この夏になにかあるのか?1
少し遅れたが、今回もなんとか更新できた。読者のみなさんには感謝する。
本の出版のお知らせ

「いったい世の中どうなっているんだ!こんな時はマルクスに聞け」高島康司著
定価¥ 1,470 道出版
体裁としては「資本論」の解説書のような本だが、マルクス礼讚の本ではない。われわれはこれからなんとしてでもサバイバルして行かねばならない。そのための状況認識のための書として有効だと思う。よろしかったらぜひどうぞ!
予言解説書12の有料配信
「予言解説書12」が完成しました。配信をご希望の方は筆者に直接メールしてください。これは12月6日に配信されたALTAのレポート、「来るべき未来の形 0巻3号」の詳細な要約です。
今回のレポートは差し迫ってきた「ドルの死」以降の訪れる社会混乱と秘密の暴露が大きなテーマです。
通貨としてのユーロの崩壊の可能性も示唆されています。
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今回のメルマガは前回の続きである。前回は、ウェッブボットの「2009年地獄の夏」のイメージが時期がずれて今年の夏にやってくる可能性があるのかどうかを検証しした。多くの著名な占星術師が6月26日の月食から夏いっぱいにかけて歴史的な変動期に入るとしている。特にアメリカで大きな社会変動があるという。しかし、いまのところそうした変動がやってくることを示す兆候はない。
だがここにきて情勢が変化しそうな予兆が出てきた。2月18日、テキサス州オースティン市の内国歳入庁(日本の国税庁にあたる組織)のビルに小型機で突入した事件が起ったが、これを実行したジョセフ・スタックの自殺宣言が大きな共感を呼び、さまざまなサイトやブログで怒りの爆破が起っているのである。これにより、これまで静かであったアメリカ国民が、これから次第に怒りをあらわにして行く可能性が出てきた。今回はこうしたことを取り上げた。
今回の記事
今回の内容はメルマガと連動している。やはり、多くの占星術師が予測するように、この夏にかけて大きな変動がやってくる可能性が出てきたように思う。今回はその動きを紹介する。
現在のアメリカの状況
さまざまな数値から見て、アメリカ経済は少しづつだが明らかに回復してきている。少なくとも主要メディアではそのような報道が主流だ。
だが、ラジオのローカル局やネットラジオなどを聞いているとまったく違った光景が見えてくる。実質的には20%を越えているのではないかといわれる失業率、ならびに300万件を越す住宅差し押さえ件数などどん底にいる多くのアメリカ人の政府に対する恨みが聞こえてくるのである。そのような声を聞くと、景気はどんどん悪化しており、回復どころではないというのが正直な実感だ。
静かなアメリカ人
しかし、そのような状況にあってもアメリカ人は比較的に静かである。ティーパーティーと呼ばれる保守派や右翼の抗議運動が昨年以来全米各地で起っており、昨年の9月12日にはワシントン大行進と呼ばれる200万人の大集会が催されたが、こうした運動は平和的で合法的に行うことを基本方針としているため、暴動や反乱などの暴力的な事態にはまったくいたってない。そうしたこともあってか、ティーパーティーの政治的な影響力はあまりないと言われている。むしろ、ティーパーティーは沈静化する方向に向かっているともいわれている。
一方、これからの情勢を大きく変化させる可能性もある事件が最近起った。それは内国歳入庁ビルの小型機突入事件である。
2月18日の小型機突入事件
すでに10日も前の事件なので忘れかかっている読者も多いかもしれない。2月18日、テキサス州オースティン市の内国歳入庁に小型機が激突し、パイロットを含む3名が死亡した事件が起った。
突入したのは、53歳のソフトウエアーエンジニアのジョセフ・スタックであった。不況で収入を失った犯人が、内国歳入庁を恨んでの犯行であった。突入前スタックは、家族をホテルに移した後、23万ドルの自宅に放火し全焼させている。

ジョセフ・スタック
自殺宣言
もしこの事件がスタックのビルへの突入だけで終わっていたのなら、たいした事件にはならなかっただだろう。だがスタックは死ぬ直前「ジョセフ・スタック自殺宣言」なるものを自らのサイトに掲示していた。事件の直後、サイトは当局によって閉鎖され、文書も削除されたようだが、この文書は閉鎖される前にコピーされ、いまではFOXニュースチャンネルはじめ、多くのブログで読むことができる。それが以外に大きな共感を広めつつある。
情勢の変化のきっかけとなる重要な文書となる可能性もあるので、ほぼ全文を訳出することにした。以下である。
ジョセフ・スタック自殺宣言
いまこの文書を読んでいる人々はなぜこんなことが起こったのかと自問自答していることだろう。答えは、これには複雑な背景があり、長い間かけて出した結論なのだということだ。この文書はすでに何カ月も前から書き始めていた。私は、自分の病んだ精神を治療する目的で文書を書くことにした。もちろん、この文書にはいかに世の中が腐っているのか証明する膨大な数の例が出てくるはずだ。しかし、私の頭は怒りで爆発しそうになり、洗練された文章で考えを述べることができなくなったため、私にとって文書を書くという行為は退屈でいらいらさせるものであった。文書を書くという行為に治療効果があるのかどうかは分からない。ただ、必死なときには同じく必死な手段が必要なのだ。
子供のころからわれわれは、法による統治がなくなったら、無政府状態となり社会は存在しなくなると教えられてきた。悲しいことに、一人一人が国家のために献身するならば、国家は万民の正義の守護者となってくれるはずだとわれわれは信じ込まされてきた。さらにわれわれは、この国には自由があり、そうした建国の父が作った原理と原則は命をかけても守る抜くべきだと洗脳されてきた。みなさんは覚えているだろうか。そのうちのひとつは「代表権なしの徴税はない」という原則だ。大人になってからの私は、これらの原則がまったくのゴミであることを学びなおすはめになった。現在では、このような原則の擁護に立ち上がるものたちは、気が触れたか、裏切りものとしてのレッテルが張られることだろう。
私のような働く人々で、払った税金の見返りにあづかったといえる人は一人もいないだろう。私の人生で、私のような働く人々の利益を代弁して議会で投票した政治家は一人も見たことがない。これは確信をもって言えることだ。政治家は、私のような働く人々の声を聞くことにはまったく関心がないのだ。
なぜ一握りの貪欲な略奪者たちがこれほどの非道を続けられるのだろうか。そして彼らの乗った強欲な列車は、いつ彼ら自身の犯したばかな間違いの重みに耐えられなくなりつぶれるのだろうか。だが、そうだとしても、連邦政府は即刻彼らの救済に乗り出すことだろう。そして、製薬会社や保険会社を含むアメリカ医療保険システムという冗談がある。彼らは、毎年何十万人もの人々を殺し、彼らのおかげで障害をおった人々の屍から金を盗み取っている。しかし、この国の指導者は、(金融業者のような)自分たちの金持ちの仲間を救済するが、(われわれのような普通に働く人々を)気にかけることもない。そして議会の政治家ども(盗っ人、嘘つき、自己中心的なゴミども)は、医療保険の問題がいかにひどいか、それこそ何年も何年も議会で討論しているだけなのである。彼らにとって、企業の利益が流れ込む邪魔を死人がしない限り、なんの危機も感じないのである。
そして正義だと?冗談もやめてくれ!
また、アメリカの税のシステムや法体系に潜む巨大ななぞをどうやったら合理的な人間が説明できるのか?現在のシステムはあまりに複雑で、最高の学者でも理解することができないはずだ。しかし、すべての人が専門家にも理解できない法を順守すべきだとし、無慈悲にも被害者に責任を負わせるのだ。税の申告書の最後に署名をしなければならないが、自分が何に署名しているのか分かっている人はほとんどないはずだ。税の徴収ほど強制力のあるものはない。これこそ全体主義以外のなにものでもない。
私はどうしてこのようになったのか?
