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    2010-06

    やはりこの夏になにかあるのか?11

    6月27日

    かなり遅くなってしまったが更新する。いつも読んでいただいている読者の方には感謝する。

    本の出版のお知らせ

    また本を出版しました。今度は徳間書店からです。今回は、このブログの内容を大幅に加筆修正し、未来予測を行った本です。よろしければぜひどうぞ!

    未来予測コルマンインデックスで見えた 日本と経済はこうなる(徳間書店)

    koru

    今回、講談社から英語本を出版しました。通勤途中に電車の中で軽く読める本です。ちょっと英語に興味がある人はぜひどうぞ!

    通じる英語 笑われる英語

    eigo

    最新版 予言解説書14の有料配信

    最新版 「予言解説書14」が完成しました。配信をご希望の方は筆者に直接メールしてください。これは5月25日に配信されたALTAのレポート、「来るべき未来の形 0巻5号」の詳細な要約です。

    今回のレポートも前回同様危機迫る内容になっています。メキシコ湾で続いている原油流出事故の恐ろしいてん末が予測されています!

    info@yasunoeigo.com

    驚異的な前世リーディングサイト
    遠い記憶・前世からの約束

    有料メルマガのご紹介

    先々週のメルマガ


    リーマンショックで金融危機が頂点に達したのは、2008年9月であった。2009年の落ち込みを経験しながらも、世界経済はゆっくりと回復基調に入ったとする観測が多い。そこで今回は、金融危機以降の先進国の経済政策を振り返り、今後どのようなことが起こりそうなのか具体的に予測した。

    また、1930年代にレイモンド・ホイーラー博士が発見した文明の500年サイクルを紹介した。ホイーラー博士は、すでに1930年代に1450年から続いた西欧を中心とした文明は終了し、1980年ころから中国を中心としたアジアの文明に移行すると予測した。中国が改革開放政策を打ち出して経済成長の歩みを開始したのは1978年である。ホイーラーの予測は2年のずれで的中した。

    先週のメルマガ

    アメリカの外交政策を決定する奥の院とも呼ばれている「外交問題評議会」が発行する外交問題誌、「フォーリンアフェアーズ」の最新版に画期的な論文が掲載された。それはロバート・カプランの「中国パワーの地政学」という論文である。「フォーリンアフェアーズ」は、アメリカの外交政策に無視できない影響力を持っている。また、今回の論文の執筆者のカプランは、オバマ政権の東アジア政策に強い影響力を持つシンクタンク「CNAC」の主席研究員である。この論文がこれからのアメリカの外交政策になる可能性がある。

    カプランはこの論文で、中国の軍事的な拡大はその経済力に見合った行動なのでアメリカはこれを受け入れるべきだとし、中国が東半球で覇権を掌握するのを容認すべきだとしている。その上で、覇権国としての中国と安定した関係を維持するためには、アメリカは中国を刺激しないように沖縄などの基地からすみやかに撤退し、グアムやテニアンなどのオセアニアのアメリカ保護領を中心に軍を展開すべきだとしている。

    この内容を受けて、リンゼー・ウィリアムスの予測の内容を再度確認した。リンゼーによると、エネルギー産業の支配エリートは中国を強化し、中国に覇権を掌握させるとしている。

    今回の記事

    今回は複数の話題を扱う。ひとつは、イランがパレスチナのガザに援助物資を輸送する船団を送ることを計画していた。これの顛末について解説する。

    次に、前回同様メキシコ湾の原油漏れの最新情報を紹介する。事故の規模は予想をはるかに越える規模になりつつある。

    イランによるガザへの船団派遣

    パレスチナのガザに援助物資を運んでいたトルコの民間団体の船、マヴィ・マルマラ号をイスラエル軍が公海上で奇襲し9人の死者が出た事件は記憶に新しい。事件後、トルコはイスラエル非難の先頭に立ち、パレスチナの擁護者として自らを演出することに成功した。イスラエルによって抑圧されているパレスチナの擁護者となることは、中東の人々の支持を集め、中東の地域覇権国となるための重要な条件である。今回のイスラエル非難で、トルコはこれに成功し、地域覇権国に一歩近づいたわけである。

    今回、やはり中東の地域覇権国を目標にしているイランは、トルコと同じようにガザに援助物資を運ぶ船団を派遣することで、パレスチナの擁護者としての立場をアピールしようとした。以下がイランの船団の航路である。

    persia

    この航路から分かるように、もしイランが船団を送ることになれば、ガザの海上封鎖を続けているイスラエル軍と正面からぶつかることになり、最悪な場合、イランの船団と、これを阻止するイスラエル軍とが衝突する可能性があった。

    もとより、イランは軍事衝突を意図したわけではない。ストラトフォーなどによると、外交ルートを使ってエジプト政府に接触し、イランの船団をエジプト海軍が海上で阻止するように依頼していたようだ。つまり、エジプト海軍によって阻止されたものの、ガザに援助物資を運ぶ船団を組織したということで、中東の民衆の支持を得て、地域覇権国としての地歩を築くことを意図した計画であった。

    だが、6月24日、イランは正式に船団の派遣の中止を決定した。エジプト政府がイランの要請に応じず、イランの船団の阻止に同意しなかったためだとされている。いずれにせよ、船団の派遣が中止になったことで、イランとイスラエルが海上で衝突するようなことはひとまず回避された。

    メキシコ湾原油流出事故の最新情報

    2カ月たったいまも、メキシコ湾の原油流出は止まる気配はまったくない。しかし、どういう状況になっているのか日本ではめったに報道されていない。なので、今回も流出事故の最新情報を紹介する。

    アメリカ南東部の掘削箇所

    数週間前、オバマ政権は海底油田の超深度掘削を一時的に禁止した。それに反対した南東部諸州の石油関連の地元企業が、掘削の禁止は地域経済にあまりに大きな痛手であるとして、掘削禁止が違法であるとして地方裁判所に提訴した。裁判所はこの提訴を認め、審議することを決定した。

    この提訴がきっかけとなり、アメリカ南東部にはどのくらい石油関連施設が存在するのか伝える記事が多くなっている。以下がストラトフォーが公開した南東部全域の石油関連施設だ。今回、流出事故を起こした「ディープウォーターホライゾン」は赤の×である。黄色い点すべてが「ディープウォーターホライゾン」と同じような海底石油掘削基地である。

    gulf

    そのおびただしい数には驚かされる。原油漏れを起こした施設は、ほんの一部にすぎないであることが分かる。他の施設で同じような石油漏れが発生することはないのだろうか?

    接近するハリケーン

    すでに投稿欄でも紹介されているが、石油漏れの現場に近いルイジアナ州では、原油まみれの雨が降っている。



    だが、このブログの読者の方から、このビデオはセンセーションの拡大を狙った作りものではないかと指摘する投稿がYoutubeにあることを教えられた。以下である。



    この投稿によると、「確かに原油は蒸発して大気の循環に入るものの、このビデオは偽物の可能性が高い」ということだ。なぜなら「他のルイジアナ在住の人が撮ったビデオでは、きれいな雨が記録されている」からだという。おそらく偽物である可能性が大きいだろう。

    ご指摘いただいた読者の方には心から感謝する。

    また、フロリダ州ペンサコーラビーチでは、含有物のため泡がたつ波が撮影されている。



    アメリカ南東部は、6月からハリケーンのシーズンに入った。すでに大西洋上でハリケーンが発達しているのが観測され、約30%の確立で米本土の上陸する可能性があるという。以下がハリケーンが上陸した場合の進路である。原油漏れを起こしている地域を直撃する可能性がある。

    huri

    止めることが不可能な原油流出

    このようなとき、MSNBCなどで大変なニュースが伝えられた。原油流出を止めることはもはや不可能ではないかというのだ。

    情報源は石油関連の専門技術者がディスカッションする「ザ・オイルドラム(The Oil Drum)」という掲示板サイトに、明らかに専門技術者と思われる「dougr」という人物の書き込みだ。以下がその要約である。

