今年最後の記事、ウエブボット最新報告書、環境変動予測要約
年末で少し時間ができたので、いつもより早く更新できた。いつもこうありたい。これが今年最後の記事になる。いつも記事をお読みいただいている読者の方には感謝する。来年もよろしくお願いします。
講演会のご案内
なんと植筆者が尊敬してやまない草一秀氏と対談することになりました!よろしかったらぜひどうぞ!

ヤスのしゃべり場 vol.3」
いよいよ2013年に入ります!今回は、スペシャルゲスト、政治経済学者の植草一秀氏を迎え、マスコミの伝えない政治・社会・経済の真相を語っていただきます。
初のヤスとの対談の行方は?!
日程:2013年2月3日(日)
ゲスト:植草一秀氏 [政治経済学者]
会場:申込の方に直接お知らせ致します
料金:5,000円
時間(多少変更の可能性あり):
13:45 受付
14:15ー15:45 ヤス
「米中欧の渦に呑まれる日本と世界に、ブラックスワンは舞い降りるか?」
16:00ー17:30 植草氏
「日本の権力構造と2013年の展望」
17:45ー8:45 ヤス・植草氏・川島克之氏(ファシリテーター)
対談&質問タイム
19:00ー21:30 懇親会予定(会場近く)
植草一秀プロフィール:政治経済学者。1960年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。野村総合研究所主席エコノミスト、早稲田大学大学院教授などを経て、現在、スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役。経済・金融政策の研究を経て、近現代史を踏まえた広範な政治経済問題への評論活動を展開。会員制レポートは、内外経済金融情勢に対する正確な予測で定評がある。政治ブログ、有料メルマガも多数の読者を獲得している。
お申込希望の方は下記を yasunoshaberiba@gmail.com
までご連絡をお願いします。
【お名前 ふりがな】
【人数】
【〒 住所】
【電話番号 携帯優先】
【メールアドレス】
【懇親会参加希望有無 参加人数】※5000円予定
しゃべり場事務局 島田
高松の講演会
以下の日程で高松の講演会を行います。お近くの方はぜひどうぞ!今回の講演会は面白くなりそうです!
日時 平成25年1月31日(木)18:30受付 19:00~公演開始
場所 高松テルサ
テルサ会場内の掲示板にて部屋の確認をお願いいたします
〒761-0113 香川県高松市屋島西町2366-1
Tel: 087-844-3511 Fax:087-844-3524
会費 ¥3000/人
講演会後、高島先生を囲んでの懇親会を予定しております。場所 未定ですが高松市内にて行う予定です。
主 催 里坊会計事務所 里坊昌俊
実行委員 有限会社ウエストフードプランニング小西啓介、ソニー生命保険株式会社 山下智幸、株式会社京蔵 京兼慎太郎、株式会社クリード インテグレーション平野伸英
内容
・2013年の世界と経済を占う
・日本の景気は本当にこのままよい状態が続くのか?
・中国の現実と変化
・我々のスピリチュアルな変化
・海外のシンクタンクの予測
など
むちゃくちゃうまい醤油!
筆者は、隔月で高松の経済団体で講演会を行っている。そのとき、高松で評判になっているおいしい醤油のことを教えられた。小豆島の醤油である。早速、注文して見たが濃厚な味でものすごくうまかった!世の中にはうまいものがあるののだと思った。よろしかったらどうぞ。
金両醤油
お知らせ
5月21日、ウエブボットの報告書の最新版が発表になりました。いま詳細な要約の作業を続けていますが、これまでのように「予言解説書」のような体裁で出すことはしないことにいたしました。詳細な要約はすべてメルマガに発表いたしますので、最新報告書の内容を知りたい方は、メルマガを購読なさってください。
記事全文の音声ファイル
記事全文を音声ファイルにしました。よろしかったらどうぞ。7日で削除されますので、お早めにどうぞ。
音声ファイル
お知らせ
講談社のサイト、プロジェクト・アマテラスに作品の投稿を求められました。以下のサイトで読むことができます。「試論、そもそも予言とはなにか?1」です。画面右側の「このプロジェクトの投稿」から見ることができます。よろしかったらどうぞ!
未来はどうなるのか
http://p-amateras.com/project/61
新しい本の紹介
「神霊の世界に覚醒して」サンドラ・インガーマン、ハンク・ウエスルマン著、高島康司、豊田泰士訳

このブログでも何度も紹介したことのあるシャーマンで人類学者、ハンク・ウエスルマン博士の名著、「Awakening to the Spirit World」の翻訳が完成した。2010年にアマゾンで1位になった本である。
本には、シャーマンの世界をトランス状態で経験しやすくさせるCDが付いている。本は、CDの使い方と、シャーマンの世界で体験する内容の解説書だ。筆者もCDを聞いて見たが、聞ききながら寝ると、たしかに多くの夢を見て、会ったことのない多くの人物が現れる。興味深い体験だった。
よろしかったらぜひどうぞ!
新しい本の紹介
また、ハンク・ウエスルマンの新書の翻訳が出ます。人類の起源など、ハワイの精神的な指導者から非常に興味深いスピリチュアルな事実が伝えられます。実に興味深い本です。ぜひどうぞ”
ハワイの長老が語り伝える先住民族の聖なる知恵

今度、ウィリアム・スティックエバース氏と対談本を出しました。かなり面白い本だと思います。よろしかったらどうぞ!
宇宙の設定を読み解く[BlackBox]超予測

また新しい本が出ます。今度は様々なサイクルに注目し、コルマンインデックス以後どのようなことが起こるのか解説した本です。ブログやメルマガの内容を大幅に加筆修正しました。
コルマンインデックス後 私たちの運命を決める 近未来サイクル