私が経験したアメリカの悪夢は80年代から始まった。私は(小学校から大学までの)16年に及ぶ教育の過程で、普通に英語の読み書きができるはずだというばかな幻想をもってしまった。あるとき私は、税について勉強し、ディスカッションを行っているグループを紹介された。特にこのグループは、カトリック教会のような堕落した世俗的な組織が金持ちになることを支えている「税の控除」の規定を勉強の対象にしていた。われわれはもっとも優秀な税理士の助けを借りながら、大きな組織が行っている税の控除の申請を自分たちも行った。むろん、宗教組織が行っているように、神の名前を使って儲けた金を政府に隠すような不正な行為はわれわれはまったく行っていない。われわれは法を順守し、すべてを透明にするように注意した。
巨大な宗教団体は正直に生計をたてている人々を食い物にしているが、これが可能となっているのも法がそれを許しているからである。われわれはこうした法を再評価しようとしたのだ。しかし、こうしたことを通して私が学んだのは、法にはかならず二通りの解釈があるということである。それは、大金持ちのための解釈と、その他の人々のための解釈である。ところで、化け物のような宗教団体は法の執行者であり、異端審問は現代のアメリカでも生き残っているのである。
こうした活動のおかげで、私は大変な犠牲を払うことになった。4万ドル強の支払いと10年という時間だ。これで私の老後の資金はゼロになった。これで私は、完全なウソの理念のもとに建国された国に住んでいることをよく理解した。さらに、私がどれほど純粋であり、また多くのアメリカ人が、目の前のあまりある証拠をすべて無視して、「自由」に関するゴミのような思い込みを信じ続けることがいかにばかげた行為であるのか気づいた。
最初の大きな失敗からまだ十分に回復していない1984年ころ、私は技術者となるための学校を卒業し、夢であった独立したエンジニアになるための最初の一歩を踏み出した。
私は父から困難な問題に取り組み、これを解決することを喜びとする性質を受け継いでおり、そのため独立したエンジニアになることを夢見たのだ。私はかなり早くからこの性質に気づいていた。
しかしながら、自立することが重要であるとの認識は、私がペンシルバニア州ハリスバーグの大学生、アパートに住んでいた18歳から19歳のころの体験からきている。私の隣の部屋に住んでいたのは80歳を越える老人で、彼女は退職した鉄工所の工員の妻であった。彼女の夫は鉄工所で30年間働いたので、年金と医療保険を手にするはずだった。しかし、鉄工所の経営陣の無能と堕落した組合のため経営は行き詰まり、この企業の年金資金はすべてなくなった。彼女は生活保護にたよるほかなくなった。
この状況はお笑い沙汰でもあった。なぜなら、わたし自身当時は貧乏で、何カ月もパンとピーナツバターだけで暮らしていたからだ。彼女の話を聞いた後、私は自分のことなど忘れ彼女に深く同情した。私たちは互いの境遇を話し合ったが、彼女がパンとピーナツバターで栄養を取るよりは、キャットフードを食べた方が健康によいと聞いた時はぎょっとしたものだ。私はいくらなんでもそこまでできなかったが、大企業を信頼することなく、自分と自分の未来には自分が責任をもつべきだとの決心ができた。
80年代には私は、ソフトウェアのエンジニアとして自立した。すると、コンサルタント会社のアーサー・アンダーセンと当時のニューヨーク州知事、パトリック・モイニハンのおかげでわれわれのような自営業者に適用される1706条項が1986年の税法改革で導入された。
<中略>
(これから長々と1706条項が自営業者にとって不当な状況であるのか続く。米国の国税に特化したあまりに専門的な話題になるので割愛した)
1987年には私は、500ドルと少なくとも1000時間を使い、あらゆる議員や知事にこの条項の不当性を訴えたが、だれも私の訴えに耳を貸さなかった。彼らの多くは、私が彼らの時間を無駄にしているとのことだった。さらに私は、この不当性を訴えてくれるあらゆる専門家の会合に参加した。しかしわれわれの努力は、この時期の規制緩和で勢いづいた銀行の介入ですぐに挫折した。そしてこの時期、私の所得はどんどん減っていた。
何カ月もの努力の末、私は内国歳入庁から1706条項は適用しないとの確約をもらった。これが得た最大の成果だった。しかしすぐにこれはすべてウソであることがはっきりした。1706条項は私に適用され、私は厳しい状況におかれた。
このため、私の老後のために貯めていた貯金はゼロになった。私に常識があったのなら、この時点でエンジニアを止めるべきだったのだろう。
だが私は毎週100時間働き忙しくなった。そうしたらすぐに90年代初めの不況がロサンゼルスにやってきたのだ。政府は南カリフォルニアにある米軍基地の閉鎖を決定した。この結果、この地域の経済は大変な打撃を受けた。若い家族の住んでいた多くの家は住宅ローン会社に差し押さえられた。だがこうしたローン会社は、これが政府の方針によって引き起こされたということで、政府から補助金をもらったのである。ここでまた私は老後のための貯金を失った。
一年後、離婚が成立し、なんとかビジネスをたち直そうと努力した。その結果、なんとか仕事も軌道に乗り始めた。そしたらITバブルの破綻と9・11の経済の落ち込みがやってきた。政府はすべての航空機の飛行を禁止し、その後何カ月にもわたってサンフランシスコ空港のような特別な施設のセキュリティーが強化された。この処置で、私が顧客と会うためのコストが跳ね上がり、顧客と直接会うこともできなくなった。なのに政府はここでもまたわれわれの税金を使い、競争力のなくなった航空会社に資金援助したのである。これで私のビジネスもだめになった。老後の資金はわずかに残ったが。
この時期に、私はカリフォルニアを去りテキサス州オースティンに引っ越すことを考え始めた。それで実際に引っ越したわけだが、オースティンは人々が極端にプライドが高く、またエンジニアの仕事がなかった。仕事を探すのにこれほど大変な思いをしたことはない。なおかつ、契約料もITバブルの崩壊の前に得ていたレートの三分の一になった。なぜなら、契約料は3つか4つの少数の企業が決定しており、こうした企業は経費削減のため人件費の引き下げを行っていたからである。なぜこうしたことになったかというと、そもそも司法省が国民のことなどまったく無視し、自分たちのような金持ち層を利する政策を行っていたからだ。
私は生きるために自分の貯金を取り崩すほかなかった。この年は出費が多いにもかかわらず、まったく収入がなかった。なのでこの年は私は税の還付を申請しなかった。なぜなら収入がまったくなかったからだ。しかし、内国歳入庁は私に同意しなかったのだ。さらに彼らは、不満を法的に訴える期限に間に合わないように、私に通知してきた。裁判所に不満を申し立てたが、期限が過ぎており法的な手続きはもはや取れないといわれた。こうしたことのため、私はさらに10000ドルを支払うはめになった。
そしていまに至っている。ビジネスがだめになったから、私は公認会計士を訪れたが、彼らのもとに二度と行くことはないだろう。私はここで再婚し、内国歳入庁が記録に残っていないと称する所得、および弾き方がまったく分からないピアノとともに暮らしている。長い間考えたあげく、私は専門家の援助を得ようと決めた。だがこれが大きな間違いの元であった。
税の申告書が戻ってきたとき、すべての書類はきちんとしていると楽観していた。税理士の計算結果は私の結果と一致していた。しかし、彼は私の妻の1万2千700ドルの収入を見落としており、彼はこの見落としを私の申告書を調べている最中に言ってきたのだ。これで彼は、自分のことしか考えていたことが明らかとなった。
私は内国歳入庁に収入のすべてを明確にしておかねばならなかったが、この見落としでそれもかなわなくなった。
私は大恐慌のとき、裕福な銀行家が全財産をすってしまったことを知り、ビルの窓から飛び降り自殺をした話を思い出した。しかし60年後、金融業者はこの問題の解決策を見いだしたのだ。それは政治的に何の発言権もたない中産階級から彼らの資産を盗み、自分たちの損失を埋め合わせることだった。要するに、金持ちが犯した間違いの尻拭いをすべて貧乏人にさせるというわけだ。
アメリカ連邦航空局は墓石(無用の長物)のような機関であるといわれる。だが、ブッシュ前大統領と彼の率いる一味が支配した8年間で、すべての政府機関が墓石のような状態になっている。死者が出ない限り、なにも変わることなどないのだ。政府組織は下から上まで偽善で満たされており、彼らは自分たちがつくウソと同じくらいに安っぽい存在に成り下がった。
堪忍袋の尾が切れたのは私が最初ではない。人々は自由のためには自らの命は捧げなくなったといわれるがそれはそうではない。黒人や貧乏な白人以外でも命を捧げる人間はいるのだ。過去にはそうしや人々が大勢いたことだろうし、私の後に続く人々もきっと多いことだろう。しかし、私の命を捧げることなくして、現状はなにも変わらないことだけは確かである。私は、政府が私の人生を引きちぎるのをただ眺めていることを止めると決意したのだ。また、私の周囲で起こっていることを無視しないと決意したのだ。そして、かならず大きな変革が起こるなどという幻想は信じないことに決めたのだ。もうたくさんだ。
