2007-07

    ちょっと緊急性が高いかもしれない情報(番外編)

    ジョン・ホーグのイラン戦争予言に関する記事を書いている途中だが、もしかしたら今後重要になる情報を得たので先にこれを掲載する。

    ショーン・デービット・モートン

    このブログで何度か紹介した投資コンサルタントのショーン・デービット・モートンという人物がいる。彼はロモートビューイング(遠隔透視)と占星術、さらにマヤカレンダーなどを駆使して世界情勢、大規模災害、相場などを予測している。

    これも以前の記事で紹介済みだが、今年の1月3日の「Coast to Coast AM」モートンは以下のように予言した。

    「ダウジョーンズは1万3千ドルを突破するだろう。だが、これはたかだか最上位30社の株価平均にしかすぎない。(※ダウは最上位30社の株価の平均値であることをいっている)これらの会社は互いに合併と買収を繰り返している。これは経済全体にとってはあまり好ましいことではない。世界の全面的な株価崩壊を誘発するだろう。そして米国のインフレ率は20-25%を記録することになる。ドルの平価切り下げ後、アメリカ、カナダ、メキシコの共通通貨のAMERO(アメロ)が導入されるだろう。」

    事実、今年の4月25日、ダウ平均は1万3千ドルの大台を突破し、史上最高値を記録した。さらにモートンは、3月にも同番組に出演して「近いうちに1万4000ドルを超える」と予言したが、実際にダウは予言の通り7月19日に1万4000ドル41セントで取引を終え史上最高値を更新した。

    そして7月27日(現地時間は26日)ダウは300ポイント以上暴落した。それは中国、韓国、日本などの主要国に飛火して世界同時株安になった。今回の暴落が、モートンの予言しているような「20-25%の記録的なインフレ」とそれに端を発する「AMERO(アメロ)の導入」にいたるのかどうかはまだ分からない。これは以前の記事ですでに書いた。

    筆者はこの数日「Coast to Coast AM」を聞きそびれていたのだが、モートンが27日の世界同時株安を受けてこれまでの予言の総括と今後の予言を公開していることを知った。早速聞いてみたが、日本の地震に関する警告と予言などもあって緊急性が高いかもしれないと判断しここに要約する。

    なお、モートンはアメリカ人でもめったにいないくらいの早口で、なおかつ話題が非常によく飛ぶので要約は容易ではない。若干のミスがあるかもしれないがご容赦願いたい。

    モートンの最新予言

    株価暴落後の展開に関して

    「確かに私は株価が史上最高値を付けたあと暴落し、その後ハイパーインフレからアメロの導入が始まるといった。それはアメリカ中心のシステムが崩壊することを意味する。だが今回の株価の暴落はそのような大きな変化の引き金となるものではない。単なる市場の調整だ。なので株価はすぐにもとの水準に回復するだろう。

    今年の初めの予言から出来事のタイムラインが変化したので予言の再調整が必要になる。実際の崩壊は今年の11月10日から30日の間に始まるはずだ。そのきっかけとなるのは政治的な事件だと考える。カール・ヨハン・コルマンのマヤカレンダースケジュール(コルマンインデックス)では今年の11月17日からNight5に入る。私もコルマンインデックスの信奉者だ。この期間はアルマゲドンが一番起こりやすい時期だと考える。株価の暴落やアメリカ中心のシステムの崩壊が始まるのはこの時期からだ。」

    政治の変動に関して

    「ブッシュとチェイニーが任期をまっとうするとは思えない。任期中に消えるはずだ。ブッシュは弾劾されるか暗殺され(※番組の司会者から『暗殺』という言葉を使うとシークレットサービスが調査に来るので絶対にいわないようにそくされる。なので彼は『暗殺』をほのめかした。)、副大統領のチェイニーはボロボロになるまで引き裂かれて終わる。この一連の事件が起こるのがコルマンインデックスのNight5(11月17日)に入るころからだ。経済の変動もこれがきっかけとなり始まる。」

    アメリカ経済の現状に関して

    「今年の11月10日以降、ハイパーインフレがアメリカを襲うのは避けられない。昨年から連邦準備銀行は、世界に流通しているドルの総量を表すM3インデックスの公表は今後しないことを発表したが、それはもはやドルの増加がコントロール不能な状態になっており、実際にどのくらいのドルが世界に流通しているのか政府も把握していないからだ。アメリカ政府は巨額の赤字を埋めるために海外から膨大な借金をしているが、これを単にドルを印刷することで返している。このためドルの供給量はコントロール不能になり、実際は借金の総額をはるかに上回るドルがすでに流通してしまっている。

    さらに、北朝鮮をはじめイランやロシアなどもドルの偽造紙幣を大量に印刷し、これを流通させている。ソビエト時代にレーガン政権は、偽造ルーブルを大量に流通させてインフレを起こしてルーブルの価値を暴落させ、通貨の国際的な信用を崩壊させた。これがソビエトを崩壊させる戦略であった。いまロシアはこれとまったく同じことをアメリカに対して行い、アメリカ経済の崩壊を狙っている。これは明らかに報復だ。

    実際に流通しているドルの総量が明らかになるのが11月のNight5の時期からなのだ。その数量は予想をはるかに超えるものであり、それが明らかになるとドルの価値は一気に低落する。それとともにアメリカをハイパーインフレが襲う。」

    イラン攻撃に関して

    「ブッシュ政権はイラン攻撃を真剣に考えている。その理由は一般の説明とは大きく異なる。それは以下のような理解だ。

    ブッシュとチェイニーは自分たちに任期が終了すると民主党が圧勝し、2009年から8年間は完全な民主党主導の政権が続く。

    イラク戦争の失敗後、イランはこの地域の最大の大国になるだろう。この結果、ほおっておくと中東の油田はすべてイランの支配下になるだろう。さらにイランは自らのシーア派のイデオロギーの拡大を容赦なく行うので、第3次世界大戦は避けられなくなる。

    だが、民主党政権はブッシュ政権のような強攻策に出ることは不可能だ。交渉で問題を解決しようとするだろう。その結果、アメリカは攻撃の対象になる。このような事態に陥る前にイランの生きの目を止めておかねばならない。

    ブッシュとチェイニーはこのような考えに固執しているので、かならず彼らはイラン攻撃を行うはずだ。

    最初、イラン攻撃は7月7日に行う予定であったようだ。だがイスラエルから、まだ攻撃準備ができていないとの訴えがあり、これで攻撃が延期になったまでだ。攻撃は11月に行われると思う。」

    オサマ・ビンラディンに関して

    「オサマ・ビンラディンはすでに死亡している。2002年4月にパキスタンで米軍の特殊部隊デルタフォースが行った作戦でビンラディン殺害された。ビンラディンの死体の一部はDNA鑑定され、死体が本人であることが確認された。死体はサウジアラビアで埋葬された。

    ビンラディンがまだ生きていることにしておくことはブッシュ政権のプロパガンダにとって有利なので、いまだに生きていることにされているだけだ。」

    大規模災害

    「今年の3月、日本でM7級の地震の発生を予言したが、それは新潟地震ではからずも当たってしまった。だがこれで地震は終わったわけではない。いまはっきりと見えるのは、大きな地震でガスか水蒸気のようなものが漏れ、都市で多くの人が死んでゆく映像だ。これは日本で起きる。あと2-3週間くらいで起きるはずだ。(※この番組が放送されたのは日本時間で7月27日である。それから2-3週間だ。)

    8月26日から9月15日くらいの期間にカトリナ級の巨大ハリケーンがカロライナ州を沿岸部から襲う。その後それは北上し、他の州に被害をもたらすだろう。

    オハイオ州の活断層が震源となる地震が起こる。今年の11月頃だろう。また、シアトルにものすごいエネルギーが蓄積されているのが分かる。大変なエネルギーだ!だが、その地震がいつ起こるのかはっきりとはわからない。」

    以上が要約である。どうのような印象を持つだろうか?少なくとも今回の株価の暴落に関する判断は当たっているように筆者には思われる。実際ニューヨークダウは本日から上げに転じており、これは短期の市場調整であったことをうかがわせている。実際、植草教授も以下のようにいっており、さほど大きな問題とはならないと指摘している。

    「重要な点は株価調整がトレンド転換をもたらす調整であるのか、トレンドが不変ななかで一時的な調整を演じるのかの見極めである。現状では、トレンド転換をもたらすものではないと筆者は判断している。しかし、調整完了にはある程度の時間を要するものと考える。」

    モートンは最後に以下のようにいった。

    今年の夏が終わる頃から、いっせいに悪魔が襲ってくるような事態になるはずだ。

    モートンの予言は、ホーグやその他の予言とも内容的にシンクロしており見逃せない。ジョン・ホーグの続きを書くときに、改めてモートンの予言も評価したい。

    だが地震の予言はどうだろうか?外れることを真に願う。

    続く





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    もしかしてイラン戦争?7

    ジョン・ホーグのイラン攻撃予言の続きを書く。これは「もしかしてイラン戦争?5」の続きである。

    アメリカ社会の集合無意識

    前々回の記事で書いたように、9・11以降には、アメリカ社会の深層に、まさに地下水脈のように流れている集合無意識が意識の表面に現われるようになった。人々が世界を見たり認識する枠組みは「神がと悪魔」「善と悪」「光と闇」などに簡単なコンセプトに支配されるようになった。それはキリスト教原理主義の世界観だった。それは危機をきっかけとして出現し、アメリカ人を支配した。

    われわれは、一旦集合無意識に眠っている世界観が呼び覚まされたのなら、それはエネルギーを消耗するまで猛威をふるい歴史の方向を決定づける力になることを、過去の事例から学ばねばならない。歴史はそうした例に満ちている。

    ナチスの例

    ゲルマンの神話にヴォータンという神がいる。ヴォータンはワーグナーの「ニーベルンゲンの指輪」にも出てくるゲルマン民族の主神で、風や死を司り、暴風雨の夜に声をたてて疾走する霊たちや、稲妻や雷の霊を支配する神だとされている。もともとは戦いの神、嵐の神であったが、キリスト教が広まるにつれて、主神から死神などに神格が変化していったといわれる。

    深層心理学者のユングは1936年に「ヴォータン」という題名の論文を発表した。

    1936年

    ところで、1936年といえばヒットラーが政権を獲得して3年たったときだ。第二次大戦は1939年のドイツ軍によるポーランド侵攻で本格的に開始されるが、その3年前である。政権を獲得した1933年から37年の4年ほどの間、ヒットラー政権は、第一次大戦の敗戦で混乱し、一時は物価が1兆2600億倍にまで跳ね上がり国民生活が崩壊に瀕していたドイツ経済を、大規模な公共投資に基づく国家主導の経済政策によって再度成長軌道に乗せることに主眼を置いていた。ヒットラー政権はこれに成功し、1932年には45%もあった失業率は36年暮れにはほぼゼロ(完全雇用の状態)になった。同じ年にベルリンオリンピックが開催された。

    ユダヤ人に対する迫害は散発的にあったが、組織的はまだ始まっていなかった。これは1938年に始まる。

    経済混乱のどん底に喘いでいた国が数年で高い経済成長の軌道にのり、生活水準が一気に改善したのである。それは現代の基準からしても奇跡としてしかいいようのない回復だった。当時のドイツ国民はヒットラーを英雄視した。

    現代の歴史家も「もしヒットラーがユダヤ人迫害が始まる前の1937年に政権の座を去っていたら、ヒットラーは類い稀な天才的政治家として記憶されていたであろう。」と発言している。

    1936年にはヒットラーの影の側面はまだ現われてはいなかった。その前だった。

    深層心理学者ユングの「ヴォータン」論文

    ユングは1936年の「ヴォータン」論文で、ナチスに対する当時のドイツ国民の熱狂をゲルマン神話の主神ヴォータンの復活にたとえた。以下は「ヴォータンの復活ーーユングと政治」からの引用である。かなり難解な解説だがあえて引用する。

    「ユングによれば、「ヴォータンは嵐と狂奔の神であり、情熱と闘争心を解き放つ者であり、さらに優れた魔術師、幻覚の使い手でもあって、あらゆる神秘的な幻象の秘密のなかには、彼の姿がかいま見られる」のであり、ヴォータンは、政治・経済・心理といった合理的要因をすべて合わせたよりも、ナチズムをうまく説明することができる。ヴォータンはひとつの元型であり、自律的な心的要因として集団全体に効果を及ぼし、そのときその存在と性情をあざやかに浮かび上がらせる。ヴォータンは元型として、独自の生物的原理に従い、個々の人間存在とは別物であり、個々の人間はこの無意識的制約の影響力に抵抗することはできない。」

    かなり難解だが分かりやすく解説する。

    ここでいう「元型」とは人間の集合無意識のことである。ユングによれば人間の心は、自我(意識)、個人的無意識、集合無意識の三つの層からできているとされる。集合無意識は、その文化で生活する人間が共有する共通の無意識で、それは「元型」といわれるイメージのパターンで構成されているという。「元型」は感情に強く訴えかける力を有しているため、一度心の奥深いところにある「元型」が動き出すと、個人はその強い感情に押し流されすべての判断力を失ってしまう。

    ユングは、「ヴォータン」はドイツ人の集合無意識の「元型」だといいたいのだ。そして上の解説から考えると、「ヴォータン」とはドイツ人の究極的な英雄像だということになる。さらに、「ヴォータンは嵐と狂奔の神であり、情熱と闘争心を解き放つ者であり、さらに優れた魔術師、幻覚の使い手」なので、それは人間ではない。人間を超越した存在なのだ。当時のドイツ人はこのようなイメージでヒットラー、そしてナチスを見ていたのだ!現代に生きるわれわれは、なぜまともな多くのドイツ人が熱狂的に変質者のようなヒットラーを支持したのだろうかと問う。だが当時のドイツ人が持っていたヒットラーのイメージを、ユングは見事に分析して見せた。ヒットラーはヴォータンだったのだ。

    これは9・11以降、アメリカ人の集合無意識のイメージ(元型)が頭をもたげ、多くの人がキリスト教原理主義のイメージで世界を見るようになったことと同じ種類の現象だ。多くの人が崩壊する世界貿易センタービルのなかに「悪魔」の像を見いだしたり、イラク戦争をアルマゲドンの始まりと確信し、キリストの降臨がその後にやってくることを待ち望むのは、1936年当時のドイツ人がヒットラーとナチスを超人的英雄ヴォータンの再来とみてヒットラーの計画を受け入れたこととあまり変わらない現象だといえるだろう。

    このような集合無意識の元型に人間が支配されてしまうと、歴史は破滅の方向に向かって突進して行くようだ。

    ジョン・ホーグの視点

    ジョン・ホーグは他の予言者とは異なる扱いを受けていると書いた。彼は非常に高く評価され、尊敬されている。そのような扱いを受ける理由は、ジョン・ホーグの予言が上のようなユング的な集合無意識の分析から当事者の内面を明らかにし、その結果としてどのような事態が将来起こるのか予言する合理性に貫かれているからだ。そしてさらにその合理性は、集合無意識の元型の支配が強まる時期を見るために占星術を用い、それがもたらす具体的な結果を予想するためにノストラダムスの四行詩からヒントを得るという彼独自の方法論によってさらに強化される。要するにとてつもなく深く、また正確なのだ。それはユング+占星術+ノストラダムスだ。

    イスラムの集合無意識

    さて、アメリカの敵、イスラムの集合無意識を解説する準備がととのおった。9・11以降のアメリカはキリスト教原理主義の元型が支配しているが、イスラムはどうなのだろうか?

