最近の核テロ警告とその後の状況
「明日アメリカで「核テロが起きる」と騒がれています。英語のインターネット上では、米国時間の14日に「アメリカで核テロが起きるのではないか」と騒がれています。根拠は以下です。
1.MI6元長官が本日、今後アルカイダが起こすのは核テロだと予言した。また、9月7日の米外交問題評議会(CFR)の演説で、CIA長官もアルカイダの核テロを予言している。それから、チェイニー副大統領も別の場所でアルカイダの核テロを予言している。
2.明日アメリカ空軍が全ての軍事飛行機をStand down(飛ばない)させるという、正式発表がありました。
3.一昨日前ルール違反で飛ばされたB52の核兵器は10時間もの間警備のないところに置かれて、そのうちの一つは行方不明になったのではないかという疑惑があります。
4.ブッシュ関係の金融機関が14日に株が大暴落すると大儲けをするという140億ドルの賭けをしています。ちなみに9.11の日には同じような300億ドルの賭けがあり、大儲けをしていました。
ただしこれだけ皆に予測されている中で、本当にシナリオ通りに核テロを起こしたら全世界がブッシュやチェイニー周辺と戦うことになるので、果たして実現は無理なのではないかと私は思う。」
9月14日にはテロは起こらなかったわけだが、今後の予測を立てるためにも何が本当に起こっていたのか一度確認しておいたほうがよいだろう。
何が実際に起こっていたのか?
今回、核テロが警戒された最大の理由は、複数の核弾頭を搭載したB52爆撃機が無許可のまま飛行してしまったことだ。9月15日、伝統的保守派の代表的なジャーナリスト、ジェローム・コーシーがこの件を詳細に調査した記事を発表している。以下がその要約である。
事件は8月30日に発生した。Bー52H戦略爆撃機一機が、ノースダコタ州ミノー(Minot)空軍基地から核弾頭を装備した巡航ミサイル6基を搭載したまま、ルイジアナ州ブレースデール基地まで飛行した。空軍司令部、及び空軍基地の管制センターは核が搭載されている事実に一切気づかなかった。
今回の飛行の目的は旧型の巡航ミサイルの廃棄である。そのような目的の飛行は頻繁に行われており、その意味では今回の飛行が特別であったわけではない。
ただ、核弾頭を搭載した飛行は空軍当局の厳重な監視と管理のもとで行われるの普通であり、空軍当局が飛行の事実を把握していなかったことは重大な問題である。このようなケースは前例がない。
これを重く見た空軍戦闘司令官のロバート・キース将軍は、9月14日全空軍機に対し飛行停止命令を発令した。目的は、このような事態が起こった原因の把握、および飛行許可に関する過程とルールを全パイロットに徹底させることである。
ただし北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)とアメリカ北方軍(USNORTHCOM)に所属する軍機はこの限りではない。飛行停止期間の国土防衛はこれらの軍機によって行われる。
空軍のスポークスマン、エド・トンプソン中佐は「6基の巡航ミサイルは爆撃機の主翼の下に装備されていたがそれが発射できる状態ではなかった。だが、これは許される事態ではない。なぜこのようなことが行われたのが究明するために調査は徹底して行われ、調査結果は数週間後にメディアに発表する。」
これが実際に起こったことである。空軍当局の調査結果の発表を待たねばならないが、これをどうみるべきだろうか?単なるミスであったのだろうか?それともフルフォード氏が指摘しているように、これは失敗した核テロの計画だったのだろうか?空軍の上層部が未然に防いだのだろうか?以前の記事に以下のように書いた。
「ブッシュ大統領がイラク戦略を根本的に変えなければアメリカ軍は9月に反乱を起こすだろうと、シンシア・タッカーという有名なコラムニストがNBCテレビで言いました。現役軍の幹部複数と良い関係を持つターカー氏によると、ブッシュのイラク増兵を9月までに終わらせなくてはもはや命令に従わないという。また実際のところ、在イラクアメリカ軍の数は発表している145,000人じゃなく300,000人になっているということだ。」
これはその「クーデター」と何かの関連があるのだろうか?さらに調査が必要になる。
フルフォード氏は9月14日の株価暴落を予想していたがそれも起こらなかった。14日のダウの終値は13442ドルで前日よりもむしろ若干高めに終わった。
核テロや鳥インフルエンザ、さらに大規模な反戦デモなどで非常事態宣言が発令され、それをきっかけとしてブッシュ政権が一挙に強権化するとのタイター的なシナリオの可能性は多くの筋から指摘されている。確かにそれが起こってもおかしくない状況にはある。だが今のところ、そのような状況の引き金になる決定的な事件が欠如しているのだ。
続く
ヤスの英語
よろしかったらクリックお願いします。↓


コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://ytaka2011.blog105.fc2.com/tb.php/41-3d631bce
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)