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    2010-01

    番外編2、太陽黒点周期と人間

    1月29日

    今回は予想以上に早く更新できた。いつもこうありたいと願う。

    本の出版のお知らせ

    marx

    「いったい世の中どうなっているんだ!こんな時はマルクスに聞け」高島康司著

    定価¥ 1,470 道出版

    体裁としては「資本論」の解説書のような本だが、マルクス礼讚の本ではない。われわれはこれからなんとしてでもサバイバルして行かねばならない。そのための状況認識のための書として有効だと思う。よろしかったらぜひどうぞ!

    予言解説書12の有料配信

    「予言解説書12」が完成しました。配信をご希望の方は筆者に直接メールしてください。これは12月6日に配信されたALTAのレポート、「来るべき未来の形 0巻3号」の詳細な要約です。

    今回のレポートは差し迫ってきた「ドルの死」以降の訪れる社会混乱と秘密の暴露が大きなテーマです。

    通貨としてのユーロの崩壊の可能性も示唆されています。

    info@yasunoeigo.com

    1月31日の講演会

    雑誌「アネモネ」から講演会をまた依頼された。1月31日の日曜日に開催される。

    日時 2010年1月31日(日)14:00~16:00(開場13:30)
    場所 池上会館2F 第2会議室 東京都大田区池上1-32-8
    ■東急池上線池上駅より徒歩7分
    ■JR京浜東北線大森駅西口から池上方面行きバスで
      本門寺前バス停下車徒歩約5分
    料金 前売3,000円/当日4,000円(各税込)


    昨年までは、危機の発生から資本主義のさまざまなシステムが崩壊するという崩壊型の予測が出回っていたが、そうした崩壊型の予測や予言は、実現の時期がずれたか、または的中しなかった。

    システム全体が崩壊する危機はなかった。しかし、それにもかかわらず、地域通貨圏形成への動きなどドル基軸通貨体制がほころびるスピードは予想を越えて加速化しつつある。既存のシステムが崩壊の危機を向かえることなく、急速に別のシステムへと移行するという過程に入っているように思われる。そしてそれは、脱消費社会へと向かう大きな意識変化を伴う可能性がある。

    今回の講演会では、こうした点を徹底的に深め、今後数年間にわれわれがどのような社会に住むことのなるのか解明する。

    有料メルマガのご紹介

    すでに報道されているが、今回は格付け会社、スタンダード・アンド・プアーズによる日本国債格下げの可能性のニュースを扱った。まだ格下げが実施されたわけではないが、もし実施されるとすると、長期金利の上昇から日本経済に甚大な影響が出ることを解説した。

    だが、これはフランスのシンクタンク、LEAP/E2020が予想していたシナリオでもある。LEAPは、先進国が経済を維持するための経済刺激策の実施から財政状況が悪化し、これが原因で国債の格付けが下げられる結果、各国は緊縮財政と社会保障費の削減を実施せざるを得ず、不況はさらに深化すると予想した。そしてこれが背景となり、2010年の春から夏にかけて世界各地で社会不安が増大すると予測している。これを詳しく解説した。

    また最後に、日月神示とは少し異なる日本の予言を取り上げ、今後の日本を占って見た。

    今回の記事

    旧ソビエトのチェゼセフスキー博士は、太陽黒点の周期と人間の活動が相関しており、黒点の極大期には人間の活動が活発となることから、暴動や革命などの社会変動が相次ぐことを実証的に研究した。

    チェゼセフスキー博士の研究をさらに深める研究が行われているのを発見したので、その代表的なものを紹介する。

    特に興味深いのは、黒点の極大期の太陽活動の活発化がなぜ人間の活動に影響を及ぼすのか、そのメカニズムを解明した仮説があることである。

    チェゼセフスキー博士と太陽黒点周期説

    チェジセフスキー博士の理論は以前の記事で紹介済みだが、初めての読者も多いので再度要点だけを紹介する。

    太陽活動がもっとも強まる黒点の最大期には社会変動の数も最大となり、黒点が次第に減少し太陽活動も穏やかになるにしたがい社会変動は起こりにくくなるといのがチェジセフスキー博士の理論である。