よろしかったらぜひどうぞ!
有料メルマガのご紹介
今回はCIAに所属する「国家情報会議」が公開したこれから2030年までの長期予測、「グローバルトレンズ:2030」の概要を紹介した。
「国家情報会議」とは、1947年に世界の政治・経済的な変動の長期予測を行うために設立された大統領の諮問機関である。機関はCIAに所属しているため、公開される文書もCIAによって管理されている。
この他に「国家情報会議」は、「国家情報評価」という短期予測の報告書も大統領と閣僚に対して提出している。これは機密の報告書で一般公開はされない。機密扱いが解除になった過去の報告書は読むことができる。
「グローバルトレンズ:2030」は、不可逆的な長期傾向である「メガトレンド」、変動要因である「ゲームチェンジャー」、そして突発的な事態である「ブラックスワン」を考慮し、将来可能性のあるシナリオを導くというものだ。それらの内容は以下である。
A)メガトレンド(長期トレンド)
1)個人の力の増大
2)勢力の分散
3)人口動態
4)食料、水、エネルギーの問題
B)ゲームチェンジャー(変動要因)
1)世界経済の危機
2)統治能力のギャップ
3)紛争が増加する可能性
4)不安定化する地域
5)新しいテクノロジーの衝撃
6)アメリカの役割
C)ブラックスワン(突発的な事態)
1)未知の病原菌の拡大
2)予想を越えた気候変動
3)EUとユーロの崩壊
4)中国の民主化と崩壊
5)核戦争、大量破壊兵器、サイバー攻撃
6)太陽の磁気嵐
7)アメリカの孤立
D)可能性のあるシナリオ
1)失速のシナリオ(最悪)
2)統合のシナリオ(最善)
3)予想を越えたシナリオ
4)国家が権力を持たなくなるシナリオ
今回の「グローバルトレンズ:2030」の大きな特徴は、アメリカ自らが覇権の衰退を認め、多極化した世界の具体的なビジョンを予測したことにある。
報告書は、2020年代に中国のGDPが購買力平価換算でアメリカを抜いて世界経済の中心となり、地域覇権国となるとしている。
次回のメルマガの配信は1月4日になる。2013年に関する世界の主要な予言が公開されているころなので、これを一挙に掲載する予定だ。
今回の記事
今回はかなり短い記事だ。すでに有料メルマガでは紹介済みだが、ウエブボットの最新報告書に記載されている環境変動の予測を掲載する。
ウエブボット最新報告書
ウエブボットプロジェクトは、2012年9月30日に最新の解析結果を発表した。これまでにないくらいの長文のレポートなので、有料メルマガでは数回に分けて掲載し、いまも続いている。
今回はこのなかでももっとも重要だと思われるこれから始まる環境異変に関する予測の要約を紹介する。
決して高くはないウエブボットの的中率
既にお読みいただいている方には周知だろうが、ウエブボットの予測の的中率は決して高くはない。特に、社会変化の予測はめったに当たらない。
そのようななかでも、環境変動に関する予測の的中率は他のカテゴリーに比して比較的に高いように思う。
的中した過去の予言
的中した環境変動の予測は相当な数があり、すべてを紹介するわけには行かないが、過去には以下のような出来事が的中している。
2005年のハリケーン・カトリナ
2005年8月末にアメリカでハリケーン・カトリナが発生し、南西部のニューオーリンズ市とその周辺地域を直撃する大きな自然災害が発生した。これでニューオーリンズ市は冠水した。これが起こる7カ月前、ウエブボットの報告書では次のように予告されていた。
2005年1月30日配信
「雨水が野原を覆う。海の水位は膝まで上昇し、川の境界まで迫るとデータにはある。しかしこれは、津波のような破壊的なものではない。つまり、豪雨が降っているときに海がゆっくりと内陸を冠水するというものだ。地理的にはアメリカであれば南西部でこれは発生する。」
アイスランドの火山噴火
2010年、3月21日、アイスランドのエイヤフィヤトラヨークルト火山が噴火し、ヨーロッパの多くの空港で火山灰のため航空機の飛行ができなくなった。これもウエブボットでは予告されていた。
2009年4月18日配信
「2010年の春分が近くなると火山が噴火し、発生した火山灰によって大気は大きな影響を受けるとのデータが強い。これはジェット機の飛行にも影響する。これはケムトレイル散布の必要性の議論を再燃させる。」
3月21日はずばり春分の日だ。1年近く前から予言されていたことになる。
2009年3月19日のトンガの海底火山の噴火
南太平洋の島国トンガの首都ヌクアロファ沖約60キロの海域で、海底火山が爆発した。数回の地震が観測されたあと、16日朝、蒸気や灰が噴き出し、高さ数千メートルの上空に舞い上がった。
2009年1月31日配信
「さらにわれわれのデータは、宇宙からの未知のエネルギーが北極圏の氷の下にある火山に影響を与え、火山が活動する可能性があることを示唆している。この3カ月の沈静期間の後には、陸地が2つに分かれる現象が発生する。これは乾燥した土地と関係した現象だ。さらにこれは「いびきのような轟音」というキーワードと関係しているので、これには明らかに火山活動がかかわっていると思われる。「いびきのような」というように人間の体に関係するキーワードは深い元型的な意味をもつ。」
少し分かりにくいが、これらのことを要約すると次のようになる。世界の沿岸部の海水面が変化する現象の原因のひとつは宇宙からの未知のエネルギーである。これは北極圏の氷の下にある海底火山が噴火する原因ともなっているということだ。そしてこの海底火山の噴火によって、2つの島の間に新しい島が出現する」
解釈によっても変わってくるだろうが、このような状況だ。
最新版に掲載された環境変動の予測
さて、以下が2012年9月30日に配信されたウエブボット最新版の環境変動の予測である。
北半球における「沿岸部の海面上昇」について
・2013年には、これまで観測されたことのない激しい風が北半球の各地域を襲う。これは、南半球で発生し北極圏に向かった気流が、巨大な山脈にせき止められてジェットストリームになったものだ。風の被害にあった北半球の人々は、これを作り出した山脈のせいにする。
・この風は、いわば風の津波のような現象だ。これは南半球で発生し北極圏に向かうが、グリーンランドよりもアラスカに早く到達する。この風の津波は、太平洋で形成されるはずだ。
・2012年12月から2013年6月にかけて、「沿岸部の海面上昇」というキーワードの感情値はどんどん強くなる。この現象との関連で、「泡立つ小川」、「逆流する川」、「泉や井戸の噴出」、「巨大な洪水」などの現象が発生する。
・巨大な洪水は2013年4月から始まり、その後、19カ月間続く。また、世界のあらゆる地域にある泉や深堀井戸などから、水があたかも噴火したかのように勢いよく噴出する。これは、地球内部の圧力が増加したことが原因だ。
・いずれにせよ、巨大洪水の原因は異常気象ではない。原因は「沿岸部の海面上昇」である。北米、欧州、シベリア、中国、インドなどの北半球の地域では「水の地獄」と形容できるような状況になる。大量の水が山から押し寄せる。泥に完全に埋まってしまう地域もあれば、これで出来た「新しい川」に押し流されてしまう地域もある。被害にあった地域は、文明の痕跡を残さないくらい完全に消え去ってしまう。
・これらの災害が発生する以前には、その前兆となる別の形の洪水が起こる。「沿岸部の海面上昇」とときを同じくして、世界各地で大きな地震が一斉に起こる。これらの地震でダムが破壊される。これが引き起こす洪水も存在する。
・「沿岸部の海面上昇」を含め、これら一連の災害は2012年の冬至以前には起こらない。冬至を過ぎる冬の季節の期間に発生する可能性が高い。
・こうした環境変動の影響をもっとも強く受ける地域はヨーロッパである。北米や東アジアも影響を受けるが、これを凌駕する。
・ヨーロッパの環境変動の主要な原因は、極端な降水量の増加である。ものすごい豪雨が一週間休みなく続くこともある。降雨量は歴史の記録を完全に塗り替える。
・ヨーロッパにおける水害の原因は激増する降雨量である。沿岸部の海面上昇も原因のひとつだが、それよりも豪雨による被害が大きい。これで、一つの国全体が沼地になってしまうようなことも発生する。
・水害の影響で、ヨーロッパにおける人口の分布が変化する。以前の土地が住めなくなるので、人々は別の場所に集合する。
・水害の結果形成される沼地のような状態は、何十年も継続する。多くの町や村ではボートが主な交通手段となる。
・また、ものすごい豪雨によって山全体が侵食される現象も起こる。これにより、山間の町や村が流される出来事が相次ぐ。
・世界的に氷河の移動が始まる。地殻変動や太陽の異常がこの原因だ。氷河の移動が始まると、各地でこれに伴う洪水が発生する。
・氷河の移動が落ち着くまでには4年かかる。それまでは、移動が激化する。
・強い太陽風の放射が原因で、多くの人工衛星がバランスを失い機能を停止する。これで地球上の通信の一部が遮断される。それにともない、市場の暴落が発生する。
・ところで、沿岸部の海面上昇が発生すると、災害の規模があまりに巨大であるため、国家間の紛争や戦争は完全に停止してしまう。戦闘が行われている地域では、兵士が上官を殺害し、家に帰郷するというようなことが多く起こる。
・このようにして人間同士の戦いや争いは停止するが、それに変わって今度は人類と他の種族の争いが始まる。
・沿岸部の海面上昇が起こっているときには、誰の神が一番かというような宗教のイデオロギーに基づいたバカな闘争はすべて停止する。この状態は100世代も続く。
・ところで、豪雨の激増や沿岸部の海面上昇と同時に、土地が突然と陥没し巨大な穴が出現する現象が各地で起こる。これはこれまで起こった現象よりも規模が大きい。人口が集中した地域で発生するので、都市の税収が落ち込み大きな問題となる。これは、北米の東部で発生する可能性が高い。
・北米東部に巨大な穴が出現すると、カリフォルニア、ネバダ、アリゾナ、ニューメキシコなどの西部では、地下からさまざまな噴出物が突然と吹き上がるような現象が起こる。これは穴の出現と連動した現象だ。
・地下の噴出物の噴射が起こるのは北米のだけではない。イタリアを含む地中海沿岸地域でも発生する。
・ちなみにこれは、泥や石が地下から勢いよく噴出する水蒸気によって吹き上げられる現象である。
・インドの科学研究機関は、インド洋のプレートに亀裂が走っているのを発見する。これは少し気になるデータだ。2004年12月にスマトラの大津波が発生したが、それ以前の2003年からウエブボットには、「東経90度のインド洋でオーストラリアに匹敵する大きさの大陸が隆起し、これに伴い発生した巨大な津波はインドやミャンマーまで到達する」とのデータが存在した。(※ヤス注 これに対応する出来事はスマトラ大津波である。)このデータh2006年まで存在した。いま、これと同じようなデータが出てきたのだ。場所は、東経90度のインド洋である。
・これは、沿岸部の海面上昇と連動して起こる現象である。また、これに伴い、ビルマやバングラデシュのデルタ地帯でも陥没した穴が多数出現する。
・変動は太平洋岸の地域にも現れる。地位としては、オレゴン州、ワシントン州、カナダのブリティッシュコロンビア、メキシコ、中央アメリカ、ベネズエラなどの地域だ。これらの地域では、島に亀裂が走ったり、半島が分断するような現象が起こる。
・沿岸部の海面上昇が原因で各地で人口の移動が発生する。これは2012年の冬から2013年の春分の日頃に始まる。
・人口移動の直接的な原因は洪水である。洪水の避難民が元いた土地に帰ることができなくなるため、そのまま避難した土地に定住してしまうのだ。だが、避難民は新たな水害の発生を恐れ、何百マイルも離れた遠方に移動する。
・この移動を促すのは水害に対するトラウマと恐れである。この恐れの原因は、水害の真の原因に対する無知である。このトラウマと恐れのため、人々は元いた場所に帰還し、インフラの再構築は行わない。橋や橋梁は長い間破壊されたままであるため、移動が困難になる。また同時に、食料の配送システムも破壊されてしまう。
・避難の理由となるのは水害だけではない。地震や洪水などで原子力発電所が破壊され、大量の放射性物質が漏れ出し、人が住めない地域が拡大するのである。土地が隆起し、原発が破壊されるケースも出てくる。
・このような原発災害のほとんどは、アメリカで起こる。放射性物質は周辺の河川を汚染するので、避難先が汚染されていることを発見し、元いた場所に戻る人々も多数出てくる。
・沿岸部の海面上昇が引き起こす悲惨な状態のおもな原因は、インフラの破壊である。これにより、医療や食料、そして通信や交通網などが遮断される。
・最初、生き残った人々は、洞窟に身を寄せ合って避難する。だが洞窟の天井は崩落しやすく、長い間居住することはできない。そこで、内陸まで流された船の中で生活する人々も出て来る。また、あらゆる地域には膨大な数のテント村が見られるようになる。
・こうした中で、一部の集団は瓦礫の中からサバイバルに使えるものを探す。地形全体が変化してしまっており、またGPSのような装置もとうに使えなくなっているので、生き残るために頼れる手段はない。
・人々の生活は、夜明けと日没を基本にする原始的な生活のスタイルになる。水の浄化、安全な食料の発見、火をおこす、屋外で料理する、ケガの応急手当などができる人のところに自然と人々が集まり、コミュニティーが形成される。
・このような人物の一人は、年齢は若いが、災害の恐怖で一夜にして白髪になってしまった白人の女性だ。彼女は、男性に支配されることを拒んだ独立心の強い女性だ。彼女は、丘のふもとで泥の中から資材をかき集め、小屋を作る。このようなキャラクターは何千と出現し、こうした人々によってコミュニティーが築かれる。
・南極の氷床が大きく動く。これにより各地で巨大な水害が発生する。これで「国家」の概念は変化し、「国家」は大きな部族程度の大きさになってしまう。
・山岳に住む馬を使う部族や、洪水の廃墟からゴミを漁る部族などが出現する。現在の我々の文明がこのような原初的な状態に回帰するためには普通であれば何千年もかかるが、巨大水害のトラウマがあまりに大きいため、これまでの文明とは分離した新しい文明の建設が進む。
以上である。
来年、このような環境変動は来るだろうか?この続きはメルマガで掲載する。
続く
新しい本の紹介
また新しい本が2冊出ました。表紙はセンセーショナルですが、中身はけっこうまじめです。これまでのメルマガや雑誌の記事の内容に一部加筆し、修正した内容です。いま日本は大きな転換点になっています。世界の現状を踏まえ、現在の日本の立ち位置を確認するにはよい本ではないかと思っています。よろしかったぜひどうぞ!


むちゃくちゃおもしろかった講談
筆者は月刊ザ・フナイの連載を書いていたが、読者の方に講談師の方がおり、会う機会があった。筆者は講談はこれまで聞く機会がなかったが、実におもしろかった!今後はスピリチュアル系の講談をやるそうである。サイトに音声ファイルがあるので聞いて見たらよいだろう。
田辺鶴瑛
筆者のいとこのブログ
筆者にいとこがスピリチュアル系のカウンセラーになっていたのを最近知ることとなった。以下にリンクする。よろしかったらどうぞ。
ねもとまどかの「宇宙のゆりかご」
本の出版のお知らせ
今度、また講談社から英語の本を出した。筆者も強く感じているが、やはり英語は仕事では必須となりつつある。しかし、実際に英語を使う相手は欧米人とは限らない。中国や韓国なのどのアジア出身の人々も多い。そのような状況のなか、この本では普遍的なコミュニケーションの手段としてのグロービッシュに注目し、これをマスターする方法を解説した。英語に関心がある方にはぜひお勧めしたい!
日本人が「英語ペラペラ」を本当に実現できる本 (講談社+α文庫)

また本が出ます。前著の続編にあたる本です。今度は今のシステムのつっこんだ解説と将来の予測です。よろしかったらどうぞ。
「支配ー被支配の従来型経済システム」の完全放棄で 日本はこう変わる コルマンインデックス未来予測[2020年までの歩み] (ヒカルランド)

また本を出版しました。今度は徳間書店からです。今回は、このブログの内容を大幅に加筆修正し、未来予測を行った本です。よろしければぜひどうぞ!
未来予測コルマンインデックスで見えた 日本と経済はこうなる(徳間書店)

今回、講談社から英語本を出版しました。通勤途中に電車の中で軽く読める本です。ちょっと英語に興味がある人はぜひどうぞ!
通じる英語 笑われる英語

「いったい世の中どうなっているんだ!こんな時はマルクスに聞け」(道出版)
体裁としては「資本論」の解説書のような本だが、マルクス礼讚の本ではない。われわれはこれからなんとしてでもサバイバルして行かねばならない。そのための状況認識のための書として有効だと思う。よろしかったらぜひどうぞ!