    いまブッシュ政権がやっきになって敵に仕立て上げようとしているイランのアフマディネジャド大統領に関して以下のような逸話が絶えない。

    「2005年9月14日のニューヨークにおける国連での演説の間、彼が「光に包まれている」のを彼の側近たちが目撃しています。」

    「『「おお主よ、早くマフディを出現させて下さい」。大統領は就任早々「私はマフディの使徒であり、マフディ再来に備える(善政を行う)ことが政府の役目だ」と述べ、閣僚にはマフディへの忠誠を誓う文書に署名させた。昨年9月の国連演説でも「マフディ待望」を語り、後に「演説の最中、自分を後光が包んだ」などと語ったという。』」

    「(アフマディネジャド大統領は)マシュハドにあるイランのテレビ局から流された演説で、イランが核クラブに入るのは、国家の生存闘争に由来すると言った。待ち望むマフディ(救世主、 2006年5月5日付 Al-Watan参照)到来の第一ステップになるというのだ。マフディが邪教徒と多神教徒を抹殺する手助け用として、御到来前に核爆弾を製造する必要があるというわけである…。(中東報道研究機関 MEMRIより引用)

    「光に包まれている」「マフディ」「私はマフディの使徒であり、マフディ再来に備える(善政を行う)ことが政府の役目だ」とは何のことなのか?彼らはどのようなイメージで世界を見ているのか?そしてその結果はどうなるか?

    次回からジョン・ホーグの具体的な予言の内容をみる。驚愕するだろう。

    続く





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    もしかしてイラン戦争?6

    ジョン・ホーグのイラン戦争の予言の続きを掲載する予定であったが、いくつか新しい事態が発生したので予定を変更し、これを掲載することする。ジョン・ホーグの予言は次回に譲る。

    株価の暴落

    7月27日、株価は大きく値を下げた。世界同時株安である。日経は一時500円を越える下げだった。

    今年株価が大暴落し、世界的な不況に入ることは何人かのサイキックがすでに予言していることはこれまでの記事でも紹介した。まとめると以下のようになる。

    エブリン・パラガニ
    9月か10月にニューヨーク株式市場の大暴落があり、それから世界的な恐慌に突入するだろう。

    ショーン・デービット・モートン
    ダウジョーンズは1万3千ドルを突破するだろう。だが、これはたかだか最上位30社の株価平均にしかすぎない。(※ダウは最上位30社の株価の平均値であることをいっている)これらの会社は互いに合併と買収を繰り返している。これは経済全体にとってはあまり好ましいことではない。世界の全面的な株価崩壊を誘発するだろう。そして米国のインフレ率は20-25%を記録することになる。ドルの平価切り下げ後、アメリカ、カナダ、メキシコの共通通過のAMERO(アメロ)が導入されるだろう。

    Web Bot Project
    経済的困難の時期が近いうちにやってくる。ドルは大きく下げるだろう。

    サラ・ホフマン
    次に見た光景は、これからしばらくすると、商業も、ショッピングも、購買もなくなり経済というものがなくなっている光景でした。経済は全面的に崩壊し、誰もお金は持っていませんでした。

    さらにワシントンポスト紙にも6月、「米国債価格の暴落から長期利子率が高騰し、いままで低い利子率に依存してきた米国の投資ブームが冷え込み、景気は低迷する可能性がある。」との観測記事が載った。「もしかしたらイラク戦争開戦前夜?2」で以下の二つのシナリオがあることを紹介した。

    1)
    長期金利の上昇→企業買収のための資金調達コストの上昇→リスクのある企業の買収停止→ヘッジファンドや企業の倒産→不況

    2)
    長期金利の上昇→ローンの支払い不能に陥る消費者→自己破産の増加→国内消費の冷え込み→企業の倒産→不況


    今回は2)のシナリオがはからずも当たったといってもてよいかたちになった。今回の株価暴落を引き起こした最大の要因は、サブプライムローンといわれる信用度の低い低所得者用の住宅ローンを供給する会社の破綻である。低所得者層はぎりぎりの家計でローンの金利を支払っていため、ローン金利が少しだけ上昇するだけで支払い不能に陥り破綻する。今回はこれが相次いだためにローン会社が破綻したのだ。さらに1)のシナリオにこれが拡大し、本格的な不況に突入するのかどうかは今のところはっきりしない。

    一方、植草教授の「米国経済がインフレ抑止と成長持続を両立させる可能性が高いことを予測してきた。インフレの未然防止に軸足を置くFRBの巧みな政策運営が成果をあげていることを重視してきた。現状でもこの基本見通しを維持している。」という発言に代表されるように、米国経済のファンダメンタルズにはさほど問題なく、今回の株安の引き金になったサブプライムローンの破綻もすでに3カ月前に発生したことなので、さほどの脅威にはならないとの観測もある。市場が米国経済のファンダメンタルズの強さに再度注目するようになると、株価はまた上げてくるだろうという意見だ。

    いまの段階ではまだなんとも言えない状況だ。この世界同時株安が、すでに紹介した予言にあるような大変動や、コルマンのマヤカレンダーの解釈にあるような、世界秩序の主導権が限りなく左脳的なアメリカや西欧から、右脳を中心とした中国やアジアへと大きくシフトしてゆくきっかけになるのか、または単なる市場の調整にしかすぎないのか、いまのところは分からない。

    だが、変動は経済の動きとは基本的に異なる方面から始まる予兆もある。むしろこちらの方が重要かもしれない。

    7月17日の大統領命令

    ブッシュ大統領は7月17日、新しい大統領命令に署名したことがホワイトハウスのホームページで発表した。すでにベンジャミン・フルフォード氏や藤原直哉氏などが言及しているのでご存知の方も多いかもしれない。さっそく大統領命令の中身は以前の記事でも紹介したあのジェローム・コーシーがすっぱ抜いた。それは今までない強権を大統領に与える命令であった。その内容は次のようなものだ。

    イラク復興にかかわるアメリカの努力の障害となりこれを弱めるあらゆる団体や個人のアメリカ合衆国におけるその財産を没収することができる。

    この規定が適用される団体や個人やは明確にされていない。この命令が適用される範囲はあまりに広く、イラクの復興の障害となると大統領が考えれば、どんな団体や個人にもこれを適用できる。要するにこの法案は、イラク戦争やイラン戦争に反対する市民運動にも適用できるということだ。この命令は、運動を直接弾圧するのではなく、参加者の財産没収というかたちで運動を根元から押さえ込んでしまう手段として使われる可能性がある。

    もしブッシュ政権がイラクからの早期撤退を考えており、またイランに進行する意図もないのであればこのような大統領命令はまったく必要ないはずだ。このような強権的な命令がこの時期にあえては発したとすれば、ブッシュ政権が、大きな盛り上がる兆候を見せている反戦運動の本格的な弾圧を意図しているからにほかならないのではないだろうか?

    憲法学者でありレーガン政権の副司法長官だったブルース・フェインのような専門家も次のようにこの命令の危険性を指摘している。「これでは、大統領がイラクの復興の障害となるかイラク政府の邪魔をしていると考えるあらゆ団や個人をいつでも好きなときに財産を没収できることになってしまう。これはまったくの憲法違反だ。ここまで巨大な権限を大統領一人に与えた命令は過去存在したことはないはずだ。」

    沈黙する議会とマスメディア

    だが意外にも大手のマスメディアは、このニュースにまったくといってよいほど注目しなかった。報道はされたもののその扱いは実に小さかった。コーシーのような伝統的保守層のメディアか「rense.com」のようなリベラル色の強いメディア、ないしは「Guardian」や 「Independent」のような外国メディアである。アメリカの大手のメディアは無視している。

    さらに、8月から米国議会は休憩に入る。すべての議員は出身州に戻りバケーションを取るので、ワシントンにはだれもいなくなる。この期間、法案の審議はストップし、議会の政府に対する監視の機能も完全に停止する。アメリカ国民の議会に対する支持率は16%と低落しており、議会が監視機能を発揮していると見なされていないことがその理由のようだが、その監視機能が完全に停止するのがこの8月なのだ。ブッシュ政権を監視する勢力は少なくともワシントンではいなくなる。

    何かが起こりそうな8月

    本来なら議会の承認を必要とする大きな計画を実行してしまうには、このような空白期間は絶好の機会になる。一方、一時はイラク戦争の失敗や相次ぐスキャンダルなどで衰退したかに見えたネオコンは再度盛り返し、ブッシュ政権内部で強行にイラン攻撃を主張し始めている。「Guardian」の記事、「Cheney pushes Bush to act on Iran」を要約する。「残り18ヶ月で政権を離れるに伴い、ブッシュ政権内ではイラン攻撃を積極的に推進すべきだとの強硬な意見がチェイニー副大統領からあがり、大統領もこれに同意している模様だ。大統領は、"私の政権ではイランの問題は中途半端にしてはおかない"と語っている。

    また、田中宇氏の記事では、「米政界には「イランを攻撃すべし」という主張があふれている。似た状況は、1998年ごろから2003年にも存在した。当時は、敵はイラクで、米政界でのし上がりたい人々は「フセインのイラクを攻撃すべし」と言うことが必須だった。イラクはアメリカの脅威ということになっていたが、実のところ、侵攻前のイラクは大量破壊兵器も持たず、イスラム原理主義とも敵どうしであり、アメリカの脅威ではなかった。」とある。

    さらに、現在アメリカは3月からペルシャ湾に海軍機動部隊が2つ展開しているが、8月からこれを4つに増やし、イランの攻撃準備に向けた実践配備を行うことになっている。

    だが、イラン攻撃を実際に行うためにはイランが脅威であることがはっきりと証明されなければならない。すでに、ブッシュ政権が提示したイラク攻撃の理由はすべて捏造されたものであることははっきりしているので、イラン攻撃を行うためにはよほどの理由がなければならないだろう。それは9.11クラスのテロではないかといわれている。

    「rense.com」のラジオ番組の解説者であるジェフ・レンスは、最近の番組で興奮しながら「チェイニーを弾劾する裁判をいますぐ起こすか、それとも彼がアメリカ国内でイラン攻撃の理由を捏造するためのテロを起こすかわれわれはぎりぎりのところにいる!議会が休暇に入るにはあと数日ある。まだ議会に残っているすべての議員にいますぐコンタクトを取り、チェイニーの弾劾裁判を要求しようではないか!」と呼びかけている。彼の番組の視聴者は数百万人いるといわれているので、それなりの影響力がある。

    タイターのシナリオかボーネルのシナリオか?

    すでにこのブログでも紹介した未来人ジョン・タイターは彼の世界線では以下のように事態が進行したといっていた。

    緊急事態の発令による米国政府の強権化→市民権の大幅な制限→国民による抵抗運動

    それに対し、ゲリー・ボーネル氏は以下のシナリオを現実性が高いものとして提示している。

    弾劾裁判の開始→ブッシュとチェイニーの辞職→ペロシ下院議長の臨時大統領への就任→早期の安定化を望む国内世論→ジュリアーニ大統領の誕生

    確かにいまの状況ではこのどちらのシナリオも十分に現実性があるといえる。いずれにせよ、イラン戦争の開始がすべての基点になる可能性は大きいといわねばなるまい。そしてこのどちらのシナリオになるのか決定されるのが、もしかしたら議会が休暇中で機能停止状態にあるこの8月なのだということだ。あと数日で8月になる。きっと暑い8月になることだろう。本当になにかあるのだろうか?

    「拍手」で、筆者のアイデンティーを問い合わせるコメントをいただきました。以下のようなことを行っています。左ページの「プロフィール」と「リンク」にも同ページのリンクを追加しておきました。

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    もしかしたらイラン戦争前夜?5

    原理主義のアメリカ もしかしたらカルトか?

    このブログでもよく取り上げる全米最大の深夜ラジオ番組「Coast to Coast AM」はネットでもライブで放送しているので日本でも有料だが聞くことはできる。当然全部英語だが、興味のある人はぜひ聞いてみるとよいだろう。番組の政治的な主張は草の根保守主義に近い。視聴者参加型の番組なので、視聴者の意見をそのまま聞くことができ、信心深い一般のアメリカ人の考え方やものの見方を知るにはうってつけのメディアだ。

    で、私達のような一般の日本人がこれを聞くとどう感じるのだろうか?筆者自身がそうだが、その最初の反応は「驚愕」以外のなにものでもない。まず、視聴者の発言に驚く。彼らの発言は、われわれ日本人の理解を完全に越えているといってもよい。たとえばこのようなことだ。

    この番組の司会者、アート・ベルはもっとも著名なラジオ番組司会者として殿堂入りしているが、バージニア工科大学の銃撃事件の特集番組で、「犯人が外部からきた実体に取り憑かれたのが原因だ」と発言した。「外部からきた実体」とは文字どおり「悪魔」のことである。これに多くの視聴者が賛同し、自分が悪魔に憑依された体験や天使や妖精の体験、さらに神の声が聞こえた体験などを語り出した。

    このようなことはこの番組で毎日のように起こる。

    確かに神秘体験は日本でも多くの人がするところであり、そうした体験が存在すること自体はまったく不思議ではない。筆者自身、そうした体験の存在を積極的に肯定する立場だ。

    ただ、われわれにとっての神秘体験は、日常で起こったちょっと不思議な非日常的体験であるものの、日常的な世界では比較的にバランスのよい常識的な判断に基づいて暮らしているのが普通だ。友人と何かトラブルになったからといって、この友人が「悪魔に憑依された」とわれわれは考えまい。

    反対にアメリカでは、われわれが生きる世界を、「神」と「悪魔」、「善」と「悪」の不断の対立過程としてとらえ、ちょっと気を許すと「悪魔が侵入してくる」と理解するのが広く共有された考えだ。このような枠組みでは、世界は「善(神)」と「悪(悪魔)」の二つの陣営に真っ二つに分かれて見えてしまう。

    したがって、アメリカ人が実際に体験する「天使」「悪魔」「神」などの実体は、われわれの、日常とは切れたちょっと不思議な体験とは異なり、アメリカ人が日常的に信じているものの見方が実体的に現れた形なのかもしれということなのだ。実際、われわれが「神」や「悪魔」を見たり聞いたりすることはほとんどない。

    したがっていまのアメリカでは、「悪魔」「神」「天使」「善と悪の戦い」「アルマゲドン」「最後の日」「イエス・キリストの再臨(天からキリストが降りてくる)」などの考えは、さほど不自然なものではなく、それを日常的な世界観の一部だと感じている人間はかなりいるのである。彼らがこうした実体をかりに現実に体験したとしても、さほど不自然だとは感じないはずなのだ。それは日常的な世界観の延長だからである。このようなアメリカが存在することは、親米派の日本人には受け入れられないことだろう。だが、これが現実なのだ。

