2013-07

    この3年で激変する可能性のある日本、変化に備える必要性

    7月31日

    今回は早く伝えるべきだと思い、更新することにした。いつも読んでくださっている読者の方々には感謝する。

    船井メールクラブ・オフ会 vol.1

    フナイメルマガを書いています。オフ会を行うそうです。よろしかったらどうぞ。

    船井メールクラブオフ会告知ページ

    日  時:8月23日(金)開場18:30 スタート19:00 終了21:30~22:00頃
    参加費:会員様 5,000円(税込) ご同伴者様(非会員様) 6,500円(税込)
    ※お飲み物(アルコール含む)・軽食込みの会費です^^
    会 場: JR四谷駅より徒歩3分のオフィスビル内(ご入金いただいた方に直接ご案内いたします)
    タイムスケジュール:
    18:30   開場
    19:00~ 高島康司先生ご講演
    「実はいまこそが歴史の転換点。水面下で進む新しい国際秩序の形成」
    20:00~ 船井勝仁との対談・皆様との懇親会(終了21:30~22:00頃予定)


    ヤスのしゃべり場 vol.6

    こちらもどうぞ!今度は本当に面白くなりそうです!

    「社会的トラウマの徹底把握で、自立した個人は生み出されるか?」
    日程:9月7日(土)
    会場:お申込の方に直接インフォメーション
    時間:午後13:30~17:00の予定(決定ではありません)
    料金:5,000円 ※懇親会料金別途(終了後2時間予定)
    高島康司 / 川島克之

    「世界は、日本は、どこに向かっているか。
    新興国デモの拡大、日・米・欧・中の経済関係の根本的変貌、そして天変地異……。
    予想を超えたブラックスワンは、一体いつ現れるのか。
    人々の集合無意識はどう働き、私たちはどこへ向かっているのか?
    社会がもつトラウマ、その克服の道はあるのか?
    第一部はヤスの最新情報をお届けし、第二部は、ヤスと克の脳みそを徹底解剖!!
    ひとりの人物の生き方を貫く普遍的なテーマに焦点をあて、参加する皆さんとも
    対話を行なっていきます。」
    ヤスからの推薦人物は、
    「大杉栄」(1885-1923) 香川県生まれ
    社会運動家。東京外国語学校卒。アナーキストとしてアナ-ボル論争に参加するなど、
    大正期の労働運動に大きな影響を与えた。関東大震災の際、妻伊藤野枝らとともに
    憲兵大尉甘粕正彦らに虐殺された。
    そして克もハワイの秘法「ホ・オポノポノ」の観点から、大杉栄を解剖。
    異色の取り合わせで見えてくるものとは? 自立した個と、社会との出会いとは?
    いよいよ進化するしゃべり場から、目が離せない!!

    お申込希望の方は下記を yasunoshaberiba@gmail.com
    までご連絡をお願いします。
    【お名前 ふりがな】
    【人数】
    【〒 住所】
    【電話番号 携帯優先】
    【メールアドレス】
    【懇親会参加希望有無 参加人数】※5000円予定
    しゃべり場事務局 島田


    新刊本のご紹介

    また本が出ます。すごく面白い本だと思います。よろしかったらどうぞ!

    日本、残された方向と選択~緊急分析!! 近未来の予測・予言を大解明!
    houkou

    むちゃくちゃうまい醤油!

    筆者は、隔月で高松の経済団体で講演会を行っている。そのとき、高松で評判になっているおいしい醤油のことを教えられた。小豆島の醤油である。早速、注文して見たが濃厚な味でものすごくうまかった!世の中にはうまいものがあるののだと思った。よろしかったらどうぞ。

    金両醤油

    お知らせ

    5月21日、ウエブボットの報告書の最新版が発表になりました。いま詳細な要約の作業を続けていますが、これまでのように「予言解説書」のような体裁で出すことはしないことにいたしました。詳細な要約はすべてメルマガに発表いたしますので、最新報告書の内容を知りたい方は、メルマガを購読なさってください。

    記事全文の音声ファイル

    記事全文を音声ファイルにしました。よろしかったらどうぞ。7日で削除されますので、お早めにどうぞ。

    音声ファイル

    今回の記事


    今回は、これまで有料メルマガでのみ伝えてきた内容を要約的に掲載する。これから3年で日本は激変する可能性がある。我々も準備する必要があるかもしれない。

    次回の有料メルマガの予告

    次回は、ここ20年間くらいで起こった我々の精神的な変化を振り返り、これからの大きな変化に備え、自立する方向性を模索する。また、ブログではどうしても書けない情報があるので、それを解説する。

    参議院選挙後も乱高下する株価

    7月21日の参議院選挙が終了した。やはり予想されたように、結果は自民の圧勝だった。一方、選挙に自民が圧勝すると、アベノミクスはいわば国民から承認されて今後も継続することになるため、株価は相当に上昇するものと期待された。

    だが、選挙後はゆるやかに上昇する局面もあったものの、7月29日には日経は400円を越えて下落し、アベノミクスの先行きがそれほど楽観できないことを示した。

    アベノミクスの成否を決定するもの、成長戦略

    それというのも、海外の市場と投資家からは、アベノミクスがバブルに終わることなく、実体経済の成長をもたらすのかどうか疑われているからである。これはマスメディアでも散々報道されているので、周知のことだろう。

    もし実体経済の成長に結びつかないと判断されるようなことでもあれば、異次元的金融緩和と過剰な国債発行によるリスクが危険視され、とたんにコントロールの効かない円安と国債の投げ売りの嵐が襲うことにもなる。

    これを回避するためには、なんとしてでもアベノミクスが実体経済の成長をもたらすことを、海外の市場と投資家が納得する政策を立ち上げなければならない。
    このような期待を背負っているのが成長戦略である。6月13日に安倍首相は成長戦略を発表したが、内容が乏しいと市場は判断したため、逆の株価は下落した。その後も説得的な成長戦略は出されていない。

    海外の市場と投資家の要求

    では海外の市場と投資家はどのような内容を要求しているのだろうか?それは、大幅な規制緩和と大胆な構造改革だと言われている。特に、法人税減税と雇用関係法の改革を求めている。

    日米並行協議

    他方オバマ政権は、日本がTPPに参加する条件として日米並行協議への参加を求めてきた。これは、実質的に日米FTAと呼ばれるもので、TPPの協議と並行して日米の二国間だけの協議として行われる交渉だ。

    TPPはあくまで多国間協議なので、日本が利害を共有する他の国々と連帯して、アメリカに妥協を迫ることもできる。このため、アメリカは欲しいものすべてを手に入れることができるわけではない。

    一方日米並行協議は2国間の協議なので、アメリカの要求の実現を一方的に圧力をかけ、日本に迫ることができる。

    日米並行協議の要求項目は海外の市場の要求と一致

    いま安倍政権は、アベノミクスを継続させるためには、海外の市場と投資家の要求に合致した規制緩和と構造改革の実施を迫られているが、その内容をもっともよく反映しているのが、日米並行協議の要求内容だとされている。つまり、アベノミクスを継続させるためには、この要求項目を受け入れなければならないということだ。

    日米並行協議のアメリカの要求は、米通商代表部(USTR)が毎年出している外国貿易障壁報告書に明らかだとされている。本文はここから読めるが、内容はかなり読みにくいので、以下に詳しい内容を要約した。市民ジャーナリストチーム青森さんのブログがとても参考になった。読みやすくするために少し手を入れた。内容は難しいが、ぜひ会社経営者や個人事業主は原文の日本語訳を読んでほしい。自分の事業分野がどれほど影響を受けるのかわかるはずだ。

    以下がその内容である。

    米通商代表部(USTR)外国貿易障壁報告書

    この報告書には日本に関する項目が大きく、その要求内容が日米並行協議の要求内容になることは間違いないと見てよいだろう。かなり長いが重要なので、要求内容の概要を以下に掲載する。

    1-1.通信部門規制改革

    NTTの寡占状態を是正すること。米国企業の新規参入がしやすいようにNTT回線の使用料を下げ、採算のとれない過疎地の分もコストを全体で負担する制度を廃止し、電波オークション制を含む市場主義にシフトする法改正をすること。

    1-2.IT部門規制改革

    医療・金融・エンターテイメント・政府調達に至るまで、あらゆる分野のIT産業に米国企業が参入できるように、規制緩和や法改正を進めること。

    1-3.医療機器・医薬部外品

    アメリカ製の医療機器や新薬を導入しやすいように規制緩和や法改正を実施すること。たとえば、血液製剤や化粧品・サプリメントの表示義務を大幅に緩和し、米国企業を日本市場に参入しやすくさせる。