    最初BPは、「トップキル」と呼ばれる方法で流出が起こっている穴を塞ぎ、流出を止めようと試みた。これは、毎秒80バレルという高速で3万バーレルを越える大量の重たい泥を流出口に注入する方法だ。私の経験では、この方法で約16時間後にはほとんど原油漏れは止めることができる。

    しかし、今回はこの「トップキル」の方法で原油漏れを止めることはできなかった。それにははっきりとした理由があるはずだ。

    おそらくその理由は、地下深く伸びたパイプが折れるか屈折し、そこから原油漏れが進行しているといういことだ。つまり、地下でも大量の原油がすでに漏れ出しているということである。このような状況で、もし大量の泥を流出口に流し込むなら、パイプ内の圧力が高まり地下でさらに大量の原油流出が発生する。地下で流出した原油は、周辺の地殻から表面に漏れ、手の施しようのない状態となる。そのためBPは、泥の注入を止め、現在の穴の流出をほおっておくことで、地下の圧力がなるべく低くなるようにしたのだと思われる。

    ということでは、原油流出を完全に止める方法はいまのところないということだ。

    その後、2つの「放出油井」を堀り、そこから原油を抜く計画を実施することにした。たしかにこの方法であれば、原油を抜くことができるので、地下の圧力は低下するはずだ。しかし、「放出油井」を掘削するのにこれから4カ月かかり、これから迫っている危険な状況に間に合うかどうか分からない。

    危険な状況というのはこうだ。すでに地下で原油漏れが起こっている場合、原油で周辺の地層は侵食される。メキシコ湾の海底は柔らかい泥でできているので、この侵食は急速に進むはずだ。地下もそうだ。

    一方、現在原油漏れを少しでも押さえるために、流出口には、「原油流出防止装置(BOP)」と原油を回収するための「原油回収装置(LMRP)」という2つの装置が装着されている。下の図がそうである。左側の図の銀色で三角の装着が「原油回収装置(LMRP)」で、その下の黄色い装置が「原油流出防止装置(BOP)」である。これら2つの装置で相当な重量がある。

    bp

    また、装置の装着された状態を地下から見た図は以下だ。

    oil

    地下の原油流出が進行し、柔らかい地層の侵食が進めば、この2つの装置が倒壊してしまう恐れがあるのだ。これが倒壊した場合、原油ははるかに勢いよく流出し、それを止めるすべはなくなる。放出させるに任せ、海底の油層がなくなるのを待つしかないだろうという。

    いまは、この倒壊が起こる前に原油を抜いて圧力を下げることのできる2つの「放出油井」を建設できるか、それとも倒壊のほうが早く、手の施しようがない状態になるかのレースのような状態である。

    私は、地層の侵食のスピードから見て、2つの「放出油井」の完成は間に合わないのではないかと思っている。完成前に装置が倒壊する可能性のほうが大きいだろう。

    以上である。

    MSNBCなどによってこの情報は広く報道された。番組では、この情報の技術的な信憑性について、掘削技術の専門家に聞いたところ、「これは、これから起こる十分な可能性がある」とのことであった。

    Visit msnbc.com for breaking news, world news, and news about the economy



    おそらく「原油回収装置(LMRP)」と「原油流出防止装置(BOP)」が倒壊したとしても、「放出油井」が完成するなら、流出は止まるのだろうと思う。しかし、「放出油井」が完成する数カ月間、まったく抑制のない状態で大量の原油が流出することは避けられないだろう。

    リンゼー・ウィリアムスの最新警告

    大手石油会社の元重役でエネルギー産業の支配エリートの情報をリークしているリンゼー・ウィリアムスは、さまざまなメディアで引っ張りだこだ。6月21日、ネットラジオの「レンスドットコム」に出演し、最新の情報を公開した。以下である。

    ・再三の要請で、やっと環境保護局が原油流出現場近くのルイジアナ州の大気汚染の結果を発表した。その内容は驚くべきものだ。大気中には大量のベンジンが存在し、その量は3400ppbにも達している。大気中のベンジンの許容量は0~4ppbである。許容量の3000倍だ。健康被害がないほうがおかしい。

    ・それにもかかわらず、BPは有害物質が大気中には放出されていることを隠すために、現場の作業員に防護マスクの着用を認めていない。これはとんでもないことだ。

    ・1989年、アラスカ州でエクソン社のタンカーの原油漏れがあった。今回、このときの除去作業に参加した作業員の平均寿命を見ることができた。なんと、51歳と若かった。これは除去作業がいかに危険か示している。

    ・地下でシャーベット状になっているメタンハイドレートが急速に溶けているようだ。将来、メタンガスの大爆発が起こってもおかしくない。

    ・流出を止める唯一の方法は核爆弾を埋め込み、その熱で穴を完全に塞いでしまうことだ。私の情報源の87歳の元重役が言うには、核爆弾を地下に埋め込む穴を掘削するには約1カ月かかるということだ。核爆発で地殻に亀裂が入り、地下の油層は露出するという大変な事態が起こる可能性もある。成功率は半々だ。

    ・原油漏れが起こっているルイジアナ州から何百キロも離れたカロライナ州で、ある男性が生ガキを食べさせるオイスターバーで注文したところ、殻を割ったところ中のカキは石油まみれであった。客は仰天し、地元のテレビ局「WBTV」に電話した。これは地元のテレビで放映され、大きな話題になっている。

    ・しかし、もっとも危険な物質は原油を拡散するために撒かれている分散剤のコレクシット9500(Corexit 9500)である。これには有毒性の物質、2-ブトキシエタノールが含有されており、これは原油よりも5倍も有毒だ。今回の事故でBPはすでに121万ガロン(約32万リットル)を放出している。これが沿岸部の住民に大変な健康被害をもたらすことは間違いないだろう。

    ・私の友人にアラバマ州、ハンツビル市に住む弁護士がいる。6月19日、彼から電話があった。彼が言うには、庭の植物に原油が付着したような点が多く見られ、石油の臭い匂いがあたりに立ち込めていたそうである。彼はアラバマ州からすぐに非難することを決めた。

    ・(以下は司会者、ジェフ・レンスの発言)
    いま南東部の諸州から非難がすでに始まっている。いま引っ越し業者に申し込んでもまったく予約できないはずだ。


    以上である。特に新しい情報はないが、南東部諸州の危機的な状況は伝わってくる。

    2-ブトキシエタノール

    分散剤、コレクシット9500の危険性についてはすでにさまざまなサイトで伝えられている。だから、改めて詳術するまでもないかもしれないが、コレクシット9500に含有されている2-ブトキシエタノールの危険性について一度確認しておく。以下は、2-ブトキシエタノールを実験的にテストした「昭和化学」が出している文書の抜粋である。

    健康リスクの初期評価

    本物質は眼、皮膚、気道を刺激し、中枢神経系、血液、腎臓、肝臓に影響を与えることがある。吸入すると咳、眩暈、嗜眠、頭痛、吐き気、脱力感、経口摂取ではさらに腹痛、下痢、吐き気、嘔吐を生じ、皮膚からも吸収されて影響を生じることがある。眼に入ると発赤、痛み、かすみ眼を生じる。ヒトの最小致死量(LDLo)として143 mg/kg、最小中毒量(TDLo)として600 mg/kg や7.8 mL/kg(昏睡、呼吸困難、代謝性アシドーシス)、940 mg/m3 や1,500 mg/m3(吐き気、嘔吐、眼刺激)とした報告もある。

