この夏になにかあるのか?2
遅くなったが、なんとか今回も更新できた。記事の更新を忍耐強く待っていただいている読者の方々に感謝する。
本の出版のお知らせ

「いったい世の中どうなっているんだ!こんな時はマルクスに聞け」高島康司著
定価¥ 1,470 道出版
体裁としては「資本論」の解説書のような本だが、マルクス礼讚の本ではない。われわれはこれからなんとしてでもサバイバルして行かねばならない。そのための状況認識のための書として有効だと思う。よろしかったらぜひどうぞ!
最新版 予言解説書13の有料配信
最新版 「予言解説書13」が完成しました。配信をご希望の方は筆者に直接メールしてください。これは3月12日に配信されたALTAのレポート、「来るべき未来の形 0巻4号」の詳細な要約です。
今回のレポートはこれまでになく危機迫る内容になっています。7月8日から「革命」の本流に入るとされ、アメリカのみならず日本への警告と予測が書かれてあります。それは鳩山政権の崩壊の過程になっています。この部分を早くお読みになりたい方は、本文40ページの下をご覧ください。
info@yasunoeigo.com
講演会の御礼
昨日は講演会が行われた。今回の記事の一部も含め、様々な情報を提供するよい機会であった。来てくれた方々に感謝する。
有料メルマガのご紹介
ウェッブボットの最新版の報告書が配信された。そこには「地獄の夏」のモチーフが再度鮮明に描かれており、日本に関する記述も見られる。今回はそれを中心に紹介した。
また、この夏には日本でも政権の打倒を目標にする運動が盛り上がるとの記述があったが、今回のメルマガでは現在の日本の経済状態を詳述し、その現実的な可能性の有無を探った。
今回の記事
ウェッブボットプロジェクトの最新報告書、「来るべき未来の形 0巻4号」が3月12日に配信になった。昨年同様、その中には「地獄の夏」のイメージがより鮮明に描かれている。そのようなことが果たしてどの程度現実となる可能性があるのか検証してみる。
ウェッブボット報告書最新版
3月12日、ウェッブボットプロジェクトの最新報告書、「来るべき未来の形 0巻4号」が配信になった。これが今年の最初のレポートである。特に今回の報告書は危機迫る内容で、これまでのものよりも10ページも長くなっている。
昨年同様、そこには「地獄の夏」のイメージがより鮮明に描かれている。例えば以下のような記述である。
・2010年の夏にはアメリカで暴動が激増する。国民と当局との間で散発的な小競り合いが多発するのである。しかし、春の終わりから夏にかけて、散発的な小競り合いは全米に拡大し当局はコントロールできなくなる。
・7月8日以降の時期に向けてアメリカ国内で税金の不払い運動が激化する。これは4月15日の税の申告日を越えるとよりいっそう大きな動きとなってゆく。そしてアメリカの経済悪化によってさらに運動は拡大し、2010年の革命のうねりへとつながって行く。「革命」への動きはアメリカのみならず世界の各地域で発生する。
・また、税金の不払い運動は、教会のような宗教団体への課税を同時に要求する。これにより、税の支払いを拒否した教会の資産は差し押さえられるが、その隠し資産の大きさに驚愕することになる。
・7月8日まで「革命」への機運は経済的な困難や破綻を背景にして拡大するが、これ以降は「革命」に明確な方向性を与える知的枠組み(思想)が出現する。これが契機となり「アメリカ第2革命」へと突き進んで行く。組織的な運動体も形成される。
・われわれのデータでは、経済の悪化は世界的に継続し、7月8日に転回点を向かえることになっている。この転換点以降「革命」は本格化し、社会のさまざまなシステムは機能を停止し、社会的に劣化した状態となる。
・転換点がやってくると、移民の逆流現象が起こり始める。先進国の経済があまりに悪化するので、比較的に最近やってきた移民は本国に自ら引き返すのだ。
・この動きをさらに悪化させるのは、特にアメリカとドイツで実施される国境を越えた送金の停止処置である。多くの移民は、本国に残してきた家族を養うために先進国で働くので、送金ができなくなると移民する意味がなくなってしまう。
・移民がいなくなると、これまで先進国のサービス産業や農業分野では労働者の数が激減し、これが大きな問題を引き起こす。すでにこの次期には異常気象と自然災害で食糧不足は激化しているが、労働者不足で収穫が難しくなり食糧難をいっそう悪化させるのだ。
簡単に言うと昨年の「地獄の夏」のモチーフは、経済の悪化から住宅を差し押さえられ空き家を占拠した人々と、当局との間に小競り合いが発生する。それが全国的に拡大し「アメリカ第2革命」へといたるという流れであった。
最新版の報告書でもこの基本的なモチーフには変化がないが、「空き家の占拠」だけではなく「税の不払い運動」が全面に出てくるようになった。これが拡大して「アメリカ第2革命」にいたるということである。
そしてこの転換が起こる時期だが、それはコルマンインデックスの設定する時期に極めて近い7月8日である。
しかし、こうしたことが現実となるような事態は本当に考えられるのだろうか?検討してみる価値はあるだろう。
オバマの医療保険法案
3月21日、長い間懸案だった米国の医療保険法案が成立した。それは1)新たな保険取引市場を創設し、すべての米国民に健康保険への介入を義務づける、2)現在の健康状態に基づいて保険会社は加入を拒否できない、3)被扶養者の若者は26歳まで親の保険に加入が可能、4)無保険者が個人で保険に入る際には公費で補助するという4つの骨子から成り立っている。これで米国でもやっと先進国なみの国民皆保険制度ができたことになる。
ティーパーティー運動
むろん、医療保険改革がスムーズに行ったわけではない。保守派や右翼を中心としたティーパーティー運動という全国的な反対運動が大きな盛り上がりを見せていることは、日本の主要メディアでも報道されている。ティーパーティー運動は昨年の3月から始まり、9月12日には約200万人が結集したワシントン大行進が行われたことは記憶に新しい。
だが、今回の医療保険法案通過でティーパーティー運動が下火になったかといえばまったくそうではない。下火になるどころか、これからさらに盛り上がる様相を見せている。下は法案通過前日の3月20日、首都ワシントンで行われた抗議集会の様子である。ティーパーティー運動は法案の成立後も拡大しており、むしろこれから本格的に盛り上がってくる可能性が大きいように思われる。
ちなみに、今年に入ってから企画されたデモや集会はすでに80件近くに達しており、毎日どこかの州でデモがおこなわれている。以下が今年起こったデモや集会の一覧表である。右は参加人数。
1月
2日 ニューメキシコ州アラモゴールド 200名
6日 バージニア州ロアノケ 50名
13日 メリーランド州アナポリス 数百名
16日 ウイスコンシン州カレドニア 1500名
16日 ミシガン州トロイ 数百名
28日 カリフォルニア州ブエナパーク 200名
28日 フロリダ州タンパ 数百名
2月
3日 ミシガン州ランシング 400名
4日~6日 テネシー州ナッシュビル 600名
13日 フロリダ州オーランド 1000名
15日 モンタナ州ヒルトン 50名
15日 ワシントン州オリンピア 3000名
20日 テキサス州ハンツビル、コネチカット州スタンフォード、カンザス州ウィチタなど 2500名
21日 カリフォルニア州エルカジョン 1000名24日 オハイオ州シンシナティ 100名
27日 ティーパーティー運動1周年記念集会
メキシコ州アルバカーキ
テネシー州チャタヌガ 500名
テキサス州ダラス 2000名
フロリダ州デイトナビーチ
コネチカット州ハートフォード 400名
アイオワ州インディペンデンス 80名
サウスダコタ州ラピッドシティー
ワシントン州リッチランド
カンザス州ライリー 125名
カリフォルニア州サンディエゴ 数百名
