マヤカレンダー(5)
コルマンによると、左脳的な原理から右脳的な原理へとエネルギーがシフトし、それにともない世界の覇権が西欧から東洋に急速に以降するのが第8サイクルの意味である。第8サイクルはこれが実現するためステップを表している。コルマンによれば具体的にはこれは、アメリカが衰退し、中国など東洋の国家が新しい国際秩序の中心として台頭樹する流れだという。確かにDay1からNight4まではこれが徐々に実現する過程を現していた。
その意味では、Day5も国際秩序の変更が起こる時期であることは間違いない。だがコルマンによると、第8サイクルのみならずマヤカレンダーのどのサイクルでもDay5とそれに続くNight5は特別な意味を持つ時期だという。重要な事件が多数発生し、変化の方向が一気に確定されしてしまうのがDay5だという。ただ、次のNight5には変化を押し戻す反動が起こるが、その反動にもかかわらず古い秩序は最終的に崩壊し、新しい秩序と原理が台頭する。
このようにいったとしても、これがどういうことなのか想像しにくいだろう。このひとつ前の第7サイクルのDay5とNight5になにが起こったかみるとイメージつかみやすくなる。
第7サイクルは1755年に開始しやはり2011年10月28日で終了する。科学、テクノロジー、通信技術やインターネットの発展によって国境が乗り越えられ、地球を一つの惑星として認識する意識が形成されてくるのが第7サイクルだ。第8サイクルは360日だが、第7サイクルの各DaysとNightsは19年7カ月である。なので第7サイクルでは、Day5は1912年から1932年、Night5は1932年から1952年である。
この年号をみて、歴史を知っている人ならピンとくるかもしれない。第一次世界大戦(1914年ー1918年)の期間がDay5と重なり、第二次世界大戦(1939年ー1945年)はNight5と重なっている。二つの大戦によってヨーロッパを中心とした秩序は完全に崩壊し、アメリカ中心の国際秩序に取って代わられた。これがこの期間に起こったことである。おもしろいことに、ナチスがドイツの政権を総選挙で奪取したのはNight5に入った翌年の1933年である。これで壮大な秩序崩壊劇のすべての役者がそろったわけだ。
1912年ー1932年は2006年11月23日ー2007年11月18日とシンクロし、1932年ー1952年は2007年11月18日ー2008年11月12日とシンクロしていると考える。それは秩序の崩壊ー強権による維持ー最終的な崩壊へといたるリズムである。
では第7サイクルのように、旧秩序の崩壊と新秩序構築を進めるための戦争は不可避なのだろうか?
コルマンは、この変化はからずしも戦争を伴うものとは思っていないようだ。マヤカレンダーは具体的な事件を予言するものではなく、特定の時期にどのような種類の事件が発生するのか予想する地図のようなものだ。
コルマンによると、Day5には、IMFや世界銀行、それに国際金融マーケットのような米国中心の国際秩序を担っている国際的な機関が機能障害を起こし、混乱がはっきりとした形をとって現れる。これに米国国内の暴動や社会不安などを含めてよいかもしれない。
だがこの混乱は、次のNight5では国際協調による強権の発動によって無理やり修復される。これによっていっけん何事もなかったような正常な状態に戻る。だがそれは長くは続かず、Night5の後半からDay6にかけて最終的に崩壊する。これがコルマンの解釈するDay5だ。
個人では何がおこるのか?
Day5から始まる秩序崩壊ー強権による維持ー最終的な崩壊というリズムは当然個人にも当てはまる。マヤカレンダーは意識進化の予定表である。であるなら、個人の生き方もこのリズムにシンクロしていると考えて間違いない。古い自己の崩壊と新しい自己の誕生である。この変化に抵抗するものと受け入れるものがいるだろうが、だれもこの変化を避けることはできないだろう。われわれは何を体験することになるのだろうか?
次にこれをみてみる。
続く
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