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    第752回 プリゴジンの反乱で実際にはなにがおこっていたのか?日本では報道されていないこと、コルマン博士の語るAIの起源 前半
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    ▼今回の記事

    ロシアの民間軍事会社、「ワグネル」を率いるプリゴジンが反旗をひるがえした。この事件について詳しく調べると、日本では報道されていない事実があまりにも多い。今回はこうした事実を紹介しながら、実際に何が起こったのか書く。最後に、マヤカレンダーの解釈で知られるコルマンインデックスから見たAIの起源とその行方を紹介する。記事が長くなるので、これは2回に分けた。今回は前半である。

    ●「ワグネル」は「ロシア軍情報機関(GRU)」の産物

    これが事件の概要である。しかし、今回の事件がロシア国内のクーデターの発生と、プーチン政権の転覆の可能性を示唆するものではないにしても、その実態は報道されているよりもはるかに深い。

    そして、ここで重要な点は、プリゴジンだけに焦点が当たっているが、実は「ワグネル」の指導者はプリゴジンだけではない。

    周知のようにプリゴジンは、スタンドのホットドッグ売りから身を興し、レストランのオーナーとなった人物だ。その後、ケータリングサービスの企業を成功させ、プーチンとの関係ができた。このようにプリゴジンにはまったく軍歴がない。

    そのような人物が、戦闘集団である「ワグネル」をなぜ設立できたのだろうか?筆者にはナゾであった。プリゴジンは「ワグネル」の実力者では確かにあるものの、「ワグネル」を動かしている別な人物や勢力がいるのではないかと思っていた。

    実は「ワグネル」の背景を調べると、ドミトリー・ウトキンという共同創立者がいたのだ。むしろ、「ワグネル」の本当の実力者はウトキンなのかもしれない。事実、占拠した「ロストフ・ナ・ドヌ」からモスクワに進軍していた3200人の部隊を指揮していたのがウトキンだった。ウトキンの動向から今回の反乱を見ると、まったく知られていなかった事実が見えてくる。

    実は「ワグネル」は、「ロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)」の産物なのである。単なる民間軍事会社ではない。「GRU」はロシア軍の最高情報機関である。プリゴジン自身は軍歴がないものの、もう一人の共同設立者であるドミトリー・ウトキンは、「GRU」の特殊部隊、「スペツナズ」の特殊工作員だった。

    「スペツナズ」は少なくとも1949年以来、おそらくそれ以前から存在している。彼らは通常、敵陣の背後で秘密裏に作戦を遂行する。彼らは最新の装備で武装しており、ロシアの敵の裏庭に小型核兵器を仕掛けることができると疑われてきた。

    インターネット上では、「ロシア保安局(FSB)(KGBの後継組織)」、ならびに「スペツナズ」の隊員の多くが親ワグネル派であることが確認されている。つまり、軍内、おそらくは「FSB」内でも権力闘争があった可能性があり、現在の軍指導部の交代だけでなく、プーチンに屈辱を与え、交代させることが真の目的だった可能性があるのだ。

    ●6カ月前からプリゴジンは準備、ウクライナと内通

    まず、作戦を開始するために、プリゴジンは過去6カ月以上前から準備していた。その中には、バフムトで戦うための十分な弾薬が手に入らないという、証明可能なほど虚偽の告発があった。それとともに、プリゴジンは、ロシア陸軍指導部は腐敗しており、バフムト作戦中に「ワグネル」の側面を守ることを拒否し、ウクライナ戦争で大敗していると告発した。これらの非難はどれも真実ではなかったことが証明されている。

    そして、「ツイッター」、「テレグラフ」、「サブスタック」などで流れている未確認情報によれば、それ以上のことがあったようだ。

    プリゴジンは、少なくとも昨年1月以来、「ウクライナ軍情報部」と連絡を取り合っていた。一部の情報筋によれば、プリゴジンはウクライナ情報部幹部と会談するために、「ワグネル」が活動するアフリカにも飛んだという。同様に、プリゴジンはロシア国内の多くの特殊部隊にも連絡し、自分に加わるよう求めていたという情報もある。

