2017-10

    酔っ払いオヤジのspiritual meeting 第12の1

    9月22日

    次回の有料メルマガの予告

    9月24日、午前0時10分に配信する次回のメルマガは、まずいまドイツ銀行で起こっている危機的な事態について解説する。まさかとは思うが、第二のリーマンはドイツ銀行なのか?また、日本が集団的自衛権の問題で盛り上がっているときに、世界ではさまざまな危険な流れが生まれている。シリアにロシア軍の戦闘部隊が本格的に入る可能性が高くなってきた。また、ハンガリーは難民排除のために軍隊を配備する法を可決した。こうした動きはどのような方向に向かっているのだろうか?これを解説する。

    新しい本

    新刊本が出ます。面白い本になったと思います。よろしかったらどうぞ!

    「資本主義2.0」と「イミーバ」で見た衝撃の未来
    世界の政治・経済はこれからこう動く
    著者:高島 康司

    amazonで注文

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    今回も早く更新できた。いつも記事を読んでくださっている方々に感謝する。

    有料メルマガの予告

    このメルマガでは9月から10月初旬にかけて変動を予想する情報を多数紹介してきた。やはりそうした情報にあるような出来事が多数起こってきている。9月18日の午前0時10分に配信される次週のメルマガでは、なにが起こっているのか詳しく紹介する。

    今回の記事

    今回も早く更新できた。今回は対談の第12である。前半だ。

    記事全文を音声ファイルにしました。よろしかったらどうぞ。7日で削除されますので、お早めにどうぞ。

    音声ファイル

    「ヤスの勉強会」第18回のご案内

    「ヤスの勉強会」の第18回を開催します。世界経済が新たな危機に向かって動いているようです。2015年の終わりから2016年にかけて非常に多くのことが起こるはずです。これを徹底分析します!

    【主な内容】
    ・いま経済危機に向かっているのか?
    ・これから具体的になのが起こるのか?
    ・資本主義の歴史的な変質
    ・生き延びるためにどうしたらよいか
    ・スピリチュアリズムの向かう方向

    よろしかったらぜひご参加ください。

    日時:9月26日、土曜日
    時間:1時半から4時前後まで
    料金:4000円
    場所:都内(おそらく東横線沿線)

    いまのところ場所は未定ですが、申し込みいただいた方に直接お伝えいたします。以下のメルアドから申し込んでください。

    記載必要事項
    名前(ふりがな)
    住所 〒
    メールアドレス
    参加人数
    懇親会の参加の有無

    info@yasunoeigo.com

    健幸カレッジ

    10月7日、四谷で「にんげんクラブ」の「健幸カレッジ」で講演を行います。普通の講演会では話すことのないスピリチュアルな話を多く話するつもりです。よろしかったらどうぞ!

    申し込みリンク

    ツイッターに書き込むことにしました。よろしかったらフォローをどうぞ。日々情報を発信します。
    https://twitter.com/ytaka2013/

    船井幸雄.comに筆者のページが出来ました。月一回のペースで更新します。ぜひご覧ください!

    船井幸雄.com
    ヤスのちょっとスピリチュアルな世界情勢予測

    むちゃくちゃうまい醤油!

    筆者は、隔月で高松の経済団体で講演会を行っている。そのとき、高松で評判になっているおいしい醤油のことを教えられた。小豆島の醤油である。早速、注文して見たが濃厚な味でものすごくうまかった!世の中にはうまいものがあるののだと思った。よろしかったらどうぞ。

    酔っ払いオヤジのspiritual meeting 第12の1

    spi102

    西塚 「酔っぱらいオヤジのSpiritual Meeting」の、今日(9月13日)は第12回です。今回もまたヤスさんにおいでいただきました。よろしくお願いします。カンパーイ。

    ヤス どうもどうも、じゃあカンパーイ。

    西塚 前回は「個」の話になりましたね。そのあたりにまた繋げていきたいのですが、その前に、今日の「RT」(RussiaToday)ですが、日本ではまったく報道されてませんが、なんかドンパチがあったようですね。

