2017-06

    酔っ払いおやじのspiritual meeting 8の2

    8月17日

    今回も早く更新できた。いつも記事を読んでくださっている方々に感謝する。

    有料メルマガの予告

    8月21日の午前0時10分に配信される今週のメルマガは、いまアメリカで拡散しているオバマ政権に対するクーデターの噂について解説し、検証する。情報の出所から見て完全なガセネタとまでは言い切れないかもしれない。

    次に、どうもテロ集団の「イスラム国」が予言にある最終戦争に乗り出す構えを見せている。これがどういうことなのか具体的に解説する。


    今回の記事

    今回も早く更新できた。宗教とスピリチュアリズムについて語り合った前回の続きである。できるだけ深く本質を突っ込んでみたいと思った。興味深い内容ではないかと思う。

    記事全文を音声ファイルにしました。よろしかったらどうぞ。7日で削除されますので、お早めにどうぞ。

    音声ファイル

    「ヤスの勉強会」第17回のご案内

     「ヤスの勉強会」の第17回を開催します。日本は全体主義化の方向に向けて動き出しています。しかしこの動きをグローバルに見ると、成長限界に達した先進資本主義国が模索する新しいモデルとしての意味もあります。これからどのようなトレンドになるのでしょうか?日本では報じられていない情報を紹介し、徹底して解析します!

    【主な内容】
    ・「日本会議」の背後にあるもの
    ・果たして民族主義だけなのか?
    ・密かに米国債を売り始めた中国
    ・生き延びるためにどうしたらよいか
    ・今年の秋になにか起こるか?

    よろしかったらぜひご参加ください。

    日時:8月29日、土曜日
    時間:1時半から4時前後まで
    料金:4000円
    場所:都内(おそらく東横線沿線)

    いまのところ場所は未定ですが、申し込みいただいた方に直接お伝えいたします。以下のメルアドから申し込んでください。

    記載必要事項
    名前(ふりがな)
    住所 〒
    メールアドレス
    参加人数
    懇親会の参加の有無

    info@yasunoeigo.com

    高松の講演会

    以下の日程で高松の講演会を行います。お近くの方はぜひどうぞ!毎回ディープな講演会をしています!

    日時  平成27年9月11日(金)18:30受付 19:00~22:00前後まで
    場所  高松生涯学習センター

    会場内の掲示板にて部屋の確認をお願いいたします。
    〒760-0040 高松市片原町11番地1
    電話:087-811-6222 FAX:087-821-8022
    会費   ¥5000/人

    講演会後、高島先生を囲んでの懇親会を予定しております。場所 未定ですが高松市内にて行う予定です。

    主 催  里坊会計事務所 里坊昌俊
    実行委員 有限会社ウエストフードプランニング小西啓介、ソニー生命保険株式会社 山下智幸、株式会社京蔵 京兼慎太郎、株式会社クリード インテグレーション平野伸英

    内容
    ・「日本会議」の裏にいる勢力
    ・日本の本当のすがた
    ・世界的な経済減速の向かう方向
    ・中国の現状と今後
    ・いったいギリシャはどうなっているのか?
    ・普通では話せないディープなスピリチュアル情報


    健幸カレッジ

    10月7日、四谷で「にんげんクラブ」の「健幸カレッジ」で講演を行います。普通の講演会では話すことのないスピリチュアルな話を多く話するつもりです。よろしかったらどうぞ!

    申し込みリンク

    ツイッターに書き込むことにしました。よろしかったらフォローをどうぞ。日々情報を発信します。
    https://twitter.com/ytaka2013/

    船井幸雄.comに筆者のページが出来ました。月一回のペースで更新します。ぜひご覧ください!

    船井幸雄.com
    ヤスのちょっとスピリチュアルな世界情勢予測

    新刊本です!ハンク・ウエスルマン博士との対談が収録されています!ぜひどうぞ。
    koufuku

    むちゃくちゃうまい醤油!