いまゾンビーのような状態になっている多くのアメリカ人が覚醒して反乱を起こし、その数が当局が無視できないほど大きくなることを私は期待する。私のこの行動が二枚舌の当局を刺激し、彼らがより厳しい規制を加えることで、傲慢な政治家の実態が暴かれることを真に望む。私はこれまでの人生で、暴力は何の解決にもならないと信じようとしてきた。しかし、暴力こそ唯一の解決策なのだ。この国を支配するトップエリートはこのことをずっと知っており、これまで私のようなバカを騙し続けてきたのだ。
一度、精神錯乱の定義を読んだことがある。それは、同じ行動を何度も繰り返しながらも、結果が異なることを望むことだとあった。私はやっとこうした錯乱状態に終止符を打つ決心をした。当局や内国歳入庁のみなさん、私の肉の塊を受け取り、よく眠ってください。
共産主義者の信条:各人の能力に応じて献身し、各人の必要に応じて与えよ。
資本主義者の信条:各人の騙されやすさに応じて献身し、各人の貪欲に応じて与えよ。
ジョー・スタック(1956年~2010年)
以上である。最初は自分の個人的な状況を延々と語りながらも最後に「私はこれまでの人生で、暴力は何の解決にもならないと信じようとしてきた。しかし、暴力こそ唯一の解決策なのだ」と結んでいる。そして、「かならず大きな変革が起こるなどという幻想は信じないことに決めたのだ」とも言っている。
これがあまりにおろかな行為であることは間違いない。追随者が出ないことを願うばかりだ。だがこの文書を読むと、金融危機とその後の不況でどれほどアメリカの中産階層が追い詰められているのか伝わってくるのも事実である。
この文書への共感と支持が多いことは、多くのブログやBBSの反応で分かる。むろん、この事件ひとつでスタック本人が望んだように「ゾンビーのような状態になっている多くのアメリカ人が覚醒して反乱を起こし、その数が当局が無視できないほど大きくなる」ことはないだろう。だが、この事件とこの文書は、アメリカの中産階層がもち続けている潜在的な怒りに、ひとつの表現の形を与えたことは確かだと思う。
いま多くの占星術師が6月26日の月食からこの夏いっぱいにかけての大きな社会変動を予想している。それは、新たな経済破綻とともにやってくる社会不安である。特にそれはアメリカで起るとされている。そのような可能性は本当にあるのだろうか?起るとするなら、スタックが表現したような中産階層の怒りが背景になることは間違いないだろう。
LEAP/E2020,GEAB 42の予測
ところで今週、フランスのシンクタンク、LEAP/E2020は最新レポート、GEAB 42を配信した。そこには占星術師も予言している経済の破綻が同じような時期に起ると予測されている。興味深いシンクロである。今回は特に重要な内容が多いので、有料版を少し詳しく要約した。
LEAP/E2020,GEAB 42の要約
・これまで先進各国の巨額な財政支出により、危機の発生が回避され、遅延されてきたが、そろそろ財政支出や経済刺激策の効力もなくなってきた。
・このため、これまでぎりぎり回避されてきた危機が2010年の後半から本格化する公算が強まっている。その危機とは以下の5つである。
1)あらゆる形態のバブルの破綻、政府の財政赤字
2)金融機関の破綻とその影響
3)金利の高騰
4)国際的な緊張の高まり
5)社会不安の増大
このGEAB42ではおもに3)までを取り上げる。
政府のプロパガンダ
・危機が避けられないことを認識した各国の政府は、自国とは直接関係のない危機を大きく喧伝することで、国民の目から危機を隠す戦略をとっている。むろん、大手マスメディアはこれに全面的に協力している。
・ギリシャの危機がそのよい例だ。確かにギリシャの財政は破綻しており決してよい状態ではないが、ユーロ圏全体で見ると、現在アメリカやイギリスが陥っている破綻の状況よりもはるかに影響力が小さい問題である。
・ギリシャのGDPはユーロ圏全体の2・5%にすぎない。なので、最終的にはドイツを中心にEU全体としての救済プランが実施され、ギリシャの問題は解決に向かうだろう。
・このような救済プランの実施は、これからEUが一体となって危機に取り組むためのよいモデルケースとなる。
・だが、米英にとってはギリシャ問題はまったく違った意味をもつ。それは米英が抱える財政的危機から国民の目をそらすプロパガンダである。
・それと同時に、ユーロの危機の喧伝は、EUから投資資金を引き上げさせ、それを英米へと呼び込むために行われている。英米は財政的な危機に瀕しており、赤字を補填するためには投資資金がどうしても必要なのである。
・また、格付け会社はギリシャ国債のこれ以上の格下げは行わないだろう。なぜなら、すでにギリシャ国債はEUだけではなくあらゆる金融機関が保有しているため、格下げは巨額の損失を生み、これにいまの金融機関は耐えられないからである。
全体的な状況
・2009年まで各国政府は、財政支出でなんとか経済をテコ入れしながらも、危機の本質に向き合い、危機の抜本的な原因を除去することを避けてきた。危機の抜本的な原因はドルを基軸通貨として使っていることであり、これを変更する通貨改革を実施しない限り、危機は本質的に乗り越えることはできない。
・しかし、各国政府はこれを避けてきたため、各国の財政支出による景気刺激効果が薄れるにつれ、危機は本格化する。これは2010年後半から起こるはずだ。
・危機の発生は次の3つの分野で起こる。
1)あらゆる形態のバブルの破綻、政府の財政赤字
・いまどの国でも、2005年から2007年までのまだ景気のよいときに借りたあらゆる形態のローンの支払いが求められている。それらは商業不動産のローン、政府、州、都市などの公的セクターの借金である。
・これらのローンは2005年から2007年までの好景気のときの収益を前提にローンの返済計画が組まれている。すでにこうした収益の前提は崩れ去っているので、ローンとその金利の支払いができない状況になっている。
・2005年から2007年までの平均利益率は10%前後であったが、現在は破綻を免れたセクターでも2%から3%程度である。
・一方、家計や企業、そして政府もローンとその金利を支払い続けるために少しでも利益率の高いセクターを探しているが、そうした分野はもはや存在しない。
・これは政府も同様で、各国は支払いのため枯渇しつつある資金に群がっている状況である。
・ここで厳しい状況に立たされるのは、各国の政府系ファンドである。破綻が余儀無くされている。
・ユーロ圏の財政破綻しつつある国々の政府系ファンドもこれに含まれるが、これらの国々は最終的に、これから実施されるEUの救済政策によって救済される公算が高い。
・だが、英米、そして日本はそうではない。こうした国々の政府系ファンドの破綻の波はこれから津波のようにやってくる。
・この結果、アメリカ、中国、EU、日本などの国々は2010年の後半から大きく成長率を落とすだろう。
2)金融機関の破綻とその影響
・しかし、政府同様金融機関も厳しい状況にある。すでに多くの金融機関が実質的に破綻状態にあるが、これに商業不動産バブルの崩壊が加わるのである。
・現在、アメリカの商業不動産の価格は、ピーク時の2007年から2008年と比べ、43%も下落している。企業も金融機関も、支払いが可能な低利のローンへの借り換えを求めているが、もはやそのようなものは存在しない。したがって、2010年の後半からは中小の金融機関を中心に破綻の連鎖が起こるだろう。
・一方、現在各国政府は、これまで実施してきた経済刺激策と金融緩和策を止め、通常の財政運営に戻ろうとしている。これを商業不動産バブルの崩壊が迫ろうとしているときに実施するのである。その影響は甚大で、特にアメリカでは、中小のみならず大手銀行も破綻する恐れがある。
3)金利の高騰
・このように、どの政府や企業も破綻を避けるために、新たなローンの借り入れ先となる資金源を必要としている。先にも述べたように、そうした夢のような資金源はもはや存在しない。
・したがって、政府や企業が乏しい資金に殺到する状況が出てきている。これは資金需要の高まりとなって現れるため、どの国でも金利は上昇せざるを得なくなっている。
・さらに、これまでの金融緩和策と経済刺激策によるツケがインフレ懸念として跳ね返ってもきている。この点からも金利の上昇は避けられない。
・当然、金利の上昇で多くの企業は倒産し、世界経済は収縮過程に入る。
ロシアとEUの協力
・米国の覇権の凋落とドルを基軸通貨としたシステムの崩壊のトレンドは押し戻すことができない。アメリカの力のこのような縮小にともない、ロシアが明らかに地域覇権国として台頭してきている。
・他の国々とは異なり、ロシアは安定した中央集権的政府の樹立に成功し、これまで数々の危機を乗り越えてきた。一時は悪化した経済も2009年から回復し、現在は成長軌道に乗ったと判断できる。
・今後EUは、アメリカのドル覇権の本格的な凋落をにらみ、ロシアとの提携を本格的に強化すべきだ。これが2012年くらいまでの目標となる。
以上である。LEAPは今年の後半、すなわち夏から経済的に大きな転機に入ることを予想している。やはりこの夏が歴史的な転換点となるようなことが起るのだろいうか?