    こうした背景を認識した上でないと、ブッシュという存在は外部から分からないのではないだろうか。

    アメリカがまともだったとき

    ではアメリカはこれまでずっとこうだったのか?いや決してそうではない。アメリカにおいても、キリスト教原理主義的の文化は、いわばアングラ文化だった時期のほうが長い。その意味ではこの文化は、アメリカという国の深い地層を形成する地下水脈だ。それはまさにホーグのいうところの、アメリカの集合無意識なのだ。

    ホーグは、うお座からみずがめ座の時代に入ったばかりの現代では、文化の集合無意識が表面に現れ、もっとも古い形式の宗教や神話が人々の考えや行動を支配するようになるといった。アメリカの場合、まさに上のようなキリスト教原理主義のリバイバルがこれにあたるのだろう。

    日本では、狂ったような小泉改革によって、市場原理主義の嵐が吹き荒れているが、アメリカではすでに80年代の後半から徐々にその傾向がはっきりしてきた。この時期に行われたレーガン改革がその端緒だった。

    その結果として、長期雇用から超短期雇用への移行、極端な所得格差、中産階級の没落、地域コミュニティーの消滅など、市場原理主義の改革を導入したどの国でもみられた現象がアメリカでもはっきりと現れ、社会の基本的な枠組みを変質させていった。

    ちゃんとまじめに仕事をしていれば、年収は毎年増えてだれでも中産階級になれ、納税や地域活動など社会に対する責任を果たし、よき父よき母として健康な家族を養うことが人の幸福であるという、これまであまりに当たり前だった常識が崩壊したのである。アメリカウェイオブリビング(アメリカ的生活様式)は終焉したのだ。そしてそれとともに、個人の自由と権利を尊重し、家族やコミュニティーを大切にし、他者や友人に共感をおぼえ、人のために何かを行うことを善として考えるようなまともな価値観も一緒に没落してしまったのかもしれない。歴史学者のウォーラスティンはこれを「アフターリベラリズム」とよび、同名の本を著した。この中でいままさに進行している社会の崩壊現象に警鐘を鳴らした。

    では没落した多くの人々はどこにいったのであろうか?おそらく、その多くの部分が教会に慰めの場所を見いだしたのであろう。そしてそうした教会の多くが極端な原理主義の教義を信奉する宗派だったことは予想できる。

    票田としての原理主義

    さらに80年代の後半から、共和党が福音派、再洗礼派などの原理主義の宗派を票田と考え、積極的に投票に行き共和党を支持するように説得したのも原理主義のイデオロギーが社会的に認知されるようになる重要な背景だろう。

    もともと原理主義の教会は、アルマゲドンとキリストの再臨で世界が終焉しようとしているときに選挙で世界を変えることは無意味と考え、信者の投票は奨励していなかった。

    80年代の後半以降、そうした信者が続々と投票所に押しかけ、原理主義的な世界観を代弁する政治家に投票した。この結果、原理主義の世界観は、アメリカ文化の集合無意識という暗い後背地から、アメリカ的価値観という日の当たる場所に躍り出ることになった。ホーグのいう、みずがめ座の時代の入り口の原理主義的ターンが実現する準備が整った。

    9・11

    だがそうはいっても、「アルマゲドンの後世界は終演し」「イエスが降臨し」「ユダヤ教徒が改心し」「千年の至福の世界が到来する」ことを、精神的な意味としてではなく、実際に起こり得る未来の事件として真面に信じることはそうたやすいことではない。それにはそうしたことが実際に起こり得てもおかしくないと、多くのアメリカ人に感じさせる出来事が必要であった。それが9・11である。

    9・11で出現した幻想的共同体 アメリカ

    2001年9月11日から約一年ほどの間、アメリカ社会の変化を示す多くの記事が書かれた。そうした記事の多くは、9・11以降、アメリカ社会の分裂の原因となっていた問題が一見消失したような状態となり、これまで対立しあっていたグループが同じアメリカ人として共通の共同体に結集し、それに向かって溶け込んで行くという現象が見られたことを証言している。

    たとえば、ニューヨークの下町で通りを挟んで死闘を演じていたアフリカ系とラテン系のギャンググループは、9・11の直後、「We are all Americans!」といって抱き合い和解した。この通りをパトロールしている警官は突如ヒーローとなり(9・11では警察官と消防士がヒーローだった)、両方のギャンググループから祝福の喝采を浴びた。

    このような光景はいたるところで見られたようだ。いままでアメリカ社会の大きな特徴であった人種対立は、あの事件以降、アメリカ人は一つになってしまい一時的に消失した。国民は同じアメリカ人として、国家という共同体に結集し、それに溶け込んでしまったのだ。その結集は、大統領のもとに団結する(Unite under the President)というスローガンで始まった。大統領のもとに、これまで理念としてのみ存在していた共同体が、一気に現実のものとして出現したようだった。それはまさに神が作った国がそのまま現れたかのような光景だったと書いた記事もある。

    神と悪魔の対立

    だが、現れたのは神の共同体だけではなかった。神の共同体が現れるなら、悪魔も同時に現れなければならなかった。下の写真は崩壊する世界貿易センタービルに現れたと称する悪魔の顔である。これは、壁のしみに顔の形を見出すように、われわれの思い込みによって黒煙に悪魔を見出しているだけかもしれないのだが、原理主義的世界観に支配されたアメリカ人にとって、これがまさに悪魔の所業であると確信させるには十分であり、アルマゲドンが近いことを悟った人も多かったに違いない。この悪魔は、後にブッシュが「悪の枢軸」と呼ぶイラク、イラン、そして北朝鮮などの国々のイメージとシンクロしいまにいたる。
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    現実によみがえる原理主義的な神話

    このように、9・11以降のアメリカでは、文化の基底に地下水脈のごとく流れていたキリスト教原理主義の枠組みが表面に現われ、これがアメリカ国民のものの見方を支配するようになったといえる。

    ブッシュの、「神は私を通して語りかけるのだ」「悪魔の所業を行うイスラムとの戦いには効果的な情報戦が必要だ」「これは終わることのない十字軍の遠征なのだ」「これは善と悪との戦いなのだ」「ものごとには偶然などというものはない。すべて神の意志だ」などという一連の言葉は、9・11以降、すでに原理主義的な枠組みで世界を見始めていたアメリカ人にとってさほど不自然なものとは写らなかったことは容易に想像できる。もともと、91%の国民が神の存在を信じ、60%が悪魔の存在を、そして48%が進化論を否定し創造主が人間を作ったと信じている国なのだから。

    ブッシュのもたらした原理主義のアメリカは以下の言葉が象徴しているだろう。

    アフガニスタン侵攻を指揮した米軍のウィリアムG.ボイキン将軍は、2003年6月にオレゴン州で開かれたキリスト教徒の集会で、演壇上から次のような発言をした。

    「アメリカはキリスト教国家である。我国のルーツは、ユダヤ-キリスト教である。我国に刃向っている敵は、スピリチュアルな敵である。その名はサタン。悪魔が実在すると信じない者は、神の存在を説く聖書を無視している。(中略)ブッシュは神に選ばれた大統領である。」

    ブッシュ大統領がテキサス州知事時代に親交を持ったテレビ伝道師のジョン・ヘイギー牧師の発言

    「イスラエルが国家として再建される。神は、イスラエルを救うために何度も介入する。しかし、その後イスラエルは、反キリスト(恐らく背信ユダヤ教徒)の率いる国連または欧州連合などの国際連合軍によるハルマゲドン戦争で破壊される。ほとんどのユダヤ人は殺されるが、14万4千人のキリスト教に改宗したユダヤ人が生き残る。反キリストと戦う為に、イエス・キリストが地上に戻ってくる。イスラムの最も神聖なアル・アクサ・モスクが一掃された後、小高い丘のテンプル・マウントが再建される。これらが達成された後、イエス・キリストは、神聖世界政府を樹立し、一千年の平和な支配が続く。」


    これがホーグのいう、まさに「文化の集合無意識が表面に現れ出た」アメリカの姿なのであろう。だとするなら、歴史はこの集合無意識のプログラムのしたがって動いてゆくと、ホーグが予見したとしてもさほど不思議ではない。

    ボーン・アゲイン・クリスチャン

    アメリカのキリスト教に独自な現象として「ボーン・アゲイン・クリスチャン」というのがある。多くのアメリカ人は、生まれてすぐに洗礼を受けてキリスト教徒になるが、「ボーン・アゲイン・クリスチャン」は、人生の半ばで大きな困難に遭遇し、それがきっかけとなってキリストへの信仰にあらためて目覚めた人たちのことを指す。ブッシュもその一人だといわれている。アメリカ人の実に46%が自らを「ボーン・アゲイン・クリスチャン」と考えているという。

    多くの人が「ボーン・アゲイン・クリスチャン」になったきっかけはアルコール中毒だといわれている。キリスト教原理主義の代表的な教派である福音派は、信仰に基づいてアルコール中毒を治療するプログラムを持っており、これに参加した人たちの多くが実際に「ボーン・アゲイン・クリスチャン」になるそうだ。ブッシュは40歳で「自分が吐いたへどが乾いて顔にこびりつくほど飲み続ける」ほどのアリコール中毒となり、福音派の代表的な伝道師、ビリー・グラハムの主催するアルコール中毒リハビリプログラムに参加した。ここで中毒から回復して自他共に認める「ボーン・アゲイン・クリスチャン」となった。

    「ボーン・アゲイン・クリスチャン」の一般的な体験はこうだ。それは福音派の伝道師が開催するミサなどで起こる。賛美歌などが鳴り響き、説教が頂点に達したとき、伝道師が「いままでの人生を悔い改める準備ができているものは前にでて悔い改めなさい!」と強く語りかける。最初は数人だけ前に進み出るが、会場が盛り上がるにつけ人数が増え、数十人から100名を超えるときもある。

    そのとき多くの信者はトランス状態となり(中には踊り狂うものもいる)、その中で「神」の存在を直接実感する。車椅子の女性が立ったり、話せなかった人が突然話したりというような"奇跡"も多く起こるとされる。

    このようなトランス状態をブッシュも経験したのだろうか?


    アメリカの集合無意識がこのような形で表面化し、歴史を動かす力になっているのなら、イスラムの場合はどうなのか?やはりジョン・ホーグのいうとおりの現象がみられるのだろうか?だとするなら、限りなくアルマゲドンに近いものとしてのイラン戦争はやはり起こらざるを得ないのだろうか?われわれはとてつもなく危険なときに生きている。

    続く




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    もしかしたらイラン戦争開戦前夜?4

    今回は、これまでの記事を踏まえ、ジョン・ホーグのイラン戦争に関する予言に本格的迫ってみる。

    うお座の時代からみずがめ座の時代へ

    ジョン・ホーグは、将来起こる出来事の予言だけに焦点を当てるのではない。彼の予言の特徴は、人間の集合無意識の配置の変化からどのような種類の出来事が将来発生しやすいのかを予測することにある。その意味では、出来事の発生のリズムを読み取るコルマンのマヤカレンダーの解釈に似ている。

    ホーグがこれを明らかにするための手段が、ノストラダムスと西欧占星術なのだ。したがってホーグのノストラダムス解釈は、将来起こるであろう出来事の正確な予言というよりは、今後世界が向かう方向性を指し示す指示機としての意味の方が強いように思われる。

    ではホーグは今の時代をどのようなものとして理解しているのだろうか?

    ホーグの基本的な認識は明白である。ホーグによれば、占星術では黄道12星座のそれぞれの星座を2千年かけて通過するとされるが、現代は、2千年続いたうお座の時代が終わり、これから2千年続くみずがめ座の時代にちょうど入ったばかりだという。これにより、人間の集合無意識の配置が大きく変化し、人間の基本的なメンタリティーも劇的な変化が迫られる時代が現代だという。

    ホーグによると、うお座の時代の特徴は、宗教やイデオロギーに人間が従属し、巨大な教団や組織に対する忠誠心の強さが人間の価値を決定した時代であるのに対し、これから始まるみずがめ座の時代は、教団や組織ではなく、個人の覚醒や悟りが強化され、個人としての意識が最大限拡大される時代であるということだ。一言でいえば、教団や組織の時代から覚醒した個の時代への転換ということだろう。メンタリティーのこのシフトは人間の精神活動のあらゆる側面に現れるとしている。

    2007年と2008年

    ホーグはいつみずがめ座の時代に入ったのかその時期を正確に明示してはいないが、07年と08年はそのはじめの2年間だとしている。

    この2年は、これまでの年とはことなるある特徴が集中的に現れる年だと理解されている。その特徴とは、終了しつつあるうお座の時代の特徴が、いわばロウソクの炎が最後燃え尽きるように、凝縮して出てくる年であるとされている。

    うお座の時代は、巨大組織のイデオロギーが人間を支配した時代であった。人間は巨大組織の構成要素でしかなく、それに従属することでしか人間はその価値は認知されなかった。スピリチュアル的に自立した個人など存在としてあり得なかった。

    こうしたうお座の時代の特徴が凝縮して現れるとは、ホーグによると、これまで巨大組織を支えていたイデオロギーや古い宗教的な教義などが、そのもっとも純粋な形で現れ、これに多くの人間が支配されてしまうということを指す。これはまさに、教典に書かれている通りにものごとを解釈する原理主義的な宗教運動の復興ということだ。それは簡単にいえば、アルマゲドンの後にキリストが天から降臨してユダヤ教徒が改宗し、その後千年にわたる至福の世界が実現するというヨハネ黙示録の記述を、将来実際に起こる出来事として信じ、その実現を目指して行動するようなことを指す。このような動きがあらゆる宗教や教団で加速し、さまざまな混乱をもたらすすのが07年と08年の2年間の際だった特徴だという。ホーグによれば、なぜこのような現象が起きるかというと、古い時代の遺物が次の時代に滅び駆逐されるため、あえて表層に出てくるからだという。

    イラン戦争

    イラン戦争がどれほど理屈に合わない戦争であるかはすでに述べた。事実、今年の4月には開戦の危機がささやかれたが、5月には一転し、アメリカはイランとシリアにイラク戦争の混乱を収集するための協議に応ずるよう要請し、実際に協議が始まった。これはいまも続いており、一頃の敵対関係とは打って変って、イラン、シリアとアメリカの間にはコミュニケーションのルートがしっかりと築かれた。いまだにアメリカはペルシャ湾に大規模な艦隊を臨戦体制で展開しているものの、一時緊張した両国の関係は改善し、危機は去ったのではないかといわれている。

    特にロシアがイラン支持を明確にしており、アメリカのイラン攻撃は実際には不可能だろうとも考えられている。6月28日にアメリカはイランを奇襲攻撃しようとしたが、2014年のオリンピック開催候補地であるソチのプレゼンを行うためにガテマラにいたプーチンは、ブッシュとの秘密首脳会談のために急遽アメリカに向かい、「イランに対するいかなる攻撃もロシアに対する攻撃とみなす」との脅し、それに屈したブッシュは攻撃を断念したとの秘密情報もある。

