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    2011-06

    第9サイクルでいったいなにが起こるのか?9

    6月19日

    6月23日緊急追加部分

    太陽フレアの発生

    太陽活動を観測しているNOAA(米海洋大気圏庁)によると、6月21日、黒点1236から、太陽フレアとともにCME(コロナ質量放射)が放出されたという。太陽フレアとCMEは地球方向に向けて放射されたが、フレアの規模がC7と比較的に小さい。しかし、フレアが地球に到達すると30%から35%の確率で磁気嵐が発生するとしている。

    フレアとCMEは、6月24日(日本時間25日)に地球に到達するとしている。この期間に、オーロラが各地で観測されるとのことである。

    今回のフレアの規模は小さい。だが、地震を安心していてよいかどうかは分からない。23日には福島で震度5弱の地震があり、東北地方で地震が相次いでいる。太陽フレアが地球に到達する6月24日(日本時間25日)前後は念のため注意したほうがよいかもしれない。

    ところでNASAは、太陽フレアが地球に到達するシミュレーションを最近公開した。以下のリンクから見ることができる。6月21日のフレアのシミュレーションだ。白い中心が太陽、黄色い点が地球である。フレアとCMEの衝撃が分かる。

    太陽フレア地球到達シミュレーション

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    今回は複数のテーマについて解説した。一つは6月11日から15日までに発生が予告されていた地震についてである。この部分は今回のブログにも転載する。

    次に、アメリカの著名な原子力専門家のアーニー・ガンダーソン氏の福島に関する最新の分析結果である。ガンダーソン氏によると、科学者のグループがエアフィルターを使った自主的な計測で、4月の東京の大気ではかなりの量のプルトニウム239の粒子が検出されており、東京では、一日平均一人当たり約10個ほどのプルトニウムを吸入していることが分かったという。プロトニウム239は、ガンマ線ではなくアルファ線しか出さないため、多くのガイガーカウンターでは計測できない。福島では東京の30倍から40倍、そしてアメリカ西海岸のシアトルでは、5個ほどが平均的に吸入されていることが分かった。

    次に、東京の中央線沿線の小学校の校庭の土を有志が採取し、専門会社に放射線を測定してもらったところ、36000ベクレル/m2という高い濃度のセシウムが検出された。これは、チェルノブイリの汚染地域の基準となる37000ベクレル/m2にかなり近いレベルだ。東京都内でも土壌汚染が進行していることが分かった。

    さらに、アメリカの西海岸のいくつかの州では、福島第一原発の放射能漏れ事故が発生してから、新生児の死亡率が35%上昇しているとのデータが明らかとなった。現在、これが福島から飛来した放射性物質が原因であるかどうか調査中であるという。

    最後に、東日本の土壌汚染の細かな状況が分かってくると、東日本の地価が下落する可能性があることを指摘し、もし本当にそれが起こった場合、経済的にどのようなことが起こるのか詳しく解説した。

    前回はこのような内容を解説した。

    今回の記事

    今回は一部メルマガに書いた記事を転載する。地震の発生に関するものだ。

    次に、今年の9月が話題のエレニン彗星の接近や、いくつかの重要な惑星直列が発生する月となっている。これがどのようなものか詳しく紹介する。

    最後に、アメリカが一時的にでもデフォルトする可能性が出てきた。これからどのようなことが起こる可能性があるのか見て見る。

    発生しなかった大地震

    前回の記事では、1)黒点数が100を越える日の継続、2)惑星直列、3)太陽フレアや太陽質量放射の発生など、大地震の前兆と見られるような現象が続いて発生した。3月11日の東日本大震災の数日前にもほぼ同じ現象が現れたので、6月11日から15日までの期間に地震が発生する可能性があるとして警告した。

    しかし、大きな地震はこの期間には発生しなかった。6月13日にニュージーランド南島のマグニチュード6.0、そしてモルッカ諸島のマグニチュード6.4の地震だけだった。特に大きな地震ではなく、通常の期間と同じ程度の状態だった。

    南米チリ南部のブジェウエ火山が半世紀ぶりに規模の大きな噴火をしたが、これは6月4日に発生しており、予想された期間ではない。

    太陽フレアとNOAA(米国海洋大気庁)の発表

    前回の記事にも書いたが、6月7日、太陽黒点、1266と1267から中規模の太陽フレアが発生した。フレアそのものはたいした大きさではなかったが、フレアとともに、規模の大きなコロナ質量放射があった。

    その一部が地球に向かうことが予想されていたので、地球では磁気嵐が発生して地磁気が撹乱され、それで異常気象や火山噴火、そして地震が誘発されるのではないかと懸念された。これが、6月11日から15日に地震発生が懸念されたひとつの理由であった。

    この予測は、環境変化を観測する著名なサイト、「アースチェンジメディア」を主催するミッチ・バトロス氏の仮説に基づいている。

    ミッチ・バトロス氏は、太陽に関する多くの著作がある著述家である。バトロス氏の仮説とは以下のような因果関係だ。

    1)黒点数の増加
    まず、黒点数が増加する。

    2)太陽フレアの発生
    黒点数の増減は太陽活動の活発さを表している。黒点数が増大すると太陽活動が活発となり、より頻繁に太陽フレアが発生するようになる。

    3)磁気嵐の発生
    太陽フレアとそれが誘発するコロナ質量放射が地球方向に向けられると、それらは地球の磁気圏と反応し、磁気嵐が地球の周囲で発生する。

    4)大気と海流の変化
    地球の磁気圏の撹乱は、大気と海流に影響し、流れを変化させる。

    5)ハリケーン、暴風雨、火山噴火、地震などの発生
    大気の流れと海流の変化で、ハリケーンや暴風雨などの異常気象が発生しやすくなる。因果関係ははっきりしていないが、この変化でなんらかのかたちで活断層が刺激され、火山噴火や地震が起こりやすくなる。

