2017-06

    酔っぱらいオヤジのSpiritual Meeting 第81回

    6月20日

    有料メルマガの予告

    今回はウエブボットの仮想通貨予想とともに、カタールとサウジアラビアの対立で日本ではまったく報道されていない背景について詳しく解説する。

    「ヤスの勉強会」第39回のご案内

    「ヤスの勉強会」の第39回を開催します。トランプ政権下のアメリカは混乱の度合いを深めています。予算案の可決が難航し、米政府機関が閉鎖される可能性もあるし、トランプの罷免に向けた動きも加速する可能性もあります。一方、一帯一路の中国が主導するユーラシア経済圏はさらに拡大し、アメリカの覇権を奪いつつあります。未来がどうなるのか見えない状況が続いています。今回は日本の状況も含め、報道されていない情報を紹介し、徹底して分析します。

    【主な内容】
    ・トランプの弾劾と高まる革命思想
    ・2020年代にアメリカは本当に分裂するのか?
    ・新たな植民地になる日本。どうすればよいのか?
    ・怨念の噴出と新しい思想の形成
    ・水面下で進行する集合的な意識の変化

     よろしかったらぜひご参加ください。

    日時:6月24日、土曜日
    時間:1時半から4時半前後まで
    料金:4000円
    場所:都内(おそらく東横線沿線)

    いまのところ場所は未定ですが、申し込みいただいた方に直接お伝えいたします。以下のメルアドから申し込んでください。

    記載必要事項
    名前(ふりがな)
    住所 〒
    メールアドレス
    参加人数
    懇親会の参加の有無

    info@yasunoeigo.com

    高松の講演会

    以下の日程で高松の講演会を行います。お近くの方はぜひどうぞ!毎回ディープな講演会をしています!

    日時  平成29年7月21日(金)18:30受付 19:00~22:00前後まで
    場所  高松生涯学習センター

    会場内の掲示板にて部屋の確認をお願いいたします。
    〒760-0040 高松市片原町11番地1
    電話:087-811-6222 FAX:087-821-8022
    会費   ¥5000/人

    講演会後、高島先生を囲んでの懇親会を予定しております。場所 未定ですが高松市内にて行う予定です。

    主 催  里坊会計事務所 里坊昌俊
    実行委員 有限会社ウエストフードプランニング小西啓介、ソニー生命保険株式会社 橋村隆文、株式会社京蔵 京兼慎太郎、株式会社クリード インテグレーション平野伸英

    内容
    ・トランプの弾劾と高まる革命思想
    ・2020年代にアメリカは本当に分裂するのか?
    ・新たな植民地になる日本。どうすればよいのか?
    ・怨念の噴出と新しい思想の形成
    ・水面下で進行する集合的な意識の変化


    新しい本

    新刊本が出ます。面白い本になったと思います。よろしかったらどうぞ!

    「資本主義2.0」と「イミーバ」で見た衝撃の未来
    世界の政治・経済はこれからこう動く
    著者:高島 康司

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    記事全文を音声ファイルにしました。よろしかったらどうぞ。7日で削除されますので、お早めにどうぞ。

    音声ファイル

    ツイッターに書き込むことにしました。よろしかったらフォローをどうぞ。日々情報を発信します。
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    船井幸雄.comに筆者のページが出来ました。月一回のペースで更新します。ぜひご覧ください!

    船井幸雄.com
    ヤスのちょっとスピリチュアルな世界情勢予測

    今回の記事

    久しぶりのオヤスピだ。実に興味深い内容だと思う。

    西塚 『酔っぱらいオヤジのSpiritual Meeting』自体は基本的に毎週行なっているわけですが、ここのところ僕が書籍の原稿や何かでテープ起こしができなかったりということが続いてます。また今、進行中のヤスさんの書籍の打ち合わせもあったりして、僕がうまくテーマ出しができないまま終わったりしてました。今日で『おやすぴ』は81回になりますが、今日はいつものように進行したいと思います。ではヤスさん、よろしくお願いします、カンパーイ。

    ヤス はい、カンパーイ、よろしくお願いします。

    西塚 もう今回のメルマガは書かれたんですか?

    ヤス いや、まだ途中で。

    トランプ弾劾裁判問題の風向きが変わった

    西塚 前回のメルマガのちょっと前になるかもしれませんが、例のトランプの弾劾裁判問題ですね。トランプが弾劾されるんじゃないかという話から、やはりこれは弾劾は無理だわという話になってきた。セス・リッチの死の疑惑の話も出てきたりして、ロシアゲート問題に関して民主党内部から告発が出てきたという…。ロシアゲートはいよいよ民主党のマッチポンプというか、トランプ下ろしのための陰謀ではないかという話にもなってきました。もうトランプの弾劾どころではないですね。その後、何か情報はありますか?

    ヤス すごく大きな発展があったんですよ。ひとつは、FBIのコミー(元)長官の証言がありますね。2週間くらい前に上院の公聴会におけるコミー長官の証言があって、日本では一部しか報道されていません。

    西塚 やはり報道されてませんか。僕も最近はネットでしかニュースを見ないものですから。

    ヤス 相当、編集というかカットされて、重要だと思われる部分しか報道されていない。重要な部分とは、トランプからの捜査妨害があったのかどうかの一点に絞られるわけです。そしてコミー長官は、ホワイトハウスでトランプと一対一になったときに、この仕事が欲しいのか、と言われたと。どういう意味ですかと聞くと、私に忠誠を誓えと言われた。いや、私は誠実に仕事をやりたいと言うと、私はその誠実な忠誠が欲しいんだと。

    西塚 安倍みたいですね(笑)。

    ヤス 安倍みたいに、まさに。そういうことが、捜査妨害にあたるのかどうか。捜査妨害なら、これは罪になる。そうすると弾劾裁判の対象になる。しかし、捜査をやめろと言ってるわけではない。アメリカでも意見がふたつに分かれていて、はっきりと捜査をやめろと言ってるわけではないんだから、捜査妨害にはあたらないという意見と、コミー長官は、私はプレッシャーを感じたと、捜査をやめてくれというプレッシャーだと思ったと言ってるので、相手にそのような感情を抱かせたということは、これは捜査妨害にあたるという意見と、ふたつに分かれてるというところで終わってたんですね。報道ではそこに焦点を当てられていたんですが、実際はコミー長官はそれ以外にたくさん話してるんです。

    それはロシアゲートに関して話している。ロシアゲートの出発点になってるのは、『ニューヨーク・タイムズ』の今年の2月の記事かな、その記事で民主党のサーバーをハッキングしたのは実はロシアで、それがどういうグループで、そのグループがトランプとコネクションがあるということが具体的な事実として出ていた。コミー長官は、あれは本当に事実かと聞かれているんです。そうしたらコミー長官は、ほとんど事実ではないと言った。ロシアゲートの出発点だった記事そのものを否定した。私はあれが事実ではないと知っている。どういう状況かはわかっていたが、それをFBI長官としてプレス側に言うことはできないんだと。でも、あれは事実ではないと言った(笑)。それでトランプ側は、おおっ、やったぞ!となった。

    西塚 じゃあ、もう語るに落ちるというか、むしろ民主党がヤバくなるんじゃないですか?

    ヤス そうなんですよ。それで今のトランプ側は、鬼の首を取ったように騒いでたんです。

    西塚 決定的と言ってもいいですね。

    ヤス その直後に、今度はもっとびっくりするような情報があった。それは、NSAの元契約職員でハンドルネームが"リアリティ・ウィナー"という25歳の女性の記事です。グレン・グリーンウォルドというジャーナリストがいるんですが、この人はスノーデンがコンタクトした『ガーディアン』の記者なんです。スノーデンの証言は2013年に、彼のインタビューからはじまったんですね。弁護士の資格も持っている極めて高名な調査ジャーナリストです。

    この人がスノーデンのいわゆるスポークスマンとなって情報を流して、スノーデンがロシアに亡命するくらいまで面倒を見ていた。かなり手厚い保護を与えた人ですね。グリーンウォルドは2014年に『ガーディアン』を退社して、ほかの優秀な調査ジャーナリストと集まって『The Intercept』というオンライン新聞を立ち上げた。僕もよく読みますが、徹底した取材に基づくいいい記事を書いています。

    そこが最近、ちょっとびっくりするようなスクープを出した。さっき言ったリアリティ・ウィナーという25歳の女性が、NSAの内部文書をリークしたんです。大統領選挙のときに、電子投票用のソフトウェアがあるじゃないですか。その電子投票マシーンを作ってる会社があるんです。

    西塚 日本で言えば、『ムサシ』みたいなものですね。

    ヤス そうです。その会社が電子投票の票の取りまとめをやってる。そこにロシア軍の組織がハッキングしていた。アメリカの大統領選挙の投票報道がどのようになってるか、解析してたらしいんですね。それが詳しく書いてある文書をプリントアウトして、グリーンウォルドのインターセプトに送った。でもそこには、どのプリンターからプリントアウトされたかわかる認識番号が書かれていた。その結果、情報のソースとなったリアリティ・ウィナーという女性が逮捕された。これが大騒ぎになったんですよ。やっぱりロシアがやってたのか!ということになった。日本の『videonews.com』でも、やっぱりロシアか!と言って、いきり立っていた(笑)。

    西塚 でも、それはちょっと早計ですね。実際にロシア軍がハッキングしてたのかもしれないけど、選挙報道の調査みたいなことであれば、トランプに有利なように選挙を操作したとか何とかという話とは別ですね。それに大国同士、おそらく似たようなことはアメリカもロシアに対して行なってるんじゃないですか。

    ヤス ここでも見方が分かれてて、ひとつは、これでロシアのハッキングが証明されたということです。でも、オルトライトやアレックス・ジョーンズなどのいろいろなサイトでは、ちょっと待てと。ヘンだと思わないかと。なぜ、プリンターの認識番号が出ている文書をわざわざインターセプトが出したのか。普通は、情報ソースは命がけで秘匿する。グリーンウォルドのスノーデンのときの扱い方を見てみろと。

    西塚 なるほど。

    ヤス それが何でこのときだけ、これだけガードが甘くて、捕まえてくださいみたいなことをやるのか。おかしいと思わないかと言うわけです。だから、そのまま受け取るわけにはいかない。さらに、ロシアの軍事組織がやったということですが、ハッキングの手順を見ると、はっきり言って素人でもできるようなハッキングだと。どんなハッカーでも、これくらいのことはできるだろうというレベルの低さだ。それがロシアであるという具体的な証拠は何なのか。

    西塚 ロシアだと特定できる何かがあったんでしょうね。

    ヤス 彼らはそう言うわけですね。文書にはそうあると。ロシアのほうは、ロシア政府はやってないと言うわけです。ただ、ロシアを中心に活動しているハッカー集団はたくさんいるので、彼らが何をやっているかはわれわれは知らないとも言っている。

    西塚 どこの国にも、民間のわけのわからない連中はいっぱいいますから。

    ヤス 逆に今問題になっているのは、ウィキリークスでアメリカが他国の選挙システムをどのようにハッキングしてたかということが流れてるんです。たとえば、NSAはパキスタンの選挙の票を操作していた。実際にアメリカにとって都合のいい候補を通すために評価したり、票そのものを上乗せしていた。だから、アメリカだってほかの国に対してそこまでやってるのに、今回のことをそれと比べてみろと。たとえロシアの情報機関がハッキングしたとしても、データを見ただけで、何も操作してないではないかと言うわけです。

    西塚 そのへんに関して、ウィキリークスは何も言わないんですか。

    ヤス ウィキリークスは、リアリティ・ウィナーの行動は正しい。すぐ釈放せよという声明を出した。

    西塚 支持すると。

    ヤス 実際、状況を見てもトランプとロシアが共謀してたという証拠にはならない。その後、このリアリティ・ウィナーのニュースは急激にトーンダウンしはじめた(笑)。

    西塚 そうでしょうね。根拠というか、その女性の動機が…

    ヤス リアリティ・ウィナーはバーニー・サンダースの支持者だったんです。民主党の最左派に属していた。

    西塚 セス・リッチもそうでしたね。

    ヤス セス・リッチもそう。

    西塚 セス・リッチはサンダース支持者なんだけども、民主党がサンダースに不利な情報を流したり、要するに妨害していることに頭にきたということでした。

    ヤス 今回、リアリティ・ウィナーもトランプをつぶしたかった。ロシアと共謀してる証拠みたいなもの、自分のレベルでもトランプを捕まえられる情報があるなら流すという意図があった、ということらしいんですね。でも、結局これでは弱いということで急にトーンダウンしはじめて、論点が今は違う方向へ移った。どういうことかと言うと、スノーデンのときもそうだし、NSAからの内部告発者がずっと出続けてる。NSAは何をやってるんだという話になってきたんです(笑)。

    西塚 母体が責められはじめた。お前ら、脇が甘すぎるぞということですね。

    ヤス 何をやってるんだと。そういう流れのもとで今日ですね、上院でセッションズ司法長官の公聴会があった。そこで、トランプ陣営とロシアとの共謀はあったのかと聞かれて、セッションズ長官は、大ウソだと。まったくない。すべて、とんでもないでっちあげだと言った。今はだから、むしろトランプ陣営のほうに風向きが変わってきたわけです。

    さっき言った『videonews.com』でも、リアリティ・ウィナーの情報が流れたときには、神保(哲生)さんはインターセプトのニュースはすぐに削除されるかもしれないから全部録っておいたと言うんですが、そんなに重要なものじゃない(笑)。

    西塚 最近はちょっと見てないんですが、『videonews.com』でもそんなに浮足立つということは、やはりトランプはとんでもないヤツだという認識があるわけですね。

    ヤス そう。

    西塚 でももともとは、トランプが出てきたら面白いんじゃないかという話でした。

    ヤス 大統領になるという可能性がないときでしょう。

    西塚 それでも、いっそのこと大統領になったほうがいいというくらいの勢いだったと思います。そうなれば、今までの既存のエスタブリッシュメントのグローバルスタンダードをぶち壊して、何かしらの展望が見えてくるんじゃないかという意味で、宮台(真司)さんなんかはもうトランプが出てきてほしいといったようなノリだったと思います。僕もそう思いましたが。

    ヤス でも、彼は世間の雰囲気によってけっこう変わるところがあるから(笑)。あと、神保さんとの温度差もあるように見えます。神保さんは、まさかトランプが、という感じだった。彼が言ってたのは、今でもそうですが、トランプは最終的に大統領になることを目標にしてないだろうと。あれは売名行為で、要するに自分自身の名前のついたテレビネットワークを作りたいだけだろうと。それが目的なんだと。

    西塚 商売人だと、基本的には。

    ヤス だから、とんでもないものが大統領になってしまったというふうに言うわけです。今でもそうだと思いますよ。

    西塚 あの方はアメリカにも長くいたそうですし、皮膚感覚としてアメリカのことがわかってるんじゃないですか。皮膚感覚って大事ですよね、アメリカ人とはこういうものだという…

    ヤス ただ、どのアメリカかなんですよ。オルトライトのようなアメリカなのか。それは彼にとっては、皮膚感覚として受け入れられないアメリカだと思いますよ。

    西塚 そうですね。だから、違うだろう!ということですね。むしろ、やめてほしいわけです。ひょっとしたら、宮台さんはトランプのほうが面白いんじゃないかくらい思ってるかもしれない。

    ヤス ただ思うのは、全然ジャーナリストでも何でもない僕も、インターセプトの記事を読んでると違和感を覚えるんですよ。普通は掲載しないでしょう、もらった文書をそのまま。

    西塚 これ見よがしに…ニュースソースの内部告発者は守るべきだし、あり得ないですね。

    ヤス 案の定、逮捕された。

    加計学園問題に見る内部告発の日本的事情

    西塚 ちょっとずれるようですが、加計学園ですね。いきなり日本の話ですが、例の前川(善平・前)文科事務次官ですか、あの話も一応、民進党の一部からは内部告発者ということでもてはやされているようですが、あれはどう思われますか?

    ヤス まあ、とんでもないですよね。

    西塚 僕もとんでもないと思いますが、さきほどの内部告発とはちょっと違う気がします。文科省とその一官僚と、内閣府つまり安倍の意向との食い違いによる腹いせにすぎない、としか見えないのですが。

    ヤス 僕はちょっと見方が違ってて、安倍政権の手法というのがあると思うんですね。よく安倍政権がアメリカとの価値観を共有してると言いますが、安倍政権ほどアメリカとの価値観を共有してないものはない。アメリカというのは一応、価値観としての民主主義があるわけです。その民主主義的な制度に則って動いている部分がある。

    たとえば今回、数カ月前の話ですが、大統領令でイスラム圏7カ国くらいの入国が禁止された。でも、その大統領令を地方裁判所が全部覆して、無効化していくわけです。民主主義の重要な側面として三権分立がありますね。司法・立法・行政の分立がある。そして司法というものが行政に対してものすごく強いので、行きすぎた大統領令に対してストッパーになったということです。だから、やはり民主主義の原則のひとつが生きているということの現われだと思うんです。

    そういう意味で考えると、日本は民主主義の国ではない。少なくともアメリカのような民主主義の価値観はない。どういうことかと言うと、要するに国家を形成するのは"個"ではない。国民ではないと。神聖な国家という実体があって、これは八百万の神が創ったのか何だかよくわからないけどね、そういう国家に国民を埋め込むのが自分たちの役割なのだと。

    西塚 そんなこと思ってるんですかね。

    ヤス そうしない限り、国の統治はできないと思っているんです。

    西塚 本当にそう思ってるのかな…

    ヤス おそらく、そう。そこまで日本国民はバカだと思っている。そういう統治構造に埋め込むことによってね、自分たちが統治者でずっといられる。われわれのような人間が統治者じゃないと国の統合は保てないということを、まあ自分たちが統治者でいることへのひとつの正当性にしているわけです。それが一番露骨に安倍政権に出ているわけです。だから極端に権威主義的になる。俺がこう言ったら、やれと。それに反発すると叩くわけです。

    今までも、官僚の人事権は握るは、マスコミに対していろいろと露骨な圧力はかけるは、国連人権理事会の特別報告者が、いわゆる共謀罪には人権を守るような条項がないので不適切であると批判をすると、真っ向からカーッとなって反応する。極めて権威主義的であるわけです。

    今、文科省から出てきているのは、その権威主義が引き起こしてきた負の遺産ですね。かなりの数の人間、官僚も政治家も左遷されてますから。安倍政権に睨まれた人間は圧力をくらって、どんどんどんどん外部へと追いやられる。だから、すさまじい怨みだと思います。その怨みのバックラッシュに今、遭ってるわけですね。

    西塚 なるほど。前川事務次官もその怨みの腹いせで内部告発みたいなことをやった。

    ヤス そうですね。基本的にあるのは怨みでしょう。ただ、その怨みを合理化するための理屈はたくさんあるわけですよ。政治の独走に対して官僚はやはり抵抗すべきだとか。今回の加計学園問題を見ててもヘンじゃないですか。"総理の意向"を証明するような文書があると前川事務次官が言った。それに対して菅官房長官は、調査をしたがそういう文書はないと言った。文部科学大臣も言ってるわけです。そうしたら、もっと下っ端のレベルの官僚から、いや、あったよと出てくるわけですね。彼らは何者なのか。反旗を翻しているわけじゃないですか。それはやっぱり怨みを持ってるということですね。

