これから起こる可能性のあること1
講演会の御礼
8月23日の講演会には多くの方においでいただき盛況だった。おいでいただいた方には感謝したい。またこのような機会があれば、われわれの未来がどうなるのか真剣に考える場にしてゆきたいと思っている。
南オセチア紛争
8月8日から始まった南オセチア紛争だが、前回の記事では、それが何を意味するのか二通りの仮説があるとを述べた。それは以下である。
1)地域大国としてのロシアの台頭
「中東を緊張緩和させるためにはロシアとの関係は不可欠であり、このため米国とNATOは、カフカス地域におけるロシアの勢力圏は認めざるを得ないであろう。」
2)イラン攻撃を行うための下準備
「南オセチア戦争は、ロシアの周辺地域を不安定化させ、ロシアがイラン戦争に介入できない状況を作ることにある。グルジアのサーカシビリ政権は米国、NATOそしてイスラエルの完全な傀儡政権なので、これを操作しカフカス地域を不安定化させる起爆剤として使った。当然、ロシア軍は反撃してくるだろうが、これはロシアのグルジア侵略を大げさに宣伝し、ロシアを孤立化させるのは好都合である。」
この先情勢が急変する可能性もあるが、今のところは1)のシナリオが正しかったようだ。原油価格は大きく上昇していないし、また2)の仮説が予測したように、旧ソビエト共和国が連鎖的に不安定化する兆候はみせていない。
反対に、目立っているのはロシア軍の展開である。ロシアはフランスの仲介で軍を撤退させることに合意したが、規模は大幅に縮小したものの、主要都市にはいまだに軍を展開し、サーカシビリ政権に圧力をかけている。これに対し、米軍およびNATO軍はまったく軍事的に手を出せないことが明らかとなった。米軍とNATO軍はまさに張り子の虎であり、カフカスの旧ソビエト連邦に属する地域は、ロシアの勢力圏に入らざるを得ないことが次第に明らかになりつつある。
これまで、あらゆる予測や予言を読んできたが、短期的な予測としてはストラトフォーの精度を越えるものはないように思う。したがって今回も、ストラトフォーの観測をみてみたい。
その後のグルジア情勢と今後
・グルジアからロシア軍が完全に撤退することはない。ロシアは軍を効果的に使い、カフカスの旧ソビエト連邦諸国や東ヨーロッパの旧衛星国に対して、ロシアが大国として復活したことを主張し、この地域では親米政権は許されないことをはっきりさせる。
・したがって、ロシアの次の目標は、サーカシビリ大統領の辞任と親ロシア政権の樹立である。これが実現するまでロシアは圧力をかけ続けるだろう。
・米国は、人道支援のための物資輸送の名目でミサイル駆逐艦を黒海に派遣した。これは米国の軍事力との誇示とも受け取れるが、ロシアにとってはさほど脅威ではない。まず駆逐艦は、ロシアの黒海艦隊がブロックしているポチ港をあえて避け、南部のバツミ港に入港した。これは黒海艦隊との対峙を避けるためであろう。
・一方、米国が限定的な戦闘能力しかもたない駆逐艦をあえて派遣したことは、米国が微妙なメッセージを送っていることを意味している。すなわち、1)米国は、その気があれば米海軍を黒海に派遣する能力をもつが、2)今はその気はまったくない。したがって、3)いまのうちに自重してほしいというメッセージである。
・グルジア国内はいまだに臨戦態勢にあり緊張していため、サーカシビリ政権に対する支持は高いが、情勢が徐々に正常化するにしたがって、今回の発端があくまでグルジアによる先制攻撃にあることは明白なので、国民はこのような事態にグルジアを引き入れたサーカシビリ大統領の責任を問い始めるだろう。将来、サーカシビリ大統領は辞任する可能性が大きい。ロシアは望みを達成するだろう。
・ところでポーランドは、米国のミサイル迎撃システムの配備を受け入れた。これに対しロシアは「核攻撃も辞さない」と脅しをかけている。戦略的にみてポーランドは大きな間違いを犯したと思われる。どうみてもこの地域では、米軍やNATOは軍事的にほとんど頼りにならず、一方ロシアは地域的な覇権国として台頭してくることは明らかなので、ポーランドはロシアとの間でバランスを取るべきだった。第二次大戦からそうだが、ポーランドはパニックに陥るとかならず間違った選択をする傾向がある。