    筆者は、隔月で高松の経済団体で講演会を行っている。そのとき、高松で評判になっているおいしい醤油のことを教えられた。小豆島の醤油である。早速、注文して見たが濃厚な味でものすごくうまかった!世の中にはうまいものがあるののだと思った。よろしかったらどうぞ。

    酔っ払いオヤジのspiritual meeting 第8の2

    spi08

    現世の全否定による問題解決

    西塚 ああ、たしかにオウムはやってましたよね。

    ヤス 超越的なものの体験から自分の人生を相対化するという見方、これが宗教一般に共通する体験だとしたならば、いかにそれを効率的に実現するかということを追求したのがオウムだった。

    西塚 そういう言い方もできますね。

    ヤス あらゆるテクノロジーをオウムは開拓しようとしたんですね。ヘッドギアも使ったし、真っ暗闇の部屋にずっと人を監禁して脳に何かの変化を与えたり、薬物を使ったりね。超越的な体験を作るためのあらゆる装置を開発しようとした。

    西塚 我々日本人はオウムを体験した。ということは、テクノロジーが進んでそういうことが可能だとしても、ある種の危険性を孕むというか…

    ヤス 何を危険とするかは難しいところではありますが、いずれにしろ人間の脳に関するテクノロジーはどんどん発展しますから、今まで宗教的な実践によってのみ保証されていた超越的な体験が、テクノロジーによって誰でも実現可能になってくるときがもうきてると思います。

    西塚 これは僕の個人的な意見ですが、ヤスさんにおうかがいしたいのは、一番の鍵は現世否定だと思うんです。自分の否定でもいいですが、そこは根本的に重要な問題を含んでいるような気がするんですね。現世を否定する、場合によっては自分を否定するということは、やはり現実を否定し、他者を否定していくことになりますよね。そうすると何でもありになるというか、僕なんか気が弱いものですから、そういう人間がいたら敵わないなと思うわけですね。そこにある種の危険性というか、そぐわなさ感みたいなものがあります。

    ヤス だから現世否定的な宗教の本当の信者は、どちらかというと原理主義的な傾向の強い人たちですが、簡単に日常生活のルールを超えちゃうわけです。現世否定といったものの延長に何があるかというと、今この世での自分の人生に意味があるとするならば、それは宗教的な意味をね、自分は実践するためにのみ存在してると。自分自身というものはツールにしかすぎないということになるんです。

    西塚 そうなりますよね。

    ヤス そうなってくると、宗教的なイデオロギーを拡散するために俺は何でもやると。

    西塚 たとえばモーゼの十戒でもいいですが、最初にルールありきじゃないですか。教えでもいいんですが。それを自分が体現していく、教えを広げていく、それにあたっては自分の現世的な利益を追求する欲望を徹底的に否定して…今ツールとおっしゃいましたが、そういう世の中というのは、それはどうなんですか(笑)。

    ヤス まあ、いいか悪いかは別にして、そのように現世を原理主義的に規定することによって、信者は日常的な悩みからはかなり解放はされるでしょうね。むしろすっきりした、ある意味、悟りの境地みたいな感じで生き続けることは、おそらく可能にはなってくるでしょう。ただ、そうしながら、普通の日常生活の人間関係の感性とかルールを飛び越えていくわけですよ。

    スピリチュアルに向かう人々

    西塚 けっこうヘビーな話になりつつあると思いますが、ヤスさんはどう思われます? いろんな人がいるわけで、自分の気にくわない他者の振る舞いでも受け入れながら、それを楽しみに転換していくということを続けていって、しかも空虚にならずに生きていくこと自体に喜びを見い出せるというような精神状態があるとして、さらにいろいろ頼らずに、教団にも頼らないし他人にも頼らないし、個人的にそれができるといったようなことはSFっぽいですか? それは可能ですか?

    ヤス それは可能だと思います。言ってみれば、そういうような欲求を持っている人たちが、教団ではなくてスピリチュアリズにいくと思うんですね、基本的には。

    西塚 そうですね。そういう人たちが、厳格なルールにも従いたくないし、私は自分で勝手にやりたいんだと。人も非難したくないし、傷つけたくもないんだけれども、スピリチュアリズムに入っていくとやはりそこにも依存性があって、教祖は求めてないんだけども、何かしっかりしたものに依拠したいので、何だかわからないが、わからないからこそいろいろ渡り歩く、探し続けるということかもしれませんが、同時に、探し続けるということは、一応三次元ですから、時間が過ぎていきます。今のところは、経済活動も必要ですし、現実的な享楽もありますが、同時にやっていけばいいと思うんだけれども、どうも僕が見てる限り、まっしぐらになる人たちが多いような気がするんです。でも、そういう人たちとももっと楽しみたいし、もっと追求したいし、その一環としてこういう場もあると思っているんですが…。