    きな臭くなってきた中東

    ヤス ああ、そうですね。別に、すごく大きな戦争に発展するといったようなドンパチじゃないんですが、東エルサレムにですね、「岩のドーム」と「アルアクサ・モスク」というところがあるんですね。アルアクサ・モスクというのは、イスラム教徒にとって非常に神聖な場所とされてます。第3番目に神聖なモスクなんです。

    同時に、岩のドームとアルアクサ・モスクというのは、ユダヤ教徒にとっても神聖な場所なんですよ。聖書のヨハネの黙示録の中に、ハルマゲドンが起こる前の予兆のひとつとして、岩のドームとアルアクサ・モスクが壊されて、そこにユダヤ教徒のいわゆる第三神殿ができるというのがあるんですね。それと絡めるとけっこう不気味な流れになってくるんですが、アルアクサ・モスクにですね、イスラエル軍が今日、急襲して、モスクを占拠した状態に近い状況になっているようです。これを喋ってる今でもね、おそらく戦闘が続いている状態だと思いますよ。

    西塚 そこは何か、今日は入ってお祈りをしちゃいけない場所なんでしたっけ?

    ヤス そうです。けっこう複雑なんですけど、アルアクサ・モスクというのは、ユダヤ教徒にとっても神聖な場所であるわけですが、ユダヤ教徒はお祈りをしてはならないということになっている。それはイスラエル政府が、ユダヤ教徒とイスラム教徒が諍いにならないように、ユダヤ教徒側に禁止をしてた。それで、ユダヤ教の新年があるんですね。ローシュ・ハサーナと言ったかな、これはアダムとイブが生まれた日なんです。何日か続くんですが、お祝いの最初の日に限っては、イスラム教徒もここにいって礼拝してはならないという、習慣法というか、規制があったらしいんですね、ずっとね。

    ただ数週間くらい前から、ユダヤ教のいわゆるナショナリスティックな民族主義団体がいきなり入ってきて、そこでユダヤ教の礼拝をする。それに刺激されて、アルアクサ・モスクを守るためにイスラム教徒の自警団があって、自警団は自警団で、我々はローシュ・ハシャーナの第一の日にも祈る、とはっきり宣言をする。そういうような形でこの数週間くらい、不穏な空気があった。実際に今日、どうもイスラム教徒が礼拝してたらしいんですね。そこをイスラエル軍が急襲した。

    西塚 そうか。でも、予想できたのにあえてやったんですかね、ユダヤ教徒は。

    ヤス いろいろそれなりに動機がある。ここは我々のものだ、とか。ただ彼らは、ヨハネの黙示録のハルマゲドン予言をまともに信じてる連中ですからね。岩のドームとアルアクサ・モスクを破壊することによってユダヤ教徒の第三神殿を造る。造ることでハルマゲドンが達成される。ハルマゲドンが達成されると、ヨハネの黙示録にある通り、いわゆる神が降臨してくると信じ込んでるんですね。それを実現させたいという希望を持ってるような人たちが、やはりいると思いますよ。

    西塚 となると、ヤスさんも再三、ブログやメルマガで取り上げてるエノク予言ですね、それをどうしても思い出さずにはいられないんですが…。まあ、ロシアがいきなり入るということはないでしょうけれども、この先ちょっと不穏ですね…

    ヤス でね、実はこれだけではないんですね、今起こってることは。僕のメルマガでですね、9月の後半あたりからどういうようなことになっていくのかという、一応ネットで出回ってる詳しい日程をまとめて書いたんですが、ある意味で予告された通りの展開に近いことになってるかな、という感じがするんです。