以上である。要するに、ロシアは地域的な大国として再登場したので、他の諸国はこの現実を受け入れ、これに適応して行かねばならないだろうということである。ということは、グルジア紛争は、第2の仮説の「イラン攻撃に向けたロシア不安定化作戦」ではないことになる。もしイラン攻撃が近ければ、地性学的リスクの増大から原油価格は確実に上がるはずだが、原油はバーレルあたり114ドルから115ドル近辺を変動しているのが現状だ。
今回の紛争の目的
今回の紛争は、グルジア軍による南オセチアの首都、ツヒンバリの攻撃が発端である。グルジア軍は米軍とまったく同じ装備で、米軍とイスラエル軍の軍事アドバイザーの指揮のもとで攻撃が行われた。事実、数名の米軍軍人がこの戦闘で死亡しており、なおかつ数名がロシア軍の捕虜になっているという。
なので、米国政府が今回の攻撃を事前に知らされていなかったことはありえない。攻撃は、米国の明確な許可のもとに行われた可能性すら大きい。
だとするなら、なぜ米国はこの攻撃を止めなかったのかという疑問が出て来る。
これに対し、以前の記事では以下のように書いた。
「ブッシュは、このまま行くと次期大統領選挙では、共和党には勝ち目がなく民主党のオバマが次期大統領になる可能性が強いと判断している。劣勢を逆転するためには、9.11やイラク戦争開戦時のように、悪の枢軸のような敵を外部に作り、米国民を熱狂させ、悪を倒す強い大統領候補としてマケインを宣揚する必要がある。今回、ロシアがグルジアに反撃したことは、新たな「悪の帝国」としてのロシアを出現させることになり、大統領選挙にとっては願ってもない。このシナリオにしたがって、CNNやFOXなど米国の大手マスメディアはすでにキャンペーンを開始した。」
日本と同じく、単なる政治的プロパガンダの手段とかしている米国大手マスメディアによる反ロシアキャンペーンは成功し、一時は見る陰もなかったマケインは復活し、支持率でもオバマと並んだ。以下の記事を参照願いたい。
「コロラド州デンバー(CNN) 米大統領選で共和党の指名獲得が確実なジョン・マケイン上院議員と、民主党の指名が内定しているバラク・オバマ上院議員の支持率が並んだことが、CNNとオピニオン・リサーチ社の最新世論調査で24日明らかになった。 」
今回の南オセチア攻撃には複数の目的が存在する。そのうちの一つは「ロシアという敵を作り出すことでマケインの支持率を上げ、時期大統領の座を確かにすること」であることは間違いないように思われる。
ということは、次の情報も蓋然性が高いことになる。以前の記事に紹介したが、7月22日、レンスドットコムに元石油メジャー重役のリンゼー・ウイリアムが出演し、大手石油メジャー重役の以下の発言を紹介した。
「注意したほうがよい。大統領選挙のときにかならずなにか大きなことが起こると思っていてくれ。マケインはわれわれの仲間である。われわれはマケインを時期大統領にするために全力をかける。」
だとするなら、このための戦略の一つが今回のグルジア軍による南オセチア先制攻撃だった可能性は否定できない。
紛争の今後
もしそうであるなら、明日の民主党大会のオバマの大統領候補指名によって本格的な大統領戦に入るが、ブッシュ政権は、マケインの支持率を上げる必要性が出て来るたびにロシアを軍事的に挑発し、小規模な戦争をあえて起こす挙に出る可能性も否定できない。
その意味では、ロシア軍がグルジア国内に止まることは、いつでも挑発できるので、選挙戦の戦略上有利なはずだ。紛争は今後も続き、ロシア軍の完全な撤退は実現しない可能性が大きい。
予期せぬ結果
ところで、2004年の大統領選挙でブッシュは、国内でテロ警報を連発することによって国民の危機感を高め、強い大統領をアピールすることで当選した。2001年の911にとられた手法と同じである。
今回は国内テロではなく、ロシアの脅威がその役目を果たすことになるはずだ。またアメリカ国民は確実にだまされる。
これまで米国の外交戦略は短期的なその場しのぎ的なものがほとんどだった。ソビエトのアフガン侵攻の折り、オサマ・ビン・ラディンを支援しその組織の成長を助けたのはその一例だろう。
しかし、こうした短期的な戦略はかならず想定外の結果をもたらすことも事実である。マケインの支持率を上げるためにグルジアに南オセチアを攻撃させたこと、ならびに悪の帝国としてロシアを仕立て、適当に挑発して強い大統領のイメージを強化する今回の作戦がこのままですむのだろうか?