このブログの基本方針
このブログの基本方針を掲載しました。記事をお読みになる前にかならず一度はお読みになってください。
基本方針リンク
読むとくドットコム
筆者がコンサルティングにかかわっている会社が子供用の国語音声教材の提供を始めた。子供用だが、実によい名作がmp3の音声ファイルで聴くことができる。大人の心の琴線に触れる作品がとても多い。よいサイトだと思う。よかったらどうぞ!
読むとくドットコム
友人の飲み屋
筆者の友人の一人が飲み屋を始めました。こちらもよろしかったらどうぞ!
ナイトクルーズ51
驚異的な前世リーディングサイト
遠い記憶・前世からの約束
前世リーディング問い合わせ電話番号
080-3128-8600
筆者の友人の作家のブログ
茶房ちよちよ
駒村吉重のブログ。いつもの飯、酒、より道、脱線、思いごと
便利な学校検索サイトです!
海外子女.com
投稿に関しては以下の方針に従い、どうしても必要な場合以外は削除しないことにしておりますが、他者の人格を傷つける不適切な表現がある場合は例外とし、予告無しに削除し、投稿禁止にする場合もあります。
意味産出の現場としてのBBSやブログ
また、私はいま日本で起こっている変化を以下のようにとらえております。もしよろしければこちらもどうぞ。
いま何がおこっているのか?
ヤスの英語
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マヤカレンダーの終了に伴うコルマンインデックスの総括、シェールオイルとアラブの春
相変わらずの遅い更新だが、今回もなんとか記事を書くことができた。いつも読んでくださっている読者の方には感謝する。
講演会のご案内
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総選挙が終了し、自公で320議席を越える絶対過半数を確保した。そこで今回はまず、次期安倍政権とはどのような政権なのか具体的に展望した。
今回の総選挙は、日本のマスメディアでは、TPP参加の是非、消費税の是非などいくつかの限定されたポイントだけに焦点を当て、報道していた。12党派が乱立していたので、党派間の違いを際立たせるためには仕方がなかったかもしれない。
しかし今回の選挙は、日本という国の形を変えることになるような重要な選挙であった。
かなり以前の記事や拙著でも一度詳しく解説したので覚えておられる読者もいるかもしれないが、公共圏という概念を紹介したことがある。基本的に国際社会は弱肉強食である。国家がそのような環境でサバイバルするためには絶対に充足しなければならない以下のような重要な条件が存在する。
1)経済システムの整備
2)社会の安全の確保
3)エネルギーの安定的な確保
4)社会的安定性の保証
5)教育の整備
これらの条件の充足に失敗すると、戦争や侵略、または内乱や革命などの危機が発生しやすくなり、国の存続が脅かされる。国家と社会が存続するためには、これらの基本原則はなんとしてでも充足しなければならない。したがってこれらの基本原則全体を「公共圏」と呼ぶ。
他方、歴史的に見ると、この条件を充足させるには以下のような方法があった。
A)中央集権的システム
政府が責任を持ち、公共圏を一元的に管理し、維持するシステム。社会主義や国家主導の資本主義などがこの体制である。
B)市場の原理にゆだねるシステム
公共圏の管理と維持に市場の原理を導入し、民間の企業にゆだねる体制。
C)地域共同体にゆだねるシステム
中央政府や市場ではなく、それぞれの地域共同体が公共圏の維持と管理を行う体制。地域の住民も積極的に参加し、相互援助のネットワークの構築を促進する。
以上の方法である。
戦後の日本は、A)の中央集権的システムの元で60年代から70年代の高度経済成長や、80年代のバブル期の成長を実現したが、経済のグローバル化と新興国の発展に乗り遅れ、小泉政権のときに、維持コストの高いA)を部分的に放棄し、B)の市場原理の導入の方式に移行した。
だが、格差の拡大とそれに伴うデフレの進行からB)を中断し、2009年の政権交代でC)の地域共同体にゆだねるシステムに移行しようとした。しかし、これは中央省庁の権限の地方への分散と委譲を伴うため、中央の官僚の強い抵抗に合いあえなく挫折した。
今回成立する安倍政権の中心的な政策は、1)2%のインフレを目標にした大規模な金融緩和策、2)10年間で100兆円規模のインフラ関連公共投資である。中央政府の大規模な政策によって経済を刺激する方向である。
上の視点から見ると、これはC)を放棄し、再度A)のシステムに戻る方向である。いってみればこれは、60年代から70年代までの高度経済成長期や、80年代のバブル期のシステムを再導入するような方向性である。
一方、安倍政権の領土問題に対する強い姿勢が中国や韓国との関係を悪化させ、今回の尖閣不況で明らかになったように、経済政策のプラスの効果を相殺してしまう恐れもある。
だが、総選挙の少し前から選挙直後にかけて、ジャパン・ハンドラーのマイケル・グリーンとジョセフ・ナイは以下の記事を掲載し、1)尖閣の公務員常駐、2)従軍慰安婦の強制性を謝罪した「河野談話」の見直し、3)靖国の参拝を実行すると日米関係を損なうとして、これらを絶対に実施しないように強い圧力をかけてきた。おそらく安倍政権は、これを実行すると、早いうちにつぶされるのだろう。以下の記事である。
「安倍政権が、外交でやってはいけないこと」
「河野談話見直しは愚策」
したがって安倍政権は、選挙のキャンペーンで表明していた強い外交姿勢はすべて引っ込め、経済の立て直しに専念する可能性が極めて高い。するとこれから日中韓の関係も比較的に落ち着くため、安倍政権の経済政策は比較的にうまく行く可能性が極めて高い。
とするなら、これから景気は比較的によくなり、安倍政権の支持率は高いまま推移するだろう。そうした状況で来年7月の参議院選挙が実施される。自民党は今回以上に大勝する可能性が大きい。
衆参両院で過半数を獲得するというかつてない状況で、日本では本格的にナショナリズムが盛り上がり、日本という国の形を、後戻りできないように根本的に変えてゆくことになるはずだ。
次に、ウエブボット最新報告書の要約の5回目を掲載した。ウエブボットの地球環境関連のカテゴリーの的中率は、他のカテゴリーに比べるとかなり高い。今回のメルマガでは、これを重点的に紹介した。大洪水の描写が極めて多い。
前回のメルマガはこのような内容を詳しく解説した。
CIAが5年ごとに公表する世界情勢の予測を入手した。大変な内容だった。次回のメルマガはこれについて詳しく書く。必見だと思う。
今回の記事
アラブの春の背後にシェールオイルが存在していた。最初にこれを書く。
次に、2012年12月21日(日本時間は22日)、マヤカレンダーは終了したので、マヤカレンダーの解釈のひとつであるコルマンインデックスが予告していた社会や経済、そして意識の変化がいまどうなったのか改めて検証して見る。
アメリカが仕掛けたアラブの春
2010年末から2012年の初めまで中東を席巻し、いくつかの独裁政権を打倒したアラブの春だったが、打倒されたのがエジプトのムバラク政権やチュニジアのベン・アリ政権のような、アメリカの中東政策の拠点となっている親米独裁政権であったため、アラブの春ではアメリカの国益は決定的に失われたとする見方が一般的であった。これは、アメリカの力の衰退を示す絶好の例だと考えられた。
しかし、アラブの春を実際に仕掛けたのはアメリカのオバマ政権であり、中東各地で民主化要求運動を主導した青年団体を実際にトレーニングしたのは、オバマ政権であったことが次第に明らかになった。
その経緯はこうだ。
まず、2008年12月、ニューヨークで青年連帯運動(Alliance of Youth Movements)という組織の結成大会が開催された。この大会を主催したのは米国務省とコロンビア大学法科大学院であった。大会には、フェースブック、グーグル、ユーチューブ、MTV、ハウキャスト、ジェットブルー、AT&T、ジェンネクスト、アクセス360メディアなどの最先端デジタル企業が参加している。
大会には、ライス、クリントン両国務長官のアドバイザーでグーグルアイデアのCEO、ジャード・コーエンが総合司会を行った。
大会では、青年を中心とした反政府運動のネットワーク作りや、最先端のデジタルツールを政治的に利用する方法などを教育することに重点がおかれた。また、オバマの大統領選挙キャンペーンのチームが全面的に参加している。
実は、エジプトの民主化要求運動を主導した青年組織、「4月6日運動」も他の団体とともにこの大会に参加していたことが明らかとなっている。これは、アラブの春は実は早い段階から米国務省の手によって準備されていたことを示している。
この大会では、さらに草の根反政府運動をつなげるネットワークである「ムーブメンツ・オルグ」の設立が宣言され、これに対してクリントン国務長官が支持を表明した。
翌年の2009年にはメキシコシティー、そして2010年にはロンドンで大会が開催され、アラブの春で中心的な役割を担った青年組織のトレーニングが実施された。
「ムーブメンツ・オルグ」のサイトは見ることができる。
ムーブメンツ・オルグ
組織的なトレーニングセンター
さらに、このような大会だけではなく、反政府運動組織を継続的に訓練するトレーニングセンターがすでに設立されている。そこは、2000年にセルビアのミロシェビキ政権を打倒した青年組織、「オトポル」が設立した組織だ。
「オトポル」は国務省から資金援助を得ており、米国系のNGO組織と連動しながら、活動している。セルビアの首都、ベオグラードを拠点に各地の青年団体をトレーニングし、抗議運動の組織方法や平和的な手法で国民の支持を拡大する方法などを徹底して訓練している。
以前に紹介した「革命ビジネス(The Revolution Business)」というドキュメンタリーで、訓練の様子や「オトポル」の実態を見ることができる。
アラブの春のきっかけになったチュニジアの反政府運動は7カ月前から、さらにエジプトの運動は数年前から準備され、計画されていたことが明らかとなる。現在までに、すでに50カ国で活動しているという。
「オトポル」は、自らがかかわったことを示すしるしをかならず残す。以下は「オトポル」の旗である。

以下は各国の反政府運動組織の旗だ。
右列の旗
イラン、ウクライナ、ロシア
左列の旗
リビア、グルジア、キルギス

そして以下はエジプトの民主化要求運動の旗だ。

このように、みな同じ旗である。
なぜ、アメリカは国益に反することを仕掛けたのか?
このように、アラブの春はかなり以前から準備され、米国務省が「オトポル」などと協力し仕掛けたことが明らかになっている。
だが、アラブの春の民主化要求運動の標的になったのは、アメリカの中東政策の拠点である親米独裁政権ばかりである。なぜアメリカは自らの国益に反することをあえて実施したのであろうか?大きな疑問が残る。
シェールオイル産出の拡大
ところで、下の表を見ていただきたい。CIAの報告書に記載されていたシェールオイルの生産拡大の様子である。緑、青、水色のエリアは在来の油田からの産出量を示している。毎年ほとんど変動がない。
一方、黄色、赤、オレンジの線はシェールオイルである。これは2010年頃から急速に産出量が増大し、毎年ものすごい勢いで拡大していることが分かる。1、2、3、4の矢印は、将来の見込み産出量の異なった予測値である。