    西塚 今回の直接の動機としては、今年の初めに天下り問題で文科省が集中攻撃されたことへのある種の腹いせみたいなことがありますね。ヤスさんも前におっしゃってましたが、官僚は天下り先を作ったり、確保したりすることが重要な仕事みたいですからね。

    ヤス うんうん。

    西塚 そうした中で、今回は規制緩和という名の下で安倍が何か"お友だちごっこ"をやろうとして、加計学園の獣医学部ですか、文科省とできるできないでぶつかっていた。それで前川事務次官のスキャンダルや人格攻撃もあって、結果的に官邸と文科省の戦いになった。その一環としての腹いせですね。でも、そういう個人的なものも含めて、今回は安倍の権威主義的なものに対する大きな反動として返ってきている、という構図があるわけですね。

    ヤス そうです。今までは、自民党の官僚の操縦術というのがあったと思うんです。一方的に官僚に操縦されるだけではなくて、官僚も政治家を育てるし、官僚も操縦されたという構造があった。でも、今までの自民党の官僚操縦術はアメとムチというより、アメだったんですよ、やっぱり。これだけやればこれだけやるぞという形で、よほどの行きすぎがない限り、ムチは使用しなかった。だから、怨みが溜まりにくい構造だったんだと思います。アメで誘導していく。それが今回はムチなんです。露骨にムチなんですよ。

    西塚 まだ自民党に派閥がいくつもあったときは、アメとムチを使った関係性が機能していて、ちょっと今回は泣いてくれ、みたいなこともあったんでしょう。それが今はもう…これはヤスさんがおっしゃったように、安倍がわれわれが統治しなければ日本はダメになるからとか、そういうと部分が本当に動機になってるんでしょうか。

    ヤス やはり国体といったもの。国家の形に対する認識が根本的に違うと思いますよ。

    西塚 そうなのか…安倍首相にそれがあるとは僕には思えないんですね。国体でもいいですが、漢字を読み間違えることはともかく、もうゴリゴリの国学院の教授みたいな、そのへんにも造形が深くて教養もあるようなオタクっぽい首相ならともかく、そうではないとしたら、やはりおじいさんの幻影というか…何でしょうね。

    ヤス もっと言うと、能力がないから、そうなんだと思いますね。能力がないということは、コンプレックスが強いわけです。

    西塚 以前の『おやすぴ』でも話が出ましたが、周りにたくさん優秀な人がいますからね。

    ヤス 自分は成蹊大学で優秀でも何でもない。周りにものすごく優秀な人間を見せつけられるわけですよ。

    西塚 それは学歴とか、キャリアの話ですね。

    ヤス いえいえ、実際に優秀だと思う。仕事とかね。自分では敵わないくらい優秀だと。それで、おじいさんからの使命を受けたにしろね、能力がない自分がやっていかなくてはならない。そうすると、そのような自分を正統化するためには、何かの前提が必要になってくるんです。自分のプライドの柱となるようなものが、どうしても必要になってくる。そうしたときに、自分はこの国の形をまともな方向に戻すんだと。

    むしろね、日本の歴史とかイデオロギーを詳しく知ってる歴史家のレベルになると、たとえば国民の上にいわゆる神聖ローマ帝国のように、国家の神聖性を装置として作り出していくこと。初期の明治政府が作り出したような、政治の統治構造という装置がよく見えるわけですよ。美濃部達吉のいわゆる「天皇機関説」みたいなものも出てきて、天皇というのは装置なんだということになってくる。それがよく見えるわけです。それが見えないんですね。見えないから、スピリチュアリズムにいくわけだし、国家の神聖性の原点となっている神そのものにつながろうとするわけだから。

    西塚 そうなのか…われわれは何という首相を担いでしまったのか、という気がしますね。

    ヤス だと思う。言ってみれば、やっぱり政治家の劣化ですね。劣化だし、行き着くところは戦後の処理、敗戦の処理を間違ったということだと思う。戦後は軍に関わる部分は全部排除されたけど、戦前の行政官僚はそのまま残るわけですね。政治家もそのまま残るわけです。ということは、天皇制国家の既得権益層がそのまま残って統治するわけです。それが現代まで生き残っている。そしてそのメンタリティを延々と受け継ぐような、二世三世議員の分厚い層ができてしまったということだと思いますね。だから僕は、ヤバいと思う。

    西塚 ヤバいと思いますね。すみません、僕が日本に引きつけてしまったんですが、さきほどトランプのいろいろな話が出ましたが、とりあえず内部リークということで言えば、今のトランプ問題に限らず、ウィキリークスにはじまった内部告発、ひょっとしたら世界的にもイデオロギー化するんじゃないかという、内部リークというテーマがひとつありますね。それが日本の場合、いかに矮小化されるか、卑近なことになってしまうかという例として出したかったんです。個人的なコンプレックスだったり、ルサンチマンみたいなもの、あるいは構造的な官僚機構の話だったりということになってしまう。そうすると、そこにはある種の断絶があって、ちょっと違う話になってしまいますね。アメリカで今起こってる問題と日本の内部リークの問題というのは。

    でも、僕はここで面白いなと思うのは、ジュリアン・アサンジやスノーデンの内部告発というものが持つ力ですね。もちろん、インターネットというのが大きいんでしょうが、ヤスさんはどう思われますか?

    良心にしたがって内部告発するミレニアム世代の出現!

    ヤス 内部告発のメカニズムを作ったのはウィキリークスだし、スノーデンもそう。セス・リッチもそうだし、内部告発者がずっとつながるわけです。先のNSAのリアリティ・ウィナーの刑務所での様子が、よく独立系メディアで報道されるんですが、彼女はえらい元気なんですね。良心にしたがって私はやったぞ!という感じなんです。

    西塚 若いし、血気も盛んだろうから(笑)。

    ヤス それで今ね、元NSAのトップ、国家情報長官だったジェームズ・クラッパーが何と言ってるかというと、アメリカにいるミレニアム世代は本当にヤバいんだと。使命感でしか動かないんだ!と言うのね。

    西塚 若いのに使命感…

    ヤス もう周囲の状況ではなくてね、あいつらは正しいと思ったら使命感だけで動くんだと。セス・リッチだってそうだし。

    西塚 それはどう思われますか。しがらみとか人間関係とかそういうことではなく、何か原理主義的というか、イデオロギー化しやすいというか…

    ヤス 彼らの場合は、まだイデオロギーまでいってないと思う。

    西塚 正義感ですか。

    ヤス 正義感。普通の人間が日常生活で普通に持っている正義感ですね。

    西塚 それは面白いテーマですね。

    ヤス スノーデンは、NSAのやってることは間違いだと言ってるわけですよ。アメリカの憲法の精神に反するんだと。基本的な人権を侵している。NSAはあらゆる人間を監視対象にしているわけですから。テロリストと疑われる人間を監視対象におくことは合法的だし、よくわかる。でも、すべてのアメリカ人を対象にすることは明らかに人権侵害であると。そういうふうに、アメリカの憲法の精神に反するという一点を信念に、2000万円を超える年収を捨てて、内部告発者になるというリスクを冒す。そういうメンタリティなんですね。

    今回のリアリティ・ウィナーもそうです。彼女はアメリカ空軍に6年間いた人で、アフガニスタンのパシュトゥーン語をはじめ、数カ国語を話せる人ですね。だから、NSAにとっても極めて貴重な存在だった。そういう人が、たとえばアメリカ憲法の精神に反しているという、ある意味で"青臭い"と言えば青臭い正義感のような、自分の日常生活そのものとは関わらないような原理に基づいて批判すると。これが言ってみれば、ミレニアム世代のメンタリティということです。

    だから前国家情報長官のクラッパーが、とんでもない!と言うわけね。周りの状況を無視して、自分の良心だけで動く者はいかに怖いかということを言う(笑)。

    西塚 それも極端な意見ですね。むしろ、そういうミレニアムのメンタリティがもっと上層部にも欲しいくらいです(笑)。それでバランスをとればいいじゃないですか。

    ヤス 情報長官が言うには、われわれの世代というのは、善悪を無視してまで国家に忠誠を尽くすということが前提になっている。

    国家 それは古いですよ、個人的には。

    ヤス すべてを捧げて国家のために尽くすことが、最終的には善に通じるというのがわれわれの感覚だと。彼らはそれを共有してないと言う。それほど怖いものはないと。

    西塚 なるほど。善悪というものを基本におくと、そのつど変わったりするわけだから、僕は逆にそれが怖い気がしますね。

    ヤス セス・リッチもそうですね。サンダースを勝たせたいというだけではなくて、善悪の基準から見ると、クリントンはあまりにもとんでもないことをやっていると。今回のリアリティ・ウィナーもね、自分の良心にしたがって行動をする。スノーデンもそうだし、ジュリアン・アサンジもそうですね。

    西塚 だから、僕は善悪ではなくて、ヤスさんが先ほどおっしゃった良心ですね。そちらのほうがわかりやすい。その良心というのも、人によって違うという言い方があるかもしれないけど、善悪に比べると普遍的なもののような気がします。善悪と言うと、そのつど変わってくるもののように思います。じゃあ何が良心かと言えば、それは大問題ですが、そこは詰めていかなければならない。善悪で議論していくと、これはもっと埒が明かないでしょう。

    ヤス それはおっしゃるとおりであって、まさに良心なんです。良心にしたがって彼らは行動する。たとえばスノーデンのように、良心にしたがって行動したことで彼はヒーローになるわけです。

    西塚 そうですね。そもそも僕もジュリアン・アサンジはきらいではありません。

    ヤス おそらくスノーデンのヒーローはジュリアン・アサンジだったろうし、セス・リッチもスノーデンをヒーローとして内部告発をする。今回のリアリティ・ウィナーもそうでしょう。要するに、自分の良心に恥じない行動をとるということ。良心をすべてのものに優先させる。国家よりも良心のほうが重要だということですね。

    僕が思うに、ジュリアン・アサンジの出現はすごかった。言ってみれば、ひとつの人間の人格のロールモデルになるわけです。自分が見習うべき理想的な人格のスタイルになる。その人格がモデルになると、そのモデルを追い求める人たちの系列ができてきます。そうすると、国家でもない、民族でもない、イデオロギーでもない、自分の良心にだけしたがって行動するという、すべてのものに良心を優先させるという行動形式ができ上がる。そのメンタリティが、ある世代においては一般的になるということですよ。おそらく、それが情報リークを止まらなくさせるという大きなメカニズムのひとつだろうと思います。

    だから、インターネットが発達したからとか、SNSが拡大したとか、そういうテクノロジーの問題ではなくて、人間側の問題として、そういう良心のもとで行動するといったメンタリティが、ある世代を中心に一般化してきてるということですね。

    西塚 それはたとえば、昔からいろいろな国がありますが、そこで良心にしたがって戦ってきた人たち、その時代の権力構造のシステムに対してとか、もっと小さい部族社会レベルでもいいんですが、そういう人々は必ず出てきますね。5%くらいの人たちと言われてるようですが、その人たちがやってきたことはわりと記録に残ってます。僕なりのレベルで見ても、そういう人たちにはある種の共通したものがあるように思います。簡単に言えば、良心です。

    その良心とは何かと言ったときに、これを読めばこれが良心だとわかるマニュアルがあるわけではない。でも、たとえば宗教にはそれに近いものがあって、そういうものを獲得するためのツールとして、あるいは考える場として、考える人たちがコミュニケーションできる場としてあったように思います。それでも、これからはもうちょっと違う形でそういう場を形成していくことができるのではないか。

    個人的には、この『おやすぴ』も含めて、どんどんそういう場を追究していきたいと思いますが、これはそれなりにヘビーなテーマも出てきます。『おやすぴ』では、時事問題から入って毎回、ヤスさんにお話をうかがうという形で進めているわけですが、本題に戻ると、先ほどの良心は、"指針"みたいなことでもいいのかなと思うのですが、そのへんはいかがですか?

    ヤス いや、違うと思う。"違和感"ですね。

    西塚 ああ、むしろ違和感。違和感というのは、何かがあっての違和感ですが、その感覚のほうを優先させる。それは興味深いですね。

    ヤス たとえばね、どの文化でも基本的な常識というのは、だいたい共通してる場合が多いんです。人にウソを言わないとか、約束を守るとか…

    西塚 いきなり暴力を振るわないとか。

    ヤス 他人に対してはできるだけ優しくするとか、やはりどの文化でも普遍的であるような原理原則みたいなものがある。

    西塚 人間関係を取り結ぶ場合に、最低限守らなければならないルールみたいなものですね。

    ヤス そう言ってもいいですが、客観的なルールではなくて、人間の持ってる身体的な違和感として出てくるものだと思う。

    西塚 それはけっこう深い話になってきますね。今、僕が言ったようなことではなくて、人間である以上、当たり前のこととして出てくるような感覚ですね。

    ヤス そうです。極端に言えば、われわれの脳の進化のスタイルとしてビルトインされている。おそらく、そういうタイプのものだと思います。

    西塚 なるほど。

    ヤス だから、もしそういうものに対して違反した場合は、身体的にすごく違和感を覚える。違和感が残ると、それがさもわるいことではないかのように合理化しようとする欲求が出てくるわけです。たとえば人を裏切ったと。とんでもないやり方で人を貶めて、それで自分は巨万の富を築いた。そうすると、そのような自分自身の生き方というものを、それでも俺は正しかったんだと合理化するための何かの理屈が必要になってくる。その理屈を必死に探し求める。

    面白いんですが、エドガー・ケイシーっているじゃないですか。エドガー・ケイシーのクライアントがどういう人たちだったかというのが最近わかってきて、当時のメロン財閥の大物であるとか、えらい金持ちが多いんですね。どうもヘンリー・フォード自身もそうだったようだし、カーネギー財団のカーネギーもそうです。

    彼らが何を語ってたかというと、すごい良心の呵責があると。労働者を安くボロクソのように扱ってのし上がってきたので、そういう自分自身の生き方に対する恥の感覚がすごくある。それを解消するために通っていたという人たちが多い。実際、そのためにフィランスロピーというものがあるんですね。寄付をするという。

    西塚 キリスト教社会では昔からけっこうありますね。

    ヤス そういう善意でやってるんじゃなくて、自分の悪意、自分はとんでもないことをやってるわけだから。

    西塚 そうか、免罪符のようなものですね。

    ヤス 免罪符です。

    西塚 でも、もうカーネギーもメロンも古い人たちになりましたが、まだそういう良心があるだけいいとも言えますね。今はちょっと違うんじゃないでしょうか。

    ヤス いや、違っている。ただ、本人が意識しているかしていないかに関わらず、必ず正当化する論理は求めます。だから、正当化する論理がなくてね、俺はとんでもない人間だけど楽しいゼと、本当に生き続けられるのかということですよ。

    西塚 生き続けている連中が、けっこう多いような気がするんですけども…

    ヤス それもあるかもしれない。ただね、やっぱり実際に話してみると、おそらく違うと思うのね。必ずどこかで正当化の論理を求めている。

    西塚 本来は、普通に生きてれば正当化する必要がないわけだから、俺はこのままだよでいいはずなんだけれども、正当化するということは、何かうしろめたいことや良心の呵責があるということですね。

    ヤス そうそう。

    西塚 それは、人間なら必ずあるということですか。

    ヤス そうです。たとえばアメリカの軍人でね、イラクに行って虐殺をたくさんしてきたという連中がいるわけですよ。日本の軍人もそうだけどね。彼らが軍とつながってる限りは、軍はそれを正当化するための理屈をたくさん提供してるわけです。お前はアメリカという国家のために尽くした愛国者であるとか。もし、お前がああいうことをしなかったら、サダム・フセインが大量破壊兵器を開発したかもしれないんだから、しょうがなかったんだとかね。組織に所属すると、あらゆる自分の悪行を正当化するための理屈を与えてくれる。NSAもそうだと思うけれども。それで本当に人間が心の底から満足できるのか。

    西塚 それはすごく深いテーマで、またあらためて取り上げたいと思います。僕はそういう良心の呵責がないような人間が増えつつあるのではいかという疑問も持ってるものですから…

    ヤス いや、いるかもしれないですよ。

    西塚 ある種、機械のような人間。アンドロイドだったらおそらく良心の呵責はないだろうとか、あるいはアンドロイドだろうが何だろうが良心の呵責があるとしたら、それはSFの世界だと言われそうですが、実際はAI時代に入ってるわけですから、実は現実問題としてあるわけです。いずれにしましても、これはあらためてやりたいと思いますので、今回はおいときます。

    でも、機械みたいな人間だったら平気で人間を殺すし、良心の呵責もないんだろうというふうにですね、最近のいろいろな犯罪や事件を見ていると、そういう人間が増えているような気がしないでもない。でも、実際は詳しい内容は知らないわけだから、そういう印象を受けるということに留めておきますが…

    すみません、ちょっと脱線しましたが、トランプに絡んだ内部告発の話で、アメリカと日本ではちょっと事情が違うということはわかりました。その後の新しい情報としてはどんなことがありますか?


    (後半に続く)

    田辺鶴瑛

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    書きかけの本、「アメリカは2020年代に分裂するのか?(仮題)」序章

    5月8日

    有料メルマガの予告

    もしかしたら、米議会を中心にトランプ大統領を弾劾する過程が始まった可能性がある。さらに、2020年代におけるアメリカの内乱を予想する歴史学者が出てきた。これも紹介する。5月12日の午前0時10分に配信する。

    「ヤスの勉強会」第38回のご案内

    「ヤスの勉強会」の第38回を開催します。トランプ政権の本性が見えてきました。私たちが思ったような政権ではまったくありません。これからどのような混乱あり、その渦中で日本がどうなるのか徹底して解説します。

    【主な内容】
    ・トランプ政権の本性
    ・混乱の中心はやはり中東か?
    ・アメリカ国内の混乱状況
    ・怨念の噴出と新しい思想の形成
    ・日本の向かう方向と深まる混乱

     よろしかったらぜひご参加ください。

    日時:5月27日、土曜日
    時間:1時半から4時半前後まで
    料金:4000円
    場所:都内(おそらく東横線沿線)

    いまのところ場所は未定ですが、申し込みいただいた方に直接お伝えいたします。以下のメルアドから申し込んでください。

    記載必要事項
    名前(ふりがな)
    住所 〒
    メールアドレス
    参加人数
    懇親会の参加の有無

    info@yasunoeigo.com

    高松の講演会

    以下の日程で高松の講演会を行います。お近くの方はぜひどうぞ!毎回ディープな講演会をしています!

    日時  平成29年5月19日(金)18:30受付 19:00~22:00前後まで
    場所  高松生涯学習センター

    会場内の掲示板にて部屋の確認をお願いいたします。
    〒760-0040 高松市片原町11番地1
    電話:087-811-6222 FAX:087-821-8022
    会費   ¥5000/人

    講演会後、高島先生を囲んでの懇親会を予定しております。場所 未定ですが高松市内にて行う予定です。

    主 催  里坊会計事務所 里坊昌俊
    実行委員 有限会社ウエストフードプランニング小西啓介、ソニー生命保険株式会社 山下智幸、株式会社京蔵 京兼慎太郎、株式会社クリード インテグレーション平野伸英

    内容
    ・トランプ政権の真実
    ・やはり中東がターゲット
    ・根本的に変化する世界経済
    ・TPPの比ではない日米FTA
    ・予言から見える人々の集合意識


    新しい本

    新刊本が出ます。面白い本になったと思います。よろしかったらどうぞ!