筆者にはどうしてもそうは思えない。それはとんでもない方向に発展し、まったく予想していない結果をもたらす可能性があるように思う。今回は詳しく解説する余裕はないが、アロイス・イルマイルの次の予言が実現してしまうような状況は考えられないのだろうか?
「何が原因で戦争が勃発しますか?
すべてが平和だったが、突然、中東で新たな戦争が勃発し、地中海で巨大な艦隊が敵意にみちながら待機する。状況は緊張する。しかしながら実際の火種はバルカンで発生する。私は”巨大な人物”が倒れ、血にぬれた短剣が横たわるのが見える。すると一気に事は進行する。」
つまり、コソボへの紛争の拡大である。これについてはいずれ詳しく書く。
変化のタイミング
ところで講演会でも述べさせていただいたが、多くの予言的なテキストを読むとそこには共通したモチーフがあることに気づく。それは以下の4点である。
1)ロシア軍のヨーロッパ侵攻
2)イスラム原理主義組織によるヨーロッパへの軍事侵攻
3)アメリカの内戦と分裂
4)次のローマ法王を最後に、ローマカトリックは崩壊する
もちろん、調査した予言がこれらの3つをすべて含んでいるわけではなく、予言によって1)と2)だけだったり、3)だけだったりする場合もあるが、これらは比較的に多くの予言みられる内容である。
こうした事態はいつ起こるのか?
これらは予言である。その意味では、こうしたことが実際に起こるかどうかは保証の限りではない。だが、それが起こると仮定した場合、それはいつ起こるとされているのだろうか?
ところで、もしロシア軍のヨーロッパ侵攻やイスラム原理主義の軍事侵攻が起こるとすると、それは米国が軍隊を海外から撤退させ、世界で軍事力の空白が生じていることを前提にするだろう。そう考えると、アメリカの内戦発生の時期が一連の出来事の発生を決めることになるのかもしれない。
その時期を明確に述べている予言はないが、そのヒントはさまざまなところに散見される。WebBotの予言などは期日が指定されているため、その他の予言と合わせ、これをベースにおおよそのタイミングを類推すると以下のようになる。
2008年10月7日
先の記事でも書いたが、この日は蓄積されている巨大な感情的なエネルギーが放出される日だとされている。ただ、この感情的なエネルギーの放出ということが、なにか特定の事件の発生なのか、それとも事件はなにも発生しないが、この日を起点に流れが大きく変わるだけなのかは分からない。具体的な出来事は起こらないことも考えられる。
2009年夏
10月7日のエネルギーの放出が引き金となり、米国社会を支えているシステムに根本的な変化が起こる。
2010年
2009年に起こった社会システムの変化に反抗する形でアメリカ第二革命(内戦)が勃発する。
すると、一連の事態が発生する時期は2010年前後なのかもしれない。
ババ・バンガ
今回、プラウダ、モスクワニュース、ロシアトゥデーなどのロシアの英字新聞を読んでいて発見したのだが、ブルガリアでもっともよく知られている予言者の一人にエバンゲリア・ディミトローバ(通称ババ・バンガ)という予言者がいることを発見した。彼女は1911年、ルピテ鉱泉の近くのペトリッチという町で生まれた盲目の予言者で、1996年に84歳で亡くなっている。
バンガはゲオロギ・ラゾノフ博士によってソフィアの「暗示学および超心理学研究所」で綿密な調査を何度も受けており、同研究所から予言の的中率は80%であると公式に認定されているという。
さらに、国から給料が支給される初の国家指定の公式予言者となり、歴代の首相や副首相も彼女の助言を得ていたとのことである。