    本物質の発がん性については十分な知見が得られなかったため、非発がん影響に関する知見に基づいて初期評価を行った。

    応急処置

    吸入した場合 : 新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。気分が悪い時は医師を呼ぶこと。

    皮膚に付着した場合: 直ちに、すべての汚染された衣類を取り去ること。多量の石鹸と水で優しく洗うこと。直ちに医師を呼ぶこと。脱いだ衣類を再使用する前に洗濯し汚染除去すること。

    目に入った場合 : コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。洗浄を続けること。水で数分間、注意深く洗うこと。眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。

    飲み込んだ場合 : 直ちに医師を呼ぶこと。口をすすぐこと。

    予想される急性症状及び遅発性症状: 眼、鼻、喉の痛み、流涙、鼻水、喉を伴った刺激、発赤、皮膚の脱脂、催眠性の呼吸困難、中枢神経系抑制。

    応急措置をする者の保護: 救助者は、状況に応じて適切な保護具(有機溶剤用の防毒マスク等)を着用する。

    以上である。

    むろん、吸入する濃度にもよるだろう。大気に拡散して濃度が薄くなれば危険はないかもしれない。だが、2-ブトキシエタノールは毒性の強い物質であることは間違いないようだ。

    ハリケーンがメキシコ湾を襲うと、原油とともに2-ブトキシエタノールで汚染された海水が撒き散らされるのかもしれない。やはり、この夏はただでは終わりそうもなさそうだ。

    続く

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    テーマ:歴史と予言 - ジャンル:学問・文化・芸術

    やはりこの夏になにかあるのか?10

    6月17日

    世界の危機がどんどん深化している気がする。今回はめずらしく1週間以内で更新できた。これも読んでくださる多くの読者の方々のお陰である。感謝する。

    本の出版のお知らせ

    また本を出版しました。今度は徳間書店からです。今回は、このブログの内容を大幅に加筆修正し、未来予測を行った本です。よろしければぜひどうぞ!

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    今回、講談社から英語本を出版しました。通勤途中に電車の中で軽く読める本です。ちょっと英語に興味がある人はぜひどうぞ!

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    最新版 「予言解説書14」が完成しました。配信をご希望の方は筆者に直接メールしてください。これは5月25日に配信されたALTAのレポート、「来るべき未来の形 0巻5号」の詳細な要約です。

    今回のレポートも前回同様危機迫る内容になっています。メキシコ湾で続いている原油流出事故の恐ろしいてん末が予測されています!

    info@yasunoeigo.com

    今回の記事

    これまでこのブログでは、メキシコ湾の原油流出事故については一度も取り上げてこなかった。取り上げなかった理由は特にはないが、ネットで膨大な情報がすでに出回っているので、このブログでは別のテーマの解説を優先することにしただけである。

    しかし日本では、ネットの内外を問わずメキシコ湾の原油流出事故に関しては、環境被害とオバマ政権の対応の2つに報道が集中しており、実態がきちんと伝えられていないような印象を受ける。そこで今回は、海外で報道されている情報を中心に、原油流出事故がどの程度ひどいのか比較的網羅的に解説する。

    また、アレックス・ジョーンズの「プリズンプラネット」とジェフ・レンスの「レンスドットコム」にリンゼー・ウィリアムスが出演し、原油流出事故の真相について述べた。これも紹介する。

    お断り

    陰謀系のサイトでも、原油流出事故に関する裏情報はかなり多く掲載されている。そうしたサイトには、主要メディアでは報道できないような貴重な情報を伝えるサイトも多い。

    しかし反対に、裏がとれないような情報を流し、最終的にはそれが偽情報であったことが確認されるサイトもある。そうしたサイトの一つと筆者が考えるのが「Sarcha Faal」である。ここは、ロシアの情報機関と強いつながりを生かしてつかんだ裏情報を掲載するサイトである。日本でも、「Sarcha Faal」が掲載した情報を紹介するサイトも多い。

    しかし、「Sarcha Faal」の情報をいざ裏をとってみると多くの場合、偽情報であることが多い。

    例えば「Sarcha Faal」には、アデン湾やペルシャ湾にアメリカ海軍を中心とした大規模な機動部隊が展開し、この海域で戦争が間近であるとの情報がよく掲載される。

    一方、米海軍の動きはCIA系シンクタンクのストラトフォーや米海軍のサイトをはじめいくつかのサイトで公開されているので、比較的に容易に確認できる。すると、「Sarcha Faal」が伝えるアデン湾やペルシャ湾での大規模な米軍機動部隊の情報をストラトフォーなどで確認すると、その日は米海軍の目だった動きはまったくなく、ペルシャ湾にいるはずの空母は、実際にはカリフォルニア州沖の海域にいたりする。「Sarcha Faal」では、他の情報に関してもこのようなことはしょっちゅうである。

    今回の原油流出事故でも「Sarcha Faal」には多くの情報が掲載されている。だが、このサイトの情報には疑問があるので、今回は一切使用しないことにした。

    原油流出事故の実態

    日本ではさほど報道されていないようだが、原油流出事故は想像を絶する規模に達しつつあり、これから本当にどうなるのか先がまったく見えない状況になっている。環境破壊やオバマ政権への影響はもちろんだが、そのような限定された文脈でとらえることのできる水準をはるかに越えてしまっている。アメリカの主要メディアでも紹介されている情報を中心に簡単に整理する。

    水面下の巨大な原油の流れ

    今回の事故は、2010年4 月20日にルイジアナ州のメキシコ湾沖合80キロで操業していたBPの石油掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」が爆発し、海底1522メートルへ伸びる深さ5500メートルの掘削パイプが折れて海底油田から大量の原油がメキシコ湾全体へと流出した事故である。現在でも流出は続いている。

    しかし、流出原油は水面から確認できる流れだけではない。3.2キロの海底に、幅が約10キロの原油の流れが2つ存在することが確認されている。これは、原油が流出している地点よりもさらに深く、深海に原油の流れが存在することを示している。

    いま分かっている原油の流出規模を地図上で見ると次のようになる。

    stream

    同じ広がりをイタリアに当てはめると以下のようになる。

    ita

    圧力で地殻が壊れ、複数の他の地点からも流出

    フロリダ州選出のマット・シモンズ上院議員は、自らの調査で、BPが原油流出を止めるため流出地点に泥を流し込んだ際、逆に圧力が高まり、その圧力で地殻が壊れ、これまで流出が発生していなかった複数の地点から原油の流出が発生している疑いがあることを、大手メディアのMSNBCで報告した。

    これを裏付けるようなビデオが流出地点の近辺で偶然撮影されている。以下がそうだ。海底から原油が滲み出ているのが確認できる。4分以降を特に見てほしい。



    このようなことが実際に起こり得る可能性は、ある原油掘削技術者の書いた1997年の論文で指摘されており、これがはからずも現実となってしまったかっこうだ。

    しかし、当のBPはこれが起こっていることを現在でも否定し続けている。

    BPの原油漏れ停止策の破綻か?