    プリゴジンがウクライナの情報機関に伝えたとされる情報には、プリゴジンの最終目標が含まれていた可能性がある。報道では、これも確たる証拠はないが、プリゴジンはウクライナに対して、ロシアの主要な司令部がどこにあるのかを明らかにすると約束し、ウクライナを利用して彼らを壊滅させることを狙ったとも言われている。

    ●プリゴジンは治安組織に浸透、ロシア軍の犠牲

    現時点では確証はないが、プリゴジンは、警察、軍隊、諜報機関を含む数千人の支持者によって正義の行進が埋め尽くされるよう、一般的な蜂起を望んでいたようだ。もちろん今となっては、蜂起などなかったし、プリゴジンの気の遠くなるような探求に加わりたいと申し出る者もいなかった。

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    第751回 変化するグローバルトレンド、文明の風は東アジアから吹いている、プレヤーレンが警告する新たな変異株
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    ▼今回の記事

    まず今回は、日本ではほとんど報道されていないので、ウクライナの戦況について簡単に紹介する。次にメインテーマとして、巨視的な視点からいまの変化の方向性を分析することにした。まさに文明の風は東アジアから吹き始めた感じだ。最後に、プレヤーレンが警告する中国発のコロナの新しい変異株について紹介する。

    ▼日本では伝えられないウクライナの戦況

    それではまず始めに、日本では伝えられていないウクライナの戦況を簡単に紹介する。ウクライナ軍の反転攻勢は続き小さな集落の獲得はできているものの、決定的な領土の回復には至っていない。また、ロシア軍の防衛線も突破できていない。

    ●全体の状況

    ・特に南部、サボリージャ州でウクライナ軍の反転攻勢が一時的に停止している。この機会をとらえてロシア軍は攻撃に転じている模様。ウクライナ軍の反転攻勢の一時的な停止の理由はよく分からない。戦況を分析し、戦術の再評価のために行っているのかもしれないし、ロシア軍をおびき寄せて殲滅する罠かもしれない。

    ・ただ多くの分析者が一致していることは、これまでの作戦でウクライナ軍は多くの損失を出しており、たとえ一部の戦闘では勝っているものの、現状ではサボリージャ州全体を奪還する兵力が不足するということだ。ウクライナ軍もこの状況を認識しており、目標実現のために戦略の再評価を行っている模様。ウクライナ軍が、ロシア軍に占領されている主要都市を奪還するためには、現状の軍の配置では無理だという判断だ。

    ・一方、この機会を捉えて、ここ数日で全体の戦況地図が変化している。南部から東部のあらゆる戦線で、ロシア軍の攻撃が激しくなっているからだ。

    ・ウクライナ軍にとっての最大の問題は、ロシア軍の航空戦力だ。KA-52のような戦闘ヘリコプター、そしてFPVやランセットなどのドローンの攻撃力だ。特にKA-52戦闘ヘリコプターの打撃力は大きい。遠方からウクライナ軍の戦闘車両をホバリングしながら攻撃できる。この航空戦力を撃退する方法がないと、ウクライナ軍の反転攻勢の成功はない。

    (中略)

    ▼明らかに文明の風は東アジアから吹いてる

    それでは、今回のメインテーマを書く。コロナのパンデミックとウクライナ戦争で、アメリカの覇権は衰退し、欧米諸国は政治的、経済的な主導権を急速に失いつつある。これを底流に進む政治・経済的な日々の変化のニュースに我々は翻弄されがちだ。もちろん、そうした動きを追い、状況の変化を的確につかむことも非常に重要だ。

    しかし一方、こうした動きの深層で進む社会の大枠での変化を追うことも重要だ。意外な変化が目に入ってくる。それは、象徴的に表現するなら、文明の風が明らかに東アジアから吹き始めたという変化だ。

    ●TikTokのトレンドに見る変化

    筆者は年甲斐もなくTikTokを見るのが好きだ。ここ5年くらいだろうか、ほぼ毎日TikTokを見ている。すると、コロナのパンデミックとウクライナ戦争という2つに大きな出来事を挟んで、それ以前と以後では大きな変化が見られるようになったと思う。客観的なデータがあるわけでもなく、筆者の印象だが次のように変化している。