重要なテーマだと思われるので、これからも情報を集めて行く。
続く
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また、私はいま日本で起こっている変化を以下のようにとらえております。もしよろしければこちらもどうぞ。
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番外編5 ミタール・タラビッチの予言全訳
今回はなんとか一週間以内で更新できた。いつもこのくらいのペースで更新したいものである。
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今回のレポートは差し迫ってきた「ドルの死」以降の訪れる社会混乱と秘密の暴露が大きなテーマです。
通貨としてのユーロの崩壊の可能性も示唆されています。
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今回はいつもとは異なり、予言から解説した。最近、アメリカのネットテレビやネットラジオで、占星術の大御所といわれる人々が複数登場し、今年の星の配置とともに予言を行った。
ところで、欧米での占星術師の地位は高い。中には大学院の博士課程の卒業者も多い。
非常に興味深かったのは、流派が異なる占星術師たちがみんな同じことを予言していたことである。それは、今年の6月26日の月食から7月いっぱいにかけて大変な変動期に入るということである。その詳しい描写はこのブログでなんども紹介したウェッブボットの「2009年地獄の夏」の描写とそっくりであった。
この夏になにかあるのだろうか?その可能性を現在の世界経済の状況などを通して検討してみた。
この占星術師たちの予言の結果に関しては、近いうちにこのブログで詳しく解説するつもりである。メルマガの読者は合わせて読むとよいと思う。
ミタール・タラビッチ(1829年~1899年)の予言全訳
今回はミタール・タラビッチの予言の全訳を掲載する。全体を分かりやすくするために、前回の分も一緒に掲載し、一続きの記事とした。以下が全訳である。
大きな戦争の後、世界各地に平和が訪れる。いろんな新しい国々が誕生する。黒、白、赤、黄色というような。国際的な裁判所(国連のこと)が作られ、国家が戦争をすることを許さなくなる。この裁判所(国連)はすべての王(政府)の上に立ち正しい判断をくだす。そして、憎しみと残虐性を愛と平和に変えるように努力する。このような時代に生きるものはなんと幸運なことか。
しかし、しばらくすると、偉大な王(国家)や小さな王も裁判所(国連)への尊敬を失い裁判所をだまし、自分たちの好きなようにやるようになる。これが原因で多くの小さな戦争が始まる。そして何千人もの人々が死ぬが、それでも大きな戦争は起こらない。
イスラエルでもいくつかの戦争は起こるが、この地にも最終的には平和が訪れる。これらの小さな戦争では兄弟同士が戦い、キスをして平和条約を結ぶが、憎しみは残る。これらの小さな戦争は大きな国家(アメリカやソ連)によって引き起こされたものだ。なぜなら、これらの大きな国家は悪意に満ちているからである。そして相互に戦うはめになる国々は、自らの盲目的なバカさから戦うのである。
わが国(セルビア)では平和と繁栄の時期が長く続く。何世代も人々は平和な時代に生き、人生を終わる。戦争のことを人々は、知識を収めた本や証言、そして奇妙な装置を通して知る。(テレビのことか?)
わが国(セルビア、ユーゴスラビア)多くの人々に愛され尊敬される。人々は白パンを主食とし、黒パンは欲しいときにしか食べない。人々は牛が引かない車(自動車)に乗る。そして空を飛んで旅をし、タラ山の2倍ほどもある高さから下を眺めるようにもなる。
セルビアは、青い目の白い馬に乗った人物が統治するときにもっとも繁栄する。この人物はセルビアに新しい宗教のようなものを持ち込む。彼は権力の頂点に上り、100歳に近い年齢まで健康に生きる。彼は狩りの愛好者だが、狩りの途中で誤って落馬し、足を切断する。この傷が原因で彼は死ぬ。年齢からではない。
彼の死後、国は一種の連邦制によって統治されるが、かつてのような状態には戻らない。わが国の国民は惨めさと飢えを忘れ、豊かさの中で暮らしているが、国民は互いに悪意を抱き憎むようになる。
われわれの国(セルビア)や、彼らの国の国境の先には新しい国が生まれる。新しい国々は雨後のタケノコのように誕生する。そうした国々はもともと良心的で誠実だが、われわれの憎しみには憎しみをもって応える。これらの国々は、互いに兄弟でもあるかのようにめんどうを見合う。しかしわれわれ(セルビア人)は気が狂ったようになり、自分たちは全知全能でありなんでもできると信じ、彼らに自分たちの信念を強制する。だが、こうしたことはすべて無駄に終わる。なぜなら、彼らは自分たちしか信頼しないからだ。その後、これが原因となり大きな問題が起こる。だが、わが国(セルビア)は勇敢だ。
何年もこの問題は続くが、だれも止めることはできない。なぜなら、雨後のタケノコのように新しい国々は次から次にできるからだ。あなた(叔父の神父)の死後何十年もたってから生まれる指導者は、誠実で知的な人物だ。この人物はこうした新しい国々と平和的な関係を結ぶ。彼らは向こう側に、われわれはここと向こう側に住む。われわれは平和に暮らす。
父さん、第二の大きな戦争の後、世界が平和になり人々が豊かに暮らすようになると、それがすべて幻想であることがはっきりする。なぜなら、人々は神を忘れ、人間の知性のみを崇拝するようになるからだ。でも父さん、神の意志からみると人間の知性なんてあまりにとるにたらないものだ。神が海なら、人間の知性なんて一滴の海水にもならないくらいだ。
人間はさまざまなイメージが見える箱のような装置を作る。この箱を介して私にコミュニケートしようとしても無駄だ。このとき私はすでに死んでいるのだから。でも、このイメージの箱は、向こう側の世界(死者の世界)にとても近いところにある。それは、髪の毛と頭皮との距離くらいに接近している。このイメージ装置のおかげで人々は世界中で起こっていることを見ることができるようになる。
人間は地中深くに井戸を堀り、彼らに光とスピードと動力を与える金を掘り出す。そして、地球は悲しみの涙を流すのだ。なぜなら、地中ではなく地球の表面にこそ金と光が存在するからだ。地球は、自らに開けられたこの傷口のために苦しむだろう。人々は畑で働くのではなく、正しい場所や間違った場所などあらゆる場所を掘削する。だが、本物のエネルギー源は自らの周囲にある。エネルギー源は「見えないの?あなたの周囲にある。私をとって」などと言うことはできない。長い年月がたってからやっと人間はこのエネルギー源の存在を思い出し、地中に多くの穴を開けたことがいかに馬鹿げていたのか後悔するようになる。このエネルギー源は人間の中にも存在しているが、それを発見し取り出すには長い歳月がかかる。だから人間は、自分自身の本来の姿を知ることなく、長い年月を生きるのだ。高い教育を受けた人々が現れる。彼らは本を通して多くのことを考え、自分たちがなんでもできると思い込む。彼らの存在は、人間が自分自身の真の姿に気づくことの大きな障害になる。だが、人間が一度この気づきを得ると、こうした教育ある人々の言葉に聞き入っていた自分自身がいかに大きな錯覚に陥っていたのか自覚するようになる。この本来の知識はあまりに単純なので、これをもっと早く発見しなかったことを後悔する。
人間は、何も知らないのに自分を全能だと思い込み、あらゆる馬鹿げたことをする。東洋に賢者が現れる。この人物の偉大な教えは大海と国境を越え世界に広がるが、人々はこの真実の教えをウソと決め込み、あまり長い間信じることはない。
人間の魂は悪魔にのっとられるのではない。もっと悪いものにのっとられるのだ。人間の信じているものには真実などいっさいないのに、自分たちの信じる幻想こそが真実だと思い込むのである。ここセルビアでも世界の他の地域と同様である。人々はきれいな空気を嫌い、神々しいさわやかさと美しさは、人間が作った上下関係の階層関係のもとで見えなくなってしまう。だれも彼らを強制するわけではない。人間は自分の自由意思からこうしたことを行うのだ。