    5月26日から、これまでで最大規模の封じ込め作戦である「トップキル」作戦が実施された。「トップキル」作戦は海底にある油井に大量の泥を注ぎ、最終的にはセメントで泥を固めて流出を防ぐ方法だ。

    しかし、3日間「トップキル」を実行した後、BPは作戦が失敗したことを認めた。延べ3万バレルの泥水をポンプで最大毎分80バレルの勢いで注入したものの、油とガスの流出力がそれより強く、抑えることができなかったことが失敗の原因とされている。

    しかし、泥を注入したことで、上記のように逆に圧力が高まりこれで地殻が壊れ、原油流出が他の地点に拡大している。

    このためBPはこの方法を完全に断念した。それに変わり、原油を汲み上げるための「放出油井」を2つ作り、これによって現在の地点からの流出を押さえる計画に変更した。以下がその図である。

    well

    しかし、この方法がうまく行くかどうかは分からないといわれている。この方法で開口部を塞いでも流出地点の圧力は高まるため、すでに発生している地殻からの原油流出がさらに悪化してしまう可能性があるというのだ。

    スーパータンカーの導入

    次に模索されている方法は、特殊深海潜水艇を使い、海中パイプをレンチのようなものではさみ流出を防いだあと、更に鉄とコンクリートの箱を流出箇所にかぶせて、パイプで海上の回収タンカーに送る方法だ。5月5日に一カ所だけ埋めることに成功したようだが、他の箇所からの流出は止まらず、全体の流出量も変わっていない。

    ただ、現在この海域では調査船も含め、BP関連の多くの船舶が作業を行っているので、巨大なスーパータンカーがすぐに入ることができないような状況だという。これを実施するためには、非常に高度な技術が要求される。BPの前CEOなどによると、米国防総省が指揮する高度な軍事作戦として実施されることが必要だという。近いうちにスーパータンカーが導入される可能性は大きい。

    地元住民に圧力をかけるBP

    このような状況で、BPがメディアの取材には一切応じないよう、流出が続くルイジアナ州の沿岸部の住民に圧力をかけていることが発覚し問題になっている。

    BPは地元の経済を握っており、この地域の政治にも絶大な影響力があるといわれる。地元の警察はBPに協力し、地元住民に強い圧力をかけメディアの取材を妨害している。こうした報道妨害の現場が、MSNBCなどの主要メディアをはじめ、地元のラジオや新聞、そして多くのネットメディアによって報道され問題になっている。

    リンゼー・ウィリアムスの最新情報

    このような中、元大手石油会社の重役で、エネルギー産業を牛耳るトップエリートの情報をリークしているリンゼー・ウィリアムスが「プリズンプラネット」「レンスドットコム」など複数のネットラジオに出演し、今回の原油漏れの真相を暴いた。リンゼー・ウィリアムスがどういう人物なのか以前の記事を再度掲載する。リンゼーが1月23日に「レンスドットコム」に出演した際に書い記事だ。以下である。

    リンゼイ・ウイリアムスの警告

    1月28日、久々にリンゼイ・ウイリアムが陰謀系ラジオ番組、レンスドットコムに出演し、今後12カ月で何が起きるのか警告した。リンゼイ・ウイリアムに関しては以前に記事を書いたが、それを再度掲載する。

    リンゼイ・ウイリアムス

    リンゼイ・ウイリアムスは牧師で、1971年、布教のためアラスカ州に派遣されたが、1974年、トランスアラスカパイプラインの建設のため多くの労働者が来ることを知り、ここに教会を建てカウンセリングなどのサービスを提供することを会社に提案した。会社はこれを受諾しパイプラインの建設労働者のための教会を建てた。教会はうまく機能し労働者と会社との緊張関係を緩和し生産性を上げたと評価された。この功績のため、リンゼイ・ウイリアムスは牧師でありながら、1980年代、オブザーバー資格で大手石油メジャーの重役として最高経営陣の一人に加えられ、彼らと親密に交流する機会を得た。

    しかし、3年後、いかに原油の供給や価格、さらに国際情勢までもが彼らによって人為的にコントロールされているかを深く知るにおよび、重役を辞しここで得た情報を公開する決意をした。彼の告発は YouTubeなどでみることができる。

    彼はすでに2006年の時点で、「彼らは原油価格を150ドル近辺まで上げ、それから下げようとしている」と警告していた。また、隠された事実として、全米の需要を何年もまかなうのに十分な供給量を持つ巨大油田がすでに北米で発見されているともいっている。この油田の存在のため、原油供給は実はまったく逼迫していない。しかし、その存在は原油価格の調整のため公表されておらず、しかるべき時期に開発を行うことになっているという。

    リンゼイ・ウイリアムスは、2008年7月22日にレンスドットコムに出演し、以下のように警告した。情報源は大手石油会社の退職した重役からの電話で、これから彼らが何を行うか告げられた。これも以前記事に書いた。再度掲載する。

    2008年7月22日の警告

    ・今後、原油価格は1バーレル、50ドルになるまで下げる。

    ・そのためには、まだ発見が公表されていない二つの巨大油田、一つはインドネシア、もう一つはロシア北方の新規開発の油田の掘削で対応する。これらの油田は莫大な供給量がある。

    ・この処置は、現在オイルマネーでバブル状態にある中東を破産させるための処置である。このまま行くと特にイランは地域の強大なパワーとなるので、これを阻止する目的が大きい。

    的中した警告

    この警告が行われた2008年7月の時点では、原油価格はゆうにバーレルあたり120ドルを越えていた。この時点では原油価格が50ドルまで下がるとは誰も予想してはいなかった。だが、この警告は的中し、2008年の12月に入ると原油価格は50ドルを割るようになり、最終的には36ドルまで下落した。リンゼイ・ウイリアムスの警告が的中したかっこうとなった。

    今回の警告

    このように、外れることが圧倒的に多い陰謀系の警告や予測の中で、リンゼイ・ウイリアムスの警告の的中率は群を抜いている。それなりに真剣に受け止めてしかるべき内容ではないかと思う。

    今回も、2年前と同じ元重役から電話があり、以下の警告をされたという。

    ・自分はもう87歳だし、これから手術を受ける身なので先は短いと思う。そのため、思い切って知っていることを公表することにした。これがわれわれの計画である。

    ・今後12カ月でドルの価値は30%から50%下落する。そのためアメリカ国内ではハイパーインフレが発生しする。食料価格は高騰し、国民は食料を買えなくなる。しかしこれは食料の供給が止まるからではない。供給そのものには問題がないが、ドルの暴落から価格が高騰するのである。

    ・ドルの下落幅に合わせて原油価格も高騰する。だがこのとき、ドルの信用が地に落ちているため、原油の輸出代金をドルで得た石油産出国は貧乏になり苦しむことになる。

    ・ドバイワールドの破綻は、全世界でデリバティブの破綻を誘発するスイッチのようなものだ。これから時間をかけながら、破綻の影響は他の市場や金融機関に広がり、最後は現行の金融システムが危機的な状態になるところまで進む。

    ・証券、債権、社債などのペーパーマネーは一切信用してはならない。すべて金や銀、または土地のような現物で資産を持つように準備すること。

    ・アメリカの景気が好転するなどということは、今後長い間あり得ない。

    ・われわれは中国を覇権国にすることをすでに決定している。今後12カ月のうちに中国に覇権が急速に移行するだろう。

    ・イラン戦争が起こる唯一の可能性は、イスラエルによるイランの先制攻撃である。しかし、これから1年から1年半はイラン戦争は起こらない。

    ・アフガン、パキスタン、イラク、イエメンなどでアメリカが戦っている戦争は、他のはるかに重要なことから人々の目をそらすために行われているにすぎない。

    以上である。

    今回の情報


    これが1月23日時点での情報である。ではいよいよ今回のリンゼーの情報を紹介する。「レンスドットコム」と「プリズンプラネット」の情報をまとめて要約的に紹介する。

    原油流出の原因

    今回のメキシコ湾の油井は、掘削深度が深い超深度油井である。こうしたものの最初のものは1970年代に旧ソビエトが開発した「コーラSVG2」と呼ばれる油井であった。この油井は1280メートルまで掘削した。しかしこの深度では圧力が極端に高くなりコントロール不能となることが分かった。