    チェゼセフスキーは、11年周期と社会変動の連動を4つの時期に分けて解説している。それは以下の4つである。サイクルマガジンの前掲の論文を一部訳出した。なお、原典であるチェゼセフスキーの著作が発表されたのは1920年代の始めであるため、記載されている出来事も1920年までである。

    第1期(黒点最小期)


    この時期の特徴:

    ・大衆の統合性の欠如
    ・大衆は政治的、軍事的な問題に関心を示さない
    ・穏やかで平和的な大衆
    ・寛容で忍耐強い大衆

    こうした特徴のもたらす結果:

    正しい思想を守るために戦うことの情熱の欠如。闘争を放棄し簡単に断念してしまう。

    この時期に現れる社会的な現象:

    平和条約の締結、降伏、占領、問題解決の場としての議会の活発化、独裁や専制の強化、少数エリートによる統治の強化

    第2期(黒点増加期)

    この期間は複雑な特徴を示す。

    この時期の特徴:

    ・新しい指導者などが出現して大衆は次第に団結する
    ・政治的、軍事的な扇動が行われる
    ・新しい方針や計画が試される
    ・報道機関の影響力の拡大
    ・政治的、軍事的な問題が持ち上がり、大衆はそれに強い関心をもつようになる
    ・大衆は神経質でいらいらしているため、この時期の後期になると社会は次第に荒れて来る

    期間がどのくらい長くなるかは、黒点の活動やさまざまな社会的な要因に依存して変動する。また、この時期には多く見られる政治的、軍事的な現象は、共通の敵に対処するためにいくつかの国々が新しい安全保障条約を締結したり、また、異なった政治団体が共通の敵に対処するために団結して一つになるような現象である。

    この時期には以下の三つの特徴が顕著になる。

    1)大衆を引き付ける新しい思想や考え方の出現
    2)このような思想の新たなグループ分け
    3)思想的な傾向の異なるさまざまな集団が結集することができる統一した思想の出現

    しかし、この時期の大衆運動は特定の指導者が出現することなく自然と盛り上がることがある。これは第三期に大衆運動がどのように発展するのか左右する重要なポイントになる。

    第3期(黒点最大期)

    この時期は、戦争などの国家の狂気が実行されやすい時期であり、また偉大な事業が達成される時期でもある。歴史を決定的に転換した大戦争や大革命などは大抵この時期に起こっている。この時期の特徴は以下の5点に集約される。

    1)政治的、思想的な指導者が出現し大衆に大きな影響を与える
    2)大衆に大きな影響を与える思想の出現
    3)思想の中心センターのようなものが出現し、大衆を鼓舞するゆになる
    4)大衆運動の拠点が多数出現する
    5)大衆は結集して団結し、自己主張を始める

    第2期には何をやっても関心を示さなかった大衆が、指導者の一挙手一投足にも敏感になり、指導者が指示を出すだけで巨大な軍隊が動く。

    このような特徴の結果、この時期には歴史に残る政治指導者や精神的な指導者、または建国の父などのような突出した人物が多数出現する。

    この時期になると、ほんの2~3年前までまったく注目されなかったような思想にいきなり多くの人々がとりこになり、これに基づく社会運動が勃興する。

    大衆ははるかに気が短くなり、自分たちの目標の実現の障害となるものはすべて破壊し突っ走る。暴動、革命、衝突など流血を伴う惨事が相次ぐ。大衆運動に対するいかなる抵抗も無意味に終わる。

