第9サイクルでいったいなにが起こるのか?11
相変わらずの忙しさにかまけていて、更新が大幅に遅れてしまった。いつも根気よく更新を待ってくださり、記事を読んでくださっている多くの読者の方々に感謝する。
新しい本の紹介
今度、また講談社から英語の本を出した。筆者も強く感じているが、やはり英語は仕事では必須となりつつある。しかし、実際に英語を使う相手は欧米人とは限らない。中国や韓国なのどのアジア出身の人々も多い。そのような状況のなか、この本では普遍的なコミュニケーションの手段としてのグロービッシュに注目し、これをマスターする方法を解説した。英語に関心がある方にはぜひお勧めしたい!
日本人が「英語ペラペラ」を本当に実現できる本 (講談社+α文庫)

ヤス先生の
未来社会創造講座 勉強会
勉強会がすごく盛り上がっています。ご都合がよろしければぜひどうぞ!
講演会の御礼
昨日の講演会は大変に盛況だった。来てくださった方々には本当に感謝する。次回は9月4日の日曜日を予定している。
大阪の講演会
大阪で講演会を行うことになった。前世リーディングの高橋良則さんと一緒である。近隣にお住まいの方はぜひどうぞ。
『THE NEXT EARTH~コルマンインデックス最終章と近未来の地球~』
■詳細 ⇒ http://kokucheese.com/event/index/14205/
【日時】8月7日(日)11:00開演・19:30終了
【会場】新大阪丸ビル新館(新大阪駅徒歩3分)
大阪府大阪市東淀川区東中島1丁目18番27号
【主催】NPOフェニックスジャパン
【問い合わせ】 phoenixjapan1@gmail.com
記事全文を音声ファイルにしました。よろしかったらどうぞ。3日で削除されますので、お早めにどうぞ。
音声ファイル
予言解説書18の有料配信
最新版 「予言解説書18」が完成しました。これは、ウェブボット最新報告書、「来るべき未来の形0巻9号」の詳細な要約です。今回は内容が濃く、普段の1.5倍の分量があります。新しい磁極の出現、「ドルの死」の過程などいよいよかと思わせる内容です。入手を希望する方は筆者まで直接メールください。
info@yasunoeigo.com
有料メルマガのご紹介
前回はアメリカのデフォルトの可能性について詳しく解説した。
周知のように、アメリカの手持ちの資金がなくなり、国債の償還や連邦政府職員の年金や給与の支払いに困る状況になる期限は8月2日である。8月2日までに借金の上限引き上げ法案を可決し、新規に国債を発行できる状況になっていなければ、連邦政府はデフォルト(破産)することになる。
しかし、このような状況にもかかわらず、民主党と共和党の交渉は一向に進んでいない。逆に議会は、デフォルトなどあり得ないととことん楽観しているのが現状だ。
一方オバマ政権は、「憲法修正条項第14条4項」をとことん拡大解釈し、上限引き上げ法案そのものの存在が違憲であるので、これには従う必要はまったくない。なので、国債は大統領の権限で自由に発行できるというウルトラCの抜け道を考え始めた。
しかし、これは米憲法を神聖視する茶会派の猛烈は反発と抵抗運動を引き起こす可能性があり、この方法の採用は非常に危険な賭けとなる。
実はアメリカのデフォルトはこれが初めてではない。1979年に一時的にデフォルトしている。最後に、このときにどのようなことが起こったのか解説した。それは、米経済の失速と3年以上にわたる不況の始まりである。
前回はこのような内容を解説した。
今回の記事
占星術師で金融コンサルタントのウィリアム・スティクエバース氏よりいまのアメリカ国内の雰囲気を伝えるメッセージをもらった。これを翻訳し掲載する。
次に、コルマン博士の最新論文を紹介する。いつものように、キクチさんから翻訳をいただいた。
楽観するアメリカ
すでにメルマガでも詳しく解説したが、借金の上限引き上げ法案の交渉がこのまま難航し、民主、共和両党の間で妥結できなければ8月2日にはデフォルトを宣言しなければならなくなる。法案の文書化と手続きにはある程度時間を要するので、交渉妥結の最終期限は7月22日になる。もしこの日までに交渉が妥結しなければ、デフォルトへのカウントダウンが始まる。
しかしながら、このような状況にもかかわらず、アメリカ国内は楽観論が覆っている。どの経済記事を読んでも、「民主党、共和党とも政治的な脅しと駆け引きのために上限引き上げ法案を使っているだけだ。最終的には妥結し、法案が可決されることは両党とも承知をしている」、「アメリカがデフォルトするとはもともと考えられないことなのだ」、「どっちにしろぎりぎりで可決するに決まっている」などの楽観的なフレーズが紙面で踊っている。
また、エコノミストも「いま、まことしやかにささやかれている米国債の格下げのうわさは限定的な影響力しか持たない」、「米経済はファンダメンタルがしっかりしており、これからも順調に成長する」などあまりに楽観的なコメントばかりが目立つ。
サブプライムローン破綻の前夜に近い楽観さ
ブログの記事にも何度も書いたが、この楽観性は、住宅価格の下落から、ローンをミンチのように集めて組成した金融商品、CDOの破綻へと拡大し、金融危機を引き起こした2007年春のサブプライムローン破綻と実によく似た状況だ。
2007年の初旬までは、住宅価格の下落からサブプライムローンの破綻と金融危機を警告するエコノミストは少数だが存在した。しかし彼らは、あらゆるメディアで袋だたきにされ、「金融破綻などあり得ない」という空気が全米を覆っていた。破綻を予期する雰囲気では全くなかった。
上限引き上げ問題でデフォルトの可能性が高くなっている現在のアメリカも、当時の雰囲気に極めて近いように思う。
ウィリアム・スティックエバース氏からのメッセージ
このようななか、ニューヨークの著名な占星術師であり金融コンサルタントのウィリアム・スティックエバース氏より、筆者のフェースブックにメッセージをいただいた。現在のアメリカ国内の雰囲気をよく伝えていると思うので、全文を翻訳して掲載する。以下である。
なおスティックエバース氏は、個人的なコンサルティングを受け付けている。関心のある方は体験してみるとよいだろう。
スターマジック社
アメリカの社会革命の開始
アメリカの社会革命が始まりつつある。独立系メディアの興隆、「コーストツーコーストAM」のような番組の聴視者数の増大、私は支持者ではまったくないが、茶会派のような党派の本格的な政治勢力としての台頭、選挙結果を左右する無党派勢力の台頭などの現象がこれから始まる社会革命の予兆であるはずだ。
さらに、7月1日の部分日食はかに座で起こっており、これは土星、冥王星、天王星のグランドクロスの一部である。これは、人間の集合無意識の動きにとって重要な意味のある配置である。7月9日の天王星の滞在は、冥王星との完全なスクエアからわずかに20度ずれているだけであった。だからこの部分日食は、マヤカレンダーの終了する2012年に現れる天王星と冥王星とのスクエアに起こることの予兆なのである。
したがって、私はいま論争の的になっている借金の上限引き上げ法案が社会革命の引き金になると考えている。その理由は、アメリカを代表するマーケットワッチコムのポール・ファレルのような人々が、将来状況をもっと悪化させることになるので、借金の上限は引き上げないほうがよいとまったく反対の議論を展開しているからだ。