    きちんと科学的に実証されたわけではないが、この仮説は「アースチェンジメディア」を通して広まった。かつて「アースチェンジメディア」では、NASAに関係している科学者や専門家をゲストとしたネットラジオを放送しており、それに出演した多くの専門家がミッチ・バトロス氏の仮説に賛同し、この仮説がこれからの研究の課題になる得るとしていた。すでにこれに関する論文も発表されているようだ。

    6月11日のNOAA(米国海洋大気庁)の発表

    しかし、太陽フレアが地球に到達する予定日とされていた11日、米国の太陽観測の拠点のひとつであるNOAA(米国海洋大気庁)は、太陽フレアが地球を外したか、または予想よりもはるかに小さかったため、地球で磁気嵐が発生する可能性は非常に低いと発表した。

    つまり、磁気嵐が発生する可能性はほとんどないので、ミッチ・バトロス氏の仮説にしたがうと、少なくとも磁気嵐が引き金となる地震や異常気象は起こらないだろということだ。

    もちろん、惑星直列など他の要因は存在していた。3月11日の東日本大震災では、惑星直列と太陽フレアによる磁気嵐の発生があった。だが少なくとも、3月11日のような状況ではすでになくなったということだ。

    また、地球、水星、太陽の惑星直列も15日を最後に解消したので、惑星直列と太陽フレアに関する限り、地震を誘発する条件は解消したと言える。

    もちろんどうなるかは分からないが、いまのところ、大きな地震が発生する予兆のようなものは見当たらない。その点ではある程度安心してよいかと思う。

    惑星直列の次の時期

    すでに紹介したように、コーネル大学から出ている論文では、惑星直列が地球に作用する引力の変動を引き起こし、それが活断層を刺激して地震を誘発する可能性が指摘されている。カナダに設置した多数の重力計の変化でこれが確認されたとのことである。

    もしこのようなことが本当にあるとすれば、惑星が直列する次の時期が気になるところである。

    エレニン彗星、太陽、地球の直列


    すでに記事に書いたが、この論文では、統計的に地震を誘発する可能性がもっとも高いのが、エレニン彗星と太陽、そして地球の直列だという。3月11日の前後にもこの直列が観測されている。

    9月に集中する直列

    8月にも惑星直列発生するが、エレニン彗星がかかわる直列は9月に集中している。

    まず、9月22日前後に地球、エレニン彗星、金星の直列が発生する。以下の図である。NASAのジェット推進研究所の軌道計算シミュレータを用いた。地球が画面の手前に来るように表示した。また、直列は赤い線で示した。

    9月22日前後の直列
    922

    そして、次にやって来るのが、9月26日前後から27日まで続くと思われる、3月11日と同一のエレニン彗星、太陽、地球の直列である。以下の図だ。

    9月26日前後からの直列
    926

    ただ9月のこの直列では、3月11日前後に出現した直列よりも、エレニン彗星が地球にはるかに接近している。どのような影響をもたらすのかは分からない。だが、地震の発生には注意したほうがよいことは間違いない。

    特に、黒点が100を越える日が継続したり、太陽フレアが地球を直撃して磁気嵐が発生するなど他の条件が重なると、もしかしたら地震が発生する可能性は高まるかもしれない。いずれにせよ、注意したほうがよいようだ。

    エレニン彗星の最接近

    ところで、コルマン博士も「マヤカレンダーとシンクロしている」と言っているエレニン彗星だが、9月26日前後の直列後、エレニン彗星は地球に接近し、10月17日にはもっとも近くなる。以下の図だ。手前に見える点が地球だ。

    10月17日の接近
    1017

    接近すると言っても、地球とエレニン彗星との距離は0.232AU (約3400万キロ)もある。AUとは、太陽と地球の距離を1とした天文学の距離の単位だ。金星が地球に最接近したときの距離は0.28AU(4200万キロ)だから、これよりも地球に少し近い距離だ。いずれにせよ、地球に衝突するようなことはまずない

    そして、この後もエレニン彗星は地球に近接した軌道をとり、コルマンインデックスが終了する10月28日には、0.275AU(4300万キロ)とまだ地球に接近した状態にある。

    10月28日のエレニン彗星の位置
    1028

    ユーチューブで、3月11日の東日本大震災を予知した9Naniaの言うように、エレニン彗星の地球への最接近がポールシフトの引き金になるかどうかはまったく分からない。

    むしろ、コルマン博士の言うように、この惑星の接近が意識の進化を示すなんらかの予兆としての役割を果たすのかもしれない。9月に集中する惑星直列から10月のエレニン彗星接近まで目が離せない。

    アメリカのデフォルト

    次のテーマに行く。5月16日、アメリカは法律で定められている国債発行の上限である14.6兆ドルに達したと発表した。その後オバマ政権は、米下院に上限の引き上げ法案を提出したが、共和党の反対多数で否決されてしまった。8月2日までは連邦政府職員が積み立てた年金を流用して国債の償還を実施することになっている。

    今回は様子がかなり異なる

    以前の記事にも書いたが、アメリカは新規に国債を発行して過去に発行した国債の償還を実施している。国債の上限引き上げ法案が可決せず、新規国債の発行ができなくなった場合、国債の償還ができなくなることから、その時点でアメリカはデフォルトする。

    しかし、アメリカがデフォルトする可能性があることは過去に何度も指摘されてきた。それなりの危機感を持って受け止められたが、一時的にもデフォルトなどは起こったためしはなく、うわさされた格付け会社による米国債の格下げも現実的な話題になったことさえなかった。

    しかし、過去に何度もうわさされたデフォルトとは異なり、今回だけは様子がおかしいのだ。

    過去に何度もあった危機

    リーマンショック以降の2009年9月から2010年までの状況が典型だが、デフォルトのみならず、米国の金融システムはこれまで何度も危機に見舞われている。

    金融危機で明らかになった破綻懸念のある金融商品は膨大な額に上っており、サブプライムローンのように、これらがすべて破綻した場合、米国はその余波に耐えられず、国債の格下げによって資金の調達が将来的に困難になるのではないかという緊張は何度も走った。