ここクレムナでは、多くの畑が牧草地となり、多くの家が放棄される。でもこの地を離れたものは、きれいな空気で自分を癒そうとまた戻ってくる。セルビアでは男と女を区別することはできなくなる。みんな同じような服装になるからだ。災いは海外からやってくるが、それはわれわれの間に長くとどまることになる。新郎は花嫁をめとるが、だれがだれなのか分からなくなる。人々は自分自身が分からなくなり、なにも感じなくなる。多くの男は、自分の祖父や曾祖父がだれなのか知らない。人間は自分がすべて知っていると思っているが、実はまったくなにも知らないのだ。
セルビア人は互いに分裂し、自分たちはセルビア人ではないと言い張ることになる。邪悪なものたちがこの国を支配し、セルビア人の女性たちと寝床をともにする。セルビアの女達は邪悪なものたちの子を身ごもるが、この子供たちは、世界が始まって以来、セルビアではもっとも劣った子孫となる。虚弱なものだけが生まれ、真のヒーローが生まれることはない。
ある時期、われわれはセルビアの地から去ることになる。われわれは北に行くが、そこでこれが馬鹿な行いであったことに気づき、もといたセルビアの地に戻ってくる。戻るやいなや、賢くもわれわれは邪悪なものたちを追い払い、彼らを二度と見ることはなくなる。
世界中で奇妙な伝染病が蔓延する。だれもその治療法は分からない。だが、みな「私は高い教育があり、頭がいいから治療法は分かっている」と言い張るが、だれもなにも知ってはいない。人々は考えるに考えるが、正しい治療法を見つけることはできない。だが、治療のカギとなるものは人間自身の中や周辺にあるのである。
人間は他の世界(惑星)に旅行するが、そこでは生命が存在しない砂漠を発見するだけである。神よ、許したまえ。彼らは自分たちが神よりも全知全能であると信じているのです。そこでは神が創造した静けさだけがあるが、心の底では人々は神の美と力を見るのである。月や星では人々は馬車のようなものを運転する。彼らは生物を探すが、われわれに似た生物は見つかることはない。生命はそこに存在しているが、彼らはそれが生命であることを理解しないし、知ることもない。
他の星に行ったものたちは、この時代の常識的な考えとして神をまったく信じていないが、地球に戻ってきたあと、「みなさんは神の存在を疑っているだろうが、私の行ってきた世界に行ってごらんなさい。神の意志と力を見ることになる」と言うだろう。
知識が増大するにつれ、彼らは互いを愛したり心配したりすることはなくなる。彼ら相互の憎しみはあまりに大きく、彼らは自分の親戚のことよりも、自分たちのもっている所有物や小物のことを気にかける。人々は、自分の隣人よりも、自分がもっているいろいろな機械や装置のほうを信頼する。
北方にある国の国民で、愛と慈悲を人々にといてまわる小男が現れる。しかし、彼の周囲には多くの偽善者がおり、多くの浮き沈みを経験する。こうした偽善者のだれも人間の真の偉大さとはなにかを知ろうとはしない。だが、この人物の書いた本と話した言葉は残るので、人々は自分たちがいかに自己欺瞞に陥っていたのか気づくようになる。
多くの数字が書かれた本を読んだり書いたりするものが、自分たちがもっともよくものを知っていると考える。これらの教育のある人々は、自分の人生を計算に基づいて送ろうとし、数値の命ずるままに行動する。こうした人々の中にも悪人と善人が存在する。悪人は悪い行いする。彼らは空気と水、そして河川や土地を汚染し、このため人々はさまざまな病気で突然と死ぬようになる。善人で賢いものたちは、彼らの努力にはなんの価値もなく、ただ世界を破壊するだけであることを悟り、数字に答えを見いだすのではなく、瞑想を通して真実を発見しようとする。
彼らが瞑想すると神の知恵に近付いて行く。だが、ときはすでに遅すぎた。悪意をもつものたちが全世界を荒らし回っており、巨大な数の人々がすでに死にはじめているからである。人々は都市から逃げ出し、田舎に避難する。人々は十字が三つ並んだ山を探す。その中では人々は息をすることができ、水も飲むことができる。この中に逃げ込んだものたちは、自分も家族もともに救うことができる。だが、それは長くは続かない。なぜなら、すごい飢饉が襲うからだ。町や村には十分に食べ物がある、だが、それらは汚染されている。飢えた人々はそれを食べるが、食べたとたんに死んでしまう。早く死んだものたちこそ逆に生き延びるのだ。なぜなら、聖霊に助けられ神に近付くことができるからだ。
もっとも怒ったものたちが、もっとも強大で恐ろしいものたちを攻撃する。
このひどい戦争を空で戦うものたちには大変な災いとなる。陸上や海上で戦うものたちのほうがまだましだ。
この戦争を戦うものたちは、科学者に奇妙な大砲の弾を作らせる。それが爆発すると、人を殺すのではなく人間や動物に呪いをかける。この呪いで人々は戦うかわりに眠りに眠りこむ。
セルビアはこの戦争に参戦することはない。だが、わが国の上空で別の国の軍が戦う。ポゼガという町の近くで、空から焼け焦げた人々が落ちてくる。世界の果てにあり、大海原に囲まれ、ヨーロッパくらいの大きさの国だけがなんの問題もなく平和に生き残る。この国では大砲の弾はひとつも爆発することはない。
三つの十字のある山に逃げ込んだものたちだけが避難場所を見つけ、愛と幸福に満たされ、豊かに暮らすことができる。なぜならもう戦争は起こらないからである。
以上である。
19世紀の半ばに行われたとは思えないほどの臨場感のある予言だ。旧ユーゴスラビアのチトー大統領の死後、特に1990年以降、ユーゴスラビアはセルビア、スロベニア、クロアチア、モンテネグロ、マケドニア、ボスニア・ヘルツェコビナなどの小国に分裂し、セルビアの民族主義政権の暴政から内戦状態となったが、そうした状況が実によく説明されている。
「新しい国々は雨後のタケノコのように誕生する。そうした国々はもともと良心的で誠実だが、われわれの憎しみには憎しみをもって応える。これらの国々は、互いに兄弟でもあるかのようにめんどうを見合う。しかしわれわれ(セルビア人)は気が狂ったようになり、自分たちは全知全能でありなんでもできると信じ、彼らに自分たちの信念を強制する」
ところで、タラビッチのこの予言が初めて英語に翻訳され、ネットで公表されたのは、コソボ紛争が勃発した1999年のことである。この時の翻訳者は脚注で非常に興味深い指摘をしている。いまそのサイトはなくなっているが、幸いにも筆者はだいぶ以前にサイトをコピーし保存していた。それは以下のような脚注であった。
※彼らは向こう側に、われわれはここと向こう側に住む
これは1999年のクロアチアの状態だろう。タラビッチが「彼らは向こう側に、われわれはここと向こう側に住む」というとき、「彼は」を「クロアチア人」、「われわれ」を「セルビア人」と理解すると「クロアチア人」は「クロアチア」に住み、「セルビア人」は「セルビアとクロアチア」に住むということになる。
※多くの数字が書かれた本
これはコンピュータのプログラミングのことではないのだろうか。
※三つの十字のある山
「三つの十字」とは核シェルターの扉のように見える。核シェルターの扉には、これを開けるためのハンドルがついており、それは十字のように見えるからだ。するとこの「山」は核シェルターのことであろう。
※世界の果てにあり、大海原に囲まれ、ヨーロッパくらいの大きさの国
これはおそらくオーストラリアのことであろう。
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番外編4 ミタール・タラビッチの予言他
毎度のことだが更新が大幅に遅れてしまった。ま、しかたがないかと最近は諦めてもいるが、なんとかがんばってゆきたいと思っている。お読みいただいている読者の方に感謝する。
本の出版のお知らせ

「いったい世の中どうなっているんだ!こんな時はマルクスに聞け」高島康司著
定価¥ 1,470 道出版
体裁としては「資本論」の解説書のような本だが、マルクス礼讚の本ではない。われわれはこれからなんとしてでもサバイバルして行かねばならない。そのための状況認識のための書として有効だと思う。よろしかったらぜひどうぞ!