    「資本主義2.0」と「イミーバ」で見た衝撃の未来
    世界の政治・経済はこれからこう動く
    著者:高島 康司

    amazonで注文

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    記事全文を音声ファイルにしました。よろしかったらどうぞ。7日で削除されますので、お早めにどうぞ。

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    船井幸雄.comに筆者のページが出来ました。月一回のペースで更新します。ぜひご覧ください!

    船井幸雄.com
    ヤスのちょっとスピリチュアルな世界情勢予測

    今回の記事

    久しぶりの更新だ。いま依頼があって本を書いている。「2020年代にアメリカは分裂するのか?(仮題)」という本だ。今回はその序章を掲載する。

    序章

    2017年になってから、世界が次第に狂ってきていると感じないだろうか?これまで表現することさえはばかられ、どの社会でも否認と抑圧の対象として排斥されていた醜い集合的な感情が、いきよいよく噴出するのを我々は目撃するようになった。それは、極端な人種差別主義、白人優越主義、一神教の原理主義、移民排斥主義、そしてナショナリズムなどだ。

    戦後70年間、心の深層に押し込まれ、表面に現れないように抑圧されてきた暗い感情が、逆に正義の声として認められ、あからさまに放出することが許されるような状況になっている。それは、人々が狂い、大量破壊と殺戮へと驀進した1930年代を彷彿とさせる状況に近いのかもしれない。我々は果たして、2017年にコントロールが効かなくなりつつあるこの敵意と憎しみにあふれた集合的な感情の怒涛のような大河に、流されないで生き残ることは可能なのだろうか?パンドラの箱はすでに開いてしまったというのに。

    この集合的感情のパンドラの箱を開けた最大の出来事は、米大統領選挙とトランプ政権の成立であることに異論はないはずだ。この選挙と政権を見ると、箱から飛び出した怨念のエネルギーが、マージナルな集団を越えた思想へと昇華する具体的な過程がよく見えてくる。この思想形成の過程は、アメリカのみならず、特にヨーロッパでもこれから大きな潮流になる可能性が高い。それがどういうものなのか、少し見て見ることにしよう。

    立候補を発表した2015年夏には泡沫候補の一人にすぎなかった不動産開発業者のドナルド・J・トランプは、多くの予測を裏切り、あれよあれよという間に予備選を勝ち進み、第45代米大統領になってしまった。

    大統領に就任してからの動きは、さらに驚くべきものだった。選挙時に約束した39の公約を、議会の承認が必要のない大統領令という手を使って次々と実現している。それらは、イスラム圏7カ国からの入国禁止、メキシコ国境の壁の建設、環境保護の観点から中止になっていたガスパイプラインの建設など、過激な内容が多く含まれている。また、TPPの一方的な離脱、輸入品の高関税の適用など大統領令すらも通過せず、一方的に宣言されたものも多い。

    しかし、時間が経つとともに、トランプ政権が実際にどこまで続くのか、懸念が強くなってきた。トランプの最大の選挙公約のひとつはアメリカ版の国民皆保険であるオバマケアの廃止であった。これは共和党の懸案だったものの、トランプの廃止案は共和党が圧倒的多数である下院で否決されてしまった。後に下院で修正案が可決されたものの、いまのところ上院で可決される見込みはたっていない。

    トランプ政権の目玉は、1兆ドルの公共投資や国防費の10%の増額などの大きな支出を伴う政策を、富裕層を中心とした大減税とともに実施するというものだが、トランプ政権の強硬な姿勢は、議会との交渉を困難にさせており、このままではいま審議中の予算案が通過する見込みは少ない。

    もし予算案が否決されると、連邦政府の予算は枯渇し、2011年に起こったような政府の閉鎖という事態にもなり得る。そうした事態にまで至ると、トランプでは政府の運営はできないという声が高まり、1974年のニクソン大統領のときように、トランプを大統領の座から引き下ろす弾劾裁判の開始へと動く可能性も否定できなくなる。1年以内に弾劾されるだろうとの意見もあるくらいだ。

    トランプとはなにものなのか?

    そのような状況でも、アメリカを導く方向性が明確であればまだよい。しかし、聞こえて来るのは、「アメリカをまた偉大にする(Make America great again)」のスローガンのもと、グローバリゼーションを否定して保護貿易主義を宣揚し、製造業の生産拠点をアメリカに引き戻すという、どう見ても現実的とは思えないようなビジョンだ。

    グローバリゼーションの進展で新興国に生産拠点が移動した理由ははっきりしている。アメリカのような先進国の高い賃金では、新興国の安い労働力に競争できなくなったことだ。インターネットを中核としたITテクノロジーで世界に分散した拠点が容易に結ばれるようになった今日、企業は労働力の安い地域に生産拠点を移動させることは、利益の極大化を原理にする資本主義としては当たり前のことだ。トランプの言うように、高い制裁的な関税をかけたとしても、世界最高水準に高騰した賃金のアメリカに、製造業を再度戻すことは不可能に近い。この方向にアメリカの新しいビジョンがあるとは到底思えない。

    これが不可能だとすでに分かっているのだとすれば、結局トランプはなにをやりたいのだろうか?そして、そのようなおよそ夢物語にしか聞こえない政策を推し進めるトランプとは、そもそもいったいなにものなのだろうか?

    没落した中間層の怨念を追い風にした人物

    トランプのアイデンティティーではっきりしていることは、トランプはまさに社会の怨念というパンドラの箱を開けてしまった大統領だということだ。彼は、没落した中間層の怨念を掘り起こし、それを追い風にして大統領にまでなった。アメリカの主要メディアは、パンドラの箱から飛び出したこの没落した中間層の怨念の激しさを見誤り、トランプの勝利を予想することができなかった。

    他方、トランプの勝利を早期に予想し、的中させた人物がわずかながらいる。彼らの予想と論評を見ると、パンドラの箱から飛び出したものの実体がよく見えてくる。

    一人は、現代のアメリカのニューエイジ系ポップカルチャーを代表するジョン・ホーグである。彼は占星術などを用いたかなりユニークな社会評論を発表している。特に大統領選挙の予測では、1968年以来12回の選挙すべてで、一般投票の勝者を予測し、的中させている。ホーグは、すでにトランプが大統領選挙に立候補した2015年の8月に、彼が実際に大統領になる可能性があると予測していた。この時期、トランプはすぐ消える泡沫候補の一人にしか過ぎなかった。ホーグは2016年10月22日のニュースレターで次のように書いた。

    「トランプは、人々の怒りと憤りに深い共感を示し、そのストレスを代弁する。米政府は失業率の低下など数々の統計を示し、経済が回復していることを喧伝しているが、これがまやかしであることを人々はよく知っている。再就職できてもはるかに安い賃金だし、就職活動を止めた人々は失業率の統計から除外されている。経済の回復は政府が作り出した都合のよい幻想であることを人々はよく知っている。

    トランプは怒りとストレスを激しい言葉で代弁した後、「再びアメリカを偉大にする」という最高にポジティブなメッセージで集会を締めくくる。このメッセージは、人々が個々の自分の人生を投射する集合的な反響板としての役割を果たし、集会に出ると実に明るいポジティブな気持ちになって帰宅する。これがトランプ効果なのだ。これがトランプの支持が拡大している理由なのだ」

    このように書き、10月22日には早くもトランプの勝利を予見した。トランプには怨念という集合的な感情を集中させ、それを救いに変えてしまうような独特なカリスマ性がある。支持者集会の熱気は、没落した人々がトランプの言葉で怨念を吐き出し、その破壊的なエネルギーの彼岸に、偉大になったアメリカとともにある復活した自分の人生の姿を見いだすのだ。

    ホーグと同じようなことを言っていたのが、熱烈なクリントン支持者であった映画監督のマイケル・ムーアだ。2016年10月21日、かつては製造業で繁栄したものの、いまは没落したオハイオ州ウィルミントン市で講演し、次のように述べトランプの勝利を警告した。

    「没落した中間層はトランプのような人間爆弾が現れるのを待ち望んでいた。自分たちを隅に追いやった社会に対して爆弾を投げつける時が来るのを待っていた。11月8日の選挙の日、失業し、家を追い出され、家族にも見捨てられ、車も持っていかれ、何年も休むことさえ許されず、最低の医療しか受けられず、すべてを失った人々の手にたった一つ残ったものは、1セントもかからないが憲法で保障された投票する権利だ。彼らは一文無しで家もなく繰り返し踏み付けられてきた。

    しかし、11月8日の投票日にはそのすべてに対する仕返しができる。億万長者も失業者も同じ一票しか持っていない。そして中間層からの脱落者の数は億万長者よりも遥かに多い。11月8日、すべてを失った人々が投票所に現れ、投票用紙を受け取り、投票箱の前で彼らの人生を破滅に追い込んだシステムの全てをひっくり返すことを約束している候補者の名前にチェックを入れる。それがドナルド・J・トランプだ」

    このように、ホーグもムーアもトランプ勝利の背景にある米国民の集合的な感情を実によく描写している。これこそ、パンドラの箱から噴出したものの実体だ。それは、1980年代の後半から始まり90年代に加速し、現在に至るグローバリゼーションのうねりに適応できなかった、特に白人労働者を中心とした中間層の怨念の爆発であった。怨念の対象は、グローバリゼーションの歪みをなすがままに放置するが、ウォールストリートの金融産業は政府資金で救済する富裕層を最優先する連邦政府に向けられた。まずは、没落した自分たちの人生を取り戻すために、富裕層ばかりを優先する既存のシステムを破壊する。そのためには、トランプという強力な「人間爆弾」を政府に投げ込まなければまらないというわけだ。未来の希望を見いだすために、既存のシステムを破壊し尽くさなければらない。

    この集合的な心情の傾向は、反グローバリゼーションと呼ばれる。だが、破壊を望む感情の激しさは、こんなスマートな言葉では表現することは不可能だ。トランプを支持した感情のうねりには、まさに残されたエネルギーのすべてをかけて体制を打ちのめす一揆や革命という言葉のほうがふさわしい。トランプの勝利は、まさに「トランプ革命」であった。

    そしてトランプも、民衆のこの激しい集合的な感情を裏切ることはなかった。怨念に駆られた民衆の思いをそのままホワイトハウスに持ち込むことを宣言した。1月20日に行われた大統領就任演説はまさに破壊宣言であった。むしろ一揆と革命はこれから始まるのである。

    まずトランプは次のように述べ、支配層を批判する。

    「あまりにも長い間、我々の国家の首都にいる少数集団が政府の恩恵を受ける一方で、国民はその費用を負担してきた。

    ワシントンは繁栄した。しかし国民はその富の分配にあずかることはなかった。政治家は成功した。しかし職はなくなり、工場は閉鎖した。支配者層は国民ではなく、自分たちを守った」

    そして、この現状を変え国民にアメリカを取り戻すことを約束する。

    「これらは全て変わる。ここで、たった今から。なぜなら今この瞬間は諸君の瞬間だからだ。諸君のものなのだ。

    (中略)

    我々はこれ以上、話すだけで行動を起こさない政治家を、常に不満を並べ立てるもののそれについて何もしようとしない政治家を受け入れることはない。

    無駄話をする時間は終わった。行動を起こす時間がやってきたのだ」

    この就任演説を見ると、没落した白人中間層の噴出する怨念に火を付け、支配層を破壊して、再度偉大となったアメリカに支持者の人生を重ねるというトランプが選挙キャンペーンでやっていた手法をそのまま踏襲していることが分かる。パンドラの箱を開けて、飛び出した怨念を救いに変えるという手法だ。これは就任演説というよりも、権力を支配層から民衆が取り戻すことを宣言した革命の檄文である。

    トランプを押し上げた力の正体

    だが、没落した中間層の怨念の噴出によって支えられたトランプ革命はどこにたどり着こうとしているのだろうか?着地点はまったく見えないし、安定した着地点のようなものさえあるのかどうか定かではない。

    この着地点を見いだすためには、トランプを押し上げた集合的な感情の正体を知らなければならない。もちろんそれは、グローバリゼーションについて行くことのできず、かつての豊かな生活から転落した中間層の怨念であることは言うまでもない。彼らは「人間爆弾」トランプを政界に投げ入れ、支配層のシステムをひっくりかえす強い復讐心に燃えている。まさにこれは一揆である。

    トランプの支持基盤のひとつであるオルトライトの運動は、こうした中間層の復讐願望に明確な表現を与えた。ワシントン政界という湿地帯のゴミを取り除き(Drain the Swamp)、グローバリゼーションと自由貿易を否定して移民を排斥し、アメリカ第一主義を実現するというのは、オルトライトの中心的なリーダーの一人で、主席国家戦略官で上級顧問のスティーブ・バノンとそのグループが主張したものだ。バノンはトランプの選挙参謀でもあった。こうした意味で、オルトライトは没落した中間層の怨念と復讐願望に、明確な表現と方向性を与えたといえる。

    ところが、バノン一派の言葉を聞くと、復讐心よりももっと激しい熱情があるのを感じる。それは、現在のアメリカという国家を一度徹底して解体し、それを別な国家に根本的に作り替えてしまおうという熱情だ。たとえばスティーブン・バノンは、「私はレーニン主義者だ」と公言してはばからない。その理由は「レーニンはロシアという国家を破壊したからだ」という。現在のアメリカという国家を破壊し、それをまったく新しい国家に作り替えるのが自分の使命であると言いたいようだ。たしかにこれは革命である。

    既存のアメリカの解体への激しい熱情をもつものはバノンだけではない。バノンが旗振り役になっているオルトライトの政治運動に特徴的なことだ。オルトライトは、白人至上主義を唱え、移民や他民族に対する激しい敵意を特徴とし、アメリカを白人国家として立て替えることを目指す。この立て替えのためには、他民族にオープンな現在のアメリカの解体がどうしても必要だという。

    日本の主要メディアでもよく解説されるように、この運動が人口的に少数派に転落しつつある白人による防御反応であることは間違いない。そうだとしても、なぜいまの時期にオルトライトの旗振り役をホワイトハウスに送り込むことに成功するほど、これがメジャーな運動になったのだろうか?

    もちろんオルトライトのような思想は、かなり前から存在していた。ネオナチやKKKなどだ。しかしそうした運動は、社会には馴染めない極端な集団が支持する周辺的な運動で、メジャーな政治運動になることはまったくなかった。それなのに、いまなぜ突然とオルトライトのような運動が、広く支持されだしたのだろうか?

    実は、2001年の911の同時多発テロ以降、アメリカ人の集合意識は根源的な変化の過程にあり、多くのアメリカ人はこれまでなかったような世界観を心のどこかで共有するようになっていた可能性がある。オルトライトへの支持の拡大は、この目に見えない水面下で起こっている心的変化の産物なのである。これは第3章で詳しく解説する「終末論的革命論」と呼べるような世界観であり思想だ。この思想に結集したアメリカ人の革命を求めるエネルギーこそ、トランプを大統領にまで押し上げた力の正体である。

    サブカルに現れる集合的な感情

    しかし、こうした水面下で進む集合的な世界観の変化を合理的な手法で分析することは難しい。それは地下水脈のような感情の流れなので、明確に分かる形で表面に現れることはないからだ。主要メディアがトランプを押し上げた怨念の力の激しさを捉えることができず、その結果トランプの勝利の予想に失敗したのはこうした理由だ。

    しかし、いったん目をネットを中心に流布しているアメリカのサブカルに転じると、その実体がよく見えてくる。さらにそうしたサブカルは、この集合的な感情がどのように発達してきたのか、その具体的な発達過程を見ることができる一番よいツールでもある。

    アメリカでも日本でも、多くのサブカルのコンテンツが流布されている。それらは、幻視や予言などのオカルトの分野が中心だ。世界の滅亡を予言したとされるノストラダムスの「1999年7の月」などはそうしたものの典型だ。こうしたものは、ホラー映画のようなエンターテイメントとして生産され、消費されるだけだ。
    「終末論的革命論」のイメージも、いまどれほど広くアメリカ人によって広く共有されていようとも、結局は典型的な都市伝説なので、賞味期限が切れるとノストラダムスの予言のように忘れ去られ、消え去ると見ることもできる。もしそうなら、そうしたイメージがどれほど集合的に広く共有されていようとも、それらのビジョンをまじめに考察してもあまり意味がないに違いない。それはせいぜい、アメリカ版都市伝説の歴史を綴る程度のものにしかならない。

    もちろん、都市伝説の歴史は相当に興味深いテーマになり得る。現代のポップカルチャーの変遷史になるはずだ。だが、「終末論的革命論」のイメージには、消費されて忘れ去られる運命にあるそんな都市伝説には到底収まらない危険な内容が内包されている。

    このイメージには、大変に危険な破壊的エネルギーが内在している。もしそうなら、この非合理的な世界観と破壊力の源泉を理解するためには、ものごとは合理的に動くことを前提にした既存の世界観だけでは難しい。これを理解するためには、合理的な思考の限界を越え、マージナルな領域に踏み込み、非合理の心的な力の源泉を捕らえることがどうしても必要になる。サブカルは、地下水脈のように水面下でゆっくりと流れている集合的な感情の変化を読み解くための最良の窓なのである。

    内乱の予感

    しかし、「終末論的革命論」の共有と広がりがトランプを押し上げた力であったとしても、必然的にこの世界観を共有しない人々との間に深刻な対立を生み出してしまう。それはアメリカを分裂さえ、引き裂く力として作用する。

    トランプ大統領の就任で明らかになったアメリカ国内の対立は、我々が日本で想像する以上に深刻だ。ときおり日本のメディアでは、トランプ政権の4年間を切り抜ければ、アメリカはもとの安定した状態に戻り、覇権を次第に弱めつつも、自由貿易と市場原理、そして民主主義の原則が形成する国際秩序の守り手に復帰するだろうという見通しを見かけることがある。しかし、これはあまりに楽観的な見通しだ。

    トランプに抗議するリベラル派のデモはいまだに全米で盛んだし、対極のトランプを支持する白人優越主義者や移民排斥主義者の運動も前例のないほど拡大している。両者が和解して状況が安定するとは到底思えない。

    ニューヨーク、マンハッタン5番街のトランプ・タワーは、ニューヨークでももっともおしゃれで洗練された地区である。トランプ・タワーの周囲にはティファニーやルイヴィトンがあり、全米でもっとも家賃が高い高級なショッピングエリアだ。

    しかしいま、そんな地区にあるトランプ・タワーは自動小銃で武装した警官が警備し、トランプ・タワーの向かいの通りは、車の侵入ができないように、バリケードでものものしくガードされている。これは、日本でいえば銀座4丁目の交差点に武装警官が配置され、バリケードで封鎖されたような状況だ。

    またホワイトハウスの状況も一変した。国民に比較的にオープンな民主主義の象徴のホワイトハウスは、武装警察官が厳重に警備し、外部の人間はだれも近づくことが許されない。屋根には常時スナイパーが不用意に近づくものを狙っている。

    このような光景を見ると、トランプ政権のアメリカでは修復ができないほど対立が激化しており、最終的にアメリカでは内戦が起こり、国家として分裂してしまうのではないかと予感させる。