ワシントン州シアトル 250名
ミズーリ州セントルイス 500名参加
カリフォルニア州テメキュラ 200名
カリフォルニア州サオザンドオーク 60名
バージニア州バージニアビーチ 100名
3月
2日 フロリダ州ポンテヴェドラビーチ 100名
2日 ミズーリ州セントルイス 数千名
3日 モンタナ州ヘレナ 175名
4日 カリフォルニア州レッドランド
5日 ノースカロライナ州アッシュビル
マサチューセッツ州ボストン 20名
ウエストバージニア州クラークスバーグ
カリフォルニア州サリナス
6日 ウエストバージニア州ハンチントン 数十名
インディアナ州ワルシャワ 400名
ペンシルバニア州ヨークタウン
7日 カリフォルニア州ミルバレー 600名
フロリダ州ネイプルス 100名
8日 ペンシルバニア州グレンサイド 200名
9日 ジョージア州ファエッテビル 140名
オハイオ州マンスフィールド
アリゾナ州ツーコン 100名
10日 テネシー州ミューフリースボロー
ミズーリ州セントルイス 数百名
13日 アリゾナ州ギルバート 200名
サウスダコタ州ラピッドシティー 50名
ミネソタ州セントポール
ウィスコンシン州デル 2000名
14日 インディアナ州セイモア
16日 首都ワシントン 1000名
メリーランド州ベルエア 200名
マサチューセッツ州ローウエル 50名
フロリダ州パナマシティー 150名
ジョージャ州サヴァンナ 50名
イリノイ州シャムバーグ 数百名
ミシシッピー州ツペロ 130名
メイン州ウォータービル 70名
ウイスコンシン州ワウサウ 60名
19日 ワシントン州ベリンガム 250名
19日 カリフォルニア州プレザントン 200名
20日 ワシントン 数千名
フロリダ州 コラルゲイベル 数百名
ニューハンプシャー州ドーバー 50名
ウィスコンシン州グリーンベイ 500名
テネシー州ミリントン 50名
テネシー州ナッシュビル 300名
21日 ニューハンプシャー州ドーバー 50名
25日 ノースカロライナ州ロッキーマウンテン 400名
26日 アリゾナ州ツーソン 800名
27日 ニューヨーク州バッファロー
ノースダコタ州ファーゴ 100名
ケンタキー州ロンドン
テネシー州ナッシュビル 75名
ワシントン州オリンピア市 850名
カリフォルニア州サンタバーバラ 100名
デモや集会の規模は50名から数千名とさまざまであるが、数百名の比較的に小規模なものが多い。しかし、抗議運動は全米各地に及んでおり、なおかつ21日の医療法案成立以降も運動は続行し拡大する様相を見せている。
抗議運動の要求
もちろん、ティーパーティー運動が要求していのは医療法案の廃案であることは間違いない。だが、彼らの要求はそれに止まらない。この不況でアメリカの中産階級は職を失い大変な状況におかれているので、そのすべての不満が爆発したような状況になっている。そのため要求やスローガは、社会主義反対、自由の奪還などの保守派のイデオロギーを強く反映したスローガンから、政府が救済した銀行への非難、銀行幹部のボーナス返却、銀行の貸し渋りの即刻停止、住宅差し押さえの停止、より充実した失業対策の要求など、金融破綻以降露呈した社会矛盾を非難する内容となっている。
したがって、運動の目的が医療保険法案に対する反対には限定されないため、同法案の成立以後も運動は拡大する様相を見せている。
今年の運動の特徴
むろん、ティーパーティー運動は昨年から始まっており今年になって突然と現れた運動ではまったくない。だが今年の運動は昨年とは大きく異なった特徴がある。それは以下のような特徴だ。
暴力的になる
昨年までの運動はきわめて平和的に行われており、暴力事件はほとんど皆無に近かった。9月12日の200万人が集結したワシントン大行進でも暴力事件は皆無であった。
だが、今回は少し様相が異なる。民主党内の下院議員でも医療保険法案に反対していた議員が6名いたが、彼らは最終的にオバマ大統領の説得で賛成に回った。こうした議員が脅迫や銃撃の対象となっており、ニューヨーク州、バージニア州、カンザス州などで共和党数名と民主党10名の議員が、事務所の窓ガラスが割られたり、殺人予告の手紙などが送り付けられている。
これからこうした暴力が拡大するのか、逆に縮小するのかは分からないが、昨年にはなかった特徴である。
全面に出てきた税金不払い運動
医療保険法案に反対するティーパーティー運動にはもう一つの特徴があった。それは、税金不払い運動としての側面である。それは、金融破綻を引き起こした責任のある金融機関を公的資金で救済したり、医療保険法案のような納得の行かない政策を押し付けてくる政府に、最大限の抵抗の意志を示すために、国民に税の不払いを呼びかける運動である。
昨年までは運動としては全面に出ていなかったが、今年に入ってからは大きな運動のうねりになりつつあるようである。アメリカでは4月15日が確定申告の日になっているが、この日に首都ワシントンに集結し、大税金不払い集会が企画されている。以下のサイトを見るとその勢いのほどがよく分かる。
Online Tax Revolt
共和党議員が野に下る
昨年までは多くの共和党議員はティーパーティー運動と一定の距離を維持する傾向があった。うって変わって医療保険法案成立以降は、共和党議員が率先して各地の集会やデモに参加し、強力に運動を煽る光景が見られるようになった。その筆頭はかつての副大統領候補、サラ・ペイリンである。ペイリンは2月7日に行われたティーパーティー全国集会でスピーチをしている。
ベストセラーとなった新刊本
こうした運動の背景にはいっこうに改善しない米国経済と、それに対する米国民のいらだちがあることは間違いない。日本でもそうだが、政府発表や主要メディアによって不況からの脱出が喧伝されてはいるものの、回復を実感するどころか、さらに底無しの景気の悪化を感じているというのが国民の正直な実感だろう。それはアメリカでもまったく同じである。GDPの成長率がプラス3.6%まで回復したと発表されても、住宅の差し押さえは止まることがなく、また銀行の貸し渋りから倒産する企業も減る様子もない。公式発表やメディア報道と、生活実感の間にはあまりに大きな開きがある。
そのようなとき、米国経済の実態と金融破綻に陥った過程を分かりやすく解説し、オバマ政権の経済政策が決定的に間違っていることを指摘した本がベストセラーになりつつある。それは、ノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・ステグリッツの「フリーフォール経済はどこまで落ちるのか」である。大変な説得力のある本だ。スティグリッツは米国経済の現状を以下のように述べている。
オバマ政権の経済政策はほぼ失敗
失敗した失業対策
スティグリッツによると、オバマ政権のこれまでの経済刺激策はほほ失敗しつつあるとのことである。就任当初オバマは72兆円の経済刺激策で360万人に新しく職を確保し失業率を徹底して下げる約束をしたが、基本的にそれは無理な話だという。
まず、米国では高校や大学の卒業者など、毎年約140万人の新規労働力が労働市場に参入する。しかし、2008年から2009年までに約1000万の職が失われたので、完全雇用となるためには約1200万の職が確保されなければならない。
しかしこれは今の成長率ではまったく確保できない。毎年の労働生産性の伸びは平均2~3%なので、失業率を大幅に改善するためには、最低でも年3~4%の成長率が必要だ。だが、米国の現在の成長率はどんな
に楽観的な予測でも年1.2%がいいところなので、高失業率状態を脱することはまずできないだろうという。現在の高い失業率がこれからもずっと継続するはずだという。
高い失業率
さらに、現在の米国の公式失業率は10.2%である。しかしながら、これには職探しを諦めてしまった潜在的な失業人口は含まれていない。これを含めた実質失業率は2009年10月現在で17.5%になる。