    ・2020年くらいまでのパンデミック以前

    パンデミック以前は明らかにエンタメのパーフォーマンスが中心だった。また、日本を訪れる外国人旅行者の投稿も多く、その中心的な内容は、アニメ、ファッション、おしゃれな小物、グルメ、風景、旅館など観光客にありがちな投稿動画だった。消費対象としての日本というイメージだ。

    ・2020年から2022年のパンデミック最中

    それが、コロナのパンデミックになると傾向が大きく変わった。社会の変化に苦しむ人々の声が数多く投稿されるようになった。孤独、精神崩壊、自殺願望、先の見えない不安などだ。むろんエンタメ系の動画もあるが、めっきり見なくなった。また、どの国もロックダウンしているので、外国人観光客による投稿動画は激減した。

    ・2022年のウクライナ戦争

    そうした中で、2022年から急速に増えたのがウクライナ戦争に関連した動画である。ウクライナ、ロシア双方が動画を投稿している。リアルな戦闘シーン、戦争の被害、平和への訴え、ロシア、ウクライナ双方の憎しみの叫びなどの動画だ。これに他のコンテンツは圧倒された感じだった。

    ・2023年のポストパンデミックとAIの爆発

    それが2023年のパンデミック後になると、トレンドはまた大きく変化している。ウクライナ戦争関連の映像は多いものの、AI関連の動画が爆発的に増加している。ChatGPTはもちろんだが、あらゆる種類のAI関連アプリの紹介動画だ。こうした動画は筆者がAIを学習する重要なリソースになっている。YoutubeよりもTikTokの方がAIの紹介動画は多い印象を持つ。

    そうした中、外国人観光客の動画に顕著な変化が見られる。日本の外国人観光客は1年前の100倍になっているが、彼らの投稿する動画のコンテンツも大きく変化しているのだ。欧米の旅行者の動画がとても多い。

    もちろん、これまでのようなアニメやグルメもあるが、むしろ日本の社会環境のよさに注目する動画が中心だ。どこに行っても安全で落ち着きがあり、生活しやすい環境は現在の欧米と比べると雲泥の差があるというのだ。

    ●日本に住みたい欧米人、荒れるアメリカ

    なにもこの傾向は日本に限られたものではない。中国や韓国についても同じような動画が見られる。TikTokの投稿者のイメージでは、豊かな中国、かっこいい韓国、安全と落ち着きの日本というところだろか。

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    第750回 日本では報道されることのないウクライナの戦況、今後はNATO地上軍介入?プレヤーレンが提唱する抗認知症薬
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    ▼今回の記事

    今回は、引き続きウクライナの戦況の実態についてお伝えする。日本で報道されている印象とはかなり異なる。この状況が続くと、今後もっと危険な状態になる可能性もある。我々も実態を知っておくことが重要だ。最後の、プレヤーレンが語る抗認知症薬について紹介する。


    ▼伝えられていないウクライナの戦況

    それでは早速今回のメインテーマを書く。伝えられていないウクライナの戦況だ。

    日本を含めた西側の主要メディアでは、ウクライナ軍の反転攻勢が成功し、ロシアに占領されていた領土が次々と奪還されているいう印象を与える報道が多い。

    ウクライナ国防省のマリャル次官は12日、これまでにドネツク州西部のマカリウカやザポリージャ州東部のノボダリウカなど7つの集落を奪還し、解放した領土は90平方キロメートルに上るとSNSで明らかにした。

    また、ドネツク州の拠点で先月、ロシア側が掌握を主張したバフムトの周辺でもウクライナ軍の部隊が前進を続け、一部で領土を奪還したとしていて、ゼレンスキー大統領は12日、「われわれの兵士は成果をあげている」と自信を示した。