    革命と破壊のイメージ

    一方、視点をアメリカのポピュラーなサブカルまで包含すると、トランプの勝利は2001年の911同時多発テロで始まり、2007年からの金融危機でさらに踏み固められたある集合的なイメージとシナリオが、現実となった過程としても理解できる。そうしたイメージには、人々の怒りや怨念を表現する強烈なエネルギーが凝集している。つまり、トランプを勝利へと導いた感情は、トランプが大統領候補として立候補するかなり前から津波のようなエネルギーとなっていたのである。トランプは津波が向かう方向を与えただけだった。

    この強い感情的エネルギーは4つの簡単なキーワードにまとめることができる。革命、破壊、創造、そして再生である。すでに2001年の911で現れていたが、金融危機以降、ネットのアクセス数の非常に多いサイトでは「アメリカ第2革命」「合衆国解体」「創造的破壊」「エリートの処刑」、そして再生を表す「広域自給自足経済圏」などのイメージが氾濫した。

    これは、多くのアメリカ人が共有する集合意識の重要な一部にすらなっているといってもよい。それらのイメージは、予言、幻視、占星術、コンピュータの未来予測などの結果として、ネットラジオやテレビ、ユーチューブの動画、映画、そしてSNSなどを通して拡散した。

    それらにはいくつかのモチーフあるが、アウトラインは共通している。米経済が崩壊した後、それに怒った国民がアメリカ第2革命を始める。そして既存の支配層を放逐し、国民の手による新しいシステムを下から作り直し憲法も書き換える。そのようにして新生国家としてアメリカを革命的に作り替えるというものだ。

    サブカルは、目に見えない地下水脈のように流れている集合的な感情を読み解くための重要な窓である。革命、破壊、創造、再生のイメージは、現代のアメリカ人が未来に対して持つ集合的に共有されたイメージのひとつになっている。

    ジョン・ホーグのイメージ

    先程のジョン・ホーぐだが、オバマが2008年の大統領選挙戦に無名の新人候補として立候補した直後、次のようなことを明確に予言していた。

    「オバマは間違いなく大統領になる運命を背負った人物だ。だが、彼は2008年の選挙で大統領になるべき人ではない。彼はその後の2012年か2016年に初めて大統領になるべきなのだ。すると偉大な大統領になるだろう。

    だが、2008年に早期に大統領になってしまった場合、暗殺の危機に遭遇するか、または周囲の実力者の存在に阻まれ有効な政策が実行できなくなるだろう。レイムダック化する」

    これは、2008年の大統領選挙の前に行われたとは思えない的確な予言だ。オバマ政権はあらゆる問題で動きが取れなくなりレイムダック化して終わった。この状況を実に正しく予見している。

    そして、ジョン・ホーグは、このようなオバマ政権が続いた後、アメリカの国内は大きく混乱し、いまから3年後の2020年には混乱のピークになると予見し次のように言っている。

    「アメリカが分裂し、内戦状態に入るのは2020年代になるはずだ。このときの内戦と分裂で憲法が書き換えられることになるだろう」

    デイビット・ウィルコックのイメージ

    さらに、現代のニューエイジ系カルチャーの旗手でスピリチュアリストのデイビッド・ウィルコックもやはり2008年にラジオ番組で次ぎのように予言している。

    「まだはっきりとは断定できないが、おそらく将来アメリカの連邦政府は崩壊し、それぞれ独自の統治区域を持つ5つの連邦に分裂するだろう。それはソビエトの崩壊に似た現象だ。経済的には、国民の生活はそれほど破壊されないだろう」

    エノク予言のイメージ

    また、アメリカで拡散している予言にエノク予言というものがある。これは1987年にスイスのUFOコンタクティー、ビリー・マイヤーが公開したものだ。2020年代の世界の未来が予見されている。やはりアメリカは分裂するとある。

    「アメリカで2つの内戦が連続して発生し、地上の災難は継続する。その後、アメリカは分裂し(国民が)敵対するようになる。そして国家は5つに分裂し、それぞれ狂信的な宗派が独裁的な権力を振るうようになる。世界どこでも無政府状態が長い期間人類を苦しめる恒常的な状態となることだろう」

    ウエブボットのイメージ

    そして、きわめつけはウエブボットだ。ウエブボットとはマイクロソフトのコンサルタントだったクリフ・ハイという人物が1997年に始めた言語による未来予測プロジェクトだ。

    クリフ・ハイは、言葉が内包する感情を数値化するプログラムを開発した。ウエブボットはボットと呼ばれるスパイウエアーを掲示板やSNSなど、コミュニケーションが活発に行われるサイトに配置し、ボットが収集する言語のデータから、どんな言葉がどんな文脈で使用されると数値が高くなるのか解析した。すると、人々が不安に感じている未来の状況とイメージが鮮やかに浮かび上がった。

    ウエブボットにはそれこそ際限なく繰り返し現れるシナリオが存在する。それは以下のようなものだ。

    ドルの暴落からハイパーインフレが米国を襲い、国内経済が実質的に機能停止する。この状況に怒った米市民は、金融産業の経営者、ならびに政府高官を襲撃し、政府に対する反乱を起こす。

    政府はこれを弾圧するために、軍隊を動員し、市民に銃口を向ける。これがきっかけとなり、アメリカ国内は内乱状態になる。

    この過程で、多くの市民は既存の経済システムには依存しない「広域自給自足経済圏」を形成し、国家を市民の手に戻し、再建する運動を開始する。

    このようなシナリオだ。これは「2009年地獄の夏」のような特定の表題のもとにまとめられることもあるが、多くの場合、ウエブボットが定期的に配信するどの報告書にも繰り返し現れるシナリオだ。それこそ、見飽きるほど繰り返し登場する。

    広く支持されるシナリオ

    このハイパーインフレから米政府による市民の弾圧、そして内乱状態に至るシナリオは、上に記した予言に共通したシナリオというだけではない。

    アレックス・ジョーンズやジェフ・レンスなどのアメリカを代表する陰謀系のサイト、ならびに全米で3000万人の聴視者をもつと言われる人気ラジオ「コースト・ツー・コースト」、さらにはFOXニュースなどのメジャーなメディアでは常連のトレンドワッチャー、ジェラルド・セレンテなど実に多くの人々やメディアで共有されている。

    また、2013年に公開され、アメリカでヒットした映画「アトラス・シュラッグド」はまさにこのシナリオに基づいた映画だった。

    このように見るとこのシナリオは、アメリカの大衆文化を総合的に代表するもっともポピュラーな未来のビジョンであることが分かる。

    日本では存在しない?

    これほど多くのサイトや人々に支持される共通の未来のビジョンというのは、日本では存在しないのではないだろうか?

    確かに日本でも、さまざまなサイトで取り上げられているビジョンが存在する。それは、日本に大きな天変地異が発生するとともに、周辺諸国に侵略され、日本は一度滅んだ状態になる。その後、日本人は本来の精神性に覚醒し、日本を再建する。すると日本は、世界をけん引する指導的な国になるというシナリオだ。

    このビジョンはそれなりに広く支持されてはいるものの、「アメリカの分裂」のシナリオほど広く共有されてはいない。もともとこれは、「日月神示」や出口なお、そして出口王仁三郎などの「大本教」に一般的なビジョンだ。なので、この範囲外のサイトや人々では共有されていいるとはかならずしも言えない。アメリカの革命、破壊、創造、再生のシナリオほど拡散してはないように思う。

    ということでは、このアメリカのシナリオの特殊性は明からだ。これほど共通した未来のビジョンが共有されている国は少ないのではないだろうか?その意味でいえばこのシナリオは、あまりに格差が拡大し、一部の超富裕層が権益を独占したいまのアメリカの崩壊と、その後に誕生する新しい理念に基づく新生国家を希求するアメリカ人の強い集合的な願望の現れである。それは、怒りと恐怖、そして解放と希望が入り交ざった集合的な感情だ。

    このような視点から見ると、トランプの勝利はすでに確定しているようなものだった。トランプは多くのアメリカ人の心の奥底にある革命、破壊、創造、再生のシナリオを選挙のキャンペーンを通して目に見える革ショーとして演出し、可視化したのだ。すでにそのようなイメージを願望として共有しているアメリカ人が、このショーを強く支持しないわけがない。トランプの選挙キャンペーンは、津波のようになった集合的な感情を解き放った。

    予言を前提に行動する

    こうした集合意識に内在した未来のビジョンは、ポピュラーカルチャーでは予言として流通している場合が多い。しかしそれは、スリリングな気分を求めて消費されるエンターテイメントという水準を越え、はるかに危険なものになり得るのだ。それというのも、社会が不安定になったり、パニックに陥るような状況になると、集合意識に内在している未来のビジョンの形象が競り上がり、個人の思考と判断を津波のように押し流してゆくからだ。これは、社会と経済が破綻した第一次大戦後のドイツや、911直後のアメリカ、そして追い詰められたイスラムの象徴としてのISなどがそのよい例だ。

    予言のビジョンは、的中したのか外れたのかだけが問題されるが、おそらくそれは予言の本質ではない。的中率だけで予言を見ると、どの予言もほぼ完全に外れている。的中したものはほとんど皆無と言ってもよいくらいだ。

    だが、一定期間、多くの人を引き付けてきた予言のビジョンには、ある特定の社会集団や宗教集団の集合意識に潜在的に内在している終末論的な未来のビジョンが表現されていると考えてよい。ヨハネの黙示録の「ハルマゲドン」と「キリストの降臨」や、コーランにある救世主「マフディ」の出現などのシナリオはまさにこれだ。

    現実の世界が安定しており、通常の日常の規則にしたがって社会が循環しているときは問題ない。集合意識に刻印されている革命や破壊の終末論的な未来のビジョンなどは日常意識のもとで完全に忘れ去られており、思い出されることはほとんどない。

    しかし、予想を越えた危機が起こったり、また現実の情勢が集合意識に内在したイメージに近似してくると、抑制できない怒りや恐怖、そして解放の歓喜とともに、集合意識に刻印されている予言的な未来のビジョンの枠組みが活性化し、意識の表面に競り上がってくる。

    そうなると、予言のシナリオは現実味を帯び、そうなることを多くの人間が当然と思って行動し、結果としてシナリオを自己実現させてしまう。革命と破壊の選挙戦ショーの演出に成功したトランプの勝利は、まさにこの典型的な例だった。

    やはりアメリカは革命と内乱に向かっているのか?

    このように、革命、破壊、創造、再生の未来のイメージは、サブカルのコンテンツを通して、一層多くの人間に共有されるようになった。すると、イメージはどんどん具体化し、こうした未来のビジョンが実際に現実化する可能性が極めて高いシナリオのひとつとして意識されることになる。トランプとは、まさにこのイメージを背景に出現し、イメージが物質化した大統領だった。集合的な行動によるイメージの自己実現である。

    その意味ではトランプ政権は、自分たちを苦しめてきた既存のシステムの破壊を願う、没落した中間層の集合的な感情が押し上げた革命政権だ。そしてもし、トランプ政権が、ワシントン政界の支配エリートを一掃し、グローバリズムに対抗する保護主義的な政策で没落した中間層に職を与え、国民が政治を取り戻すという公約を実行していれば、革命、破壊、創造、再生を願う津波のような感情のエネルギーは吸収され、落ち着くことだろう。もっとも穏健な方法で革命と破壊は実行されたことになるからだ。

    しかしその反対に、トランプが既存の支配勢力に取り込まれ、当初の公約とは正反対に政策を実行したり、または革命思想の代弁者であるバノン国家戦略官を更迭したり、さらには支配勢力に抵抗したトランプが弾劾されるようなことにでもなれば、既存のシステムを破壊して合衆国を解体し、そして新しい国家の形成する革命のエネルギーは、とても危険なものになる。何年も前からサブカルを通して予告されたシナリオが現実のものとなる可能性が出てくる。本格的な革命と内乱の時代の到来だ。

    はたして、本当にそのような方向に動くことはあるのだろうか?それはこれからのトランプ政権にかかっている。もし国民を裏切るようであれば、革命のエネルギーは押さえが効かなくなるに違いない。トランプ政権は本当に革命政権なのだろうか?その本性がぜひ知りたいところである。

    田辺鶴瑛

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    酔っぱらいオヤジのSpiritual Meeting 第70回

    2月28日

    有料メルマガの予告

    3月3日、午前0時10分に配信される今回の記事は、3月15日からアメリカの潮目がさらに大きく変わるとの不気味な情報について紹介する。債務上限引き上げ法案の対立とデフォルトの可能性だ。

    「ヤスの勉強会」第36回のご案内

    「ヤスの勉強会」第36回のご案内

    「ヤスの勉強会」の第36回を開催します。トランプ政権の混乱は続いています。本当にトランプ政権は今後も続くのでしょうか?トランプを引きずり落とす工作が進行しています。北朝鮮も含め、世界はカオスへと向かっている可能性があります。今回はこの動きを詳しく解説します。また今回から、最後の30分を使い情報発信を希望する参加者の方に話す機会を作ります。参加者にはいろんな分野のプロの方が多いので、面白くなりそうです。

    【主な内容】
    ・アメリカが内戦に向かうシナリオ
    ・北朝鮮は崩壊するのか?日本では知られていない事実
    ・第4次産業革命の主導権を巡る争い
    ・厳しさを増す日本の状況
    ・個人のなかで噴出する「抑圧されたもの」

    よろしかったらぜひご参加ください。

    日時:3月25日、土曜日
    時間:1時半から4時前後まで
    料金:4000円
    場所:都内(おそらく東横線沿線)

    いまのところ場所は未定ですが、申し込みいただいた方に直接お伝えいたします。以下のメルアドから申し込んでください。

    記載必要事項
    名前(ふりがな)
    住所 〒
    メールアドレス
    参加人数
    懇親会の参加の有無

    info@yasunoeigo.com

    高松の講演会

    以下の日程で高松の講演会を行います。お近くの方はぜひどうぞ!毎回ディープな講演会をしています!

    日時  平成29年3月17日(金)18:30受付 19:00~22:00前後まで
    場所  高松生涯学習センター

    会場内の掲示板にて部屋の確認をお願いいたします。
    〒760-0040 高松市片原町11番地1
    電話:087-811-6222 FAX:087-821-8022
    会費   ¥5000/人

    講演会後、高島先生を囲んでの懇親会を予定しております。場所 未定ですが高松市内にて行う予定です。

    主 催  里坊会計事務所 里坊昌俊
    実行委員 有限会社ウエストフードプランニング小西啓介、ソニー生命保険株式会社 山下智幸、株式会社京蔵 京兼慎太郎、株式会社クリード インテグレーション平野伸英

    内容
    ・トランプ政権の真実
    ・北朝鮮は崩壊するのか?
    ・拡大するユーラシア経済圏
    ・TPPの比ではない日米FTA
    ・エノク予言の不気味


    新しい本

    新刊本が出ます。面白い本になったと思います。よろしかったらどうぞ!

    「資本主義2.0」と「イミーバ」で見た衝撃の未来
    世界の政治・経済はこれからこう動く
    著者:高島 康司

    amazonで注文

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    記事全文を音声ファイルにしました。よろしかったらどうぞ。7日で削除されますので、お早めにどうぞ。

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    ツイッターに書き込むことにしました。よろしかったらフォローをどうぞ。日々情報を発信します。
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    ヤスのちょっとスピリチュアルな世界情勢予測

    酔っぱらいオヤジのSpiritual Meeting 第70回

    oyasupi70

    西塚 『酔っぱらいオヤジのSpiritual Meeting』の第70回です。また、八王子にきています。今日は新しい店ですね。よろしくお願いしまーす、カンパーイ。

    ヤス 70回はすごいね。カンパーイ。

    西塚 前回はヤスさんのメルマガとも絡めて、トランプ政権の正体ということで、お話をうかがいました。だいたい3つくらいに分けて、日本人がまだ知らないような情報を流していただきました。あれからさらに何かありますか? 今、大統領令も含めて、ガシャガシャやりはじめてるようですが…刻一刻と情勢も変わっているようなので、前回のメルマガや『おやすぴ』、今この5日の日曜日の時点で、ヤスさんのお考えに変化はありますか?

    再確認、トランプ政権とは?

    ヤス トランプ政権の正体を見極めるということで、多くの地政学の専門家の間で論争されましたが、だいたい3つくらいのパターンがあります。前回の繰り返しになりますが、第1のパターンは、エスタブリッシュメント対反エスタブリッシュメントという図式で捉えるパターンです。これが一番多いですね。現在のオバマ政権までのアメリカには、大きな4つのパワーグループがあるわけです。ネオコンだし、軍産複合体だし、ウォールストリートだし、エネルギー産業というね。

       それに対してトランプというのは、本格的な意味で反エリートの政権だと。グローバリゼーションの波に乗り遅れて、没落した中産階層の怨念を背負って、その勢いに乗って立ち上がってきた政権なんだ。従って、もともと反エリートというアイデンティティーを持っている。今までアメリカのエスタブリッシュメントが主導していたようなグローバリゼーション、市場原理主義、そういうものに対して没落した中産階層の利害を代表する政権であると。政策的にはローカリゼーションだし、孤立主義だし、保護主義だという方向を打ち出している。

       これは日本でもすごく一般的で、田中宇さんとか、宮台真司さんとか、かなりの人たちがこの図式で捉えています。農民一揆的、革命的だという捉え方。だから、トランプの就任演説は革命の檄文なんだという。いってみれば、“一揆政権”というニュアンスですね。

       アメリカでも非常に人気のあるセイカーですが、ちなみにセイカーは“はやぶさ”という意味なんですが、もともと軍事ジャーナリストで国連職員だった人ですね。表に出ている著名人というわけではないですが、分析があまりにも鋭い。もともとロシア人でアメリカ移民です。ロシア語はベラベラで、ロシアの情勢に精通している上での分析なので、大変に鋭い。

       今のアメリカは非常に水準の高いネットメディアがたくさんあるので、たとえば日本で言えば『videonews.com』くらいのネットメディアがあるんですが、彼はそういうところで引っ張りだこですね。本も出してます。ウクライナがどういうふうになるかとか、よく当てる。

    西塚 メジャーなメディアには出ない?