だが、労働人口に対する就労者の割合という観点から見るとさらに深刻な事態が浮かび上がってくる。現在、労働人口の58.8%しか定職につけていない。これは、1947年以来最低だという。この結果、アメリカ人の現在の労働時間はどんどん減っており、週33時間と史上最低を記録している。
増加する身体障害者年金受給者
アメリカには福祉政策の一環として身体障害者年金がある。身体に障害があると認定された場合、一定額の年金受給が認められる制度である。この受給者が23%も増加しているのである。これは、失業し収入のあてがなくなったため、指の骨折などちょっとしたことで身体障害者年金の申請をする人々が圧倒的に増えたということだ。
スティグリッツは、オバマ政権の経済政策は基本的には前ブッシュ政権の政策となんら異なるところがなく、金融危機に責任のある銀行や金融機関には巨額な救済を行っているものの、実体経済を回復させるにはあまりに小さな予算しか配分していないとしてオバマ政権を徹底して非難している。このまま行くと、日本型の長期停滞状態になるはずだという。
むろん、こうした論調は決して新しいものではない。ネットでは比較的に多く出回っている論調である。しかしながら、これがノーベル経済学賞の受賞者のスティグリッツが展開したのである。ネットでささやかれていた論理が一気に表舞台に躍り出てきて、主流の考え方になる可能性が大きいのだ。
ウェッブボットでは以下のようにある。
「7月8日まで「革命」への機運は経済的な困難や破綻を背景にして拡大するが、これ以降は「革命」に明確な方向性を与える知的枠組み(思想)が出現する。これが契機となり「アメリカ第2革命」へと突き進んで行く。組織的な運動体も形成される」
もしかしたら、スティグリッツの「フリーフォール」こそ、ここでいわれている「「革命」に明確な方向性を与える知的枠組み」の一つになるのかもしれない。
米国債の異変
このような状況の中、米国債にも異変が出てきている。当然、医療保険の導入は巨額の予算を必要とする。予算の総額は9600億ドルである。ただでさえ悪化している財政赤字を抱える米国政府にとってはこれは大変な負担になる。
医療保険法案の通過直後に米国債の売り出しが行われたが、これまでとは異なり人気がなく、多くは売れ残ってしまった。この結果、国債の債権価格は下がり、長期金利は3.9%に上昇した。長期金利は4%が心理的に危険なポイントとされている。
米国債を避けた資金は、PアンドGのような優良会社の社債の購入へと向かい、こうした会社の社債が上昇している。
危険なシナリオ
いま先進国で不況の2番底があるとすれば、それは以下のようなシナリオだと考えられている。巨額な財政赤字が原因で、ムーディーズやスタンダードアンドプアーズなどの格付け会社が国債の格下げを行う。すると、国債の債権価格は下落し国債の金利は上昇する。あらゆる長期ローンの金利は国債の金利と連動しているため、住宅ローンや企業の設備投資のためのローン金利もいっせいに上昇する。これによって一気に不況の2番底に入るというものだ。
今回の米国債の債権価格の下落は、こうした事態がそう遠くないことを示唆している可能性がある。事実、ムーディーズは、アメリカは2010年に国債の利払いのために国家予算の7%を使うが、このまま行くと2013年には11%になるとしている。このままの状態が続くのなら、米国債の格下げも現実的な問題となると警告している。
すべての役者がそろいつつある?
これがいまの現状である。それはひとことでいえば、ウェッブボットの「地獄の夏」のイメージの準備がちゃくちゃくと進んでいるような印象だ。はたしてどうだろうか?
アメリカの保守派メディア、FOXニュースが実施した世論調査では、なんとアメリカ国民の79%がアメリカ経済は崩壊すると予想しているとの結果が出た。そうだとすると、崩壊をくい止めるための社会運動がいやがおうにでも盛り上がる可能性がある。
コルマン博士動く
一方、マヤカレンダーのコルマン博士は最新論文「コンシャス・コンバージェンス 統一の波 2010年7月17日~18日」を発表した。この論文でコルマン博士は、新しい意識の誕生のための儀式を7月17日から18日に行うことを呼びかけている。
次回、その要約を掲載する。
続く
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番外編 かなりオカルト?3
今回は幸運にもブログの読者のまー君さんから、イシスとの対面の後半部分の翻訳をいただいた。まー君さんの許可がいただけたので、後半部分を掲載する。
講演会のご案内
また、講演会を依頼された。お時間のある方はぜひどうぞ。
日時:2010年3月28日(日)14:00~16:00(開場13:00)
場所:東織厚生年金会館2F 多目的利用室、東京都中央区東日本橋3-6-20
料金:前売3,000円/当日4,000円(各税込)
今年の1月から中国ーアセアン自由貿易協定が発効し、大中華経済圏のような地域経済圏が誕生しつつあるが、中国の自由貿易協定ははるかにこの範囲を越えつつある。今では世界の12の地域で、29カ国との間で自由貿易協定が成立している。日本もこれに包含されるのは時間の問題となってきた。今回はこの動きを詳しく解説する。
また、やはりこの夏にも社会変動の季節に入る可能性を示唆する情報が相次いでいる。予測や予言を含め、これを詳しく紹介する。
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イシスとの対面、後半(まー君さんの翻訳)
それは暑いくらいのとても暖かい午後だったが、その時、わたしは突然の冷気を感じた。その冷気はたとえるなら、冷蔵庫を開けた瞬間に冷たい中の空気が外に流れ出してはだかの足にまといつくような感じだ・・・
これがわたしがその幻視に包まれたときに体験したことだ。わたしは文字通り冷気に包まれた。それは青く冷えた空気が川のように波打ってわたしの上を流れ、わたしを包み込んだ場の中で、イシスが知ることをわたしも知り、イシスが感じることをわたしも感じ、イシスが考えることをわたしも考える・・・そしてその境地では、女神とわたしは完全にひとつだった。
これを驚くべき体験、と言ってしまえば、あのものすごい世界を表現するにはあまりに控えめすぎる言葉だと思う。
わたしはイシスを「形を超えた光」として知覚する一方で、イシスを「光以上の形のない存在」として直接経験してた。そしてその体験をしている時のイシス=母なる女神のエネルギーが現実のものであることはまったく疑いがなかった。
そのとき神殿に近づく誰かの足音がして、わたしの幻視は消えた。わたしの意識のフォーカスは「向こう」から「ここ」に戻ってきたが、イシスの恩寵の残響はそのあと幾日か続き、そのあと完全に自分自身の世界に引き戻されたのだった。
駆け足で前進
わたしがふたたびデンダラの寺院の背後の、イシスの神殿を訪れたのはほぼ6年後の2008年12月9日のことだ。ハトル寺院の後ろの石段を一歩一歩上りながら、わたしは控えめに言って期待していた。
そして今回は驚くべきことに、ターバンとガラベイヤに身を包み、完璧な口ひげを蓄えたエジプト人の門番がいて、笑顔でわたしの魂を直接覗き込んだ。そしてわたしのために神殿のふたつの入り口のゲートの鍵を開けてくれた。わたしが笑顔でチップをはずむと彼はうやうやしく後ろにさがり、わたしをひとりにしてくれた。
わたしは用心深く、ゆっくりと心を落ち着けながらはじめて神殿に入った。今回は妻のジルも同行していたが、グループの他のメンバーの何人かと外で待っていてくれた。わたしを女神とふたりきりにしてくれたのだ。
そして前回同様にウエストポーチから青いビーズを、今回は3こ取り出した。ひとつはわたしの、ひとつはジルの、そしてもうひとつはニューメキシコのサンドラ・インゲルマンから頼まれた女神に対する愛の捧げものだった。わたしはビーズを通して祈りの息を吹きかつてイシスの像が立っていたくぼみの両側の壁に手を置いて、目を閉じた。