数日前の彼の書き込みには、「上限を引き上げてはならない。上限引き上げ法案を否決するのだ。上限を引き上げさせてはならない。引き上げたらアメリカのコントロールはきかなくなる。借金中毒だ。いまは解毒のときなのだ。間に合わなくなる前に上限引き上げ法案否決の余波に備えよ。」
ファレルは、上限引き上げ法案を可決してしまい、将来大きな不況に突入するよりも、いま法案を否決し小さな不況を人為的に誘発したほうがよいと主張し、その理由を7つ上あげている。
もし、8月2日までに2兆4000億ドルまで上限が引き上げられなければ、大変な結果となる。ファレルの最新のレポートでは、シャドウスタッツドットコムのエコノミスト、ジョン・ウィリアムスが寄稿している。その中でウィリアムスは、「このようなデフォルトは、政治家が最大限の要求を押し通すための政治的なゲームなので、なんとしてでもこれは回避されなければならない。デフォルトが起こるとドルの投げ売りが発生してインフレが起こり、後にはアメリカでハイパーインフレまで進む。」とまで言っている。ウィリアムスによると、アメリカの国外には12兆ドルのドル建ての流動資産があるので、これが売られるとハイパーインフレを誘発することになるという。
ほとんどのアメリカ人は、アメリカがどれほど危険な状態にいるのかまったく分かっていない。アメリカ人は、99.999%自分になんの影響も与えることのいないケーリー・アンソニーの裁判に夢中なのだ。
※ケイシー・アンソニー事件
事件の発覚は、2008年7月。フロリダ州オーランドで当時2歳のケーリー・アンソニーちゃんが行方不明になったというケーリーちゃんの祖母からの通報がきっかけだった。祖母によるとケーリーちゃんの姿が見えなくなったのは通報の1ヶ月前の6月。通報から3ヶ月。検察は、ケーリーちゃんの母親ケーシー被告(25)を殺人罪などで起訴した。2ヵ月後の2008年12月、ケーリーちゃんの遺体は、自宅近くの森の中から見つかった。検察側の宣誓供述書作成などに時間がかかり、裁判の開始は事件発覚から2年半が経った今年5月までずれ込んでいた。事件がこれまでに大きく報道されたことから、陪審員は別の郡から選ばれた。
借金の上限枠という点では、我が国の政府のみならず、ギリシャ、ポルトガル、スペイン、そしてイタリアのようなはるかに小さな国々の政府の間違った動きが、借金の世界的な爆発を引き起こすことになるのだ。
以上である。
筆者はデフォルトが起こってもすぐにドルや米国債の紙くず化の方向に進むとは思っていないが、氏のメッセージはテレビの裁判ドラマに夢中になり、なんの危機感もない今のアメリカ人のあまりに楽観した様子がうかがえて興味深い。
1979年のデフォルト
金融危機も東日本大震災もそうであったが、社会を揺るがす大きな出来事というのは、まったく予期していないところで突然と発生する。今回も多くのアメリカ人は完全に楽観しているので、デフォルトが発生する可能性は決して否定できないのではないかと思われる。
ではデフォルトが起こったら実際はどのようなことが起こるのか?ドルと米国債の紙くず化、そしてハイパーインフレ、さらには日本円と国債の紙くず化と日本のデフォルトなどのシナリオはさんざん聞かされてきた。ほんとうにそのようなことは起こるのだろうか?
もちろん、将来的にはそうなる可能性も否定はできない。だが、ドルと米国債の紙くず化やハイパーインフレは起こったとしても当分先の話のように思われる。
実は米国は1979年に一度短期間にデフォルトしており、今回もそのときと似た状況になることは間違いない。
うっかりミスの重なった1979年
すでにメルマガで詳しく解説したので、ここでは詳述しないが、79年にはいくつかのうっかりミスのようなものが重なりアメリカはデフォルトしてしまった。その原因は以下の3つである。
1)上限引き上げ法案が政治的な妥協を引き出すために使われ、可決の時期が少し遅れたこと
2)国債の償還には予想を越える規模の個人投資家が参加しており、必要な資金が見積もりを越えたこと
3)財務省のワープロのシステムが壊れてしまい、投資家向けの償還のスケジュールを打ち込むことができなくなったこと
この結果、1979年4月26日、5月3日、5月10日の償還に応じることができなくなった。
長期金利
ところで、解説を進める前に、長期金利について説明しておきたい。
国債には額面価格と表面金利、そして市場価格と実質金利が存在している。
国債とは政府の借金である。国債には、たとえば「100万円、年利5%」というように、額面の価格と金利が印刷されている。100万円で5%の利子だと年に5万円を受け取ることができる。
だが、国債が市場で売られるとき、国債の市場価格はその国債に対する需要と供給の関係で変動する。額面価格が100万円の国債が需要が多ければ200万円にも高騰し、反対に需要が少なければ50万円にも下落するというように変動する。
一方、手にすることのできる利子は「年利5万円」のままで変わらない。利子は国債に印刷されているので、市場価格に関係なく決まっている。
すると、「年利5万円」は、市場価格の変動に合わせ利回りが変化することになる。たとえば、国債の市場価格が200万円になれば、「5万円」は2.5%となり、逆に国債が50万円まで下落すると「5万円」は10%と評価される。
このような、国債の利回りを長期金利と呼ぶ。長期金利は国債の市場価格とともに変動するが、市場価格とは逆の動きをする。国債の市場価格が高騰すれば利回りは下落し、反対に国債が下落すると利回りは上昇する。
すべての長期ローンに基準となる長期金利
こうした長期金利は経済を左右する非常に大事なスイッチとしての役割を果たしている。それというのも、長期金利は、住宅ローンや銀行の企業への貸し出し金利、さらにその他すべての長期ローンの金利の基準だからだ。
国債の暴落から長期金利が高騰した場合、住宅ローンも銀行の貸し出し金利もすべて上がるので、景気は大きく減速し、反対に国債が高騰すると長期金利は下落するので、景気を刺激する大きな効果がある。
79年のデフォルトで景気は失速
では、79年のデフォルトではどのようなことが起こったのだろうか?上限引き上げ法案がすでに議会を通過していたこともあり、デフォルトが起こっても連邦政府は即刻対処した。その後はあまり大きな問題には発展しなかった。
にもかかわらず、米国債は売られ、これまで5%から7%前後で推移していた長期金利も、79年のデフォルトがきっかけとなって急速に上昇した。赤で示した点が79年の長期金利の最高値である。

デフォルトは一時的なものに止まったが、米国債の信用は失われた結果、長期金利はそのまま上昇し続け、83年には15%までになった。下のグラフを見てほしい。

ちなみに、現在の10年もの米国債の長期金利は2.8%から3%程度である。このときの金利の上昇がいかに激しいものであったのか分かる。
79年から83年の厳しい不況
デフォルトをきっかけに上昇した長期金利は米経済を失速させ、不況をもたらした。また、ちょうどこの年に起こったイラン革命の混乱による原油価格の高騰も不況の背景になったに違いないが、デフォルトは大きな引き金になったことは間違いない。失業率も9%となり、現在と同水準の高さまで上昇した。
この不況の期間に誕生したレーガン政権は、不況の脱出策としての市場原理主義の導入を唱えてとことん規制緩和し、これが現在のグローバル経済が誕生する端緒となったことは興味深い。
その点から見ると、比較的な単純なミスから始まったデフォルトであったが、その余波は、いわば当時の米経済の構造を転換する端緒になるくらいの大きさだった。
では今回のデフォルトは?