    たとえばですね、ひとつひとつ言うと、シリアにロシア軍が1000人入ってきた。ロシア軍の小さな部隊がシリアにずっと継続的に駐留してるということは、実は前から知られてた。シリアのアサド政権をバックアップしてるのは、ロシアのプーチンですから。資金援助と武器の支援を行なってるわけですね。そうすると、武器の使い方を教えるトレーナーであるとか、武器を運ぶための部隊であるとか、そういうかなり少人数の部隊、100から200名、200名いかないと言ってましたが、100名規模の部隊がずっと常駐している。これはロシアも言ってたし、今までもあった。

    今回それを超えて、1000人くらの部隊が入ってきた。この1000人くらいの部隊はロジスティクス、兵站を担当する部隊なんです。つまり、より大きな部隊が入ってくる準備をするための部隊なんですね。

    その他に、イラン。イランという国は、今までシリアの中に直接、軍隊を入れたということはない。イランの息のかかったヒズボラ、イスラム原理主義の組織ですが、それとバシールという民兵組織、それがアサド政権を支持するために、一緒になってシリアの内部で戦ってるということはありますが、イラン政府の息のかかった軍隊が、その指令で直接入ったということは今までなかった。それがですね、イラン革命防衛隊というのがあって、その革命防衛隊の国際部隊、まあこれはかなりの数、1000人とか1000人超えるくら
    いのけっこうな規模の戦闘部隊ですが、今回シリアの中に入って、ロシア軍と協力して作戦展開を始めた。

    あと、もうひとつはですね、アメリカ軍の動きなんですよ。今までアメリカ軍というのは、極めてヘンな動きをしている。アサド政権を倒したいがために、空爆をするぞとさんざん言ってきた。それで2013年の8月に、その空爆を断念したんですね。断念したんで、いわゆるアサド政権に反抗している反政府勢力、自由シリア軍であるとか、ISISを含めてですね、そういう反政府勢力にずっと資金援助や武器援助をやり続けた。なので、アメリカ軍そのものがシリア軍を爆撃するということはなかった。それがね、今回初めて…

    西塚 爆撃ですか?

    ヤス どうも見てると、無人飛行機ですね。よくアフガニスタンで使っている無人飛行機が、どうもシリア国軍を爆撃したらしい。シリア軍側が発表したんですね。そうするとですね、ロシア軍とイラン軍がいるわけですよ、シリア軍と一緒に戦って。こっちでは、アメリカ軍が爆撃を始めてると。いったいこれからどういうことになってくるのか、ということですよね(笑)。

    西塚 それは、相変わらずというか、報道はないですよね。

    ヤス ああ、日本はね。もう全然。まあ何と言うか、オブラートにくるんで。日本の報道というのは、アメリカの大手メディアが報道したあとなんですよ。

    西塚 前回もそういう話になりましたけどね、報道の姿勢とかに繋がってくるけど、本当にもう、何と言うかなあ、どうしようもないですよね。

    ヤス どうしようもないですよ。どうしようもない。だから、新聞なんてのは、便所の壁紙みたいなもんだしね(笑)。

    西塚 アメリカのお墨付きがなければ報道しない。

    ヤス 日本だけですね。と言うか、他の国を細かく見てるわけじゃないですが、たとえばロシアとかイランとか、独自に勝手に報道してますね。ヨーロッパの報道機関はけっこう勝手に報道してます。フランスとかドイツの報道はたまに見ますけど。イギリスのBBCあたりでも、もっとずっと早いんじゃないですか。