    かなり悲観的な予測も数多く出回ったことも1回や2回ではない。2009年末から2010年始めには、米国債の下落からドルが放棄され、基軸通貨が他の通貨に移ることで、アメリカは資金調達が困難となりデフォルトするのではないかと主流のエコノミストによっても真剣に語られた時期さえ過去にはあった。

    しかし、その都度、米国政府は金利を実質的にゼロにしたり、FRBが大量の米国債を購入する量的緩和などの大胆な政策を発表し、危機を乗り越えてきた。予想を越えた株価の暴落など緊張が走る場面が何度かあったが、米国債の格下げに至るような事態の発生は未然に防止できた。

    あまりに楽観的

    しかし、今回はこれらの以前の危機とはまるで雰囲気も状況も異なるのである。シンクタンクの報告書やエコノミストの書いたものを読んでも、一部の専門家を除き、危機感がまるで感じられないのだ。米国債の格下げやデフォルトなど、あり得ないことだとたかをくくっているかのようなのだ。CIA系シンクタンクのストラトフォーはおおよそ次のようなことを言っている。

    米国債が格下げされたり、アメリカがデフォルトするのではないかといううわさがあるが、これは馬鹿げている。もし本当にそのようなことがあるなら、ドルはもはや基軸通貨であることはできなくなる。ドルという基軸通貨を失うと世界経済は維持できなくなる。そうした状況を、他の国々が許すはずはないのだ。米国債の格下げやアメリカのデフォルトは結局神話でしかない

    なぜデフォルトが起こらないとしているのか、具体的な理由の説明はない。ただ、「ないものはない」とだけ言いたいようだ。

    一部の悲観的な専門家を除いて、ほとんどの論調はこのようにあまりに楽観的なのだ。

    サブプライムローンが破綻する直前の状況と酷似

    確かに、今回は民主党と共和党で国債発行の上限の引き上げで妥協できさえすれば回避されるので、破綻寸前の巨額の金融商品に直面した状況とは異なる。

    しかし、過激なティーパーティー派に支配された共和党との妥協がいかに困難であるかは、5月30日の法案否決ではっきりしている。決して楽観してよい状況ではないはずだ。

    楽観していて緊張感がない状態は、実は過去にもあった。それは、金融危機の発端となったサブプライムローンの破綻のときである。

    2006年前半から、サブプライムローンが破綻する可能性があり、それによって、さまざまなローンをもとに作られる莫大な債務担保証券が破綻して金融危機が発生する可能性があることは、一部の専門家によって指摘されていた。

    さまざまなメディアにそうした専門家の分析や意見が出るたびに、彼らは「ミスター・ドュームスデー(破滅屋さん)」などと揶揄され、まともに取り合われることはなかった。エコノミストを含め、「金融危機などありを得ない!」とタカをくくっていたのである。

    今回の状況は、まさに2006年前半のときとよく状況が似ているのである。「想定外」として金融危機に対する準備がまったくなされていなかったので、危機を未然に防止することができなかったのだ。

    「想定外」と楽観しているときほど危機が起こる

    今回の福島第一原発の、炉心のメルトスルーを伴う大規模な放射能漏れにしても、津波が直接の原因ではない。地震によって引き起こされた停電による冷却プールの停止や、圧力容器に接続した配管の破損による冷却水の漏れが実際の原因であったことが明らかになってきている。

    つまり、1000年に一度の津波を「想定」しなかったことが原因ではなく、いつでも起こり得る「停電」や、地震による「配管の破損」を、「そんなことは起こるわけがない」としていた楽観こそが原因であったのだ。

    「想定外」なのだから、準備もへったくれもない。「そのようなことはないもの」として原発を運転していたわけである。

    これは、サブプライムローン破綻が起こる直前の2006年のアメリカ、そして米国債の格下げとデフォルトを笑い飛ばしているいまのアメリカにそっくりなのだ。

    これとは対極にあるEUと中国

    このような状況と対極にあるのがいまのEUや中国だ。EUはギリシャを筆頭にしたPIIGS諸国のデフォルトの危機、そして中国は成長率の鈍化と5%を越えるインフレ、それを背景として拡大する社会不安などの危機を抱えている。

    将来的にどこまで対応できるか分からないが、少なくともこれらの地域や国が危機を回避するために全力で取り組んでいることは間違いない。それは、リーマンショック以降、金融危機の拡大を必死で止めようとした米国政府の態度とよく似ている。

    このようなとき、予想された危機は回避されるのである。いずれブログかメルマガに詳しく書くつもりだが、ギリシャのデフォルトが回避されると思われる。

    一時的にも今度は本当にデフォルトするかもしれない

    このように見ると、いまのアメリカは、米国債の格下げとデフォルトに関しては、日本の東電なみに「想定外」なのである。このまま行くと、米国議会は対応をあやまり、一時的にでも本当にデフォルトしてしまう可能性がある。

    デフォルトするとなにが起こるのか?

    ではデフォルトするとどうなるのか?どういうことが起こるのか具体的にさまざまな予測が出ているが、ここでは詳細を避け、いくつかのもっとも重要なポイントを解説したい。

    財政赤字を一気に解消する

    現在の米国議会では、財政赤字を一気に解消し、連邦政府の規模の徹底的な縮小を理念としているティーパーティー派(茶会派)が非常に強い。

    イギリスの著名な経済誌、「エコノミスト」などの分析では、一時的にでもデフォルトした場合、議会では凄まじい緊縮財政によってすべての財政赤字を一気に解消させる法案が可決される可能性があるという。現在、アメリカの州政府では財政赤字は建前では禁止されているので、連邦政府に同じ条件が適用される可能性があるのである。

    財政赤字の大きさはGDPの9%

    アメリカの財政支出は巨額で、アメリカのGDPの24%に及んでいる。このうち、税収などの収入は15%に過ぎない。差額の9%が財政赤字である。

    もし州政府と同じ条件が連邦政府に適用され、今後財政赤字が認められないというようなことにでもなれば、言葉では形容することのできないほどの極端な緊縮財政になるに違いない。連邦政府所有のほとんどの資産は売却され、あらゆる計画やプログラムが停止し、連邦政府職員のリストラが実施されるだろう。それは、いまギリシャなどのPIIGS諸国で実施されている緊縮財政の比ではないはずだ。