予言解説書12の有料配信
「予言解説書12」が完成しました。配信をご希望の方は筆者に直接メールしてください。これは12月6日に配信されたALTAのレポート、「来るべき未来の形 0巻3号」の詳細な要約です。
今回のレポートは差し迫ってきた「ドルの死」以降の訪れる社会混乱と秘密の暴露が大きなテーマです。
通貨としてのユーロの崩壊の可能性も示唆されています。
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有料メルマガのご紹介
今回は1月11日にオバマ大統領が署名した大統領命令について解説した。すでにさまざまなサイトで報告されているが、これは10州の州知事で構成する「知事評議会」を通して、大統領が米軍を国内の治安維持に配備することを可能にする大統領令である。
アメリカの州は強い自治権をもち、各州は州内の治安維持にあたる軍隊のナショナルガード(州兵)をもっている。ナショナルガードは米軍とまったく同じ装備をもつ軍隊で、米軍と一体化してイラク戦争など海外にも配備されるが、州内では州知事のみがこれを動員し、配備する権限をもつ。今回、オバマが署名した大統領命令は、この州知事しかない権限を大統領に委譲し、大統領の権限で全米のあらゆる州に州兵を展開することを可能にさせるものである。
これは明らかに大統領の権限の拡大につながるが、大統領命令を権限拡大の道具として使うやり方は前ブッシュ政権から追求されたきた方法である。2007年5月、ブッシュは国家の緊急事態には、民間、公的を問わず全米のあらゆる組織が大統領の命令に従うことを命ずる大統領命令に署名している。
今回のオバマによる大統領命令の署名はブッシュ政権からのこうした流れを引き継ぐものである。こうしたことを詳しく解説した。
世界経済の現状
さまざまなサイトですでに分析がなされているが、一度今年の経済の動きに関して基本的なことを確認しておきたい。
2月に入って世界経済の現状を示すさまざまな数値が明らかとなってきている。そうした数値のなかで注目を集めているのが今年のGDPの成長率である。以下が2009年と2010年の成長率の比較である。数値は世界経済の指標を掲載しているサイト「コンセンサス」からのものだ。
2009年 2010年
中国 8.7 9.6
米国 ー2.2 2.7
EU ー4.0 1.1
日本 ー5.3 1.5
ロシア ー7.9 4.1
ブラジル ー0.9 5.1
インド 6.6 7.7
このように見ると、日本は別にしても、世界経済は今年から好景気に入り、金融危機以前の2006年前後の成長率に戻りつつあるかのように見える。そのような楽観的な観測も多い。
同一の危機のシナリオ
しかしながら、そのような楽観的な予測の裏では、春から夏にかけて新たな危機を警告する予測が多く出回っている。そのシナリオは基本的に類似している。
数値の上では各国の経済は回復しているかのように見える。しかし、景気の回復は経済刺激策など政府の巨額な国債発行による財政支出でかろうじて実現されたもので、経済が成長軌道に戻ったことを意味しているわけではない。この結果、政府の借金は膨らみ、2007年と比べ対GDP比で以下のように膨らんだ。
2007年 2010年
アメリカ 62% 94%
イギリス 44% 82%
EU平均 63% 82%
イタリア 104% 120%
日本 188% 227%
どの国にとっても、財政状態のこのような悪化は国債の格付けを下げる大きな要因となる。仮に国債の格下げが行われた場合、それによって国債の債権価格は下がり、長期金利は上がるため、住宅ローンや企業の設備投資など、銀行の長期ローンの金利もいっせいに上昇する。これの国内景気に及ぼす収縮効果は大きい。
各国はこれを回避する必要から、これまで実施してきたような経済刺激策、ならびにゼロ金利や量的緩和策などを止め、財政の正常な運営に移行せざるを得えなくなる。しかし、これはこれで経済に対する収縮効果は大きいため、各国政府はどちらの方向に進んでも今後景気の落ち込みは避けられないだろうというのが共通したシナリオである。
フランスのシンクタンク、LEAP/E2020やカナダのシンクタンク、グローバルリサーチセンターなどもこうしたシナリオを提唱している。
アメリカの状況
主要メディアではアメリカの回復が強く喧伝されているが、それとはまったく相反する状況も伝えられている。
グローバルリサーチセンターなどによると、2009年度の米国の税収は景気の低迷から11%減少し、また50州のうち実に40州が財政破綻寸前の状態にあるという。こうした州のうちには予算の不足から失業保険すらも払えない州もでてきたとのことである。
このためオバマ政権は、破綻に瀕している州政府を救済するために、250億ドルを支出せざるを得なかった。
さらに、米国内の19の主要銀行が実質的に破綻状態だろうともいわれている。
このような状態のときに、国債の格下げを回避するための処置として財政支出の抑制と財政の正常化が実施されるのである。この政策がもたらす収縮効果は予想を越えて大きく、アメリカが不況の2番底に入ってもおかしくはないだろうという意見も強い。
中国の動き、台湾の取り込み
主要先進国の経済の危機が叫ばれるなか、一方中国は自らの経済圏の創設と拡大を着実に実行しつつある。
今回中国は、台湾との間で「両岸経済協力枠組み協議(ECFA)」をスタートさせた。
今年の1月1日、中国は「中国ーASEAN自由貿易協定(CAFTA)」をスタートさせ、ASEAN諸国との貿易品目の90%にあたる7000品目に関して関税を撤廃した。これによって、実質的に中国を中心とした経済圏がスタートしたが、「両岸経済協力枠組み協議(ECFA)」はこの関係をさらに台湾へと拡大する意図をもった枠組みだ。
過去の歴史的な問題が背景となって、中国と台湾との直接貿易は両国政府によって厳しく規制されている。一方、台湾の中国本土への投資は許されていたため、両国の関係は、貿易ではなく、台湾企業による中国への直接投資が中心であった。
しかし、「両岸経済協力枠組み協議(ECFA)」は、1)台湾からの輸入品に中国が課していたこれまでの17%の高関税を撤廃し、2)台湾製品に中国市場を開放するとするものである。
一方、台湾には中国に対して自らの市場を開放する義務はいまのところはあまり定められていないため、ECFAは台湾の中国市場への経済的な依存を一方的に強める結果をもたらすといわれている。
もし台湾が中国市場への依存度を深めるとどうなるだろうか?むろん依存の程度にもよるが、依存度が極めて高くなる場合、台湾は中国市場なしでは経済的にやって行けなくなる。そのぶん台湾が中国から政治的に独立する動機も薄れてゆく可能性も出てくるだろう。
このように、ECFAの始動は、中国が台湾をも包含した巨大な経済圏の形成へと確実に動き出したことを示している。このペースでゆくと、あと数年もすると、米国市場から相対的に自立した、中国を中心としたアジア経済圏がはっきりと姿を現してくる可能性が大きい。
北京大学の中国共産党批判
だが、中国のこうした計画がそのままスムーズに進むかといえばかならずしもそうはいえない。共産党の一党独裁体制に関してはさまざまな批判が行われてきたが、それらの批判は台湾の保守派やアメリカに亡命した人権派など、どちらかというと外部の勢力による批判が大半だった。
だが、今回は北京大学の教員が現体制を批判する論文を発表した。すでにいろんなメディアで報道されているのでご存知の方も多いと思うが、執筆者は北京大学、中国経済研究センター所長のヤン・ヨー教授である。批判論文はCFRが主催する外交問題誌、フォーリン・アフェアーズ誌に掲載された。
論文の題名は「北京コンセンサスの終焉」で、内容的には特に目新しいものではない。だが、こうした批判論文が北京大学の内部から出てくることは、いま中国国内で政治的な危機が高まりつつあることを示しているのかもしれない。以下が内容の簡単な要約である。