    日本の場合は、報道の方向がアメリカの主要な報道機関によってはっきり出てきた。直後にやる。

    西塚 僕もさきほどRTをチェックしましたけど、ツイッターなんかもリンクしてあって、銃撃戦の映像まで出てますからね。

    ヤス そうです。今まだ戦闘状態でしょう。

    西塚 何人か拘束されてる写真も出てました。

    ヤス ええ、ええ。だからかなり不穏な状態です。これから中東が非常に荒れてくる。

    西塚 当然、原油の価格なんかにも響いてくる。

    ヤス おそらくね。最終的には上がると思います。

    西塚 いやあ…どうなるんだろうな…

    ヤス そう。誰が誰と敵対するかってすごくわかりにくいんですが、僕の本にも書いたし、メルマガにもブログにも書きましたが、要するにイスラム国ってどういうものなのかと。おそらくイスラム国の戦闘要員は純粋にイスラム原理主義者なんでしょうけどね。ただイスラム国の幹部、上層部にいるような連中は何かというと、やはりアメリカとイスラエルが結託した連中であることは間違いないんではないかと思います。イスラム国そのものが、イスラエルが作り出したツール、自分たちの政策を立案するためのツールですね。だから今回の構図は、アメリカ=IS=イスラエル対ロシア=イラン=シリア、といったような対立の構図ですね。

    西塚 それはもう、規模から言っても、第三次世界大戦ですよね。もしそれが始まっちゃったとすると。

    ヤス そうですね。だから、ヘタにバランスを崩すとヤバイ。ロシアのラブロフ外相がオバマ政権に直接、声明を出して、我々と対話をしろと。対話をしないと予想できないことが起こるぞ、と言ってるんですね。ロシア側の姿勢というのは一貫してます。アサド政権はたしかに独裁政権で悪だと。ただ、この政権をぶっ潰したら、あの地域はイスラム国に乗っ取られると。そうなると収集がつかなくなる。だから何としてでも、あのアサド政権は維持する必要がある。我々の視点から見ると、なぜアメリカがアサド政権を倒そうとしてるのかわからないと。我々と一緒になってアサド政権を援助しろと。そうすることによって、共同でイスラム国を根絶やしにするべきだ、というふうに言うわけです。

    西塚 そうか。今の難民の問題もそこに繋がりますもんね。結局ヨーロッパが、プーチン言うところの自業自得ですか? そういうことにもなるわけで。難民と言えば、例の3歳児の遺体にしても、RTの昨日の記事でしたけど、実は、幼児のお父さんが密航業者であるというようなことがあって、そのあたりのことも、乗船者とのやりとりで明かされてます。そして、それは黙っててくれと頼まれたと、そこまでバラしてますからね。実際に家族は亡くなったようですが…

    だから報道というのは、多方面から検証していかないといけないですね。日本の大マスコミしか知らないでいると、ある意味、本当に取り残されるというか…

    ヤス そうです。僕は、日本の報道に関してはどんどん否定的になっていますね。日本は、「報道」という人生の世界観を売ってるんですよね。我々のお茶の間の中で、我々の常識的な物事の見方と矛盾しない、そのような世界観を売ってるわけですよ。

    西塚 なるほど。もう「サザエさん」とかと同じレベルの番組だということですね(笑)。

    ヤス そうそう。だから「サザエさん」を見る思って見ればいいんですよ。

    西塚 (笑)、「サザエさん」が好きな人は見ればいいし、日本の報道も好きな人が見ればいい。

    ヤス そうそう。「サザエさん」が全部現実だと思ってるってヤバイですよ(笑)。

    西塚 本来なら、これは笑い話なんでしょうが、カツオでも何でも本当は何十歳にもなってね、結婚もして孫もいなきゃいけないかもしれないんですが、延々と子どものままじゃないですか。ある種、象徴してるかもしれない、日本人を。アメリカの戦略なんでしょうか…

    個人主義とは何か?

    ヤス ただね、戦前からそうだったんじゃないかと思います。日本人に関して否定的なことを言うと嫌な顔をされるんですけどね、でも事実なので、向き合わなければならないと思います。

    日本の社会の中で生きていくための、我々にとって重要なツールは何かと言うと、人の感情に敏感になるということなんですね。そして、他人が期待するようにこちらも行動すると。それが日本の社会で生き延びるための重要なツールなわけですね。

    西塚 だから、ちょっと個が突出したヤツはKYとか言われて、子どももいじめられちゃう。オリジナリティであるのにもかかわらず、否定されてしまう。みんな平均化されて、のっぺらぼうになる人間が増えていくという。