    一方、ロシアは、ウクライナ軍の反転攻勢の成功を否定している。13日、プーチン大統領は、モスクワのクレムリンでロシア軍に従軍する記者を集めた会合を開き、このなかで、プーチンは、ウクライナの反転攻勢が今月4日から始まったとしたうえで「敵は成功せず、多大な死傷者を出している。われわれの損失は、ウクライナ軍の10分の1ほどだ」と述べ、ロシア軍が撃退していると強調した。

    また「ウクライナ軍は160両以上の戦車や、360台以上の装甲車を失った。これは外国から供与された軍装備品の25%、おそらく30%に相当する」と述べ、ウクライナ軍や欧米から供与された兵器に「深刻な損失」が出ていると主張した。

    このように、西側とウクライナ、そしてロシアではまったく異なる情報が報道されているので、本当のところ実際はなにが起こっているのかかなり分かりにくい状況になっている。しかし、現場にいるパトリック・ランカスターのような独立系のジャーナリストの情報を含め、日本では報道されていない情報を丹念に調べると実際の状況がはっきりと見えてくる。

    ●ウクライナはロシアの防衛線を突破できていない

    まず、ウクライナ軍は南部サボリージャ州東部の7つの集落を奪還したのは事実である。これは現地にいるジャーナリストや、ウクライナ軍の戦闘部隊が撮影してテレグラムのチャンネルにアップロードした画像やビデオ、またロシア軍の兵士による同様のビデオなどでも確認できる。

    日本を含め欧米の報道では、今回奪還した集落そのものは戦略的な拠点ではないものの、ウクライナ軍はこれを足掛かりにサボリージャ州のロシアが占領している交通の要衝、「トクマク」を奪還し、その後、ドネツク州の「マウリポリ」まで進撃して、アゾフ海に至る広大な地域を奪還することが狙いではないかとしている。主要メディアは、今回の7つの集落の奪還は、計画実現の第一歩になるという楽観的な印象を流している。

    しかし、ウクライナ軍が奪還した7つの集落は、ロシア軍が「セキュリティゾーン」と呼ぶエリアにあり、ロシア軍の防衛線の内側にある地域ではないことは分かる。「セキュリティゾーン」とは、ロシア軍の防衛線の外側にあり、ウクライナ、ロシアのどちらの側の支配にも明確にはないグレーゾーンである。その時々の戦況によって、ウクライナが支配したりロシアが支配している。ロシア軍はこの「セキュリティゾーン」を、防衛線の手前にある緩衝地帯として認識しているようだ。

    ウクライナ軍が占領したと主張する7つの集落は、すべてこの「セキュリティゾーン」にある。以下のBBCの記事に掲載されていた地図を拡大した。確認してほしい。

    ・ウクライナ攻防戦: 軍事的な推進を成功させるためには何が必要なのか?
    https://www.bbc.com/news/world-europe-65881261

    ・ウクライナ軍が奪還した集落の位置
    http://www.yasunoeigo.com/shuuraku.jpg


    第749回 ウクライナの戦況はどうなっているのか?予想以上に好調なロシア経済、コルマンインデックスの見通し

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    第749回 ウクライナの戦況はどうなっているのか?予想以上に好調なロシア経済、コルマンインデックスの見通し
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    ▼今回の記事

    ウクライナの反転攻勢が始まったのかもしれない。日本では報道されれいないことがあまりにも多いので、実際になにが起こっているのか様々な情報源からの情報を紹介する。最後に、マヤカレンダーの解釈の一つであるコルマンインデックスが提示する見通しについて紹介する。

    ▼ウクライナの反転攻勢は始まったのか?