わたしはふたたび、自分と妻の分、そして友達の分の祈りを捧げた。指が石の壁の深い裂け目を探し当てたのでそこにビーズを押し込んだ。そして高周波の幻視の意識状態に入った。
2回目の幻視
ふたたび、わたしの拡大した意識状態のうちに、イシスの存在が広がるのを感じた。疑いはなく、疑問もない。今回はどこかおぼろげな記憶をたどるような懐かしさを感じ、それはいくつもの人生にまたがる古い超自我の結びつきなのだと気づいた。
その気づきに反応して、過去世の記憶がいくつか自分の心に流れ込んできた。それらはもちろん記憶なのだが、ハンク・ウェセルマンの記憶ではないのだ。
「それじゃいったい、誰の記憶なんだ?」わたしはそれらの映像を見ながら、自問した。すると、答えが来た。それらの記憶は自分の不死のオーバーソウルからダウンロードされてくるのだ。わたし個人のスピリチュアルな側面は、イシスが存在するのと同じ超自我の王国に存在していて、わたしのすべての過去の自分が保存されている私自身の側面から取り出されてきたものだった。
わたしは心のなかに次から次へと映し出される過去のイメージを夢中になって見つめた。まるでスクリーンに映し出されるスライドショーが神秘的な生気、力、生命力を帯びて流れてくるようだった。前回と同様、イシスの光は輝くブルーのイメージで、イシスの知覚は完全な受容性と明らかな女性性の喜びを運んできた。
女神はわたしが自分の心に流れ込んでくるイメージを見てびっくりしている反応を面白がっていた。そしてそれらのイメージは突然、わたしハンク・ウェセルマン自身の記憶の中の出来事に切り替わった。それはごく最近の出来事の記憶だった。人生の中でも最大の裏切りのひとつ、それも一年前に起こったばかりの出来事の記憶だった。
何ヶ月にもわたってわたしはこの出来事をめぐるとてつもない苦悩と悲しみに苛まれてきた。イシスの神殿に立っていながらその記憶を追体験して、わたしは壁に押し当てていた手を踏ん張った。わたしの体が、イシスの存在に震えた。そして突然、また前回と同様に気温が変化した。イシスの冷気がわたしをふたたび洗い流し、包み込んだ。わたしはイシスの恩寵である冷気の光を浴びた。するとどうだ、ひどい裏切りを受けた悲しみが、潮が退くように消えていくのを感じるではないか。イシスのブルーの光のなかにゆっくりと溶けてゆき、溶けてゆき、溶けてゆき・・・そして消え去ってしまった。
わたしは理解した。わたしたちが悲しみに向き合っているとき、あるいは暴力や裏切りの問題に直面したとき、イシスは訪ねるのにもっともふさわしい存在だということだ。イシスは超自我の協力者で、その恩寵は赦しと和解である。
わたしはまた、レディ・イシスとヒマラヤのボディサットバ アヴァロキテシュバーラ、中国のカン・イン、日本の観音はひとつであり同一の存在であることも理解した。
この直感を得たとき、わたしはイシスが笑うのを見た、というより感じた。
そしてふたたび、仲間の誰かがわたしを呼ぶ声がして神殿に近づいてくるのがわかった。わたしの知覚はシフトして、わたしをつかんでいた力の感覚が消え去った。わたしはイシスの偉大なヒーリングを受けて、あの許しがたい裏切りから一年以上も抱え込んできた怒りの刃が取り去られたことを知った。
わたしの感謝の気持ちはとても表現できないほどだ。
以上である。
ウェセルマン博士の「イシスとの対面」という記事はここで終わっているが、彼の体験がここで終わるわけではない。ウェスルマン博士の体験はさらに続き、ある驚愕するような事実について教えられる。これは次回に紹介する。
高島康司講演会
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番外編 かなりオカルト?2
なんとか今回もやっと更新できた。今回の記事は比較的に短い。
講演会のご案内
また、講演会を依頼された。お時間のある方はぜひどうぞ。
日時:2010年3月28日(日)14:00~16:00(開場13:00)
場所:東織厚生年金会館2F 多目的利用室、東京都中央区東日本橋3-6-20
料金:前売3,000円/当日4,000円(各税込)
今年の1月から中国ーアセアン自由貿易協定が発効し、大中華経済圏のような地域経済圏が誕生しつつあるが、中国の自由貿易協定ははるかにこの範囲を越えつつある。今では世界の12の地域で、29カ国との間で自由貿易協定が成立している。日本もこれに包含されるのは時間の問題となってきた。今回はこの動きを詳しく解説する。
また、やはりこの夏にも社会変動の季節に入る可能性を示唆する情報が相次いでいる。予測や予言を含め、これを詳しく紹介する。
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今回のレポートは差し迫ってきた「ドルの死」以降の訪れる社会混乱と秘密の暴露が大きなテーマです。
通貨としてのユーロの崩壊の可能性も示唆されています。
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3月12日、コルマン博士は最新論文を発表した。今回は全訳をメルマガに掲載し、ブログには要約のみを掲載することにした。
かねてよりコルマン博士は、第6の夜の後半にあたる7月17日から11月3日の期間に意識の変容が加速し、支配ー被支配の階層組織とそれに基づく既存の経済システムが放棄されると予測している。今回の論文はさらにこの期間の意識変化を明確にする内容になっている。
コルマン博士はこの論文で、この期間に意識の変容は加速するが、実際に意識の進化が実現するかどうかはわれわれの意志によるところが大きく、意識の変化を望まない場合、意識の進化は起こらないとしている。意識の進化は、自然に起こってくる自動的なプロセスではなく、まさに引き寄せの法則のように、われわれがそれを強く願い、引き寄せることで初めて実現するとした。
このためコルマン博士は、7月17日から18日にかけて意識進化の実現を願うイベントの開催と、それへの参加を呼びかけている。より詳しい要約は、次回の記事で掲載する予定である。
今回の記事
今回はウェセルマン博士の驚異的な体験の続きである。今回は、古代エジプトの女神、イシスとの対話である。ここで驚愕する事実をイシスから伝えられる。今回はその前半部分の翻訳を掲載する。スピリットを体験する意識の状態がどのようなものであるのか、具体的に描写されている。
エジプトでの女神イシスとの出会い
私は、集合無意識の元型の力である「精霊」の体験を書いてきたわけだが、それを日常的に体験することのない西欧人にとっては問題となることが多い。多くの原理主義の教会は「精霊」の体験を悪であると決めつけている。このような根本的な誤解が原因で、われわれは「精霊」のような集合無意識の存在から完全に切り離されてしまい、それらの助けを得ることはもはやできなくなってしまっている。実際、「精霊」はわれわれをいろんな方法で助けてくれるのだ。無神論者などは「精霊(スピリット)」の存在そのものを完全に否定してしまってさえいる。
しかし、伝統的な社会のシャーマンのみならず、2つの文化をよく知る現代人も「精霊(スピリット)」は実在していると断言しているのだ。この断言はわれわれが「精霊」の存在を信じているからでもなく、また、それを信仰の対象にしているからでもない。われわれは、「精霊」を直接体験したのであり、その経験から「精霊」の実在を確信しているのだ。
シャーマンの方法は、われわれが「精霊」を直接経験できる道であり、そのような経験によってこそわれわれは現代文化の盲目状態から目が覚め、個人の変容を体験することができるのである。この経験によって、われわれは本来なにものであり、そしてどこに向かっているのか知ることができるようになる。