では今回のデフォルトはどうなのだろうか?79年と今回のデフォルトには大きな違いが存在する。以下の3点だ。
1)現在の米国の財政赤字は79年時点の規模ではい。財政赤字ははるかに巨大である。
2)79年では上限引き上げ法案はすでに可決されており、資金難も新規国債の発行ですぐに対処できたが、今回は法案が否決される可能性が高く、資金難に対処する方法が見当たらない。
3)79年とは大きく異なり、今回は上限引き上げ法案が可決されようが否決されようが、財政赤字削減のための超緊縮財政が適用されることははっきりしている。これがもたらす景気の減速効果は非常に大きい。
このように見ると、今回アメリカがデフォルトしたとすると、その余波は現在のアメリカ経済と世界経済を構造的に転換する契機となるほどの歴史的な転換点になるはずである。
コルマン博士の最新論文
では、デフォルトが起こると、それがもたらす構造的な転換とはどのようなものになるのだろうか?このような問いにヒントを与えてくれるのがコルマンインデックスである。
7月14日、コルマン博士は最新論文を発表した。いつものように、コルマン博士の著書、「目的ある宇宙」を翻訳をなさってくださっているキクチさんから翻訳をいただき、掲載許可をもらうことができた。
「目的のある宇宙」翻訳サイト
以下である。
マヤカレンダー第9さいくる第4の夜の始まり
今日、グレゴリオ暦2011年7月13日から第9の波の第4の夜が始まる。私には、この夜の期間は、2011年10月28日のマヤカレンダーの最高点へ向けてこれから迫り来る劇的なシナリオに備えができる、最後の時間のように思われる。宇宙の多くのレベルが同時に完成される、この第9の波がもたらす統合意識へ向けた変容について、私は一連の論文で概要を述べてきた。それらは www.calleman.com とwww.mayanninthwave.comに掲載している。この第4の夜は、この完成に向かうシナリオに私たちが正しく対応しているかどうかを、自分自身の直感に問い直してみる大切な時期なのである。また、”時間が終わった後の世界”(これは矛盾する観念だけれども)に備えて、今、何をするべきかを自問しておくことも大切なのである。不幸にも、多くの人々が、ニューエイジの”研究者”たちに惑わされて、マヤカレンダーは2012年12月21日に終わるものだと信じ込んでいて、問題の緊急性を認識している人は世界中でも少ないのである。
2ヶ月前に、私は、2011年7月31日に始まる第5の昼で世界経済が崩壊し、それが「時の終わり」のシナリオの始まりになるという予測を発表した。この点については、現在、ヨーロッパの銀行は、7月末までにギリシアの国家負債の危機の解決策を模索しているし、その数日後の8月2日には、アメリカで国債発行額の上限を引き上げるかどうかの決定が行われる。その一方では、イタリアも注目を集めている。イタリアの国債発行額はGDP比120%で、ギリシアの140%と同水準だが、経済規模では7倍も大きいために、イタリアがデフォルトしたときの影響ははるかに甚大なのである。このように、第5の昼が始まる時には、すでに極めてデリケートな状況になっているし、崩壊を回避するために、さらに紙幣を印刷できるかどうかが、まだ検討されている。
世界的な財政崩壊がもたらすであろう悲惨さから、それは破壊的な出来事であり、光の期間である「昼」のあいだには起こらないだろうと多くの人が考えている。しかし、世界の経済システムは、統合意識を進展させる上での、最も重大な障害なのだ。私は、現在の世界の財政構造こそが、人々の間にワンネスの関係を作り上げていく上で、まず取り除かれなければならないと考えている。この理由から、国家財政の崩壊が「昼」の期間に起こらないとは言えないし、とりわけ、どのアンダーワールドにおいても、(光の神ケツァルコアトルが支配する)第5の昼は、新しい意識のフレームを作り出すレークスルーをもたらしているのだ。このように、経済的に支配的な地位にある多くの人々にとっては、統合意識は脅威と受け取られていて、そのために、力を持つメディアはマヤカレンダーについて人々を惑わせ、その正しい終わりの時である2011年10月28日を遅らせようとしているのだ。
では、統合意識について、もう少し詳しく見ておこう。ワンネス、あるいは統合意識は、しばしば、心理的な観念に過ぎないもので、私たちの心の中にしかその存在を認識できないものだと考えられている。一部の教師たちは、量子力学的な意味でもつれ合っているのだから、私たちはワンネスだ、と述べている。私は、そのような言い分は、取るに足らない、意味のないものだと思う。もちろん、人類は全て同じ実在から生み出されたものであり、その実在の中では全員が繋がっている、という意味では、私たちはみな一つである。(訳注:これは生命樹との関係を意味している。)だが、観念やスピリチュアルな洞察を心理的に認識するだけでは、実際にワンネスを経験し現実化していく上では不十分なのである。統合意識とは、私たちが、この第9の波の助けを受けながら作り上げ、実践して行かなければならないものであり、それは国際的な通貨崩壊の後で初めて可能になるのである。誤解してはならないことは、ワンネスとは私たちが個人として備える属性ではなく、私たち相互と、そして私たちと神性とのあいだにおける関係性なのだ。
通貨システムの役割と、それが現在はどのように働いているかを調べてみよう。現代の世界では、「銀行」と呼ばれるものがあって、多くの人々が銀行のコンピューターの中に、いわゆる「口座」を持っている。コンピューターの中の口座は、あなたがどれだけの「お金」を持っているかを測る数字なのである(これは、たとえばアメリカではドルを単位にしている。)実際には、人類の大多数はそのような口座など持っていないが、一部の人々は、彼らの名義で、口座の中に1万ドルを持っているだろう。中には、1千万ドルとか、100億ドルを持っている人もいるだろう。それ以上に、多くの人々の口座は、銀行から借りているためにマイナスの数字になっているのだ。このように、どこでも、だれもが大体同じ時間を労働に充てているのに、口座の中の数字には莫大な開きがあるのだ。時には、地球に仕える行為に応じた報酬もあるかもしれないが、そうではないことが遙かに多い。実際には、最も地球を傷つけた人々が最高額の銀行預金を持っているのだ。とにかくも、この銀行のコンピューターの中の数字こそが、他の何にも増して権力の構造を決定していることに気付くべきだろう。高い数字を持つ者が、低い数字の者を支配しているのだ。お金とは、現実の存在ではない。しかし、社会を規制する法律によって、コンピューターの中の数字が支配するシステムが維持されているのだ。
このような銀行のコンピューターの中の数字こそが(ストックやファンドにも当然同じ事が当てはまる)、私たちの社会の権力構造を決定し、そして私たちが地球上において種としての営みや生活の中心を置いている、ほとんどあらゆる人間関係をも決めてしまっているのだ。いくらかの例外は勿論あるにしても、大局では、銀行のコンピューターによる判断が(金のあるなしが)、一人の人間の人生全体を決定してしまうのだ。このような通貨システムの許では、本当の意味の統合意識が存在し得ないことは明らかであろう。なぜなら、銀行のコンピューターに巨大な数字を持つ者が、そうでない者を支配し、支配される者が何をして、どのように時間を過ごすのかを決めているのだから、そのような支配は、ワンネスと相容れないのだ。現在の通貨システムは、第9の波が、とくにその「昼」が発展させる統合意識とは相容れないがために、私は、世界的な財政崩壊は「昼」に、とりわけ第5の昼に起こるだろうと予想している。また、この通貨システムの崩壊が起こることによって、私たちは、初めて魂に最高の地位を与え、そして私たちが創造しようとしているものに総体的に責任を負うことになるのだろう。銀行のコンピューターが支配する権力構造が崩壊したときには、それを非難したりネガティヴに捉える人はいないだろう。これから発生する出来事に対しては、私たち全員が、個人としての行為だけでなく、人類全体として、全責任を負うことになるのである。そのような道を歩む人々にとって、責任を負うべき行為は、神性と、そしてそのあらゆる生命の創造と響き合う統合意識から、発するのだろう。
以上である。
何度も記事で説明したことだが、コルマンインデックスでは、ひとつ前のサイクルで起こったと類似したタイプの出来事が現在のサイクルでも起こるとされている。第8サイクルでは以下のような出来事が起こった。
第8サイクル
第5の昼(サブプライムローンとCDOの破綻開始)
2006年11月24日~2007年11月18日
第5の夜(リーマンショックにより金融危機は頂点に達する)
2007年11月19日~2008年11月12日
第9サイクルでは以下のようになっている。
第5の昼(つぼみの生長)
7月31日~8月17日
ミッドポイント 8月8日~9日
第5の夜(破壊)
8月18日~9月4日
ミッドポイント 8月26日~27日
今回のデフォルトの最終的な期限となるのは8月2日である。
どうなるだろうか?
筆者のいとこのブログ
筆者にいとこがスピリチュアル系のカウンセラーになっていたのを最近知ることとなった。以下にリンクする。よろしかったらどうぞ。
ねもとまどかの「宇宙のゆりかご」
本の出版のお知らせ
また本が出ます。前著の続編にあたる本です。今度は今のシステムのつっこんだ解説と将来の予測です。よろしかったらどうぞ。
「支配ー被支配の従来型経済システム」の完全放棄で 日本はこう変わる コルマンインデックス未来予測[2020年までの歩み] (ヒカルランド)

筆者の友人の作家のブログ
茶房ちよちよ
駒村吉重のブログ。いつもの飯、酒、より道、脱線、思いごと
また本を出版しました。今度は徳間書店からです。今回は、このブログの内容を大幅に加筆修正し、未来予測を行った本です。よろしければぜひどうぞ!