    ただ数日前からだが、英ガーディアン紙の記事やその他の記事も指摘しているように、ブッシュ政権はイラン攻撃を断念したわけではなく、外交的な解決が不可能だと判断した場合、武力攻撃も選択として排除してはいないとしている。

    だが、そうであっても。少なくとも攻撃の時期がすぐに迫っているとの印象はない。

    そのような状況にあっても、ホーグはイラン攻撃はかならず起こると明言する。その理由は、意志の決定者が原理主義による宗教的な枠組みで世界をみており、その情熱に合理的な判断が完全に押し流されてしまっているからだという。ホーグによると、アルマゲドンなど教典に書かれている予言は、これに基づいて決定を下し現実の世界をみる人間が増えるにしたがって、予言は自己実現的なものに変質する。つまり、多くの人間が予言を実現させようとする情熱に突き動かされるにしたがって、予言の内容が実際には実現してしまうということなのだ。

    ホーグの予言は、そのような原理主義的な熱情に多くの人間の意識が支配されてしまう時期を占星術で確定し、その時期にどんな出来事が可能性として発生し得るのかノストラダムスの4行詩にヒントを求めるというのがホーグの方法であるようだ。

    「Coast to Coast AM」「Rense.com」「Earth Change Media」やその他多くのラジオ番組で紹介されているように、この方法でホーグは予言をほとんど外したことはないそうだ。

    たとえば、ホーグによると1968年以来大統領選挙の結果に関してはすべて的中しているそうだ。事実2004年の前回の選挙では、民主党のジョン・ケリー候補の優勢が一時期伝えられたときでさえもブッシュが勝利すると予言し、選挙当日に出演した「Earth Change Media」の開票速報では終始「かならずブッシュが勝つ」と言い切り、その通りになったことで視聴者を驚かせた。筆者も当時この番組をリアルタイムで聞いていて、大変驚いた一人だ。

    これは後の記事で詳しく書くつもりだが、ホーグは2008年に行われる大統領選挙の勝者もかなり早いうちから予言している。その結果は、このブログの記事で紹介済みのシナリオとは根本的に異なっている。ボーネルの予見した共和党のジュリアーニではまったくない。民主党のヒラリー・クリントンが時期大統領になることは間違いないそうだ。これは後に詳しく書くつもりだ。

    少し脱線したので話しをもとに戻そう。

    キリスト教原理主義の大国アメリカ

    敗戦経験や戦後の歴史経験などが背景にあるためか、日本国内では非常に特殊なアメリカ観が流通している。一言で云えばそれは「いつでも自分の成長を見守り、必要とあらばいつでも保護してくれる親のような存在」としてのアメリカ観だ。さらにそのようなイメージの前提には、「民主主義と市場原理という二つのもっとも合理的な原理にしたがい自らの行動を律することのできる成熟した大国」としてのイメージが横たわっている。前者の「親としてのアメリカ」は日本人特有の勝手な思い込みだとしても、後者のアメリカ観は、アメリカ人自身が自分の国をどう思われたいのかそのイメージを反映している。アメリカ人は、自分の国が民主主義に基づく合理的な国であると見てほしいのだ。日本は、この願望としてのイメージをそのまま信じ込んでしまっている数少ない国なのかもしれない。

    だが、現実のアメリカはこれとはかなり異なっているといわねばならない。聖書の内容を字句どおりに解釈し、それがそのまま現実に起こったことだと理解するのがキリスト教原理主義の特徴だ。そうした人達は福音派や再洗礼派とよばれる教派に結集している。これらの人達はヨハネの黙示録の次のような説話も実際にこれから起こることと信じている。以下は田中宇氏の解説から引用した。この分野に関する非常にまとまったエッセーなのでぜひお読みいただきたい。

    (1)ローマ帝国によって滅ぼされたユダヤ人の国イスラエルが再建され、世界に散っていたユダヤ人が再び集まってくる。
    (2)イスラエルは強大になり、ユダヤ人が神から授かったと聖書にあるユーフラテス川からナイル川までの「約束の地」を領土として持つようになる。
    (3)現在イスラム教の「岩のドーム」と「アルアクサ・モスク」があるエルサレムの「神殿の丘」に、ユダヤ教の神殿(第三神殿)が建てられる(モスクと岩のドームは破壊される)。
    (4)その間に反キリスト教の勢力が結集し、イスラエルとの最終戦争になる。その際、全世界の王(指導者、軍隊)がイスラエルの「メギドの丘」(ハル・メギド、ヘブライ語で「ハルマゲドン」)に召集される(メギドはイスラエル北部のハイファ近くの地名)。
    (5)最終戦争でイスラエルが滅びそうになったとき、イエス・キリストが再びこの世に現れる。かつてイエスを信じず十字架にかけさせたユダヤ人は、今やイエスを救世主と認めてキリスト教に改宗し、信者にならなかった異教徒は焼き殺される。その後、1000年間の至福の時代が来る。


    アメリカにおける福音派や再洗礼派の人口は7千万人だが、なんと59%のアメリカ人が上のヨハネの黙示録が現実に起こると堅く信じている。

    ならば、当然これらの人達が、ヨハネの黙示録をベースに現実に起こっている事態の意味をかい解釈したとしても不思議はない。以下は田中宇氏からの引用である。

    これらの出来事の流れをふまえた上で、実際に起きた出来事を振り返ると、歴史が聖書の記述の通りに展開していると考えることが可能になる。1948年にイスラエルが建国した時点で(1)が成立し、1967年の第三次中東戦争でイスラエルがヨルダン川西岸、ガザ、シナイ半島を周辺国から奪って占領した時点で(2)が始まっており、昨年のイラク戦争も(2)が進展していることを表すとともに(4)を誘発している。中東和平交渉が座礁した2000年、イスラエル右派のリクード党首だったシャロン(現首相)が「神殿の丘」に強行的に上がり、パレスチナ人の怒りをかってテロを誘発したのは(3)につながる行為で(4)を誘発する意味があった。

    すると、(5)のアルマゲドンは当然起こるべくして起こってもおかしくはないと考えるのも理解できないことはない。このような見方は、アメリカの一般の庶民のみならず、政治家、軍の高官、政府の高官、大学教授など社会に強い影響力を持つ層にも浸透してしまっている。よくヨーロッパのメディアが、アメリカのこのような現実を称して、「ヨーロッパではとうに滅びてしまった16世紀的なキリスト教原理主義がいまだにアメリカでは生き残っている。このような国が世界で最大の軍事力を持つことの危険性をわれわれは認識すべきだ。」といっているが、それもしごく納得がゆく。

    ホーグは、このようなアメリカの現状を踏まえ上のように言ったのである。

    ブッシュとはなにものなのか?

    ではアメリカという大国の政策の決定権を握っているブッシュとは一体なにものなのか?

    彼は2003年6月にパレスチナの新しい代表に選出されたアッバス議長がホワイトハウスを訪問し、「大統領閣下、あなたはなぜイラクの攻撃を決断されたのですか?」との問いに次のように答えたことが、後にBBCなどの大手メディアで報道された。ブッシュは身を乗り出し、アッバスの目を見つめ次のように言った。

    神が私にアルカイダを攻撃するようにいったので私はそのようにした。次に神はサダムを討てと私に命令したのでそのようにした。中東のすべての問題を私は解決する決意だ。もしあなたが助けてくれるなら、私はすぐに行動する。もし助けてくれないのなら、選挙があるのでそちら焦点を絞らなければならない。」

    ブッシュのこのような発言は枚挙にいとまがない。

    ブッシュは41歳でどうも神を見ており、そのお告げを実際に受けたのだと主張しているようなのだ。これは本当なのか?次にこれを詳しくみる。

    続く 




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    もしかしたらイラン戦争前夜?3

    先の記事でドルを基軸通貨とした体制がどのように動くかもみた。今回の記事は、これを踏まえ、現実に起っていることに立ち位置をしっかりと定めた上で、予言の枠組みの妥当性をみてみよう。

    イラク戦争とイラン戦争の真の原因

    予言の内容に取り掛かる前に、まず基本的な疑問を先に押さえておきたい。これはすでに「ロシア政治経済ジャーナル」の優れた論評やその他の分析記事が発表になっているので、すでに既知の読者の方も多いだろうが、この疑問は確認のため取り上げる価値はあると思う。

    その疑問とは、なぜアメリカはイラクを攻撃し、またイランを攻撃しようとしているのかということだ。

    イラクに関していえば、その答えは、サダム・フセインという独裁者からイラクの国民を解放するため、大量破壊兵器を隠し持っているイラクの国際的な脅威を取り除くため、イラクに正常な民主主義を広めるためなどと公式には説明されてきた。

    すでに米上院情報特別委員会の報告書も公式に認めているように、大量破壊兵器は発見されなかったし、サダム・フセインとアルカイダとの関係もいっさい証明されなかった。両者は敵対関係にあり、むしろサダム・フセインは、アルカイダなどのイスラム原理主義組織の影響力の拡大を防ぐ防波堤の役割を果たしていた。

    いまではブッシュ政権の公式説明を信じるものは、サダム・フセインとオサマ・ビンラディンが同一人物であり、9.11の首謀者はみなイラク人であり、日本の首都は香港だと答え、アルマゲドンの後に天からキリストが本当に降臨し、千年王国が実現するとまともに信じている大多数のアメリカ人くらいのものだろう。われわれのような一般の日本人でこれを信じるものはほとんどいないのではないだろうか?

    いっぽう、ブッシュ政権の公式発表のような悪質なプロパガンダは問題外としても、アメリカがイラクを攻撃した理由を、それを石油利権などの直接的な利益に求めてもあまり説得的とはいえないように思う。

    確かにアメリカの石油・軍事産業や、ハリバートン社やベクテル社などのゼネコンにとってはイラク関連の政府受注は巨大な利益をもたらしている。

    だがしかし、こうした一部産業の利益のみによって、イラク侵略のような、その利益に対する見返りがあまりに少ない愚行が実行されたとは考えにくい。ウォーラスティンが賢明にも予見したように、この侵略戦争以降アメリカの覇権と威信は地に落ちている。道理の通らないこれだけの侵略戦争を実行する意志は、このような個別の産業の意志だけでは説明できない。そこには国家の存亡にかかわるとの判断が働いた可能性がある。

    通貨戦争としてのイラク戦争

    そうなのだ。その国家の存亡にかかわる判断とは、ヤク中国家のアメリカがもはや抜け出せなくなってしまったドルの基軸通貨体制が、崩壊するかもしれないという危機意識だったとの観測が強い。2000年3月、フセインはそれとは知らずその引き金を引いてしまったかもしれない。

    モスクワ原油取引所

    だが、原油の決済代金を、ドルではなく異なる通貨にする動きは、イラク戦争後も止りはしなかった。むしろ、アメリカの覇権と威信の低下からこの動きは加速することになった。

    後に歴史を振り返ると、2006年、6月9日は歴史的な記念日として記憶されることになるのではないかといわれている。「ロシア政治経済ジャーナル」でも詳しく解説されているが、この日、ロシアはモスクワ原油取引所で取引されるロシア産原油の決済手段をルーブルとした。つまり、ロシアをエネルギー大国にすることがプーチンの国家戦略だが、ロシアから原油を買いたければルーブルを持って来いということである。

    これ以降、一時は融和ムードだったアメリカとロシアの関係は急速に悪化し、いまでは、ブッシュ政権が東欧に、明らかにロシアをターゲットにしたと思われる中距離ミサイルを配備する計画を発表するほど両国の関係は悪化している。米ソの冷戦の再来がささやかれている。

    ドル基軸通貨態勢は徐々に地盤沈下していることはまちがいない。

    イラン戦争の公式説明

    ではイランの場合はどうなのか?ブッシュ政権はイランのが核兵器の開発を進めていることを口実にイランの攻撃を行おうとしている。イランのようなテロ支援国家が核兵器を持つことは世界にとて大きな脅威だといことだ。

    だがこれは、イラク侵略の口実にまったく根拠がなかったと同様、ほぼ完全なデマだといってもよい。

    イランが核兵器の原料となるウランの濃縮を行っていることは事実である。これは原子力発電所を持つ多くの国が行っていることである。

    ではそこで作られるウランがすぐに核兵器へと転用可能かといえばまったくそうではない。原子力発電所で使用されるウランに必要な濃縮率は3.5%だとされる。

    それに対して核兵器の製造に必要となる濃縮率は96%である。両者の間には大きな開きがある。原子力用の核燃料を核兵器の製造にそのまま転用することは絶対に不可能なのだ。

    昨年の4月、イランは原子力発電所用のウランの濃縮に初めて成功した。それ以来、多くの遠心分離機を使いウランの濃縮を加速させている。だがそれでも、核兵器の製造に必要な水準の濃縮技術を手にいれ、さらに十分な量の燃料を確保するためには、あと10年はかかるとみられていた。最近、開発が思った以上に加速しているのが発見されたが、それでも5年はかかると見込まれている。核兵器を製造にまでの道程は遠い。

    さらに、千歩譲ってイランが核兵器を持ったとしよう。それがどうして脅威になるのかという議論もある。

    中東最大の軍事大国はイスラエルである。(※ちなみにイランは中東ではないので注意)イスラエルはすでに50年代半ばから核兵器を保有していることは公然の秘密になっており、いまでは200発から400発前後の核弾頭と、その運搬手段であるミサイルを保有しているとされている。このようなイスラエルの存在は、中東も含めた中央アジア最大の脅威だ。むしろイランが核武装することで、核の抑止力が働き、米ソ冷戦期のような安定した状態になるのでむしろよいだろうという意見さえもある。

    つまり、イランが核を保有した場合、実際に核攻撃するとすぐに相手から核で報復されるので、イスラエルもイランもともに自滅してしまう。この危険があるため、両国とも実際には核を使用できない状態におかれる。それゆえ、むしろ反対に両国は、核戦争を未然に防ぐ必要から、例えばイランが影響力のあるハマスやヒズボラなどの原理主義組織に圧力を加えるというように、危機の温床となる組織を管理する方向で互いに調整的に協力することもできる。この結果、まさに冷戦期の米ソのような安定した敵対関係が形成されるだろうというのだ。もし本当にそのようなことが起こり得るのなら、イランの核武装はむしろ歓迎すべき事態だ。

    また、これとは反対に、パキスタンに拠点を置く核兵器の闇市場で核兵器は簡単に手に入るので、イランはすでに核武装をしているだろうとの観測もある。

    だとするなら、アメリカがイランを攻撃することは大変な報復を招く可能性がある。イランが報復に核を用いる可能性は否定できない。その結果は想像を絶する被害をアメリカにもたらすことだろう。

    そして最後に、アメリカやイスラエルは、一方では核拡散防止条約への加盟を拒絶しているパキスタンやインドの核武装を容認しながら、他方ではIAEA(国連原子力委員会)の核査察を受け入れ、これが原子力の平和利用であることを再三再四強調しているイランをなぜ敵対視するのかというシンプルな疑問もある。むしろイランを敵対視することのほうが、イランに脅威を抱かせ、結果的に核兵器の開発へと向かわせるだろうとの意見だ。

    このように、どのような方向からみても、イラクのときと同様イラン攻撃にな正当性は主張できない。ブッシュ政権の公式説明を真に受ける人間は、先程の多くのアメリカ人以外、ほとんどいないだろう。

    通貨戦争としての可能性

    ではイランはイラク同様基軸通貨としてのドルに揺さぶりをかけようとしているのだろうか?下の記事をみてほしい。

    「石油大国のイランが石油取引所の国内開設を目指している。取引の通貨がユーロになるとの情報が流れ、オイルダラーに依存する米国の「ドル支配体制」への挑戦ではないかと観測を呼んでいる。」(毎日新聞06年4月17日)

    そう、昨年の4月17日にイランもユーロによる決済を求めるテヘラン原油取引所を開設する意向を示したのだ。昨年の暮れになるとこの動きはさらに加速し、「日量238万バレルとなっているイランの原油輸出による収入は現在、約57%がユーロ建てとなっている」ところまで進んだ。これにはすでに、「ほぼ全ての欧州諸国および一部アジア諸国が、米ドル以外の通貨での支払いに合意している」という。

    イラン攻撃が行われるとすれば、それはやはりドル基軸通貨体制の防衛というのが真の理由である。その可能性は高い。

    覚悟しなければならない膨大な犠牲と損失

    しかし、アメリカはその目的を本当に果たせるのだろうか?