    アメリカ経済の失速と世界経済の急な減速

    もし本当にこのようなことにでもなれば、アメリカの経済は失速することは間違いない。いまのアメリカは、連邦政府の巨額な財政政策や量的緩和(QE2)などの金融政策でなんとか2~3%程度の成長率を維持しているのが現状だ。つまり、アメリカ経済は政府の経済政策に依存しているということだ。

    財政赤字の完全な解消による超緊縮財政で、こうした経済政策はすべてできなくなることは間違いない。

    すると、アメリカ経済は失速し、それに巻き込まれる形で、世界経済も一気に減速するだろう。

    コルマンインデックスでタイミングを確認する

    こにょうな状況になるとすれば、それはいつ頃だろうか?8月2日が上限引き上げのデッドラインである。

    以前の記事で一度確認したことだが、コルマンインデックスで再度このようなことが起こるとしたらどのようなタイミングになるのか確認してみたい。

    第4の昼(葉の形成)
    6月25日~7月12日 
    ミッドポイント 7月3日~4日

    第5の昼(つぼみの生長)
    7月31日~8月17日 
    ミッドポイント 8月8日~9日

    第5の夜(破壊)
    8月18日~9月4日
    ミッドポイント 8月26日~27日


    まずコルマン博士は、第4の昼のミッドポイントにあたる7月3日から4日が大きな転換点になる可能性があるとしている。第4の昼のミッドポイントは、第9サイクル全体の中間地点にあたっており、それだけエネルギーが強いと言われている。

    もし、この時期まで上限引き上げの協議の折り合いがつかない場合、デフォルトはかなり現実的な問題となってくるに違いない。米国債格下げの実質的な検討が始まっていてもおかしくないだろう。

    さらに、7月31日から始まる第5の昼では、ひとつ前の第8サイクルでは金融危機が始まった期間にあたる。金融危機は、第8サイクルの第5の昼にサブプライムイローンが破綻し、第5の夜にリーマンショックが起こった。

    今回もこれと同じような展開になるのだろうか?

    連邦政府の縮小はティーパーティー派が求めるもの

    財政赤字を完全に解消するために、異常な緊縮財政を実施して連邦政府の規模を縮小するなどということを議会みずからの手で進めることなど考えられないと思うかもしれない。

    だが、連邦政府の本格的な縮小こそ、ティーパーティー派の目指す政治目標なのである。

    続く

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    第9サイクルでいったいなにが起こるのか?8

    6月4日

    今回は思った以上に早く更新できた。いつも記事を読んでいただいている読者には感謝する。

    講演会の御礼

    「ヤス先生の5月度勉強会」、「アネモネ講演会」とも非常に盛況であった。いらしてくださった方々には感謝いたします。ありがとうございました。「ヤス先生の勉強会」は6月も実施いたします。

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    今回は、これから起こる可能性のある地震、いま国会で行われている原発の真実に関する暴露、そして国際的な環境保護団体が実施した海洋汚染の実態について詳しく解説した。

    いま、政府や政治家が信頼して原発や放射線の専門家が、原発の推進を優先した御用学者の集団であったことが次第に明らかとなってきた。そのため国会では、原発の危険性を告発したため、これまで学会からは排除されてきた専門家を参考人として招致し、意見を聞いたり、彼らを講師として招き、議員の勉強会やセミナーを開催することが頻繁に行われるようになった。その過程で、真実が次第に明らかになりつつある。

    また、国際的な環境保護団体のグリーンピースが宮城と福島沖で海洋生物の調査を行った、その結果は、日本政府のこれまでの発表とは大きく異なり、はるかに深刻な汚染が進んでいることが明らかとなった。

    このような内容を詳しく解説した。

    今回の記事

    今回はメルマガに書いた将来起こるかもしれない地震に関してそのまま転載する。重要な情報になるかも知れないので、転載することにした。

    次に、講演会でも紹介した博士のメールを紹介する。エレニン彗星に関するものだ。

    これからの地震に関して

    一昨日は新潟県でいきなり震度5強の地震が発生した。これまでの地震はおもに東北と関東が中心であったので、いわばノーマークのエリアであった。我々は地震の多発期に入っているが、いつどこで地震があるのか予想するのは非常に難しい。

    だが、3月11日の東日本大震災の直前の状況を見ると、地震の発生にかかわる予兆のようなものが明らかに存在していたことも確かだ。すでに、ネットでも多く出回っている情報だが、これから重要になるかもしれないので確認のため掲載しておく。

    1)惑星の直列

    すでにブログの他の記事でも詳しく解説したが、マグニチュード6以上の地震は、惑星が直列した時期に発生していることが非常に多い。3月11日も地球と太陽、そしてエレニン彗星の直列が発生していた。

    2)太陽黒点が100を越える日が5日以上続く

    3月11日の直前では、太陽黒点が100を越える日が5日以上続いていた。さらに、Xクラスと呼ばれる大きな太陽フレアも発生していた。

    100を越えた太陽黒点

    これらの諸点からいま起こっていることを見ると、非常に興味深いことが分かる。

    まず太陽黒点だが、これまで最大でも90前後であった黒点が、5月30日から100を越え始めた。以下のように推移している。

    5月30日 105
    5月31日 132
    6月1日  107  
    6月2日  118


    4日間連続で100を越えている。これから黒点が増加するのかどうか、注視しなければならないだろう。

    また、現在はCクラスと呼ばれる中程度の太陽フレアしか発生していないが、Xクラスの巨大フレアが注意したほうがよいだろう。

    惑星直列の時期

    筆者は、NASAの「ジェット推進研究所」の軌道計算のシミュレーションで何度も惑星直列が起こる時期を確認してきたが、今回も改めて確認してみた。すると、これまで見落として来た直列が見つかった。