    国民の怒りと大宗教教団の役割

    ヤス そういう人たちも含めて、最終的に残ってくる欲望ってあると思うんですよ。たとえば、衣食住。衣食住にすごく困っている人って今、日本にもいますけどね。衣食住に本当に困ってる人って意外とスピリチュアリズムにはいかないわけですよ。むしろ、一般的な宗教教団のほうにいくと思います。なぜかというと、大教団というのは、衣食住の悩みに応えられるようにアレンジしてできあがってるので、マスの解決がまだまだ通用するんですね。

    特に日本では大珠仏教系の大教団が主流ですよね。大乗仏教の原理主義者とかテロリストってあまり聞いたことないでしょう。おそらくほとんど存在していないと思うのですよ。なぜなら、大乗仏教っていうのは基本的に現世利益なので、生きることを肯定するのですよね。人生の苦しみや悩みには現世の否定とはちがったアプローチをする。なので、衣食住といったような現世的な悩みには応えやすい構造を持っている。

    西塚 たしかにそうですね。大規模なので、あちこちに支部もあるし、衣食住がまかなわれているわけですね。

    ヤス なんだかんだいいながら、いろんな人からサポートを得ながらね、衣食住は自分でなんとかできるように自立できるんです。たとえば日本の高度経済成長の過程の中で、農村の分解がどんどん進んで、かなりの数の人たちが地方から都市部に出てくる。もしこれで経済成長の度合いが低かったら、スラム化してたと思います。経済成長のスピードが速くても、ある程度のスラム化はまぬがれないといわれてたんですが、それが日本では最小限に抑えられた。その大きなひとつの背景になっていたのが、大教団の活躍だと思いますよ、プラスの意味で。

    衣食住の問題があるような人たちをマスとして大きく囲ってね、近代的な産業社会における行動様式ってありますでしょ? 勤勉に働け、朝は遅刻せずにちゃんといけと、働くことによって自分の宗教的な徳を積むんだと、そうすることによってお前は救済されるんだと、徹底的に教え込む。そうすると、何というか、そうした自己努力によって解決しちゃうわけです。大教団が果たした役割は決して無視できない。

    西塚 地方では地方の共同体で衣食住がまかなわれてたんだけども、都市に出てきて、大教団によって論理的な部分も含めて、救済されていく。実際、真面目になっていきますよね。真面目に働けば仕事の成果も上がるし、給料も上がる。幸福になりますね、現世的にも。そうか…。

    ヤス たとえば、敗戦後の日本で考えると、1940年代の後半から50年代にかけて何があったかというと、労働争議です。凄まじい労働争議ですよ。昭和22年の2.1のゼネラルストライキというのがあってね。これはGHQの命令で結局中止になりましたが、その前には皇居の前には50万人の労働者が結集するわけです。へたすれば、日本は社会主義革命の瀬戸際まで追い込まれる十分な条件が整っていた。背後に何があったかというと、国民の怒りです。ここまで、よくこの国を破壊してくれたなという、ものすごい怒りですね。貧乏になり、飲まず食わずで家も失い、衣食住が全部成り立たずに、そこまで国を荒廃させた支配層に対する凄まじい恨みがある。

    もし、高度経済成長がうまくいかずに、大教団もなかったならば、恨みの爆発になってましたね。恨みの爆発が最終的にどこに向かったかというと、極めて過激な社会主義政権か、または日本の国内そのものが分裂状態になってたという可能性だってありますよね。

    西塚 なるほど。戦後はその後、アメリカによる軍事的な庇護の中で一生懸命、経済を発展させて豊かになったわけで、アメリカに依存した上での幸福という側面はありますよね。

    ヤス 当然あります。経済発展できるような外枠をGHQの国際戦略上、作らざるを得なかった。しかしながら、その条件をチャンスとして持ってね、日本国民が国内で経済発展できたかどうかというと、やはりGHQとかアメリカだけでは整備できない。なぜかというと、恨みの感情はどうするのか、悲しみの感情はどうすんだ、為政者に対する恨み、トラウマはどうすんだということですね。