2010年から産出量が増大しているということは、2008年や2009年から産出拡大のメドが立ったと判断してよいだろう。
国際エネルギー機関(IEA)の予測によると、これからアメリカはエネルギーの自給が可能となるので、中東に依存する必要がまったくなくなる。
アラブの春を準備した時期との一致
さて、このように見ると、シェールオイルの産出拡大の見通しが立った時期と、米国務省がアラブの春の準備を始めた時期とがほぼ一致していることに気づく。
この一致を背景に考えると、アラブの春とはアメリカが中東から手を引くための出口戦略であった可能性が高いことが明らかとなる。
もしアメリカが急に手を引き、親米独裁政権の支援を停止したとすると、エジプトやチュニジアを始め中東か各国では反政府運動は過激化し、内戦状態に突入していたかもしれない。そのような状況を背景にして、現在のエジプトの「ムスリム同胞団」よりもはるかに過激なイスラム原理主義勢力による革命政権ができていたかもしれない。
そこでアメリカは手を引く準備として反政府運動の方向を誘導して独裁政権を平和理に打倒して、危機の温床となる独裁政権を事前に除去し、ソフトランディングさせる計画だったのではないだろうか?つまり、爆発する前に管理するという戦略だ。
覇権を自ら放棄する
これからエネルギーの自給が可能となったので中東から手を引くというこのような戦略は、なにを意味するのだろうか?その答えは明白だ。それはアメリカの覇権の放棄ということだろう。
これまで我々は、アメリカが経済的に立ち行かなくなった結果、覇権を失うというクラッシュのシナリオを考えていた。アメリカの巨額の赤字が原因で米国債とドルが暴落し、ドルは基軸通貨としての地位を失う。それに伴い、覇権も失墜するというシナリオだった。
だが、現実を見ると状況はまったくこれとは異なっていることが分かる。シェールオイルとシェールガスによるエネルギー革命の進行で、エネルギーの完全な自給と輸出が可能となるので、中東などの地域に深入りする必要はまったくなくなったということだ。つまり、自ら覇権を放棄するという戦略である。
これは今回発表になったCIAの未来予測分析、「グローバルトレンズ2030」にも明確に記載されている。この報告書では、2012年から2030年までの過程で、覇権を保持する国々が複数現れ、アメリカは多くの国々のひとつになる多極的な世界が見事に描写されている。
大変に興味深い分析だが、これは次回のメルマガで詳しく解説する。
コルマンインデックスが予告した変化
次のテーマに行く。マヤカレンダーが終わったので、コルマンインデックスを改めて評価してみる。
記事や本で何度も解説したのでご承知の読者も多いだろうが、コルマンインデックスとは、マヤカレンダーを人間の意識進化の予定表として理解する解釈だ。意識の進化が進展するにしたがって、あらゆる方面で以下のような変化が進むとしていた。何度も記事やメルマガに書いたが、再度掲載する。以下のような変化だ。
人間の意識の変化
1)物欲や他者の支配を欲する権力欲が衰退し、人間関係に最大限の喜びを見いだす意識状態になる。
2)将来の計画を志向する目的合理的な行動が希薄になり、生きている「いま」に最大の幸福を感じる意識に変化する。
3)競争で勝利し、権力を追い求める強い自我を持った権力型の人格から、多くの人を対話で説得できる対話型の人格へと変化する。
社会システムの変化
4)ピラミッド型の階層構造やそうした構造に基づく権力型の組織が崩壊し、メンバーの協調によるフラットなネットワークの組織が社会のあらゆる側面を担うようになってゆく。
5)無限の物欲の再生産と、無理な成長を強いる消費社会から、社会の実質的な必要性に基づいて生産する実質的な経済へと移行する。
6)根拠のない幻想的な価値に基づく金融資本主義から、必要なものとサービスの生産を中心とした実体経済に移行する。
7)第6サイクルの意識に基づいた古い社会集団への帰属意識が衰退し、国家の弱体化と消滅に向かう流れが出現する。
思想の変化
8)特定の民族のアイデンティティーに過度に固執する民族意識や国家主義が衰退し、普遍的な人類意識が出現する。
9)左翼と右翼、保守と革新というように二極に分化した見方から、どんな対立した見方にも共通点を見いだし、対立を統合する総合的な知へと移行する。
10)人間の外部に存在し、人間を支配する超越的な存在としての神の概念から、一人一人が神や仏の一部であることを実感する方向へとシフトする。
一言で言うとこの変化は、左脳に偏重した目的合理的な思考と行動が衰退し、右脳と左脳のバランスのよい統合のもとで「生きている瞬間」に喜びを見いだすことのできる統合意識が出現する過程だ。
その変化とともに、過剰な物欲をベースにした消費社会と金融資本主義、また支配欲を基本に成立するピラミッド型の階層構造の組織がほころびる。そして、必要なものを地域共同体の経済圏を中心に生産する実質的な経済システムと、個人をネットワークでつなぐフラットな社会組織が出現する。社会の多くの分野はこうした形態の組織によって担われるようになる。
このような変化の方向であった。またコルマンインデックスは、一般のマヤカレンダーの解釈よりも一年近く早い2011年10月28日に終了したが、この終了点をもって、意識の進化とそれに伴う社会変化が完成するとするものではない。終了点を向かえると、これから意識進化と社会変化を主導することになる因子がすべて出揃い、この方向に向かう変化は加速するとした。つまり、コルマンインデックスが終了してからは、変化はむしろ不可逆的に進行すると考えられていた。
コルマンインデックス通りの変化の方向
では、コルマンインデックスが予告した変化は実際に実現する方向に向かったのだろうか?
筆者がコルマンインデックスを知り、コルマン博士の論文や著作を読み始めたのは、2002年頃であった。この頃は、第一期のブッシュ政権の時代で、911の同時多発テロとアフガン戦争による国際秩序の根本的な変化は激しかったものの、世界経済は急速に拡大し、金融危機の発生などまったく想像さえできない時期であった。資本主義経済は不況という現象を完全に克服し、二度と不況は起こらないのではないかというニューエコノミー論がまだ一部で信じられていた時期だった。
そのようなとき、コルマン博士の論文や著作には金融危機が第5の昼と呼ばれる2006年11月24日から2007年11月18日までの時期に起こる可能性が高いこと、そして金融危機は次の第5の夜と呼ばれる2007年11月19日から2008年11月12日までの時期にさらに深化するが、各国の国際協調によって古い秩序はぎりぎりで維持される可能性が高いこと、そして階層構造と権力型組織のほころびが進み、フラットなネットワーク型組織が台頭することなどが述べられていた。
その予告どおり、第5の昼の期間にあたる2007年3月21日に、米大手証券のベアスターンズの破綻をきっかけに、サブプライムローンの破綻による金融危機が始まり、拡大した。
さらに、第5の期間にあたる2008年9月15日には、リーマンショックが起こり金融危機は一層深化し、また拡大した。だが、各国の国際協調による金融危機拡大防止に向けた努力が同時に始まり、金融システムの崩壊は回避された。
だが、金融危機がある程度落ち着いた後、コルマンインデックスが予告した変化はさらに一層加速した。以下のような出来事が3年満たない短い期間に集中的に起こった。
1)EUの信用不安によるEU分裂の危機とヨーロッパを席巻する大規模な抗議運動
2)アラブの春の始まりと独裁政権の打倒
3)世界同時不況の進行と失業率の急上昇
3)先進国にあけるオキュパイ運動と反格差運動の世界的な拡大
4)東日本大震災とフクイチの放射能漏れ
2008年から2011年の期間は、ベルリンの壁の崩壊から東ヨーロッパの社会主義国家が相次いで消滅し、最終的にソビエトの崩壊へと至った1989年から1991年をさらに上回る大変動の時期であった。
変動の背後で進行したコルマンインデックス的変化
このような大変動の背後では、コルマンインデックス的な変化が加速度的に進行していた。
オキュパイ運動のような反格差運動は、アメリカでもヨーロッパでも、ソーシャルネットワークの力を発揮して市民のネットワークを拡大し、地域共同体を主体にした自給自足型のコミュニティー農業の形成へと向かうグループが多数出現した。
また日本では、2009年に鳩山政権が誕生し、それぞれの地域を地産地消の「定住自立圏」として生活拠点化し、中央集権とは異なる分散型の地域経済の形成を目標にした。明治以来、国家主導の経済政策によって成長してきた日本にとっては大きな変化であった。
鳩山首相が第173回国会で行った所信表名演説は、この変化を強く反映している。以下である。
「地域の「絆」)
ここ十年余り、日本の地域は急速に疲弊しつつあります。経済的な意味での疲弊や格差の拡大だけでなく、これまで日本の社会を支えてきた地域の「絆」が、今やずたずたに切り裂かれつつあるのです。しかし、昔を懐かしんでいるだけでは地域社会を再生することはできません。
かつての「誰もが誰もを知っている」という地縁・血縁型の地域共同体は、もはや失われつつあります。そこで、次に私たちが目指すべきは、単純に昔ながらの共同体に戻るのではない、新しい共同体のあり方です。スポーツや芸術文化活動、子育て、介護などのボランティア活動、環境保護運動、地域防災、そしてインターネットでのつながりなどを活用して、「誰かが誰かを知っている」という信頼の市民ネットワークを編みなおすことです。「あのおじいさんは、一見偏屈そうだけど、ボランティアになると笑顔が素敵なんだ」とか「あのブラジル人は、無口だけど、ホントはやさしくて子どもにサッカー教えるのも上手いんだよ」とかいった、それぞれの価値を共有することでつながっていく、新しい「絆」をつくりたいと考えています。
幸い、現在、全国各地で、子育て、介護、教育、街づくりなど、自分たちに身近な問題をまずは自分たちの手で解決してみようという動きが、市民やNPOなどを中心に広がっています。子育ての不安を抱えて孤独になりがちな親たちを応援するために、地域で親子教室を開催し、本音で話せる「居場所」を提供している方々もいらっしゃいます。また、こうした活動を通じて支えられた親たちの中には、逆に、支援する側として活動に参加し、自らの経験を活かした新たな「出番」を見いだす方々もいらっしゃいます。
(「新しい公共」)
働くこと、生活の糧を得ることは容易なことではありません。しかし、同時に、働くことによって人を支え、人の役に立つことは、人間にとって大きな喜びとなります。
私が目指したいのは、人と人が支え合い、役に立ち合う「新しい公共」の概念です。「新しい公共」とは、人を支えるという役割を、「官」と言われる人たちだけが担うのではなく、教育や子育て、街づくり、防犯や防災、医療や福祉などに地域でかかわっておられる方々一人ひとりにも参加していただき、それを社会全体として応援しようという新しい価値観です。
国民生活の現場において、実は政治の役割は、それほど大きくないのかもしれません。政治ができることは、市民の皆さんやNPOが活発な活動を始めたときに、それを邪魔するような余分な規制、役所の仕事と予算を増やすためだけの規制を取り払うことだけかもしれません。しかし、そうやって市民やNPOの活動を側面から支援していくことこそが、二十一世紀の政治の役割だと私は考えています。
新たな国づくりは、決して誰かに与えられるものではありません。政治や行政が予算を増やしさえすれば、すべての問題が解決するというものでもありません。国民一人ひとりが「自立と共生」の理念を育み発展させてこそ、社会の「絆」を再生し、人と人との信頼関係を取り戻すことができるのです。
私は、国、地方、そして国民が一体となり、すべての人々が互いの存在をかけがえのないものだと感じあえる日本を実現するために、また、一人ひとりが「居場所と出番」を見いだすことのできる「支え合って生きていく日本」を実現するために、その先頭に立って、全力で取り組んでまいります」
以上である。
さらに、2011年の東日本大震災とフクイチの放射能漏れ事故以降、政府による復興の大幅な遅れが背景となり、膨大な数のボランティアが被災地に集中し、市民のネットワークで復興を支援する方向が生まれた。また、市民ファンドなどのNPOを経由して、市民自らが被災地の企業を資金的に支援するネットワーク型の組織が多数誕生した。
この動きは被災地にとどまらず、食料(Food)、経済(Economy)、介護(care)を地域で担う「FEC地域自給圏」の概念に結実し、会社組織には依存しない新しい生き方の試みとなり、拡大の兆しを見せた。
一方、アラブの春では、チュニジアのベン・アリ政権、エジプトのムバラク政権、リビアのカダフィー政権など、ミラミッド型の強固な権力構造を特徴とし、国民を長い間弾圧してきた独裁政権が、ソーシャルメディアとネットワークを駆使する市民の民主化要求運動によって打倒された。
さて、このようにざっと見ただけでも、リーマンショックが始まった2008年くらいから、コルマンインデックスが終了する2011年の末くらいまで、金融資本主義の弱まりと実質的な地域経済の勃興、階層型権力構造の弱まりとネットワーク型組織の台頭などのコルマンインデックス的変化が明らかに加速したことが分かる。
さらに、他者との競争やものの消費ではなく、仲間との絆や人間関係に最大の喜びを見いだす価値観、外部に存在する「神」ではなく、内在神を志向する思想の拡大などの内面的な変化も確実に進行していたように思う。
コルマンインデックスから決定的にずれた現状
このブログを始めたのは2007年5月だが、それからコルマンインデックスが終了する2011年の10月末まで、目の前で展開されるコルマンインデックスに予告された変化の加速を実感し、それこそ手に汗を握る思いで現実の変化を見ていたに違いない。筆者はまさにそうであるし、多くの読者の方がそうであるに違いない。
では、マヤカレンダーの一般的な終了日である2012年12月21日(日本時間は22日)が終わったいま、現状はどうなっているのだろうか?コルマン博士の言うように、コルマンインデックスの終了以降も予告された変化は加速しているのだろうか?
実は、2012年の後半あたりから、世界の現状はコルマンインデックスに予告された方向からは決定的にずれ、これまでの変化とは逆行した方向に動いている。それは以下のような変化だ。
1)アメリカや日本での強い中央集権的な政府の復権
2)金融緩和と公共投資を主体にした国家主導の経済
3)オキュパイ運動などの反格差運動の退潮
4)中東におけるイスラム原理主義政権の成立
5)金融市場の回復と金融資本主義の実質的な復権
このような変化だ。
反格差運動が完全に退潮するなか、アメリカでは、シェールオイルとシェールガスの本格的な採掘によるエネルギー革命の進展で将来的に景気が大きく上向く予兆が出てきているし、ヨーロッパでは、ECB(欧州中央銀行)によるPIIGS国債の無制限な購入発表でEUは危機を脱し、急速に投資が戻りつつある。その結果、地域ごとに分散した経済どころか、より強固な統合EUが将来出現する可能性が強まっている。
さらに、新たなクラッシュも予想された金融市場は順調に回復し、リーマンショック以前の水準を越える相場になっている。金融資本主義のほころびどころか、むしろ強化される流れだ。
これはまさに日本でもそうだ。日本における安倍政権の成立は、まさに強い中央集権的政府の復権を意味している。
このような動きのなかで、2011年までは注目されていたFEC地域自給圏や定住自立圏の構想はほとんど目にしなくなったし、また市民ファンドやNPOを主体にした地域経済形成の方向もかつてほど注目されることはなくなっている。
これから安倍政権のもとで、政府主導の一層の金融緩和と巨額の公共投資が実施され、政府主導の経済運営が強化される方向に進むことは間違いない。
かつて民主党政権が提唱していた地産地消の定住自立圏の構想などは、完全に消滅したと言ってよい。
なにが起こっているのか?
一時期までは、コルマンインデックスの予告する変化は確かに加速しつつあった。しかし、2012年からは、コルマンインデックス的な動きは停止し、あらゆる領域で、変化以前の状態に戻りつつある。
これはいったい何を意味しているのだろうか?一時期、コルマンインデックス的な変化が加速するように見えていたのは単なる偶然で、実際はコルマンインデックスは単なるニューエイジ系のファンタジーにしかすぎなかったのだろうか?
それとも反対に、実は現代の社会システムを揺るがす危機はこれから発生し、結局はコルマンインデックスの予告した変化が実現する方向に動いて行くのだろうか?
いまのところ、これはまだ分からない。読者の方はどう考えるだろうか?
ある種の体験をする一部の人々
一方、そのようななか、ある種の体験をする人々がどんどん増えているような印象がある。
やはり金融危機が始まり、コルマンインデックスの変化の加速が起こっているように見えたときから、筆者はある種の体験を報告するメールを多数いただいた。それはいまでも続いている。
これはメルマガに詳しく書いたので詳述はしないが、ブログでも簡単に紹介する。記事があまりに長くなるので、次回に書くことにする。
続く
新しい本の紹介
また新しい本が2冊出ました。表紙はセンセーショナルですが、中身はけっこうまじめです。これまでのメルマガや雑誌の記事の内容に一部加筆し、修正した内容です。いま日本は大きな転換点になっています。世界の現状を踏まえ、現在の日本の立ち位置を確認するにはよい本ではないかと思っています。よろしかったぜひどうぞ!