    1-4.金融サービス規制改革

    年金を含む金融サービスにおける加入者情報や信用調査のデータを共有できるようにさせ、米国企業が意志決定に参加出来るようにする。

    1-5.農業規制改革

    農業部門の関税を引き下げ、多くの非関税障壁を撤廃する。

    2-1.独占禁止法と競争政策の構造改革

    日本の談合システムは競争を害しているので、独占禁止法の罰則を強化する。また、公正取引委員会の影響力を強化する。

    2-2.透明性の構造改革

    政府の諮問委員会や政府委託研究グループで、米国企業の発言権を強化する。意見公募も広く受け付けるべきだ。また、規制や政策に関する声明を開示すべきだ。

    2-3.郵政構造改革

    郵便・金融・保険分野に米国企業を参入できるようにする。そのために、郵政3事業に関する意志決定に米国企業が参加できるようにすること。

    2-4.商業法構造改革

    米国企業と日本企業とが国際的合併・買収を行いやすいようにするため、あらゆる関係法を改正すること。

    2-5.司法制度改革

    米国の弁護士が日本で全ての国際紛争を含むあらゆる活動を行いやすいように法改正をすること。

    2-6.流通改革

    通関処理の簡略化を歓迎する。AEO認定の企業には消費税5%を免除する。

    3.輸入政策

    1)米
    日本では米国産の米を輸入しているにもかかわらず、それらは市場に流通せず、備蓄米や加工用となっている。これをアメリカ産米として消費者に流通させること。

    2)小麦
    輸入小麦の消費を促進するため、製粉会社に売却する際の価格を下げること。

    3)豚肉
    輸入豚肉の多重課税を廃止する。

    4)牛肉
    日本国内の生産者を保護するため、輸入が一定量を超えると課税は50%に上昇する。このような制度を是正すること。

    5)海産品
    特定の海産品の関税が高すぎる。是正すること。

    6)その他特定の輸入品
    チーズ・オレンジ・乾燥ポテト・ワインなどの関税は引き下げること。

    7)木材・建材
    エスカレート式の関税方式は最終的には撤廃すること。

    8)皮革品・靴
    高い二次関税が高すぎる。関税撤廃を目標にすること。

    4.政府調達~建設・設計・工務~

    高速道路・公共施設・鉄道事業・都市開発・港湾開発など、日本の公共事業の競争入札に米国企業が参加できるようにするため、企業評価基準を下げること。

    5.知的財産権保護

    違法コピーや違法ダウンロードを防止する対策を導入する。

    6-1.保健サービス障壁

    郵便保険は明らかに寡占である。保険市場に競争原理を導入し、市場に米国企業が参入しやすいように法改正を実施する。共済保険は金融庁の管轄にすること。また、外国保険事業者が日本国籍をもてるよう法改正する。

    6-2.その他のサービス障壁

    医療サービス分野での外国企業の取引を自由化して市場を開放すること。教育サービス分野で、外国大学が日本と同等の優遇税制を受けられるよう法改正する。

    7.投資障壁

    日本における外資の合併買収活動を活発にするよう法改正する。

    8-1.自動車・自動車部品

    アメリカ製の自動車をエコカー減税の対象にすること。

    8-2.宇宙航空

    宇宙開発・打ち上げロケット・軍事調達・衛星技術の分野で、米国企業の役割は非常に大きなものになっている。

    8-3.商業航空

    米国航空会社が日本で離発着権を取得できるよう、市場参入の機会を確保すること。

    8-4.民間航空

    日米オープンスカイ協定により、数々の規制が解除されたことは評価できる。さらなる発着能力の拡充を期待する。

    8-5.輸送・海港

    アメリカ国籍の日本海港への入国に関する手続きが繁雑。規制緩和による参入機会を増やすこと。

    以上である。

    おそらくいまとなっては、TPPや日米並行協議に日本が抵抗することは実質的に不可能な段階に達した。特に、日米並行協議のアメリカの要求内容は、安倍政権はそのまますべて受け入れることだろう。なぜなら、これがアベノミクスが、規制緩和と構造改革を実現しているとして海外から認知され、生き残ることのできる唯一の道だからだ。

    TPPでは妥協し、日米並行協議で利害を確保する

    このような図式を見ると、これからオバマ政権がどのように行動する可能性があるのか予想することもできる。オバマ政権がすでに日米並行協議で日本に対するすべての要求を実現しているとすれば、オバマ政権はTPPでは一定の譲歩と妥協の姿勢を示し、安倍政権に花をもたせる可能性がある。

    おそらく日本のマスメディアでは、アメリカの譲歩は大きく喧伝されるものの、日米並行協議の受け入れはほとんど報道されないことだろう。

    大幅な規制緩和と加速する外資の進出

    では、日米並行協議を受けれいた場合、日本はどのように変化するのだろうか?すでにメルマガに書いたが、大幅な規制緩和と構造改革による、あらゆる分野における外資の進出である。農業、医療、保険、流通、年金、司法、教育、通信などその分野には際限がない。

    25日、早速以下のような報道があった。

    「日本郵政と米保険大手のアメリカンファミリー生命保険(アフラック)は、がん保険事業で提携を強化する方針を固めた。全国の郵便局でアフラックのがん保険を販売し、商品の共同開発も検討する。環太平洋経済連携協定(TPP)への参加協議が進むなか、米政府は米系保険会社が強いがん保険に、日本郵政が参入することに反対。提携強化で米側に配慮することで、TPP交渉に影響する可能性がある」

    これは明らかに以下の日米並行協議における「6-1.保健サービス障壁」の要求に対応したものだ。

    「郵便保険は明らかに寡占である。保険市場に競争原理を導入し、市場に米国企業が参入しやすいように法改正を実施する。共済保険は金融庁の管轄にすること。また、外国保険事業者が日本国籍をもてるよう法改正する。」

    日米並行協議は年内にも妥結する。これから矢継ぎ早にアメリカの要求が実施されることになるだろう。そしてこれに伴い、外資系企業が大挙して日本のあらゆる分野に進出することだろう。これは、TPPの妥結内容いかんにかかわらず実施される。

    徹底した自立が要求される

    では、このような状況で我々にはなにが要求されるのだろうか?前回の記事にも書いたが、個人としての徹底した自立である。組織に依存することがもはやできなくなるからだ。

    自立するためには、前回にも書いたように、個性化の過程を生き抜き、自分の内に内在している本来の力を自覚した、強い個人にならなければならない。

    実は、日本の文化には、個に内在する超越的な力につながるための多くの技法が内在している。これは今後メルマガで、どのような技法があるのか探求する。

    これは精神的な変化のサイクルの反映か?


    また、実は我々の自立に向けう変化は、2013年ころから始まる別な精神的な進化のサイクルの反映なのかもしれない。

    これもメルマガで書く。



    むちゃくちゃおもしろかった講談

    筆者は月刊ザ・フナイの連載を書いていたが、読者の方に講談師の方がおり、会う機会があった。筆者は講談はこれまで聞く機会がなかったが、実におもしろかった!今後はスピリチュアル系の講談をやるそうである。サイトに音声ファイルがあるので聞いて見たらよいだろう。

    田辺鶴瑛

    筆者のいとこのブログ

    筆者にいとこがスピリチュアル系のカウンセラーになっていたのを最近知ることとなった。以下にリンクする。よろしかったらどうぞ。

    ねもとまどかの「宇宙のゆりかご」

    このブログの基本方針

    このブログの基本方針を掲載しました。記事をお読みになる前にかならず一度はお読みになってください。

    基本方針リンク

    読むとくドットコム

    筆者がコンサルティングにかかわっている会社が子供用の国語音声教材の提供を始めた。子供用だが、実によい名作がmp3の音声ファイルで聴くことができる。大人の心の琴線に触れる作品がとても多い。よいサイトだと思う。よかったらどうぞ!

    読むとくドットコム

    驚異的な前世リーディングサイト
    遠い記憶・前世からの約束

    前世リーディング問い合わせ電話番号
    080-3128-8600

    筆者の友人の作家のブログ

    茶房ちよちよ
    駒村吉重のブログ。いつもの飯、酒、より道、脱線、思いごと


    便利な学校検索サイトです!

    海外子女.com

    投稿に関しては以下の方針に従い、どうしても必要な場合以外は削除しないことにしておりますが、他者の人格を傷つける不適切な表現がある場合は例外とし、予告無しに削除し、投稿禁止にする場合もあります。

    意味産出の現場としてのBBSやブログ

    また、私はいま日本で起こっている変化を以下のようにとらえております。もしよろしければこちらもどうぞ。

    いま何がおこっているのか?

    ヤスの英語
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    テーマ:歴史と予言 - ジャンル:学問・文化・芸術

    ビッグデータで未来予測はどこまで可能になるか?

    7月23日

    あいかわらず遅くなったが、今回もなんとか更新できた。いつも記事を読んでくださっている読者の方々に感謝する。

    高松の講演会

    以下の日程で高松の講演会を行います。お近くの方はぜひどうぞ!今回の講演会は面白くなりそうです!