    それがどこで出たかというと、僕らがあまり知らされてない1940年代、50年代の凄まじいストライキ、労働争議、革命政権まで打ち立てられるんじゃないかというぐらいの瀬戸際までいった、ある意味、共産主義、社会主義の興隆となって現れて出たと思います。当時の社会党や共産党というのは、日本人の抱えてるルサンチマンを代表してたんですよ。ルサンチマンの放出のエネルギーがコントロールできなかったならば、本当にそっちのほうにいった可能性があると思います。それを抑えたのが、高度経済成長と宗教的大教団ですね。

    西塚 具体的にいうと創価学会とかですか。

    ヤス 創価学会とか立正佼成会とか、日本で戦後に興隆してきた大きな教団ってあると思います。戦後、農村では独立自営農みたいのが出てきますよね、農地改革によって。でも農地改革だけでは食えないから、農家の次男坊、三男坊たちがどんどん都会に出てくる。彼らを労働力として吸収するだけの経済成長率が確保されてないと、スラム化して、ほっとくとルサンチマンの塊りになっていく。

    西塚 極端にいうと、そういう人たちが宗教にいったということですか。

    ヤス だと思います。そういう人たちが宗教にいくか、共産党、社会党にいくかという選択肢だと思います。

    西塚 右翼もあったんでしょうけど。

    ヤス ただね、右翼は当時はそういう力は持っていなかった。

    西塚 興味深いですね。そのあたりも今度の新しい本で書かれてるわけですね。

    ヤス そうですね。だからその点から見たときに、アメリカが外枠を形成したとしてもね、なかなか高度経済成長の波に乗れなかったとしたら、たとえば朝鮮戦争はもっと長引く、そしてアメリカのほうからいわゆる集団的自衛権といったものが、日本に強制される。それで、警察予備隊という名目にしながら、当時の日本軍の生き残りをまとめて新しい軍として、朝鮮戦争に全面的に動員されてた。となると、日本の軍事費はそれから突出して大きくなっていったと思います。それが先例となって、ベトナム戦争にもかなりの大部隊を送ってたかもしれません。

    そうすると、ある意味、韓国と同じような歴史をたどったかもしれない。高度経済成長は80年代くらいまでずっと遅らされるわけです。相当、低成長の状態が続く。農村で食えない人たちがどんどん都市に進出してきますから、都市の中で膨大な過剰労働力人口ができる。彼らを吸収するだけの経済成長がないから、都市がスラム化していく。なおかつ、大教団が成立しなかったとすると、彼らのルサンチマンはどこへいくか。社会主義、共産主義ですよ。そしてそれを上から抑え込むためには、相当に強権的な政権が必要になってくる。すると、軍事独裁政権になっていた可能性すら出てくる。

    西塚 革命が起きてたかもしれませんね、冗談じゃなく。

    ヤス そう思いますね、僕は。だからふたつの条件が極めてうまく幸いしたのは事実だと思います。

    『泥の河』という映画がありましたね。あれは現在には存在しない日本のスラムに関する話です。高度経済成長の前期(昭和31年)には、まだああいうことがあった。スラムの中には、日本の歴史が創り出したルサンチマンを背負った莫大な数の民衆の恨みが、そこにエネルギーとして堆積しながら存在してるわけです。それが産業社会に吸収されたわけですが、僕はその緩衝地帯になったのは大教団だと思います、ひとつには。

    共産主義、社会主義という方向もあったんだけど、同じ層を対象にするわけです、大教団は。ただ、全然違うプロジェクトを採用する。共産主義、社会主義の場合、いかに革命を起こす主体として形成するか、いかに今の社会に対して異を唱える、抗議のできる主体を作るのかという方向にいきますが、大教団は、いかに産業社会になじむような人格になっていくか、朝ちゃんと7時に起きて、一生懸命仕事をして、仕事の成果によって報酬を与えられて、それで満足するといったような人格を作りあげるかというところにポイントがあるわけです。

    西塚 正直な疑問として、大教団が吸収したのは一部だと思うのです。あとは、たとえばヤクザにいっちゃったり、自分なりに苦労して成功したりという人も多くいるでしょうし、大教団がそこまで機能してたかというと、疑問のような気もします。