    6月11日から15日

    惑星直列が予想されるもっとも近い日は6月11日から15日にかけての時期である。地球、太陽、水星が直列する。2000年代に入ってからのマグニチュード7を越える地震を調べると、これと同じ惑星の直列で起こっている地震がいくつかあった。以下である。

    ・2007年1月13日、千島列島、M8.1
    ・2009年7月15日、ニュージーランド、M7.8


    もちろん、これだけで地震が起こると言えるわけではい。地震の発生には、はるかに複雑な要因がかかわっている。ましてや地震が起こったとしても、日本で発生する保証はない。

    だが、もし黒点が100を越える日が5日を越えるようであれば、特に6月11日から15日の期間は注意しておいたほうがよいだろう。

    コルマン博士からのメール

    5月28日、コルマン博士からメールがきた。以下が翻訳だ。

    友人のみなさまへ

    ユーチューブにアップされたカティヘ・ベックマンのビデオを見て分かるように、エレニン彗星はこれから太陽系の内惑星の軌道に入るので、マヤカレンダーとシンクロしているように見える。私は個人的には、この惑星が地球上で起こる地震と関係があるとは思っていない。私は、いま我々に参加することを迫っている社会と精神に関する宇宙的な進化の方を注目すべきだと考えている。しかしながら、エレニン彗星が、マヤカレンダーとその終了日である2011年10月28日とシンクロしているという事実を考えると、ニビル星の再来や暗黒の3日間などのこれまでの予言は、それなりに理にかなったものであることを示している。私はこれらユーチューブのビデオが科学的に妥当なものであるとは必ずしも思わない。私だけではなく、多くの人々がそう思うであろう。そうであっても、やはりエレニン彗星の存在は、マヤカレンダーが表している意識進化の予定表にあらたに宇宙的な次元を加えるものだと思う。

    http://www.youtube.com/watch?v=bK21TCNZ5fI.

    http://www.youtube.com/watch?v=Afhmhfzjiho

    http://www.youtube.com/watch?v=CVs7glXfXzM

    いずれにせよ、過去に彗星の存在は重要なメッセージの前兆と見られてきたので、エレニン彗星にもそうした役割があるのかもしれない。

    ところで、第3の日のミッドポイントにテレビ会議が行われるのでぜひ参加してもらいたい。

    以上がメールの内容である。そして翌日の5月29日、自由参加のテレビ会議が行われた。その内容は録音され、ダウンロードできるようになっている。以下がその要約だ。

    5月29日のテレビ会議の内容

    「支配ー被支配」の消滅と第9サイクルに関して

    ・第9サイクルでは「支配ー被支配」という概念が消滅に向かう。この概念の消滅で、自然と人間が分離し、自然を支配するものとしての人間のあり方も変化し、自然と調和できるバランスのよい意識が生まれる。

    ・ところで、いま中東で起こっている民主化運動は、「支配ー被支配」というこれまで人類を支配してきた構造そのものを突き崩す衝動に基づいたものだ。

    ・東半球と西半球を分ける分割線は、ちょうど地中海になっているが、民主化運動がこの地域で起こっていることはとても重要である。そして、民主化運動は第9サイクルの第一の日に拡大しているのだ。

    ・中東の民主化運動はいまヨーロッパに拡散している。ヨーロッパ諸国ではすでに民主化がはるか昔に達成され、独裁政権が支配する中東とは状況が異なると思うかもしれないが、実はそうではない。これからの民主主義は、4年に一度しかない選挙で国民に権力が戻るというような、現在の民主主義ではないのだ。いまの民主主義は、政治的な支配階級が存在し、彼らによって国民が支配されるということでは「支配ー被支配」の構造を温存している。これを消滅させ、「支配ー被支配」の構造には基づかない根源的な意味での民主主義の形成へと向かう運動こそ、ヨーロッパに広まりつつある社会運動なのだ。

    ・民主主義を求めるこのような運動は、カオスのように見えるかもしれない。だが、こうした運動は「支配ー被支配」に基づかない「統一した意識」の形成へと向かう衝動の高まりによって突き動かされている。


    第9サイクルがもたらす個人の変化

    ・第9サイクルは多くの人に個人的な変化をもたらしている。それを身体の変化として感じる人もいる。私の周囲には、事故で腕を折ったとか、さまざまな事故を経験している人々がいるが、これは、第9サイクルの速い波動に身体がついて行けないから起こる現象だと思う。

    ・第9サイクルの波動の変化に特別に敏感な人々がおり、彼らはすでに大きな意識の変化を経験しているようだ。それは、突然といま生きている一瞬一瞬の時間が喜びに満ち、楽しくて仕方がないという精神状態となることだ。

    ・この精神状態は、実際に起こった出来事となんの関係もなく、突然と起こってくる感情だ。特定の出来事があったから喜びを感じるというものではないのだ。突然とやってきて自分を支配する感情だ。

    ・このような感情は、第9サイクルのエネルギーと波動を自分に取り入れることに成功した人々が経験することである。エネルギーを積極的に取り入れる儀式を行うことは非常に重要である。

    ・また、第9サイクルではあまりに多くのことが短時間で起こる。そのため、起こっていることを知的に理解しようとしても理解が追いつかないはずだ。第9サイクルの波を身体に取り入れ、これに乗り、神的な計画の一部となるほかない。


    「エルサレム・ハグ」の儀式に関して

    ・いまは第3の日の期間である。これからは、第4の日のミッドポイントがやってくる。これは7月3日と4日になる。これは第9サイクル全体のちょうど中間地点にあたるミッドポイントだ。

    ・私はこの機会を利用して、「エルサレム・ハグ」というイベントを開催したいと思う。これは、世界中のさまざまな文化や宗教の人々がイスラエルのエルサレムに集い、手をつないでエルサレムを囲うイベントだ。

    ・これはイスラエルとの連帯を示すような運動ではない。エルサレムという地は、いわば異なった宗教が敵対し、分断されているいわばかつてのベルリンの壁にような場所なのだ。このような分断の場所を多くの人々が取り囲むことで、エルサレムの地に第9サイクルの統合意識をもたらすエネルギーが呼び込まれるはずなのだ。