未来予測コルマンインデックスで見えた 日本と経済はこうなる(徳間書店)

今回、講談社から英語本を出版しました。通勤途中に電車の中で軽く読める本です。ちょっと英語に興味がある人はぜひどうぞ!
通じる英語 笑われる英語

「いったい世の中どうなっているんだ!こんな時はマルクスに聞け」(道出版)
体裁としては「資本論」の解説書のような本だが、マルクス礼讚の本ではない。われわれはこれからなんとしてでもサバイバルして行かねばならない。そのための状況認識のための書として有効だと思う。よろしかったらぜひどうぞ!

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このブログの基本方針を掲載しました。記事をお読みになる前にかならず一度はお読みになってください。
基本方針リンク
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ナイトクルーズ51
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意味産出の現場としてのBBSやブログ
また、私はいま日本で起こっている変化を以下のようにとらえております。もしよろしければこちらもどうぞ。
いま何がおこっているのか?
ヤスの英語
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第9サイクルでいったいなにが起こるのか?10
先月は2回しか更新できなかった。今月はなんとk4回は更新したいと思っている。いつも記事を読んでくださっている読者の方には感謝する。
ウィリアム・スティックエバースの来日
金融コンサルタントで著名な占星術師のウィリアム・スティックエバース氏が来日する。以下の日程で個人のコンサルティングを実施するそうだ。筆者も受けるつもりだが、個人の未来の傾向を知るよい機会になると思う。
スターマジック社
個別コンサルティング
2011年7月24日~28日 東京
2011年8月4日~10日 東京
2011年7月31日 横浜 (少人数のみ)
占星学タリスマンの儀式開催
2011年7月23日(土)3番目のルナ・マンション・タリスマン(東京・横浜)
2011年7月31日(日)獅子座の太陽タリスマン(東京・横浜)
2011年8月1日(月) 乙女座の水星タリスマン(東京・横浜)
各タリスマンのキーワード:
・番目のルナ・マンション・タリスマン すべての幸運な事柄・夫婦の愛・PR
・獅子座の太陽タリスマン 世界を舞台に、自分の魂を表現する
・乙女座の水星タリスマン PR・マーケティング・コミュニケーションが高まる
氏はフェースブックを通して実に興味深い予測を多数展開している。これは次回の記事で詳しく紹介する。
講演会のご案内
またビオマガジンから講演会を依頼された">またビオマガジンから講演会を依頼された。以下の日時で実施するそうである。アメリカのデフォルトが避けられそうもないが、背後にはサウジアラビアまで拡大しそうな中東の民主化運動の流れがある。また、日本ではやはり地震はまだまだ警戒しなければならないようだ。他にも多くのテーマを解説する。
日 時
2011年7月17日(日)
14:00~16:00(開場13:30)
会 場 東織厚生年金会館 3階 第1会議室
東京都中央区東日本橋3-6-20
■JR総武線「馬喰町駅」1番出口より徒歩7分
■都営新宿線「馬喰横山町駅」A3 出口より徒歩3分
■都営浅草線「東日本橋駅」A3、B2 出口より徒歩3分
■日比谷線「小伝馬町駅」1番出口より徒歩7分、
「人形町駅」A4 出口より徒歩7分
料 金 前売3,000円/当日4,000円(各税込)
時間があればぜひどうぞ!
ヤス先生の
未来社会創造講座 勉強会
勉強会がすごく盛り上がっています。ご都合がよろしければぜひどうぞ!
筆者のいとこのブログ
筆者にいとこがスピリチュアル系のカウンセラーになっていたのを最近知ることとなった。以下にリンクする。よろしかったらどうぞ。
ねもとまどかの「宇宙のゆりかご」
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音声ファイル
予言解説書18の有料配信
最新版 「予言解説書18」が完成しました。これは、ウェブボット最新報告書、「来るべき未来の形0巻9号」の詳細な要約です。今回は内容が濃く、普段の1.5倍の分量があります。新しい磁極の出現、「ドルの死」の過程などいよいよかと思わせる内容です。入手を希望する方は筆者まで直接メールください。
info@yasunoeigo.com
本の出版のお知らせ
また本が出ます。前著の続編にあたる本です。今度は今のシステムのつっこんだ解説と将来の予測です。よろしかったらどうぞ。
「支配ー被支配の従来型経済システム」の完全放棄で 日本はこう変わる コルマンインデックス未来予測[2020年までの歩み] (ヒカルランド)

有料メルマガのご紹介
前々回と前回は複数のテーマを解説した。
まず、すでにネットでは広く伝えられているが、NASA本部の緊急対策局の部長が唐突な緊急声明を出した。巨大な自然災害やテロなどの緊急事態が発生する恐れがあるので、職員やその家族は早いうちに緊急対策を準備しておくようにという内容である。
この声明はNASAの職員と家族に出されたものであり、具体的な内容に関する言及はいっさいなく、かなり唐突な感じがする声明であった。
だがその10日後、NASAの科学サイトに興味深い記事が掲載された。「次の巨大な太陽フレアに備えよ」という記事である。この記事では、1859年に発生した非常に大きい太陽フレアの直撃に触れ、これと同規模か、これを上回る規模のフレアの直撃があることを警告している。緊急声明とこの記事は、NASAは太陽活動の異常をつかんでおり、これから何が起こるのか予告しているようにも読める情報であった。
次に、20世紀最大の予言者と称されるエドガー・ケイシーの霊にコンタクトし、実に興味深い予言を公開しているダグラス・ジェームス・コトレル博士の2011年と日本に関する予言を紹介した。少し怖いが実に興味深い内容であった。
他にも多くのテーマについて解説したが、長くなるのでこの辺でやめておく。
今回の記事
まず今回は、リンゼー・ウィリアムスの最新情報を紹介する。新しい内容が多く、実に興味深い。
次に、いつものようにキクチさんからコルマン博士の最新論文を掲載する。非常に興味深い内容だ。
リンゼー・ウィリアムス最新予測
更新が大幅に遅れていたので紹介できなかったが、6月22日、元石油メジャーの人事担当重役で軍産エネルギー複合体の情報をリークしているリンゼー・ウィリアムスが久々にアレックス・ジョーンズのネットラジオに出演した。
ところでアレックスによると、支配エリートの会議に出席し、「ある出来事があったちょうど13日後に中国は米国債の不買宣言をする」との情報をリークしたFOXニュースチャンネルのキャスター、グレン・ベックは、FOXの番組を追われ、ネットで配信することになったそうである。情報をリークした制裁だそうである。
以下がリンゼー・ウィリアムスの最新情報だ。
支配エリートのシナリオ変更
・私は、軍産エネルギー複合体のエリートから国外に出て自分たちに会いに来るように言われた。私はその指示にしたがって国外に出た。ここ数カ月、私はラジオのインタビューに出演していなかったが、その理由は国外に出ていたからだ。
・支配エリートは神ではない。計画どおりに進まないことも非常に多い。
・特にいまは、これまでとは大きく異なる状況が発生している。アレックス・ジョーンズなどのネットメディアの効果でアメリカ国民が真実を知るようになり、いまアメリカ国民は怒っている。実は、軍産エネルギー複合体のエリートはこれを一番恐れている。このため、シナリオを変更しつつある。(※ヤス注 おそらくこれはいまアメリカですごい勢いとなっているティーパーティー運動のことであろう)
・彼らはこの夏にはアメリカのガソリン価格を1ガロン、8ドルまで上昇させる計画だったが、彼らはシナリオを変更し、当面は原油価格を1ガロン、5ドルに据え置くことにした。だが、これは一時的な処置にすぎない。彼らは、1バーレル、150ドルをはるかに越える水準まで、原油価格を上昇させたいと思っている。
中東の民主化運動の拡大とそれがもたらすもの