    日時  平成25年7月26日(金)18:30受付 19:00~公演開始
    場所  高松テルサ  

    テルサ会場内の掲示板にて部屋の確認をお願いいたします
    〒761-0113 香川県高松市屋島西町2366-1
    Tel: 087-844-3511   Fax:087-844-3524

    会費   ¥3000/人

    講演会後、高島先生を囲んでの懇親会を予定しております。場所 未定ですが高松市内にて行う予定です。

    主 催  里坊会計事務所 里坊昌俊
    実行委員 有限会社ウエストフードプランニング小西啓介、ソニー生命保険株式会社 山下智幸、株式会社京蔵 京兼慎太郎、株式会社クリード インテグレーション平野伸英

    内容
    ・実は怖いのはTPPではない。真の脅威は日米並行協議
    ・資本主義2.0の社会とは?集合意識と集合無意識
    ・グーグルとCIAが立ち上げた未来予測検索エンジン、なにが見えるのか?
    ・ビッグデータを使った数々の予測サービス
    ・中国のバブル崩壊の可能性は?
    ・我々はこれからどのように変化すべきなのか?
    など


    船井メールクラブ・オフ会 vol.1

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    日  時:8月23日(金)開場18:30 スタート19:00 終了21:30~22:00頃
    参加費:会員様 5,000円(税込) ご同伴者様(非会員様) 6,500円(税込)
    ※お飲み物(アルコール含む)・軽食込みの会費です^^
    会 場: JR四谷駅より徒歩3分のオフィスビル内(ご入金いただいた方に直接ご案内いたします)
    タイムスケジュール:
    18:30   開場
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    20:00~ 船井勝仁との対談・皆様との懇親会(終了21:30~22:00頃予定)


    ヤスのしゃべり場 vol.6

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    日程:9月7日(土)
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    時間:午後13:30~17:00の予定(決定ではありません)
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    高島康司 / 川島克之

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    有料メルマガのご紹介

    今週のメルマガかなり重要な内容について解説した。
    明日から日本はTPPの交渉に参加する。TPPへの参加は、農業のみならず、医療や保険など日本独自の社会制度の根幹を脅かす脅威になると反対が叫ばれているが、本当の脅威はTPPではない。TPPは多国間協議であり、日本が個別の懸案で他の国々と連帯し、アメリカに対抗することも不可能性はない。なので、アメリカのすべての要求が実現されない可能性もある。

    そこでアメリカは、日本のTPP参加の条件として、TPPと並行して行われる日米並行協議への参加を要求してきた。安倍政権はこれを了承、明日から日米並行協議も同時に行われる。

    日米並行協議は日本とアメリカの2国間協議である。この交渉におけるアメリカの要求項目はまだ明らかになっていはいないが、そのおおよその内容はTPPの交渉を担当している米通商代表部(USTR)が毎年出している「外国貿易障壁報告書」に明記されている。これを見ると、農業のみならず、医療、保険、年金、司法、教育、流通、投資など日本のあらゆる分野に徹底的な構造改革を迫る内容になっている。

    過去の日米の経済交渉では、いずれの交渉でも日本が勝ったためしがない。ほぼすべての交渉で日本はアメリカの要求を丸呑みしてきた経緯がある。その意味では、日本はこれを丸呑みすることになるだろう。

    また安倍政権は、アベノミクスを継続させるためには、海外の市場と投資家が要求する大幅な規制緩和と徹底した構造改革を実施せざるを得ない状況になっている。これを実施しないと、海外からの投資は逃避して株が下落するだけではなく、アベノミクスは実体経済の成長に結びつかないと海外から判断される。すると、国債の過剰発行で借金を増大させているというアベノミクスのリスクの側面が注目されるので、国債の下落と長期金利の上昇は一層進み、アベノミクスが失速する懸念も出てくる。

    安倍政権がこれを回避するためには、大幅な規制緩和と大胆な構造改革の実施を表明しなければならないので、これを要求している日米並行協議も受け入れざるを得なくなっている。

    一方アメリカは、TPPではある程度譲歩して日本に花をもたせながらも、日米並行協議で要求をすべて実現させるという戦略に出てくる可能性もある。もしそうなった場合、日本のマスメディアは、アメリカのTPPの譲歩を安倍政権のポイントとして喧伝しながらも、日米並行協議の内容は一切報道しないということもある得る。

    いずれにせよ、日米並行協議の内容を日本がすべて飲むと、2年くらいの間にいまの日本が激変する可能性が大きくなる。戦後日本の社会システムの根幹が崩れることにも成りかねない。

    そのような状況になる可能性は非常に高くなっている。メルマガでは、そうした困難な状況に我々一人一人がどのように対処し、生き残ることができるのか真剣に検討してみた。カギは意外にスピリチュアルな方向にあった。

    前回はこのような内容を詳しく解説した。

    次回のメルマガの予告

    参議院選挙で自民は圧勝した。これで、アベノミクスはバブルに終わりクラッシュするだろうと言われていたが、アベノミクスは簡単にはクラッシュしないことがはっきりした。それというのも、アベノミクスは、アメリカのQE3の出口戦略と明確にリンクしているからだ。これがどういうことなのか解説する。

    次に、これからやってくる日本の変化を一層具体的に概観する。これから日本に訪れる変化は、小泉政権の構造改革どころではない。はるかに根源的な変化になるはずだ。過去の例を参照しながら、これから2年間の日本社会の変化をイメージし、生き残るための方策を考える。


    最後に、レコーデッド・フューチャー社の未来予測検索エンジンが予測したこれから起こる世界の出来事を概観し、どこにブラックスワンがあるのか探る。

    今回の記事

    今回は、このブログで書いてきた未来予測の記事を振り返りながら、ビッグデータを活用した未来予測がどの程度可能なのか検討する。

    ビッグデータを活用して未来予測はできるか?

    いまあらゆる分野で、ビッグデータの活用が大きなテーマとなっている。フェイスブックやツイッターなどのSNSの使用の一般化とともに、スマホ、タブレット、GPS、パソコンなどの使用が日常化し、こうしたデバイスを通して個人の膨大な情報がサービスを提供する企業や組織のサーバに蓄積されるようになったからだ。ビッグデータを統計処理すると、人間の集合的な行動のパターンを解析することができ、それを適用して将来の人の行動を予見することが可能となる。

    いま、SNSやBBS、そしてブログが急速に拡大しているので、SNSの会話を収集すると、特定のテーマやトピックスについて多くの人がどのように考え、そして行動しようとしているのか、比較的に容易に分かるようになっている。とするなら、そのようなビッグデータを活用すると、将来起こる社会変動などは予測できるのだろうか?

    ブラックスワンを予測する

    このブログやメルマガでは、ブラックスワンという概念を紹介してきた。何度も解説したので詳術はしないが、ブラックスワンとは、だれも予想していなかったパニック型の出来事のことである。

    普通、「~は~になる。したがって~という危機が起こる」というような、いまある問題の悪化から論理的に危機の発生を予想するシナリオは、ほとんどの場合実現しない。なぜなら、危機が予想可能である場合、関係機関は危機を全力で回避しようとするので、危機は実際に発生しない。したがって、本当の危機の原因となるのは、予測可能なシナリオではなく、だれも予想していない突発的な出来事だ。これがブラックスワンである。

    自己組織化臨界状態

    どの出来事がブラックスワンになるのかは予測できない。ちょうど一年ほど前に「自己組織化臨界状態」という概念を紹介した。この概念を使うとなぜブラックスワンが予測できないのかよく分かる。以前の記事を引用して説明しよう。

    「自己組織化臨界状態」と聞くと、とてつもなく難しい概念であるように聞こえるかもしれない。だが決してそうではない。比較的に分かりやすい考え方だ。

    この概念は、複雑系と呼ばれている理論群に属する考え方で、15~16年くらい前の1990年代の後半にブームとなった。覚えておられる読者の方も多いだろう。

    これは、どんなシステムでも、ストレスが溜まりいつでも変化してもおかしくない臨界状態に達したとき、小さな変化がシステム全体を根本的に変化させる起爆剤になり得るとする考え方だ。ストレスが高い状態が続くと、どんなシステムでも、そうした臨界状態に到達してしまう。この引き金になる変化こそブラックスワンである。

    ヒット曲の例

    これは、具体的な例を参照すると分かりやすい。たとえばヒット曲だ。ある曲が大ヒットすると、その後に続く曲は同じスタイルの曲が主流になる。ラップがヒットすればラップが主流のスタイルになり、KPOP(筆者も大好きだが)がヒットすると、日本でもKPOPと同じようなスタイルの曲が多くなるというような具合である。

    だが、同じような曲ばかりがリリースされる状態が長く続くと、市場は飽和状態となり、消費者は飽きてくる。すると、もっともヒットしているミュージシャンを集めた鳴り物入りの曲を出しても、思ったほどにはヒッしない状態になる。このとき、市場は新しいスタイルの曲を求め、変化を望む。これが臨界状態である。

    このようなとき、新宿の裏通りのライブハウスで固定ファンに人気があるバンドがあった。これを特に大きなプロモーションもせずにデビューさせたところ、空前の大ヒットにつながった。このバンドのヒットの後は、同じスタイルの曲ばかりが出され、これが主流のスタイルになった。

    ここでは、市場は新しいスタイルの曲を求めているので、ちょっとした曲のリリースが大ヒットにつながる可能性があった。

    このちょっとした曲こそブラックスワンである。だが、どの曲がヒットするのかは事前に予測が困難だ。これは、ヒット曲だけではなく、あらゆる製品とその市場に当てはまる原則だ。

    巨大地震の例

    自己組織化臨界状態の概念は、経済のみならずあらゆるシステムに適用できる。プレート型の巨大地震も自己組織化臨界状態のよい例である。

    周知のように、プレート型の地震は、沈み込むプレートに引きずり込まれた陸地側のプレートが、歪みの圧力に耐え切れなくなって反発することで発生する。

    しかし、2つのプレートのすべての接触面で同程度のエネルギーが蓄積されているわけではない。2つのプレートの密着する度合いはエリアによって異なっている。2つのプレートの岩石が密着した領域と、そうでない領域が存在する。密着した領域は「固着域(アスペラティー)」と呼ばれている。

    「固着域」が沈み込むプレートの圧力に耐えられなくなり弾けると、地震が発生する。2つのプレートがぶつかるエリアには複数の「固着域」が存在し、それぞれが震源となる。

    ひとつの「固着域」だけが単独で弾けても巨大地震にはならない。せいぜいM6からM7クラスである。東日本大震災のようなM9クラスの巨大地震は、複数の「固着域」が同時に弾けた場合に発生する。つまりは複合型の地震だ。東日本大震災ではまさにこれが起こった。

    どの地震がきっかけになるのか?