    それでは今回のメインテーマを書く。これまで数カ月の間、期待されれいたウクライナの反転攻勢がいよいよ始まった可能性がある。南部と東部で戦闘が激化しているのだ。ウクライナ軍の戦火を過大視し、ロシア軍のそれを過小視するか、またはまったく報じない日本や西側の報道では出ていない情報を中心に、なにが実際に起こっているのかまとめる、情報源はスペインの「Ejectoro」のような軍事専門や地政学専門のシンクタンク、そして軍出身の軍事アナリストである。すると、以下のような戦況の全体像が分かった

    ●ウクライナ軍の攻勢

    この2~3日でウクライナ軍の攻勢が激しくなっている。6月7日現在の状況で以下のようになっているが、ウクライナ軍の領土奪還は進んでいない。ロシア軍に撃退されるケースの方が多いようだ。

    ・ドネツク州

    ドネツク州南部でウクライナ軍の激しい攻勢があった。ロシア軍に占領されていた同地域のノボダリエフカ、ネスクチュネ、ノボドネツキの3つの町をウクライナ軍は一時奪還した。しかし、ロシア軍の激しい攻勢に合い、6月6日にはウクライナ軍は退却し、ロシア軍が再占領した。

    ・バフムト近辺

    ロシア軍が全面的に奪還した激戦地、バフムトで戦闘は続いている。ウクライナ軍は同市の南部を攻撃している模様だ。ただ、この地域の奪還には至っていない。しかし、バフムト近辺にあるベルキフカ貯水池をウクライナ軍は包囲し、近隣の村、ベルキフカを占領した模様。ただ、このまま占領を維持できるかどうかは疑問。

    ・ドネツク州、マリンカ

    バフムトと並ぶ激戦地になっていたドネツク州、マリンカは、ロシア軍が全市の80程度を掌握した模様。しかし、ウクライナ軍の反攻は依然として続いている。

    ・ロシア、ベルゴロド州への親ウクライナ派の侵入

    ウクライナのハリキュウ州に隣接したロシアのベルゴロド州に反プーチン勢力の「自由ロシア軍」と「ロシア義勇軍」が侵入したが、ロシア治安部隊に撃退された。しかし、その後も同州のシェベキノ地区への砲撃が続いている。

    ●両軍の死傷者

    このように、この数日間で一部の地域でウクライナ軍の攻勢が行われているが、これが反転攻勢の開始なのかどうかはいまのところ分からない。敵の防備が弱い戦線の発見や、敵の燃料基地やインフラの攻撃を行い、将来の反転攻勢の条件を作る形成作戦の一環であるとも見られている。西側ではそのような報道がほとんどだ。

    しかし、ロシア国防省はそのようには見ていない。南部や東部でウクライナ軍の反転攻勢が始まったと声明している。ロシア国防省はほぼ毎日戦況を発表しているが、それによるとウクライナ軍の反転攻勢はほとんど失敗しており、死傷者数も増大しているとしている。以下が6月6日にロシア国防省が発表したウクライナ軍、ロシア軍双方の損失だ。

    ・ウクライナ軍

    6月4日以降のウクライナ軍の損失は、人員3715人、戦車52両、装甲車207両、自動車134台、航空機5機、ヘリコプター2機、野砲48門、ドローン53機。破壊された28両の戦車のうち、8両はドイツ製の「レオパルド」、さらに3両はフランス製の車輪付き「AMX-10」であった。

    ・ロシア軍

    ロシア軍は死者71名、負傷者210名、戦車15両、装甲車9両、自動車2台、大砲9門を破壊する被害を被った。

    日本を含め西側のメディアでは、ロシア軍のこうした発表はほとんど報道されていないか、または報道されたとしてもロシアによる情報戦の一環として報道され、プロパガンダであるとする論調になっている。しかし、軍出身の軍事アナリストや軍事系のシンクタンクでは、ロシア国防省の報道をすべて信じるものではないものの、実際の戦況やテレグラムなどのSNSで現場の部隊が投稿している動画や画像の内容と一致しているので、一定程度の信用性はあると見られている。これほどの損失ではなかったとしても、ウクライナ軍は苦戦を強いられていることは間違いなさそうだ。

    ちなみにロシア国防省の発表ではんウクライナ軍は52両の戦車を失ったとしているが、これはかなりの数である。たしかにテレグラムには、破壊されたドイツ製の「レオポルド2」、イギリス製の「チャレンジャー1」、そしてアメリカ製の「ブラッドレー歩兵戦闘車」の画像や動画が多くアップされている。これまでウクライナは、欧米から300両前後の戦車を供与されているが、このうち最近の戦闘で52両を失ったとすれば、非常に大きな損失だ。ここ数日の戦闘さけで、供与された戦車の6分の1を失っている。