・支配エリートは、中東の民主化運動をいっそう拡大させ、これを利用して、原油の輸出を全面的にストップさせる計画だ。
・これがいつ行われるか私は知っているが、日時を言うことは許されていない。これから中東の民主化運動はサウジアラビアまで拡大するはずだ。
・エジプトのイスラム原理主義政党、「イスラム同胞団」は支配エリートの協力者である。彼らはこれから原理主義運動を中東に拡大させ、各国の政権を打倒してゆく。
・リビアの内戦は長期化する可能性があるが、支配エリートがこの戦争を計画した目的は、中東の原油輸出を完全に停止してしまいたいからである。
・サウジアラビアの王家は最後に崩壊する。これも、世界の原油価格に大きな影響を与える大変な事件になるが、これが起こり中東の原油の輸出が停止する前に、アメリカの原油生産を増大させる計画だ。
・支配エリートはアメリカ国民をバカだと思っている。なぜなら、支配エリートはオバマ政権を扇動し、中東の民主化運動をアメリカ国民の税金を使って援助し、それによって結果的には支配エリートの計画にあるように、中東の原油の輸出を停止させ、アメリカを奈落の底に突き落とすからである。
アメリカの国内油田の掘削とその理由
・2011年5月28日、上院はある法案を可決した。この法案は、マスメディアではまったく報道されなかった。この法案で、アラスカの自然保護区の原油掘削禁止地域の掘削を許可した。
・支配エリートは下院議員を実質的に買収して法案を可決させたのだが、それというのも中東の民主化運動の高まりで、中東の現政権がいっせいに崩壊する時期を知っているからである。これらの政権の崩壊で中東は混乱し、原油の輸出は実質的に不可能になる。これが起こる前に、アメリカ国内で原油の産出を増大する体制を整えたかったのである。それがこの法案を可決させた意図だ。
・また、アメリカのデフォルトでドルが暴落するので、それ以前に原油の産出量を増加させておく必要もあった。
・この法案の可決後、支配エリートは、アラスカのプルドー湾に世界最大の石油掘削基地を設置した。この掘削基地は「リバティー・リグ」と呼ばれ、ガルアイランドから2マイル沖に設置された。この掘削基地はは海底を12.8キロまで掘削する計画だ。
・プルドー湾の原油の原価は1バーレル、60セントだ。支配エリートは、これをアメリカ国内では1バーレル、150ドルから200ドルで販売する計画だ。
・また、南ダコタ州と北ダコタ州にあるバッケン油田では良質のライトスィート原油が出るが、いまここの掘削を盛んに行っている。
アメリカのデフォルトの時期と新基軸通貨
・支配エリートはアメリカのデフォルトを確実に誘導している。いつデフォルトするのか彼らは私に告げたが、その日時を言うことはできない。
・現在、国債の上限引き上げ法案の可決でもめているが、この法案が可決するかどうかにかかわりなく、アメリカは予定どおりデフォルトする。
・金と銀の価格だが、8月までは現在の水準に据え置く計画だ。だが9月から12月にかけて、金と銀の価格は20%から25%上昇する。
・ドルの暴落の後、新しい基軸通貨が導入される。支配エリートはこの新基軸通貨をペトロドルと呼んでおり、金がその価値の保証となる。
・金の価格が1オンス、3000ドルになった時点に彼らはペトロドルを導入するつもりだ。銀の価格は1オンス、75ドルから100ドルになっている。
・中国は30億ドルの米国債を持っている。中国はアメリカは米国債の支払いをもはや行えないということは十分に知っている。
以上である。
話は多岐にわたっているが、要約すると以下のようなことだ。
つまり、中東の民主化運動で混乱を引き起こし、原油価格を1バーレル、200ドル近辺まで上昇させるはずであったが、リビア戦争からのイタリアやドイツの撤退、そしてアメリカ国内では、ティーパーティー派などの抵抗による怒りの爆発など、予想外の出来事が重なり、シナリオを変更せざるを得なくなった。
だがこれから、協力者であるイスラム原理主義の「イスラム同胞団」をたきつけてサウジアラビアに民主化運動を拡大する。その後、王政を打倒して内政を混乱に陥れ、原油の輸出を完全に停止させる。
さらに、アメリカをデフォルトさせドルを暴落させ、その後、金によって価値が保証される「ペトロドル」を新基軸通貨を導入する。その時には金の価格は1オンス、3000ドルになっている。
そうした一連の出来事が始まる前に、支配エリートはアメリカ国内で原油を増産するため、アラスカ自然保護区の掘削を許可する法案を可決し、掘削を開始した。
アメリカがデフォルトする時期は決まっているというが、いつだろうか?やはり「国債上限引き上げ法案」可決の期限となっている8月2日前後だろうか?
コルマン博士最新論文
6月23日、コルマン博士は最新の論文を発表した。いつものようにコルマン博士の著書、「目的のある宇宙」を翻訳しているチームのキクチさんから翻訳をいただいた。いつものように、これまでの翻訳と整合性を保つために若干用語を変更した。いつも翻訳を提供してくださっているキクチさんには心より感謝する。
「目的のある宇宙」翻訳サイト
マヤカレンダーが終わる2011年10月28日の接近とともに、ホンダ彗星とエレニン彗星がマヤ、ホピ、そしてキリスト教の予言を成就する
今や、エレニン彗星の太陽系の内部惑星への接近を多くの人々が耳にし、あらゆる種類の考えや憶測が飛び交っている。彗星は、吉兆や不吉な出来事の前兆だと考えられてきた。そして、エレニン彗星も例外ではない。実はエレニンは褐色矮星であるとか、宇宙船であるとか、地震を引き起こすなどと言われている。いずれにしても、本田とエレニン、ならびに少し遅れてレヴィー彗星が接近し、一連の天体の配置を作り出すことになる。 (http://www.youtube.com/watch?v=swhme7X7tWI)
この中で最も注目されているエレニンは、第9サイクル(ユニヴァーサルアンダーワールド)の第7の昼の中間点に近い2011年10月16日から20日にかけて、地球に最接近すると見られている。マヤカレンダーが13アハウの最高点に達する2011年10月28日の直前であることから、エレニンの性質や役割が何であれ、この彗星は、時の終わりを告げる現象を表していると見ることができる。
この2つの彗星は、これまでの社会システムが第9サイクルの統合意識の高まりと相容れなくなって、世界中で政治と経済の混乱が深まっているときに出現するのである。このことから、エレニン彗星が終末予言とどのように関係しているのかを、さまざまな文献から調べてみる必要が出て来る。
私の著書、「マヤカレンダーと意識変容(2004)」の中で、私は次のように書いた。「現在進行している意識の周波数の高まりの結果、少なくとも小規模な環境変動は起こるかも知れない。しかし、創造の目的はそのような環境変動にあると考える、あたかも原因と結果を逆さまにして最後の審判を作り出すような見方は支持できない。どんな物理的な現象でも、意識のフィールドの副産物として捉えるべきだし、気候変動のほとんどは、おそらく炭酸ガスの放出が原因になっているのだ。意地の悪い神が地球の物理をいじって世界を破壊しようとたくらんでいるというようなことはのではないはずだ。」
これは、第8サイクル(ギャラクティックアンダーワールド)について述べたことだ。そして、周波数が極度に高まっている第9サイクル(ユニヴァーサルアンダーワールド)(下図参照)に限定すると、もはや環境変動は小規模なものだとは言えなくなっている。
また、この引用から明らかなように、私は環境変動に深い意味を与えることなく、表層的な現象の着目に終始する人々とは一線を画している。私は、これまでもマヤカレンダーは本質的に意識進化を表していると強調してきたし、環境変動とは、この進化に役立ち、または進化に付随して起こる現象なのだと考えて来た。現在の第9サイクルは、統合意識に向かって進んでおり、進化の方向は決して変化することなく、今年10月に最高点に達するのだ。

しかし、いくら周波数が高まっているからといって、マヤカレンダーの第9サイクルがそんな短期間に新しい意識をもたらすことができるのだろうかと疑問に思う人もいるだろう。
だが、ワンネスに向けた世界革命の動きは、今や北アフリカと南ヨーロッパを中心にして始まっているのだ。(ごく最近、サウジの女性たちが動き始めた。(訳注:女性の運転解禁を求める運動など。)サイクルの後半では、前半よりもはるかに強い現象が現れるので、ワンネスに向けた世界革命もより強まる方向に向かうだろう。