    一方、今回の事故を起こした油井の掘削進度は「コーラSVG2」よりも深い。むろん圧力もこれまで以上に高い。以下が圧力の比較である。

    平均的な油井の圧力  1500psi

    メキシコ湾油井の圧力 20000~70000psi


    メキシコ湾の油井の圧力は平均的な油井の15倍から45倍の圧力がある。

    私は87歳の元エネルギー産業の重役であった人物から情報のリークを受けているが、BP内部にも情報の提供者がいる。彼らの情報によると、油井の掘削がある深度に達したとき、急に圧力が増しコントロール不能な勢いで原油があふれ出した。原油の爆発的な噴出で、掘削機に設置してある安全装置はすべて壊れ、いまの流出につながったという。

    掘削機にはいくつかの安全装置が取りつけれれているが、その最後のものは「フェイルセーフバルブ」と呼ばれる装置だ。

    BP内部の私の情報源によると、現場の責任者は作業員から「フェイルセーフバルブが壊れつつある」との報告を受けていたにもかかわらず、時間がないのでそのまま掘り進むように命じたため、原油の爆発的な噴出につながったということだ。

    このように、今回の事故の原因は掘削が極端に圧力の高くなっている深度に達したためである。

    隠されている情報

    毎日の原油流出量


    BPは多くの情報を隠している。ひとつは毎日の原油流出量に関する情報だ。BPはこれまで毎日50万リットル前後流出していると発表しているがこれは完全な情報操作だ。

    私の情報源によると、毎日の流出量は1000万リットルから1300万リットルだという。

    ※ヤス注
    リンゼーとのこのインタビューがなされたのは6月10日である。6日後の6月16日、米国政府は毎日の流出量が950万リットルであることを明らかにした。この数値は、リンゼーの報告した数値と極めて近い。

    環境保護局の文書


    リンゼーによると、環境保護局が作成した非公開の報告書を読む機会に恵まれたという。その報告には原油流出現場から発生している揮発性有機化合物の表がついていた。それは、以下の物質だ。

    ケイ化水素
    許容濃度     5~10 ppb
    ルイジアナ州沿岸 1200 ppb

    ベンジン
    許容濃度     0~4  ppb
    ルイジアナ州沿岸 3000 ppb

    塩化メチレン
    許容濃度     6 ppb
    ルイジアナ州沿岸 3000~3400 ppb


    毒性の強い、すさまじい濃度の有機化合物が気化し、周辺の大気に混入している。

    ただし、これらの物質は気化するとすぐに分散し、濃度が維持できないので、たいした危険性はないという意見もある。

    流出している物質は原油だけではない

    リンゼーは長年エネルギー産業の重役と付き合ってきた。現在の情報源もそうした人物である。彼らの間では、石油は炭水化物が地球内部の高圧と高熱で変質し、生成したとする無機成因論が一般的だ。したがって、石油は絶えず新しく生成されており、枯渇することなどないと考えている。もちろん有限な生物起源の原油も存在しているが、無機的に生成された原油のほうが一般的な形態だ。

    リンゼーの情報源によると、流出しているのは原油だけではない。さまざまな色の泥が勢いよく吹き上げられている。これは、採掘が原油の無機的な生成が行われている高温・高圧の層にまで達してしまった可能性が大きいことを示している。原油が無機的に生成されるとすれば、炭水化物が超高圧の圧力を受けることで生成されるので、掘削がこの層に達したとすると、その圧力はこの海域の地殻全体を吹き飛ばすほど大きいものになってもおかしくないはずだ。

    核の使用

    リンゼーは、核を使用し、原油流出が起こっている開口部を核の熱で地殻を溶かし埋めてしまうオプションをどう思うか情報源に聞いてみた。

    彼は、これにはあまりに大きな危険が伴うという。核のオプションで開口部が埋まればよいが、逆に開口部の亀裂が核爆発で拡大し、周辺海域の地殻全体が吹き飛ぶ可能性があるという。そうなってはもはや取り返しがつかなくなるはずだという。

    意図的に仕組まれたのか?

    リンゼーによると、今回の原油流出事故は意図的に仕組まれたものだとの報道もあるが、実際はそうではないという。今回は事故であり、エネルギー産業の支配層にとっても予期しなかった出来事だった。

    一方、支配層のメンバーはオカルトを信仰している。占星術などを駆使して将来起こる出来事をかなり正確に予知している。

    彼らはメキシコ湾の油井でなにか大きな事故があることは事前に予知していた。ゴールドマンサックスやBPのCEOが事故が起こる前に株をいっせいに売ったのも、こうした予知情報がもとになっている。

    支配層の計画

    一方、支配層は今回の事故を自分たちの計画を進めるための絶好の機会として利用しようとしている。それは、彼らが2010年から12年に実現しようとしている以下のプランだ。

    ・今後12カ月でドルの価値は30%から50%下落する。そのためアメリカ国内ではハイパーインフレが発生しする。食料価格は高騰し、国民は食料を買えなくなる。しかしこれは食料の供給が止まるからではない。供給そのものには問題がないが、ドルの暴落から価格が高騰するのである。

    ・ドルの下落幅に合わせて原油価格も高騰する。だがこのとき、ドルの信用が地に落ちているため、原油の輸出代金をドルで得た石油産出国は貧乏になり苦しむことになる。

    ・われわれは中国を覇権国にすることをすでに決定している。今後12カ月のうちに中国に覇権が急速に移行するだろう。

    以上である。リンゼーのこの情報をどのように受け取るかは読者の判断にお任せするしかない。

    メタンガス噴出の可能性

    リンゼーの他にも有力な情報はさまざまな方面から集まっている。今回全米で2000万人の聴視者を持つ「Coast to Coast AM」にNASAの元コンサルタントのリチャード・C・ホーグランドが出演し以下のように述べた。

    「原油流出の原因は、BPが超深度の高圧力の層にまで掘削を進めたため、原油の爆発的な噴射が起こりコントロールがきかなくなったことだ。いまこの地点では、原油とともに海底のメタンガスが噴出しつつある。大規模なメタンガスの大爆発が起こる可能性が大きい」

    このメタンガス爆発の可能性は多くの方面が指摘する共通のシナリオである。

    以下のビデオを見てほしい。3分07秒以降から海底から泡のようにものが立ち上がっているのが分かる。



    ウェブボット報告書の確認

    ここで前回紹介したウェブボットの最新報告書の記述を確認しておく。以下である。

    ・8月に入ると原油流出事故は手におえなくなり、軍事的なオプションが実施されるに及んで、政府に対する非難はいっそう激しいものになる。政府は核の使用を本格的に検討し、実施するのである。この計画のため、メキシコ湾岸だけではなくはるかに広い地域の人々が影響を受けることになる。こうした軍事オプションに対する非難が高まるのである。

    ・メキシコ湾岸の諸州、および南東部の諸州では避難のための大規模な人口の移動が実施される。これを実施するのは米軍である。移動されるのは人だけではない。この地域に備蓄されている緊急用物資、そして米軍が必要とするあらゆる物資が移動の対象となる。

    ・この大規模な移動のため、米軍は戦争に備えることはもはやできなくなる。

    ・データでは7月18日以降にこれは起こることになっているが、はからずもこの時期は原油流出事故の経済的な影響が出始め、「ドルの死」のプロセスが始まる時期と重なっている。そのため、米軍の移動計画は地域住民や米軍関係者にあまりに大きい経済的な損失を強いることになる。

    ・当然だが、これでメキシコ湾岸の諸州の不動産価格は暴落し、地域経済は大変なダメージを受ける。

    ・さらに、人口の大移動には他の原因もある。それは、帯水層が破壊され、飲み水に海水が混じるようになるという現象だ。しかしこれは、これから起こってくる多くの問題のほんの一部に過ぎない。

    メキシコ湾の海流

    昨日、流出原油が速いメキシコ湾海流に乗り、その第一陣がフロリダ半島に到達しつつあることが報道された。以下がメキシコ湾海流の循環図である。赤い矢印が海流が流れる方向を示している。

    spill

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    続く

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    やはりこの夏になにかあるのか?9

    6月10日

    明らかに激動の時代が迫っている。今回もなんとか更新できた。読者の方々には感謝する。

    本の出版のお知らせ

    今回、講談社から英語本を出版しました。通勤途中に電車の中で軽く読める本です。ちょっと英語に興味がある人はぜひどうぞ!