    では、複数の「固着域」を同時に反発させるきっかけとなる地震はどのような地震なのだろうか?

    イメージからすると、M7くらいのそれなりの規模の地震であるように思うかもしれない。しかし、現実はそうではない。どんな規模の地震でも引き金になり得るということが分かっている。たとえ、M2のような小さな地震でもだ。

    そのため、どの地震が複合型の巨大地震の引き金になるのか予想がつかないと考えられている。この引き金になる地震こそブラックスワンだ。

    自己組織化臨界状態の視点では?

    これは、ヒット曲や製品の市場などのような例とほぼ同じような状況だ。2つのプレートがぶつかっているので、大変なストレスが溜まっている。ちょっとした変化が引き金になり、巨大地震がいつ発生してもおかしくない臨界状態に達している。

    この状況では、どの地震も複合型の巨大地震の引き金になり得るので、引き金は特定できないということだ。

    それは、音楽の市場が臨界状態に達している状況で、プロモーションもせず、ふとしたことでリリースした曲が予想を越えてヒットし、ヒット曲の動向を変化させてしまうようなことと同じような変化だ。

    社会的断層とブラックスワン

    これで、ブラックスワンの正体が明らかになる。まず、地震と同じように社会でも、人々のあらゆる不満やストレス、そしてトラウマが蓄積している社会的断層が多数存在している。これもブログやメルマガで何度も解説しているので詳述はしない。

    ストレスが臨海状態に達した社会的断層では、ヒット曲や地震の例のように、ちょっとした出来事が社会的断層のストレスを一気に解除し、歴史の方向を劇的に変化させてしまうきっかけになる。第一次世界大戦の引き金になった1914年のサラエボのフェルディナンド大公の暗殺、大恐慌の引き金となった1929年の株の大暴落などはそうした出来事の典型だ。

    最近では、「アラブの春」が中東全域に拡大するきっかけとなった「チュニジアの野菜売りの青年の焼身自殺」などがこうした例だ。この焼身自殺が地方の小規模なデモを誘発することは予想できたであろうが、これが中東全域に拡大する「アラブの春」の引き金を引く出来事になることはだれも予想できなかった。

    このちょっとした出来事こそブラックスワンである。ストレスが臨界状態に達した断層では、どんな出来事もブラックスワンになる可能性がある。その意味で、どの出来事がブラックスワンになるのかは事前に特定できない。

    ビッグデータでブラックスワンを予測する

    だが、ブラックスワンは本当に予測できないのだろうか?複数の固着域を反発させる引き金となる小さな地震は予測できないとしても、ビッグデータを使うと、例えば飽和状態に達した音楽の市場で、どの場末の曲(ブラックスワン)が新しいヒットになるのか予測することはできるのではないか?

    資本主義2.0とイミーバ

    それというのも、現代の社会は「資本主義2.0」の社会なので、無数に存在するSNSの会話がモニター可能となっているからだ。

    筆者のメルマガでは、「資本主義2.0」と「イミーバ(意味場)」という概念を紹介してきた。「資本主義2.0」の特徴は、インターネットやスマホ、携帯電話の発達が可能にした、BBSやチャットサイト、そしてツイッターやフェースブックのようSNSの急速な拡大である。これらは、多くの人々が相互につながることのできる巨大なコミュニケーションの場である。

    こうしたサイトでは、参加者はすべて個人に引き戻される。「先生」も「作家」も「医師」も「生徒」も「消費者」も、社会的主体を脱ぎ捨て、名前をもった一個の個人になる。高校では「先生」であった人も、フェースブックでは「鈴木太郎」という個人に還元される。

    そうした状況では、個人の間の階層や差別は一切存在しない。参加した個人は、「作家」や「先生」や「読者」としてではなく、あくまで個人として、コミュニケーションの発信と受信を行い、他の多くの個人と自由につながることができる。

    イミーバ(意味場)の出現

    それは、規制のない巨大な井戸端会議の場所ができたような状況だ。規制のない井戸端会議では、あらゆる話題が話し合われ、固定化された社会的主体のコミュニケーションでは、不適切として抑圧され、おおよそ話題にすることのできないような内容でも、話し合われる。

    このような、あらゆる話題が規制なく話し合われる場所を、ここではアメーバのような無限の増殖可能性のイメージで「イミーバ(意味場)」と呼ぶことにする。この場所を「イミーバ」と呼ぶ理由は、日常では遭遇しない奇想天外な話題も含めて、あらゆるものの新しい「意味」が出現する場所であるからだ。

    産出された「意味」がリアリティーをもち一人歩き

    イミーバで産出された会話の内容は、1)内容が分かりやすくまとめられ、2)他のサイトの内容にリンクして拡散し、そして、3)現実に起こった出来事や他のサイトの内容との一致を見いだすことで、どんな奇想天外な話でも、現実にあってもおかしくないようなリアリティーを獲得する。こうしたいわばイミーバの作品は一人歩きし、今度は本や動画などさまざまな商品となって市場に流通する。

    これは筆者のメルマガですでに紹介したので、ここでは詳術しない。

    集合意識と集合無意識が出現する

    イミーバから産出される「意味」は、対話にかかわった多くの人々の集合意識と、また日常では表現が許されない抑圧されている集合無意識の内容が、目に見えるかたちとなって出現したものである。その意味ではイミーバとは、集合意識と集合無意識は同時に組織される場所である。

    臨界点に達した社会的断層上のイミーバ

    このようなイミーバは、人々の不満やストレス、そしてトラウマなどが蓄積した社会的断層上でも当然出現する。すると、イミーバが産出する「意味」は、人々の集合的なストレスの直接的な表現となる。

    そうしたストレスがイミーバの対話の題材になると、もはや個人的な不満ではなく、多くの人々が共有する現実の認識となる。つまり、集合意識となる。

    もちろん、ストレスが低い社会的断層も存在するが、ストレスが臨界点に達した爆発一歩点前の社会的断層上でこうしたイミーバの活動が行われると、デモや集会など、イミーバを通して呼びかけられたちょっとした出来事が、巨大な社会変動という地震の引き金になったりする。つまり、ブラックスワンの出現である。

    ビッグデータを使うとブラックスワンは予測できる

    巨大地震の場合でも、また社会変動でも、ストレスが臨界点に達した断層では、M2の小さな地震が巨大地震の引き金になるように、どんな小さな出来事も全体の大きな変化を誘発するブラックスワンになることができる。その意味で、どの特定の出来事がブラックスワンになるのか予測することは困難だとされていた。

    だが、いま我々は、イミーバで行われたすべての対話をモニターしたビッグデータが入手可能となっている。もちろん、ストレスが臨界点に達した社会的断層上のイミーバの活動もモニターできる。

    だとするなら、どの出来事が巨大な社会変動の引き金となるブラックスワンなのか、ある程度予測することは決して不可能ではない。

    たとえば、5月28日にトルコ、イスタンブールの中央公園で始まり、トルコ全土に拡大した反政府抗議集会は、中央公園の再開発に伴う木々の伐採に抗議するというささやかな運動であった。これがブラックスワンであった。もちろんトルコ政府は、このささやかな運動が、全国規模の抗議運動に拡大するとは考えてもみなかった。

    だが、ビッグデータを使うとこのささやかな運動が全国規模の抗議運動に点火するブラックスワンになり得ることが事前に予測することができる可能性が出てくるのだ。

    レコーデッド・フュチャーの未来予測検索エンジン

    それを可能にする試みにひとつこそ、CIAとグーグルが共同出資して設立したレコーデッド・フュチャー社の未来予測検索エンジンだ。以前のメルマガの記事を一部転載する。

    2009年、CIAとグーグルはレコーデッド・フュチャー社というITベンチャーに共同で出資した。その後、2010年にレコーデッド・フュチャー社のプロジェクトは始まり、2年後の2012年6月からは事業として一般に公開された。

    未来予測検索エンジン

    レコーデッド・フュチャー社が提供するのは、未来予測検索エンジンである。基本的なバージョンは、サイトで登録すればだれでも使える。さらに詳細な未来予測検索が可能なプロフェッショナルのバージョンは、月1万4900円ほど支払えば使うことができる。

    未来予測検索が行うこと

    CIAとグーグルが注目した未来予測検索エンジンだが、これはネット上に存在する無数のSNSやBBSなどのイミーバ、さらにはブログやニュースサイトを一括して検索し、特定のテーマに関して人々がどのようなことを考え、発言しているのかを時間軸にしたがって表示する検索エンジンだ。