    ヤス 出ない。本名を隠してるし。

    西塚 ヤスさんみたいですね(笑)。でも、ヤスさんは本を何十冊も出してるか。顔も出されてるし。

    ヤス そうそう。だから、セイカーは分析の鋭さから見て、僕のようなというとヘンですが、外部から普通に情報を集めているというレベルじゃないんです。ロシアの考え方がどういうものであるかとか、本当にディープなところまで分析して出してくる。

    西塚 何かパイプがあるんでしょう。

    ヤス いや、あるでしょう。なければ無理だと思う。まあ、セイカーは代表的な人ですが、それ以外にアメリカで一般的にトランプ政権を捉えようとしている人たちは、そういう「エリート対反エリート」の図式。たとえば、ジャパン・ハンドラーズっていましたね。有名な構成要因にマイケル・グリーンがいますが、彼のインタビューでも、これは本当に反エリート的な政権だという言い方をするわけです。それが第1の見方。アメリカの80%くらいがそういう見方をしてるんじゃないかと思います。

       だから、没落した中産階層の怨念を担った反エリート的な政権であるがゆえにね、予想がつかない。大枠の方向としては、保護主義だし、グローバリゼーションの否定だし、ローカリゼーション、現在の世界のグローバルな政治・経済のルールを無視することを前提にした政権だと。

    西塚 日本でもそういう見方が主流ですね。

    ヤス そうです。主要メディアでも専門家でも、だいたいそういう見方で共通してると思う。

    西塚 僕は、それはわかるんですが、個人的な希望的観測を反映させた考え方だと思うんです。客観的ではないですね。まあ、余計なことですが。

    エリートたちの内部分裂論

    ヤス それに異を唱えてるのが、F・ウィリアム・エングドール。あの人は中国の大学で教えていますね。地政学の講座を持っている。ロシアの大学でも持っている。それでドイツに住んでるんです。ドイツ在住のアメリカ人。ものすごく実証的な調査とデータに基づいて、何が起こっているのかを表現していく。今、アメリカで地政学に興味がある人だったら、エングドールは必ず読むと思います。それくらい著名な人ですが、セイカーの仲間でもあるんです。

       昨日かな、エングドールの最新のインタビューがありました。いろんなところに出ずっぱりなんですが、私の意見は反主流だと。しかし、エングドールが一番、実態に近いんじゃないか。それは、トランプが反権力のわけがない。そうじゃなきゃ、大統領になるわけがない。トランプの背後には絶対的な勢力がいる。実はアメリカのエリートそのものが分裂したんだと。トランプの背後にいるのはキッシンジャーのグループだ。キッシンジャーのグループはどこにつながっているかというと、ロックフェラーだと。

       彼らはどのように見てるかというと、ネオコンと軍産系にアメリカの外交政策をまかせた結果、ロシア敵視策がいきすぎてしまった。その結果、中国とイランとの同盟のほうに追いやってしまった。そして、ロシアと中国の同盟を中心とした強力なユーラシア経済圏ができつつある。それからアメリカは完璧に排除された。アメリカ覇権の喪失を促進させてしまったのが、ネオコン型の外交政策だった。そういう大きな反省がある。

       それを逆転するためには、ロシアに手を差し伸べて、アメリカがロシアを抱き込まなければならない。そして中国とロシアとイランを分裂させる。上海協力機構というのがありますが、そこに結集しているロシアと中国などの同盟関係の勢いを削ぐ。そういう政権を作るためにはどうしたらいいか。没落した中産階層の怒りをリソースとして使いのが一番いいだろうと。トランプ政権はそれででき上がった政権なんだというわけです。だから反エリートでも何でもない。

       だから、最終的にトランプの背後にいるはキッシンジャー。キッシンジャーの作り出した傀儡政権みたいなものである。外交政策は、ほぼキッシンジャーの手によっている。キッシンジャーはバランス・オブ・パワーということを前提にしながら、アメリカの覇権の維持を担う。キッシンジャーが70年代に何をやったか。アメリカが中国を抱き込むことによって、ソビエトから引き離す。それと同じことを今度は中国に対してやろうとしている。すなわち、ロシアを抱き込むことによって中国を孤立化させて、中国の力を削ごうとしている。

       だから前の均衡理論、バランス・オブ・パワー、地政学による同じストラテジーを今度は中国に適用しようとしているだけだ。それを実行するための政権がトランプ政権だということです。

    西塚 4つくらいあるエリート層の分裂に基づく、ある種の巻き返しの結果できた政権だというのが、エングドールの見立て。

    ヤス そうです。この見方というのは、日本でもあまり出てません。ほとんど、一揆政権という見方が中心なので。

    西塚 そのへんは、安倍内閣はどうでもいいんですが、政府というか官僚はどう見てるんですかね。

    ヤス 僕の印象では、間違ってるかもしれませんが、官僚って僕はすごく頭がいいと思ってるんですよ。いろんなきっかけで何人か高級官僚と知り合って話していると、たしかに頭はすごく切れるんですが、限られた専門分野のプロフェッショナルという感じでしたよ。

    西塚 でもあれだけ、皮膚感覚でどうしたら自分にとって得かと敏感に察知して、頭もいいからそれに基づく政策を立案して、政治家に喋らせるというのが得意な人たちじゃないですか。

    ヤス 大局は見てないんじゃないかな。

    西塚 そういう連中は、今どういうふうに見てるのかなと思うんですね、トランプ政権に対して。たしかに泡を食ったとは思うんだけど…

    ヤス どういう政権かというアイデンティティーの決定はしてないかもしれませんね。だから、トランプ政権がそれぞれ出してきたポイント、いろんな政策のうち、日本に関わる部分のみに限定して、それに対応してるという感じがしますね。

    西塚 今回、トランプとオーストラリアの首相との電話会談で、トランプが最悪の電話だと言ったという報道もありましたが、安倍首相に関しても絶対に信用しないだろうという話があります。そもそもマルコ・ルビオと仲よくなって、その次にヤバいとなってヒラリーに近づく。そして今度はトランプだと。そんなの誰も信用しませんよ。ましてやトランプのような人は、絶対コイツは信用できないと思ったはずです。

    第4次産業革命の主導権争い

    ヤス そうですね。いずれにしろ、先のエングドールの図式は今、アメリカ国内ではだんだん拡がりつつありますね。やっぱりそうだったのかと。それで第3の図式というのが、前回メルマガでも紹介したブラジルの非常に著名なジャーナリスト、ペペ・エスコバルが提示した図式で、簡単にいえば、アメリカのどの政権でも最大の課題になっているのは、アメリカの世界覇権の維持である。これは絶対的な命題である。しかしながら、アメリカは今、世界覇権を維持できる状態にはない。

       なぜなら、軍事テクノロジーでロシアに負けた。それを証明するレポートが出てきていて、CSIS(戦略国際問題研究所)ってありますね、アーミテージとかが結集している。あの出先機関みたいなもので、CNAS(新アメリカ安全保障センター)があるんですね。軍事問題専門のシンクタンクで12月14日のレポートではっきりと、われわれはロシアに軍事テクノロジーで負けたと宣言した。

       ロシアというのは、第4次産業革命で予想されるテクノロジー、AIであるとか、完全に無人化軍隊、極めて高いアンドロイドのテクノロジーとか、そういうものに基づいた軍隊が実現しかかってるというわけです。そのレベルから見ると、アメリカの軍事テクノロジーは徹底的に負けた。

    西塚 本当ですか?

    ヤス 少なくともレポートにはそう書いてある。または負けてなくても、このままでいくと負ける方向に向かっている。負けた一番大きな理由は、アメリカの民生の産業がありますね。製造業とかITとか、世界の最先端に立って第4次産業革命を主導するような立場にあるんだけど、しかし軍事テクノロジーが、民生の非常に高度に進んだテクノロジーにアクセスできるような体制になっていない。

       軍事産業は軍事産業で小さな村の中で循環してしまって、外部にある産業のテクノロジーにアクセスできていないというわけです。それが一番大きな問題だと。だから、軍事産業の生産体制を根本から変えなくてはならない。そのためには時間的な猶予が必要で、まずロシアとの関係を改善する。でも、ロシアもそう簡単にはダマされない。だからアメリカ国内で敵同士を作って、本格的に戦ったフリをせねばならない。それが権力対反権力であるとか、分裂したエリート間で戦うという図式だ。

    西塚 なるほど。前回も言いましたが、何か腑に落ちないんですよねえ、明快すぎちゃって…

    ヤス あ、3番目?

    西塚 ええ。たしかにアメリカが負けたのかもしれませんが、たとえばスーパーコンピューターでいえば中国がずっと1位で、日本も省エネ部門では1位、あとはアメリカで、ロシアなんか出てきませんね。軍事部門で機密事項にしてるのかもしれませんが、アメリカにしてもそんなに進んでないわけないと思うんですよ、AI関係で負けたというのも、何かフェイクっぽい気がしないでもない…

    ヤス その可能性はあります。アメリカというのはかなり大げさに捉えるんです。ちょっとでも自分たちの絶対的な優位が脅かされると、ものすごく警戒するんです。あからさまに警戒心を出す。

    西塚 『ジャパン・アズ・ナンバーワン』のときに日本は脅威だという、ああいう反応ですか?

    ヤス そうそう、ああいう反応ですね。だから僕は、それは十分あり得ると思う。でも、一部の分野でロシアの製兵器というのは、たしかにアメリカを超えているのは事実です。たとえば電磁パルス兵器、EMPというのがあって、あれはアメリカはまだ開発途上ですね。

    西塚 電子パルス系は、アメリカはけっこう早くからやってませんでしたっけ?

    ヤス やってる。ただ、いろいろ調べるとまだちょっと開発途上で、実践配備できてない。まだプロトタイプで。でもロシアの場合は、野戦で使われるくらいの兵器になってる。ちょっとうがった見方をすると、軍事テクノロジーというよりも、おそらく第4次産業革命を誰が主導するのかという争いだと思うんです。

    西塚 第4次というと、AIとか仮想通貨とか…

    ヤス AIだし、仮想通貨だし、アンドロイドだし、いわゆるIOT(Internet of Things)ですね。インターネットがクラウドにつながって、すべての家電に入ってくる。

    西塚 そうなると国家を超えた話じゃないですか。むしろ民間企業の話になってきますね。

    ヤス そうなんです。まさに民間企業の話なんですよ。そうした民間企業がどこに集積するのか。その民間企業の集積地を提供したところが、やはり第4次産業革命を主導するわけです。たとえば、アメリカのシリコンバレーに集積するのは事実ですね。

    西塚 中国の深?とか。

    ヤス そう。中国の一部にも集積センターがたくさんあるわけです。中ロ同盟ということを考えれば、最終的にはロシアの軍事テクノロジーの基盤として使えないこともないだろうと。だから、第4次産業革命をどこのエリアが主導するのかという争いに、僕は見えるのね。

    西塚 大きな流れでいえば、これからはどうしようもなくユーラシア圏に移っていくのは、間違いないんじゃないでしょうか? 中ロ中心でしょうけれども。

    ヤス おっしゃるように、どうしようもなくユーラシア圏に移ってるんです。

    西塚 中東あたりに対する覇権にしても、完全にロシアとか、特に中国が北アフリカも含めて全部入り込んでますね。

    ヤス ユーラシア経済圏はどんどん拡大してます。この勢いは止まらない。ただ、ユーラシア経済圏の拡大のテクノロジーになるのは、かつてのインターネットやITを中心とした第3次産業革命のものかというと、違う可能性がありますね。

    西塚 違いますね。

    ヤス あきらかに第4次産業革命、AIとか仮想通貨とか、クラウドコンピューティングを中心としたタイプのものになってくるでしょう。それに基づいたインフラが一気にできてくる。

    西塚 あっという間でしょう。特に事務系、デスクワーク系のホワイトカラーは全滅してしまう。

    ヤス ホワイトカラーがもともとあったところから見れば全滅なんだけど、ホワイトカラーがないところから出てくる。だから、ペペ・エスコバルの図式を敷衍すると、実は軍事テクノロジーだけじゃない。そうすると、トランプ政権がやろうとしていることが、ある意味で一貫して見えてくるという感じがする。

       まず、保護貿易をやる。アメリカの製造業の生産拠点をアメリカに戻す。第3次産業革命なりのグローバリゼーションのアイデアから見れば、いわゆる人件費が一番高いので、みんなそんなことができるわけないと思っている。でもトランプ政権は、考えてみえれば、本来そういうものではないぞと。

    今、トランプ・インフラストラクチャー・プランといって、アメリカ全土にインフラをどんどん建設して、アメリカ経済を後押しする、それで没落した中産階層に仕事を与えるんだってやってますが、われわれはこれから道路を造ったり、ダムを建設したりするんだなと思ってるけど、そうじゃない可能性がある。第4次産業革命のインフラなのではないか。そうすると、正しいかどうかはわかりませんが、なるほどと筋が通ってくる。

       だから、生産拠点をアメリカに戻すというのもわかるし、トランプ・インストラクチャー・プランもまさにその通りだしね。

    西塚 いずれしろ、まとめると、アメリカに覇権をもう一度取り戻す。

    ヤス そういうことです。

    西塚 そのペペ・エスコバルの記事は、何だかわからないキッシンジャーより上位の存在からアクセスがあって、お前の見方は正しいと言われたということですが、それ自体がどうなのかなあという…何かしらの真実はあるのでしょうが…

    ヤス ペペ・エスコバル自身も疑ってるんですね。自分のソースに関してはね。実証データからみると、エングドールの図式が一番実証的なんです。ジャパン・ハンドラーズが結集しているCSISは、理事にはキッシンジャーも入ってますし、今回のトランプ政権の主要な閣僚は、けっこうCSISの理事出身なんです。レックス・ティラーソンっているじゃないですか、国務長官になった。あれもCSISのキッシンジャーの同僚です。いってみれば、キッシンジャーの息のかかった人たちが閣僚の中心になっている。

    西塚 となると、『おやすぴ』の流れを知っている人ならば、キッシンジャーといえば、例のコーリー・グッドの話にも出てくるキーパーソンですから(笑)。

    ヤス 出てくる出てくる(笑)。

    西塚 いわゆる、あの壮大なストーリーにも絡んでくるわけで、エスコバルのいう上位存在とは何だというところまでいく話ですが、それはちょっとおいておきましょう。

    ヤス いくと面白いですね。その可能性はあると思いますよ(笑)。

    西塚 そういうことも睨みながら見なければいけないとは思いますが…

    ヤス ただ、エングドールでは腑に落ちない点があって、生産拠点をアメリカ国内に戻すとか、保護貿易主義をとるとか、これらの図式だけでは国内政策の整合性の説明ができない。あまりにも外交政策が中心にすぎて、内向的な政策が可能なのかどうか、そのポイントがどこにあるのかが説明できない。むしろ、それを説明できるのがエスコバルの説なんです。

    西塚 そうですね。僕もあえていってる部分がありますが、いやらしくいうと、その説明できないようなところ、何だかよくわからないところが説明されすぎてる気がするわけです。

    本来、ヤスさんがエングドールの図式だけでは説明できないという、はみ出しているというか、よくわからないエリアがあるとするじゃないですか。それは何だろうというのは、われわれというか、ヤスさんはヤスさんで探っていかなければならないようなフィールドなんでしょうが、何だろうというところをものの見事に説明したのがペペ・エスコバル的な見立てであって、僕はそこがちょっと腑に落ちないんですね。何かその…あまりにもきれいに納まりすぎちゃう。

    ヤス まあ、たしかにそうですね。

    西塚 そこに何かこう、これは正しいかどうかという直感ではなく、気に食わないというだけですね(笑)。

    ヤス それはよくわかる。第4次産業革命を誰が主導するのか、どのエリアが主導するのかということは、エスコバルは言ってないんですよ。ただ、エスコバルの記事を読んで、僕がそう思ったわけです。なぜかというと、トランプの国内政策を有効に説明できる図式がないわけです、今ね。反権力の政権ということで没落した中産階層の利害を代表するから、ああいうことをやるんだと。ただ、それが可能かといえば、それは絶対無理。人件費があまりにも高いアメリカにね、製造業の生産拠点を引き戻すなんて絶対無理だと、みんないうわけです。そういうような見方が一般的。だから、トランプ政権はバカな政権で、のちのちに学ぶよねと。そういう結論になってくる。

    でも、そういうふうに見えていても、おそらくそうではない。決定的にはずすと思う。おそらく国内政策にしても、練られに練られて考えられたものだと思う。だとしたら、国内政策に一貫した整合性を与える何かのバックボーンがあるはずなんですね。あるとしたら、第4次産業革命を主導するということがね、ひとつの説明原理にはなってくるという感じですね。

       それはエスコバルが言ってるわけじゃなくて、僕がエスコバルの記事を読んで、そのように感じたということです。

    西塚 ああ、なるほど。ヤスさんの意見なんですね。ヤスさんの意見なら知りたいですね。今のお話を聞いてわかりましたけど。

    ヤス 僕の意見は、第4次産業革命といってるけども、すさまじい産業革命の転換期なんですよ、やっぱり。第1次産業革命、だいたい18世紀の終わり、1760年代から19世紀の初頭まで、資本主義そのものの勃興期。第2次産業革命は19世紀の終わりから、20世紀の初頭にかけて。これもですね、世界史的な体制として根本的に転換するだけの力があった。それから第3次産業革命というのは、いろいろな見方がありますが、ITとインターネット、コンピューターを中心としたもので、だいたい1980年代の終わりくらいから活性化していくわけですね。それぞれ半端な社会変革じゃないわけですよ。

    西塚 そうですね。人類史に刻まれるような変革ですね。

    ヤス どうもね、トランプ政権の背後にいるのは、それを先取りした新しい社会、国際経済システムを考えようとしているところじゃないかなと思います。それは、ロシアも中国もそうなんですよ。特に中国は。

    抑圧されていた感情が解禁された?

    西塚 そうしたことは、特に日本人、ひいては世界でもいいですが、人々のマインドとか気持ちに、老若男女を含めて何か変化が起きていくものなんでしょうか? あるいは、今もうすでに起きているのか、そのへんはどう思いますか?

    ヤス いや、ものすごい大きな変化だと思いますよ。確実に進行していくこの第3産業型のテクノロジーの進化ですね。それによって、今の一番新しい概算だと、現代の一般的な仕事の47.5%が喪失するというわけです。その喪失率はどんどん高くなっていく。喪失した仕事に対する受け皿になるような新しい産業というのは出てくるのか。出てくるとは思う。ただ、出てくる新しい第4次産業革命型の産業というのは、雇える人数はごくごくわずかです、おそらく。そうすると最終的には、かなりの大きな数の人たちがあぶれてくる。

    西塚 そういう、あぶれるかもしれない本人ですね。中高年を含めた内面など、具体的な変化とか、何か感じるものはありますか? 去年から今年にかけて。 

    ヤス それは感じますね。今までの安定した自分の日常生活の基盤を奪われるわけですから。そして、それに代わるほかのものがないわけです。適応しようとしても適応できない状態になりますね。仕事そのものがない。論者の中には、第4次産業革命がもたらす新しい雇用効果があるという意見もあります。

    たとえば、よくそれで出てくるのがUberですね。タクシー会社が過当競争でどんどんなくなってくると。ほかにもいろんな仕事、サラリーマン的な事務労働とかが、第4次産業革命型のAIを中心としたシステムが導入されることによってなくなってくる。だったら、Uberみたいなシステムで食えばいいじゃないかと。これからは、そういう下からどんどん這い上がってくるようなシステムが出てくるぞという意見です。

    ただ、基本的にそうはなり得ない。なぜかというと、新しい産業革命で出てくるテクノロジーというのは、どの時代もそうなんですけど、要するに雇い入れる人間の数は少ないんです。たとえば、第1次産業革命から第2次産業革命に移ったとき、それから第2次産業革命から第3次産業革命に移ったときは、膨大な数の失業者を出しながら変わっていくわけです。彼らが再吸収されるかというと、だいたいされない。それが非常に大きな社会問題になっていく。それと同じことが起こる。間違いなく。

       そうすると、われわれが着目しなければならないのは、仕事を奪われた人たち、安定的な日常生活を奪われた人たち、没落した中産階層という言葉で要約されてますが、彼らの怨念が一般的なエネルギーになるということです。それが多くの人間の内面を支配するということです。めちゃめちゃ否定的な怨念。

    西塚 日本でも、もう出てますか?