また、戦時中はヒットラーがじきじきに訪れ、彼女の家から浮かぬかを出て行ったそうである。
彼女の的中した予言には次のようなものがある。
「恐怖!恐怖!アメリカの兄弟は鉄でできた鳥に攻撃され崩壊する。ブッシュ(やぶ)のなかから狼が吠えている。多くの無実の血が流される。(1989年)」
これは説明するまでもないだろう。911の描写である。ワールドトレードセンタービルは通称「ツインタワー(双子のタワー)」と呼ばれており、バンガの「アメリカの兄弟」という表現に近い。
「世紀の変わり目の年、1999年から2000年にクルスクは水で覆われ、全世界は涙を流すだろう。(1980年)」
これは、2000年8月12日に発生したロシアの原潜「クルスク」がバレンツ海において艦首魚雷発射管室で爆発を起こし、沈没した事故のことである。
この他、チェルノブイイ原子力発電所の事故、選挙におけるエリツィンの勝利など多数の歴史的な事件を的中させているという。
彼女の未来の予言でもっとも注目されているのが以下のものだという。
「すべてのものが氷が溶けるように消え去るが、ウラジミールの栄光、ロシアの栄光は残る唯一のものである。ロシアは生き残るだけではなく、世界を支配する。(1979年)」
この「ウラジミール」を、現在の首相の「ウラジミール・プーチン」と解釈する人も多いという。
さらに、彼女は多くの未来予言を行っており、それを時系列に並べると以下のようになる。実際ははるかに長いが、近未来の予言に限定した。
2008年
4名の元首や首相が暗殺される。インドネシアで紛争が発生する。これが第三次世界大戦の引き金となる。
2010年
第三次世界大戦が始まる。戦争は2010年11月に始まり、2014年10月に終わるが、核兵器と化学兵器が使われる。
2011年
北半球に放射能の雨が降り注ぐため、動物や植物は生きてゆけなくなる。イスラム教徒はヨーロッパでまだ生き残っている人々にたいして化学兵器で戦争を仕掛ける。
2014年
ヨーロッパはほとんど無人地帯と化す。
2018年
中国が世界のスーパーパワーとなる。
2023年
地球の軌道が微妙に変化する。
2025年
ヨーロッパの人口はまだ非常に少ない。
2028年
新しいエネルギー源の登場。ゆっくりとだが飢餓が地球上から消え去る。金星に有人探査を行う。
2033年
極の氷が全面的に溶ける。世界中で海水位が上昇する。
2043年
世界経済は繁栄する。ヨーロッパはイスラム教徒によって支配される。
どうであろうか?その年で起こることを断片的に語ったような印象だが、これから述べる「アロイス・イルマイル」と興味深い共通点があることに気づく。
バンガ:
「2008年。4名の元首や首相が暗殺される。これが第三次世界大戦の引き金となる。」
イルマイル
「私は”巨大な人物”が倒れ、血にぬれた短剣が横たわるのが見える。すると一気に事は進行する。2人の男性たちが3番目に高い地位の高官を消す。彼らは他の人々によって支払われた。3番目の殺人は起こった。 それから戦争は始まる。」
さらに、エノック予言との類似も興味深い。
バンガ:
「2011年、イスラム教徒はヨーロッパでまだ生き残っている人々にたいして化学兵器で戦争を仕掛ける。2043年、ヨーロッパはイスラム教徒によって支配される。」
エノック予言:
「イスラムの狂信者が決起してヨーロッパの国々を戦争で蹂躙し、それによって一切が激しく揺り動かされるであろう。西側ではすべてが破壊され、英国は打ち破られて、最も悲惨な状況に投げ込まれるであろう。イスラム狂信主義者とイスラム戦士は、長い年月にわたってその権力を維持するであろう。」