    ●ロシア軍は兵器不足には陥っていない

    チャーチルとヒトラーの和平案、死のルーン文字、ウクライナ

    いまビリー・マイヤーのプレヤーレンとのコンタクト記録の本を執筆しています。「プレヤーレン最新コンタクト記録2019年から2023年を中心に」という本です。本の内容、さらに本には収めきれない膨大な情報をコミュニティーサロンの「yoor」にアップしています。実際に出版されるときは内容が変更になるかもしれません。また、日本では報道されていない世界情勢の最新情報もアップしています。そのほんの一部を紹介します。よろしかったら登録をどうぞ。

    危機を乗り切るための高級雑学

    チャーチルとヒトラーの和平案、死のルーン文字、ウクライナ

    いま執筆中の「精神活動は物理エネルギー」は深遠だが内容は難解だ。こちろんこのシリーズはこれからも掲載し続けるが、ちょっとした箸休みとして、合間に異なったテーマの記事も書くことにする。

    すでに掲載した「ヒトラーの真実」もそうだが、プレヤーレンのコンタクト記録には、歴史的な人物や出来事の隠された事実や真実が記されている。今回はそうしたもののうち、第二次世界大戦当時のイギリスの首相で、イギリスを勝利に導いたウィンストン・チャーチルの真実について紹介する。極めて興味深い内容がある。また、死のルーン文字などについてもある。

    790回コンタクト
    2018年7月29日(日)
    https://www.futureofmankind.co.uk/Billy_Meier/Contact_Report_709

    「プター:

    チャーチルは、イギリスの政治家、ジャーナリスト、外交官で当時ワシントンの大使だったロージアン侯爵11世フィリップ・ヘンリー・カー卿が、ヒトラーから非常に有利な和平提案を受けたことをよく知っていたが、それはチャーチルの戦争計画やアドルフ・ヒトラーに対する憎悪と執念に完全に反していた。

    彼はチャーチルの戦争計画を思いとどまらせることを強く望み、その結果、チャーチルに、その悪辣で戦争促進的な計画を我慢して放棄し、平和のための努力を失敗させるような否定的な活動をしないようにと助言した。

    アメリカのルーズベルト大統領もこの件に関与しており、ドイツの独裁者の懸念に同調し、平和を維持し戦争を回避するために必要なことをする、その際、アメリカはナチスの政策に干渉せず、彼らの戦争支持者にならないように協力するべきだという考えであった。

    だから、アメリカのルーズベルト大統領も、和平の申し出を軽々しく拒否すべきではないという意見と懸念を抱いていた。

    しかし、この事実とその周辺は絶対に秘密で、公表されないことになっていたので、イギリスの下院にも知らされず、イギリス国民にも、世界の公衆にも知らされず、アメリカがヨーロッパで活動する前に、ドイツ国民がアメリカの助けを借りて密かに和平を望んでいたことは、公表されることはなかった。

    また、チャーチルは戦争屋だったために、ドイツ軍の侵攻の際に自分が捕まって拷問を受けるといった混乱した夢も見ており、それが彼に惨めな恐怖を与え、スペインやスウェーデンに戦争の味方を求めるようになったことも事実であった。

    しかし、ヒトラーの戦争の現状から見て、イギリスへの侵略が行われないと確信したとき、ヒトラーがイギリスの限りない敵であることをイギリスの下院と国民に納得させるために、彼の戦争煽動演説はますます挑発的になり、ひどくなり、狂信的にさえなった。

    そして、このようにして、彼は戦争主義のプロパガンダを続けたが、彼もまた、ジョセフ・ケネディと同様に、ヒトラーがイギリスを攻撃することなど思いもよらなかったように、イギリスに対して何の敵意も持っていないことをよく知っていた。

    ・1923年のミュンヘン一揆

    その目的は、ナチスの党首、正確にはアドルフ・ヒトラー、エーリッヒ・ルーデンドルフやその他の関係者のもとで、ベルリンの政府を武装蜂起によって退け、国家独裁の形で自ら権力を掌握することだった。