    ヤス 人数そのものを見るとね、創価学会でも最大に見積もって人口の1割です。その1割の大半の人たちは、今は違うでしょうが、60年代、70年代になるともともとは下層階層の人たちですよね。何が大きかったかというと、数そのものの問題ではなく、どういうような行動が正常な行動として社会にみなされるのか、ある意味スタンダードな規範を設定する上ですごく大きな力を持った。

    たとえば、アメリカのような国にいくとね、スラム街が存在すると。レイシャル・マイノリティみたいな人たちがいて、それはヒスパニックだったり、アフロ・アメリカンだったりしますけど、その地域の中でスラム化しているわけです。スラムの中では独自の文化になります。その文化は、文化そのものは面白いんですけど、現代の産業社会とはまったく関係のない異質な文化になってしまいます。そのような文化の中で生まれ育ってくると、これはもうはっきりいって、産業社会の中のいわゆるスタンダードな行動様式を身に着けることは極めて難しくなる。

    大教団は何をやったかというと、おそらくスラムの中でそのような文化を発展させなかったんですね。だから、下層社会の中に入ったとしても、普通のネクタイを締めていってる大学出のサラリーマンと同じ行動様式だったということなんですよ。

    西塚 それは検証されるべきテーマですね。

    ヤス 明治の30年代の、『日本の下層社会』だとか『最暗黒の東京』というルポルタージュがあるんですね。

    西塚 ああ、横山源之助の名著がありますね。

    ヤス あの中に出てくる下層社会の現状は何かというと、中産から上流にかけての普通の東京の市民たちの常識と違うわけですよ。違った世界なんですね。違った世界の探検記として書かれてる。みなさん、こんな世界が存在するんですよ、驚きでしょ?という形で書かれてる。それは、当時の日本の一般的な常識というところから見たら、決定的にズレている。独自の文化性があると。問題は、そういうような文化が戦後の日本で形成されてるとしたら、これは極めて大きな社会的な不安定性の原因になったということです。

    僕は、それが文化として形成されなかった大きな理由は、やはり大教団にあるのかなと思うんです。その結果、多くの人たちが産業社会に吸収される。また自営業で出発しながら会社を興す。会社が大きくなってお金持ちになる。お金持ちになったら、これはやはり信仰によるご利益だとなる。

    その第二世代、第三世代になると、親父とか祖父の時代は貧乏だったけれども、自分たちは早いうちからいいい教育を受けて、むしろ中産階級の上、上流階級に近い水準で生活を送ってると。そういう人たちによって、私たちはこの教団のご利益によって支えられてるということで、そのまま続いていくということだと思いますよ。

    西塚 そう考えると、話が飛ぶようですが、やはり大本というのはすごかったわけですね。当時の日本人の相当のパーセンテージが入信して、軍部も含めてですから。かなりの脅威でもあったでしょうが、宗教の持つ力というのは…

    ヤス 大本はすごく大きな宗教だった、ですね、戦前はね。ただ、大本と、戦後のいろいろな大教団の根本的な違いがあります。大本のアジェンダって何かというと、破滅型(笑)…

    西塚 立て替えですからね。

    ヤス 立て替え。破滅型で、予言なんですよ、やっぱりね。だから大本の信者が大本を信じることによって、戦前の話ですけどね、産業社会に見合ったような勤勉な行動様式を身に着けるかといったら、それとは別の次元の問題の話になりますよね。

    生きる意味の個人的な探索

    西塚 たしかにそうですね。そうなると、今のスピリチュアリズムや精神世界にいく人たちは、僕の印象ですけど、大本的な、大変革を期待してるような人たちが多くないですか?