北京コンセンサスの終焉 要約
過去30年間中国共産党は中国の経済発展を主導してきた。30年前に比べ、中国経済は12倍に拡大し、いまでは世界第2位の経済大国になろうとしている。
中国のこのような成功は、中国共産党政府による古典的な経済政策によるところが大きい。それは分別ある財政支出、国内経済の開放、民営化、市場の自由化、そして私的所有権の保護である。
中国共産党は一党独裁である。それは国民の信任を受けてはいない。一方、1989年の天安門事件が示しているように、民主化を要求する中国国民の声は強い。それにもかかわらず、独裁政権が生き残ることができたのは、共産党が高い経済成長率を保証し、国民の生活水準を確実に上昇させてきた歴史があるからだ。
しかし、このメカニズムに最近陰りが見え始めている。これまで中国共産党はさまざまな政治的な利害をもつ集団に対して超越的な立場を維持し、特定の集団の利害には左右されてこなかった。だが、経済成長の加速によって、1)地方政府の企業化、2)強力な利害集団の出現という2つの変化が生じおり、これが明らかに大きな不安定要因となりつつある。
まず1)であるが、中国の地方政府は地元の企業と結び経済的な利益を追求する企業集団と化してしまった。地方政府の重要な役割の一つは、所得の再配分を行い、住民全員の利益にかかわる公共性を維持することだが、企業化した地方政府はこうした本来の機能を完全に放棄してしまっている。
また2)だが、経済成長の過程でこれまでとは比べものにならない財力と権力をもつ利害集団が多数出現している。これらの利害集団は政府にたいしてこれまで以上の影響力を行使する力をもっている。
こうした2つの種類の強力な政治勢力の出現によって政府の政策は大きく歪められてしまい、所得を再配分して社会矛盾の拡大を事前に抑制するという、政府が本来果たすべく機能が阻害されてしまっている。このまま放置しておくと、民衆の不満は高まり、新たな政治的な危機が発生する可能性が大きい。
こうした状況で中国共産党が生き残る方法は一つしかない。それは政治的な民主化を実現し、より広範な社会集団を政治の意思決定過程に参加させることである。そうすることで、地方政府や巨大化した利害集団の政治的な力を抑制し、政府はさまざまな国民層の利益を考慮した政策を実行できるようになる。これこそ、中国を安定させる方法である。
以上である。
論文は、早急に民主化を実施しなければ、既得権益をむさぼる集団が固定化して所得の分配が行われにくくなることから、経済成長を追求する拡大路線によって国民の不満を静めるという共産党のこれまでのモデルは維持できなくなるとしている。
中国の経済圏形成の動きはものすごい勢いで進んでいる。だが、もしこの論文が指摘するような政治的な危機が噴出した場合、情勢は根本的に異なってくるだろう。注視して行きたい。
ミタール・タラビッチの予言
東ヨーロッパやバルカン半島には日本ではまったく知られていない予言者が多い。最近、ブルガリアのババ・バンガが紹介されるようになったが、この他にも興味深い予言者が多い。
これはメルマガで紹介してゆくつもりだったが、読者の要望も多そうなので、一部ブログでも紹介することにした。
ミタール・タラビッチ(1829年~1899年)
ミタール・タラビッチは、現在のセルビアのクレモナという町に住んでいた文盲の羊飼いである。タラビッチは、未来を見通す千里眼の持ち主で、折に触れて見たものを周囲の人々に聞かせていた。タラビッチの予言の多くは彼の名付け親で神父の叔父によって記録され、現在でも読むことができる。いまでもセルビアではタラビッチの予言書は重宝され、一家に一冊あるという。
この中でもっとも有名なのが1850年ころにタラビッチが行った予言である。それは、19世紀の終わりから第1次大戦まで、第1次大戦から第2次大戦まで、そして第2次大戦から第3次大戦までの3つのセクションに分かれている。最初の2つのセクションの的中率はすさまじく、ヨーロッパの近・現代史をそのまま描写しているかのようであった。今回は第2次大戦から第3次大戦までを扱った第3部を訳出する。
ミタール・タラビッチの予言
大きな戦争の後、世界各地に平和が訪れる。いろんな新しい国々が誕生する。黒、白、赤、黄色というような。国際的な裁判所(国連のこと)が作られ、国家が戦争をすることを許さなくなる。この裁判所(国連)はすべての王(政府)の上に立ち正しい判断をくだす。そして、憎しみと残虐性を愛と平和に変えるように努力する。このような時代に生きるものはなんと幸運なことか。
しかし、しばらくすると、偉大な王(国家)や小さな王も裁判所(国連)への尊敬を失い裁判所をだまし、自分たちの好きなようにやるようになる。これが原因で多くの小さな戦争が始まる。そして何千人もの人々が死ぬが、それでも大きな戦争は起こらない。
イスラエルでもいくつかの戦争は起こるが、この地にも最終的には平和が訪れる。これらの小さな戦争では兄弟同士が戦い、キスをして平和条約を結ぶが、憎しみは残る。これらの小さな戦争は大きな国家(アメリカやソ連)によって引き起こされたものだ。なぜなら、これらの大きな国家は悪意に満ちているからである。そして相互に戦うはめになる国々は、自らの盲目的なバカさから戦うのである。
わが国(セルビア)では平和と繁栄の時期が長く続く。何世代も人々は平和な時代に生き、人生を終わる。戦争のことを人々は、知識を収めた本や証言、そして奇妙な装置を通して知る。(テレビのことか?)
わが国(セルビア、ユーゴスラビア)多くの人々に愛され尊敬される。人々は白パンを主食とし、黒パンは欲しいときにしか食べない。人々は牛が引かない車(自動車)に乗る。そして空を飛んで旅をし、タラ山の2倍ほどもある高さから下を眺めるようにもなる。
セルビアは、青い目の白い馬に乗った人物が統治するときにもっとも繁栄する。この人物はセルビアに新しい宗教のようなものを持ち込む。彼は権力の頂点に上り、100歳に近い年齢まで健康に生きる。彼は狩りの愛好者だが、狩りの途中で誤って落馬し、足を切断する。この傷が原因で彼は死ぬ。年齢からではない。
彼の死後、国は一種の連邦制によって統治されるが、かつてのような状態には戻らない。わが国の国民は惨めさと飢えを忘れ、豊かさの中で暮らしているが、国民は互いに悪意を抱き憎むようになる。
長いので、残りの翻訳は次回にゆづる。
ここの「青い目の白い馬に乗った人物」とは旧ユーゴスラビアのチトー大統領のことであろう。チトーは82歳で死亡しているから、タラビッチのいうように「100歳に近い年齢まで健康に生き」た。
また、タラビッチの予言とチトーの実際に死の状況はかなり近い。
「1980年、1月7日と11日、チトーは足の血液循環悪化のため入院したが、動脈が狭窄を起こしたため左足を切断した。5月4日、傷口が壊疽を起こしこれが原因で死亡した」
また、ここでいう「新しい宗教のようなもの」とは社会主義のことであろう。
このあと、これから起こる未来の光景が克明に描写される。それは第3次大戦へといたる道である。
続く
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番外編3
今回も比較的に早く記事が更新できた。記事の更新頻度を増やすために、情報を得たらなるべくすぐ書き、記事も短めにしようと思う。できるかどうか分からないが、とりあえずやって見る。
本の出版のお知らせ

「いったい世の中どうなっているんだ!こんな時はマルクスに聞け」高島康司著
定価¥ 1,470 道出版
体裁としては「資本論」の解説書のような本だが、マルクス礼讚の本ではない。われわれはこれからなんとしてでもサバイバルして行かねばならない。そのための状況認識のための書として有効だと思う。よろしかったらぜひどうぞ!