サイクルの後半が始まる7月4日からは、現在南ヨーロッパで高まりを見せている真の民主主義への要求が、アメリカにも拡がるかもしれない。さらに、主要各国が抱えている莫大な負債などを考え合わせると、8月中には通貨崩壊が起こる可能性が高い。その時には、第9サイクル(ユニヴァーサルアンダーワールド)は、私たち一人一人に、現在の国家という限られた枠を脱ぎ捨てて、宇宙の市民となるように呼びかけることだろう。
さらに、この周波数の高まりの中で環境変動も増幅しているようだ。そして興味深いことには、宇宙の計画を前進させるために、ときとして天体の動きが宇宙の進化とシンクロしているということだ。これは、近い将来の彗星の接近でも起こることだろう。結局のところ、マヤカレンダーを動かしている宇宙樹が、宇宙のあらゆる現象の背後にあって共鳴現象を司どっているのだ。
そして、過去においても天体の動きが進化に影響している。もし、このような絶妙な天文現象が宇宙を創造した神性によって計画されているのであれば、そのような天文現象は予言の中に残されているに違いないのだ。
予言の検討に入る前に、地球上の進化のきっかけとなった天体現象を2つ紹介したい。
一つは、火星ほどの大きさの天体の衝突である。現代の科学では、45億年前のこの衝突で月が誕生したと考えられている。
地球の歴史上のもう一つの奇跡的な出来事は、6500万年前の隕石の衝突である。これはメキシコのチクシュルーブ・クレーターを作り出し、衝突で発生した塵は長期間に渡って太陽光を遮った。そのために恐竜と蛇頸竜がすべて絶滅した。
この破壊的に思える隕石を奇跡だと私が呼ぶのは、私たちが現在ここに存在しているのは、この隕石がちょうどよい大きさだったからなのである。隕石の衝突がなかったならば恐竜は今でも地上を闊歩しながら、将来の進化を約束されていた哺乳類を捕食していることだろう。一方、もし隕石が実際の2倍の大きさだったとしたら、哺乳類を含めたあらゆる生命が絶滅していたことだろう。
隕石が小さすぎても大きすぎても、私たちは存在しなかったのだ。さらに言えば、この衝突は絶妙のタイミングで起きていて、ママリアンアンダーワールドの第7の昼の始めに出現した哺乳類が高等哺乳類へと進化していく道を拓いたのだ。
月の形成と恐竜の絶滅という2つの出来事は、宇宙が計画した進化の目的を進めるために役立っていることは明らかだ。
しかし、このような天体が地球上の生命進化を進めるために、どのようにして正確な大きさと軌道を備えるに至ったのか、人知では測りがたいように思える。現在地球に接近している一連の彗星を考えるとき、私は、それが神的な知性によって巧みに計画され、2011年10月28日の最高点に向けて準備を整える役割を担っている可能性を排除してはならないと感じている。過去においても未来においても、これが地球上の全ての生命を死滅させる計画の兆候を思わせるものなど、何もないことは指摘しておかなければならない。しかし、私は災害などまったく起こらないと言っているわけでもないのだ。
2つの彗星の接近で発生する物理的な相互作用が生じるとしても、これを現時点で検討することは困難である。公式な天文学関係のサイトが出しているデータは、彗星の大きさと軌道が地球に及ぼす直接の影響は極めて小さいことを示している。(http://www.astrosociety.org/elenin/ab2011-72.pdf)
だが、これらの推定値は時間とともに変化していく性質のものだし、実際の値はまだ誰にもわからないのだ。いまのところ、信頼できる天文学上のデータが新しく発表されない限り、それらが小さな氷の塊に過ぎないことを疑う理由を、私は持ち合わせていない。それにもかかわらず、2つの彗星は、”時の終わり”のシナリオで重要な役割を演じることだろう。
このように、エレニン彗星とマヤカレンダーの終わりのシンクロニシティは私には無視することができない。これらの彗星が古代の予言とどのように関係しているかを探るのは十分に意味があるだろう。
だが、予言を見ていく前に、ロシア人の発見者にちなむ「ELENIN」の名前を「Extinction Level Event Niburu Is Near"(絶滅レベルのイベントニブル星が近い)と読みたがる人々がいることも言い添えておこう。第9サイクル(ユニヴァーサルアンダーワールド)の後半に予想される通貨制度の悲惨な状況を思えば、EL+Lenin(神の警告+反資本主義革命)と読む方がずっとおもしろいはずだ。
最近では、エレニン彗星は有人宇宙船で、その接近を人々には知らせないで、権力者たちが自分たちのための避難所を建設する陰謀が行われているなどと言われてもいる。いずれにもせよ、それがたとえ本当の話だとしても、私には、現状はなにも変わらないと思う。
エレニン彗星についての現在最もポピュラーな見方は、エレニンを予定されたニビルの回帰と関係づけるものだ。
ニビルとは、太陽の伴星の褐色矮星で、その周囲を惑星Xが回っていると信じられている仮説的な惑星のことである。ニビル星の存在は、もともと考古学者ゼカリア・シッチンが古代シュメールの文献の解読から提唱したものである。しかし、シッチンは2010年に亡くなる前に、ニビルは2012年とはなんの関係もないと信じていると明言し、なぜそのようなことになったか、全く理解できないと言い残している。ニビルが2012年に帰還する、詳細には2012年12月21日に帰還するという考えには、全く何の根拠もないのだ。
それでも、シッチンの考えとマヤカレンダーの誤った終了日の奇妙な組み合わせがニビルのビデオクリップに登場し、ユーチューブで数百万人が見ることになったのだ。この考えての提唱者たちは、ニビルの存在をあいまいにしたまま隠蔽工作や陰謀説を吹聴しているが、ニビルが存在するというはっきりした証拠は実はないのである。
また、古代マヤの予言にはニビルの存在が出てこないことからも、ニビルと2012年の結びつきは最初から疑わしいのである。
さらに、ニビルの主唱者たちは人類がたどってきた出来事を説明する上で、マヤカレンダーの進化のチャートをこの仮説的な惑星が引き起こす現象として解釈をすり替えてしまったことを考えても、ニビルと2012年の結びつきはますます怪しくなる。この考えは現代科学と古代の予言のどちらにも裏付けを持たないことから、私は個人的にこの説を支持できない。
そうではあっても、この考えは、ポールシフト、ならびに地球の自転の方向が逆になるという見方と相まって絶大な人気を獲得してしまっているために、それが本当に起こるシナリオだと信じられてもいる。
一方、これらとは異なる別の根拠もある。たとえば、この集合的に共有されたヴィジョンが真実ではないとしても、接近している彗星は、電磁気の物理的なポールシフトではなく、マヤカレンダーが予見する意識の極性のシフトと一致しているのではないかということだ。
エレニン彗星と、おそらくはそれに先立つホンダ彗星を考える上で、ホピの予言が別の資料を提供してくれる。それは、この彗星が、時の終わりのしるしの一つである「青い星・カチナ」(神の目)に当たるかもしれないからだ。
ホピの予言には次のようにある。
「そしてこれは9番目の最後の予兆です。あなたは天国の住み処を聞くことになるでしょう。それは地球の上から落下し、地球に衝突するでしょう。それは、青い星として現れるでしょう。
これらは、大いなる破壊の時が近づいている予兆です。世界はあらゆる場所が揺さぶられるでしょう。
ほかの土地では、白い人が、英知の最初の光を持っている人々と戦うことでしょう。ホピ族の白い羽(訳注:人の名前)が見たような、ここから遠くない砂漠で白い人が作り出すたくさんの煙と炎の柱が見えることでしょう。
それらがやってくると、病とたくさんの死をもたらすでしょう。この予言を理解しているたくさんの人々は守られます。私の人々のもとに留まり暮らす人々も大丈夫です。それから、たくさんの建て直しがあります。
そしてすぐに、本当にすぐに、パハナが帰ってくるでしょう。彼は、5番目の世界の夜明けをもたらします。彼は、彼らの心に英知の種を植えるでことしょう。いまでも、種は植えられているのです。これが、第5の世界に向けて覚醒する道なのです。」