    ヤス そうそう、そうするとね、ある意味で日本の宗教は、特に大教団を中心として成功したと思うんですね。たとえば、産業社会をちゃんと下から支えたし、産業社会の中におけるマスの意味での幸福といったものを、ひとつのモデルとして確保することができた。それが1980年代になってくると、マスの幸福にどうしても人は満足できなくなってくる。

    80年代以降、キリスト教も仏教も、イスラム教もそうですけど、マスの宗教教団が衰退していく。マスの宗教教団のポイントは何かというと、産業社会に見合った行動様式を身に着けた個人を生んでいく。それを宗教的な救済として実施していく。本当に結果が出る。それでどんどん満足していくということだと思うんですね。

    ただ、80年代以降の状況は、衣食住が完璧に充足されるわけですよ、バブル以降。そうなってくると、人間の持っている次の段階の悩みが出てくる。それは何かというと、「意味」を持つことです。

    西塚 そこですよね。

    ヤス 私は、なぜ生まれてきたのか。私という存在に対して意味を模索する。

    西塚 ゴーギャンの世界になってきますね。我々はどこからきて、何者で、どこへいくのか、という…

    ヤス そうそう、それを根本にした悩みが出てくる。衣食住には困ってないんだけれども、なぜ、私だけがこういう人間関係のトラブルに巻き込まれるのかとかね、なぜ、私だけが人からのこのようにいじめられるのかとか。または、私は今まで問題なく生きてるけど、これじゃすごく空虚だと。これ以外に、何か私という存在に意味はないのかとか、私は、何かの使命を実現するために生まれてきたような感覚がしてたまらないとかね、そういったタイプのものですね。

    そういう人に対して、あなたは、この信仰を真面目にやって、善き市民として、善き会社員として、とことん真面目に働いて結果を出すことが、あなたの幸福に繋がるんですよといったとしても、意味がないわけです。そういう人たち用の多様な意味、生きる意味に対する多様な欲求といったものを埋め合わせる何かが必要になってくる。それが、スピリチュアリズムだと思います。

    西塚 スピリチュアリズム自体が、そういった疑問を追求したり、自分のアイデンティティを探すなり、確認したいということじゃないですか。だからそれでは、僕の言い方でいうと、生きること自体が目的になるような気がして、要するにつまらないんですね。どうしたら楽しいのかとか、もちろん根本には哲学的な、実存主義的なテーマもあるんですが、楽しむということと絡めた模索というか…

    ヤス もっというと、楽しみたいんだけど、なぜ私は楽しめないのか、とか。

    西塚 (笑)

    ヤス 私ね、毎日、楽しいっていえば楽しいんだけど、でもクールなの、そういうことですよ(笑)。彼らの求めるものは、あなたの生きる意味はこうなんですよという、お告げみたいなものです。

    西塚 そういうことでしょうね。

    ヤス そうすると、私がお告げを与えてあげますみたいなグールーがたくさんいるわけです。

    西塚 実はヤスさんも、グールーになり得ますよね。

    ヤス いやいや、グールーじゃないんだけども、まったく。

    西塚 依存する人にとってはそうなりますよね。

    ヤス ああ、なりやすいとはいわれた、たしかに。

    西塚 ヤスさんにはその気がないので、そのへんは違うのかもしれませんが。

    ヤス 違う違う(笑)。

    西塚 だから、戦略としてやろうと思ったら簡単かもしれないし、それがスピリチュアリズムのある種、悪影響というか、ダークな意味での側面というか、可能性としては相当あって、今後はやはり広がっていく気がします。

    ヤス 広がりますね。だから、個人が持っているそのような悩み、簡単に要約すると「意味を求める悩み」ですね。衣食住では足りない。意味を求める悩みは、個人個人によって解答が全部違うんですよ。マスの解答では無理なんです。一番、健康的な方法というのは、個人個人が自分の解答をみずから見出していくしかない。

    西塚 本当にその通りですね。

    ヤス 見出すためのプロセスだけはね、ティーチングではないんですけど、このようなあり方はありますよといった形でね、まあワークショップ的におそらく誰かが、当然僕ではないけども、トレーニングすることは可能なんだと思いますね。

    西塚 『マトリックス』の映画じゃないですが、こういうこというと俗っぽくなりますけど、わかりやすくいえば本当に「選択」だと思うんですね。自分で決めるしかない。自分は誰かに依存しなくてはいけない、誰かがいないと不安でしょうがないから探すんだとなれば、そうなるし。いや、そうじゃなくて、自分は自分でやっていくんだと、どんな艱難辛苦がこようが、自分はそれに耐えて進んでいくんだとなれば、やはりそうなるし。

    今日はその話はできないかもしれませんが、「エゴ」の問題がありますね。ちょっとでも人に影響を与えるような立場になったりとかすると、もちろん全員じゃないだろうけど、ムクムクと本人の意識・無意識にかかわらず、「支配欲」が…