    通じる英語 笑われる英語

    eigo

    最新版 予言解説書14の有料配信

    最新版 「予言解説書14」が完成しました。配信をご希望の方は筆者に直接メールしてください。これは5月25日に配信されたALTAのレポート、「来るべき未来の形 0巻5号」の詳細な要約です。

    今回のレポートも前回同様危機迫る内容になっています。メキシコ湾で続いている原油流出事故の恐ろしいてん末が予測されています!

    info@yasunoeigo.com

    有料メルマガのご紹介

    今回のメルマガは、パレスチナのガザに援助物資を運んでいた民間団体の船、マヴィ・マルマラ号の襲撃を扱った。イスラエル軍から襲撃を受けたとき、マヴィ・マルマラ号はパレスチナ沖65キロの公海上を航行していた。公海上を航行する非武装の民間団体の船を襲撃し、9名もの死亡者を出したことでイスラエルには国際的な非難が集中し、イスラエルの国際的な孤立が続いている。

    しかし、イスラエルの孤立は一時的な状況ではなさそうである。これまでの同じような事件はとは大きく異なり、今回は中東の地政学的な転換の引き金となる事件であった。これを分析したストラトフォーなどの報告書を紹介した。

    また、今回の事件を思わせる「イスラエルの過ち」というキーワードがウェブボットの報告書に記述されていた。それがどのような記述だったのか詳しく紹介した。

    今回の記事

    今回は複数の話題を扱う。世界が次第に緊張しつつあるので、ちょっと毛色の変わった内容を紹介することにした。

    ひとつは、前回の記事で紹介した筆者のよき友人に見てもらった筆者の前世リーディングの結果である。非常に具体的なので読んでほしい。

    また、すでにメルマガでも紹介したが、イスラエル軍によるマヴィ・マルマラ号襲撃のストラトフォーの分析記事を解説する。

    さらに、財政破綻からEU諸国の国内の緊張が続いているが、これから何が起きる可能性があるのか確認する。

    ウェブボット報告書の最新版が出た。今回の報告書のポイントは原油流出事故の顛末である。最後に、これを少し紹介する。

    筆者の前世のリーディング

    前回は、筆者のよき友人(飲み友達)がはじめた前世リーディングのブログを紹介した。

    遠い記憶・前世からの約束

    私は以前に何回かその道のプロの方から前世を見てもらったことがある。リーディングされた内容は非常に納得の行くものであった。

    しかし、筆者の友人のリーディングは、これらの体験とは大きく異なっていた。内容が突出して具体的なのである。それは驚異的な水準に達しているともいってもよい。思い当たるふしがある内容であった。

    筆者の前世は、中国大陸に侵入した大日本帝国陸軍の若い大尉であった。以下がその具体的な描写である。メールや直接会って告げられた内容などをもとに、読み安くなるように再構成した。

    中国戦線の後の日本でのヤスさんをメージできない。大陸で戦死したようだ。場所はハルビン近郊。あまり寒い季節ではない。春なのだろう、何か木の花が咲いている。小さなピンクの花だ。

    帝国陸軍の将校なのに、とても心優しく穏健でハト派の軍人だった。内輪で何人もの中国人の命を救っていた。それが直接の理由ではないと思うが、上層部には良く思われていなかったため前線に行く部隊ではないにも関わらず、単身危険な部隊に配属されてしまったようだ。

    そこの激しい戦闘で命を落としたようだ。右胸を打ち抜かれ、ほとんど苦しむこともなく絶命している。銃弾を撃ったのは若い中国人の男性。恐らくまだ十代。軍人ではない。レジスタンスのような集団との戦闘だ。

    その時、ヤスさんは敵に銃口を向けなかった。不用意に立ち上がった所に着弾したようだ。弾を受けたのは右肩だ。ただ、銃弾が飛び交う中、武器も持たず突然と立ち上がったので、おそらくこれは覚悟の上の自殺だと思われる。

    でも、その時の人生は若くして戦死とはいえ後悔の無い人生だった。すぐに成仏したようだ。

    話が前後するが、どうも本来の部隊にいた時に思いを寄せる現地の中国人の女性がいたようだ。もしかしたらその女性、今生で関わりがある方かもしれない。その人もヤスさんのことを思っていたが、戦死されたことは知らずに一生を終えている。でも戦死したのではとの思いは持っていたようだ。

    ヤスさんのその時の実家は華族とか財閥とか、そういった名のある名家のようだった。記録も残っているかもしれない。

    ところで、その女性、とても聡明な人で、でも出しゃばることはなく、確固たる自分を持っている人でスラリとした印象。アルカイックな微笑みをたたえいた。多分、現世での妹さんだと思う。

    当時の名前「メイ~~」という文字が入っていたかもしれない。余談だが、この人は堅い食べ物が好きだったようだ。

    以上である。ところで、このリーディングを終えた直後、ある夜、寝際にある人物のイメージが強烈に浮かんだ。以下のイメージである。

    ある夜、寝ようと横になっていると目の前にある男性の姿が浮かんだ。直観的に「これは前世の自分だ」と思った。今よりもずっと痩せていて長身だった。30代くらいで若いのだが、目と輪郭がいまとよく似ている。浴衣を着て椅子に座っていた。名前が分かるとよいのだが、分かるだろうか?このイメージはただの幻想かもしれないが。

    イメージの人物は現在の自分とよく似ているが、目がとても悲しそうだったのが印象に残っている。

    これをメールで筆者の友人に送ったところ、おおよそ以下のような回答が来た。

    浴衣の男性。多分前世のご自分で間違いないと思う。中国戦線に赴任する直前のある日の夜のことだ。

    浴衣で椅子に腰掛けているのは机に向かって物書きをしているからだ。内容は「遺書」だ。

    家族に当てての内容だが、ヤスさんの行動は軍の中で目を付けられていることを薄々知っていた。赴任地からの手紙は必ず検閲にかかって届かないことが分かっていたようだ。

    一旦赴任したら生きて帰れないと感じていたようだ。覚悟はとうに出来ていると書かれている。

    また、死に際しての恐怖はないものの、戦争という不条理で人生を終わらせる無念さを綴っている。

    恐らく、その思いを自分を継ぐ家族に伝えたかったのだが、子供もいなかったので、その思いをいまヤスさん自身が思い起こしているのかもしれない。

    名前なのだが、今ひとつはっきりしない。ただ名前か名字の中に「平」という文字があるのを感じる。今はそれくらいだ。


    以上である。筆者にはこのリーディングは、非常に感慨深いものがあった。現在の筆者の好みや考え方、そしてこだわりなど多くのことがすっきりと説明がついた。

    筆者の友人は、このリーディングの能力を仕事の分野の一部にしようとしているようだ。比較的にリーズナブルな料金で見てくれると思う。興味のあるかたはぜひ体験するとよいだろう。

    リーディングの希望は下記フォームから申請するとよいようだ。

    遠い記憶・前世からの約束メールフォーム

    イスラエルの孤立

    日本ではほとんど報道されていないが、トルコの民間団体が派遣したマヴィ・マラマラ号のイスラエル軍による襲撃が大きな波紋を広げている。そのようなとき、CIA系のシンクタンク、ストラトフォーのCEOであるジョージ・フリードマンが、今回の事件に関する包括的な分析を発表した。すでにメルマガでは紹介したが、極めて重要な内容なのでブログにも掲載する。以下である。