    ヤス 出てきてる。

    西塚 そういうふうい感じますか?

    ヤス それはそうです。たとえば、2chのネトウヨ系統はだいたいそうです。インターネットが出てきてちょっとしてからですね。90年代終わりくらいからですけれども、やはり日本の昔のシステム、古い終身雇用制的なシステムが崩壊して、企業の労働者の吸収力がどんどん衰えていく。大学を出ても就職できない。フリーターにならざるを得ないような、膨大な数の若年層が出てくるということと比例して、そういう連中が出てきますからね。

    西塚 それは具体的に、たとえば去年の11月の大統領選挙でトランプが勝った今、就任式まできて、このわずかな2カ月くらいですが、そこで何か変化を感じますか? 日本人というと大げさかもしれませんが、マインドの変化といったものですが。

    ヤス 感じる。

    西塚 それはどういうことですか?

    ヤス 恨みは表面に出していいんだということ。解禁令ですね。アメリカではパンドラの箱を開けてしまったという言い方をする。人種差別は昔からあった。女性蔑視は昔からあった。イスラム教徒に対するものすごい嫌悪感は昔からあった。ただ、誰もそれを表面に出さないで生きてきた。表面に出すことは大変な破壊的な行為だと。普通の一般的な市民として見られなくなるという怖れがあった。だから、それを押し殺してきた。トランプがやったことはその解禁令だと。全部出していい。

       おそらく、その解禁令みたいなものはグローバルな現象として進みますね。だから、いってみればトランプというのは、どの文化でも使えるグローバルなコインみたいなものです。

    西塚 僕も同じようなことを感じますが、特にドゥテルテからトランプにいたって、最近でいえばミャンマーの虐殺ですね。イスラム系の少数民族のロヒンギャに対する迫害。ミャンマー人のほとんどは仏教徒なので。アウン・サン・スー・チーさんは否定しているようですが、おそらく虐殺はあったのでしょう。バングラデシュに膨大な数の人間が逃げてるようですし。それが報道されて国連が介入してきた。

       だから、そういうことが正当化されたとまでは言いませんが、ある種ものすごい極端な暴力をともなったような排除というものが、ドゥテルテ以降、何かが麻痺したのか、許されているとも言いませんが…何というか、その構図自体をみんなが平気で受け止めてしまっているような気がします。

    ヤス いや、一番大きなマインドの変化というのは、今までそういうようなことを思ってはいけない、表現してはダメだと嫌悪していたんだけど、それはいいんだと思ったんですね。許されるのだと。

    西塚 そういう意味では、たしかにパンドラの箱で、ヤスさんのいう解禁ですね。それはすごく怖いことだと思います。

    ヤス 怖いですよ。やっぱり、現実は人間の想念が創ると僕は思うのね。実際、それで動いているわけです。トランプ現象は人間の想念が創ったわけですよ。怒りがね。ということは、トランプを創り出したのと同じようなネガティブな力、抑圧したものの噴出と僕は言ってるけども、そのパンドラの箱を開けた想念の力がね、これから現実を創り出す主なエネルギーになってくるということです。大変なエネルギーだと思う。

    西塚 そして、そういうエネルギーのことをちゃんとわかっている連中がいるかもしれないと思うわけです。そういう怨念を含めた大衆のエネルギーの操り方をですね。そういうネガティブなエネルギーをどこに持っていくのか。争いなのかどうかわかりませんが、そういうことまで考えを及ばせると、ちょっと相当怖いことになるし、しかもそこにコーリー・グッドみたいな地球外生物の話が絡んでくると、もっと壮大な話になりますが、いずれにしろ暴力、強権発動が許される方向に向かっているという気がします。

    ヤス おそらくそうですよ。

    西塚 2、3年前にヤスさんに見せてもらった『アトラス・シュラッグド』、あの映画の世界に近づいているのかもしれない。実現するかどうかはわかりませんが、準備されてるという気がしないでもないですね。

    ヤス そうですね。現実を主導するひとつの想念といったものが、ギアチェンジしたんです、あきらかに。もうOKサインを出してしまったので、破壊的な想念がこれからいろんな現実を創り出していくということにはなると思う。極めて強権的だし、暴力的だという。

       そうすると何が課題になってくるかというと、どのように想念を抑止できるかということです。破壊を抑止できるような、逆に働くようなひとつの希望を持てる想念の形があるかどうか。

    西塚 僕はそういった意味で、先ほどの3つめのペペ・エスコバルみたいな、本人も疑ってるのかもしれませんが、あの見立てに眉にツバをつけて聞くわけです。ここまでインターネットが普及して、人類の想念の大きなダイナミズムが見えるようなところにきている時代ですね。そこで何者かが、その大きな想念を動かそうとしたときに、今までの村レベルとか、地域レベルとか、国レベルとは別に、大きな世界レベルの壮大な絵を描いて、その図式をある種信じ込ませるというか、そこに則って人類の意識を丸ごと操作しようとするに決まってるわけですね。

    僕はそういった意味において、そのエスコバルにアクセスしてきたようなよくわからない連中が、ある図式をガチっと嵌めていくことにものすごく抵抗があるんです。

    ヤス あまりにも規模の小さい図式の中に、壮大な現象そのものを当てはめすぎて、わかりすぎてしまうからうさん臭いという感じですね。

    西塚 それこそ、人類をマニピュレートしようとするものがあるのかもしれない。

    ヤス ペペ・エスコバルが正しいかどうかは別にして、あのような枠組みが存在し得るということは事実だと思うんですね。

    西塚 そうですね。そういう見方はできる。

    ヤス そのような見方が3つあるということは、ひとつの事実として存在するかもしれない。ただ、3つの図式そのものが、実は物ごとのポイントではないということです。

    西塚 だから常に、もし3つが主流であれば、第4に目を向けるべきであって…

    ヤス そうそう、第4って何かというと、はるかに深層にあるわけです。いってみれば、トランプのアイデンティティーが実際はどうあれ、すべての図式で変わらないのは、トランプが没落した中産階層の恨みを代表した政権であるということです。問題はそこなんです。パンドラの箱を開けたという事実です。われわれの現実を形成する想念の中で、今までは現実を形成しないような、個々のマインドの中でうまく抑圧されてコントロールされてたものが、タガがはずれたということです。

    西塚 これはどう思いますか? あえてというか、半分くらい本気で言ってるんですが、トランプは当選したんだけれども、ブッシュとゴアのときのようにですね、フロリダで引っくり返すというようなことをやろうと思えばですよ、ものすごく薄汚いことをやろうと思えば、いくらでもできるアメリカじゃないですか。

    しかもヒラリーとトランプとの競り合い、どっちが勝つのかみんなわからなかったという中で、結局トランプが勝っていくわけだけども、大きな支配層があるとすれば、これから人類を、まずはアメリカなんでしょうが、操っていくにはどういう方向がいいのかなと探っていたときに、勝たそうと思えばヒラリーを勝たせたんだけども、どっちのほうが自分たちにとって有効化と計ったときに、ギリギリのところでトランプにいったという可能性はないですかね。

    ヤス ありますよ。

    西塚 それでトランプにして、それで操っていこうという…となると僕は、エスコバルの話も半分にしろ、別の意味で信ぴょう性が出てくると思う。僕はもう、ずいぶん前からヤスさんが紹介して、コーリー・グッドの話まで出てきてるわけですから、そこまで入れて考えていいような気がします。

    ヤス だから、どのような図式かっていうよりも、われわれが現実を創り出すどの想念を解除するかですね。今回、トランプを勝たせた超越的な勢力がいてという話ですね。それがクリントンよりもトランプを好んだということは、最終的にわれわれ自身の集合的な想念の中で、現実を創り得る集合的な想念の、今まで解禁されたことがなかったあるものを解禁してしまったということですね。

    西塚 どういうことでしょうか? もう少し具体的に言いますと…

    ヤス もっというと、今まで他民族に対する恨みであるとか、異なる宗教に対するものすごい嫌悪感などが存在していた。ただ、さっき言ったように抑圧されてたわけですね。個々の内面のひとつの礼儀として抑圧されていた。

    西塚 中間層の話ですか?

    ヤス 中間層のみならずですね。すべての人間の中でだいたい抑圧されてましたよ。

    西塚 全人類といってもいいくらいな話。

    ヤス いや、そこまで極端じゃなくても、たとえば日本でもそうじゃないですか。普通に社会生活をしている市民が、極端な人種差別意識を剥き出しにするというのは、ちょっとこれは憚られるなと思いますでしょ? 思ったとしてもね。ものすごい女性蔑視の持ち主だとしても、それは公けの場で表現するということに関しては、やはり憚られるということで抑圧してるわけです。抑圧されてる限りは、コミュニケーションの題材にもなかなかのぼりにくいし、したがってそれは集合的な大きな意識を形成しにくい。

       でも、トランプの勝利以降、表に出しちゃっていいんだよということです。自分が内面に抑圧している蔑視であるとか、偏見であるとか、それは偏見じゃないと。キミの思ってるような感情とか違和感は正しいんだから、どんどん出せというわけです。出せば出すほど、それは極めて広大な集合的な意識になりますね。集合的な意識になればなるほど、それはそれで現実を創り出すための非常に大きな基盤になるわけです。逆にいうと、それが抑圧されていた間は、それは現実を創り出すひとつのチャネルとして有効化されていなかったということです。

    西塚 抑えられていた。

    ヤス 抑えられていたものが解除されたわけです。この想念にしたがって、是非とも現実を創り出してくださいという。だから今後、何が創り出されるかというと、とんでもない現実だと思うわけです。

    社会を維持していく次のシステムとは?

    西塚 僕はそれに絡めていうとですね、もちろんその通りだし、パンドラの箱が開いたということでしょうが、抑圧の大もとですね。抑圧された中間層といわれてますが、基本的には資本主義における、お金なんです。お金にみんな苦しめられているわけですよ。そうした状況が飽和状態になって、ここにきて暗号通貨とか仮想通貨といわれてることにしても、おそらく資本主義自体がドラスティックに変わろうとしているのではないか。僕はそれは次の段階へのはじまりであって、あまりだまされてもいけないんですが、いってみれば新しいシステムに移行するだけであって、これまでの貨幣が力を持った資本主義よりは、ひょっとしたらいいのかもしれません。

    でも、結局は同じことになるいかもしれません。暗号通貨にいくのかどうかはまた別の問題で、要するに、お金の奴隷などという言葉がここ数年頻繁に出てきましたが、それまでは、ほとんどの人がそんなことは思ってもみなかったわけです。お金がなければ生きていけないというのは当たり前の感覚だった。でも今、それが移行の時期にきて変わってきている。だから面白いんだけども、僕はもっともっと違うオルタナティブを提案していくという方向を見たいんですね。

    ヤス それはよくわかるんだけども、僕の視点からいうとこうなんです。現代の最先端の資本主義体制では、社会を維持することが不可能になってきたということです。多くの人がお金の問題で苦しむ。多くの人間が職を得ることができない。一方、われわれのひとりひとりの行動原則の根幹に、資本主義的な原理が非常に深くビルトインされている。

       親の保護を受けずに、みんな働くべきなんだという。働くことによって、自らの生きる糧を得るんだと。働くというのはハードな側面がたくさんあるけれどもね。安易な生活保護とか、安易なベーシックインカム制に対しては反対であるという人は、欧米でも多い。そんなに簡単にお金を与えてしまったら、人々は働くなる。社会で労働することは美徳なんだと。これは資本主義ですよ。ただ、この考え方では社会を維持できなくなってきた。

       ということは、仕事を持っているかどうかに関係なく全員食わせるためには、ベーシックインカム制であるとか、社会の維持ということをポイントにすると、まったく違った社会の考え方が必要になってくるということです。

    西塚 そういうことです。でも、ベーシックインカムという発想自体が資本主義ですから。最低のお金を配分するということなので、大枠としては資本主義です。貨幣経済なわけですね。それが今、変わろうという…

    ヤス ビリー・マイヤーがコンタクトしているプレアデス星人の世界ですね。エラ星。政府みたいなものがあって、どんなプレアデス星人でも必要なものは全部、まず政府から与えられる(笑)。社会主義云々というのではなく、社会を維持するためには違った原理が必要だということになってきた。

    西塚 まあ、そういうことです。社会主義でも何にしても、お金というものがある。

    ヤス 僕なりの文脈の中に置き換えると、西塚さんは別なものを提案したいということですね。

    西塚 僕は提案できないんですが、ちょっと言葉が足りなかったですけども、でもじゃあ、次は暗号通貨とか仮想通貨ということではなくてですね…

    ヤス 仮想通貨がどうだとか、オンラインショッピングがこうとか、ユーラシア経済圏がこうであるとか、現在われわれが目に見えているもので考えるのではなく、どんな形でも資本主義的なシステムそのものが行き詰っていて、それで社会をメインテナンスすることはできない。そうすると、社会を維持するということを重要なポイントとしておくならば、全然違う社会をモデルにして考えなければならない。そういうような提案が必要だというふうに僕には聞こえる。

    西塚 そういうことです。でも、それは新しいものではないかもしれない。昔の話かもしれない。

    ヤス それは逆にいうと、昔に出てきた思想を発掘する行為なのかもしれません。

    西塚 昔というより、古代ですね。

    ヤス 僕は、たとえば原始共産制とか、名前をつけないほうがいいと思いますね。

    西塚 そうですね。どうしても歴史的な区分になってしまうので、古くさくなるし、ファンタジーになりやすいんです。

    ヤス なりやすい。イデオロギー化しないためには…

    西塚 新しいものとして提案したほうがいいかもしれませんね。

    ヤス そうそう。プラクティカルなところから考え直したほうがいい。

    西塚 結果的に昔にあったじゃん、でいいかもしれません。

    ヤス そうなんですよ。だからね、一番怖いのはイデオロギーという価値観なんですね。

    西塚 そこですね。イデオロギーは怖いです。宗教と同じですから。

    ヤス そう、本当に宗教。だから、いっさいそういうことは語らないで、本当に純粋にひとつのモデルとして、可能性のあるものとして提案していく。

    西塚 僕は、いっさい語らないのではなくてですね、むしろ語るべきだと思うわけです。ただ、それをイデオロギーとか宗教にするのは、人のマインドじゃないですか。どんなことを語ったって、イワシの頭も信心からじゃないですが、何だって宗教になるし、イデオロギーになる。主義主張になるわけで。

    コーリー・グッドに対するデイヴィッド・ウィルコックの変質

    西塚 これまで『おやすぴ』も70回もやってきて、ビリー・マイやーその他、いろいろな名前もあがってきて、前回はデイヴィッド・アイクの名も出ました。ここにきてちょっとアレ?と思ったのは、前回も話しましたが、コーリー・グッドが来日するという情報がある中、ヤスさんはかなり疑いも持っているし、あくまでも客観的な立場で、もし機会があればそういう場にも参加したいというようなお話がありましたが、僕としては少なからずヤスさんがトーンダウンしたという感じがあるわけです。
     
       去年までは、あの情報はぶっ飛んだ情報でしたが、一番早い段階でヤスさんも情報を出されたと思います。僕もびっくりして、直接本人にインタビューしに行こうかというくらいの勢いだったわけですね。でも、前回あたりのヤスさんのお話を聞くと、話を楽しむためにもあまり近づきたくないといったニュアンスになった。そのへんの何か原因とか、お考えの転換があったんでしょうか?

    ヤス 僕の主観的な変化というわけではないんです。整理すると、最初はコーリー・グッドはすごい面白いと思った。『GAIA TV』で毎週木曜に出てくるわけです。彼が最初に出てきたのは2015年の8月ですね。かれこれ1年半続いてきている。それで、最初はコーリー・グッドが中心にしゃべっていた。コーリー・グッドが自分の体験を赤裸々に述べるわけです。それの内容は驚愕すべきものだった。彼のいう「秘密宇宙プログラム」みたいなものが、本当に存在するのかどうか。存在するとしたら、これは大変なことだ。そしてコーリー・グッドの証言というのは、えらい具体性があった。

       それに対してデイヴィッド・ウィルコックは、一方的に聞く立場です。コーリー・グッドから最大限の情報を引き出すというファシリテーターの役だった。だから、彼がどう考えているかということは、ほとんど背景に退いていた。純粋なインタビュアーに徹していたという感じです。彼のインタビュアーとしての手法がうまいこともあって、コーリー・グッドが体験したことがどんどん赤裸々に暴き出されてくる。そこに僕はすごい面白さを感じた。これはとんでもないんじゃないかと。少なくとも、その何%かが事実であったとしても、これは大変なことになる。どこまでが事実で、どこまでがそうじゃないのか、それを確認したいという欲望があった。だから、コーリー・グッドに直接会って、インタビューしても面白いかなと思ったんです。

       それがですね、去年、インタビューから1年くらい経ったあとですね、だいぶGAIA TVのインタビューが変質してきたんです。特に10月、11月くらいから変質の度合いが大きくなった。デイヴィッド・ウィルコックが中心になったんですね。デイヴィッド・ウィルコックはアセンション主義者です。彼自身が持っているイデオロギーといえるかもしれない。または世界観ともいえる。少なくとも、彼が物ごとを理解していくとき、これからのスピリチュアル的な世界が変化する方向を見据えたときに、認識する枠組みですね。そういうアセンションの枠組みの中に、コーリー・グッドを埋め込むという逆のベクトルになったんです。コーリー・グッドはコーリー・グッドで、それに対して、へえーとか言って、簡単に埋め込まれていく。そのへんからね。かなり興味が失せた。

       つまり、デイヴィッド・ウィルコックが持っているアセンション的なイデオロギーを証明する材料として、コーリー・グッドが使われるという図式になってきた。そのへんから相当、冷めたということです。

    西塚 ちょっと僕の印象と違うのは、コーリー・グッドの話が出てきたときに、あまりにも面白い話だし、刺激的な話だから、『おやすぴ』でも取り上げて話をしました。そのときヤスさんから、デイヴィッド・ウィルコックは実はこういう人間だったという話を聞きましたね。いわゆるアセンションブームの火付け役でもあったし、しかもベンジャミン・フルフォードさんがわるいというわけじゃありませんが、そのへん、ある種の勇み足みたいなこともちょっとあったという話も聞きました。だから、今回のコーリー・グッドの話も色眼鏡をかけて見て、警戒というわけでもないですが、そういうふうに見ていたとおっしゃっていた。

       それがだんだん、話の内容自体があまりにも壮大になってきたし、話としても整合性がとれていた。これは面白いのではないかと、僕もだんだん興味を持っていったし、『おやすぴ』でもさんざん取り上げました。デイヴィッド・ウィルコックも、かつてのアセンションブームの牽引者というよりは、むしろ徹底的にコーリー・グッドを疑ってかかっていたわけです。いろいろな質問をして探ってみたり、お前インチキじゃねえか?くらいの意地悪な質問をしたりしたということがあって、その姿勢はいいよねという話もしましたね。

       だから、むしろデイヴィッド・ウィルコックはアセンションブームからある種抜け出して、もうちょっと客観性を持ったインタビュアーとして、ヤスさんも見ていたと思います。しかも、コーリー・グッドの話はどんどん面白くなっていく。毎回『おやすぴ』でも話したという状況がありました。

    ヤス でも、やはり一番大きいのは、インタビュアーであるデイヴィッド・ウィルコックの変質ですね。

    西塚 そんなに変質しましたか?