    前回もそうした話が出ました。とにかく「個」なんだと。集団に溶け込ませて無化させるな、否定的であろうが何だろうが自分と向き合えというお話しだったと思います。そこにどうしてもたどり着くと言うか、戻ってきて話し合わなければいけない論点なのかなという気がします。

    そこでまた「個」の問題なんですが、前にも言いましたが、アメリカのドラマなんですよ。僕はアメリカ大嫌いな人間だったんですが、原爆落としやがっても含めて。ドラマというか、ハリウッドから入るんですが、まず役者がうまいんですね、単純に。これはどうもモノが違うぞと。俳優にしても何にしても。たとえば、ファンの人には申し訳ないけども、高倉健とか誰でもうまい人はいると言うんですが、話にならないくらいに、ハリウッドの名優などはうまいと思うんですね。

    それがドラマの世界にもあって、たとえば、ベタですが「NCIS」とか、一応ナンバーワンに近いアメリカのドラマがありますね。これはFOXですが、それを見てたりすると、非常にですね、何と言うか、「個」でありながら「家族」なんですね。現場の捜査員たちがみんな家族のようなチームで、ギブスという捜査官がボスになってとりまとめてるんですが、家族的なんですよ。そしてそれぞれにまた家族がバラバラにいたりして、いろんな悩みを抱えてるんだけども、それもほとんど共有する。そのギブス捜査官も4回離婚してたりですね、いろいろあって、他の家族にしても、親父さんと仲が悪かったりとか、みんな全部知ってるわけです。

    アメリカは個人主義だと思ってたけど、そんなことないのかなと。たとえば江戸時代の落語の世界とか、それこそ「昭和残侠伝」に代表される、東映のヤクザ映画の中でもあるような世界なんですね。家に鍵をかけない。誰でも出入りできて、勝手に飯を作っているような。ある種の古きよき時代、相互扶助の世界観というのを共有してるんです。

    だから、そうした意味で、アメリカ大統領に立候補したレッシングもそうですが、根本にあるリバータリアニズムですか、そういう共同体主義的な相互扶助を主眼とした生き方、政府をあてにしないでオレたちだけで好きなように生きていくんだ、という話にも繋がるような気がしたんですね。

    だから、これはひょっとしたら寅さん的なただの郷愁で、そんなことはアメリカには実際はないんだよ、ということなのか、実際に根づいているものなのか、そのへんを今日はお聞きしたかったんですけども。

    ヤス いろんな捉え方があると思いますね。でも、はっきり知らなくてはいけないことが一点あると思うのは、個人主義とはどういう意味かということなんです。我々の言う個人主義というのは、一人ひとりがバラバラに生きててね、勝手に自分の世界観と価値観を持って、お互いにいっさい係り合わないのが個人主義である、というようなイメージを持ってると思うんです。利己主義と個人主義がイコールで結ばれるようなイメージ。

    西塚 東京がそうですね。あまり近所つき合いもしない。家に帰ってきてガチャンとカギを締めれば、自分の世界であると。周囲から隔絶された、自分だけの城、というようなイメージがありますね、たしかに。

    ヤス そうです。もともと個人主義というのは、個としての個人を尊重するということが前提にあるわけですね。だから、あなたが私と違う考え方を持つのは当然なんだと。あなたと私が、違った現実に思い悩んで生きている。個として、相手の持っている生き方ないしは価値観を尊重するというのがベースにあるんですね。

    だから基本的に違いをきっちり認めた上で、お互いに共同体を創っていくといったアイデアなんですね。ただ、共同体を創っていくためには、一人ひとりが自分の生活であるとか、自分の責任範囲にあること全部、自己責任においてきちんと管理しなければならない。そして、それでもなおかつ大きな不幸とかね、そういうものがあった場合は当然、共同体の救済にすがることができるし、共同体も救済を与えると。そうした共同体のひとつの倫理的な義務がある。

    西塚 いい考えじゃないですかね。

    ヤス いい考え方。

    西塚 江戸時代にも似たようなものがありましたが、アメリカ人と日本人の違いというのは、やはり日本人は同質性というか、そっちに重きをおくということなんでしょうか?