むちゃくちゃおもしろかった講談
筆者は月刊ザ・フナイの連載を書いていたが、読者の方に講談師の方がおり、会う機会があった。筆者は講談はこれまで聞く機会がなかったが、実におもしろかった!今後はスピリチュアル系の講談をやるそうである。サイトに音声ファイルがあるので聞いて見たらよいだろう。
田辺鶴瑛
筆者のいとこのブログ
筆者にいとこがスピリチュアル系のカウンセラーになっていたのを最近知ることとなった。以下にリンクする。よろしかったらどうぞ。
ねもとまどかの「宇宙のゆりかご」
本の出版のお知らせ
今度、また講談社から英語の本を出した。筆者も強く感じているが、やはり英語は仕事では必須となりつつある。しかし、実際に英語を使う相手は欧米人とは限らない。中国や韓国なのどのアジア出身の人々も多い。そのような状況のなか、この本では普遍的なコミュニケーションの手段としてのグロービッシュに注目し、これをマスターする方法を解説した。英語に関心がある方にはぜひお勧めしたい!
日本人が「英語ペラペラ」を本当に実現できる本 (講談社+α文庫)

また本が出ます。前著の続編にあたる本です。今度は今のシステムのつっこんだ解説と将来の予測です。よろしかったらどうぞ。
「支配ー被支配の従来型経済システム」の完全放棄で 日本はこう変わる コルマンインデックス未来予測[2020年までの歩み] (ヒカルランド)

また本を出版しました。今度は徳間書店からです。今回は、このブログの内容を大幅に加筆修正し、未来予測を行った本です。よろしければぜひどうぞ!
未来予測コルマンインデックスで見えた 日本と経済はこうなる(徳間書店)

今回、講談社から英語本を出版しました。通勤途中に電車の中で軽く読める本です。ちょっと英語に興味がある人はぜひどうぞ!
通じる英語 笑われる英語

「いったい世の中どうなっているんだ!こんな時はマルクスに聞け」(道出版)
体裁としては「資本論」の解説書のような本だが、マルクス礼讚の本ではない。われわれはこれからなんとしてでもサバイバルして行かねばならない。そのための状況認識のための書として有効だと思う。よろしかったらぜひどうぞ!

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このブログの基本方針を掲載しました。記事をお読みになる前にかならず一度はお読みになってください。
基本方針リンク
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意味産出の現場としてのBBSやブログ
また、私はいま日本で起こっている変化を以下のようにとらえております。もしよろしければこちらもどうぞ。
いま何がおこっているのか?
ヤスの英語
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リンゼー・ウィリアムスは外れたのか?大きく変化する状況、アメリカの復権?2
またあいかわらず遅い更新になってしまった。いつも読んでいただいている読者の方々には感謝する。
むちゃくちゃうまい醤油!
筆者は、隔月で高松の経済団体で講演会を行っている。そのとき、高松で評判になっているおいしい醤油のことを教えられた。小豆島の醤油である。早速、注文して見たが濃厚な味でものすごくうまかった!世の中にはうまいものがあるののだと思った。よろしかったらどうぞ。
金両醤油
講演会のご案内
また、講演会を依頼されました。よろしかったらぜひどうぞ!

ヤスのしゃべり場 vol.2
いよいよマヤカレンダーが本格的に終了します!一体なには起こるでしょうか?!
第2回のゲストは、某大手出版社ベテラン編集者の登場です。2007年からはじまった「ヤスの備忘録」から重要なテーマを絞り出し、編集者独特の観点から、眠っているヤスの魅力を引き出していただきます!
日程:12月22日 (土)
会場:お申込の方に直接ご案内いたします(東京都内)
料金:5,000円
予定時間:13:30〜16:40
13:30〜15:15 ヤストーク
12月22日はマヤカレンダーが終了する日本時間です!筆者には変化をリアルタイムで経験している多くの人々からいろんな情報が集まっています。これはブログやメルマガには書けません。直接お話ができる講演会だけで話すことができます。
また、政治経済、スピリチュアルを含め、とことん話すつもりです。日本は本当の岐路に立っています。多くの日本の指導者は中国を甘く見ています。私の得ている情報では、中国は本気です。ブログなどでは絶対に話せない情報を話すつもりです。
15:30〜16:40 ヤス&川島克之氏 対談&質問タイム
◎川島克之氏とは?
東京大学卒、某大手出版社編集者。
「高島康司氏に早くから注目し、高島氏のマジメな経済予測とトンデモ系予言への関心がどこでつながっているかが、とっても気がかり。
その奥にナニがあるのだろうか、それはもしかして新しい現実を思いのままに生み出してしまうカッキ的試みなのでは、との問いを胸に、
高島氏に迫りたいと思っている。」
17:00〜懇親会
申込希望の方は,必要事項をご記入いただき、下記までメールにてお願い致します。
yasunoshaberiba@gmail.com
おってご案内をお送り致します。
【氏名・ふりがな】
【〒・住所】
【連絡先(携帯優先)】
【参加人数】
【懇親会参加 有無 人数】
※懇親会料金は別途お知らせします(5,000円前後)
主催:しゃべり場事務局 島田
お知らせ
5月21日、ウエブボットの報告書の最新版が発表になりました。いま詳細な要約の作業を続けていますが、これまでのように「予言解説書」のような体裁で出すことはしないことにいたしました。詳細な要約はすべてメルマガに発表いたしますので、最新報告書の内容を知りたい方は、メルマガを購読なさってください。
記事全文の音声ファイル
記事全文を音声ファイルにしました。よろしかったらどうぞ。7日で削除されますので、お早めにどうぞ。
音声ファイル
お知らせ
講談社のサイト、プロジェクト・アマテラスに作品の投稿を求められました。以下のサイトで読むことができます。「試論、そもそも予言とはなにか?1」です。画面右側の「このプロジェクトの投稿」から見ることができます。よろしかったらどうぞ!
未来はどうなるのか
http://p-amateras.com/project/61
新しい本の紹介
「神霊の世界に覚醒して」サンドラ・インガーマン、ハンク・ウエスルマン著、高島康司、豊田泰士訳

このブログでも何度も紹介したことのあるシャーマンで人類学者、ハンク・ウエスルマン博士の名著、「Awakening to the Spirit World」の翻訳が完成した。2010年にアマゾンで1位になった本である。
本には、シャーマンの世界をトランス状態で経験しやすくさせるCDが付いている。本は、CDの使い方と、シャーマンの世界で体験する内容の解説書だ。筆者もCDを聞いて見たが、聞ききながら寝ると、たしかに多くの夢を見て、会ったことのない多くの人物が現れる。興味深い体験だった。
よろしかったらぜひどうぞ!
新しい本の紹介
また、ハンク・ウエスルマンの新書の翻訳が出ます。人類の起源など、ハワイの精神的な指導者から非常に興味深いスピリチュアルな事実が伝えられます。実に興味深い本です。ぜひどうぞ”
ハワイの長老が語り伝える先住民族の聖なる知恵

今度、ウィリアム・スティックエバース氏と対談本を出しました。かなり面白い本だと思います。よろしかったらどうぞ!
宇宙の設定を読み解く[BlackBox]超予測

また新しい本が出ます。今度は様々なサイクルに注目し、コルマンインデックス以後どのようなことが起こるのか解説した本です。ブログやメルマガの内容を大幅に加筆修正しました。
コルマンインデックス後 私たちの運命を決める 近未来サイクル