    一言で言うとこれは、大衆が無政府主義的になり感情を爆発させてしまうということである。感情のこの高ぶりの中で、大衆は自己防衛の本能さえ失って暴走する。

    しかしながら、このような激しい運動の渦中で困難な社会的な問題が一気に解決されるようになる。

    チェゼセフスキーは、黒点最大期にはこのような特徴の結果として、革命、暴動、大殺戮、戦争、新しい指導者の出現、反乱、社会変革、専制政治への反発、移民、処刑などの激しい現象が発生するとしている。

    第4期(黒点減少期)

    他の期間におとらずこの期間も大変に重要である。第3期に始まった大衆のさまざまな運動は大きな転換点を向かえる。これまでの情熱が消えうせ、その代わりに無関心と無気力が支配し、社会変動にあきあきした大衆の間では平和への機運が高まる。「気力の喪失」というのがこの時期を特徴ずける言葉だろうと博士はいう。

    しかし、革命や内乱などの社会運動は、それが消え去る前の最後の輝きの時を向かえることもある。

    このように、太陽黒点の11年周期のサイクルと社会変動とは無視できないほど連動している。

    むろん、どんな社会的な出来事にも固有の原因と複雑な背景がある。その発生は太陽黒点の増減だけで説明できるような単純なものではないことは確かである。

    だが、社会変動を数百年の長いスパンのサイクルで俯瞰敵に眺めると、太陽黒点の増減周期との驚くべきシンクロが存在しているというのがチェゼセフスキーの説である。

    現在のサイクル


    では、現代の黒点周期と社会変動はどうなのであろうか。そこにはなんらかの連動が見られるのだろうか?

    答えはイエスである。下が近年の太陽黒点の周期である。

    いま

    これに、近年の起こった歴史的な事件を当てはめてみるとやはり黒点最大期に大きな社会変動を誘発する事件が集中していることが分かる。

    代表的な出来事:

    ・1989年 ベルリンの壁崩壊
    ・1990年 東ヨーロッパ社会主義圏崩壊
    ・1990年 第一次湾岸戦争開始
    ・1991年 ソビエト崩壊
    ・2001年 9.11同時多発テロ
    ・2001年 アフガン攻撃開始
    ・2003年 イラク攻撃開始
    ・2004年 スペイン列車爆破テロ

    黒点最小期にも事件は起こっているだろうが、記憶に残るほどの大事件は少ないように思う。ただ1995年は日本でオウム真理教のテロなどが起こった年だが、これは逆に黒点最小期に当たっている。

    チェゼセフスキー理論が説明していない点


    チェゼセフスキー理論は実に興味深いが、説明されていない点もあるのも事実である。それは、太陽黒点周期がどうして人間の活動に影響を与えるのかそのメカニズムの解明だ。

    実は、それを解明する糸口となる仮説を提示しているのは医学や医療の研究者の集団であった。

    ジョージ・クリエ博士とグレゴリウス・ラコフスキー

    チェゼセフスキー博士の理論にいち早く注目し、これを証明する仮説を提出したのがジョージ・クリエ博士とグレゴリウス・ラコフスキーだ。ちょっと内容が複雑だが紹介する。

    クリーブランドの著名な外科医、ジョージ・クリエ博士の理論によると、基本的に細胞は絶縁体と誘導子を備えた発電機であるという。そしてそれは発振回路として作動するのだという。発振回路とは、外部からエネルギーが与えられたとき特定の周波数の固有振動数で振動する回路のことである。その意味では細胞は水晶振動子やセラミック発振子と同じ性質をもつ。そして、この回路の伝導体は、周囲に磁場が形成されるとインダクタンス(誘導子)をもつ。そのような回路からは、波としてエネルギーが放出されるとクリエ博士は考えた。

    また、20世紀の始めから半ばにかけて、代替医療の確立につとめ、さまざまな医療器具を開発したグレゴリウス・ラコフスキーも、細胞の細胞核は発振回路であるという結論に達した。細胞核は、小包体、染色体、ミトコンドリアなどの絶縁体や伝導物質でできており、それは固有振動数をもつ発振回路である可能性が大きいのだという。