    今回のイスラエル軍によるマヴィ・マルマラ号の襲撃は単純な事件ではない。当然、裏があることは間違いない。

    まずマヴィ・マルマラ号をチャーターした民間団体だが、これはトルコ政府の指示のもとで動いている団体である考えることができる。マヴィ・マルマラ号を中心とした今回のガザ援助の船団も、トルコ政府の全面的な協力のもとで組織されたものであろう。

    トルコは、中東の地域的な覇権国となる目標を掲げており、これを早期に実現するために今回の事件を引き起こしたきらいがある。

    これまでトルコはイスラエルとの協力関係を維持しており、特に軍事分野では密接に協力している。しかし一方、イスラエルとの関係が問題となり、他のアラブ諸国の信頼を得ることができず、これが原因で中東の覇権国となることができないでいる。

    今回、トルコは覇権国となるべく準備をするために、イスラエルとの関係を断ち切ることを決意したのだ。だが、イスラエルとは長い間の友好関係が存在する。トルコ軍とイスラエル軍とは協力関係にあり、トルコ政府がイスラエルとの関係を切ることを一方的に宣言した場合、軍などから猛反発があり、実行できないだろう。

    今回の事件は、イスラエルの軍事行動を誘い出すためにトルコ政府が蒔いた餌であると考えて間違いない。イスラエルはまんまと餌に食いつき、公海上でトルコ国旗と白旗を掲げて航行する民間団体の船を攻撃してしまったのである。これでトルコ政府は、国内の反対勢力をすべて黙らせてイスラエルとの関係を立ち切り、パレスチナの擁護者としてアピールできる。これが中東の地域覇権国となる条件だ。

    ここでイスラエルは絶対的に孤立する。アメリカはイラクに駐留する米軍の撤退に向け、トルコ軍への置き換えを行っているため、トルコの協力は不可欠である。EU諸国は今回の事件で盛り上がった反イスラエルの世論に押され、イスラエルと距離を取らざるを得なくなる。どの国にとっても、イスラエルの存在は不要な重荷に過ぎなくなりつつあるというのが現状なのだ。

    一方イスラエルは、アメリカやEU諸国、そしてトルコから孤立しては存続することさえできない。孤立という選択はイスラエルには存在しないのだ。

    こうした事実を考えると、今回のマヴィ・マルマラ号の船団による援助物資の輸送は実によく考え抜かれた作戦であったということができる。

    2008年12月25日から2009年1月17日にかけて、イスラエルはガザに侵攻し国際的な非難を浴びた。しかし、これはガザを実効支配するハマスによるイスラエル南部へのロケット攻撃がきっかけとなっていたので、国際的な非難に対し、イスラエルはハマスのテロ行為をたてに反論することができた。アメリカなどはイスラエルのこの論理を指示した。

    しかし、今回のマヴィ・マルマラ号の襲撃にイスラエルはまともな反論はできない。公海上の白旗を掲げる非武装の民間の船舶を一方的に攻撃し、死傷者を出したのである。これで国際世論は一気に転換し、イスラエルの嫌悪で結束するはずだ。

    この事件で、中東の地域覇権国としてのトルコの台頭と、イスラエルの孤立という方向に向けて舵が大きく切られたのだ。

    以上である。この事件でイスラエルはこれまでになく孤立し、トルコは地域覇権国としてこれから台頭する可能性は高い。中東の地政学的な配置転換が急速に進むことは間違いないだろう。


    しかし、イスラエルの孤立のさらに向こう側にあるものはなんであろうか?もしかしたたハルマゲドンか?

    高まるEU諸国の抗議運動

    ハンガリーの緊縮財政発表


    これも日本ではあまり報道されていないが、ギリシャに対するEU諸国の緊急支援にもかかわらず、EUの財政危機は深化し広まる可能性の方が大きくなっている。

    まず、6月4日、ユーロには参加していないハンガリーが財政赤字を削減するための緊縮財政の導入を発表し、財政危機はユーロ圏のみならず東ヨーロッパにも拡大しつつあることが露呈された。

    ギリシャの赤字の対GDP比は12%程度ある。これと比べると、ハンガリーは7~7.5%程度などではるかに低い。だが、ハンガリーの赤字が市場の大きな懸念となっているのは、ギリシャと同じように、ハンガリーもゴールドマンサックスなどの金融機関のアドバイスで経済統計をごまかし、赤字幅を3.8%程度としていたことであった。ちなみにギリシャは赤字幅を5.5%程度と発表していた。

    このような統計数値の偽造がバレたことで、市場の信頼を失い、国債の売りが進みパニックが起きかねない状況になっているのだ。今回ハンガリー政府は、緊縮財政の導入を早期に発表し、国債の格下げとそれに伴うパニック売りを回避しようとしたのである。

    むろん、緊縮財政の発表は社会保障費の削減など大きな負担を国民に強いることになるため、大規模な抗議運動が起こる可能性が大きくなっている。

    スペインの緊縮財政

    次の財政危機が懸念されているのがスペインである。スペインはユーロ圏では5番目の経済規模である。2004年に成立した社会民主的なサバテロ政権は、それまで20%を越えていた失業率対策として大きな財政出動をともなう景気刺激策を実施し、また社会保障の予算を増大させセイフティネットの強化を行った。そのため、財政は悪化し、ギリシャの3.5倍の赤字を抱えることになってしまった。

    これが原因で格付け会社はスペイン国債を格下げ、国債の債券価格の低落から予算の工面が難しくなるという、ギリシャと類似した状況が続いている。

    このような状況に対し、サバテロ政権は即座に対応しギリシャなみの緊縮財政を発表した。

    盛り上がる抗議運動

    むろん、このような緊縮財政の実施には国民は強く抵抗し、スペインやハンガリーのみならず大きな抵抗運動が起こっている。以下が今後予定されている抗議運動だ。

    6月8日
    スペイン、公務員ストライキ。全国ストは近いうちに実施

    6月10日
    ギリシャ、鉄道員スト

    6月11日
    フランス、SANEFハイウエイ会社スト

    6月16日
    ギリシャ、観光産業労働者の4日間スト

    6月18日
    フランス、SANEFハイウエイ会社第2次スト

    6月24日
    フランス、年金削減に反対する全国スト

    6月25日
    フランス、SANEFハイウエイ会社第3次スト

    6月30日
    ギリシャ、観光産業労働者スト

    イタリアとポルトガルの組み合いは全国ストライキが間近であると声明

    何度も書くが、こうした抗議運動が統制のとれたものであれば市場の影響も限定的に止まる。だが、こうした運動が予想を越えて暴徒化するか、または政権が崩壊するほど激しい抗議が行われた場合、市場のパニックが引き起こされることだろう。

    この夏からの変動

    すでに何度も紹介してきたが、この夏に大きな変動期に入るとの予測は多い。次が夏からの変動を予測しているものだ。

    ・コルマンインデックス 7月17日~18日から
    ・ウェブボット予測   7月8日から
    ・占星術        6月27日の月食から

    数日のずれはあるものの、多くの予測がこの夏から変動期に入るとしている。

    また、変動の内容に関しても多くの予測はほぼ一致している。それは、民衆が怒りを爆発させ、暴動や革命騒ぎが多発し、その中から新しい社会システムが誕生するというものである。