6年前の2003年、私はエジプトを初めて訪れた。私は古代エジプトの神殿に生きている「精霊」と直接コンタクトを取れることに狂喜していた。そのとき私は特に心がひかれる神がいた。それは女神イシスである。
イシスの神話
私はイシスがどのような神であるか、その神話はある程度知っていた。イシスとは古代エジプトの女神であり、下の世界の王、オシリスの妻である。オシリスは邪悪な弟、セットに殺害されたが後に復活した。これに大きな役割を果たしたのがイシスである。イシスはオシリスのバラバラになった身体を集め、元通りにしたと伝えられている。このような神話から、イシスはヒーリングと和解、そして魂の救済の象徴となっている。
またイシスは、空の神でハヤブサとして化身したホルスの母でもある。このような神話から、イシスは偉大な母の象徴でもある。イシスとホルスの母子関係は、後にキリスト教に取り入れられ、マリアとキリストのになったといわれている。
このように聞くと驚くかもしれないが、エジプトにおけるイシスの別名は「愛される」の意味のメリーであり、またホルスはルーサと呼ばれていた。ルーサがジーザスの語源になったという。こうした点は別なエッセーで詳しく書くつもりである。
2003年の1月に私がエジプトを最初に訪れたとき、私はエジプトの神話に深い関心があったわけではない。むしろ私はデンドラの神殿で集合無意識の力であるイシスそのものとつながることを期待していたのである。
2003年、1月8日の暖かい午後、私たちのグループはナイル川、上エジプトのデンドラにある女神ハトアの巨大な神殿を訪れた。中央の大広間には四方を向いた女神ハトアの顔のレリーフを戴いた大きな石柱を見ることができた。
神話では、牛の耳をもった女神のハトアは、イシスよりも古い存在である。女神イシスはハトアよりも新しい。この意味では、イシスもハトアも女性的なエネルギーという集合無意識の同じ力を象徴したものであると考えられる。このため、神殿にあるレリーフだけではどれがハトアでどれがイシスか区別がつきにくくなっている。見分ける唯一の方法は、レリーフに刻まれているヒエログリフを読むことである。イシスは3段の王座で表されるが、ホルスは中にファルコンが入った箱で表される。これはイシスとホルスとの結婚を意味しているとされる。
興味深い家族
ハワイのカフナの視点からハトアとイシスを見ると、それは、ハワイのことばでワヒナ、聖なる名前はウリウリと呼ばれる女性的な創造の力の象徴と同じものであることが分かる。なぜ私がこのようなことをいうのかというと、このような集合無意識の元型的な力は、世界中のあらゆる神話でほぼ同じようなものとして見られているからだ。たとえばポリネシアのヒーリングの神、ロノやアステカのクワッツェコタル、マヤのククルカンと呼ばれる神もそうだし、また、ギリシャのアエスクアピオス、エジプトのイムホテップなどもみんなそうだ。集合無意識の同じ元型的な力が別な名前で呼ばれているだけだ。
これを知ると、エジプトの神殿で私がどのようにハトアとイシスの集合無意識の力を感じるのかとても興味をもった。しかしそれは、私が思っているような体験ではなかった。
イシスの神殿
あの2003年の暖かい午後、ハトアの神殿のツアーの後、私は巨大な壁の裏を歩いてみた。すると、壊れかけた大きな石のブロックが、遅い午後の光線で黄色く輝いているのを見つけた。この石のブロックの由来をツアーガイドにたずねると、それはイシスに捧げられた神殿の遺跡の一部であるとのことだった。
その建物は遺棄され、だれもいないように見えた。私はそのその建物の中に入ることにした。私は石段を上ると、神殿の暗い内部につながっている石の大きなプラットフォームに出た。入り口は2つあり、両方とも侵入者を防ぐための鍵のかかった門があった。
門から内部を見ると、壁に彫られたレリーフ以外、部屋はまったくの空であるように見えた。大きな部屋の隅には小部屋があった。そこには宝物が収められていたのだろうが、きっと侵入者に盗まれたのであろう。
そこには私一人しかいなかったが、明らかに私のほかにだれかがいるのを強く感じた。その存在感はとらえどころがなくなく、強くなったり消えたりしていた。私は辺りを注意深く見回した。私のほかに周囲にはだれもいなかった。
私は壁を背にして日陰になった部分に腰掛け、目を閉じた。私はすぐに瞑想状態に入った。しばらくの間、私は目をつぶり、雑念を捨て去り、落ち着き、心の中の神秘的な状態がゆっくりと広まるのを待った。すると、だれかの強い存在感をまた感じた。衝動的に私は身につけている小物入れから青いビーズを取りだした。そして目をつぶったままそれを唇でくわえ、イシスへの愛を表し、なぜ神殿の中に入ったのか私の意図を明らかにしながら、ビーズの穴から息を吹きかけた。ビーズの穴は集合無意識へと入って行くためのゲートのような役割を果たした。
私はビーズを指の間に挟みながら待った。そして、目を開けビーズを門の間から暗い神殿の中にほおり入れた。私はほほ笑み儀式を終えた。そして壁を背にして腰掛け、著書スピリッチュラルウォーカで解説した高周波の脳の状態に入った。
見えた光景
私はこのとき何をしているのか実際にはよく知らない。私がそう願うだけで、そのような瞑想状態になる。すると、シャーシャーという血流の音が聞こえ、強い圧力を感じたかと思うと、バイブレーションとともに一気に視界が広がるのを感じた。映画、スターウォーズのオビワンケノービが「フォース」と呼び、ポリネシア人が「マウリオラ」と呼ぶ力の場につながるにしたがって、私の身体は震え、何度も経験したことのある感情の高まりを感じた。これはすべてのシャーマンが経験するものだ。それは生命力のちからそのものなのだ。
すると、私は突然いまの自分を飛び越えたような意識の状態が広まった。私は力にしっかりと握られ、身体は震えているが、急に心の窓が開き、圧倒的な安心感に包まれた。
すると突然、私は真っ暗闇の中に降りて行った。そこはベルベットのような暗がりに包まれた場所だった。しばらくの間、私の意識はそこに止まっていた。そこは時間が制止し、まったくの静けさに包まれた状態で、かつて存在していたあらゆるものや、これから存在するあらゆるものは、すべては「いま」という地点に統合され、過去も未来も存在していないような地点だった。
この状態こそ、宇宙の偉大な創造性が発揮される状態だ。スピリチュアルウォーカーを書いたときは、私はこのことを知らなかった。
すると、私が願っていたように、女神イシスの存在を見ることができた。しかし、それは人間の女性のような形ではなかった。
暗闇がまばゆい光で満たされた。その光りは輝きを放つコバルトのような光で、明らかに生きていた。それは、あたかも透明な湖をのぞき込むような深さがあった。しかし、それと私には明白な境界がなく、私は一瞬でその中に入った。私はそれに包まれた。私はそれと一体になったかのようだった。そのとき、それが私をはるかに越える知性の持ち主であることを強く感じた。
すると、同時に、彼女の意識と私の意識は完全に一つのものとなった。
これはまさに純粋な神秘体験である。だがそれは、体験したいと思う人間であればだれでも体験することができるのである。
長いので後半は次回に譲ることにする。これから、女神イシスとの本格的な対話が始まる。それは驚愕する内容だ。できるだけ早く更新するつもりである。
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番外編 かなりオカルト?1
今回もなんとか更新できた。いつも読んでくださる読者の方々には感謝する。
本の出版のお知らせ

「いったい世の中どうなっているんだ!こんな時はマルクスに聞け」高島康司著
定価¥ 1,470 道出版
体裁としては「資本論」の解説書のような本だが、マルクス礼讚の本ではない。われわれはこれからなんとしてでもサバイバルして行かねばならない。そのための状況認識のための書として有効だと思う。よろしかったらぜひどうぞ!