    ヤス 最初は、純粋なインタビュアーとしてのデイヴィッド・ウィルコックだったんです。コーリー・グッドからできるだけ細かな事実を引き出すという。

    西塚 去年の暮れころまで、そんなに変わってなかったような印象がありますけども…

    ヤス 比較的最近なんですよ、変わったのは。

    西塚 そうですか。僕もいけないんですが、ちょっと『おやすぴ』のアップの間があいたときから、彼も変わった…

    ヤス 変わった。ウィリアム・トンプキンスというね、グラマン社の秘密プログラム、Solar Wardenの設計をしたとか、彼が出てきたくらいまではよかった。そのあとにも何人か証言者が出てきて、紹介していない部分もあるんですが、それまではよかったんです。去年の冬くらいかな。急激に変わってきた。『ラー文書』がブルーエイビアンズと同一の存在で、それをコーリー・グッドの口から言わしめることによって、実は、僕が長年言い続けてきたアセンションが起こると。そういうアセンション的なイデオロギーのほうに無理やり引っ張っていく。それから、ガーッと冷めてくるんですね、僕は。

    西塚 アセンションの信奉者というのは、何か根強いこだわりがあるんでしょうね…

    ヤス デイヴィッド・ウィルコックは、コーリー・グッドと個人的な信頼関係がしっかりあると思うんだけども、その信頼関係を土台にして、デイヴィッド・ウィルコックが本来持っている世界観のほうにねじ込むわけですよ。それに対してコーリー・グッドは唯々諾々とハマっちゃうわけです。そうすると、最初のコーリー・グッドの生(なま)の存在、生の証言が放っていた輝きが全部、失せてくるわけです。

    西塚 意外と引っ張られそうな人というか、洗脳されそうな感じはありますね、コーリー・グッドという人は。

    ヤス そう。そのあたりから面白さの情熱が引いてくるというのがあった。

    西塚 例のコーリー・グッドを呼ぶという話は、まだ進展ないですか?

    ヤス まだ進展はしてないようです。

    西塚 早く進展させてほしいですね。ぜひ、ヤスさんと対談してほしいです。昨年『おやすぴ』でも、ロフトプラスワンの小さなイベントでしたけれども、コーリー・グッドについて話しましたから、落とし前というと言葉はわるいですが、ちゃんとつけたいですね。質問とかもぶつけて。

    ヤス そう。今もメルマガで紹介はしているけれども、かつてのようなワクワク感と面白さはないですね。デイヴィッド・ウィルコックのアセンション思想の要約みたいになっているから。

    西塚 どこかで、決着というと大げさだけれども、中間報告というか、今のところこういうことじゃないかというのは、ちょっとやりたいですね。

    ヤス そうですね。

    西塚 今現在のわれわれというか、特にヤスさんの見解としては、こういういきさつで、こうだと思うということ。

    ヤス われわれがこの問題を取り上げた2016年の前半から何があったか、基本的にこういうことだったのではないかという。

    西塚 それは発表しましょう。昨年のイベントにきてくれた人たちもいますから。

    ヤス そうですね。

    FXと人類の集合意識の波動

    ヤス これから日本には、確実に不況がきます。不動産業界を中心に破たんの波がくると思います。個人レベルでいろいろ問題がある人がいるのは事実ですが、これまで何とか暮らしてきた人が、どんどん食べられなくなってきている。だから、たとえばFXの手法でも何でも僕が身につけられれば、稼ぐ方法はこれだと教えられるかなとも思うんですが…

    西塚 僕も昨年、別の理由でいろいろ勉強しました。そこにはAIの問題も出てくるし、金を稼ぐのはそういうことにまかせてもいいんじゃにかと思って、ちょっと調べたんです。それでちょこちょことやってみた、5000円くらいで。たしかに儲かることはわかります。でも、詐欺が横行してるのと、高城剛さんなどにいわせると、これからFXをやるのは自殺行為だと。なぜかというと、相手はAIなわけです。相場師とか株屋なんていうのは昔の話で、当時は人間の勘と人脈による情報収集能力で何とかなって、大金持ちになった人がいっぱいいる。

    でも、今は相手はAIです。どういうことかというと、プロのボクサーになるといって脱サラして、1年も2年もものすごく体を鍛えて、完璧にしたとします。でも、いざ戦おうとすると相手はマシーンで、1秒間に何百発もパンチを繰り出してくる。そういうようなものだというわけです。だから、これからのFXとか、トレード関係の仕事は自殺行為だという意見もあるんですね。

    ヤス よくわかる。

    西塚 とはいえ、それを逆手にとったりすることもできるかもしれない。特にバイナリーオプションなんてのは二分の一ですからね。上がるか下がるか。でも、それも操作されてたらどうするのか。パチンコと同じで、みんなパチンコに行って、勝った負けたとやってますが、基本的に大きなところで決まっている

    ヤス 基本的にみんな操作されてますよ。AIなんて、かなり早いうちから入っていた。ただ面白いのは、個人もAIが使えるところまで落ちてきたということです。だから、かなり高度なAIの自動売買システムというものが、かなりアベイラブルなものになってきている。いずれにしろ、これは使ってみても面白いかなとは思います。

    西塚 そうですね。

    ヤス でも、実は僕はFXとかと投資にはほとんど関心がない。なぜかというと、ちょっとデモ口座を開いてやってみたんです。たしかに儲かる。1日、2万とか3万とか儲かるんですよ。でも、やってみて思ったんですが、やはり虚しいというか、これでお金を稼ぐということの無意味さです。嫌悪感があってダメなんですね。

    西塚 僕もそうです。これは僕の言葉ではなく、あまり好きな表現でもないんですが、「命を削られていく感じ」と言った人がいました。でも、わからないでもない。

    ヤス これはやめたほうがいいというか、少なくとも僕はできない。

    西塚 僕もできません、でも、ひとつの可能性としては、それこそAIですよ。5000円とか1万円を突っ込んでおいて、勝手にやってくれるのなら、それはそれでいいんじゃないかと。大負けしなければ。

    ヤス そうそう。だから、その勝手にやるAIを監視できるくらいの知識はいる。あともうひとつは、最近ちょっと関心を持っているのですが、アメリカにサイクル研究所というのがあるんですね。1929年からはじまった大恐慌があるじゃないですか。当時、フランクリン・ルーズベルトになる前の、大恐慌を引き起こしたといわれるフーバー政権の経済顧問がいた。エドワード・デューイという人なんですが、この人は、なぜこのような大不況が起こったのか、ということを考えることに生涯を費やした人なんです。財務省の主席経済顧問だったんですが、当時でいえば、反主流の理論を唱えた。

    サイクル理論です。経済を司る普遍的なサイクルがあるんだと。それはジュグラーサイクルだとか、コンドラチェフサイクルというところからはじめるんですが、その結果、ある面白い発見をした。ある特定の分野のサイクルがあるとすると、全然違った分野のサイクルとシンクロしているのがわかった。同じ波形を描くとかね。それは比較的今でも知られていることですが、たとえばモンタナ州のシマリスの増減のサイクルと、天然ガスの価格の変動のサイクルがピッタリ一致しているとかね。それくらい距離の遠い波動が一致するわけです。

    そうすると、みんな部分的なものの振る舞いである可能性がある。だからFXをやってると、グラフの波形などを見てて、もしかしたらこれもそうかもしれないと。だったならば、これはちょっと面白いなと思いはじめた(笑)。

    西塚 僕もそう思います。何でシンクロするんですかね。

    ヤス デューイはそれにのめり込んでしまう。ただ、それはあまりにも反主流だったので、拒否はされるんです。戦争のサイクルと人間の認識のサイクルとか、全然違った分野とシンクロする。当時の科学から見ても、現在の科学から見ても、トンデモ系として扱われますよね。ただ、ビリー・マイヤー的にいえば、宇宙の掟のひとつ、普遍的な振る舞いのひとつの表現といえるのかもしれない。そのようにして見ると、波動そのものというのは面白いなと関心はありますね。

    西塚 面白いですね。この世はすべて波動といってもいいくらいですからね。全部、絡んでるということです。

    ヤス 波動の動きに人間の集合的な意識も関係するとするならば、特にトランプ政権とか、ドゥテルテとかね、このような波はヨーロッパの中にもどんどん出てくると思う。だから、人間が今まで押し殺してきた、まさに抑圧されたものの噴出のサイクルがどんどん勝ち残って、それによってネガティブな現実が創り上げられていくという想念の過程に入った。

    西塚 そうですね。

    ヤス その想念の動きというのは、改めて読み取ることができる、目に見えるようなひとつの波動になるのかもしれない。だったら、この波動を解説して読み込むという技術は、何としても手に入れたいと思ったんですね。

    西塚 僕はそのひとつが、やはりWeb Botだと思うわけです。

    ヤス Web Botだと思う。

    西塚 ヤスさんのその、ひょっとしたらですね、さっきちょっと腑に落ちたというとヘンですが、ああそういうことなのかなと思ったのは、ヤスさんが抱いたFXに対する嫌悪感みたいなものは、前回のお話でも出たように、やはりWeb Botに対してもちょっと似たような形で、具体的にどれくらい近いかはわからないけども、何かやっぱりあったのかなと…

    ヤス ああ、ただFXに対しては、それで稼ぐということを目的にすることの虚しさというか、いやな感じがした。ただ、今のWeb Botというのは、かつてのシナリオじゃないんですね。全然新しいシナリオで、相当な程度当たる。たとえばひとついえば、Web Botで1月25日が転換点だといってたわけです。それでダウが20000ドルを超える。それとともにビットコインもどんどん上昇するだろうし、金価格も上昇する。1月25日は多くの転換点として、データとしては存在するとのことだった。

    そうしたら、ダウが20000ドルの大台を突破したのが、本当に1月25日だったんですね。

    西塚 珍しく日にちが当たったわけだ(笑)。

    ヤス それ以外も、最近のWeb Botの的中率にはすごいものがある。

    西塚 今までは日時は別として、現象としてはわりと的中率が高かった。今は何だか知りませんが、タイムラインが短くなって、Web Botすらも的中率が上がってきたということなのかな。

    ヤス 上がってきた。今までの的中率が低かったWeb Botというのは、同じシンリオの繰り返しだったんですよ。何かというと、アメリカでハイパーインフレーションが起こってアメリカ経済が崩壊してね、ドルが紙くず化して、食えなくなった人たちの広域自給自足経済圏みたいなものができあがると。それを中心とした新しい文明が栄えてアメリカが変化する、みたいなシナリオがずーっと出るわけですね。どこを切っても同じ金太郎アメみたいなものです。それは見飽きたということです。それがWeb Botへの関心を失った一番大きな理由ですね。

       ただ最近は、そのシナリオがガラッと変わったんですね。読んでいると面白い。そうするとWeb上でも、Web Botファンみたいのが出てくる。そしてYouTubeのビデオに出すわけです。クリフ・ハイから許可を得て、半分くらいだったら要約してもいいと。

    西塚 そういう人が出てきた。

    ヤス 出てきた。彼らのYouTubeのアクセス数もすごいです。また当たったと。

    西塚 今度、『おやすぴ』のチャンネルも作りましょうか。

    ヤス いいですよ。チャンネルなんか簡単にできますから。

    西塚 最初は何回か、ヤスさんにYouTubeに上げてもらいましたからね。

    ヤス ええ。初回とか2回目の『おやすぴ』は、覚えてますか? 「憑依ってどう思いますか?」とかってやってた(笑)。話がよくわからない方向に行って、何をしゃべっていいかわからなくなって、集合無意識とかいろんなことを言っていた。

    西塚 そうでしたね(笑)。今度、五目舎でチャネルを作るろうかな。そこにお招きするという形で、僕はインタビューしてお聞きするという立場で。

    ヤス 最近は、日常生活そのものを相対化するような超常性とは何かと考えるんですが、やはり宗教体験ですね。極めて伝統的な宗教体験、魂に迫る宗教体験、場合によってはそういうものがですね、これからはかなり大きくものをいうような時代に入ってきたかなという感じがします。

    西塚 なるほど。僕は以前から高城剛さんの活動に注目してますが、彼は90年代の後半から、21世紀のテーマは間違いなく、宗教と哲学だといっています。

    ヤス そうだと思う。

    西塚 もう3時間を過ぎましたので、ちょっと途中ですが、今日はいったん終えましょう。ヤスさん、ありがとうございました。

    ヤス いえいえ、こちらこそ、どうもどうも。


    むちゃくちゃおもしろかった講談

    筆者は月刊ザ・フナイの連載を書いていたが、読者の方に講談師の方がおり、会う機会があった。筆者は講談はこれまで聞く機会がなかったが、実におもしろかった!今後はスピリチュアル系の講談をやるそうである。サイトに音声ファイルがあるので聞いて見たらよいだろう。

    田辺鶴瑛

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    酔っぱらいオヤジのSpiritual Meeting 第69回

    2月9日

    有料メルマガの予告

    2月10日、午前0時10分に配信される今回の記事は、トランプ政権になってから排除が進むジャパンハンドラーの大きな影響について詳しく書く。予想を超えた変化がいま日本に起きている!

    「ヤスの勉強会」第35回のご案内

    「ヤスの勉強会」の第35回を開催します。やっとトランプ政権の実態が見えてきました。前回の勉強会では、これを詳しく解説しました。今回は、相次ぐトランプ政権が発している大統領令の本当の意味と、それが向かう方向をひとつのポイントにします。

    【主な内容】
    ・内戦状態になるアメリカ
    ・日本では報道されないユーラシア経済圏の発展
    ・トランプ政権の本当の狙い、第4次産業革命
    ・厳しさを増す日本の状況
    ・どうやって「抑圧されたもの」と向き合うのか?

    よろしかったらぜひご参加ください。

    日時:2月25日、土曜日
    時間:1時半から4時前後まで
    料金:4000円
    場所:都内(おそらく東横線沿線)

    いまのところ場所は未定ですが、申し込みいただいた方に直接お伝えいたします。以下のメルアドから申し込んでください。

    記載必要事項
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    住所 〒
    メールアドレス
    参加人数
    懇親会の参加の有無

    info@yasunoeigo.com

    新しい本

    新刊本が出ます。面白い本になったと思います。よろしかったらどうぞ!

    「資本主義2.0」と「イミーバ」で見た衝撃の未来
    世界の政治・経済はこれからこう動く
    著者:高島 康司

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    記事全文を音声ファイルにしました。よろしかったらどうぞ。7日で削除されますので、お早めにどうぞ。

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    ヤスのちょっとスピリチュアルな世界情勢予測

    酔っぱらいオヤジのSpiritual Meeting 第61回

    oyasupi48

    西塚 みなさん、こんにちは。『酔っぱらいオヤジのSpiritual Meeting』の第69回です。今日も八王子の居酒屋にきました。ヤスさん、よろしくお願いします、カンパーイ。

    ヤス どうもどうも、カンパーイ。先日も話してましたが、今、何か本の出版を手掛けているとか。

    西塚 はい、復刊ですね。GLAの高橋信次氏の側近の方が書いた本です。

    ヤス 内容は面白いですか?

    西塚 面白いです。ヤスさんと同じで客観的なんです。著者もおっしゃってましたが、Investigative Reportですか、アメリカの調査報道の手法で書くジャーナリストですね。GLA自体、高橋氏が亡くなる前後に混乱というか、ちょっと方向が変わっていったようなんですが、そのあたりのことを現場にいた人間として客観的に記録した本です。高橋氏の貴重なエピソードなんかもあります。

    この『おやスピ』でも以前から話題に出てますが、今後はスピ系でも何でも、ちょっと混乱といいますか、いろいろと有象無象が出てくると思います。何かの判断をするときには、一度このサイトを訪ねて、こういう人たちの本とかデータに触れてほしいという思いで取り組んでるんですが、そういう主旨だったらということで著者も協力してくれたんです。

    ヤス まだ、あるんですか? GLAは。

    西塚 あります。

    ヤス まあ、仕事はちゃんとやってるようなので、取り合えずはエライ!(笑)

    西塚 いやいや、仕事するのはそれは当たり前ですけど…

    ヤス アハハハハ!

    西塚 今日、あるライブにいってきました。ライブが終わって、そのライブで朗読した作家さんとか、ペインティングでコラボした絵描きさんとか、生物学者とか、スタッフたちと一緒にちょっと飲んだんですが、その作家さんというのは、祭文ってご存じですか? 日本の伝統芸能ですね。その作家さんは、その祭文語りとか、デロレン節、あと浪花節とかのイベントもプロデュースしてる方で、ご自身も三味線を弾くという…

    ヤス へえ…

    西塚 祭文なんて今はないんじゃないですか?って言ったら、いや、あると。語る人がいるんですか?と聞くと、いるって言うんです。どこにいるんですか?と言ったら、八王子にいると。

    ヤス あ、そう!

    西塚 そうなんです(笑)。この八王子なんです。他はほぼ全滅らしいんですが、八王子に残ってる。

    ヤス 八王子のどこに残ってるんですかね。

    西塚 そこまで詳しくは聞かなかったですが、八王子に残ってるし、八王子にいらっしゃるそうです、祭文語りをする人が。

    ヤス 八王子でやってるんですか?

    西塚 たぶん…今日聞いたのでちょっとわからないですが、調べてみます。でも、八王子には置屋もあるみたいだし、そういった粋筋も残ってるから、いろいろとまだ奥が深そうですよ。

    ヤス 面白いな、それ。どこかでパフォーマンスやってたら、聞きにいきません?

    西塚 ええ、いきましょう。そういうことをプロデュースされてる作家さんなので、今度きますか?と言われたので、ええ、ぜひということで、何かあったらお誘いします。

    今日のライブは、末森英機さんという昔からの僕の知人というか先輩なんですが、福島の仮設住宅でもライブをしてる人です。ミュージシャンでも何でもなかった人なんですが、中川五郎のイベントをプロデュースしてるうちに、いきなりミュージシャンになっちゃった。話すと長いんであれですが、インドのディネーシュという人と一緒にツアーをしてるんです。このディネーシュという人はインドのお坊さんで、バラモンです。
       
    末森さんのことは昔から知っていて、当時はものすごい酒飲みで、ぶっ倒れて病院に担ぎ込まれたときは、ガンマGTPが4000あったという人ですから。医者に死体の肝臓だと言われた。今は一滴も飲みません。飲んだら死ぬって言ってましたね。まあ、激しい人ですが、僕の周りにはそういう人が多いんです(笑)。

    ヤス まあね、知ってますよ(笑)。

    西塚 そういえば、ヤスさんが暮れに出されたヒカルランドの書籍も評判がいいようですね。

    ヤス そうなんです。瞬間風速だけど、アマゾンのスピリチュアル系で1位でした。総合でも100位くらいだったかな。

    西塚 すごいじゃないですか。売れてますね。

    ヤス それで今回、コーリー・グッドを呼ぶという話があるようなんです。

    西塚 え? 呼ぶんですか! すごい! ヒカルランドがですか?