    ジョン・ホーグとリンダ・シュアマンの最新予測


    今回、ジョン・ホーグとリンダ・シュアマンが自らのサイトでその最新予測を公表した。基本的にこの夏からの変動を再確認する内容だが、見ておいたほうがよいだろう。

    ジョン・ホーグの予測

    まずジョン・ホーグの予測だ。ホーグはアメリカのノストラダムス研究の第一人者である。アメリカの予言やオカルトを特集した番組ではほぼかならずといってよいほどゲストとして出演する。ホーグのノストラダムスの解説書は100万部を越えるベストセラーにもなっている。

    ホーグの予測の手法はユニークである。ノストラダムスの四行詩の解釈は当然だが、ホーグはそれと占星術の豊富な知識を組み合わせて予測を行う。予測の的中率は極めて高い。ホーグの予測は知的水準が高く、このためもあってファンが非常に多いことでも有名だ。

    今回、ホーグはおおよそ以下のようなことを書いている。占星術の概念は難しいので詳述はしない。予測の結果だけを紹介する。

    天王星がおひつじ座に入る。これは非常に大きい変動がすぐに迫っていることを示唆している。

    前回これが起こったのは2008年11月であった。このときにオバマは大統領選挙に勝利し、「チェンジ」のスローガンとともに大統領に就任したのだ。まさにそれは「チェンジ」の始まりを告げるものだった。

    さらにそれ以前を見ると、1928年から33年の期間に起こっている。言うまでもないが、この期間に起こったあまりに大きな変動は、その後の歴史を根本的に変えることになった。1929年にはニューヨーク証券取引所の株価の大暴落から大恐慌が始まり、そして1933年にはドイツでヒットラー政権が誕生した。さらにこの時期にはソビエトでスターリンが台頭し、またアメリカではルーズベルトが大統領となった。その後、第2次世界大戦へとなだれ込む素地が作られたのがこの時期なのだ。

    6月の終わりから始まる変化は、1928年から33年の期間に匹敵した変動になるはずだ。

    また、オバマ大統領に関しては次のような興味深い予測を行っている。

    私は2007年にオバマが初めて登場したときから、彼は大統領になるべき人物だと思っていた。しかしそれは、2008年の選挙ではない。2012年の選挙での話だ。

    もちろんオバマは2008年の選挙に勝利する可能性は大きいだろうと私は思っていた。だが、彼は2008年に大統領になるべき人物ではない。2012年であれば彼は偉大な大統領となり、歴史的な偉業を成し遂げるだろう。しかしそれが2008年だと、オバマはまだ機が熟していないときに早期に大統領になってしまう。この4年間は彼は敵に囲まれ、まともな業績を残せないはずだ。

    ところで、2012年の大統領選挙だが、オバマは選挙に勝利し、2期目のオバマ政権となるだろう。選挙結果は僅差だが、オバマは間違いなく勝利する。


    3年後の結果を見たいが、いずれにせよホーグは今年の夏に1928年から1933年に匹敵する変動期に入ると警告している。

    ではこの変動期にはどのようなことが起こるのだろうか?ホーグは「大変動」とだけ述べ、その内容は詳しく説明していない。それを行っているのはリンダ・シュアマンである。

    リンダ・シュアマンの予測

    以前の記事で何度か紹介したので覚えている読者も多いことだろう。リンダ・シュアマンは、「歴史的占星術」という手法で未来を占うビジネスコンサルタントだ。

    シュアマンは、自分のサイトで以下のような内容を書いている。

    6月27日の月食からいよいよ大変動の期間に入る。この変動がどういったものになるのかは次の逸話が物語っている。

    1941年12月の真珠湾攻撃の後、連合艦隊司令長官の山本五十六は、「もしかしたら、眠れる獅子を起こしてしまったのかもしれない」と述べたという。今年の夏から始まる変動には私も同じ言葉を使いたい。まさにアメリカや世界各地で「眠れる獅子」が起き上がろうとしているのだ。

    その「眠れる獅子」とはなんであろうか?それは民衆の怒りである。これから民衆の怒りの爆破から、社会システムが大きく変わる期間に入ったのだ。

    アメリカは民主主義国家としてスタートした。しかしいまはどうだろうか?体裁は民主主義だが、アメリカは政治や金融のエリートが支配する帝国と化してしまった。この体制が民衆の怒りで崩されるのだ。


    以上である。

    ホーグもシュアマンも新しいことは述べていない。これまでの予測の確認である。しかし、両者とも夏が近くなるにつれ、これまで以上に迫力のある予測を展開している。

    ウェブボット最新予測

    このような予測とまさに呼応するかのように、5月25日、ウェブボットの最新報告書、「未来の形、0巻5号」は配信された。翻訳は「予言解説書14」にまとめた。

    今回のポイントはメキシコ湾で起きている原油流出事故だ。その部分の一部だけ抜粋する。

    ・経済的な混乱と失業率が上昇する上の期間とほぼ重なる8月6日から21日にかけて、自然災害および軍事的な問題によってもたらせられる混乱が発生する。8月から9月の期間には自然災害が特に集中する。

    ・失業率は、オバマ政権が8月の最初の12日間で行う決定(または決定の先延ばし)の影響でさらに悪化することになる。データでは、その後多くの社会的な混乱が続くとある。

    ・ところで、原油流出事故、および「ドルの死」のプロセスの影響で海外に駐留する米軍が資源の獲得に困り、混乱が広がる。

    ・だが、米軍の混乱はこれだけではない。原油流出事故が起こったメキシコ湾岸はハリケーンの多発地帯である。今度のハリケーンは、原油に汚染された海水が降り注ぐこれまでにない恐ろしいものとなる。このため、アメリカ南東部一帯では多くの人が避難し、人口の大移動が発生する。この人口移動は米軍に深刻な影響を与える。このようなことは独立系メディアで頻繁に報道されるようになる。

    ・6月21日の夏至から7月にかけて、食糧が不足する。その主な原因は、異常気象、ならびに今回の原油流出事故によって引き起こされた汚染である。これらは農作物の収穫に大変な悪影響を及ぼす。原油流出事故は、夏の終わりから秋にかけて再度メディアをにぎわすことになる。

    ・過去のALTAの報告書では、2010年の春から夏にかけて3つの災害がアメリカを襲うことになっていた。この報告書は5月19日に書いているが、いまの時点では、今回の原油流出事故はそのうちの最初のものであるとのデータが強い。

    ・残り2つのうちのひとつは、原油流出事故に関連する災害となるはずだ。それは、嵐や地震である可能性が高い。

    ・8月に入ると原油流出事故は手におえなくなり、軍事的なオプションが実施されるに及んで、政府に対する非難はいっそう激しいものになる。政府は核の使用を本格的に検討し、実施するのである。この計画のため、メキシコ湾岸だけではなくはるかに広い地域の人々が影響を受けることになる。こうした軍事オプションに対する非難が高まるのである。

    ・メキシコ湾岸の諸州、および南東部の諸州では避難のための大規模な人口の移動が実施される。これを実施するのは米軍である。移動されるのは人だけではない。この地域に備蓄されている緊急用物資、そして米軍が必要とするあらゆる物資が移動の対象となる。

    ・この大規模な移動のため、米軍は戦争に備えることはもはやできなくなる。

    ・データでは7月18日以降にこれは起こることになっているが、はからずもこの時期は原油流出事故の経済的な影響が出始め、「ドルの死」のプロセスが始まる時期と重なっている。そのため、米軍の移動計画は地域住民や米軍関係者にあまりに大きい経済的な損失を強いることになる。

    ・当然だが、これでメキシコ湾岸の諸州の不動産価格は暴落し、地域経済は大変なダメージを受ける。

    ・さらに、人口の大移動には他の原因もある。それは、帯水層が破壊され、飲み水に海水が混じるようになるという現象だ。しかしこれは、これから起こってくる多くの問題のほんの一部に過ぎない。


    以上である。これはあまりに恐ろしい予測だ。どうなるだろうか?

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