予言解説書12の有料配信
「予言解説書12」が完成しました。配信をご希望の方は筆者に直接メールしてください。これは12月6日に配信されたALTAのレポート、「来るべき未来の形 0巻3号」の詳細な要約です。
今回のレポートは差し迫ってきた「ドルの死」以降の訪れる社会混乱と秘密の暴露が大きなテーマです。
通貨としてのユーロの崩壊の可能性も示唆されています。
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日本ではほとんど報道されていないようだが、オバマ政権の赤字削減案が本格的に始動したようだ。アメリカの巨額な財政赤字に危機感を抱いた元ニューヨーク連銀総裁のピーター・ピーターソンは、赤字削減の提言を行うためのシンクタンク、「ピーターソン・ピュー財政改革委員会」を立ち上げた。しかし、上下両院ともこのシンクタンクの提言を審議することを拒否したたため、オバマ大統領は新たな大統領令を発令し、「国家財政責任改革委員会」なる委員会を設置し、赤字削減に本格的に乗り出す方針を明らかにした。
「国家財政責任改革委員会」の設置は、「ピーターソン・ピュー財政改革委員会」の提案が議会によって拒否された直後に決まっている。したがって、「国家財政責任改革委員会」が赤字削減のためにこれから行う提言は、「ピーターソン・ピュー財政改革委員会」の提案にかなり近いのではないかと見られている。それは、「強制積立預金」の名のもとで給与から強制的に保険料を天引きし、それを原資に公的年金に似た制度を立ち上げるというものだった。このようにして徴収した積立金を財政赤字の補填に使い、赤字を圧縮するというプランだった。
このプランが議会を通るとは考えにくい。しかしそれがオバマ政権から議会に提出されただけでも、経済的に困窮し、限界に達している中産階級の怒りに火をつけることになる可能性がある。
また前回は、さらに多くの著名な占星術師の予測を紹介したが、やはり不気味にも全員がこの夏からの大変動を予測している。その時期は、コルマンインデックスの時期とほぼ一致している。前回はこうしたことを紹介した。
今回の記事
今回はかなり毛色の変わった記事である。「スピリチュアルウォーカー」などの著作で日本でも比較的によく知られている人類学者、ハンク・ウェセルマンと最近の彼の体験についてである。リラックスして読んでいいただきたい。
プロの人類学者
ハンク・ウェセルマンは、コロラド大学ボーダー校で動物学を専攻し、カリフォルニア大学バークレー校で人類学の博士課程を終了したバリバリのプロの人類学者である。昨年の10月、エチオピアで約440万年前の人類、アルディピテクス・ラミダス(ラミダス猿人)の全身化石が発見され、猿人と人類とを結ぶミッシングリンクが見つかったとされたが、ウェセルマンはこれを発見した国際調査隊のメンバーでもあった。ラミダス猿人の特徴はこの調査隊に参加した人類学者たちが書いた11の論文に詳しくまとめられているが、ウェセルマンもこの論文の執筆者の一人である。現在はハワイ大学などで教えているようである。
ウェセルマンの別の顔
しかし、ウェセルマンには人類学者とはまったく異なった顔がある。それはシャーマンとしての顔である。いや、ウェセルマンがシャーマンの研究者であるというのではない。彼自身がシャーマンなのだ。
30歳の時の体験
今回、アメリカの深夜ラジオの「Coast to Coast AM」に出演し、自分の体験を詳しく語った。
おそらくウェセルマンは60代前半であろうと思われる。ウェッセッルマンが博士課程に在籍していた30歳のころ、彼はスーダンで行われた人類学の調査に参加した。目的は猿人の化石の発掘である。調査隊は現地に長期滞在するため、現地人の部落とはひときわ友好な関係を結ぶように努力したという。発掘にも多くの現地人が参加した。
あるときウェセルマンは、発掘のあと現地の人々とくつろいでいた。すると急に、明らかに誰かに見られているという強い実感に襲われた。その感じは時間が経つにつれ強くなったという。すると、目の縁にちらっとトラの皮を被ったような生き物の姿が見えた。そばにいた誰にも見えないようだった。すると、近くにいたシャーマンだけには見えるようで、その生き物を自分とともに凝視していたという。
ウェセルマンは現地語で「いまのはなにか?」とシャーマンに聞いた。すると、「霊だ」という答えがかえってきた。
ウェセルマンはこの体験をしてから、たびたび同じような生き物と遭遇するようになったという。それはまさに、自分が人類学者として研究している伝統的な部族社会の神話に出てくるような生き物を、じかに体験するようなことだったという。
スピリチュアルウォーカー
しかし、ウェセルマンの体験はこれに止まらなかった。これはほんの始まりにしかすぎなかったのだ。
1994年の夏のある日、深夜ハワイの自宅の寝室で妻と休もうとしていたとき、心臓の鼓動が頭の中で鳴り響いたかと思うと、いきなり鼓動が止まったのだ。するとウェセルマンは、自分の体を抜け出て別の人間の体に入ったのに気づいた。それとともに、ハワイの自宅とはまったく異なる環境にいるのが分かった。それは、自意識が二つあるような状態だという。向こう側の世界にいる別の人物の意識があるが、それをウェセルマンの意識が客観的に観察しているというような状態だ。
ウェセルマンが成り代わった相手は20代後半の屈強なハワイ原住民の青年だった。彼の名前はナイノアといった。ナイノアは、自分が所属する部族から、この部族にはまだ未知の土地の探索を命じられ、長期間の旅に出た。そこは、熱帯雨林の原生林に覆われた土地だった。
これ以来、ウェセルマンは幾度となくナイノアになり、彼の世界を体験した。体験は、たいてい寝る前になんの予告もなくいきなりやってきたという。そして、ナイノアとして熱帯雨林のジャングルを探検するうちに、ナイノアが「偉大な時代」と呼ぶ大昔の過去の時代があったことを知った。それは249世代前、つまり約4900年前であった。ナイノアの探検している熱帯雨林のジャングルにはときおり、巨大なビルの残骸のようなものが見られた。
そこは、4900年後のカリフォルニアであった。現在のカリフォルニアのかなりの部分は水没しており、ところどころに陸地が残っているような状態だった。
ウェセルマンは幾度となくナイノアになり、ナイノアの世界を体験した後、これを本にまとめた。これが「スピリチュアルウォーカー」だ。1995年にベストセラーになっている。読んだ方も多いと思うが、プロの人類学者が自らの実体験を綴った名著である。お勧めの本である。
ウェセルマンのその後
「スピリチュアルウォーカー」の執筆以降、ウェセルマンはプロの人類学者らしく、自分の体験した世界がいったいなんなのかその解明に情熱を注いだ。自分の体験した世界は、特定の周波数の脳波のもとで現れる世界であり、現実というのは、異なった種類の脳波に合わせて複数存在していることが分かった。
ウェスルマンが体験した世界は4から7ヘルツのシータ波のもとで現れる世界だという。ウェスルマンの脳に興味をもった大脳学者が彼の脳波を計測したところ、シータ波の数値が異常に高いことが分かった。