    イランは、1990年の湾岸戦争以来、国連による禁輸処置で経済は疲弊し、IAEAによる核査察で大量破壊兵器が破壊し尽くされ、なおかつ飛行禁止区域が国土の3分の2に及んでいた弱小国家イラクとは根本的に異なる。1988年のイランーイラク戦争終結以来、イランは大規模な戦争には参加してない。約54万の兵力をそのまま温存したこの地域の軍事大国である。

    イラン攻撃があった場合、イランはまずペルシア湾から産出する石油の重要な航路となっているホルムズ海峡を封鎖し、ここに展開する米海軍の艦艇を自爆攻撃のターゲットにするだろうといわれている。

    また、最初にアメリカは、ナタンズなど数ヶ所に分散している地下核施設をピンポイントで破壊する計画だろう。攻撃は、イスラエルおよびイラク駐留米軍によって行われるだろうが、これはイラン側からの即座の報復を招き、シリアのような同盟国や、昨夏イスラエルを撃退したレバノンのヒズボラ、それにパレスチナのハマスなどのイスラム原理主義組織の一斉蜂起となり、イスラエルおよび米軍は集中的に攻撃される。そのようにしながら、戦争は周辺地域に一気に広まってゆくだろう。

    他方、このようなあまりにも犠牲の多い戦争にたとえアメリカが勝利したとしても、アメリカが基軸通貨としてのドルを維持できる保証はまずないだろうとの観測もされている。イラク戦争の失敗が逆にドル離れを加速させ、モスクワ原油取引所でルーブル建ての原油取引が行われたり、イランのテヘラン取引所でユーロが使われているように、泥沼化が予想されるイラン戦争ではアメリカの威信はさらに一気に低下する。そしてその戦費調達の困難性から赤字は急拡大してドルの信用が失墜し、ドルの基軸通貨体制は本当に終焉してしまうことも可能性としてはある。

    イラン戦争の泥沼化→アメリカの戦費調達の必要から財政赤字が急拡大する→ドル不安から各国のドル売りが始まる→極端なドル安→基軸通貨としてのドルの放棄

    実際にこのようになるかどうかは分からないが、少なくともその可能性があることを考えると、イラン攻撃はあまりにマイナス面が大きく、メリットはほとんどないといわざるを得ない、という意見も強い。

    ジョン・ホーグ

    ここでやっとジョン・ホーグの予言を解説するだけの準備が整った。やはり立ち位置は現実の世界の中にしっかり確保してから予言をみたほうがよいのである。

    Coast to Cast AM」や「Rense.com」、さらに彼が毎年発行しているその年の予言「2007 Predictions」や最近出した電子ブックの中でホーグは次のように語っている。

    「私はどう論理的に道筋を立てて考えても、この戦争には何の合理性も見出せなかった。アメリカやイスラエルがこれほど理屈に合わない戦争をするとはどうしても思えないんだ。だが、私の予言からみるとかならず戦争は起こる。アメリカのブッシュ、イランのアフマディネジャド、イスラエルのオルメルトなど、意思決定の中枢にいる人物や彼らの支持者達に世界はどう見えているか、彼らの内面を支配している集合無意識からみるなら、この戦争はそれがどんなに狂気に満ちたものであってもかならず起こる!なぜなら彼らは、われわれと同じような合理的な世界は見ていないからだ。彼らは原理主義者なのだ。」

    そして2006年の12月に配信された「2007 Predictions」や「War with Iran」には以下のように開戦時期を特定していた。

    「もっとも早い時期で2007年、3月。次に6月。そして9月の末。ないしは2008年全半まで」

    前の記事で以下のように書いた。

    「1967年の第三次中東戦争でイスラエルが不法に占拠しているゴラン高原を今年8月までにシリアに返還しない場合、シリアはイスラエルを攻撃する用意があるとシリア政府高官が明言した。シリアは、昨年勃発したイスラエルによるレバノン攻撃に、イスラム原理主義組織、ヒズボラが効果的に応戦し、結果的にイスラエル軍を撃退したことが、ゴラン高原の返還を求めてイスラエルと平和裏に交渉するよりも、軍事行動に出たほうが目的を実現できると考えた理由だそうだ。この政府高官によれば、攻撃は8月か9月には行われるだろうとのことである。

    9月に何があるのか?次に、ホーグのいう意思決定の中枢にいる人物の見ている世界と、その集合無意識の具体的なありようをみてみることにする。

    続く



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    もしかしたらイラク戦争開戦前夜?2

    早ければこの8月にもシリアとイスラエルとの間で戦争が勃発する可能性があるとの情報だが、もしこのような事態が本当に起るとすると、記事でも指摘されている通り、戦乱が中東全域に拡大する可能性も出て来る。シリアとイランは、いまはシーア派主導のイラクを加えた集団安全保障条約の締結を目指していることもあり、そうなると一方の国が戦争状態になると戦火は一気に広まる恐れもある。このため、この戦争はそのままイラン戦争へと拡大してしまう可能性も決して否定できない。

    ところで、これから何度も取り上げることになるアメリカのノストラダムス研究者、ジョン・ホーグは、かなり前からイラン戦争の勃発をはっきりと予言していた。「中東で勃発する戦争は今後25年にわたって継続し、その過程で世界全体を第三次大戦に巻き込んで行くだろう。」というものだ。

    後の記事で詳しく紹介するつもりだが、「Coast to Coast AM」や「Rense.com」など、予言系の話題を扱う多くのラジオやテレビでもジョン・ホーグは別格に扱われている。これまでに彼は7冊の本を書いているが、それらは世界17カ国で翻訳され、合計で100万部を越えるベストセラーになっている。どうもアメリカでノストラダムスといえばジョン・ホーグを連想させるほどよく知られているようだ。これはあとで詳しく書く。

    米国経済破綻の可能性

    話題が前後して申し訳ないが、前々回の記事の続きを書く。米国経済および世界経済が今後どのようになる可能性があるのか把握することは、イラン戦争の可能性を占う上でも非常に重要だからだ。

    二つの記事

    さて、先月ワシントンポスト紙に、ベテラン経済コラムニストが書いた二つの経済記事が掲載された。「The End Of Cheap Credit?」」と「The Takeover Boom, About to Go Bust」」だ。それ以降、これとほぼ同様な内容の記事はさまざまなメディアで取り上げられるようになった。

    これらの記事の内容を要約すると以下のようになる。ちょっと長いが我慢していただきたい。

    「最近、米国債の価格が低下したため長期金利が上がり、これと連動して市場金利も上昇する可能性が出てきた。これまで米国経済の好調は非常に低い金利によって維持されてきたが、金利の上昇でこれが終焉する可能性もある。

    これまでは、ヘッジファンドによる企業買収も低金利の融資を活用して行われてきた。金利の上昇でこれも終焉する可能性もある。これは多くのヘッジファンドの倒産へとつながるだろう。

    金利が低いうちはある程度リスクのある企業でも買収のターゲットになることができた。たとえ買収した企業が低い収益しかもたさなくても、調達する買収資金が安いため(金利が低いため)、十分に利益になったのである。だが金利が高くなるとそうは行かなくなる。資金調達の費用が高いため、それなりの収益が期待できない企業は買収の標的にはならない。そのような企業は、そのまま資金繰りが逼迫して倒産するしかなくなくなる。これは多くの倒産を招くだろう。

    さらに、金利の上昇が直撃するのはヘッジファンドだけではない。好調な米国経済の一端を担ってきたのは、低い金利によってクレジットカードで限度額いっぱいまでローンをしてとことん使う、一般消費者の行動だ。こうした消費者は、金利が低い時はなんとか毎月の返済分をやり繰りできているが、ぎりぎりでやっているため、すこしでも金利が上がるとすぐに返済が滞り自己破産する。これが続くと、多くのクレジット会社の経営が逼迫し連鎖的に倒産する可能性もある。これによってアメリカの国内消費は冷え込み不況に突入する。」


    要するに、長期金利の上昇によって下記の二つの流れが起き、それが不況の原因になるということだ。

    1)
    長期金利の上昇→企業買収のための資金調達コストの上昇→リスクのある企業の買収停止→ヘッジファンドや企業の倒産→不況


    2)
    長期金利の上昇→ローンの支払い不能に陥る消費者→自己破産の増加→国内消費の冷え込み→企業の倒産→不況


    これとほぼ同一の内容は、田中宇氏の「国際ニュース解説」の「アメリカ金利上昇の悪夢」にも詳しく解説されているので、ぜひそちらを参照していただきたい。

    しかし、経済の話はチンプンカンプンなのは筆者だけではないだろう。長期金利の上昇のといってもなかなかピンとくるものではない。

    一方、イラン戦争の可能性とそれに関する予言を理解するためには、なんとしても経済システムの動きを押さえておきたいのも事実だ。ごく簡単にではあるが、ここではシステムとしての世界経済のしくみを押さえ、それを踏まえ予言の解析に進んでみることにする。

    ドルを基軸通貨としたシステム

    戦後の世界経済はドルを基軸通貨としたアメリカ中心のシステムだ。ドルが基軸通貨であるということは、全世界の商品やサービスの流通がドルを媒介にして行われることを意味する。中国と日本が貿易する場合でも、そこで使われる支払い通貨はドルである。ドル以外の通貨は国際的な決済の手段としては流通し得ない。これがドルの基軸通貨制だ。

    ドルが基軸通貨になることは、アメリカに莫大な富を必然的にもたらす。

    一方、アメリカは自由貿易体制を取っている。自由貿易体制とは、1)関税を低く押さえて海外企業に国内市場を開放し、2)自由競争の原理に基づいて自国と海外企業を分け隔てなく受け入れるシステムだ。農業など一部の保護を受ける分野を除いて、国内海外問わず全産業に同一の自由競争の原則が適用される。どの国もこれにより、世界最大の巨大市場であるアメリカを第一の輸出相手国として発展する構造ができあがった。事実、中国の最大の輸出相手国はアメリカであり、いわばアメリカの国内需要が中国の急速な発展を支えているといっても過言ではない。

    他方、アメリカに輸出する側の国々は、輸出した商品やサービスの代金をドルで受け取る。基軸通貨がドルなのだからこれは当然だ。

    だが、受け取ったドルを国内で使用するためには、それを外国為替市場で自国通貨に交換しなければならない。日本であればドルを円に交換しなければ、日本国内では使えない。

    だが、通貨の価値は外国為替市場における通貨に対する需要と供給で決まる。そのため、ドルを自国通貨と交換すると(つまりドルを売って自国通貨を買うと)ドルの価値は下がるが、反対に自国通貨の価値は上がる。日本でいえば円高状態である。

    その水準にもよるが、自国通貨の価値が高い円高のような状態が続くことは、輸出にとって非常に強いブレーキとしてはたらく。交換レートが仮に1ドルー100円のときに海外に輸出してそれなりの利益を得ていた企業は、レートが1ドルー50円の円高になると、同じ製品を海外で1ドルで売ってももらえるのは50円なので、利益は全部吹っ飛んでしまうのだ。このような為替リスクはどの通貨にも存在する。

    したがって、アメリカを主な輸出先としているどの国も、受け取ったドルをおいそれとは自国通貨に交換することはできないのだ。

    ではどうするのか?

    アメリカへのドルの還流

    答えは一つしかない。ドルは自国通貨と交換しないでそのままアメリカにドルのまま戻してやるしかない。ではどうやって戻すのか?ドル建ての投資というかたちだ。アメリカを主要な貿易相手国としているどの国も、支払われたドルのかなりの割合をドル建て投資に回す。これの最大の投資商品はアメリカ財務省証券、つまり米国債だ。毎年莫大な額の米国債は中国、日本、韓国、EUなどによって購入されている。米国債の実に40%は米国外からの購入だ。

    一方アメリカ政府は、いくら多くの国々が自国通貨への交換が難しくドル建て投資をせざるを得ない状況であったとしても、投資対象である米国債などの債権や証券に海外からの資金を引き付けておくためには、これらの債券や証券の利子率を絶えず他の国よりも高めに設定しておかねばならない。これが条件となる。

    シャブ中国家アメリカ

    こうした条件が満たされると、毎年莫大なドルが労を要せずアメリカに還流してくる。

    自国通貨が基軸通貨ではない普通の国がドルを得るためには、1)国際的な競争力がある国内産業を育て、2)この産業の製品やサービスの輸出を通して獲得するしかない。そのような国際競争力のある産業を育成するためには、国をあげた血のにじむような努力が必要となる。

    だが、自国通貨が基軸通貨となっているアメリカは例外である。上の条件を維持していさえすれば、国内産業が国際競争力を失おうと、何があろうと口さえ開けてぼーっとつったっていても、ドルはどんどん入ってくる。

    国内に還流したドルは、さまざまな方法で市場に流れ、アメリカ国内はいわばいつでもドル浸けのような状態にある。このため国内の市場の貸し出し金利は非常に低い。

    金利が低いので、前述のように、限度額いっぱいまでクレジットカードを使って消費しまくる消費者や、超低利融資を利用した企業買収ブーム、低金利の住宅ローンを使った投機目当ての住宅購入などが花盛りとなる。

    すでにアメリカ経済全体が、還流してくるドルに完全依存の状態だ。これは薬に溺れた中毒者のような状態だといっても過言ではないのかもしれない。

    この流れを要約すると以下のようになる。

    基軸通貨としてのドル→ドルによる輸入代金の支払い→自国通貨の高騰を嫌がる各国→ドル建て債券の購入によるドルの還流→アメリカの低い貸し出し金利→旺盛な国内消費→好景気→輸入の増加