    検索結果は、「環境」「軍事」「公式発表」「政治」「政治関係」「抗議運動」「引用」「旅行」「その他」の9つのカテゴリーで表示される。

    また表示の方法だが、1)時間軸にしたがった出来事の予測、2)世界地図上での未来の出来事の空間的な表示、3)予測される出来事相互の関係、4)予測される出来事の一覧表、5)地図を加えた一覧表、6)予測される出来事のカテゴリー別の分類という6つの表示方法の選択が可能だ。

    time

    world

    net

    レコーデッド・フュチャーの予測するもの

    レコーデッド・フュチャー社の検索エンジンが予測する内容は、人々のメッセージに込められた隠された内容を読み取るというような、いわば集合無意識の検出に焦点を置いたものではない。

    その意味では、BBSなどで交わされた、人々が意識していない言葉の感情値を検出し、それを元に未来の出来事を予測するウエブボットとは根本的に異なっている。レコーデッド・フュチャー社の未来予測検索エンジンが対象にしているのは、あくまで実際にやり取りされたメッセージだけである。感情値のような隠されたシグナルを読み解くことを目的にはしていない。

    具体的に言うと次のようなことだ。たとえば、未来のある特定の日時でトルコのどこかの町で抗議運動への参加がツイッターやフェースブックで呼びかけられたとしよう。この呼びかけは日を追って拡大し、さまざまなSNSでどんどん呼びかけられるようになった。ある時点から呼びかけの数は数万件に達した。

    もちろん、こうした呼びかけが行われているのはネット上のSNSなどのイミーバが中心なので、デモの開催が予定されている都市では、なんの変化もない普段と変らない日常が続いている。

    ところが、デモの開催日になると、呼びかけに呼応した数万人の市民が中央広場に集まり、巨大な抗議集会を開催した。

    このような現象だ。この現象にはなんの不思議もない。ただ、ネットのイミーバでデモへの参加が呼びかけられていたことをまったく知らなければ、なんの予兆もなく突如として数万の民衆が結集し、抗議をしたように見えるだけだ。これは驚きのはずだ。

    レコーデッド・フュチャー社の未来予測検索エンジンは、このようなデモが特定の場所で呼びかけられているのを、かなり早いうちに表示し、その拡大の様子を時系列で表示してくれるエンジンなのだ。

    ブラックスワンの臨界点を越えると出来事が連鎖

    このような、レコーデッド・フュチャー社の未来予測検索エンジンから出来事を見ると、ストレスが臨界点に達した社会的断層でブラックスワンの役割を果たす出来事には、はっきりとした特徴があるのが分かる。それは、どんな出来事でもいいというわけではない。当然かもしれないが、多くの人々の関心と反応を引き出すような出来事ではないとブラックスワンにはなり得ない。

    そして、そうした出来事にもやはり臨界点が存在している。ある小さな出来事が起こる。そして、この出来事に対するイミーバでの人々の反応数が一定の臨界点を越えると、抗議集会なり、デモなり、さらに大きな出来事が組織される。

    するとその出来事に対する反応が起こり、これがまた臨界点に達すると、さらに大きな出来事が組織されるという具合に発展する。つまり、連鎖的に出来事が起こり、勝手に拡大するというパターンだ。

    そして最後には、政府でもコントロールすることが難しい巨大な出来事となって爆発する。

    トルコのデモが連鎖的に拡大する様子

    まだ盛んに行われているトルコの抗議運動は、こうした過程からブラックスワンが解除された典型的な例だろう。トルコ全土に拡大した現エルドラン政権に対する抗議運動の発端は、イスタンブールの中央公園の再開発に伴う木々の伐採に反対するささやかな運動であった。

    そのような運動だったものが、5月28日からはエルドラン政権に対する巨大な抗議運動に転化し、全国に拡大した。それは、突然となんの前触れのなくいきなり始まったかのように見えた。3日後にはトルコ全土、90カ所の抗議集会に拡大した。トルコ政府やイスタンブール市民も含め、これを予想していたものはほとんどいなかった。

    しかし、過去のデータに溯って確認すると、まさにデモの呼びかけが早いうちに行われ、拡大して行くさまがとてもよく分かる。以下がそのイミーバにおける反応数のデータだ。丸の大きさと縦軸は、反応数を示している。反応数が多い出来事ほど丸が大きく、また縦軸の上位に位置している。

    istan

    過去のデータを調べると、1カ月前の4月27日のイスタンブールの中央公園に抗議集会への最初の呼びかけが行われた。この呼びかけは、時間とともに他のあらゆるイミーバで取り上げられ、人々の反応数はどんどん増加し、臨界点に越えたものと思われる。

    そして、5月28日の最初の大きな抗議運動が発生した。さらにイミーバにおけるこの抗議運動への反応数は一気に増加して臨界点を越え、今度は5月31日のさらに大きなデモになった。

    もし、トルコ政府などの関係機関が、最初の抗議集会が実施された5月28日以前に、レコーデッド・フュチャー社の未来予測検索エンジンを使い、こうした反応数が連鎖的に増大する経緯を把握していたのなら、この日にかなり大きな抗議集会が実施され、さらにそれがトルコの他の地域に拡大することは、かなり早い段階から予測がついていたはずだ。

    予測できるのはブラックスワンだけではない

    ここではブラックスワンとなった抗議運動を取り上げたが、もちろん検索できるものはこれには限らない。たとえば、「マイクロソフト」という会社名を検索すると、イミーバにおける「マイクロソフト」に関する会話の記録が時系列で整理されて表示され、マイクロソフトのなにに多くの人々が反応しているのかはっきりと分かる。もしかしたら、マイクロソフトの立ち上げるプロジェクトが中国で失敗する可能性を表示し、それい対する反応が連鎖的に拡大するかもしれない。

    もしそのような状況になったら、これは市場の見方にも影響を与える。その結果、マイクロソフトの株価にも一定の影響を及ぼすことだろう。

    これから起こる抗議運動

    では、直近の未来でどのような出来事が起こるのかきになるところだ。調べると7月24日にマニラの中国大使館前と、ニューヨークの国連本部ビル前で、南シナ海のフィリッピン領への中国の領有権主張に反対する大規模な抗議集会が予定されている。以下がその具体的にデータだ。

    だが、上のトルコの抗議運動を比べてくると分かるが、この運動の反応数はまだまだ小さく、ブラックスワンになる規模には達していないのではないかと思う。いずれにせよ、日本時間では25日だが、注視すべきだろう。

    phil

    まとめ、過去の歴史にも適用可能な原則

    さて、長くなったので記事を終える。話が複雑になったので少し整理しよう。

    ストレスが臨界点に達した社会的断層では、どんな小さな出来事でもブラックスワンとなり、大きな変化の引き金になる可能性がある。その意味では、ブラックスワンとなる出来事は特定することも予測することもできない。

    だが、資本主義2.0の社会では、人々が個人として規制のない対話を行うイミーバが無数に存在しており、人々が共有する集合意識が組織される。だから、社会的断層上に存在するイミーバで行われる会話の内容をモニターすると、どの出来事がブラックスワンになるのか予測することができる。

    ブラックスワンとなる出来事は、イミーバにおける人々の反応数が臨界点を越えた出来事である。反応数が臨界点を越えると、さらに大きな出来事が引き起こされる。そしてその出来事にはさらに多くの反応がイミーバに集まり、一層大きな出来事が引き起こされる。そのような出来事の連鎖的な拡大のスイッチとなる出来事こそブラックスワンだ。

    おそらくこの原則は、インターネットが存在していない過去の歴史の事件でも当てはまることだろう。そうした過去の時代でイミーバの役割を果たしたのは、居酒屋やサロン、スポーツクラブなどの人の集まる社交場、そして新聞や雑誌だったはずだ。SNSのようなイミーバに比べると、これらからブラックスワンが発生し、連鎖的に出来事が拡大するには、はるかに時間がかかったはずだ。

    これからの課題

    もちろん、これはまだ仮説である。すると、未来予測をするためには、次が課題になるはずだ。1)ストレスが臨界状態に達した社会的断層を確定すること、2)臨界点に達してブラックスワンになる反応数の確定、の2点だ。

    この2点を確定し、どこまでブラックスワンの予測ができるのかどうかやって見る。成果はおもにメルマガで掲載する。

    続く。

    むちゃくちゃおもしろかった講談

    筆者は月刊ザ・フナイの連載を書いていたが、読者の方に講談師の方がおり、会う機会があった。筆者は講談はこれまで聞く機会がなかったが、実におもしろかった!今後はスピリチュアル系の講談をやるそうである。サイトに音声ファイルがあるので聞いて見たらよいだろう。

    田辺鶴瑛

    筆者のいとこのブログ

    筆者にいとこがスピリチュアル系のカウンセラーになっていたのを最近知ることとなった。以下にリンクする。よろしかったらどうぞ。

    ねもとまどかの「宇宙のゆりかご」

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    また、私はいま日本で起こっている変化を以下のようにとらえております。もしよろしければこちらもどうぞ。

    いま何がおこっているのか?