    クリエ博士やラコフスキーによると、太陽の放射こそ細胞を振動させているエネルギー源ではないかという。黒点の増大期に入り、巨大な太陽フレアが発生し、磁気嵐が地球に向けて放射されると、人間の新陳代謝が大き影響を受けるという。

    すでに、細胞核内のミトコンドリアは摂取した糖や脂肪、アミノ酸を酸化分解して電子伝達系という経路で電気的な力として蓄えることはよく知られている。これがアデノシン3リン酸(ATP)というエネルギー源だ。これは体内で分解するときに約800カロリーのエネルギーを放出する。このATPの生産は電子とイオンの力を借りて行われる電気的な過程だ。このため、このプロセスが磁気の影響を受ける。

    したがって、黒点極大期に入り、磁気嵐の発生や太陽放射の増大などで磁気が強くなると、このATPが多く産出され、新陳代謝が活発になるというわけだ。

    簡単な要約

    筆者は生物学には弱いのでちょっと複雑な解説になってしまったが、簡単に要約すると、生物の構成単位である細胞は、特定の周波数で振動する電磁気的な発振回路であり、それは高い周波数の放射を放出したり取り込んだりすることができるということだ。このメカニズムに、黒点極大期に増大した太陽放射や磁気嵐が大きな影響を与え、生物の新陳代謝が活発になるというわけである。

    この新陳代謝の活発化ということが背景となり、チェジェセフスキー博士が確認した通り、黒点の極大期に入ると社会的な事件や出来事に対する人間の反応が変化し、暴動や革命などの社会変動の増加となって現れるとことなのかもしれない。

    創造性と黒点の相関関係


    さらに、チェゼセフスキー博士の太陽黒点周期と社会変動との相関関係を確認した研究も行われている。

    1990年、ゲッチンゲン大学のスートベルト・エルテル教授は、西暦600年から1800年までの期間の科学、文学、そして絵画の発展と、黒点周期の相関関係を研究し以下のような結論を得た。

    1)ヨーロッパ、及び中国の調査では、文化の隆盛には明らかな断続性が存在している。そしてそれは明らかに太陽黒点周期と相関している。

    2)黒点周期に合わせて、絵画、文学、そして科学などの分野における創造力の爆発は、10年から15年の期間で断続的に現れている。

    3)この創造力爆発の断続性の周期は、代表的な芸術家や科学者の出現にも見られる。彼らは太陽黒点周期に合わせて周期的に出現し、極小期にまた消え去る。

    このような点から、太陽黒点の極大期には人間は活発となり、創造性も刺激されることが分かる。


    では今年は?

    2009年には、多くの予測が、世界的な不況の深化に国民が激怒し、ウェッブボットの「地獄の夏」のような暴動や反乱が発生すると予測した。

    確かにギリシャなど一部の地域で暴動は起こったものの、世界のどの地域でも国民は比較的に穏やかで冷静であり、予想された社会的な変動は発生しなかった。

    金融危機以降の大変な失業率にもかかわらず国民がおとなしかった背景の一つに、2008年初頭から2009年7月までの約1年半、黒点が完全に消える無黒点期が続き、太陽活動が思いのほか静かであったことが上げられる。

    昨年とはうって変わって、いま太陽活動は非常に活発である。毎日20から40の黒点が出現し、1月24日には久々にMクラスのフレアを発生させた。

    ということは、チェゼセフスキー博士のいう第3期の黒点最大期の次第に突入する可能性が大きい。これから夏にかけて大きな社会変動が待っているのかもしれないのだ。

    コルマンインデックスでは、2010年7月17日から11月3日にかけてコジミックコンバージェンスと呼ばれる現象が発生し、既存の経済システムを国民自らが放棄をするような意識変化が起こるとされる。はからずもこれは黒点の増大期と一致しているのかもしれない。本当に意識変化が起こるのだろうか?

    やはり興味はつきない。

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