    ヤス 日本と比べると難しいんですけどね、ただ結論から言うとまさにそうで、要するに、日本の場合にはまず同質であるということが共有されるわけですよ。そこでは、それぞれバラバラな個そのものの存在が許されないんです。まず、同じ見方、同じ感情、同じ喜怒哀楽といったような、徹底的な同調性を共有するわけですね。

    西塚 なるほど。それはもう180度違う考え方ですね。

    ヤス 180度違う。特に強要されるのは、感情的な同調ですよ。

    西塚 現代のアメリカはどうなってるんですか。

    ヤス 僕は、それを滔々と語れるという立場ではないんですが、僕の限られた体験の範囲内で言うと、本来のアメリカの高度な教育を受けたプロフェッショナルたちの行動原理とね、そうではない人たちの行動原理とは、けっこう違ってる。やはり、年収の高いプロフェッショナルの人たちというのは、はるかに個人主義的ですね、今ここで言ったような意味の。利己主義ではない。一人ひとりの個が自立していて、自立した個が自分の責任範囲の生活をする。そして何かの社会的なルールに基づいて、お互いが結合して、自分のコミュニティの社会的な責任を果たそうとする、といった伝統がまだまだあると思いますね。

    ただ、その伝統が非常に悪い方向に作用する場合もあるんですが、たとえば富裕層ばかりが集まってね、富裕層だけの共同体を創ると。そこから貧乏人は全部排除してしまう。そっちのほうが、はるかにクオリティの高い市民サービスを実行できる街を構築することができる、と言ったりするんですね。ただ、自分たちのコミュニティはちゃんと創るわけです。

    もちろん、そういった年収の高い専門家層のアメリカ人というのは、割合から言えば少ない。じゃあ労働者タイプの人たちはどうかというと、日本人ほどの感情の同調性は求めませんが、やはり感情的に理解してほしい、また理解し合う、といった動機がかなり強い。それで、お互いがいつも自分たちの感情を吐露しながら、感情的に共感し合う共同体を創りたがるんですね。そういう共同体が一回でき上がると、おそらく日本よりも強固なんですよ。全部さらけ出しますからね。

    西塚 ある意味、日本人より団結しやすかったりもするんですか、そこまでいっちゃうと。

    ヤス 団結しやすい。全部さらけ出すので。私生活を全部知ってるしね。何で悩んでるか全部知ってる。

    西塚 その部分だけで言うと、江戸時代もそうですよね。長屋の連中の私生活が全部わかると。感情的な同調性を強制されるんでしょうが、それ以外はわりと近い感じがします。

    ヤス あ、そうかもしれないですね。そう言い得るかもしれない、場合によっては。いずれにしろ、感情的にすべてを共有し合うような仲間の共同体を創りたがるんですね。

    西塚 リバタリアンもそのような感じだったんですか、当初は。

    ヤス いや、リバタリアンって思想なんですよ。たとえば、お互いに感情的に同調したいというのは、いわば身体から出てくる欲求ですね。リバタリアンは欲求かと言うと、そうではなくて思想なんです。個は完璧に自立した存在であり、自立した存在がお互いに結び合って、自分たちでコミュニティを形成すると。個人が集まって作り上げた地域コミュニティに対しては、上層の組織である国家が介入することはまかりならん、というタイプの思想ですね。これが、まあリバータリアニズムなんです。思想だということです。

    西塚 そうか。その思想に同調した人が集まってくる。

    ヤス そうです。

    西塚 それじゃ、アメリカというよりは、一部のイデオロギーにすぎないということですか?