    ヤスの英語

    テーマ:歴史と予言 - ジャンル:学問・文化・芸術

    大きな歴史的転換点、激変する世界経済と進行する我々の意識変化、第7回

    7月8日

    蒸し暑い日々が続くが、今回はいつもよりも早く更新できた。いつも記事を読んでくださっている読者の方々に感謝する。

    アネモネ講演会のご案内

    今回の講演会では前回の記事に書いたレコーデッド・フュチャー社の未来予測検索エンジンをお見せします。よろしかったらぜひどうぞ!

    案内リンク

    2013年7月14日(日)
    14:00~16:00(開場13:30)
    会 場 アリアル五反田駅前会議室 
    東京都品川区西五反田1-2-9 アリアル五反田駅前ビル
    ■各線「五反田駅」より徒歩1分
    料 金 前売3,000円/当日4,000円(各税込)

    ・世界再編成の動きと第3次産業革命
    ・まったく報道されていないTPPの真の実態
    ・アベノミクスが終焉?
    ・果たして日本は生き残れるのか?
    ・社会的断層と我々の集合無意識
    ・中国の現実
    ・戦前と似てきたヨーロッパ
    ・ウェブボット最新報告書


    高松の講演会

    以下の日程で高松の講演会を行います。お近くの方はぜひどうぞ!今回の講演会は面白くなりそうです!

    日時  平成25年7月26日(金)18:30受付 19:00~公演開始
    場所  高松テルサ  

    テルサ会場内の掲示板にて部屋の確認をお願いいたします
    〒761-0113 香川県高松市屋島西町2366-1
    Tel: 087-844-3511   Fax:087-844-3524

    会費   ¥3000/人

    講演会後、高島先生を囲んでの懇親会を予定しております。場所 未定ですが高松市内にて行う予定です。

    主 催  里坊会計事務所 里坊昌俊
    実行委員 有限会社ウエストフードプランニング小西啓介、ソニー生命保険株式会社 山下智幸、株式会社京蔵 京兼慎太郎、株式会社クリード インテグレーション平野伸英

    内容
    ・岐路に立つ日本、アベノミクスの逆回転はあるのか?
    ・中国のバブル崩壊の可能性は?
    ・資本主義2.0の社会とは?集合意識と集合無意識
    ・アメリカの根本的な変化
    ・我々の向かう精神的な変化
    など


    船井メールクラブ・オフ会 vol.1

    フナイメルマガを書いています。オフ会を行うそうです。よろしかったらどうぞ。

    船井メールクラブオフ会告知ページ

    日  時:8月23日(金)開場18:30 スタート19:00 終了21:30~22:00頃
    参加費:会員様 5,000円(税込) ご同伴者様(非会員様) 6,500円(税込)
    ※お飲み物(アルコール含む)・軽食込みの会費です^^
    会 場: JR四谷駅より徒歩3分のオフィスビル内(ご入金いただいた方に直接ご案内いたします)
    タイムスケジュール:
    18:30   開場
    19:00~ 高島康司先生ご講演
    「実はいまこそが歴史の転換点。水面下で進む新しい国際秩序の形成」
    20:00~ 船井勝仁との対談・皆様との懇親会(終了21:30~22:00頃予定)


    新刊本のご紹介

    また本が出ます。すごく面白い本だと思います。よろしかったらどうぞ!

    日本、残された方向と選択~緊急分析!! 近未来の予測・予言を大解明!
    houkou

    むちゃくちゃうまい醤油!

    筆者は、隔月で高松の経済団体で講演会を行っている。そのとき、高松で評判になっているおいしい醤油のことを教えられた。小豆島の醤油である。早速、注文して見たが濃厚な味でものすごくうまかった!世の中にはうまいものがあるののだと思った。よろしかったらどうぞ。

    金両醤油

    お知らせ

    5月21日、ウエブボットの報告書の最新版が発表になりました。いま詳細な要約の作業を続けていますが、これまでのように「予言解説書」のような体裁で出すことはしないことにいたしました。詳細な要約はすべてメルマガに発表いたしますので、最新報告書の内容を知りたい方は、メルマガを購読なさってください。

    記事全文の音声ファイル

    記事全文を音声ファイルにしました。よろしかったらどうぞ。7日で削除されますので、お早めにどうぞ。

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    今回は、巷でうわさになっている中国の金融危機が起こるかどうか検討した。

    中国の金融システムは、不動産及び金融商品バブルを抑えるために実施した金融引き締め政策の影響で、不動産関連などの多くの会社が倒産した。このため多くの金融機関は膨大な額の不良債権を抱え、資金繰りに悪化した金融機関の破綻から連鎖倒産が起こり、中国の金融システムは危機的な状況に陥る懸念も出てきた。

    しかしこのような状況にもかかわらず、中国政府は金融引き締め政策を緩和する気配はない。バブルを終わらせ、コントロールが効かないほど拡大した「影の金融システム」を終焉させたいからだ。このため、金融危機の発生が懸念されている。金融危機が実際に起こった場合、リーマンショックをはるかに上回るとも予想されている。

    このような状況だが、中国は政府が経済をコントロールする国家資本主義の国である。欧米のような市場経済の合理性ではかなわずしも動いていない。現在でも中国の全金融資産の80%は、政府がコントロールする4大国営銀行が保有している。こうした銀行は政府の省庁に似た機関であり、不良債権を抱えたからといって破綻する状況にはない。

    したがって、中国で金融危機が起こるとは必ずしも言えない状況だ。これから金融危機が実際に起こるとすれば、それは輸出と海外投資への依存度が高い中小国で起こる可能性が高いと思われる。

    いずれにせよ、もし中国が今回の危機を乗り越えたのならば、金融システムの再整備ができるので、内需依存の安定した成長の軌道に入る可能性も出てくる。

    一方、1989年からグローバル経済の拡大を主導してきた以下の4つの長期的なトレンドが、いま終焉しつつある。

    1)新興国の急成長と新しい消費市場の出現
    2)グローバリゼーションの拡大
    3)低金利と低インフレ率の実現
    4)個人が大きな資金を動かせる金融革命

    新興国の台頭も、EUの出現も、アメリカの覇権失墜による多極化も、こうしたトレンドがもたらしたものであった。

    この4つの長期的なトレンドの終焉で、いま世界経済のグローバリゼーションによる拡大期は終わり、低成長の時期に入った。この過程では新しいシステムが出現するに違いない。

    このような視点から中国を見ると、面白いことが見えてくる。もし中国がいまの状況を乗り越え、内需依存の安定成長のモデルを確立できたのならば、これはこれからの世界経済を主導する新たなモデルになる可能性もある。

    実は、アメリカの製造業回帰、そしてなによりも日本でいま実施されているアベノミクスも、この視点から見ると、低成長期に生き残るための新たなモデルの提示という意味ももってくる。

    前回はこのような内容を解説した。

    次回のメルマガの予告

    次回のメルマガでは、記事で紹介したレコーデッド・フュチャー社(Recorded Future)が提供している未来予測検索エンジンを実際に使った結果などを紹介する。

    中国の内需主導の発展モデル、アメリカの製造業回帰、日本の政府主導のアベノミクスなどは、もし成功した場合、新しい管理型の国家モデルになる可能性がある。

    一方、現在の資本主義2.0と呼ばれる社会は、社会の表面が、SNSやBBSなどの自己増殖するアメーバのような「意味場(イミーバ)」によって覆われた状況にある。イミーバでは新しい産出物が「集合意識」として出現し、多くの人々の意識に働きかけながら、社会を予想ができない方向に引っ張る力になる。中国や日本、そしてアメリカでこれから新しく台頭するかもしれない国家モデルは、無限増殖するこうしたイミーバをコントロールし、操作する新しい技法をもったシステムになるだろう。

    イミーバによる集合意識の出現は、我々の意識と想念が物質化して姿を現すことを意味する。いわばこれは、意識が世界を産出するプロセスが露になることだ。我々は、客観的な世界に拘束された受動的な存在ではない。これは逆に、我々こそが客観的な世界そのものを形成する主体者であることが明確になるプロセスでもある。

    もしかしたら、我々自身の内面と意識に、これまでにないような変化が起こっているのかもしれない。


    今回の記事


    今回は、エドワード・スノーデンによる国家安全保障局(NSA)の情報暴露事件について書く。すでにメルマガで紹介した内容も一部転載する。

    スノーデン氏とはいったいなにものなのだろうか?日本ではまったく報道されていない内容があるので、これを詳しく紹介する。

    NSA(国家安全保障局)の盗聴

    いま日本でも世界でも、元情報局請負会社社員のエドワード・スノーデン氏が暴露したNSA(国家安全保障局)による盗聴が大きな話題になっている。グーグルやフェースブック、アップルなどの大手ネットワーク企業も協力を強いられていた。スノーデン氏の暴露によって、以下のような諜報活動が明らかになっている。

    1)NSAによる個人情報の収集の実態
    2)中国に対するハッキング
    3)イギリス情報機関の諜報活動
    4)NSAの日本を含めた同盟国への諜報活動

    このなかでも特に大きな驚きを与えているのは、1)のNSAによる個人情報の収集の実態である。

    NSAは米国防省の管轄する情報機関で、ネットが対象の「プリズム」「マリーナ」のほか、電話が対象の「ニュークリオン」「メーンウエー」という4つの盗聴システムを運営していることが発覚した。

    ちなみに、プリズムとニュークリオンは電子メールや通話の内容そのものを、マリーナとメーンウエーはネット接続履歴や通話履歴など「メタデータ」と呼ばれる付随情報を収集するとされている。

    メタデータには、携帯電話の発信元と着信先の電話番号、発信時間、通話時間が含まれる。

    さらに、すべての携帯電話には、一台一台に固有のIMSIという加入者識別番号と、シリアルナンバーが付与されている。NSAがこれを知ると、通話の着信先や発信日時を追跡できるだけでなく、発信者がどこから電話をかけたのかも追跡できる。

    アメリカの情報機関の規模

    これだけでも相当にショッキングなことだが、あらゆるところから個人情報がもたらされるビッグデータの時代であれば、むしろ当然のことなのかもしれない。それにしても、アメリカが展開する諜報活動はどのくらいの規模なのだろうか?