    しかし、これは徹底的に失敗した。急進的な右翼勢力は、最初はヒトラーと同盟していたのに、すぐにヒトラー、彼の思想、彼のクーデター計画から完全に距離を置いてしまったからである。

    その結果、彼はバイエルン州政府および行政の右派保守層を取り込もうとしたが失敗し、彼らはクーデター計画に参加せず、ライヒスヴェールも参加しなかったので、クーデター計画は失敗し、「フェルトハーンハレへの行進」もバイエルン州警察によって力ずくで止められ、20人の死者を出した。

    ヒトラーはその後投獄されたが、裁判の後、1924年12月20日に釈放された。しかし、長い目で見れば、プーチの試みはヒトラーにとっても、バイエルンにとっても結果をもたらしたのである。

    ・失敗したミュンヘン爆撃

    しかし、ドイツに対する戦争を煽り続けたチャーチルについては、再び「ヒトラー帝国」に対する新たな攻撃を命じ、今度は「ビアホール一揆」の記念日の結果としてミュンヘンに空襲をかけ、50機以上の爆撃機で攻撃、ナチスの対空砲火によって11機のイギリス機が撃墜されている。

    しかし、ベルリン爆撃と同様、ミュンヘンでも大きな被害は出なかったため、全体としては失敗に終わった。そして、爆撃によって演説中のヒトラーを殺すというチャーチルの考えは、希望的な幻想に過ぎなかった。なぜなら、爆撃が行われたとき、アドルフ・ヒトラーはミュンヘンにまったくいなかったからである。

    このことがチャーチルを非常に悩ませたので、彼はすぐにこのミュンヘンでの無意味な攻撃に続いて別の攻撃を行い、それによって自分の汚れた威信を固めることができると誤解したのである。

    そこで彼は、ロシアの外相モロトフがヒトラーと対話するためにベルリンに到着した時期にベルリンを爆撃すれば、何か驚異的なことが達成できると妄想して、ベルリンの新たな爆撃を命じた。

    そこでチャーチルは、愚かにも「モロトフを迎える」と宣言したように、ベルリンへの大規模な爆撃を命じ、50機以上の爆撃機にベルリンの大部分を廃墟にするよう命令したが、最初の爆撃やそれ以前の爆撃と同様に、彼らの爆弾はほとんど損害を与えず、約20機の爆撃機がナチスの対空射撃によって撃墜されてしまった。

    さらに、爆撃機の乗組員のほとんどが指定された目標を見つけることができなかったことも、この時のケースであった。

    しかし、残念ながら学校と病院に命中してしまい、これをきっかけにヒトラーはイギリスに対して激昂し、一連の報復行動を開始することになる。

    ・ピースサインは実は死のルーン文字

    しかし、死のルーン文字によって偽りに表現された平和の無意味なシンボルについては、以前にもお話ししましたが、このシンボルによって平和が促進されるのではなく、争い、いたずら、不幸、恐怖、戦争、反乱、死、破滅が促進されることがわかりました。

    このシンボルが誕生して以来、このことは何度も何度も証明されてきたし、これからも証明され続けるだろう。地球人が無意味に理解していないこの死のシンボルは、偽りの平和のシンボルとみなされ、それゆえに誤用されている。

    メルマガ予告 第748回 これから日本の外交はバランスが取れるのか?、ロシアは解体されるのか?プレヤーレンの最新コンタクト記録

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    第748回 これから日本の外交はバランスが取れるのか?、ロシアは解体されるのか?プレヤーレンの最新コンタクト記録
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    ▼今回の記事

    まず今回は、日本では報道されていないウクライナの戦況について簡単の報告する。次にメインテーマとして、自民と公明の関係が悪化している中、今後日本が複雑な外交政策で微妙なバランスを維持することができるのかどうか考える。最後に、プレヤーレンのコンタクト記録で不気味な内容がある。将来ロシアはアメリカに従属するというのだ。これを紹介する。
    ▼ロシアのミサイル攻撃の目的

