしない。そうやって一応、仲良くなってくるというね、基本的なルールはあって、そのルールはけっこう各国だいたい同じようなものではないかと思いますね。


    むちゃくちゃおもしろかった講談

    筆者は月刊ザ・フナイの連載を書いていたが、読者の方に講談師の方がおり、会う機会があった。筆者は講談はこれまで聞く機会がなかったが、実におもしろかった!今後はスピリチュアル系の講談をやるそうである。サイトに音声ファイルがあるので聞いて見たらよいだろう。

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