よろしかったらぜひどうぞ!
有料メルマガのご紹介
衆議院選挙が来週に迫っているが、これは今後の日本の将来を決めるもっとも重要な歴史的選挙となる可能性がある。
一方、12党派、1500人も立候補し、各党派がなにを主張しているのか皆目分からない状況が続いている。マスコミでも、1)TPPの賛否、2)消費税の賛否、3)原発の賛否など基本的な争点に対する態度だけで各党派の違いを解説しているが、これだけでは各党派がなにを基本にしているのか見えてこない。
そこで今回のメルマガでは、戦後の日本の歴史を概観していまの日本の陥っている問題の本質を解説しながら、各党派がなにを基本的に目指しているのか見て見た。
すると、いま日本の将来に対する2つの異なったビジョン対立しており、今回の選挙はビジョン選択の選挙であることが明らかとなった。それは次の2つのビジョンである。
1)市場原理を導入し、国民に自己責任を求めるシステム、中国と韓国には強く自己主張する外交
日本の成長をけん引した、かつてのような政府管理型のシステムには回帰できない。長期の低迷で将来的にも税収の伸びは期待できないので、このシステムを支える財源がないからだ。
このような状況でも国の発展を維持するためには、市場原理を導入して大規模な規制緩和を実施しなければならない。そして、年金や健康保健、そして生活保護などの社会保障費を切り詰め、どうしても最小限必要な場合のみ政府が援助するというように、国民が自己責任で生きるように促さなければならない。
また、外交では日米関係を強化して断固たる姿勢を堅持し、強い日本を目指す。
2)地域社会と地域経済を強化し、国民の生活基盤を強化するシステム、日中韓の東アジア共同体も視野に入れた外交
あからさまな市場原理の導入と社会保障費の削減は、格差を拡大させ、多くの国民を貧困化させる。これで需要は落ち込むので、デフレが続く。
だから、先に地域社会と地域経済を強化し、民間のNPOなどを通して国民が相互に協力して行政や社会保障を担えるシステムを構築しなければならない。このように、地域共同体を強化することで、安定した社会を再構築できる。これが実現できれば、内需も安定的に確保できるので、デフレスパイラルを脱却することができる。
また外交では東アジアを重視し、日中韓の東アジア共同体の構築も将来的に視野に入れる。
この2つの要素はどの党派にも存在する。しかし、どの党派もどちらか一方の特徴が強く出ていることは明らかだ。この2つの特徴を基準にして各党派を分類すると次のようになる。
1)の要素が強い党派
自民党、日本維新の会、みんなの党、新党改革
2)の要素が強い党派
民主党、日本未来の党、公明党、共産党、社民党、国民新党、新党大地
このような結果になった。かなり大ざっぱな見方だが、対立軸がはっきりした。
次に、特使能力を持つ人々から筆者が得た2013年以降の日本の将来のビジョンを詳しく紹介した。日本にとって、来年は相当に大きな転換点になるようだ。
次回は、さらに日本の将来に関する情報の紹介と、掲載が遅れているウエブボット最新報告書の要約を徹底して行う。
今回の記事
どうも風向きが大きく変わってきた。これがどのような動きなのか詳しく解説する。
次に、リンゼー・ウィリアムスの最新リーク情報を紹介する。
次に、今回筆者が監修した人類学者のハンク・ウエスルマンの新著、「ハワイの長老が語り伝える先住民の聖なる知恵」の一部を掲載する。画期的な本だ。
「財政の崖」とアメリカの覇権の失墜?
「財政の崖」の期限まであと22日となった。もしこの期限までにオバマ政権と議会との妥協が成立しない場合、「財政の崖」が発動し、米経済は失速する。するとアメリカは最大でマイナス4%の不況に入る可能性が出てくる。
さんざん報道されているので周知だろうが、ちなみに「財政の崖」とは次のことを指す。
1)ブッシュ減税の終わり
前ブッシュ政権は富裕層向けの減税である「ブッシュ減税」を実施した。これは時限立法なので、年内に期限が切れることになっている。期限が切れると減税は終わるので、いきなり増税になる。
2)自動歳出削減処置
政府支出のすべての項目から、容赦なく歳出を削減する。
この処置は、2013年1月2日から自動的に発動する。「自動歳出削減処置」では、10年間で2兆1000億ドルの予算を削減する計画だ。これは毎年、2100億ドルの削減となる。これは米国の全予算の5%の規模となる大変な削減だ。
これに、国債発行の上限を引き上げる「債務上限引き上げ法案」が加わることもある。
オバマ政権と共和党との協議が決裂し、「財政の崖」が発動すると米経済は失速することは間違いない。最悪な場合、マイナス3%の深刻な不況になることも懸念されている。
これが起こると、米国債の格下げとドルの下落、さらに米株価の下落も避けられなくなる。
すでに「財政の崖」は回避できないと見られているため、米国内ではすでに新規の雇用や投資が手控えられる方向に動いているのではないかと見られている。
「財政の崖」の発動から始まる米国の覇権失墜
このような状況なので、ネットを中心にして、「財政の崖」の発動から米経済は失速し、アメリカの覇権が失墜する最終過程に突入するとのシナリオが広まっている。
米経済失速の余波で中国経済も大きく減速するため、2013年は先の見えない混沌とした状態になるとの見方も強い。
これは、2012年末までにドルを無価値化させ、その後、アメリカでハイパーインフレを引き起こすとしているリンぜー・ウィリアムスのこれまでのリーク情報と一致したシナリオだ。
現実はシナリオとは正反対
しかし、実際に調べて見ると、「財政の崖」の発動は回避され、米経済は不況どころか、かなりの好景気に突入する可能性もあることが分かる。
もちろん、まだ「財政の崖」回避の協議が妥結するにはほど遠い状態だ。オバマの民主党と茶会派が強い共和党の協議は膠着状態で、決着する見込みはついていない。
昨年は、米国債の発行上限を引き上げるための「債務上限引き上げ法案」の可決で混乱し、このため大手格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズは、史上初めて米国債の格下げを実施した。これと比べると、今回は共和党の態度がはるかに弱く、妥結は時間の問題であるとの印象が強い。
それというのも、昨年は大統領選挙の前だったからだ。オバマを強く拒否する茶会派が強い共和党は、「債務引き上げ法案」を政局にして混乱させ、オバマ政権の無能ぶりを徹底的に見せつけることで、オバマを一気に追い込む。そして、翌年の大統領選挙を共和党に有利に展開しようとした結果、一切の妥協を拒否する強硬な戦略に出た。
しかし、今回は状況はまったく逆である。接戦を伝えられていたオバマは難無く勝利し、国民の信任を得た状況だ。茶会派にはかつてのような勢いはまったくなく、共和党は完全に守勢に立った状況だ。
そのため、最終的な妥結からはまだ遠いものの、多くの点で妥協が成立しており、交渉の妥結は時間の問題とも見られている。
焦点は富裕層への増税
妥協の結果、争点も一つに収斂しつつある。国民の2%を占める年収25万ドル以上(約2000万円以上)の層に増税を実施し、減税を中間層に拡大するというオバマの案だ。
共和党はこれに反対しており、逆に社会保障費の大幅な削減を要求している。
一方オバマは、富裕層への増税を共和党が妥協するならば、社会保障費の削減にも応じるとしているので、交渉が妥結するかどうかは、富裕層への増税に焦点が絞られつつある。はるかに妥協しやすくなっているという状況だ。
これは、一切の妥協を許さない頑強な共和党の姿勢に追いまくられた昨年の「債務上限引き上げ法案」ときとはかなり異なる状況だ。交渉は妥結し、「財政の崖」は回避される可能性の方がはるかに高い。
「財政の崖」が回避されるとシナリオは?
では「財政の崖」が回避されると、米経済は失速し、米国の覇権が失墜する最終局面になるとのシナリオはどうなうのか?
もちろん、そうはならない。それどころか、前回の記事にも書いたように、シェールオイルとシェールガスによるエネルギー革命に主導され、米経済は力強く回復すると見た方がよいだろう。
したがって、アメリカの覇権は簡単には失墜しないことは明らかだ。
予見可能な危機は起こらない
しかし、どうして想定されたシナリオは間違いなく外れるのだろうか?それは、「予見可能な危機は起こらない」という8月の記事に書いた原則が適用されるはずだ。該当する部分だけ、再度掲載する。
最悪のシナリオが想定できるとき、政府や関係機関はそれをを回避するために全力を尽くすので、最悪の危機は事前に回避されるからだ。
もちろん、回避行動を取ることができなかったとしたら、最悪のシナリオは現実のものとなる。たとえば、もし金融商品のCDOの破綻から始まった金融危機を手を打つことなく放置していたら、金融危機は拡大し、いまの世界経済のシステムはクラッシュしていたに違いない。
だが、最悪のシナリオが想定可能、認識可能である限り、そのようなことにはまずならない。危機のシナリオが予測できるとき、崩壊のプロセスは回避されるのだ。
いま世間では、危機のシナリオがたくさん出回っている。それらは論理的であるだけに、一見説得力があるように見える。たとえば、それは次のようなシナリオである。
緊縮財政に消極的なギリシャ政府とEUとの交渉が決裂し、金融支援を受けられなくなったギリシャがデフォルトする。ギリシャ国債は紙くずとなり、これを保有する世界の金融機関は巨大な損失を計上する。その結果、銀行間取引が縮小し、資金繰りに困った金融機関の連鎖倒産からリーマンショックを上回る金融危機が襲来するというようなシナリオだ。
これは、「~は~になる。したがって~のような危機が起こる」というように、現状の認識から危機の可能性を論理的に導くタイプの認識である。このような危機のシナリオが予見可能であるとき、関係機関はこれを回避するためにあらゆる手を打つ。その結果、危機は実際に回避され、予想は外れる。予想可能な危機は起こることはないというのはこの意味だ。
想定外の危機
本当の危機とは、事前に予想が不可能な想定外の危機である。そうした出来事は想定外であるので、論理的な予測を行うことは困難だ。そのため、事前に回避する処置を取ることは非常に難しい。
ちなみに、このブログを始めた2007年5月は、金融危機が起こる前であった。世界経済は不況や恐慌を完全に乗り越えたので、今後はテクノロジーの急速な進化がけん引する世界経済の未曾有の拡大が永遠に続くとするとするニューエコノミー論が一世を風靡していたときだ。
同じころには、フランシス・フクヤマの「歴史の終わり」という本がまだ強く信じられていた時期でもあった。この本は、アメリカは共産主義に勝利したので、アメリカ流の自由主義に基づく民主主義が世界をリードし、全世界が民主化し永遠に発展するだろうという内容であった。
しかし、その後数年で起こったことは、これらの予想がすべてなんの根拠もない幻想であることを暴き出した。サブプライムローンの破綻と2008年9月のリーマンショック、2010年2月から始まったアラブの春、2010年から始まり、いまも続くPIIGS諸国の財政破綻とユーロの信用危機、メキシコ湾の原油流失事故、2011年3月11日の東日本大震災といまも続くとフクイチの放射能漏れ事故など、過去のすべての楽観的な見通しを吹きどばす未曾有の危機の連鎖であった。
これをそれ以前の2002年から2007年の5年間と比べると、この期間の危機がいかに多かったかが分かる。2002年から2007年の期間の目だった出来事は、イラク戦争、スマトラ大地震、ニューオリリーンズが冠水したハリケーン・カトリナなどだ。危機の数は圧倒的に少ない。
これを見ると、やはり2007年から2012年は未曾有の危機が連鎖した時期であったと改めて思い知らされる。
これらの危機に特徴的なことは、これらの出来事が起こることはだれも予想できなかったことである。つまり、想定外であったことだ。金融危機しかり、アラブの春しかり、東日本大震災しかりである。もしこれらの危機が少しでも事前に予測できていたのなら、事前に回避処置が取られ、パニックが起こるほど危機は拡大しなかったはずだ。