私の直感では、エレニン彗星は確かにここで言う「青い目」である。この予言によれば、この接近は一種の衝突に近いものだろう。それを確かめるためには、しばらく接近のときを待ち、その色を確認しなければならない。
だが、ホピの予言の最後の9番目の予兆が、マヤカレンダー第9サイクルの波と付合していることは、注目するべきことだ。おそらく、この彗星は、アステカ/トルテカ文明が予言しているケツァルコアトル(羽の生えた蛇)の回帰の予兆でもあるはずだ。
三つ目は、時の終わりには3日間の暗黒が訪れると述べたキリスト教の予言者たちである。(http://olrl.org/prophecy/daysdark.shtml)これは、マヤの長老たちの予言と付合している。マヤの長老たちについては、映画「時代のシフト」(http://www.shiftoftheages.com/)の中に含まれているドン・アレハンドロ・オクスラのビデオクリップ(http://www.youtube.com/watch?v=vcaez8jn2Zg)で確かめることができる。アレハンドロはこのビデオで来たるべき暗黒の三日間について語っている。
私は以前は、この手の話には全く懐疑的だった。そんなことは物理的にあり得ないと感じたのである。しかし、全然かけ離れた文明の予言が同じヴィジョンを語っていることから、このヴィジョンをかつてよりも受け入るようになった。今ではそのような現象を説明できる方法もありそうなのだ。
いくつかのユーチューブクリップでは(http://www.youtube.com/watch?v=Afhmhfzjiho)、2011年9月25日頃にエレニン彗星が太陽と地球のあいだを通過するときに、暗黒の三日間が発生することが考えられる。私はこの予言が天文学の専門家に受け入れられるとは思っていない。そして、これから起こることがどのような仕組みで起こるのかは、今のところ理解するのは難しい。結局、2011年10月28日になれば、トルトゥゲーロのモニュメントに刻まれたとおりに、160億年にも及ぶ進化の過程をカバーする9つのサイクル(アンダーワールド)が、すべてその姿を現すのだ。
このように、宇宙の創造主はこの世界を一つの調和に導くために、私たちに向けてサプライズを用意しているように私には思われるのだ。
目前に迫っているマヤカレンダーの終わりの劇的なシナリオは、第9サイクル後半に2つの彗星が人々の目に触れることでハイライトを迎える。エレニン彗星の前に、第5夜の始まる2011年8月17日には本田彗星が地球に0.077天文単位まで接近する。興味深いことに、時の終わりのサインであり、ユニークな役割を果たす2つの彗星についての予言がいくつもあるのである。ヘレン・ツィーマ・オットーの重要な三部作(その三作目は、A Five Year Plan in the Divine Economy: The Timing of the Divine-Ordained Events, The Verenikia Press,2011)は、来るべきシナリオを理解するために絶対必要な著作だろう。
これはまじめな作品で、ポップカルチャーと2012年12月21日というマヤカレンダーの終了日のことについても批判している。著者は、2012年12月21日がマヤカレンダーが終了する日であると人が考える根拠は、単に多くの人がこの日を終了日だと考えていることだと指摘している。
この三部作は、近年のキリスト教によって比較的広く知られている、2つの彗星の出現に関する終末予言についてである。(原注:ここでの予言者はアメリカのテレヴァンジェリスト(テレビで礼拝を行う伝道師)ではなく、カトリックやギリシア正教に属する人々で、地位の低い人も含まれている。また、これらの預言は彗星について語っており、惑星や褐色矮星のことではないことも注意すべきだろう。)
これらの予言の重要性を高めているのは、オットーの著作は2010年12月10日のエレニン彗星の発見や、エレニン彗星に先立って本田彗星が現れるという知識がない状況で書かれたものであるからだ。2つの彗星の予言を広範囲に調査したオットーの著作は、マヤカレンダーの終わりが近づいている今まさに起こっている異常な状況を説明するために書かれたものではない。この終わりの時に、2つの彗星が立て続けに出現することは、もちろん一つの彗星が現れるよりも遙かに稀な現象である。これらの予言が伝えるメッセージは、手遅れにならないうちに改心し、神の意志へ委ねるように警告するサインなのだろう。
私が以前から、神との関係を変え、意識を統合することが第9サイクルの目的だと述べてきたことからすれば、これは驚くには当たらない。これらの予言によれば、第1の彗星は、超自然的な本質が現れはじめる予兆としての意識への光の照射と関係しているだろう。
「懲罰の彗星」と呼ばれる第2の彗星の飛来によって、暗黒の三日間が起こることになる。マヤカレンダーが2011年10月28日に最高点に達することと考えると、本田とエレニンの2つの彗星が、これらの予言を成就させる重要な候補者であることは疑えないように思う。
これらの終末予言では、彗星が飛び去るまで家の中に籠もって清められたロウソクで過ごし、窓の外を見ないように勧めている。自分たちがどれほど神に背いてきたかを黙想した後、三日間に渡って絶え間なく祈り続けるように説いている。
これは、私たちが完全に透明になって統合意識を達成するためには、私たちの内面にある暗黒の側面と、私たちの過去の全ての行為を反省する必要があるという意味だろう。
5年前に私とのインタビューで、マヤの長老ドン・アレハンドロ・オクスラが、三日間の暗黒を黙想と瞑想に捧げるように勧めていたことは興味深い。これらの予言が文字通りの意味ではなく、どこまでが比喩であるのかははっきりとは分からない。これは、3日間の”日”という言葉が何を意味しているのかはっきりしない。だが私は、これは文字通りの物理的な出来事として実現するだろうと考えている。私たちはこれを切り抜けるために、出来る限りのスピリチュアルな準備をする必要がある。だが、さまざまな予言からすると、もっと現実的な準備も必要なのである。
エレニン彗星がこの予言の2番目の彗星に該当するとすれば、地球に最接近するときには多くの人々が恐れおののくことになるのだろう。ホピが語っている大いなる浄化と同じく、キリスト教の予言者たちも、清らかな心の持ち主だけが、恐れに屈することなく、この試練を生き残れると述べている。
いくつかの予言は、地球の位置の何らかの形の乱れと大地震のために、人類の大部分は生き残れないだろうと語っている。だが、試練を恐れることなく、世界が滅ぶことはないと確信せよとも言われている。これらの予言の多くがインターネットで参照できるので、読者は暗黒の三日間の予言を調べることができるし、これらの予言をどう捉えるかは一人一人の判断に委ねられている。
これは余りに凄惨に聞こえるかもしれない。だが、こうした出来事は、私たちの内面の暗い部分を浄化するよい機会とも見なせるのだ。この暗部の浄化は、現在のカオスがこれからさらに深まっていく先に、調和に満ちた人々の世界が生まれてくるために必要なのだ。
エレニン彗星と関連して暗黒の三日間が起こる3つの可能性を考えることができる。
第1は、彗星の尾が大変に長くて太陽を覆い隠してしまうというものだが、これはありそうにない。第2は、彗星が極端に近づいて地球を不安定にするというものだが、これもまたありそうにない。
第3は、私が一番可能性があると思っているものだ。はじめに地質学上の異変が起こる背景について述べておこう。地球内部のマグマの対流が地表の大陸移動を引き起こし、それが地震の原因になる。
(マヤカレンダーの視点から見ると)大陸移動の重要な目的は、グローバルブレインを作り出すことにある。宇宙の計画を実現するためには、人類がこのグローバルブレインと共鳴しなければならない。
(訳注:コルマン博士は、地球を一つの巨大な脳と捉え、一人一人の人間の脳が地球脳と共鳴すると考えている。人間の脳が右脳と左脳に分かれているように、地球上の大陸も左右に分かれている。進化の過程に於ける哺乳類の脳の左右分化と大陸移動には並行関係が見られるのである。)
「現代最大の謎を解く(2001)」と「目的のある宇宙(2009)」の2冊の著書で、私は、一つのパンゲア大陸が2つの大陸塊に分離していく過程が、マヤカレンダーの第2サイクルのシフトと対応していることを示した。