さらにウェスルマンは、シータ波から現れる世界は、多くの伝統的な部族社会でシャーマンが体験している世界であり、そしてそれは、どの部族社会でも行われているドラムの特定のリズムを再現することで、現代のわれわれも比較的に難無く体験できることを発見した。
ウェスルマンのワークショップ
いまウェスルマンは、古代から延々と受け継がれてきたドラムのリズムに合わせ、自分が体験した世界を多くの人々にも体験してもらうワークショップを多数開催している。そうしたワークショップでは、普通の現実とは異なった次元に存在する新たな世界と、そうした世界に存在する生き物たち(霊たち)と直接出会うのだという。
いつものワークショップは、大学や学校などの普通の環境で行われる。だがときおり、遠方の霊と出会うためにエジプトなどにツアーを敢行し、ピラミッドや古代の神殿の中で行うのだという。
ウェスルマンは自分の体験をブログで詳しく報告している。その報告には驚愕するものがある。
エジプトの体験
2009年12月8日、ウェスルマンは王家の谷の近くにあるラムセス3世の葬祭殿、メディネト・ハブに立ち寄った。そのときウェスルマンは、暗がりから自分を見ている目を発見したという。その日は大人数のツアーをガイドしていたので、翌日の9日、ウェスルマンだけで再度訪れた。
ウェスルマンを見つめていたのは、明らかにこの現実には属さない生き物であった。彼はコーランに記載されており、イスラム教の創始者のムハンマドも交流したといわれるジンという存在だった。男性はジン、女性はジニーと呼ばれる、アラビアンナイトに出てくる存在である。
ウェスルマンは、ジンとの間の実に興味深い会話を記録し、これをブログに発表している。以下がその簡単な要約である。
ジンとの会話
最初にジンは蜂蜜を欲しがった。そこで私はジンに、彼の名前を教えてくれれば蜂蜜を渡すことを約束した。ジンは自分の名前を知っているものに対してはウソをつくことができないと神話にあるからである。ジンは同意したので、私はボール一杯の蜂蜜をイメージすると、それを目の前のジンに差し出した。するとジンはそれをゆっくるりと飲み干した。
ジン:
私はジンである。人間こそが創造者であり、われわれジンにはそのような能力はない。模倣するだけである。だが、これで私はあなたに仕えることができる。
ウェセルマン:
私に仕えるといっても君は何ができるのか?
ジン:
あなたを敵から守ることげできる。
ウェセルマン:
私は他者を傷つけるようなことはしない。君はヒーリングのようなことはできるのか?
ジン:
人間の魂には運命が刻まれている。同意を破ることなくして、人間の運命に介入することなどわれわれにはできない相談だ。
ウェセルマン:
それは誰との同意なのか?
ジン:
世界を監視している上位の存在との合意だ。
ウェセルマン:
ジンはその上位存在よりも下位の存在なのか?
ジン:
もちろんそうだ。若いジンはときどき常軌を逸した行動をとるが、上位存在たる監視者は彼らにアプローチし、適切に行動するようにたしなめる。
ウェセルマン:
君のいう監視者とは誰のことか?
ジン:
高い知性をもった上位存在でこの世界に責任をもつ存在だ。われわれジンは人間の運命には介入できない。
ウェセルマン:
それはグノーシスでアルコンと呼ばれる支配者のことなのか?
ジン:
あなたはアルコンのことを知っているのか?だがアルコンは霊ではないぞ。上位存在ではない。彼らは人間の思考が作り出した産物だ。それらは人間の思考に寄生してる存在だ。
ウェセルマン:
思考に寄生している?どうやってそんなことをするのか?
ジン:
人間の思考や、人間が信じている信念の体系から直接エネルギーをもらうことによってだ。彼らは、人間が彼らに関心をもっている限り生き続けることができるが、人間が関心をもたなくなるとエネルギーがなくなり消え去ってしまう。彼らは本当の霊ではない。こうしたアルコンをわれわれジンは「欺くもの」と呼ぶ。ジンと同じように彼らは模倣はできるが、創造はできない存在だ。
ウェセルマン:
ならば彼らは地球外生物のような存在なのか?
ジン:
「欺くもの」は人間の信念体系からエネルギーをもらい、さまざまな姿形で現れることができる。そうした存在の中には他の世界からやってきたものもいる。
ウェセルマン:
他の世界?なぜこの世界にやってくるのか?
ジン:
彼らは訪問者としてやってくる他者である。
ウェセルマン:
そうしたエイリアンはなぜ人間を拉致して実験などに使うのか?
ジン:
彼らはそんなことはしない。そのようなことをするのは「欺くもの」である。
ウェセルマン:
「欺くもの」?なぜ彼らはそんなことをするのか?
ジン:
人間は「欺くもの」よりも偉大である。あなたは彼らのことをアルコン(支配者)と呼ぶが、彼らは人間のように創造することができないのだ。彼らができることは模倣することだけであり、そのエネルギーも人間から引き出しているのだ。人間だけが力があり、「欺くもの」はその力が欲しいのだ。
ウェセルマン:
君のいう監視する上位存在はなぜそのようなアルコンが人間に介入するのを止めさせないのか?
ジン:
「欺くもの」は霊ではない。それは、人間の思考に住んでいる存在だ。だから上位存在は影響を及ぼすことはできないのいだ。
ウェセルマン:
ところで、君達ジンはもともとどこから来たのか?
ジン:
すべてのジンはグノーシスではソフィアと呼ばれている精神の現れである。ジンだけではなく、この世の存在すべてがソフィアの現れである。
ウェセルマン:
ソフィアとはなにものなのか?
ジン:
ソフィアはこの世界を作り出している精神である。
ウェセルマン:
ソフィアは物質的な存在なのか?
ジン:
そうだ。この世界そのものがソフィアの物質的な現れである。
ウェセルマン:
ではソフィアは女神なのか?
ジン:
分からない。ソフィアは意識のある光として出現した。ソフィアが夢に見るすべてのことが現実となる。
ウェセルマン:
ところで、ジンは魂をもっているのか?
ジン:
あらゆる存在は魂をもっている。
ウェセルマン:
では位の高いジンと低いジンはいるのか?
ジン:
いる。
ウェセルマン:
君は位の高いジンなのか?
ジン:
いや違う。
ウェセルマン:
では位が低いジンなのか?
ジン:
いやそうではない。
ウェセルマン:
位の低いジンとはなんなのか?
ジン:
位の低いジンとは、自己意識が芽生えつつある魂のあるエネルギー体のことだ。
ウェセルマン:
彼らはどこで生まれたのか?
ジン:
ソフィアからだ。ソフィアは夢を見る。その夢の産物がジンだ。
ウェセルマン:
ということは、位の低いジンというのはオーブのことか?
ジン:
オーブというのは、魂をもった成長過程の光のことだ。彼らは人間の感情と思考に興味を持ち、人間に引き寄せられる。
ウェセルマン:
彼らはジンなのか?
ジン:
これからジンになろうとしている存在だ。
ウェセルマン:
話は変わるが、クロップサークルは君達ジンが作ったものなのか?
ジン:
いやそうではない。おそらくクリップサークルは人間とは異なる高度な知性が、人間に警告するために作ったものだろう。
ウェセルマン:
ところで、神が人間を作ったのだろうか?
ジン:
いやそれは違う。人間はソフィアの現れである。
ウェセルマン:
ということは人間はソフィアの創造物ということか?