    ヤス リバタリアンはそうですね。それがいわゆるアメリカの一般的なイデオロギーかと言うと、全然そうじゃない。ただし強いことは強いです、すごく。

    西塚 僕は、国家の創立にも係ったジェファーソンのように、アメリカの国自体がそういう思想をベースにしているのかと思っていました。だから移民も受け入れて、そのかわりアメリカのルールに従えと。誰でもかまわない。だからお互いの違いを認めながら、ルールに従うという…

    ヤス その部分では、たとえばリバタリアンでも民主党のね、民主党左派みたいな人、たとえば今のレッシングあたりの人は基底部では同じなんですね。そうした思想の分派は、もっと上のところで出てくる。自立した個の存在を社会の最小単位として、まず認めると。そして、そのような自立した個の自由を認めようと。その上で、共同体を創っていこうと。そういうようなね、基本的な前提はすべての思想で一貫してます。何が違ってくるのかというと、富の再配分の仕方で分かれてくるんですね。

    リバータリアニズムは、富の再配分に国家は介入するなということなんです。どんな社会でも格差はあると。貧乏人もいれば金持ちもいる。社会を維持していくためには、やはり社会から取り残されてる人たちを救済しなければならない。その救済は共同体の事業としてやるから、国家は介入してはならない、というのがリバタリアンなんですね。

    それに対して、民主党左派系の、ニューディール派と昔言いましたが、その思想は何かと言うと、共同体がね、社会的な貧困であるとか、教育の格差とか、解消できるはずがないと。共同体そのものにね、金持ちの共同体、貧乏の共同体と、すごい大きな違いがあるんだと。それは、大きな政府を作って、政府が富の再配分をやってね、バランスのいい社会を創っていくしかないんだというのが、民主党左派ですね。

    西塚 なるほど。江戸時代にもあった、組合とかと共済組合みたいなものと近い発想ですね。みんなでちょっとずつ積み立てしながら、とんでもない不幸があった場合、そこから借りられるというシステム。それに国が介入するな、という立場もあれば、国が政策としてやれ、という立場もある。

    ヤス そうそう。

    スピリチュアリズムと自己逃避

    西塚 やはりヤスさんがおっしゃる個のあり方、それが重要になってきますね。日本の場合、鎖国もしてましたからね。今になって日本人自体の生き方が試されてるというか、向き合わされてるという気がします。それがいまだに、見ざる聞かざる言わざるになってる人たちが多いという構図かなと思います。特にスピリチュアル系の人たちは、また違う逃げ道があって、ますます閉じこもっていくという流れと言いますか、危険性があるのではないでしょうか。

    前回のお話しで、集団的な感情というものに流されると、人類はロクなことがないんだと。だから徹底的に個に向き合わなくてはいけないんだと、おっしゃってましたね。それには本でもいいだろうし、何でもいいんでしょうが、そういう個に向き合う装置が日本には少なすぎるということですね。マスコミなんかも本当はそういう番組を作ったり、もっと人に考えさせるようなものを作らなければならないんだろうけども、考えさせないようにしてるとしか思えない番組が多い気がします。

    お笑いとか、なんかお化け屋敷のようです。関西弁の人とか、ゲイの人たちとか、いい塩梅で並べて、いろいろとくだらないテーマでひな壇でああだこうだ言わせる。それで司会が猛獣使いのようにこなしていく、そしてアハハハと笑う。お笑いだからしょうがないですが、こんなのばかり見てたら本当に馬鹿になると、背筋が凍るような思いをすることがときどきあります。言葉が悪いですけども。大宅壮一が昔、テレビが日本人を一億総ハクチ化させると言ってましたが、あれは看破してたんじゃないですかね。

    ヤス だと思いますよ。だから、やはりこれからの我々の誰しもそうだと思うんですが、日本人という形で集合的に一般化しなくても、我々一人ひとり普通の立場で生きてる人たちとして、何がこれから重要になってくるかと言うと、今までも重要だったんですが、現実と向き合う、ということなんですね。現実と向き合って、それが非常に困難な現実だったならば、きちんと向き合って、一歩一歩解決していくということですよ。単純に。