    それではメインテーマを書く前に、ウクライナの最近の戦況で日本では報道されていないことを報告する。ロシアによるミサイル攻撃の目的についてだ。

    ウクライナとロシア双方によるミサイルとドローン攻撃が続いている。ウクライナ軍参謀本部は28日夜、首都キーウなどで前日深夜から攻撃を始めたロシア軍の無人航空機(ドローン)について、59機のうち58機を撃墜したと発表した。また30日未明、ドローンによるロシア軍の攻撃があった。ウクライナ当局によると撃墜された残骸が高層住宅に激突し、少なくとも1人が死亡した。キーウへの空襲はわずか24時間で3度目となる。

    また30日、首都モスクワにもドローンによるテロ攻撃が行われた。飛来した8機のうち3機は電子戦システムによって制御不能に陥り、残る5機は地対空ミサイルで撃墜したという。

    ●ロシアによるミサイル・ドローン攻撃の目的

    これからウクライナによるロシア国内の攻撃は増大する可能性はかなり高いが、やはりいまの時点で注目すべきは、ロシアによるウクライナへの激しいミサイル・ドローン攻撃である。28日と30日は過去最大の攻撃となった。日本ではウクライナの迎撃システムが作動し、飛来したミサイルとドローンのほとんどが撃墜された点が強調され、ロシアの攻撃が実質的に無意味に終わったとの印象を受ける報道が行われてる。

    しかし、この印象はまったく当たっていない。ロシアはドローンやミサイルがウクライナによって大半が撃墜されることも見越して攻撃がしているのだ。それというのもロシアにはこの攻撃を実施する独自な目的があるからだ。

    スペインの軍事専門のシンクタンク、「Ejercitos」などはロシアの目標を明らかにしている。このシンクタンクは次のように分析している。

    「ロシアのこの攻撃キャンペーンにおける唯一の真の目的は、ウクライナの同盟国にコストを課すことであり、彼らは対空ミサイルのような最も貴重で限られた手段の一部を放棄しなければならず、その改修に多額の投資を行うことにあると考えることができるだろう。言い換えれば、ウクライナのエネルギー・インフラに対する攻撃キャンペーンを、より低いコストで継続することであり、その目的は、ウクライナのスポンサーにとって戦争のコストをより高くすることであった」

    つまり、ロシアのミサイルやドローンをあえて撃墜させることによって、ウクライナが配備した迎撃システムのミサイルを徹底して消費させ、アメリカを中心としたNATO諸国のコストを増大させることがロシアの目的である。ウクライナが迎撃ミサイルを消費すると、その分、同盟国がミサイルを供与しなければならなくなる。これが支援疲れを感じている同盟国にさらにコストを課すことになるということだ。

    また、ウクライナに迎撃ミサイルを使い切らせることで、ウクライナの迎撃システムを弱体化させ、近い将来ロシアが制空権を握る前提条件を整えているように見える。

    このような日本ではあまり報道されていない戦況分析はできるだけ頻繁に伝えることにする。

    ▼緊張のロシア関係で日本はバランスが取れるのか?

    それでは今回のメインテーマを書く。G7開催後、さらに緊張するロシアと欧米の対立の中、日本がバランスを維持する外交を展開できるかどうかの検討である。もしバランスに維持に失敗して、ロシア、さらには中国を過剰に敵対視するような外交政策に出てしまうと、日本の安全保障が脅威にさらせれないとも限らない。日本のウクライナ化である

    ●さらに加速する欧米の衰退と脱ドル化の加速

    日本の外交政策を語る前に、現状を踏まえるために確認しておくべきことがある。それは、欧米圏のさらなる衰退の兆候と、それと連動して進む脱ドル化の加速化である。アメリカが債務上限引き上げ問題の紛糾によるデフォルト懸念で荒れる中、欧米の衰退を示す動きと、それと呼応して進む脱ドル化の流れは一層加速化していた。日本ではほとんど紹介されていないようなので、まずはこの動きを簡単に紹介する。

    ・ドイツ経済が景気後退に突入

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