    ・ところで、第9サイクルの波動にうまく乗るためにはいま何が起こっているのか、マヤカレンダーの知識をもとに理解しなければならない。そのためのサイトを立ち上げた。

    エレニン彗星に関して

    ・エレニン彗星に関して述べておきたい。マヤカレンダーは意識進化の予定表なので、大きな変化は社会的、精神的な次元で起こる。しかしながら、マヤカレンダーの進行とともに、彗星などが現れる物理的な変化が随伴することも十分に考えられるのだ。だが、こうした物理的な変化に捕われ過ぎると、意識や社会の変化が見えなくなるので、注意したほうがよい。

    ・私はエレニン彗星は明らかにマヤカレンダーの一部であり、シンクロしていると考えている。6500万年前、小惑星の激突が原因となり恐竜は絶滅した。恐竜の絶滅によって哺乳類の進化が促進され、人類の誕生まで至ったということは、この小惑星が生物の進化の物理的に契機になったということになる。

    ・しかしもし、小惑星がはるかに大きかったならば、生物すべてが絶滅していたであろうから、小惑星は恐竜を絶滅させ、生物を進化させるにはちょうどよい大きさであったということができる。こうした意味で、この小惑星は生物の進化をもたらす契機となったと言える。

    いま第9サイクルでは人間の意識が進化している。私はエレニン彗星が、この意識進化の契機となる彗星なのだと思う。その意味では、6500年前の小惑星と同じような意味があると思う。だが私は、個人的にはエレニン彗星が地震のきっかけになるとは思ってはいない。


    以上である。

    マヤカレンダーの3つの解釈

    何度か講演会で話したし、本にも書いたことだが、マヤカレンダーの解釈はコルマンインデックスだけではない。コルマンインデックスを含め、3つのそれぞれ異なった解釈が存在している。

    1)天体運行反映説

    マヤカレンダーは天体の運行を実際に反映しているとする説。太陽系は天の川銀河の軌道を上下に蛇行しながら公転している。この公転で、マヤの言葉でフナブ・クーといわれる銀河中心、ならびに太陽と地球の位置関係が変化する。

    この変化に基づいたカレンダーがマヤカレンダーである。古代マヤ人は銀河中心の概念をもっており、2012年12月21日には銀河中心と太陽、そして地球が直列する26000年に1度の現象が起こると考えた。

    銀河中心から地球に向けて77分周期で光のパルスのようなものが放射されていることは、2002年、天文学者によって確認された。

    『スウィート・ブライア・カレッジの天文学者のスコット・ハイマン教授は、2002年にニューメキシコ州ソコロにある巨大なアレイ望遠鏡が撮影した低周波の電波イメージを分析しているうちに、天の川銀河の中心から、理知的な振る舞いをする断続的な信号を検出したと雑誌ネイチャーに発表した。信号は、5つの等光度の無線放射で、9月30日から10月1日にかけての7時間に、77分周期で現れ、それぞれは1分間継続した。発見は、スコット・ハイマン博士と天文学会全体を「頭をかくほど当惑させた」』

    マヤ人は、フナブ・クーは宇宙樹の中心であり、マヤカレンダーはそこから放射されるエネルギーによって回転すると考えていた。上の光のパルスの放射はまさにこれに当たるのではないかというわけだ。

    したがって、太陽と地球が銀河中心と直列することは、フナブ・クーからのパルスの放射が太陽によって遮られるので、それをきっかけとして大きな環境変化が起こるのではないかと考える。ポールシフトなどもその可能性のひとつに入る。

    この説の代表的な人物はジョン・メイジャー・ジェンキンズだ。アメリカではもっともポピュラーなマヤカレンダー研究者である。アメリカでマヤカレンダーというとジョン・メイジャー・ジェンキンズを指すほど有名である。彼は21世紀のニューエイジカルチャーの旗手として見られており、ニューヨークタイムスにも彼の特集記事が掲載された。

    2)意識進化説

    確かにマヤカレンダーは、天体の運行と関連している側面はある。だが、基本的にマヤカレンダーは人間の意識進化の超越的な予定表であり、天体の物理的な運動とは関係がないとする説。この説の代表的な人物こそ、これから紹介するコルマンインデックスの考案者であるカール・ヨハン・コルマン博士である。これまでの未来予測が的中していることも手伝って、アメリカでも急速に人気が出ており、ジェンキンスの人気に迫りつつある。

    3)世界の転換説

    これまで世界は3回滅亡と再生を繰り返しており、いま第4の世界にいるとする説。

    現在のマヤカレンダーは、紀元前3114年8月11日に始まり、2012年12月21日に終わるが、この期間は第4の世界の期間である。マヤカレンダーの終了とともに第4の世界も終了し、より進化した意識が主導する第5の世界が出現する。第5の世界に入ると同時に、マヤカレンダーの新しいサイクルが開始するとする説。

    マヤカレンダーは、マヤ族の文化の守護団体である「マヤ長老評議会」によって保存され、維持されている。彼らが唱える解釈がこれである。「マヤ長老評議会」は、マヤ族の最高神官であるドン・エルハンドロ師を指導者とし、マヤ族の全440部族の代表が構成する組織である。

    マヤ長老評議会は上の1)と2)の説のどちらも排除していない。どちらの解釈も、マヤカレンダーのある側面を取り上げたもので、相互に矛盾するとは考えていないようである。マヤ長老評議会は、両説が欧米人による最善の解釈であるとして、両説をあたかも自分の子供でもあるかのように包摂的に見ているかのような印象を受ける。

    このように、マヤカレンダーには大きく分類して3つの解釈が存在するが、その内容が対立しているかといえば決してそうではない。2012年ころに大転換があり、人類の意識の進化が起こるとする点は共通している。マヤカレンダーが意識進化の宇宙的な予定表であるとする点はどの解釈も受け入れる素地がある。