    還流するドルの大きさ

    ただ実際は、世界経済の景気変動などで、還流してくるドルの大きさは毎年変動する。

    この10年前後、以下の三つの要因で、世界はいわば金あまりの状態が続いており、アメリカに還流するドルも非常に大きい。

    1)石油などのエネルギーの高価格化により、ロシア、サウジアラビアなどのエネルギー産出国が潤い、莫大なドルを還流するさせている

    2)中国やインドなどの新興工業国の急速な発展

    3)エンキャリートレードの存在


    1)と2)はこれまでの説明から理解していただけると思うが、3)は(特にチンプンカンプンな筆者にとっても)説明が必要かもしれない。

    1997年以来、日本政府はゼロ金利政策を続けている。当然これは、日本の景気が悪かったことが原因だが、アメリカに資金を還流させるための処置としての色合いも強い。

    日本の金利がゼロの場合、投資家は日本でコストの安い資金を調達し、それをアメリカで高い利回りの投資で運用すると、少ない自己資金でも相当な利益を得ることができる。

    1997年のアジア経済危機以降、世界経済は急速に拡大したが、その成長を支えた一つの大きな要因はこのエンキャリートレードの存在だった。いまでもそうである。海外のメディアはこれを「フリーマネー」とよぶ。

    このシステムのアキレス腱

    ドルを基軸通貨とするこのシステムは最強のシステムのように見える。金利の管理さえしっかり行っていれば、支払ったドルは自動的にアメリカに還流するように見える。アキレス腱となるような弱みは一見ないかのように思われる。

    だが、システムの弱みは意外なところに存在する。それは、アメリカが抱える巨額の財政赤字と貿易赤字だ。

    各国が自国通貨に交換できず、ドルが還流してくるといっても、しょせんはこれは全部借金だ。米国債も償還期限がくれば利子をつけて返さねばならない。その他の債券もみんなそうだ。

    アメリカの双子の赤字は、還流するドルによって絶えず補填される。だが、赤字があまりに巨額になれば、各国はアメリカの借金の返済能力に疑問をもつようになるだろう。還流するドルの大きさ以上に赤字が大きければなおさらだ。

    いまのアメリカは、ブッシュ政権のもとで、イラク戦争の失敗やハリケーンカトリーナなどによって財政赤字はどんどん拡大し、史上最高の財政赤字を記録している。

    この状態がどんどん進むと各国は、アメリカが返済不能におちいる前に自国の抱えているドル建て債券をできるだけ早く処分しようとし、また手持ちのドルを売ってユーロなどのより安定した通貨と交換しようとするだろう。この結果、ドル建て債券やドルは売られるので、深刻なドル安となる。

    ただ実際は、よほどのことがない限り、極端なドル安にはならない。ドルの価値が暴落すると、相対的に自国通貨の価値は暴騰する。そのため、対アメリカ輸出は激減せざるを得ない。その結果、アメリカを主要な輸出先としている国々の景気は一気に冷え込まざるを得ない。これは何としても避けたい。

    なので、ドルの将来的な価値に不安があっても、各国は少しづつドルやドル建て債券を売りながら、ドルの価値が急激に低下しないように調整するのが現実の対応だ。

    米国債の価格と利子率

    だがだからといって危機がないわけではないことを警告したのが、最初に述べたワシントンポスト紙の記事だ。

    各国が購入している米国債の価格は、債券市場における需要と供給で決定される。

    他方、米国債には償還時に得られる利子が明記されている。それは各国の国債よりも高めに設定されているのが普通だ。ここが重要なポイントだが、この利子率は長期利子率といい、国債の価格によって変動する。

    例えば、1年後にアメリカ政府から105万円がもらえる国債が95万円で買えるとする。とすると、95万円で1年後に105万円になるので、利回り(金利)は10.5%となる。

    その後国債の値段が上がって、1年後に国から105万円がもらえる国債が100万円で買えるとする。とすると100万円で1年後に105万円になるので、利回りは5%になる。

    このように、国債の債権市場での価格が上昇すると長期利子率は下がり、その反対に国債の価格が下がると利子率は上昇するという関係にある。

    ワシントンポスト紙の記事の意味

    ところで、いまのアメリカの好景気は低い貸出金利に依存していることはすでに書いた。旺盛な消費需要も企業買収ブームも、そして住宅建設ブームも貸出金利が低いことによる。

    だが一方、アメリカの巨額の赤字は年々膨らむ一方で削減される可能性はほとんどない。アメリカ政府が借金の返済に困ることも可能性としてはあるだろう。米国債はさほど安全ではないかもしれないのだ。

    そこでつい最近、米国債は大きく売られ実際に価格が下がったのである。上に見たように、国債価格の低下は長期金利の上昇をすぐにもたらす。このため、低い貸出金利に依存したいまのアメリカの好景気は終焉し、最終的には破綻するだろうと予見したのが先のワシントンポスト紙の記事だったのだ。

    先の「Web Botの予言」の「経済的困難の時期が近いうちにやってくる。ドルは大きく下げるだろう。」との予言ともシンクロしていることはいうまでもない。

    1)
    長期金利の上昇→企業買収のための資金調達コストの上昇→リスクのある企業の買収停止→ヘッジファンドや企業の倒産→不況

    2)
    長期金利の上昇→ローンの支払い不能に陥る消費者→自己破産の増加→国内消費の冷え込み→企業の倒産→不況


    という具合になる可能性もあるというのだ。

    本当に破綻するのか?

    だが、本当に破綻するかどうかは見解を異にする多くのエコノミストがいる。エコノミストの中でも、いままで一度も予想を外したことはないのではないかと思われるのは、あのミラーマンこと植草一秀氏だ。ここまで鋭いエコニミストも珍しいのではないだろうか。

    (※この人に関してはいろいろ意見もあるだろうが、筆者はどうみても痴漢行為はやってないように思う。植草氏は、2003年のりそな銀行国有化と公的資金投入に基づく小泉政権内部のインサイダー取引疑惑を暴露する本を出版しようとしており、これにより国策的に政権から抹殺されそうになったと考えたほうが合点が行く。この本は7月末にやっと出版されることになった。電車内の痴漢という行為で、家宅捜索が行われてコンピュータが没収され、さらに保釈請求が棄却されるというのも不自然だ。ベンジャミン・フルフォード氏も応援している。)

    植草氏は次のようにいう。

    「米国経済のファンダメンタルズは全体として良好である。経済活動が堅調で早期金利引下げ期待が後退し、長期金利上昇懸念は残存しているが、インフレは抑制されており、金融市場は落ち着きを取り戻している。(中略)原油価格、長期金利動向を注視する必要があるが、大きな混乱が生じるリスクは限定的と思われる。」

    危険な要因は残しているものの、基本的にはアメリカ経済は堅調に推移するだろうということだ。

    デビット・ショーン・モートンの予言や「Web botの予言」、またワシントンポスト紙のようになるのだろうか?それとも植草氏がいうように何も起こらないのだろうか?

    だが、実はそれはたいした問題ではないのかも知れないのだ。真の問題はまったく別なところにある。

    イラン戦争?

    ここまで長く経済のシステムを解説してきたのは、これから書くイラン戦争の予言とその可能性を理解する上でどうしても必要だったからだ。

    先のジョン・ホーグは「2007年9月か2008年の3月くらいまで」にイラン戦争は確実に起こると見てよいと明言している。

    次にこれを詳しく見る。 




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    もしかしたらイラン戦争前夜?(番外編)

    緊急性の高そうなニュース

    これから書く予定の記事に直接関係する内容で、緊急性が高いと思われるニュースが掲載されたので先に紹介する。イラン戦争の可能性をも示唆する内容だ。

    このブログでも何度か紹介したジェローム・コーシーが寄稿している保守系のネット新聞「World News Daily(WND)」はイスラエル特派員のスクープとして以下の記事を掲載した。

    「'Mideast war this summer'(この夏、中東戦争勃発)」

    大意要約:
    1967年の第三次中東戦争でイスラエルが不法に占拠しているゴラン高原を今年8月までにシリアに返還しない場合、シリアはイスラエルを攻撃する用意があるとシリア政府高官が明言した。シリアは、昨年勃発したイスラエルによるレバノン攻撃に、イスラム原理主義組織、ヒズボラが効果的に応戦し、結果的にイスラエル軍を撃退したことが、ゴラン高原の返還を求めてイスラエルと平和裏に交渉するよりも、軍事行動に出たほうが目的を実現できると考えた理由だそうだ。この政府高官によれば、攻撃は8月か9月には行われるだろうとのことである。

    また、イスラエルの情報機関によると、シリア軍はロシアや中国から供与された高性能ロケットをすでに配備し終わり、イスラエルへの攻撃準備体制にすでに入っているとのことであった。

    さらにシリアはゴラン高原の武力による奪還を目的にした「ゴラン高原解放委員会」なる攻撃組織を立ち上げ、イスラエルに対するヒズボラ型のゲリラ攻撃を行う計画だとのこと。この組織はヒズボラをモデルにしているイスラム原理主義組織だ。

    攻撃は、シリア側からゴラン高原のイスラエル入植地に対して行われる予定だ。

    一方、イスラエル当局は、もし攻撃が行われる可能性が高いと判断した場合は躊躇なく専制攻撃するとのことだ。

    さらに、これと呼応して、レバノンのヒズボラやパレスチナのハマズなどの原理主義組織がいっせいにイスラエル攻撃に出る可能性も否定できない。

    さらにイスラエル当局によると、アメリカならびにイスラエルがイラン攻撃に出た場合、シリアはイスラエル北部でより大きな戦争に巻き込まれることになるだろうとの見解をしめした。

    要約終了

    先のサラ・ホフマンの幻視を予見させるような内容でもある。

    私は中東をみており、リビアから発射されたミサイルがイスラエルに命中し大きなきのこ雲が発生するのが見えます。このミサイルは実際にはイランのもので、リビアに隠しそこから発射したのです。それが核爆弾であることはよく分かりました。その直後、すぐにいろんな国からミサイルが発射され、世界中に拡散してゆくのが見えました。また多くの核爆弾はミサイルのみならず、地上に仕掛けられた爆弾でもあったようです。未来に核戦争が起こり、それはこのようにして発生するのだということを知りました。

    続く 

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    もしかしたらイラン戦争前夜?1

    以前の記事に「アメリカ経済がすぐに破綻する予兆はいまのところない」と書いた。したがって、「夏から秋にかけてのアメリカ主要都市のデモや騒乱(パラガニ、照さん)」や「ドルの崩壊をきっかけとするAMEROの樹立(ショーン・デビット・モートン)」など、経済破綻をきっかけとして情勢のバランスが崩壊するようなことはすぐにはないだろうとも書いた。

    だが、6月の末ころからその情勢に大きな変化がでてきた。ことと次第によっては、予言されているシナリオに向けて情勢が大きく変化することも考えられるのだ。

    Web Botの予言

    ところで、つい最近全米最大の深夜番組である「Coast to Coast AM」で、Web Botの予言というものが紹介された。「Web Bot」とは、インターネットのディスカッションサイトに目立たない形でしのばせてあるデータ収集用のソフトウェアのことである。このソフトは、特にネットで交わされた会話の単語に注目し、それを収集するように設計されているということだ。

    どの収集された単語データも、意味と同時にそれに込められた感情価を持っているという。意味と感情価はかならずしも一致しない。例えば、「離婚した妻が所有権を主張して車に乗って行ってしまった」という文と、「離婚した妻に車を盗まれた」という文はもしかしたら同じ事態を表しているかもしれないが、「乗って行ってしまう」と「盗む」ではその語に込められた感情の値がまったく異なるという。前者は、話者が状況を冷静に把握し感情価は小さいが、これに比べ後者は、予期しない突然の事態の発言であることを予想させ感情価も非常に高い。

    さまざまなディスカッションサイトで収集したキーワードの感情価を測定し、それを特別に開発した言語で処理して数値化し、その増減を明らかにするのがWeb Botプロジェクトだ。

    ではこの測定によって何が分かるかというと、あるレベルを越えた感情価を持つ単語があった場合、その単語に関係した出来事が将来かならずといってよいほど起るのだそうだ。たとえばスマトラ大津波の前には、「インドネシア、大量の水、破壊、多くの死者、大災害」などの言葉が感情価が高く津波が来ることを予想させた。

    プロジェクトの代表者であるクリフジョージ・ウレは、相場の予想を目的に行っているといってはいるが、米軍のかかわりがあることを示唆している。だが詳細はいっさい明らかにされていない。

    ところでなぜこのような予想が可能になるのかというと、彼らの説明では、どの国にも、本人が自覚しているかいないかにかわらず、サイキックな能力を持つ人々がかならず一定数存在してる。そのため、そのような人々はネット上のディスカッションサイトにもかならず一定数存在している。彼らは、大きな事件の発生を直観的に予知した時、それとは気づかずに、事件とかかわりのあるキーワードに高い感情価で反応する。するとその感情的な反応は、他の参加者の感情をやはり惹起することになり、そのキーワードの感情価がさらに高まることになるのだろうという。

    これからの予言

    Web Bot Projectは、いままでこの手法で9.11、2002年の炭疽菌ばらまき事件、スマトラ大津波、ロンドンのテロなど多くの事件や災害を的中させてきた。そしてこれから以下のことが起るだろうという。

    1)世界のさまざまな地域で洪水が続き、それが全世界的な大洪水をもたらすだろう。最大で7百万人が大型のハリケーンなどにより避難をよぎなくされるだろう。これは秋分の日の2007年9月23日周辺に起る。

    2)2008年の最初の三カ月、鳥インフルエンザやその他の感染症が活性化し、世界的に広まるだろう。

    3)2007年秋、菌類が穀物から人間の健康まで幅広い分野で問題をおこすだろう。

    4)経済的困難の時期が近いうちにやってくる。ドルは大きく下げるだろう。

    5)2007年の9月から12月の期間、それぞれ数日おきに大きな地震が三つカリフォルニアを襲うだろう。その一つによって有名人の結婚式は取りやめになるだろう。

    6)次の5年間、溶け出しているグリーンランドの氷の影響で海面が大きく上昇し、世界中の沿岸部の地域に洪水をもたらすだろう。


    ここで注目してほしいのは4)だ。ショーン・デビット・モートンのいっているような経済破綻が近いうちに来る可能性を示唆している。

    これは現実となるのだろうか?実はその現実性を示す情報は意外なところから出た。


    先月の話になるが、ワシントンポスト紙の経済コラム欄に「The End Of Cheap Credit?」と「The Takeover Boom, About to Go Bust」の二つの記事が出た。それぞれ日本語では「安い信用の終わり?」「企業買収ブームの終焉」だ。記事の書き手のスティーブ・パールスタインとロバーツ・サムエルソンは両方ともワシントンポスト紙を代表するベテラン経済コラムニストである。この記事は日刊ベリタなどでも若干紹介されているので読んだ方もいるかもしれない。

    何と両記事とも近いうちのアメリカ経済の破綻の可能性を示唆しているのだ。次にそれをみる。

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    サラ・ホフマンの幻視全訳

    ジョン・ホ-グによるイラン戦争の可能性と予言を書くつもりだったが、今回は予定を変更してサラ・ホフマンの幻視の全訳を掲載する。ホフマンの幻視は、すでに掲載した内容に加え、小惑星の衝突など興味深い内容があるため掲載をすることにした。すでに掲載した分と重なる箇所があるがご容赦いただきたい。

    幻視の内容は9.11の世界貿易センタービルの崩壊などを的中させているようだが、この幻視が28年前の1979年に本当に行われたとの確証はいまのところない。9.11以後の偽作である疑念も十分にある。