東日本大震災のような自然災害でもそうだ。いまとなってみれば、2日前からM6を越える地震が相次いで起こったり、震源域上空の電離層の温度が極端に高いなど、数々の予兆があった。もしこれらの予兆を事前に把握できていたなら、早期の避難勧告を出すことができ、大惨事は回避されていたかもしれない。
このように、予測不可能で想定外の出来事こそ危機の本質であり、パニックを引き起こすのである。
本来の危機は、「~は~になる。したがって~のような危機が起こる」というように、現状の認識から危機の可能性を論理的に導くことは不可能なのだ。それは、想定可能な認識の外部にある。つまり、危機は認識の極北に存在するからこそ危機なのだ。
筆者は、認識の極北に存在する危機を予見する手段としてサイキックな人々の能力や、スピリチュアル系の枠組みなどが使えるかどうか試して見た。
しかし結果は芳しくなかった。筆者が信頼するほんの一握りの例外を除いて、ほとんどの予言は大きく外れた。これは、サイキックな特殊能力やスピリチュアル系の枠組みを使っても、認識の外部にある出来事を予見することがいかに困難であるのか証明している。
ではアメリカの覇権は?
では、アメリカの覇権はこのまま継続し、2013年はそれこそ2008年9月のリーマンショック以前に回帰したような世界に戻ってしまうのだろうか?
実はまったくそうではない。アメリカの覇権は、失墜して崩壊するというようなハードランディングとはおおよそことなる方向で、確実に退潮する。
だがこれは、「認識の極北に存在する危機」をあえて認識することを要求する。
記事が長くなるので、これは次回の記事、ないしはメルマガで詳しく掲載する。
リンゼー・ウィリアムス最新情報
次のテーマに行く。前回の記事の投稿欄でも紹介されていたが、12月4日、リンゼー・ウィリアムスはアメリカの長命な陰謀系ネットラジオ、アレックス・ジョーンズの「インフォウォードットコム」に出演し、入手した最新情報を公開した。
しかし内容はというと、先の「予見可能な危機は起こらない」を反映するかのように、内容がかなり薄いものであった。
アレックス・ジョーンズの質問
番組では次の点をアレックス・ジョーンズがしつこく質問した。
グローバルエリートは、2012年末までにドルを無価値化させ、大幅に減価した米国内の資産を買い占めた後、アメリカを再建するためにニューワールドオーダーを適用するということだったが、そのような動きにはまったくなっていない。いったいなにが起こっているのか?
また、原油価格は1バーレル、150ドルを越えて上昇させるとも言っていたが、これも起こっていない。計画に変更でもあったのか?
リンゼー・ウィリアムスのインタビューは、このような質問に答える形で行われた。だが、リンゼー・ウィリアムスは話が頻繁に横道にそれるなどして、内容はあまり濃いインタビューとはならなかった。
計画の変更について
・つい最近私は、またグローバルエリートからコンタクトされた。会話は3時間を越え、彼らの詳細な計画について教えられた。
・グローバルエリートは2012年の終わりまでにドルを崩壊させると言っていたが、彼らはいまはまだその時期ではないと考えている。ドルを崩壊させるという計画には変更はないが、時期が変わった。今後4年かけてゆっくりとドルを崩壊させるという。
・選挙の後、私に情報をリークしてくれているグローバルエリートは今後4年間の計画を伝えてくれた。それは10項目ある。(※しかし、ウィリアムスの話はそれるので、すべての項目は話さなかった)
・グローバルエリートはアメリカの債務はまだ十分な大きさではないので、ドルを崩壊させる計画を延期した。
・今後4年間かけて、米政府、ならびに米国民の借金が増え続けるようなメカニズムをスタートさせる。財政の崖の問題に決着がつき次第、あらゆる分野での増税が計画されている。多くの米国民は支払いに困り、借金を増加せざるを得なくなる。
・そのような状況になったときに、デリバティブを崩壊させ、ドルを無価値化するかねてからの計画を実行する。これは2016年に実行する予定だ。そのときには、金の価格は1オンス、3000ドルになる。
グローバルエリートの混乱
・いまグローバルエリートのなかで大きな変化が進行している。いまでは3つのグローバルエリートが存在し、それぞれ異なった計画で動いている。それらは以下のグループだ。
1)伝統的なグローバルエリート
私に情報をリークしてくれている軍産エネルギー複合体の伝統的なグローバルエリート。
2)グローバルエリートの反逆者
伝統的なグローバルエリートは、オバマを大統領としては望まなかった。なぜなら、オバマは彼らとの約束を反故にし、裏切ったからだ。
だがオバマは当選してしまった。もうオバマは伝統的なグローバルエリートではコントロールすることは不可能な存在になってしまった。オバマは独立したグループを形成している。
3)中国とロシアをはじめとしたBRICs諸国のグローバルエリート
オバマ以外にも伝統的なグローバルエリートではコントロールすることのできない第3のグループが存在する。それは、中国とロシアをはじめとしたBRICs諸国のグローバルエリートだ。
このように、グローバルエリートと言っても3つのグループに分かれており、三つ巴の闘争が起こっている。
以上である。
残念ながら、今回は長いインタビューであるにもかかわらず、注目すべき内容はさほどなかった。リンゼー・ウィリアムスも言っているように、他に大きな力を持つグローバルエリートが出現しており、軍産エネルギー複合体を代表する伝統的なグローバルエリートには、かつてのような力はもはやないことを伺わせた。
ハンク・ウエスルマンの最新刊
最後のテーマに行く。人類学者で自らもシャーマンのハンク・ウエスルマンの新著、「ハワイの長老が語り伝える先住民の聖なる知恵」の内容紹介である。
監修して思ったのだが、これは活気的な本だ。ぜひ一読願いたい。読むと、心の深い部分がどこか大きく変化するのを感じる。今回は、筆者が書いた監修者の解説部分を掲載する。
監修者による解説
この本は、古人類学で自らもシャーマンのハンク・ウエスルマン博士が著した「Bowl of Light」の全訳である。
ハンク・ウエスルマンは、コロラド大学ボーダー校で動物学を専攻し、カリフォルニア大学バークレー校で人類学の博士課程を終了したバリバリのプロの人類学者である。
2010年10月、エチオピアで約440万年前の人類、アルディピテクス・ラミダス(ラミダス猿人)の全身化石が発見され、猿人と人類とを結ぶミッシングリンクが見つかったとされたが、ウエスルマンはこれを発見した国際調査隊のメンバーでもあった。ラミダス猿人の特徴はこの調査隊に参加した人類学者たちが書いた11の論文に詳しくまとめられているが、ウエスルマンもこの論文の執筆者の一人である。現在はハワイ大学などで講座を持っている。
しかし、ウエスルマンには人類学者とはまったく異なった顔がある。それはシャーマンとしての顔である。いや、ウエスルマンがシャーマンの研究者であるというのではない。彼自身がシャーマンなのだ。
30歳の時の体験
ウエスルマンは、アメリカの深夜ラジオの「Coast to Coast AM」に出演し、シャーマニズムに目覚めた自分の体験を詳しく語っている。
ウェセルマンは60代前半であろう。ウエスルマンが博士課程で学んでいた30歳のころ、スーダンで行われた人類学の調査に参加した。目的は猿人の化石の発掘である。調査隊は現地に長期滞在するため、現地人の部落とはひときわ友好な関係を結ぶように努力した。発掘にも多くの現地の人達が協力した。
あるときウエスルマンは、発掘のあと現地の人々とくつろいでいた。すると急に、明らかに誰かに見られているという強い実感に襲われた。その感じは時間が経つにつれ強くなった。すると、目の縁にちらっとトラの皮を被ったような生き物の姿が見えた。そばにいた誰にも見えないようだった。すると、近くにいたシャーマンだけは見えるようで、その生き物を自分とともに凝視していたという。
ウエスルマンは現地語で「いまのはなにか?」とシャーマンに聞いた。すると、「霊だ」という答えがかえってきた。
この体験の後ウエスルマンは、たびたび同じような生き物と遭遇するようになった。それはまさに、自分が人類学者として研究している伝統的な部族社会の神話に出てくるような生き物を、じかに体験するようなことだった。
スピリチュアルウォーカー
しかし、ウエスルマンの体験はこれに止まらなかった。これはほんの始まりにしかすぎなかった。
1985年の夏のある日、深夜ハワイの自宅の寝室で妻と休もうとしていたとき、心臓の鼓動が頭の中で鳴り響いたかと思うと、いきなり鼓動が止まった。するとウエスルマンは、自分の体を抜け出て別の人間の体に入ったのに気づいた。ハワイの自宅とはまったく異なる環境にいるのが分かった。それは、自意識が二つあるような状態だった。向こう側の世界にいる別の人物の意識があるが、それをウエスルマンの意識が客観的に観察しているというような状態だ。
ウェセルマンが入った人物は、20代後半の屈強なハワイ原住民の青年だった。彼の名前はナイノアといった。ナイノアは、自分が属する部族から未知の土地の探検を命じられ、長期間の旅に出たところだった。そこは、熱帯雨林の原生林に覆われた土地だった。
これ以来、ウェセルマンは幾度となくナイノアになり、彼の世界を体験した。体験は、たいてい寝る前になんの予告もなくいきなりやってきた。そして、ナイノアとして熱帯雨林のジャングルを探検するうちに、ナイノアが「偉大な時代」と呼ぶ太古の時代があったことを知った。それは249世代前、つまり約4900年前であった。ナイノアの探検している熱帯雨林のジャングルにはときおり、巨大なビルの残骸のようなものが見られた。
なんとそこは、4900年後のカリフォルニアであった。現在のカリフォルニアのかなりの部分は水没しており、ところどころに陸地が残っているような状態だった。
85年から89年の4年間、ウエスルマンは幾度となくナイノアになり、ナイノアの世界を体験した。その後、体験の内容を本にまとめた。これが「スピリチュアルウォーカー」だ。1995年にアメリカでベストセラーになっている。
ウエスルマンのその後
「スピリチュアルウォーカー」の執筆以降、ウエスルマンはプロの人類学者らしく、自分の体験した世界の解明に情熱を注いだ。自分の体験した世界は、特定の周波数の脳波のもとで現れる世界であり、実は我々が体験できる現実はひとつではなく、異なった種類の脳波に合わせて複数存在していることが分かった。
ウエスルマンが体験した世界は、4から7ヘルツのシータ波のもとで現れる世界だった。ウエスルマンの脳に興味をもった大脳学者が彼の脳波を計測したところ、シータ波の数値が異常に高いことが分かった。
ウエスルマンは、シータ波から現れる世界は、多くの伝統的な部族社会でシャーマンが体験している世界であり、それは、どの部族社会でも行われているドラムの特定のリズムを再現することで、現代のわれわれも比較的に難無く体験できることを発見した。
詳しくは前著、「神霊の世界に覚醒して」(道出版)を参照するとよいだろう。
ウエスルマンのワークショップ
いまウエスルマンは、古代から延々と受け継がれてきたドラムのリズムに合わせ、自分が体験した世界を多くの人々にも体験してもらうウエスルマンを多数開催している。そうしたウエスルマンでは、普通の現実とは異なった次元に存在する新たな世界と、そうした世界に存在する生き物たち(霊たち)を直接体験できるという。
いつものワークショップは、大学や学校などの普通の環境で行われる。ときおり、遠方の霊と出会うためにエジプトなどにツアーを敢行し、ピラミッドや古代の神殿の中で行うのだという。
ウエスルマンは自分の体験をブログで詳しく報告している。その報告には驚愕するものがある。
Shared Wisdom
http://www.sharedwisdom.com/
精神の進化の考え方
ところで、この「ボウル・オブ・ライト」は、ハワイの精神的指導者の最高位にいるカフナとの接触を通して教えられた、人間の魂の本質について詳しく解説している。
ウエスルマンによると、人間の精神はこれまで4つの段階を経て進化し、いま最後の第5の段階に入り、意識の驚異的な覚醒が進んでいるのではないかと考えている。
第1段階ー後期旧石器時代
人間はまだ周囲の自然と完全に同一化し、分離していない段階。周囲の自然すべてが意識をもった生きた存在として信仰の対象となるアニミズムが一般的。シャーマンが媒介者。