予言解説書12の有料配信
「予言解説書12」が完成しました。配信をご希望の方は筆者に直接メールしてください。これは12月6日に配信されたALTAのレポート、「来るべき未来の形 0巻3号」の詳細な要約です。
今回のレポートは差し迫ってきた「ドルの死」以降の訪れる社会混乱と秘密の暴露が大きなテーマです。
通貨としてのユーロの崩壊の可能性も示唆されています。
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講演会の御礼
一昨日の講演会は盛況であった。来てくださった方に感謝する。今回は歴史の趨勢を決定する長期的なトレンドのいくつかを解説し、それに基づき将来の展望を試みた。決して楽観できる未来ではないが、希望もあることを説明した。
リンゼイ・ウイリアムの警告
1月28日、久々にリンゼイ・ウイリアムが陰謀系ラジオ番組、レンスドットコムに出演し、今後12カ月で何が起きるのか警告した。リンゼイ・ウイリアムに関しては以前に記事を書いたが、それを再度掲載する。
リンゼイ・ウイリアム
リンゼイ・ウイリアムスは牧師で、1971年、布教のためアラスカ州に派遣されたが、1974年、トランスアラスカパイプラインの建設のため多くの労働者が来ることを知り、ここに教会を建てカウンセリングなどのサービスを提供することを会社に提案した。会社はこれを受諾しパイプラインの建設労働者のための教会を建てた。教会はうまく機能し労働者と会社との緊張関係を緩和し生産性を上げたと評価された。この功績のため、リンゼイ・ウイリアムスは牧師でありながら、1980年代、オブザーバー資格で大手石油メジャーの重役として最高経営陣の一人に加えられ、彼らと親密に交流する機会を得た。
しかし、3年後、いかに原油の供給や価格、さらに国際情勢までもが彼らによって人為的にコントロールされているかを深く知るにおよび、重役を辞しここで得た情報を公開する決意をした。彼の告発はYouTubeなどでみることができる。
彼はすでに2006年の時点で、「彼らは原油価格を150ドル近辺まで上げ、それから下げようとしている」と警告していた。また、隠された事実として、全米の需要を何年もまかなうのに十分な供給量を持つ巨大油田がすでに北米で発見されているともいっている。この油田の存在のため、原油供給は実はまったく逼迫していない。しかし、その存在は原油価格の調整のため公表されておらず、しかるべき時期に開発を行うことになっているという。
リンゼイ・ウイリアムスは、2008年7月22日にレンスドットコムに出演し、以下のように警告した。情報源は大手石油会社の退職した重役からの電話で、これから彼らが何を行うか告げられた。これも以前記事に書いた。再度掲載する。
2008年7月22日の警告
・今後、原油価格は1バーレル、50ドルになるまで下げる。
・そのためには、まだ発見が公表されていない二つの巨大油田、一つはインドネシア、もう一つはロシア北方の新規開発の油田の掘削で対応する。これらの油田は莫大な供給量がある。
・この処置は、現在オイルマネーでバブル状態にある中東を破産させるための処置である。このまま行くと特にイランは地域の強大なパワーとなるので、これを阻止する目的が大きい。
的中した警告
この警告が行われた2008年7月の時点では、原油価格はゆうにバーレルあたり120ドルを越えていた。この時点では原油価格が50ドルまで下がるとは誰も予想してはいなかった。だが、この警告は的中し、2008年の12月に入ると原油価格は50ドルを割るようになり、最終的には36ドルまで下落した。リンゼイ・ウイリアムスの警告が的中したかっこうとなった。
今回の警告
このように、外れることが圧倒的に多い陰謀系の警告や予測の中で、リンゼイ・ウイリアムスの警告の的中率は群を抜いている。それなりに真剣に受け止めてしかるべき内容ではないかと思う。
今回も、2年前と同じ元重役から電話があり、以下の警告をされたという。
・自分はもう87歳だし、これから手術を受ける身なので先は短いと思う。そのため、思い切って知っていることを公表することにした。これがわれわれの計画である。
・今後12カ月でドルの価値は30%から50%下落する。そのためアメリカ国内ではハイパーインフレが発生しする。食料価格は高騰し、国民は食料を買えなくなる。しかしこれは食料の供給が止まるからではない。供給そのものには問題がないが、ドルの暴落から価格が高騰するのである。
・ドルの下落幅に合わせて原油価格も高騰する。だがこのとき、ドルの信用が地に落ちているため、原油の輸出代金をドルで得た石油産出国は貧乏になり苦しむことになる。
・ドバイワールドの破綻は、全世界でデリバティブの破綻を誘発するスイッチのようなものだ。これから時間をかけながら、破綻の影響は他の市場や金融機関に広がり、最後は現行の金融システムが危機的な状態になるところまで進む。
・証券、債権、社債などのペーパーマネーは一切信用してはならない。すべて金や銀、または土地のような現物で資産を持つように準備すること。
・アメリカの景気が好転するなどということは、今後長い間あり得ない。
・われわれは中国を覇権国にすることをすでに決定している。今後12カ月のうちに中国に覇権が急速に移行するだろう。
・イラン戦争が起こる唯一の可能性は、イスラエルによるイランの先制攻撃である。しかし、これから1年から1年半はイラン戦争は起こらない。
・アフガン、パキスタン、イラク、イエメンなどでアメリカが戦っている戦争は、他のはるかに重要なことから人々の目をそらすために行われているにすぎない。
以上である。先にも書いたが、リンゼイ・ウイリアムスの警告はこれまでよく当たっている。今回はどうなるだろうか?
ジョン・ホーグ
また、全米で2000万人の聴視者をもつといわれる「Coast to Coast AM」にアメリカのノストラダムス研究の第一人者であるジョン・ホーグが出演し、2010年の予測を行った。
ジョン・ホーグはこれまで700以上のテレビやラジオの番組に出演し、人気番組ヒストリーチャンネルでは常連になっているノストラダムス研究の第一人者である。ホーグの本は100万部を越えるヒットを記録している。毎年ホーグは100ページを越える年間予測を電子ブックとして販売しており、今回公表された予測もその中からのものである。
・金融危機は2年間の小康期を経た後、2010年から急速に危機は深化する。
・ハイパーインフレが加速するとの予測が以前からあったが、加速するのは今年からだ。
・今年は石油産業から経済危機が始まる。原油価格はバーレル100ドルを越えて上昇する。
・オバマは2012年の大統領選挙で再選する。支持基盤はラテン系などの少数民族になる。オバマは運命よりも早く大統領になった。今期は大きな成果を残せないで終わる。オバマの運命の時期は2012年以降である。
・アメリカが分裂し、内戦状態に入るのは2020年代。このときの内戦と分裂で憲法が書き換えられる。
・中国にはアメリカの依存から抜け出すために自立した経済圏の形成をねらう5年計画がある。これは実現し中国の経済圏は拡大するが、最終的に中国が垂れ流す公害と環境異変によって環境は激変し、経済成長も止まる。
・今年からあたかも地球が人間を敵として見なすかのような勢いでものすごい災害が襲う。
・2008年からみずがめ座の時代に入った。しかし、変化がすぐに起こるわけではない。みずがめ座の時代の特徴がはっきりと現れるまでには250年ほどかかる。
以上である。原油価格高騰やハイパーインフレなど、リンゼー・ウィリアムの警告と不気味にシンクロしてくる部分がある。
コルマンインデックスとWebBot
ところでコルマンインデックスでは、今年の7月17日から11月3日の間に変化が加速するとしている。また、WebBot予測の最新版では、7月7日以降から変化がいきなり加速するとしている。
リンゼー・ウィリアムの警告やジョン・ホーグの予測が実現するとしたら、やはり夏なのだろうか?
続く
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