    ヤス ああ、出てくる出てくる。

    西塚 というような気がするんですね。それを通して自分のアイデンティティを確認、確立したかったり、かつてのルサンチマンが、ひょっとしたら、クライアントである相手を助けるためのはずが、実は苦しめたことによって自分にフィードバックされて解消するといった妙なことになったりして、それは個人個人の持っているトラウマによって違うんでしょうが、そういうことも発動されてくる。それによって、いい関係だったものが、実は逆に自分が抑えてきたものがよみがえってきて、出てきちゃって、へんなことになったりもする。そういうことも、これからどんどん増えていくと思うんですね。スピリチュアリズムとか精神世界というのは、かなり僕は、混乱・迷走していくことが予想されるわけですよ。

    ヤス たとえば、自分が、まあ西塚さんでも僕でもね、自分の存在の意味みたいなものを見出す旅をすると。いろんな形で瞑想したり、内観したり、自分自身を見つめ直すという過程がどうしても必要になってくる。それで何を発見するかというと、とんでもない自分自身の欲望とかエゴとかね、自分の否定的な面を見ざるを得ないわけです。同時に、自分の隠れた欲望が解除されて、それに気づく過程もあるだろうしね。じゃあ、そういう自分自身をどうやって処理したらいいの?ということになります。

    マスの宗教に戻れるかというと、衣食住やマスの幸福のモデルにだけに焦点をおいたものには戻れない。じゃあ、どうやって自分を納めればいいのか、落としどころはどこになるのか、モデルは何なのか、求めますよね。でも、いろんなところで提示されてるモデルはどれもピッタリこない。その探索、探求の過程で一番まっとうな方法は何なのかということですね。それは、結論に至るかどうかわからないけれども、とりあえず結論めいたものにたどりつけるかもしれないといって、そうした探求の方法というものを提起するのが、僕は非常に健康なスピリチュアリズムじゃないかと思うんです。

    西塚 まったくおっしゃる通りだと思います。

    ヤス やはりこれから焦点になってくるのは「個」ですね。個のあり方です。個のあり方を人間がどうやって落としどころをつけていくかということです。自分自身の内面、自分自身のダークサイドも含めて。その向こう側に、個を活気づける大きな生命力とか、エネルギーの源泉みたいなものが発見できるんだと思うんですね。おそらくね。

    これは、結論でもなんでもなく、場合によっては間違ってるかもしれませんが、やはり未知の世界はある。未知の世界とは何かというと、エゴを超えた向こう側の世界ですね。それは確実にあると思うんですよ。

    自分が生まれた意味ってなんだろうかとか、悩みというのは、個に対する執着からきてる場合がほとんどですよね。自己に対する執着がないとそのような悩みは生まれないので。自己に対する執着がない限りは、他人からの厳しい言葉で傷つくこともないわけです。

    だから、自己というものを前提にして汲み上げられた世界像というのがあってね、その世界像の中で我々はどんどん循環して悩み、蓄積されてるっていう感じだと思うんですよ。その向こう側に何があるのか。じゃあ、死というものを迎えないと向こう側に至らないのかというと、きっとそうじゃないんだろうと思う。

    西塚 僕もそう思います。

    ヤス それは、死というものではなくてね、場合によっては我々のこの命というか、この中にもともと存在している何ものかもしれないなと思いますよ。

    西塚 今度、そのあたりを突っ込んで話していいですか?

    ヤス ええ、今度そこらへんを。

    西塚 じゃあ、もうちょっとディープな話になるかもしれませんが、よろしくお願いします。

    ヤス 今日はこのへんで。


    むちゃくちゃおもしろかった講談

    筆者は月刊ザ・フナイの連載を書いていたが、読者の方に講談師の方がおり、会う機会があった。筆者は講談はこれまで聞く機会がなかったが、実におもしろかった!今後はスピリチュアル系の講談をやるそうである。サイトに音声ファイルがあるので聞いて見たらよいだろう。

    田辺鶴瑛

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    筆者にいとこがスピリチュアル系のカウンセラーになっていたのを最近知ることとなった。以下にリンクする。よろしかったらどうぞ。

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