第2段階ー新石器時代
まだアニミズムの状態にあるが、女性の繁殖力が崇拝の対象として突出してくる。まだ聖職者や宗教組織のようなものは存在しない。
第3段階ーバビロンからギリシャ、ローマ帝国時代
崇拝の対象が自然そのものや女性の繁殖力ではなく、神という特定の対象に限定されてくる。多くの神々がおり、それらは階層化される。専門の聖職者が現れる。
第4段階ー過去2000年の西欧文明
多神教の神々に代り、絶対的な唯一神が崇拝の対象となる。一神教の神を祭る巨大な宗教教団が台頭する。
第4段階の終わりー現代
科学の発達により、一神教の教えが無効であり、神話でしかないことが証明された時代。多くの一神教が信用を失墜する。
第5段階ー2012年前後にやってくる新しい精神の時代
これまで「神」と呼ばれ、崇拝されてきた超越的存在を個々の人間が自分の内面に直接体験できるょうになる時代。このため、聖なるものを信者に伝える聖職者の必要性はなくなるので、宗教教団のような組織も消滅する。新しい神秘主義のはじまりの時代。
ウエスルマンは、このような人間の精神の進化をベースに、いままさに人々が覚醒し、新しい精神に目覚めようとしていると考えている。
第5段階の精神性とは
いま、2012年も終わろうとしている。ということは、すでに我々は第5段階の精神性が開花する時期に入っている。では、ウエスルマンの考える第5段階の精神性とはどのようなものなのか?
ウエスルマンはこれを具体的にイメージできるエッセーをブログに掲載している。本書の理解の助けになると思い、全訳することにした。
The New Mysteries
http://www.sharedwisdom.com/article/new-mysteries
新しい神秘
ハンク・ウェセルマン
私のようなシャーマニズムを専門にする人類学者の視点から「私達の精神構造がどのようなものであったのか」、また「私達の精神はこれからどのように変化するのか」という問いに答えよとするとき、すでに起こっているいくつかの出来事から考えなくてはならない。
すでに起こっている出来事
たとえば、世界中どこを見渡しても、多くの宗教があるので、人間は自分よりも偉大な存在を心理的に必要としていることは明白だ。
第二に、現在は大きな変化のときであり、これまであったさまざまなものがバラバラになりつある。精神的なより所を求める多くの人々が既製の宗教を去り、西欧とは異なる伝統に引き寄せられている。
そして第三に、過去20年間、古い神秘主義の伝統を掘り起こすさまざまなサイトやワークショップ、そして膨大な本が出版されている。これを見ると、興味深い問いが自然と沸いて来る。
それは、2012年でひとつのサイクルが終わり、次の新しいサイクルが始まるにあたって、我々が本来何物であり、また何物になろうとしているのか明確にできるように、過去の神秘主義の英知を新しく鍛え直すべきではないのかという問いである。
神秘主義の道
シャーマンの世界では、シャーマンの伝統を単に維持するのではなく、伝統に新しい精神性を付け加え、絶えず刷新して行くことが求められている。そうすることで、古代から受け継がれている神秘主義の道が、これを受け継ぐものにとって意味のあるものとなり、必要不可欠なものとなるのである。
2012年のサイクルの終わりと次のサイクルの開始に際して、我々には祖先と同じ聖なる責任がある。この責任をまっとうするためには、宗教を含め、すでに役に立たなくなったさまざまなものを手放さなければならない。
それは、古いものの破壊だけではなく、新しいものの建設でなくてはならない。つまり、これからやってくる次のサイクルのための精神的な基礎を構築し、次のサイクルに見合った新しい世界を創造しなければならないのである。これは最大の努力を要求する仕事である。
これがどういうことか分かりやすくするために、深層心理学者のカール・ユングが出会ったマックス・ゼラーという人物の夢の話があるので、それを紹介しよう。
1940年代の終わりにユングは、友人のマックス・ゼラーという人物から、彼が繰り返し見た夢について告げられた。
夢ではあらゆる人種と文化の膨大な数の人々が、神殿と思われる建物の基礎を作っている。そして、地平線まで続く恐ろしい数の人々が多くの柱を立てているのが見える。その中には、夢を見ているゼラー自身もいた。
ゼラーはユングにこの夢の意味を聞いた。ユングは、神殿は新しい宗教の象徴であり、すでに多くの人々がその新しい宗教とかかわっているということだと述べた。
ゼラーがどうしてそのような解釈なのかと聞くと、ユングは、自分の多くの患者が同じような夢を見ているからだと答えた。ゼラーはこの新しい宗教を作るのにどのくらいかかるか聞くと、ユングは目を輝かせ「300年くらい」と答えた。
私はこの話を、何年も前にユング協会が発行する文献で読んだ。それ以来、この夢の意味とユングの言わんとしたことがなんであるのかずっと考えてきた。
新しい精神の形
300年。この期間はローマ時代にザデキムと呼ばれるユダヤ人の小集団が結束し、キリスト教を公式に認めさせるまでにかかった時間だ。それはちょうど26000年のサイクルの第3段階に当たっている。西暦325年のコンスタンティン皇帝の改宗で、キリスト教は一気に拡大した。ローマ帝国の軍事力に支えられ、それから1700年間キリスト教は世界を席巻した。
我々はいま、サイクルの最後のステージである第4段階の最後の時期にいる。それに対する反応として、神秘主義、シャーマニズム、仏教、道教、カバラ、スーフィー、グノーシス、そして自己覚醒を促進するあらゆる教えの助けによって、より多くの人々がこれまでの古い信仰と信念を打ち破り、拡大した本来の自分を受け入れ、自分がこれから何物になろうとしているのか理解し始めた。
一層多くの人々が、自分の中の集合無意識に眠っている元型とつながる方法を模索しているのだ。なぜなら、元型は我々に協力し、我々を助けてくれる大きな力であるからだ。神秘主義の伝統は、どの時期にも元型とつながる方法を模索している。
これは、すでに始まっている新しい精神の形をわれわれの内面に構築する運動の一部である。それが新しい神秘主義の方向である。新しい神秘主義こそ、ユングが「新しい宗教」と呼んだものなのだ。
これは深く考察するに値するテーマである。今後数カ月でもっと詳しく説明するが、今回は新しい神秘主義の基礎がどのようなものなのか簡単に素描する。
基礎
どんな時代においても、神秘の発見は自己発見の過程で始まる。それは、我々は何物であり、本当はどんな存在なのか、そして我々はどこから来て、いまここにいる意味はなんなのかという問いに答えることである。このような問いに答えることで、今の人生の意味が分かるのである。
これらの疑問に答えて行く過程は、タマネギの皮を一枚づつ剥いて行く過程に似ている。つまり、友人や家族、また社会が作った自分のアイデンティティー、さらに、自分がどうあるべきか決めている社会的な価値観やモラルなど、自分を外側から規定している自己像を一枚づつ剥がして行く作業である。
この皮剥きの作業が進むにつれ、われわれの魂の本質のようなものが姿を現してくる。魂は、両親がだれであるかというような、われわれの生い立ちとは一切関係のない実体である。
このような、本来の自己の発見の次に待っているのは、こうした自己と、家族や友人、そして社会との関係を再度構築することである。神秘主義の道は周囲との不調和は求めない。もちろん、このような不調和は必然的に起こることもあるが。
我々が通る唯一の道
こうした神秘主義を実践すると、本当の神秘がわれわれを誘う。その英知を通して、現実の真の姿や、そうした現実と本来の我々がどのような関係を持つのか学ぶことができる。
私の経験では、このような英知は、既存の信念の体系や既製宗教の信仰では得ることはできない。この英知を得るためには、我々の中にもあり、周囲にもいつでも存在している不可視の世界を直接体験しなければならない。このような体験のみが、われわれを本格的なイニシエーションへと導くのである。
この体験をすると、すべてが変わってしまう。すべての存在がすべてのものと結び付いているのが分かるからだ。そして、意識こそ、すべてのものが関係付けられ、関係が維持される場なのだとうことを実感する。
これを体験すると、今度は我々が自身も、すべてのものをものすごい生命力で結び付けている場(意識)の一部であることを実感する。この場(意識)こそ「神」と呼ばれるものである。
生命力の場に関する研究で分かったことは、「神」は、ものや名詞で表すことのできる存在ではないということだ。「神」というのは動詞であり、プロセスなのだ。それはあらゆる存在にあるプロセスであり、超越的でもあり内在的でもある力である。それは、遠くにありながらもいたるところに偏在する力だ。それは、ここにもあちらにもあり、上にも下にも、中にも外にもある。
源泉
西欧の文化で「神」と呼ばれている存在の真の姿は、道教では「道」と呼ばれ、他の教えでは「源泉」と呼ばれるような、始まりも終わりもない光の場のことだ。それは、潜在的な力をもった時間のないエネルギーの海である。すべての存在がこの光の現れなので、この光はいたるところに存在している。
これこそ、多くの神秘主義者が「形を越えた光」そして「光を越えた形なきもの」と呼ぶものの実体である。
これは、我々の祈りの言葉に耳を傾け、ときおりわれわれにメッセージを送ってくるような神的存在ではない。それとは異なるものである。神的存在は、われわれが生まれ落ちた瞬間に神の光を吹き込んだわれわれ自身のハイアーセルフ、ゴッドセルフのことである。
これとは対照的に、光の場、大いなる中心の太陽は非人格的である。それは遠くにある。だが私の経験では、うまく条件が整えば、この光の場は我々の働きかけに反応する。この反応を受け取ったものは本質的に変容してしまう。そしてそれに合わせて世界も変容する。
探求
まず真理の探求は、本来の自己の発見から始まる。この発見があると、覚醒とか気づきと呼ばれる不可逆的な過程が始まる。現在このような探求は、十分に管理された既成宗教の境界の外側で行われているが、すでに数千万人が参加している。
数千万人が同時に参加するこの過程で、60年前にマックス・ゼラーがカール・ユングに報告した新しい宗教を打ち立てる過程が静かに進行しているのである。今後、これが既存の宗教に置き換わるか、または既存の宗教的伝統を本質的に変容してしまうはずだ。ハイテクとグローバルなコミニュケーションが発達した現代にあっては、この過程は300年などという時間はかからない。はるかに短い時間で達成できるはずだ。
いま出現しつつあるこの新しい神秘主義は、ひとつ重要な質問を投げかけてきている。それは次のようなものだ。
我々ひとりひとりはどうやって人間という存在を定義するのか、そして人間とはなになのかということである。
これはとってもよい質問である。なぜなら、この神秘主義の道を通してこそ、われわれが本来なるべき存在になれるからだ。
以上である。
このエッセーは実に興味深い。進化した精神性がどのようなものになるのか、具体的に説明し、描写している。一言で言えば、偉大な超越性の存在を、個々人が自分の内面に直接体験するということである。これが覚醒であり、気づきであるという。
本書では、ハワイのカフナの言葉を通して、この覚醒の内容が一層具体的に説明される。
読者の方はどのように感じるだろうか?
以上である。
どうも転換点はこれから来るようだ。
新しい本の紹介
また新しい本が2冊出ました。表紙はセンセーショナルですが、中身はけっこうまじめです。これまでのメルマガや雑誌の記事の内容に一部加筆し、修正した内容です。いま日本は大きな転換点になっています。世界の現状を踏まえ、現在の日本の立ち位置を確認するにはよい本ではないかと思っています。よろしかったぜひどうぞ!


むちゃくちゃおもしろかった講談
筆者は月刊ザ・フナイの連載を書いていたが、読者の方に講談師の方がおり、会う機会があった。筆者は講談はこれまで聞く機会がなかったが、実におもしろかった!今後はスピリチュアル系の講談をやるそうである。サイトに音声ファイルがあるので聞いて見たらよいだろう。
田辺鶴瑛
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