    一方、その内容がタイターの記述と近似していることも事実だ。これが比較的に近い未来に起こることを実際に予見しているとも読める。

    それぞれ読者の判断でお読みいただければ幸いである。


    アメリカ合衆国終焉の幻視

    (編集者の注記:私はモルモン教徒が受けたお告げは掲載しない。この女性は神から警告があったとしてその内容をセミナーで公表している。神は生き残ったものを救う。ワールドトレードタワーの崩壊から神の裁きは始まるようだ。)

    1979年にサラ・ホフマンは自殺を試みたが、神が現れ、果たすべき役割があるので体に戻るように命じられた。だが体に戻る前「世界最後の日」がどのようなものであるのか神が見せてくれた。

    -----以下がホフマンの幻視の内容-----

    地球のパノラマが出てきて、あたかも私が宇宙にいて地球に向っているかのようにどんどん地球が接近してきました。

    私は、魂の美しいパラダイスのような世界にとどまりたいという気持ちと、肉体に戻り自分の人生を変えなくてはならないという気持ちの間で揺れ動いていたので、地上のひどい人生に私を戻らせるために見せてくれているのだと知っていました。これは綱引きのようなもので、これから見ることは、もし私が肉体に戻ったらどんな経験をしなければならなくなるのか、私が理解するのを助けるための幻視です。

    それは早送りのビデオテープを見ているかのように、すべての光景がはっきりと見え何が起こっているのかすぐに分かりました。世界がズームすると、全世界が見えそしていろんな国が見えて来ました。

    私は世界の国々についてはよく知らないのですが、地上をみているとそこがどこの国なのか直感的に分かりました。私は中東をみており、リビアから発射されたミサイルがイスラエルに命中し大きなきのこ雲が発生するのが見えます。このミサイルは実際にはイランのもので、リビアに隠しそこから発射したのです。それが核爆弾であることはよく分かりました。その直後、すぐにいろんな国からミサイルが発射され、世界中に拡散してゆくのが見えました。また多くの核爆弾はミサイルのみならず、地上に仕掛けられた爆弾でもあったようです。未来に核戦争が起こり、それはこのようにして発生するのだということを知りました。

    そしたら私の目は中東からアメリカに移りました。私は、先ほど見た核戦争の引き金となる事件をいまから見ることになるのだと理解しました。

    私は北アメリカを下に見ながら、東海岸に焦点を当て、次にニューヨークを見ました。私はニューヨークの高層ビルと多くの人々を見ました。そしたら、ある高層ビルがものすごい煙や瓦礫、そして塵を巻き上げながら地上に倒壊してゆくのが見えました。(これは世界貿易タワーなの?)そしたら今度は、小さな女の子の手を引き倒壊するビルから走って逃げ出す母親の姿が見えました。この人は、肩まで伸びた内側にちょっとカールした長い髪でした。ベージュ色のビジネススーツに身を包み、ちょっと黒ずんだ色のヒールのある靴を履いていました。めがねはかけていません。女の子は6-7歳で茶色の髪をしてあごまでたらした内巻きのヘアスタイルでした。最初は一緒に走っていたのですが、ものすごい煙と塵のため手を離してしまったのです。女の子がママ、ママ、ママと叫ぶのが聞こえました。彼らが生き残ったのか死んだのか分かりません。鮮明に覚えているので、彼女をみたら分かると思います。また、彼女の顔をスケッチしてもらうことも出来ます。私は神様に地震によって倒壊したのかどうか聞いてみましたが答えはノーでした。でも何によって倒壊したのかは分かりません。

    次に見た光景は、これからしばらくすると、商業も、ショッピングも、購買もなくなり経済というものがなくなっている光景でした。経済は全面的に崩壊し、誰もお金は持っていませんでした。

    次に私が見たのは、人々が病に倒れどんどん死んでゆく光景です。特にニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ソルトレイクシティーの4つの都市で起こっているのが見えます。この病気は白い10セント玉サイズの水疱が腕や足にできて始まり、それはすぐに白くふわふわした水疱に変化します。これに感染するとすぐに倒れ、24時間以内に死亡します。また、口やや鼻から出血している人も見ます。それはインフルエンザのように始まり、全米に拡散します。感染すると患者は、白い水疱の病気よりも早く死にます。この病気のほうがアメリカ全土により広範に広がっています。何百万もの人々がこの二つの病気に感染しました。

    これらの病気にはいくつかの種類がありますが、特にもっとも感染力の強い二種類の病原菌は、何かの容器のようなものに入れられてアメリカ国内に持ち込まれます。持ち込んだ人が雑踏の中にジャーのようなものを地面に置くだけで、多くの人がそれとは気づかずに感染します。人々は田舎に逃げようと、都市から続々と避難します。都市の秩序は完全に失われ、崩壊しています。なぜか分からないのですが、都市には電気はなく、またあらゆる場所で車が山のように積み上げられて道を封鎖しているので、人々は徒歩で都市を脱出しています。

    都市では病気が広まると、人々は都市を脱出して田舎に逃げようとしました。これらの都市は混乱状態にあり、正常な社会は完全に崩壊しています。電力の供給はまったくありません。でもなぜそのようになったのかは分かりません。車が山のように積まれて道を塞いでおり、ほとんどの人々は着の身着のままで出てゆくほかはありません。これらの病気は最初に感染した都市を越えて拡散してゆきました。

    人々が都市から脱出すると、ギャング団のような人たちが現れ、ところかまわず強盗、強姦、殺人を行っています。人々はもう狂っているとしかいいようがありません。都市は完全に混乱状態です。電力の供給がまったなくなっていることに気づきました。アメリカ全土にはコミュニケーションの手段も何もありません。ラジオやテレビもありません。人々がショーウィンドーに石を投げて中のテレビを盗んでいる光景を目にしましたが、機能しないものを盗んで何になるんだろうと思いました。

    アメリカの光景を見ていると、すぐに中東で起こっていることが目に入りました。イスラレルでも同種の病原菌が猛威を振るっていました。アメリカで使用された病原体はイスラエルでも使用されています。この光景はほんの数秒続いただけで、またアメリカに戻りました。

    夏まで続く長い冬がやってきました。だれも準備をしてなかったので飢餓がやってきました。すでに、嵐、干ばつ、洪水や他の災害ですでに飢饉が発生していたので、長い冬の到来は飢饉の程度をいっそう悪化させたのです。

    長い冬の年は問題が切れ目なく発生し、状況が一層悪くなった年でした。時間の感覚ははっきりしません。なぜならすべて同時に起こっていることを見ているか、またはとっても短い時間間隔で起こっていることを見ているからのようです。

    ある長い冬のあと、感染はさらに拡大しました。経済は完全に麻痺し、電気の送電は完全に止められました。アメリカ全土、完全な混乱状態で無政府状態でした。政府は存在してはおらず、完全な崩壊状態です。食料はまったくなくなり、飢餓のため人々は地面を掘り、みみずを食べている人を見ました。

    さらに、水がわずかしかなくほとんどの水は毒に汚染されており、飲むと病にかかりすぐに死にます。それなのに、あまりにのどが渇いているため、水を飲んで死んでしまう人が大勢います。

    ある人々は狂ってしまい、ただ殺すことが目的でとにかく人を殺しまくっています。別な人々は、食料を奪うために殺人を犯しています。ですが殺人を目的に殺人をする人々はひどい人たちです。彼らは見境なくレイプし、略奪し、焼き殺して屠殺するコントロールのきかなくなった野獣のようです。彼らが家の中に押し入り、隠れている家族を引きずり出し、レイプしたあと殺しています。

    家族同士、夫と妻など人々はお互いに憎しみ合い、生き残ることだけが重要になります。食料と水のために妻や子供を殺す夫や、自分の子供を殺す妻などとてつもない光景です。

    都市の破壊で建物が焼け、煙が空を覆うアメリカで 光が出ている場所が点のように見えます。20から30あるように見えます。ほとんどの場所は西部で、東部には3つか4つしかありません。これらは場所では人々が集まり祈っているのが見えます。彼らは安全のために集まり、自分のことよりも相手のことを気にかけるような人たちです。あるグループは小さく、100名くらいの人しかいないのですが、あるグループは大きく数千名の人がいます。

    これらの光の場所は闇の中で光り輝いていたので私の目をひきました。私は集中してこれが何なのか聞いてみました。

    こうした場所は人々の集団で、彼らはひざまずいて祈っていました。光は彼らから出ており、それは彼らの善良な心と愛を象徴していたのです。彼らは身の安全のために寄り添い、自分のことよりも他人のことを気遣っていました。集団のいくつかはとても小さく100名前後ですが、他の集団には数千名の人々がいました。

    これらの光の町の多くは、病原体による攻撃が始まる前に作られた。町はよくまとまっており、何が起るか分かっていたので、そのための準備をしていたようです。誰がそのような準備を指揮したのかは分からなかったけれど、大勢の人達が着の身着のままで彼らのもとに行こうとして必死になっているのがみえました。

    これらの町には食料があり、新しく仲間に入った人達と食料を分かち合っていました。そこは安全で平和でした。人々はいろんな形のテントに住んでいましたが、その多くは柱に毛布をかぶせた程度のものでした。ギャングは、非武装の簡単にやれる目標を狙ったので、彼らはほおっておかれたようです。光の町に来ようとしている多くの人々のために彼らは祈りを捧げていました。彼らは自分を守るために銃で武装していましたが、ギャングは彼らと戦いたくなかったようです。

    よく見ると、光の町は一時的な滞在場所にすぎず、人々はどこかよその場所に移動して行ったようです。どこに行ったかはっきりとは分からないのですが、どうも山のような高い場所に集まったようです。

    光りの町を見ていると、都市にミサイルが命中しきのこ雲がアメリカのいたるところで発生するのがみえました。ミサイルはロシアから飛来したことは分かりましたが、核爆弾のいくつかは国内のものでした。それらはトラックや車に隠されており、爆発したのです。

    特にロスアンゼルス、ラスベガス、ニューヨークが核攻撃されるのがみえましたが、ロサンゼルスはミサイルではなくトラックに隠された爆弾によって破壊されたようです。ミサイルは見えませんでしたので。ソルトレークシティーの北部にもきのこ雲がみえました。小さなものでしたけど。

    暗がりで小さな火の玉が見えました。きのこ雲が出る前なのか後なのか分かりませんでしたが、数百万個があらゆる場所に落ちていました。大きさはゴルフボールくらいでものすごい熱さでした。それは火炎と煙りの尾を引きながら落下し、それが触れるものは人であろうが建物であろうが木々や草であろうがなんでも火事になりました。私はそれがなんでありどこから来たのか質問しませんでした。なぜなら私はその光景を見て具合が悪くなり、質問しなかったからです。

    きのこ雲のイメージのすぐ上に、ロシア軍がアメリカを侵略する光景が見えました。おもに東海岸にロシア軍はパラシュートで降下してきました。ソルトレークシティーにも降下してきました。また、中国軍が西海岸のロサンゼルスの近くに上陸するのが見えました。まだ生き残っている人々は自分の銃で彼らと戦いました。軍の姿は見えませんでした。

    これは私が先に見た核戦争の一部で、世界中で起こっていました。私はこの戦争は詳しく見ませんでしたが、この戦争が大変に短く、ロシアと中国が負けるのには驚きました。でもどうやって負けたのかよく分かりません。

    すると黒い煙がもうもうと立ち込めた。もうこれ以上に悪い状況はないと思えた時に地震が起こりました。この地震は冬に起こりました。前年の長い冬に続くさらに長い冬にでしたので、混乱はその年いっぱい続きました。アイダホ州やワイオミング州などの西部で地震は最初に発生し、その後全土に広まりました。

    巨大な地震がユタ州とカリフォルニア全州に起こるのが見えました。特にサンフランシスコとロサンゼルスの被害はとてつもなく大きいようでした。

    地震は西部の活火山を噴火させる引き金になりました。火山はものすごい量の噴煙と灰を撒き散らしたので、周囲の大気は黒く汚れました。噴煙によって太陽はさらに暗くなり、灰は辺り一面に降ってきました。

    巨大な波が西海岸を洗い流す光景が見えましたが、それは全世界の沿岸部にある都市すべてで起こっていました。ロサンゼルスはこれによって完全に洗い流されました。波はとてつもなく巨大でした。

    私は多くの建物よりもさらに大きい波で20フィートもあろうかと思われる波がソルトレークシティーを直撃するのがを見えましたが。ソルトレークシティーは海から離れた内陸部にあるので、なぜそのような場所に海からの波がやってくるのか不思議に思いました。

    水は海からではなく地面から来ているのに驚きました。ソルトレークシティーの地面に大きな裂け目ができており、そこから水が勢いよく出ているのが見えました。地下の深いところにものすごい量の水があり、、地震によってそれが地表にせりあがってきているように感じました。

    水が町を洗い流したとき、建物はほとんど残っていませんでした。とてつもない破壊でほとんど何も残らなかったのです。いくつかの建物が残っただけでした。水はアイダホ州からセダーシティーに流れひどい状況でした。

    大きな破壊があった町では、ほとんどの建物は破壊されあたり一面は瓦礫のやまでした。地震、病気、洪水、火山の噴火、津波などによって多くの人が死にましたが、ほとんどの人達はギャングやお互いに殺し合うことで死んだのです。巨大災害のためではありません。

    この光景を見て思ったのですが、これは地球自身が自らに起こっているひどいことに憤り、それにやっと反応した姿だということです。地球は、自らに起こっているひどい混乱と人々の心に入り込んでしまった悪を浄化したいと思っているよう、私は感動しました。

    火山がいたるところで噴火しているので、重い噴煙と灰が混ざり合い、どこもまったくの闇でした。

    病気はとてもひどい状態です。人々は文字どおりのたれ死の状態です。私はまた別の種類の病気が見えました。大きな赤いできものが全身にできて、その後体のあらゆる場所から出血するのです。その後、体は溶けるように骨と肉のもはや見分けのつかない固まりになってしまうのです。自分が見た光景は説明できません。死がいたるところにありました。

    このひどい冬の後、生き残った人達が死体をうずたかく積み焼いているのを見ました。強烈な臭いでした。ほんのわずかですが臭いを嗅ぐことができましたが、それで私は胸が悪くなりました。混乱の時期にこのように遺体を焼くことは何回かあったようですが、生き残った人々は自分が生き残ることに精一杯で、死者の存在は無視していました。

    私はさらに4つの幻視を受けました。

    私はアメリカの中央部で、とてつもなく大きな地震が発生するのを見ました。それはとてつもなく大きく、その地震によってアメリカはミシシッピー川あたりで二つに分裂したのでした。この地震によってできた裂け目はとてつもない大きく、そのあたり一帯はすべて沈んでなくなりました。裂け目は何マイルも長く、なんでも飲み込んでしまいそうでした。そしたらメキシコ湾から五大湖まで水が押寄せたのです。五大湖はもはや湖ではありません。巨大な内海の一部になりました。