バンガによればイスラムは、2011年にヨーロッパに侵攻し、2043年には完全に支配しているが、これはエノック予言の「イスラム狂信主義者とイスラム戦士は、長い年月にわたってその権力を維持するであろう」とよく対応しているように思う。
どうであろうか?これらのことが幻想に終わることを望むが。
次に、「アロイス・イルマイル」のロシア軍のヨーロッパ侵攻の予言の全訳を数回に分けて書く。とにかく長いので、今回は前半だけである。講演会でもお渡ししたが、少し追加しているのでぜひお読みいただきたい。
ここで興味深いのは次の一節かもしれない。
「私ははっきりと3つの数、2つの8と9を見る。けれども私はそれが何を意味するか言うことができないし、時を述べることができない」
グルジア軍の南オセチア攻撃に反撃するため、ロシア軍がグルジアに侵攻したのは「2008年8月9日」である。つまり「889」であった。いまネットの一部のサイトではこの話題で持ちきりだが、注意したいのはイルマイルはバルカンでことが起こるとはっきり言っていることである。今回はバルカンではない。
アロイス・イルマイル (1894-1959)の予言前半
「何が原因で戦争が勃発しますか?
すべてが平和だったが、突然、中東で新たな戦争が勃発し、地中海で巨大な艦隊が敵意にみちながら待機する。状況は緊張する。しかしながら実際の火種はバルカンで発生する。私は”巨大な人物”が倒れ、血にぬれた短剣が横たわるのが見える。すると一気に事は進行する。
2人の男性たちが3番目に高い地位の高官を消す。彼らは他の人々によって支払われた。
3番目の殺人は起こった。 それから戦争は始まる。
1人の暗殺は明るい色の髪をした小さい黒人男性で、他の一人は彼よりほんの少しより背が高い。 私はそれはバルカンで起こると思うが、正確にそれを言うことができない。
戦争の前年にはたくさんの果物と穀物を採れた実り多い年であろう。第3の殺人の後にそれは一日で始まる。私ははっきりと3つの数、2つの8と9を見る。けれども私はそれが何を意味するか言うことができないし、時を述べることができない。戦争は日の出に始まる。彼は急速に現われる。 農民はパブでトランプに興じていると、その時外国の軍人は窓と入口を調べる。非常に黒くい陸軍で、それは東の出身である、しかししかしながら、すべてが非常に急速に起こる。私は3を見る、しかし私はそれが3日あるいは3週を意味するかどうか知らない。それは黄金の市から来る。
最初の戦闘は北西の海原で始まり、そしてスイス国境まで拡大する。レーベンスブルグまではドナウ川にかかる橋は存在しない(破壊される)。彼らはブルウォーター(海?)の南からは侵攻してこない。
密集した部隊(ロシア軍)は東からベルグラードに侵攻し、その後イタリアまで前進する。その直後、なんの警告もなしに3つの師団がものすごいスピードでドナウの北から西ドイツにラインに向かって進む。これは何の警告もなく起こるので、住民はパニックを起こし西へ逃れようとする。
多くの車で道は渋滞する。高速で侵入してくる機甲師団にとっては行く手を塞ぐあらゆるものは障害物である。押し潰して行く。レーゲンスブルグより上ではドナウにかかる橋は見当たらない。大都市フランクフルトには何も残っていない。ライン渓谷はおもに空襲によって破壊される。
