マヤカレンダー(3)
あえて説明しなくても名称から明らかだが、それぞれのサイクルは以下の過程を表現しているとされている。
第1サイクル
ビッグバンによる宇宙の形成から体細胞生物の形成へといたる進化の過程
第2サイクル
多細胞生物が進化し哺乳類が発生する過程
第3サイクル
哺乳類が人間へと進化し、さらに社会単位として家族が発生する過程
第4サイクル
家族を越えたより大きな社会集団である部族が形成される過程
第5サイクル
多くの部族が共有する文化の誕生
第6サイクル
複数の部族を包含しその上位にたつ国家が誕生する過程
第7サイクル
世界経済の発展と通信手段の発達にともない、国家の枠を越えて地球規模のネットワークが作られる過程
第8サイクル(現在われわれがいるサイクル)
統合の原理が左脳の分析的な知から右脳の直観的な知に移行し、物質に限定されない宇宙的な意識が出現する過程。
第9サイクル
マヤカレンダーの最終段階。人類の意識の進化が完成するとされる。
このように、コルマンによれば、マヤカレンダーは人類も含んだ宇宙的な進化のカレンダーである。当然だが、それぞれのサイクルが意味している内容がマヤカレンダーに直接刻印されているわけではない。マヤカレンダーは九つのサイクルの時間枠を提示しているだけであり、これを意識の進化のカレンダーとして理解し、それぞれのサイクルを上のように解釈しているのはコルマンだ。これがコルマンのマヤカレンダーのユニークな解釈である。
マヤカレンダーが九つのサイクルで構成されているということは、マヤのツェツェンイツァのピラミッドをみれば明らかだという。

写真のようにツェツェンイツァのピラミッドは九つの層を積み上げて建設されているが、それは九つのサイクルの存在に対応させているからだという。

DaysとNights
ところで、それぞれのサイクルに割り振られた進化と創造の過程はどのようにして行われるのだろうか。コルマンによれば、どのサイクルも7つのDaysと6つのNightsの交互の組み合わせによって進むとされる。Daysは変化が実際に起こるときであり、Nightsは後に実現する変化の種がまかれるが変化そのものは潜在的にとどまる比較的に安定した時期であるとされる。どのサイクルもDay1、Night1、Day2、Night2というように進み、Days7でサイクル全体が終了する進化と創造の過程だ。
ただDaysとNightsの期間がすべてのサイクルで一致しているわけではまったくない。第1サイクルから順に上昇するに従い、以下のようにDaysとNightsの時間はどんどん短くなる。
各サイクルの一つのDayおよびNightの期間
第1サイクル 12億6000万年
第2サイクル 6億3100万年
第3サイクル 310万年
第4サイクル 18万年
第5サイクル 7900年
第6サイクル 396年
第7サイクル 19.7年
第8サイクル 360日
第9サイクル 20日
このDaysとNightsというのは進化と創造のリズムを表している。つまり、たとえば第7サイクルであれば、それは西暦1755年から始まり2011年10月28日に終了するが、そのサイクルはそれぞれ19.7年のDaysを7回とNightsを6回経過することでそのサイクルの進化のテーマの「国家の枠を越えた地球規模のネットワーク」が実現される。このようにサイクルが上昇するにしたがってDaysとNightsが作る変化の時間的なリズムはどんどん加速する。
第8サイクル
第8サイクルが1999年1月5日に開始されたので、いま人類は第8サイクルのただなかにいることになる。第8サイクルも他のサイクルと同じようにDaysとNightsの変化のリズムを経過し、最後のDay7で終了する。以下が第8サイクルのDaysとNightsである。

上の図ではちょっと分かりにくいかもしれないので第8サイクルのDaysとNightsの期間は以下のようになる。
Day1
1999年1月5日~1999年12月20日
Night1
1999年12月30日~2000年12月24日
Day2
2000年12月24日~2001年12月19日
Night2
2001年12月19日~2002年12月4日
Day3
2002年12月4日~2003年12月9日
Night3
2003年12月9日~2004年12月4日
Day4
2004年12月4日~2005年11月28日
Night4
2005年11月28日~2006年11月23日
Day5
2006年11月23日~2007年11月18日
Night5
2007年11月18日~2008年11月12日
Day6
2008年11月12日~2009年11月7日
Night6
2009年11月7日~2010年11月2日
Day7
2010年11月2日~2011年10月28日
現実の歴史との対応
コルマンが第8サイクルの上のような具体的なカレンダーを最初に発表したのは1997年ころだと思うが、現実に発生した事態とマヤカレンダーにはこの時点では予想できないような対応関係が見られる。その意味ではこれはまさに精度の高い予言であるといって差し支えないかもしれない。Daysは変化の時期でありNightsは変化の種が撒かれ変動が比較的に少ない安定期である。
Day1 1999年1月5日~1999年12月20日
NATO軍によるコソボ空爆 1999年3月~6月
Night1 1999年12月30日~2000年12月24日
特別に大きな事件なし
Day2 2000年12月24日~2001年12月19日
9.11同時多発テロとアフガン攻撃開始
Night2 2001年12月19日~2002年12月4日
特別に大きな事件なし
Day3 2002年12月4日~2003年12月9日
イラク戦争開始
Night3 2003年12月9日~2004年12月4日
特別に大きな事件なし
Day4 2004年12月4日~2005年11月28日
スマトラ大津波 カトリーナ、リタのハリケーン
Night4 2005年11月28日~2006年11月23日
特別に大きな事件なし
このように、明らかに大きな事件や大災害がDaysとNightsの変化のリズムに合わせて規則的に発生しているのがわかる。これには驚きを禁じえない。
われわれはいまDays5にいるわけだがこれから何が起きるのだろうか?
続く
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