ジン:
いやそれも違う。ソフィアは創造はしない。ソフィアは夢を見て、その内容を発散するだけだ。意図的に創造するのは人間だけだ。
ウェセルマン:
ならば、人間の魂もソフィアの夢の発散で誕生したのか?
ジン:
いや違う。人間の魂を創造したのは創造主だ。感情は人間の身体と一体化し、それは人間に属している。魂はそれとは異なる。魂は魂である。それは霊であり、人間ではない。
ウェセルマン:
ではキリスト教やユダヤ教などの一神教のとなえる父なる神は君のいう創造主のことなのか?
ジン:
いや違う。
ウェセルマン:
では一神教がヤハウェ、エホバ、アラーなどと呼ぶ神はなにものなのか?
ジン:
こうした神こそ先に述べた「欺くもの」である。それらはグノーシスの言葉でいうなら、支配者アルコンのことだ。
ウェセルマン:
支配者アルコンとはなにものなのか?
ジン:
それは人間の思考に寄生している存在で、作られたときから人間の敵として機能している。
ウェセルマン:
ということは、そうした一神教の神というのは、人間が信じているように創造主ではないということなのか?
ジン:
これらは「欺くもの」であり、なにも創造することはできない。これらはアルコンなので、模倣しかできないのだ。
ウェセルマン:
ではこうした一神教の神はなぜこれほどまでに強力で、人間が崇拝する存在なのか?
ジン:
これらは「欺くもの」であり、それらこそが創造主だと強く信じる人間のエネルギーで生かされているだけである。それらが創造主であるはずがない。
ウェセルマン:
それらは創造主ではないのだな?
ジン:
その通りだ。それらは支配者アクロン(欺くもの)だ。
ウェセルマン:
ではそれらは悪魔なのか?
ジン:
そうではない。
ウェセルマン:
それらは善悪を対立させ、否定的な状況を作り出すのか?
ジン:
そうだ。それらは人間に道を誤らせる存在だ。
ウェセルマン:
なぜそんなことをするのか?
ジン:
それがそれらの性質だからだ。それらは「欺くもの」なのだ。
ウェセルマン:
では、悪のもともとの源泉はなにか?
ジン:
悪の源泉は人間そのものだ。一神教の神として現れる「欺くもの」は人間に過ちを犯すように働きかけ、人間が自分で過ちを正すことができない地点にまで人間を追い込んで行く。ここにきて人間は悪を行うのである。人間こそが創造者なのだが、人間は「欺くもの」に影響されている。
ウェセルマン:
ということは、悪というものは人間が創造しない限り存在しなかったというわけだな?
ジン:
そうだ。
ウェセルマン:
では一神教の神として現れている支配者アクロンは悪なのか?
ジン:
いやそうではない。それは人間の敵として機能している「欺くもの」だ。
ウェセルマン:
宗教戦争があまりに多いのはこれが理由なのか?また、中世にはあまたの女性が魔女狩りの犠牲者になったが、それが理由なのか?
ジン:
そうだ。ユダヤ、キリスト、イスラム教の神は支配者アクロンであり「欺くもの」なのだ。これらの影響で人間はとてつもない悪を行うようになったのだ。だが、それらはまだ人間に悪い影響を及ぼしている。
ウェセルマン:
それらはまだそんなことをする力を持っているのか?
ジン:
「欺くもの」である支配者アクロンは力など持ってはいない。それらは創造者ではないのだ。人間こそが創造者であり、なにを創造するのかは人間次第なのだ。人間が、自分自身に悪影響を及ぼすものをものを作ったのだ。
ウェセルマン:
ということは、選択は全部人間にかかっているということか?
ジン:
まったくその通りだ。人間は悪も創造できるし、善も創造できる。
ウェセルマン:
では、悪にはどうやって対処すればよいのか?
ジン:
私には分からない。それは人間の責任である。もし悪を創造できるなら、それを消すことだってできるはずだ。
ウェセルマン:
どうやって消すのか?
ジン:
悪の反対を創造することでだ。人間の思考を変えればそれはわけがないことだ。一神教の神は「欺くもの」なので人間の思考と感情からすべてのエネルギーを得ている。人間こそが創造者なので、すべての選択は人間にある。だが、「欺くもの」を信じてしまうと、これらの言うなりになり、悪い影響を得てしまう。一神教の神は、人間の貪欲、競争心、自己欺瞞などを喜び、戦争と暴力を引き起こす。
ウェセルマン:
もう一度聞くが、われわれ人間が神を作ったということなのか?
ジン:
その通りだ。
ウェセルマン:
では創造主とだれのことなのか?
ジン:
誰も知らない。大いなる神秘だ。
ウェセルマン:
では、創造主はどこにいるのか?
ジン:
あらゆるところに存在している。
ウェセルマン:
創造主があらるゆところにいるということなのか?
ジン:
いや、創造主は意図して創造はしない。発散するだけだ。意図的に創造するのは人間だけだ。
ウェセルマン:
では、そうした創造主をわれわれ人間がコミュニケーションをとることは可能なのか?われわれ人間の祈りを聞いてくれるような存在なのか?
ジン:
いやそれは不可能だ、創造主は存在し、自らを発散しているだけだ。
ウェセルマン:
では君の言うこの創造主が本来の神のことなのか?
ジン:
いいや、違う。それは創造主だ。神ではない。
ウェセルマン:
ではわれわれ人間の祈りの声を聞き届け、それを実現してくれる神はいるのだろうか?
ジン:
もちろんいる。そのような神こそ人間自身の魂だ。人間の中で死なない部分こそが魂だ。人間の魂は本物の霊で、霊の世界に住んでいる。それはいつもまどろんでおり、夢を見ている。
ウェセルマン:
何の夢を見ているのか?
ジン:
自分自身の夢だ。
ウェセルマン:
ということは、われわれが大いなる神に祈っているときは自分自身に祈っているということなのか?
ジン:
その通りだ。人間は自分自身の魂、つまりハイアーセルフといわれる神としての自己自身に祈っているのだ。魂をもつ霊的な存在である人間は、神的な存在になる過程にいるのだ。そして君達が夢をみるとき、その夢はハイアーセルフの夢なのだ。
ウェセルマン:
ジンは人間のような神的な存在なのか?
ジン:
われわれも神的な存在であり、霊である。そして自由意思をもっている。
ここでこのユニークな会話は終わった。
以上である。一神教の神が人間の創造物であり、一度創造されると逆に人間の思考や感情に悪影響を及ぼすというのは、実に面白い描写である。
ただ、ウェセルマンのこうした体験がどこまで現実のものでどこまでがウェセルマン自身が想像したものなのかははっきりとは確定できない。
しかしウェセルマンがいうには、われわれが普通に日常の世界を体験するように、あまりにリアルな体験として経験されるのだそうだ。そしてそうした体験の引き金になるのは、ドラムによる特定のリズムで脳に与える振動なのだという。
スピリットワールドに覚醒して
この3月に入ってから、ウェセルマンは新著「スピリットワールドに覚醒して」を出した。ウェセルマンが経験したシャーマニスティックな世界の集大成であるという。
そしてこの本にはCDがついてくる。それは、脳を刺激しシータ波の発生を促進させるドラムの音だという。ウェセルマンがいうには、横たわってリラックスして、ヘッドフォンで10分も聞くとたいていは誰でも何か大きな変化が感じるそうである。
本はいまアマゾンでめちゃくちゃ売れている。ベストセラーになること間違いないようだ。
筆者もさっそく注文した。体験はブログで報告する。
続く
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