3つの軍団がやってくるのが見える。下の方に位置する軍団は森林に沿ってやってくる。その後、ドナウ川に沿って北西に方向を転換する。それはプラハ、ババリアの森、そして北西に向かっているようだ。海原は南部の境になる。第2の軍団はサクソニアを通って東から西に進む。第3の軍団は北東から南西に向かう。いま地球のような球形の物体が目の前に見える。その上に飛行機の航路のような線が見え、それが砂から白い鳩の群れが飛び立つように飛ぶ。ロシア軍の3つの軍団は停止することがない。多くのカマドや溶鉱炉のあるルール地方に到達するまで、昼も夜も走り続ける。
第2の軍団はサクソニアからルール地方に向かって西の方角をからやってくる。これは北東から西の方角に進みベルリンに侵攻する第3の軍団と同じだ。昼も夜もなくロシア軍は疾走する。目標は明らかにルール地方だ。
すぐにブルーウォーター(海?)の向うから報復攻撃が行われる。しかし同じころ黄色い竜(中国)がアラスカとカナダを侵略する。しかしそれはそれほど遠くからは来ていない。
地球のような球形が目の前に見える。多くのハトが砂から飛び立ち、近くを飛ぶのが見える。すると、黄色いチリが雨のように降り注ぐ。プラハが破壊されるとき、それは始まる。(中略)彼らがそれを投げ始めるのは真っ暗な夜である。戦車はまだ移動中だが、戦車の乗員はすぐに真っ黒になる。それが落ちるとすべてが死に絶える。木も林も家畜も草もなくなる。家はまだ立っている。それがなんであるのか私には分からない。それは長い線だ。その線を越えるものは死ぬ。この線のこちら側にいるものは向う側に行くことはできない。すると疾走していた3つの軍団は進行を停止する。彼らは北の方角に行くしかない。もっているものすべてを投げ捨て、二度と戻らない。
黒海から北海までの地域に飛行機が黄色い粉を撒き散らす。黒海から北海までのエリアに、ババリアの半分ほどの大きさの死の地帯が作られる。この地帯では、動物はもとより、植物も死に絶える。ロシア軍の補給路は絶たれてしまう。
ハトの群れ(戦闘機の編隊か?)が砂から舞い上がる。西から南西に向かって2つの群れが戦闘区域に到達する。編隊は北に向かって飛行し、第3の軍団の行く手を阻む。西には多くの戦車がある。だが戦車は動いているものの、中の乗員はみな死んでいる。戦車はゆっくりと自動的に止まる。飛行機のパイロットは黒い箱を落とす。それは地上に到達する前に爆発し、黄色や緑の塵を撒き散らす。それが触れたものは、人間であろうが、動物であろうが、植物であろうが死んでしまう。一年間、生き物がこの区域に入ることは許されない。入った場合は死の危険が待っている。ライン地域では、やっと反撃が始まる。3軍団の兵士で帰還するものはいない。
これらの箱は悪魔のようだ。これが爆発すると、黄色と緑の塵と煙りが立ち上がり、人間であろうが、動物であろうが、植物であろうが、それが触れたものはすべて死ぬ。人間は真っ黒になり、骨から肉が削げ落ちる。
自然災害かそれに似たなにかが原因でロシア軍は突然と北に回避する。ケルンのあたりで最後の戦闘が始まる。ラインでは三日月が見え、それはあたかもすべてを焼き尽くしたいかのようにみえる。三日月は閉じたがっている。これがどういう意味なのか私には分からない。」
この続きは次回に書く。
個人的な印象
いずれ記事としてまとめて書きたいが、上の予言のようにことが進むとはまだ決定されていないように思う。おそらく、こうしたことが起こってもおかしくない状況になってゆく可能性はあるだろうが、このような状態に陥る最終的な引き金を引くのは、関わっている当事者たちである。しかし、これは自由意志の余地は大きい。十分に変更が可能なのではないだろうか?
続く
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