    調べて見ると、3年前の2010年にアメリカの大手紙、ワシントンポストが掲載した長文の特集記事、「トップシークレットアメリカ、コントロールを越えて拡大する隠された世界」が大変に参考になった。これは、2年間の綿密な調査と取材をもとにした記事だ。

    途方もない規模に拡大し管理不能

    2001年、911の同時多発テロ以降、アメリカは愛国者法など、政府の権限を強化させる多くの法律を通過させ、この結果、あらゆる領域の諜報活動が急速に拡大した。この拡大は国防予算の増額に最大の利害関心をもつ軍産複合体にとってもっとも都合のよい状況になった。いまでは以下のような状況にある。

    ・1271の政府機関、1931の民間企業が対テロなどの諜報活動を、米国内にある1万カ所の拠点で展開している。

    ・85万4000人の人員が極秘情報へのアクセス権限をもつ。これは現在の首都ワシントンの人口の1.5倍の規模である。

    ・首都ワシントンでは、911以降、諜報活動関連の新しいビルが33棟も建設された。その占有スペースは、米政府の建物22棟分に匹敵する。

    ・多くの組織や機関がまったく同じ活動を行っており、大きな予算を無駄にしている。たとえば、51の政府と軍の組織がテロリストのネットワークの金の動きをモニターするという同じ仕事を行っている。

    ・諜報機関のアナリストは、諜報活動の結果として毎年5万件の報告書を作成しているが、あまりに量が多すぎ、だれも読んでいない。無視されている。

    ・すべての諜報活動の結果を知る立場にいる「スーパーユーザー」はほんの数名に限定されているが、情報の量があまりに膨大で、だれも全体像をつかめていない。


    また、2011年にミシガン大学が発表した報告書によると、こうした全国レベルの組織の他に、地方レベルで諜報活動を展開する組織が1万6000ほど存在しているという。この報告書では、こうした組織は予算を継続的に確保するために、自分たちの組織の仕事が重要であることをアピールすることに最大のエネルギーを費やしているということだ。

    だれが何をしているのかだれも分からない状況


    このように、アメリカの諜報活動はあまりに拡大してしまい、どんな機関がどこでなにをしているのかだれも把握できていない状況に陥っている。ただ毎年ひたすら膨大な予算が無計画に投入され、まったく監視できていないという状況なのだ。内部がまったく見えない隠された世界のようだ。

    これが先のワシントンポスト紙の記事の結論であった。

    不気味なNSA長官

    隠された世界という意味では、今回スノーデン氏が情報をリークした米国防省の諜報機関である国家安全保証局(NSA)は、その最たるものだ。

    NSAの長官は、キース・アレキサンダー陸軍大将だ。アレキサンダー大将は、NSAの長官だけではなく、アメリカ軍のサイバー戦争を担当するために2010年に創設された部隊、「米サイバー軍」の司令官をも兼ねている。

    アメリカでは最大手のネットテレビ、「デモクラシーナウ」のNSAの専門家、ジェームス・バムフォード氏は次のように述べている。

    アレキサンダー大将は極めて不可解な人物だが、米国の諜報活動の歴史のなかで存在したもっとも権力が集中した人物だ。

    第一に、彼はNSAの長官である。NSAでは膨大な数の人員が働いており、驚くべき電子的な諜報活動を展開している。

    次に、彼は「米サイバー軍」の最高司令官だ。これは彼の意のままになる軍隊だ。「米サイバー軍」はキネティック攻撃と呼ばれる特殊な攻撃を実施している。これは、サイバー空間を使って施設や兵器を実際に破壊する攻撃の方法だ。2010年にイランの原子炉の遠心分離機が破壊されたが、これはキネティック攻撃によって実施された。

    だがアレキサンダー大将の権限はこれにとどまらない。第二陸軍部隊、第24空軍部隊、そして第10海軍部隊が彼の指揮下にあるのだ。

    これは、議会など他の組織の監視を受けない諜報機関と軍事組織が存在し、ひとりの人間の指令で意のままになっているという恐るべき状況であることを示している


    このような内容だ。これは、アメリカという国に、だれの監視もコントロールも受けない独立した諜報機関や軍隊が存在していることを示唆している。

    軍産複合体の牙城

    このような状況になったのは、軍産複合体の意を受けたブッシュ政権の8年間である。その意味では、NSAを始めとした米国内の諜報機関や国防省関連の組織は、軍産複合体が米政府から莫大な額の予算を手に入れるための既得権益の牙城なのである。

    反軍産複合体政権のオバマ

    一方、現在のオバマ政権は、ブッシュ政権の遺産の頸城からの解放を目指す反軍産複合体政権である。ブッシュ政権のときには政策の立案に深く関与していた軍産複合体系やネオコン系のシンクタンクは一層され、対極にあるリベラル系のシンクタンクにすべて入れ替わっている。

    またオバマ政権は、10年間で1兆2000億ドルを削減する強制歳出削減処置を発動させ、これにより毎年8%から10%の国防予算が削減される方向に向かっている。これはオバマ政権が、コントロールができないほど拡大した軍産複合体の力を削ぐ目的で、共和党との妥協を拒み、意図的に実行した可能性が高いとも言われている。

    スノーデン氏によるNSAの諜報活動暴露

    さて、このような背景から、いま大きな問題となっているスノーデン氏によるNSAの諜報活動の暴露を見ると違った側面が見えてくる。もしオバマ政権が、軍産複合体の力を縮小させる一環として、コントロールが効かなくなったNSAを管理できるようにしたいのであれば、今回の情報暴露事件はオバマ政権にとって好都合な側面をもつ可能性が出てくる。

    つまり、米国民の強い反発を利用してNSAの管理を強化し、軍産複合体の牙城のひとつを弱体化させるということだ。

    エドワード・スノーデンとはなにものなのか?

    このような可能性が実際にどこまであるのかどうか、まだはっきりとは分からない。いまの段階ではこのような見方も可能だという程度だ。

    しかしもし、こうした見方が本当に可能だとすれば、エドワード・スノーデンとはいったいなにものなのか気になってくる。市民の自由を守るために立ち上がった内部告発者として脚光を浴びているが、かならずしもそうではない側面があるかもしれない。

    高度なハッキングのプロ

    スノーデン氏は、先の記事にあった米諜報組織で働く85万4000人の職員の一人にしかすぎない。だがスノーデン氏は、NSAがもつもっとも高いレベルの極秘情報へのアクセス権をもっていた。

    またスノーデン氏の最終学歴は高校中退である。そうしたスノーデン氏が、CIAでは若くして1千万円を越える年収を得ており、またNSAの契約企業である「ブース・アレン・ハミルトン社」では2000万円の年収を得ていた。

    その理由は、スノーデン氏が高度なハッキング技術のプロであり、CIAやNSAではハッキング技術の知識を駆使して、ハッキングされないセキュリティーの構築を担当していたからだ。セキュリティーシステム担当として、情報ファイルの安全性をチェックする目的から、あらゆる情報にアクセスする権限が与えられていた。

    スノーデン氏は1000件を越える極秘情報をすでにもっていると証言しており、いまこれらは暗号化され見られないようになっているが、自分の身の安全が脅かされると、公開されるようになっていると言う。

    また、しかるべき時期がくると、ウィキリークスから公開されるだろうとも言われている。

    スノーデン氏への疑問

    このようなスノーデン氏だが、やはり調べて見るといろんなジャーナリストが違和感を覚えているようだ。

    まず、情報をリークした後、スノーデン氏は香港に出国している。そしてその後、香港からモスクワに移動し、現在はモスクワ空港の国際線搭乗待合室にいることになっている。

    香港やモスクワと居場所がはっきりしているのであれば、拉致するなり米当局はスノーデン氏を拘束できたのではないかという疑惑だ。これは、ウィキリークスのジュリアン・アサンジ氏が、アメリカとは犯人引き渡し協定のないロンドンのエクワドル大使館に法的に保護されているのとは異なる状況だ。

    実は米諜報機関の能力も個人の出国を事前に把握してそれを阻止できることはできず、この程度が限界であろうとの見方もある。ましてや、スノーデン氏はセキュリティーシステムのプロである。米当局のやり方は熟知しており、これをくぐり抜けることは容易であったのではないかとの見方もある。