    異なる点は、1)と3)が、環境異変など物理的な変動にポイントをおくのに対し、2)のコルマンインデックスは進化の精神的な内容を強調しているということだろう。そう考えると、3つの説は相互に補完する考え方であると言うこともできるかもしれない。

    コルマン博士とエレニン彗星の存在

    このような解釈の相違が存在するため、意識進化説の代表的な論客であるコルマン博士は、マヤカレンダーが彗星の接近なども含めた天体の動きを反映しているとは考えていなかった。マヤカレンダーが終了すると、天体の現象が起こるのかもしれないが、それはマヤカレンダーそのものとはあまり関係がないと考えてきた。

    マヤカレンダーの中心的なテーマはやはり意識の進化であるので、天体的な現象が起こるかどうかはマヤカレンダーの中心的なテーマではないとしてきた。

    このように、彗星の接近のような天体現象には否定的な見解を示していたコルマン博士が、今回のメールでエレニン彗星がマヤカレンダーと連動していることをいわば認めたのである。このメールは大きな驚きを呼び起こしたに違いない。

    天体運行反映説と世界転換説が唱えるポールシフト

    では、天体運行反映説と世界転換説はマヤカレンダーの終了時点に何が起こると考えているのだろうか?解釈者によってさまざまな考え方があるが、もっとも多いのはポールシフトである。

    そして、いまポールシフトの契機となるとなる考えられるのがエレニン彗星の接近でなのである。事実、エレニン彗星はコルマンインデックスが終了する2011年の10月11日くらいから28日にかけて地球にもっとも接近する。

    エレニン彗星とポールシフト

    サイキックな情報になるが、「ジェット推進研究所」による軌道計算からエレニン彗星と直列する時期を3月11日とし、3月11日から15日までの期間に大きな地震があると予告したサイキックに、9Naniaのハンドルネームの女性がいる。

    彼女も10月にエレニン彗星の接近が引き金となり、ポールシフトが起こるビジョンを見たとして以下のように述べている。これはメルマガにも書いた。以下である。

    巨大彗星の接近

    ・最初のビジョンでは、私はニューヨークの路上にいた。天気のよいいつもの日中のニューヨークで特に変わったところはなかった。すると、東の地平線に濃い赤色の不気味な線のようなものが現れた。

    ・その線は地球に接近した巨大な彗星の通過した跡であった。彗星は月よりも大きく見え、表面にクレーターのようなものが見えた。

    ・彗星が現れると、ニューヨークの路上を歩いている人達はショックを受け、卒倒する人々も出てきた。

    ・この彗星の接近がポールシフトの引き金になる。私はこの彗星こそ、いま接近中のエレニア彗星であると確信した。

    ・エレニン彗星こそ、これまで惑星Xとかニビル星と呼ばれていたものの正体なのである。

    ポールシフト

    ・次に私が見せられたビジョンはポールシフトの光景であった。

    ・まず、地球が東に動き、その後、西へ動いた。そしたら北極がヨーロッパの方に20度動いたと思ったら、今度は90度くらい太平洋に向けて大きく移動した。でも、この一連の動きの順番はよく覚えていない。

    ・北極の動きはこれで終わらなかった。その後、北極がいまのアメリカのネバダ州の位置まで移動し、そこで止まった。


    マヤカレンダーのポールシフトのビジョン


    マヤカレンダーの天体反映説と世界転換説の提唱者も、9Naniaとよく似たポールシフトのビジョンを提示している。

    その一人が、アリゾナ州セドナに住むアメリカの著名なスピリチュアリストのドランヴァロ・メルキゼデク氏である。メルキゼデク氏は2008年、スピリチュアル系ネットテレビの大手、「コンシャスメディアネットワーク」のインタビューに答え、以下のように発言した。このインタビューの記録は2008年6月にこのブログでも詳しく書いた。以下はそのときの記事に抜粋である。

    マヤ長老評議会との接触

    ・昨年の7月、マヤ長老評議会の代表であるドン・アレハンドロ氏と彼の妻、エリザベスがアリゾナ州セドナ市の私の自宅を訪問し、会談を申し入れてきた。どんな話し合いになるのか見当がつかなかった。

    ・マヤ族は、ガテマラ、ベリーズ、メキシコの3地域に440部族が住んでいる。それぞれの部族は部族を代表する長老を選出する。それがマヤ長老評議会を構成するが、評議会はその中からマヤ族全体の代表を選出する。それが今回私を訪問したドン・アレハンドロ氏である。彼は13代続くマヤの最高シャーマンの家系に属し、マヤ文化の精神性を象徴する存在である。

    ・ドン・アレハンドロ氏がは次の点を指摘した。1)さまざまな団体や個人がマヤ族やマヤカレンダーについて書いてきたが、その多くの記述はわれわれマヤ族の考えとは相反している。2)過去500年の間、マヤ族はマヤカレンダーに込められたメッセージの意味について一切具体的に発言したことはない。3)人類が明らかに次の段階に移行しようとしているこの時期こそ、マヤカレンダーの真実のメッセージを公開するべきだという結論に達した。4)そのため、マヤ長老評議会は本を出版し、メッセージを広く世に問うことにした。5)この本は440のすべての部族長がサインとともに出版されるだろう。

    ・メッセージの公開に先立ち、ドン・アレハンドロ氏は私に、5大陸から60人のしかるべき人々を集めるように依頼した。彼らを立会人として、1万3千年間一度も行われることのなかったマヤの秘儀を執り行いたいという。(この60人の中に日本人がいるとはっきり述べている)

    ・まず私達はマヤゆかりの地であるガテマラのアティトゥラン湖に行き、その後、古代マヤの大都市であるティカルに移動した。それから、地下にある秘密の場所に移動、秘儀を執り行った。そこは地下の洞窟で、マヤ族が彼らの誕生の場所としているところである。彼らの許可なしにこの場所を教えることはできない。