    その、きちんと向き合う、という行為ができるかどうかなんですね。向き合う前に、まあ大体、多くの人は逃げる。逃げてスピリチュアリズムにいくわけです。逃げる人のスピリチュアリズムというのは、実に何と言うか、グロテスクな幻想を与えてくれるわけです。あなたたちは何も考えることはない、このままのあなたでいいのよ、黙ってれば、お告げがやってくるからとかね、神の声が聞こえるとか、宇宙人が助けにきてくれるとか、言ってみれば、具にもつかないような幻想を作り上げるわけですね。そうやって、現実逃避の装置を作ってくれるってことだと思いますね。

    西塚 そうですね。そこで微妙な問題になってくるかなと個人的に思うのは、スピリチュアリズムの世界でも、現実は自分が創っていくんだとかですね、思考が現実化するとか、たしかにそういう部分があるし、そういう本もいっぱい出てます。でも、区分けが難しいと思うんです。

    どんどん顕在化させていかなければいけないテーマだと思いますが、つまりまず徹底的に個であるということで、現実にひとつひとつ向き合って、現実的にクリアしていくというような自分の覚悟、自己責任をとるという意味ですね、それがなければやってはいけない思想ではないでしょうか。

    似てるわけです。実際の現実から逃げて、自分が考えれば現実化するんだから、一生懸命に考える、祈ると。何もせずに祈ったって、何にもなるわけないのに、祈る。ものの本によっては、余計なことをやるとエネルギーが過剰に歪むから、むしろ何もしないで思考をきれいにしておけばいい、という話もあります。引きつけの法則は僕は読んだことがないので、よくわからないですが、そのへんがね、たぶん難しいと思うんですね。ジャッジしにくいと言いいますか…それでいて、のめり込みやすいし、信じ込みやすいと言いますか、そのあたりはいかがですか?

    ヤス そうですね、だからスピリチュアリズムというのは、まあ価値あるものもあると思いますが、あらゆるものがごった煮になってますね。ただ、それはスピリチュアリズム自体が悪いということ以上にですね、自分がどういうような動機でスピリチュアリズムを求めるか、ということです。自己逃避ということがひとつの欲望としてあった場合、それは何を読んだとしても、すべてが自己逃避の材料になるでしょう。

    西塚 なるでしょうね。その場合、精神科医とか、セラピストとか、そういう人たちの役割はどうなりますか?

    ヤス 僕は、セラピストとか精神科医の役割は、この分野ではあまり助けにはならないと思います。セラピストにしろ、精神科医にしろ、彼らは病気を発見するプロであって、何々症とかね、たとえばパニック障害であるとか、うつ病であるとか、いわゆる何かの病状を発見して、それを治癒するプロであるわけですよ。本当に病気の人はスピリチュアリズムにいかないで、病院にいきますよ。まあ、両方にいく人もいるかもしれませんが。

    ただ、日本でスピリチュアリズムに走る膨大な人たちは、それほどの病気ではないと思います。だからと言って、問題を抱えてないかというと、こんなに問題を抱えてると。じゃあ、問題と向き合えているかというと、向き合えてない。向き合いたくもない。

    西塚 その場合、どうすればいいんですか、そういう人たちは?

    続く

    むちゃくちゃおもしろかった講談

    筆者は月刊ザ・フナイの連載を書いていたが、読者の方に講談師の方がおり、会う機会があった。筆者は講談はこれまで聞く機会がなかったが、実におもしろかった!今後はスピリチュアル系の講談をやるそうである。サイトに音声ファイルがあるので聞いて見たらよいだろう。

    田辺鶴瑛

    筆者のいとこのブログ

    筆者にいとこがスピリチュアル系のカウンセラーになっていたのを最近知ることとなった。以下にリンクする。よろしかったらどうぞ。

    ねもとまどかの「宇宙のゆりかご」

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    読むとくドットコム

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