    ナオミ・ウォルフが感じる違和感

    しかし、やはりどうしても違和感を覚えるとしているのが、リベラル派の著名なジャーナリストで、調査報道のプロであるナオミ・ウォルフだ。ナオミ・ウォルフは、多くの内部告発者を取材した自分の経験から、次のような疑惑を示している。記事は長いので、簡潔にまとめてみた。

    ・ガーディアンの取材ビデオではスノーデン氏はあまりにもうまくまとまっており、出来すぎている。明らかに、メディアに露出する専門的な訓練を受けている。普通、内部告発者は混乱しており、証言にはこのよういなまとまりがない。

    ・スノーデン氏はインタビューで、「私が情報をリークしたことが分かったのなら、彼らは私を殺すだろう」とか、「私はこれで20万ドルの年収とハワイの家、そしてガールフレンドを失った」などと自分の払った犠牲を何度も強調した。普通、内部告発者はこのようなことは言わない。個人的なことは一切言わないで、社会的な正義を訴えることに集中する。スノーデン氏は、情報をリークしたらどのようなことになるのか暗にほのめかしているかのように聞こえる。

    ・ウィキリークスのジュリアン・アサンジやその関係者を取材したときは、彼らは専門の弁護士のチームによって完全にガードされた状況ではじめてインタビューに応じた。ちょっとでも問題になりそうなことを言うと、弁護士が割って入り、インタビューを中断させた。NSAの国家機密をリークしたスノーデン氏にこのような弁護士のチームがついていないのは奇妙だ。

    ・スノーデン氏は香港に出国する前に、米国内の安全な場所に身を隠していたという。NSAが察知できないような安全な場所が、本当に米国内にあるのだろうか?

    ・また、なんの問題もなく香港に出国したのも不自然だ。香港はかつてはイギリスが統治していた場所だ。現在でもイギリスの諜報機関がさかんに活動を展開している。そのような香港に潜伏し、なおかつ問題なくロシアに出国するなどということができるのだろうか?むしろ、当局に保護されていたと考えたほうが自然ではないのか?


    このような違和感だ。これを証明する事実は出てきていないので、なんとも言えない。いまのところ、これまでの取材経験からこのような違和感を覚えるという程度だが、これがこれから証明される可能性もあるだろう。

    いずれにせよ、この事件は日本で報道されているよりもはるかに複雑な背景がある。新しい事実が分かり次第、お伝えする。

    まったく報道されないCIAの活動

    一方、アメリカの最大の情報機関であるCIAの活動はまったく報道されていない。NSAがこれだけ大規模な活動を展開しているのであれば、組織としてはさらに大きいCIAがネットの分野でなんの活動もしていないとは考えられない。いったいCIAはどんなことをしているのだろうか?

    CIAの行っているイミーバの調査

    調べて見るとある程度分かると思うが、CIAが力を入れているのは、NSAのような諜報活動ではない。そうではなく、このブログやメルマガで、自己増殖するアメーバにあやかって筆者が名付けたイミーバ(意味場)のSNSやブログの活動の緻密な分析と調査、そして将来のブラックスワンのような出来事の予測なのである。

    これはすでに公開されているイミーバが対象になるので、違法ではない。すでにブログやメルマガで詳しく説明したように、イミーバでは新しい集合意識が出現してくる、なので、イミーバからブラックスワンが形成されるプロセスさえ分かれば、将来起こる出来事は比較的に簡単に予測できるはずだ。

    CIAのベンチャーキャピタル部門、インキュテル社(In-Q-Tel)

    この分野のCIAの活動は、13年前の2000年に始まっている。この年CIAは、有望なIT系のベンチャーキャピタルに専門に投資をする会社、インキュテル社(In-Q-Tel)を立ち上げた。

    それ以来この会社は、ネット上のイミーバの活動を分析し、集合意識の動きを予測し、将来起こる出来事を予知するためのプログラムに投資をしている。そのおもな会社には以下のものがある。

    レコーデッド・フュチャー社(Recorded Future)

    レコーデッド・フュチャー社(Recorded Future)は、マサチューセッツ州ケンブリッジにある社員16名の新興企業だ。CIAのインキュテル社と同時に、グーグルの投資部門であるグーグル・ベンチャー社から投資を受けている。

    レコーデッド・フュチャー社は、リアルタイムでウェブを監視する最先端の技術をもっている。無数に存在するウェブサイトやブログ、ツイッターなどのイミーバを監視し、人々や組織、行動や出来事の間の関係を明らかにし、将来を予測するとしている。

    この予測は、同社の「時間分析エンジン」が行う。このエンジンは、関連する会話や出来事の関係性をすべて洗い出し、一つ一つの出来事について、誰が関わり、どこで発生し、いつ終わりそうなのかを分析することだとしている。分析後、さまざまな情報をグラフ化し、あらゆるできごとの「動き」をオンラインで表示している。

    ビジブル・テクノロジー社(Visible Technologies)

    次にCIAが注目しているのは、ソーシャルメディアの監視を専門とするソフトウェア企業のビジブル・テクノロジー社(Visible Technologies)だ。同社は「オープンソース・インテリジェンス」をもっと有効に利用するためのソフトウェアを開発している。

    オープンソース・インテリジェンスとは、SNSやブログ、またBBSのようなイミーバで日々作り出されている膨大な量の情報のことを指す。

    ビジブル・テクノロジー社では、1日に50万を超えるブログ、SNS、オンラインフォーラム、ユーチューブ、ツイッター、アマゾン上で発生する100万件以上の投稿や会話を収集している。同社は各投稿を調査し、肯定的あるいは否定的な内容か、複雑な感想を持っているか、または中立的かなど、その内容について分類する。この作業により、それぞれの会話あるいは投稿者がどの程度影響力を持っているのかを検討する。

    そして人々の感情をグラフ化し、誰が最も発言しているか、どこの発言が最も多いか、などをリスト化している。

    ウエブボットは時代遅れ

    これがいまCIAが提携している最先端のIT企業のプログラムだ。

    資本主義2.0の社会を覆っている無数のイミーバからあふれ出た会話の一部は、まとめられ、現実とリンクされ、現実感のある集合意識として一人歩きを始める。そして多くの人々に影響を与え、社会的な直接行動の引き金となる。資本主義2.0におけるこのような出来事の生成方法が発見できれば、未来に起こるブラックスワンを予測することはさほど難しいことではないはずだ。

    CIAが提携しているレコーデッド・フュチャー社とビジブル・テクノロジー社が行っていることは、まさにこうしたことだ。おそらくCIAは、すでに相当に広い範囲で、これまでは論理的に予測が不可能であったブラックスワンのような出来事を予測しているはずだ。

    このように見ると、クリフ・ハイと数人のチームが行っているウエブボットプロジェクトは、数年前までは最先端であったのかもしれないが、すでに時代遅れのテクノロジーになってしまったのかもしれない。

    ブラックスワンを操作する

    いずれにせよ、このような予測が可能だとするなら、ブラックスワンのような出来事も、集合意識の発生のもとになっているイミーバに働きかけることによって、操作が可能になっているはずだ。未来予測を越えた未来操作の時代がすでにやってきたのだろう。

    SNSの書き込みから金融市場の動きを予測する

    また最近は、「マーケット・プロフィット(Market Prpphit)」というサイトが立ち上がった。

    株式などの金融市場は、そのときどきの評判や雰囲気、そしてムードなどの感情的な要素に敏感に反応し、値動きが変動する。株式などに関して情報を提供するサイトは豊富に存在しているが、市場の評判やムードの動きをすべて細かく把握することは基本的に困難である。あまりに情報量が多いからだ。

    「マーケット・プロフィット」は、フェースブックやツイッターなどのSNSにアクセスし、やり取りされた会話を高度な自然言語処理技術と予測解析を使って分析し、銘柄や市場の感情やムードの変化を提供するサービスだ。これは「評判分析」と呼ばれており、売りと買いの有力なシグナルになると見られている。

    分析された情報は、契約している機関投資家のみならず、個人投資家、デイトレーダーやヘッジファンドのマネージャー、調査アナリストなど、関心のあるあらゆる人々に提供するとしている。以下がそのサイトだ。

    マーケット・プロフィット(Market Prpphit)

    英語のサイトだが、関心のある人はアクセスしてみるとよいだろう。

    集合意識の抽出

    このサイトが行っていることは、市場を変動させている「集合意識」の動きを事前に読み取り、将来の市場の動向を予測することである。

    したがってこれは、多くのSNSのようなイミーバを解析して「集合意識」を抽出し、これから起こる集合的な運動を予測するCIAのプロジェクトと同じことを行っている。

    おそらくこれから、このような「未来予知」に接近するテクノロジーは大変に発達し、思っても見ない状況が現出することだろう。

    続く

    むちゃくちゃおもしろかった講談

    筆者は月刊ザ・フナイの連載を書いていたが、読者の方に講談師の方がおり、会う機会があった。筆者は講談はこれまで聞く機会がなかったが、実におもしろかった!今後はスピリチュアル系の講談をやるそうである。サイトに音声ファイルがあるので聞いて見たらよいだろう。

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