    そしたら私は世界中でとてつもない地震が発生するのを見ました。ただ、そおれらの地震は個別の地震はではなく、地球全体を揺さぶるとてつもなく巨大な地震の一部でした。地上のすべての陸地が水に覆われて行くようです。どの土地の沿岸部にも壁のようにそり立った水が押寄せています。この地震と壁のような水の大きさから見れば、これまでの地震は小さく感じました。アメリカを二つの分裂させた地震が、この世界規模の地震の一部だったのかどうか私には分かりません。

    そしたら、とてつもなく巨大な風が地上に吹き荒れるのが見えました。風が吹き荒れると、人々は洞窟や岩の裂け目に逃げ込みました。それはとてつもなく大きく、木々やその他すべてのものを吹き飛ばしてしまいました。それはどんな竜巻やハリケーンよりも大きく、地上のあらゆるものを吹き飛ばしました。

    私は、世界中で起こった巨大地震や風は、地球に接近している惑星のような巨大な物体が引き起こしていることがすぐに分かりました。これは引き起こされた一連の変化の最後のほうの光景です。

    それから私は、遠くから地球全体が見渡せる場所に戻りました。そしたら、地球の2倍か3倍もある大きな火の玉が地球に向かって接近するのが見えました。それはとても明るく、赤と金色に輝き地球全体を飲み込んだのです。それはいままで目にしたどんなものとも個となっていたので、私はそれが何なのか聞きました。

    それは、経典にある燃える地球のことだと知り感動しました。これが起こる少し前、キリストが降臨し、私が見た善良な人々はすでにキリストとともに地球をあとにしていることがすぐに分かりました。地上に残っているのは、破壊を生き残った邪悪な人間たちだけでしたが、その数はあまり多くはありませんでした。

    -----終了----- 

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    強権化へ向かう新たな展開7 マヤカレンダーとの関連で

    6月30日、世見の照さんは以下のように書いている。少し長いが全文引用する。

    『「アメリカの陰謀」何だこれー、今日は変な日です。頭の中とは別に、手が原稿用紙の枡を埋める。目的は「アフガン」。米軍の海外に駐留している兵力は27万人。軍事力は世界に突出していますが、軍事的な最大の競争相手の出現が迫っているのを察知したアメリカ?が計画したのが、9.11同時多発テロ事件です。「ウソでしょう」「そんな馬鹿な」「強大な資源力を持つ国に対してのアメリカが打ち出した手段であった」一体、私は何を書いているのだろう。

    多くの犠牲者を出してまでもやらなければならなかったのだろうか。「国際テロ集団アルカーイダのウサーマ・ビン=ラーディンはアメリカと手を組んでいた」なに書いているの。私は、同じ事を言う私がいます。核の問題もアメリカは当時抱えていた。その為の策を練らなくてはアメリカの存在がない。アメリカの世界での地位が脅かされるのである。9.11事件を建前にブッシュ大統領は叫んだ。「テロ組織だけではない。大量の破壊兵器を持つ国には核攻撃をする」目的はこの核攻撃の言葉に隠されている。アメリカは9.11から対外の政策を大きく変えた。「では、何でツインタワーだったんだろう」私の心にこんな言葉が出てしまう。「ニューヨークで一番、誘導操作がし易い場所であった」為です。

    もちろん、もう一つポイントが挙げられていた。1886年に建設された“自由の女神”である。だが、移民が始めて目にするアメリカのシンボルだけに、アメリカもウサーマ・ビン=ラーディンも、自由の女神には首を横に振った。

    世界貿易センタービル・ツインタワーは世界の主なる企業が入っている。「これだ」すぐに決まった。9.11同時多発テロ後、アフガニスタンに軍事攻撃をアメリカは行った。テロ組織の壊滅が目的とばかりにである。だが、その裏には「新政権成立」のシナリオがあった。アフガニスタン・イスラム共和国をアメリカは9.11同時多発テロで手に入れたのである。これで、インド・パキスタンだけではない、中国をも抑えられる。アメリカが抱く、核の脅威はこれで気が楽になると「計画を実行した」。ハミド・カイザル大統領、あなたは全てこの事を知っていますね。でも「自分がトップになるとは思ってもいなかった。これが本音でしょう」」この裏事情を知らない、タリバンの残党や反米武装勢力は、今もテロや襲撃を繰り広げ、ウサーマ・ビン=ラーディンが得た物は、自分の命だ。当時、彼はアメリカの手におさめられていた。つまり、捕まっていたと言っていい。その後、アメリカの手で消えた。

    ブッシュ大統領は自分の決断によって、世界は救われたと思っている。「核」の発射だけは、アメリカ大統領としてゴーは出せないと思っていたのである。それくらいブッシュ大統領は「核」問題を大きく心に持っていたと言う事になる。


    9.11の同時多発攻撃が実はブッシュ政権の内部犯行であった、もしくはブッシュその人ではなくても政権内部の関係者の関与があったのではないかとの疑惑はかなり有力で、多くの論者が取り上げている。50%を超えるアメリカ国民がすでにブッシュ政権の公式説明には疑念を感じており、主要メディアがこれを取り上げるのも時間の問題とみる向きも強い。

    いまのアメリカは、あらゆる要素と可能性が出揃い、どちらの方向に向かうかまったく分からないながらも、一時的に安定した状態が続いているのではないかと書いた。何か突発的な事件が起こると、ある特定の方向に一気に向かう可能性も大きい。上のような情報が主要メディアによって暴露されるなら、情勢は一気に不安定化するだろう。

    すでに書いたが、エドガー・ケイシーの生まれ変わりと信じる人も多いデビット・ウィルコックは以下のようにいっていることも見逃せない。

    政府に対する民衆の反乱だよ。9.11同時多発テロの真相が暴かれるんだ。すでにネットを中心にいろんなところで情報は出て来ているけど、それがいわば臨界点に達して大手メディアが取り上げることになるんだ。それであの事件の本当の黒幕は政府であることがはっきりして、それに対する大規模な抗議運動が起きるんだよ。

    本当にこのようなことが起こるのだろうか?やはり目が離せない。何かの事件が突発的に発生した場合、情勢はすでに予言されている方向に向かうとも限らない。その意味では、われわれはもしかしたらタイターやホフマンが予見しているシナリオの一歩手前まで来ている可能性もある。

    今回ももう少しタイター的な世界の様相を詳しく知るために、タイターとホフマンの比較を続けて見よう。

    タイターのコミュニティー

    タイターは自分が住んでいるコミュニティーの様相を、BBSの読者の質問に答える形で断片的ながらもさらに詳しく語っている。まずこれをみてみよう。

    「食料を自給自足しなければならない一番大きな理由は、環境が病原菌と放射能によって汚染されているからだ。われわれはそれをきれいにするために、大変な努力をしている。水はそれぞれのコミュニティーで生産され、自分で生産した肉を食べている。」

    そのような自給自足的なコミュニティーにおける人々の価値観も書いている。

    「戦争の後、生活の必要性からいまの多くの偏見は洗い流されるように消え去ってしまった。人々は生き残るために一緒に働き戦わなければならなくなった。これは多くの人に他の人達の信じる異なった価値観に目を開かせることになった。」

    「生き残るために共通の敵とともに戦っていたり、水を探したり食物を生産しているときに肌の色の違いなんて意味があるのか?私の世界では、コミュニティーで責任を果たさないなら、他のメンバーの重荷になるのでその人は偏見の目で見られるようになる。この偏見のまなざしに本人は羞恥心を感じるので、自分の果たさなければならない責任を自覚するようになるのだ。」

    「われわれの多くは他の人に持てるものはなんでも分け与えた。その結果、愛する人にははるかに慈悲深くなったが、反対に自分の責任をまっとうしない人にたいする許容力は小さくなった。また、お互いの相違をもっと受け入れるようにもなった。なぜなら生き残れるかどうかは彼らにかかっているからだ。さらに資源を節約して神に近い生活をしている。なぜならこの世が地獄だからだ。」

    どうもタイターのコミュニティーは、違反者には厳しい罰則が課せられ制裁の恐怖で人々を統合する専制的なコミュニティーではなく、メンバー間の密接な協力関係に基づく比較的にゆるやかな集団であるとの印象を持つ。

    興味深いことに、ホフマンのコミュニティーに関する幻視もこれとよく似ている。ホフマンはこのコミュニティーを「光の町」と表現している。次にこれをみてみよう。

    「これらの光の町の多くは、病原体による攻撃が始まる前に作られた。町はよくまとまっており、何が起るか分かっていたので、そのための準備をしていたようです。誰がそのような準備を指揮したのかは分からなかったけれど、大勢の人達が着の身着のままで彼らのもとに行こうとして必死になっているのがみえました。

    これらの町には食料があり、新しく仲間に入った人達と食料を分かち合っていました。そこは安全で平和でした。人々はいろんな形のテントに住んでいましたが、その多くは柱に毛布をかぶせた程度のものでした。

    ギャングは、非武装の簡単にやれる目標を狙ったので、彼らはほおっておかれたようです。光の町に来ようとしている多くの人々のために彼らは祈りを捧げていました。彼らは自分を守るために銃で武装していましたが、ギャングは彼らと戦いたくなかったようです。」

    2015年Nデーのシンクロ

    さらに両者の類似は、タイターのタイムラインでは2015年に起こるとされている核戦争(第三次世界大戦)になると両者のシンクロは頂点に達する。まずはタイターをみてみよう。

    「2015年、ロシアはアメリカの主要都市や中国そしてヨーロッパにたいして核攻撃を行う。アメリカは報復する。これによりアメリカの都市は破壊され、アメリカ連邦帝国も破壊される。その結果、われわれ(市民軍)が勝利した。」

    「アメリカの内戦はロシアが市民軍の敵であるアメリカの諸都市や中国、そしてヨーロッパを攻撃して終了した。」

    「ロシアの攻撃を受けた敵はいまのあなたたちが住んでいる合衆国の政府だ。」

    さらにタイターの説明は続く。

    「そうだ、電磁汚染によって電化製品のほとんどがやられた。だからいまでも信頼できる電化製品がないのだ。だが、Nデー(核戦争)が始まった当初、ロシアは高高度で炸裂する核は使用しなかった。ロシアは都市の外に住んでいるわれわれ市民軍が、将来汚染を浄化することを知っていたので、われわれが相互に通信できるようにしたのだ。都市を攻撃した核弾頭はどれも3発発射され、地上のすぐ近くで炸裂した。このため、電磁派による汚染はそのような地域に限定された。」

    このようにタイターは、ロシアの核攻撃が2015年にあるとはっきり述べている。ならばホフマンの以下の幻視はこれに対応したものだろうか?ロシアの核が低高度で炸裂するように設計されていたとの証言やアメリカが報復するとの内容に以下が対応しているようにも思える。

    「よく見ると、光の町は一時的な滞在場所にすぎず、人々はどこかよその場所に移動して行ったようです。どこに行ったかはっきりとは分からないのですが、どうも山のような高い場所に集まったようです。

    光りの町を見ていると、都市にミサイルが命中しきのこ雲がアメリカのいたるところで発生するのがみえました。ミサイルはロシアから飛来したことは分かりましたが、核爆弾のいくつかは国内のものでした。それらはトラックや車に隠されており、爆発したのです。

    特にロスアンゼルス、ラスベガス、ニューヨークが核攻撃されるのがみえましたが、ロサンゼルスはミサイルではなくトラックに隠された爆弾によって破壊されたようです。ミサイルは見えませんでしたので。ソルトレークシティーの北部にもきのこ雲がみえました。小さなものでしたけど。」

    またタイターはロシアによる攻撃が一方的に行われることのではなくアメリカ帝国の報復を招いたことも明記している。

    「ロシアが私達の敵であるアメリカの諸都市を攻撃したのだ。アメリカ政府は報復した。」

    さらにタイターは中国軍の攻撃があるとしている。

    中国は敵だったのですかとの質問に答えて
    「いいや、中国軍と戦ったことはない。だが、中国が西海岸の諸都市をミサイル攻撃する能力を持っていることは多くの人を不幸にした。」

    次のようなホフマンの幻視はこれに対応するのだろうか?それは同じ事態を指しているのだろうか?

    「きのこ雲のイメージのすぐ上に、ロシア軍がアメリカを侵略する光景が見えました。おもに東海岸にロシア軍はパラシュートで降下してきました。ソルトレークシティーにも降下してきました。また、中国軍が西海岸のロサンゼルスの近くに上陸するのが見えました。まだ生き残っている人々は自分の銃で彼らと戦いました。軍の姿は見えませんでした。

    これは私が先に見た核戦争の一部で、世界中で起こっていました。私はこの戦争は詳しく見ませんでしたが、この戦争が大変に短く、ロシアと中国が負けるのには驚きました。でもどうやって負けたのかよく分かりません。」

    いかがだろか?読者の方はどのように判断するだろうか?

    大変動のきっかけ

    タイターとホフマンがどれほどシンクロしているにせよ、現状では内戦から世界大戦にいたるこのような方向に事態が進む兆候はほとんどないといってよいだろう。すでに何度も書いたように、事態がそのような方向に発展する可能性が少しでもあるなら、何か事件が発生して情勢が急変しなければならないだろう。

    ところでホフマンの幻視には、9.11の同時多発テロを思わせる内容の直前に以下のものがある。

    「私は世界の国々についてはよく知らないのですが、地上をみているとそこがどこの国なのか直感的に分かりました。私は中東をみており、リビアから発射されたミサイルがイスラエルに命中し大きなきのこ雲が発生するのが見えます。このミサイルは実際にはイランのもので、リビアに隠しそこから発射したのです。それが核爆弾であることはよく分かりました。その直後、すぐにいろんな国からミサイルが発射され、世界中に拡散してゆくのが見えました。また多くの核爆弾はミサイルのみならず、地上に仕掛けられた爆弾でもあったようです。未来に核戦争が起こり、それはこのようにして発生するのだということを知りました。」

    これはなにを物語っているのだろうか?そう、イラン戦争だ!もはやアメリカによるイラン攻撃はないだろうとの憶測が一般的だがはたしてそうだろうか?

    もしイラン攻撃があった場合、戦争はイラク戦争をはるかに上回る泥沼と化すことは間違いないだろう。するとこれが事態を一気に急変させるきっかけになる可能性も否定できないのではないだろうか?

    アメリカのノストラダムス研究者でミリオンセラー作家でもあるジョン・ホーグ(John Hogue)という予言者がいる。彼はつい最近「イランとの戦争:ノストラダムスによる将来のアメリカーイスラエルーイラン戦争の解説」という本を著した。

    ジョン・ホーグは、2000年のゴアの敗北とブッシュの勝利、2004年のブッシュの勝利など、特に政治情勢に関する予言ではほとんどすべて当てており、高い的中率を誇っている。イラン戦争に関して、彼はこの本で以下のように述べている。

    「この本を書いている途中、いろんな側面からイラン攻撃の客観的な可能性について分析してみたが、どう考えてもこれがありえない戦争だという結論しか出てこなかった。少なくとも理性的には。だが、占星術とノストラダムスの予言で解釈すると、かならずあるとしか答えようがないのだ。」

    ではいつあるのか?ホーグはその正確な時期も明記している。

    次に続く 

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