また、第7サイクルと第9サイクルは、それぞれ1755年のリスボン大地震及び2011年の東日本大震災と、巨大地震で始まっているのだ。日本の地震は、高い周波数への調整を伴う新しいサイクルの活動の開始が、新しい意識の極性に適合するために、地球のコアに影響を与えた結果なのだと私は信じている。
このように、大変大雑把に見ても、大陸移動と地震はマヤカレンダーに従っていることが明らかになる。だが、多くの小さな地震については、その時期や正確な発生場所を予想することはできない。
私は、このような統合した意識の出現に必要となる調整のために、第9サイクルを通じて激しい地震活動が続くのではないかと思う。
しかしながら、ここが重要な点なのだが、もしいくつかのサイクルがその始まりの時に地質上の大変動を伴うのであれば、2011年10月28日に9つのサイクルが全て同時に終了するとき、さらに地殻の大激変が発生することはないのだろうか?このマヤカレンダーが最高点に達する時には、極めて劇的な地球内核の調整が必要となり、その結果として、地表では巨大な地震活動が起こるかも知れないのだ。
そうすると、エレニン彗星-おそらく予言された「青い星」-の到着は、地震の発生と共鳴して起こるのかもしれない。実際には、地震は、グローバルブレインが統一意識の新しいフィールドと共鳴を作り出すために必要な微調整の結果なのだ。
マヤカレンダーが終わるときに予想される地質活動が、極めて多くの火山活動を引き起こし、その噴煙が三日のあいだ太陽を遮って空を覆うのだろう。それから、調整後の地核は、自動的に、統一意識のフィールドと高度に共鳴し、かつ共存できる人々を選ぶようになるのだろう。このシナリオでは、「青い星」は、ただ地震と共時的に出現しメッセンジャーの働きをするだけで、地震を引き起こす直接の原因ではない。
たとえばエレニン彗星、ニビル星、HAARP(訳注:高周波活性オーロラ調査プログラム。一説には地震兵器とも言われる。)など、もっと機械的な説明を求める人々にとって、このモデルは把握しにくいだろう。
だが、私の著作を学んだ人々は、マヤカレンダーの創造の波動が存在することを理解しているし、そしてマヤの人々が彼らのカレンダーを神聖なものだとしているのもこうした理由からだ。
それは、マヤカレンダーが神的な創造の計画を記述したもので、神的な創造の計画とは、それぞれが7つの昼と6つの夜からなる9階層のプロセスを通じて発展するのだということだ。この神的な創造の計画が最高潮に達する時を、私たちは、いま目撃しているのである。
それは壮麗きわまりないものとなることだろうし、そのために、聖書やコーランにも、マヤカレンダーに関連する重要な情報が見出されるのだ。(宇宙の創造という)シンフォニーの作曲者は神的な実体なのだ。160億年に及んだ進化のフィナーレを、天災で終わらせようと神が望んでいるようには決して思えない。マヤカレンダーが神的な創造のシンフォニーであるからこそ、時の終わりのシナリオは、創造の目的が達成されるものでなければならないし、それは地球上の生命の死滅などではない。地球上の生命とは神の計画が作り出したという理解を失うならば、人類の未来の希望もあっさりと失われるだろう。
この時の終わりのシナリオの引き金となる力学的要因-彗星、宇宙船、ニビル星、または宇宙の計画-が何であるかは、そんなに重要な問題ではない。もっとも大切なことは、私たちがどのように関与していくかであり、その中心は人類の意識変容なのである。
だが、宇宙からの彗星の衝突と創造の計画のどちらを信じるかで、実際の対応は違ってくることだろう。もしも天体が衝突するリスクを取るならば、地下シェルターを用意することになるし、私が示唆したように、進化の計画の終わりに地震が起こるとすれば、高台か海上に逃げることになるだろう。地核によって伝達された統一意識と共鳴する人々には、その時に何をすればよいのかが分かることだろう。
2011年10月28日に至ると、(意識が左脳と右脳に分裂した)二重性のフィールドを乗り越え、統合意識へと移行しなければ、新しい世界では私たちは生き残ることが難しくなることだろう。
2つの彗星に関する予言の数々は、私がこれまで第9サイクルについて述べてきたことと結論において一致するように思われる。たとえば、私たちが、いましなければならないことは、自分のエゴへの奉仕をやめて神的な創造の計画へ仕えることであり、それは調和に満ちた世界の実現のために必要不可欠なのことなのである。
これはまた、私が長年にわたって一貫してマヤカレンダーの意識面を強調してきた理由でもある。すなわち、マヤカレンダーは統合と光へ向けて不可逆的に進行して行くので、もしこの重要な側面を無視してしまえば、人類の未来には本当に希望が失われることになってしうまうのだ。
私がここで2つの彗星に当てはめた予言的な意味は、あくまでひとつの可能性であって、科学的な確実性を持つものではない。
だが、私には、これらの彗星と関連して何か重要なことが起こりつつあるという直感がある。それは、今のところ誰にもその全体を理解することはできないし、それを解析するだけの物理的基礎事実も得られていない。
けれども、マヤカレンダーから得られる進化モデルの知識と、時の終わりをめぐるさまざまな予言を重ね合わせてみれば、2つの彗星が古い世界の変容と新しい世界の誕生を告げるメッセンジャーであることに思い至る。
この方法で、さまざまな起源に由来する予言の数々と、2011年10月28日(13アハウの日)の最高点に近づいていく、9つのサイクル(アンダーワールド)と13のヘブンからなるマヤカレンダーのモデルが完璧に整合していることが見出される。
あとは、私たちがこの知識をどのように活用するかが問題であり、そしてこのことは直ぐにも徹底的に検討される必要があるだろう。
ホピ族の予言によれば、大いなる浄化のために「青い星」が現れるときに、カチナはダンスをやめて仮面を外すという。これは、私が長年にわたって一貫してレクチャーしてきたことを暗示しているものだと信じている。
すなわち、フィルター(仮面)がなくなれば、私たちはもはや神的な計画の操り人形(カチナ)から解放されて自由になり、マヤカレンダーに記された神の進化のプロセスに一方的に従属する存在であることを脱し、共同創造者になるのである。
新しい世界が生まれる2011年10月28日の後では、人々は、一瞬一瞬を生きる人生を歩み、新たにもたらされた統合意識の中で自由に現実を創造することだろう。これが、予言に記された困難のあとに実現する、平和に満ちた新しい世界の誕生なのである。
カール・ヨハン・コルマン
シアトル、2011年6月23日
2011年6月26日 翻訳 キクチ
(訳注:本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星。1948年12月3日に本田実が発見。周期は5,252年。2011年8月15日に地球に最接近する。)
(全体の文脈からすると「Levy」は別の彗星ではない。エレニンに続いてレヴィも「エレニン彗星」を捕捉した、との意味か?)
以上である。
論文にもある通り、これまでコルマン博士はマヤカレンダーは意識進化の予定表であり、彗星など天体の物理的な動きとは関係がないとしていた。
だがコルマン博士は、エレニンや本田などの彗星の接近で、マヤカレンダーが物理的な現象を一部反映している可能性があるとの立場を示している。
やはり、マヤカレンダーが終了するとされる2011年10月28日には何かあるのだろうか?
続く
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日 時
2011年7月17日(日)
14:00~16:00(開場13:30)
会 場 東織厚生年金会館 3階 第1会議室
東京都中央区東日本橋3-6-20
■JR総武線「馬喰町駅」1番出口より徒歩7分
■都営新宿線「馬喰横山町駅」A3 出口より徒歩3分
■都営浅草線「東日本橋駅」A3、B2 出口より徒歩3分
■日比谷線「小伝馬町駅」1番出口より徒歩7分、
「人形町駅」A4 出口より徒歩7分
料 金 前売3,000円/当日4,000円(各税込)
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