    ・彼らはいくつかのサインが現れるのを待っていた。それらのサインはすべて現れたが、これは私のような現代人にとってはあまりに驚異的な体験だった。いまでも信じることができないくらいだ。このときに開始した儀式はいまでもまだ続いている。

    ・それとともに、今年の9月にはメキシコのマヤ族はもう一つの儀式を執り行う。それはマヤに伝わる水晶のどくろを用いた儀式である、13個の水晶のどくろがあり、それらはすべて生きている。この儀式を通して、どくろに隠されている秘密がマヤのシャーマンにそのまま転写される。それを受けシャーマンは、自らの知識を総動員してこれの解釈を行う。これによって、1)マヤ族がこの世に生まれた真の意味や、2)いまがどういう時期なのかが明確に示されるという。

    ・ドン・アレハンドロ氏によると、1万3千年前、マヤ族はアトランティスから来たという。1万3千年前、ポールシフトが起こり、アトランティス人の一部が現在のマヤの地域に移住しマヤ人となった。

    ・さらに他の一部はチベットに移住した。なので、マヤ人とチベット人はもともとは同じ民族であった。

    ・ホピの予言で有名なホピ族だが、彼らの予言ではもすぐ第四の世界が終わり第五の世界が始まることになっているが、それを告げる最後の予兆は「青い星の落下」という予言である。

    ・昨年の10月26日、ホームスすい星が太陽系に接近し大爆発した。それは青い輝きを放った。今回マヤの秘儀に招待されたホピ族の長老、グランドファーザー・エリックによると、ホピ族はこれを最後の予兆の成就と判断した。こののちにマヤ長老評議会はこれを追認し、2007年10月26日から終末の最終段階(エンドタイム)に入ったことを確認した。

    ・ちなみに、ホピ族とマヤ族はもともと同じ民族である。マヤ族の一部が北上して北アメリカに移住し、現在のホピ族になった。すでに両部族は、部族神話などの検討を通して、これが事実であると認定している。

    2012年12月21日に何が起こるのか?

    ・ドン・アレハンドロ氏によると、この特定の日に何かが起こることはないという。

    ・マヤカレンダーのメッセージとは、ホピ族およびマヤ長老評議会が確定した終末期の開始時期(2007年10月26日)から7年間(2015年まで)に時間の窓が開き、この期間にポールシフトが起こるということだ。

    ・それは、すでに現在起こっている地球磁場のシフトのことではない。地球の南極と北極が逆転する物理的なポールシフトのことである。

    ・地球の磁場は500年前よりもはるかに弱くなり、また磁場移動も頻繁に起こっている。14年前からは、旅客機が飛行するとき、いちいち北の位置を確認することが必要になっているくらいだ。

    ・このような地場の変化は、北極と南極が逆転する物理的なポールシフトが発生する前兆現象である。

    ・最近、ヒストリーチャンネルでポールシフトの特集が組まれたが、そこに出演した多くの科学者がポールシフトの発生が近いことを認めた。

    ・かつてアトランティスにいたマヤ族は、1万3千年前と2万6千年前の2度、ポールシフトを経験した。この時の経験はマヤ族の部族的知識として蓄えられている。

    ・今回、マヤ長老評議会として本を出版することを決意した理由は、1)このマヤ族の知識を世界と共有し、2)ポールシフトが実際に起こった際にうろたえないよう多くの人を準備させることにある。

    ・物理的なポールシフトが起こると、それは人知を越えた破壊をもたらすはずだ。われわれが知っている最大の地震はマグニチュード9くらいだろうが、ポールシフトに伴う地震はマグニチュード20などという想像を絶した規模になるはずだ。

    ・だが、どれほど巨大な変化に見舞われようとも、それを恐怖してはならない。これは、人類が精神的に次の段階に移行するためには避けて通ることのでかいない過程だからだ。

    ・ちょっとしたことに気をつけ、準備することで生き残れる可能性はずっと高くなる。マヤ長老評議会が出版する本にはこうしたなくてはならないアドバイスを書いておく。

    ・ポールシフトを生き残る人間はすでに選ばれている。こうした人々は、本人は偶然と思ったような出来事の重なりで結果的には救われるだろう。死のうとしても死なないのだ。

    ・ところで、移行後に訪れる新たな世界は、歓喜して喜ぶようなすばらしい世界になるはずだ。これまでの世界とはまったく異なっている。

    ・現在の地球は、人類の進化段階が低くあまりに残虐だったため、宇宙的なコミュニティーから隔離された状態にいる。だが移行後、この隔離状態は解除され、人類が宇宙的なコミュニティーの一員として受け入れられるようになるだろう。

    ・2009年4月、マヤ族やホピ族を始め全世界の100の諸部族が、私の自宅があるアリゾナ州セドナ市に集合し「次の段階への移行の儀式」を行うことになっている。

    ・この儀式によって、実際の移行ははじまるはずだ。この儀式で何が起こるのか私もまったく分からない。

    以上である。

    ここで予告されているすべての儀式は2008年から09年にかけて開催され、メルキゼデク氏のサイトにビデオが掲載されている。

    ポールシフトに関して

    実際にポールシフトのようなことが起こるのかどうかはまったく分からない。確かに、北極の磁場移動が起こっていることは科学的に確認されているし、地磁気の磁極は頻繁に変化している。また、海洋プレートに記録された古い地磁気の研究によって、数万年から数十万年の頻度でN極とS極が反転していることも知られている。9Naniaのいうポールシフトはこれに近いのかもしれない。

    一方、メルキゼデク氏のいう物理的なポールシフトとは、磁極の移動ではなく、自転軸の移動、ないしは自転軸上の北極と南極の反転を指しているように思える。メルキゼデク氏が述べるような地軸の傾きが変化してしまうようなポールシフトが実際に起こるのかどうか、またどこまでこれに科学的な根拠があるのかはまったく分からない。

    分からない以上、決して信じ込んでしまわないようにすることが重要だ。「なるほど、そんなこともあるのかな」程度で理解し、参考までに止めておくのがよいだろう。いまはエンターテイメントとして捉えておくとよいだろう。

    続く

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