    ヤス おそらく、そうでしょう。

    西塚 ヤスさんと対談ですね。

    ヤス いや、僕はちょっと距離をおきたい気もするんですね。

    西塚 いや、やるべきだと思いますが…

    ヤス コーリー・グッドはいい人だとは思いますが、かなり疑いも持っているので。

    西塚 え? ちょっと当初と意見が変わりましたね、微妙に…

    ヤス 面白いことは、面白いですよ。

    西塚 面白いですよね。僕は疑うのではなく、ずっとひとつの可能性としてはあるなと思っていました。ある種の直感というか皮膚感覚として、ん?というのはありましたけども…

    ヤス えらい面白い。えらい面白いんだけど、その面白さを享受するために、仲間にならないほうがいいのではないか。ずっと観客でいたいという欲望が強くなりました。客観性を保つためにも。

    西塚 でも、会っても客観性を保つことはできるんじゃないですか。

    ヤス そうですね。そういう意味で仲間にならなければ、やりますけど。

    西塚 すごいな、コーリー・グッドが来日するんだ…今、調整してるってことですかね。いずれにしろ形式はどうあれ、インタビューや対談をするならヤスさんしかいないでしょう、今の日本では。

    ヤス いやいや、そんなことはないですよ。

    西塚 いや、ありますよ。当たり前じゃないですか。

    ヤス 最近、講演会の依頼がよくきますね。

    西塚 ヒカルランドですか?

    ヤス そうですね。僕単独の場合もあるんですが、(ベンジャミン・)フルフォードさんとか、副島(隆彦)さんとかと一緒だったり。それで書籍にもなったりします。だから講演会でも、ちょっと危ういことが言えなくなったというか(笑)。

    西塚 著者チェックはありますよね?

    ヤス あるある。

    西塚 そこでガッサリやればいいんですよ。おっしゃりたいことはおっしゃって、聴衆を沸かせて、あとは著者チェックは入れてカットすればいいんです。講演会と公刊の本は違いますからね。

    ヤス カットしたら読むところがゼロになってしまう(笑)。

    西塚 それは上手にやってください(笑)。よく芸人も言いますが、特に落語家はホールの落語会とか寄席で、テレビでは言えないけどここでは自由に言えるからいいと、平気で好きなこと言いますからね。(快楽亭)ブラックのデヴィ夫人の話なんかすさまじいですよ。そういうものなんですね。平場ではガンガン言うけれども、公刊本になるとチェックも入るし、なかなか出せない。

    だから、ヤスさんも講演会ではガンガンおっしゃって、本はチェックすればいいですね。ヤスさんのお話は、こうして『おやスピ』でも面白い話がたくさんあるので、講演会では遠慮なさらずに話してください。聴いた方もヤスさんのブログをチェックするんじゃないですか。

    ヤス まあ、『おやスピ』もちょっと今のところ掲載を中断してますが…(笑)

    西塚 あ、すみません。これは僕のせいですね。書き起こすのが遅れています。まず、このぶんからはやります。

    トランプ政権をめぐる3つの図式とは?

    ヤス いえいえ、まあ出版界の話ではないですが、今後のひとつの流れとしては、トランプ政権とは何か、ということがありますね。

    西塚 今回のヤスさんのメルマガでも、いろいろと海外の情報をリサーチして紹介されてますね。僕もだいぶトランプ政権がどういうものなのかということを勉強させていただきました。今現在、メルマガから何か変わったというか、ヤスさんご自身の新しい情報とか、お考えはありますか?

    ヤス ありますね。これは昨日の講演会でも話しましたが、トランプ政権に対して3つの図式が出ています。ひとつは、トランプというのは完璧に反エリート、反エスタブリッシュメントの政権であると。エスタブリッシュメントに対するアンチテーゼなんだという理解ですね。日本では田中宇さんなどがこの図式で見ています。トランプが目指しているのは普通の国のアメリカで、多極化を容認していると。

    それに対して、いやいやそうではなく、クリントンを支持する軍産とネオコンと、エネルギー産業とウォールストリートの分裂がはじまったのだと。それぞれ全然違ったアジェンダを目指しているわけです。トランプ政権側についたエリートたち、エネルギー産業とウォールストリートは、軍産系らはロシアを敵視して失敗しただろうと言うわけです。逆に中ロ同盟を強化し、ユーラシア経済圏を強化してしまった。とんでもないことだと。お前らのやり方ではアメリカの覇権というのは維持できない。だから一回ロシアを抱き込んで、中ロ同盟に亀裂を生じさせるんだというのが、トランプの背後にいる勢力である。つまりエリートの分裂です。こう主張するのが、F・ウィリアムズ・エングドールです。日本では副島(隆彦)さんなどに支持されてますね。

    そして、全然違うのが2、3日前に現れた図式で、それをメルマガに書いたんですが、実はエリートは分裂してないというんです。分裂してるように見せかけてるだけで、トランプ政権というのは第4次産業革命を担った政権であると。これから第4次産業革命という恐ろしい波がやってくる。その体制をアメリカ国内で作り上げるための政権なんだというわけです。

    だから、もうグローバリゼーションといった過去のシステムは必要ない。第4次産業革命を主導できる体制をアメリカ国内で構築する。そうじゃないと、中国とロシアに第4次産業革命の主導権を握られてしまうぞ、という政権だという。なぜ中ロが脅威かというと、第4次産業革命の先端的なテクノロジーに基づく軍事テクノロジーは、基本的にアメリカはロシアに負けてるからなんです。

    西塚 負けてるんですか?

    ヤス 最近発表されたシンクタンクのデータによるとそうです。徹底的に負けている。負けているので、アメリカの軍事テクノロジーを最先端の状態にもっていくためには、まず軍事産業を再編成せねばならない。それで重要なことは、今のアメリカの製造業の最先端の部分にアクセスして、第4次産業革命に基づく新しいテクノロジーを導入して、新しい製造業をベースにした軍事産業に再構成せねばならないという考え方です。ロシアのほうが今は先にいってるので、ほっとくと中ロ同盟のほうに第4次産業革命の主導権を握られてしまう。だからトランプ政権はそれを阻止して、アメリカに主導権を取り返すための政権なのである。これが今、一番新しい見方です。

    西塚 海外に出てしまった国内の製造業を取り戻すという。

    ヤス 取り戻す。トランプのいう国内の巨大なインフラ投資は何かというと、第4次産業革命型のインフラ投資なんです。いわゆる道路を造ったり、既存のものを整備するということもやるでしょうが、あくまでも第4次産業革命型のインフラ投資をアメリカ国内でやるんだということです。

    西塚 メルマガにも書いてありましたが、それはブラジルでしたか、ペペ・エスコバルの記事ですね。彼にコンタクトしてきたという、よくわからない人によれば、そういうことであるという…

    ヤス そう。ちょっとほかの記事を読んで、ここ2、3日調べたら、もともとは第4次産業革命ということだった。第4次産業革命に基づく最新の軍事テクノロジーというとんでもないものが出てきた。しかしそれは、今のアメリカの産業体制では無理だと考えてるわけです。

    西塚 じゃあ、トランプが就任演説で“強いアメリカ”とか何とか言ったのは、そっちの意味のほうですか?

    ヤス そっちの意味です。

    西塚 アメリカの覇権をもう一度ですね。

    ヤス そうです。覇権をもう一度なんですよ。だから、全部その通りなんですよ、彼の言ってることは。

    西塚 みんな、ちょっと誤解してますね。

    ヤス 誤解してる。これをわからないと、おそらくトランプ政権の実態はわからないだろうと思います。

    西塚 わからないですね。今3つありましたが、これはペペ・エスコバルの記事の話ですね。本当のところはちょっとわからないにしても、少なくとも大きな図式が今3つあるということです。ヤスさんがメルマガでそうした情報を整理してくれたからわかりますが、そうじゃないと一面的に理解してしまって、これでエスタブリッシュメントがぶっ壊れるんだからいいことなんだと。僕もいいことだと思っていますが、でもほかの見方も見ないといけませんね。一面的になりすぎるとヤバい。

    ヤス ヤバい。意味の図式を決定して、それで終わってしまう。そうじゃない。これもメルマガに書きましたが、ロシアを説得していくためには、時間的な余裕がわれわれには必要なんだと。時間的な猶予です。第4次産業革命の生産拠点をアメリカに作って、そのテクノロジーをベースにして新しい軍事産業を作り上げる時間的な余裕が必要である。そのためには何が何でもロシアを抱き込んで、いい関係を築かなければならない。その手段として、キッシンジャーとブレジンスキーをフロントにして、アメリカの内部に敵同士を作って、われわれはそれを本気で戦わなければならない。戦うフリなわけですが、本気で戦う。そうしないとロシアは納得しないという(笑)。

    西塚 僕もメルマガを読んだとき、そこに気が留まって…

    ヤス ちょっと違和感があった?

    西塚 いえ、果たしてうまくいくのかなと。第4次産業革命にいたるまでには、今のアメリカは弱体化しているから時間を稼がなければならない。だから、内部にそういう構図を作っておいて、要するにプーチンをダマさなければいけないわけですね。でも、プーチンは簡単にはダマされないでしょう。

    ヤス そうそう。

    今のプーチンは本物か?

    西塚 話は突然が変わりますが、プーチンといえば、あのプーチンは本物ですか?

    ヤス 本物じゃないという話はありますね。プーチンの奥さんがそう言ったという…

    西塚 そうですね、ドイツのメディアのインタビューで別人だと話してます。確かに今のプーチンは、どう見ても別人なんですよ。

    ヤス それはよくいわれる。

    西塚 まあ、それは余計な話になってしまいますが、先の3つめの図式にしても、もし別人ならそれはどういうことなのか…いずれにしろ、僕はあれは別人か、プーチン自身が整形したか、どちらかだと思いますね。まったく違いますから。

    ヤス 知ってると思いますが、プーチンが処刑されるという寸前の映像がありますね。

    西塚 ええ、YouTubeにも出てますね。

    ヤス あれを見ても、やはり今のプーチンとは顔が違う。でも、ロシアの指導者はときどきああいうことをジョークでやるともいわれてます。刑務所の中に入ったりして、自分自身がトリックスターになって、民衆のガス抜きをするということらしいんだけど、その一環なんじゃないかという話がある。ただ、本当かどうかはわからない。

    西塚 でも、別人に見えますね。元奥さんの証言も大きいですよ。仮にいくらダンナが嫌いだったとしても、あそこまで言うかな。

    ヤス 別人だと言ってますね。でも、サダム・フセインの奥さんも同じことを言ってるんです。逮捕されたときに会ったサダム・フセインと言われている人物は、あれは私の主人ではないと。

    また、それと関係してるかどうかはともかく、世界は多極化しているのではなく、プーチンも支配勢力の仲間なのだという話もあります。お互いに敵対的な情勢を作り出すんですが、最終的には彼らは超社会主義を作るうえでのパートナーなのだという考え方ですね。それは場合によってはあり得るかもしれない。

    誰が絵を描いているのか?

    西塚 あると思います。僕はそこでヤスさんが紹介しているコーリー・グッドの話とか、スティーブン・グリア博士でもいいんですが、地球外の生物を巻き込んだ話ですね。あのあたりの話も非常に興味深いわけです。最近は古典ですね、『エメラルドタブレット』のような資料を読み返しているんですが、やはり今の世界情勢の図式にもリンクしてくるわけです。昨年のイベントで招いた角田(よしかず)さんの話にまでリンクしてくる。まあ、角田さんに限らず、何かしら古代の叡智のようなものにアクセスする能力者はいろいろといますが、僕は今、その大きな構図を探っているところです。

    ヤス それで面白かったのは、コーリー・グッドがドラコ同盟の会議に出席するわけですね。本にも書きましたが、それは2015年の12月くらいの会議なんですが、ニューヨークの廃墟になったホテルの地下の会議室でやったと。ドラコ同盟の代表がきたり、レプタリアンの代表がきたりして、そこにさまざまな異星人がいた。

    それでブルー・エイビアンズは、2014年の12月に地球をシールドで覆ったわけです。その結果、ドラコ同盟が自分たちの出身の惑星に帰れなくなったので、ブルー・エイビアンズに出してくれと言ったわけです。そういう大きな会議があった。その会議のホスト役でもあり、そこにコーリー・グッドを連れていったのはキッシンジャーなんだと。ここにもキッシンジャーが出てきた(笑)。

    西塚 出てきましたね。キーパーソンですね。面白すぎます。

    ヤス 面白い。本当にキッシンジャーが絡んでるのか絡んでないかは、わかりませんが。ただ、情報の中の可能性ということを単純に整理するとそうなる。それでさきほどの話で言えば、僕は3番目の見方が、今のところは可能性が一番大きいのではないかと思います。

    西塚 今、誰かが絵を描いているとして、世界の人々はいろいろなことでダマされていくわけですが、インターネットを通じて、これはおかしいのではないかと言うヤツがだんだんと多くなってきている。だから、さらにもっと大きな絵を描きはじめているという気がするわけです。その大きな絵の一片がコーリー・グッドの情報とか、あるいはスティーブン・グリア博士との争いとか、さらにはキッシンジャーとブレジンスキーの争いも同じで、今までの政権レベルあるいは国家レベルというところから、もっと違う大きな絵がまた描かれはじめたのではないか。

    でも、結局やってることは同じで、それはいったいどういうことなんだろうと思いをいたらせるわけです。そのためのいいきっかけなんですよ、今回のコーリー・グッドの話は。ビリー・マイヤーの話にしてもそうです。そのへんを暴くというのではないですが、僕はみんなで追究して、考えたいわけです。

    ヤス 今は企業の社長の中にも、コーリー・グッドにのめり込んでいる人がいるようですから。

    西塚 そうですか。どうしたって面白いですからね。できすぎてるわけです。SFの物語を見ているくらいにできすぎている。だから、距離はおいていますが、何かしらの真実も含まれていると思います。僕はそれを見極めるというとおこがましいですが、取り上げていこうと思います。

    ヤス そうですね。何%とかは真実があるでしょうし、ちょっとまあ、前から思っていましたが、デイヴィッド・ウィルコックなんですね、引っかかるのは。どうしてもアセンション文化の中に無理やり引っ張っていこうとするきらいがある。『ラー文書』との一致であるとかね。

    西塚 ウィルコックはのめり込んじゃってるんですかね。

    ヤス そうです。めちゃめちゃ入ってます。

    西塚 もう少し距離はおいたほうがいい。

    ヤス 入っちゃって書いているので、アセンション文化の中の材料にされようとしているところがあるんじゃないか。たしかにコーリーが出現した当初、大きな驚きがありました。しかし、時間がたつと、インタビュアーのウィルコックの手によって、昔からあるニューエイジ系のアセンション文化の中に組み込まれ、取り込まれていっているんですよ。するとコーリーは、アセンションを証明する例証のひとつとして扱われ、かなりうさんくさいものになってしまっている。

    西塚 その可能性はありますね。

    ヤス おそらく全然違った生のコーリー・グッドの別の側面があって、生のコーリー・グッドが伝えるべき現実のリアリティーがどこかにあると思う。

    西塚 あの人もいろいろと洗脳された人みたいだから、自分ではすべて信じ込んでいるんだろうけども…

    ヤス コーリー・グッドとスティーブン・グリア博士は意見が対立してますが、スティーブン・グリア博士とデイヴィッド・アイクはわりと親和性があるようです。コーリー・グッドの情報はアメリカからだけですからね。

    第4次産業革命で人間の意識・経験が変わる!

    ヤス この間、『おやスピ』の掲載が遅れてるのでブログを更新したんですが、ビリー・マイヤーのサイトの最新記事の中に、エノク予言がどのくらい当たったのかみたいなことが書かれていたので、それを出しました。われわれはエノク予言の方向に動いているのだろうかということです。いずれにしろ、トランプと第4次産業革命については徹底的に調べたいと思ってます。トランプ政権は、先ほどの1パターンかもしれないし、2かもしれない。でも、3の図式だと腑に落ちるんです。

    西塚 そうですね。僕もメルマガを読んで3つめのパターンですね、ペペ・エスコバルのあのくだりは、面白いんですが、どうも誘導されてる気がしてしょうがないんです。論理的な問題ではなく、単純な感覚です。

    ヤス 重要だと思う。

    西塚 それは、実はコーリー・グッドなんかにも通じることですけれども、要するにできすぎということなんですが、でも面白いから、誘導だろうが何だろうが、そこに情報はあるわけだから、それは見極めたいと思うわけです。だから無視はできない。それにそういう情報は、丹念に見ていくと何かしらわかってくるんじゃないかとも思う。逆に、今度はこういう情報がくるぞくらいわかるかもしれない。パターンのようなものが見えて、今度こうくるよと(笑)。

    ヤス 軍事テクノロジーの優越性に絡む図式ですね。軍事テクノロジーの観点だけで見ると、確かに引っかかってしまう可能性はあるかもしれません。だから、もうちょっと巨視的に第4次産業革命というところまで押さえれば、もっと多面的にわかってくるという感じがします。もっと資料を手に入れて、多次元的に捉えたいと思ってます。それに地政学も導入する。

    あともうひとつは、第4次産業革命でやはり人間は変わるんです。われわれの人間という自己イメージは根本的に変わるだろうと思う。人間の内面の変化はどのように招来されるのか。そういう人間の内面の変化は、言ってみれば、精神性の変化、精神性のある意味で非常に大きな断絶とも言えるのではないか。今起こっていることはそういうことなのかもしれません。

    西塚 それはかなり深い話ですね。そこは僕も個人的なテーマでもあります。そこでキーになることは、ひとつ言えば、人間は自分が現実を創り出しているという、その感覚が感覚としてはっきり出てくるだろうということです。だから、現実は自分の外にあるのではなく、自分の内部と外部が一体化して創り出されているということ、その感覚にひとつのキーがあると僕は思っているんですね。たとえば第6感とよくいいますが、5感を超えた第6感でも7感でもいいですが、今までにはない新しい感覚を得る段階にきているということです。

    ヤス そうです。世界認識ではなく、根本的に世界経験が違ってきている。その質的に異なった世界経験の中からでき上がってくる、新しいわれわれの意識のスタイル、内面のスタイルがどういうものになるのか。非常に興味がありますね。

    西塚 そうですね。

    ヤス これはデイヴィッド・ウィルコックが紹介してたんだけど、『2045.com』というサイトがあって、2045年にどうもわれわれはシンギュラリティを迎えると。これは読んでみるとすごく面白くて、ダライ・ラマとの対談があるんです。2045年に人間はどうなるのか。ダライ・ラマと一致してるのは、人間のすべてがひとつの小さなコンピューターに入ってしまう。その小さなコンピューターに入った人間を、「アバター・プロジェクト」というのがあるんですが(笑)、人間のアバター(化身)を創り上げる。それにダライ・ラマが協力している。

    西塚 へえ、そんなサイトがあるんですか?

    ヤス 2045年くらいになって、人間の意識全体がひとつの小さなコンピューターになって、それをどのようなアバターに置き換えていくのかという話。これは極めてエキサイティングです。そういった人間の意識がコンピューターに入ってしまうという段階から見たとき、世界経験は根本的に違いますよね。だから今、そこまで見据えたような本を書きたいと思っています。それはトランプとはまた違って、地政学的な展開のメルクマールですね。

    エネルギーレベルの変化と犬

    ヤス 僕は絶えず自分自身の限界を突破したくて、いつも何か面白いものを探している。だんだん飽きてくるんですよ、自分のやってることが(笑)。飽きてくると、自分のエネルギーレベルが低くなってくる。そういうときはヤバい。ちょっかいを出したがるから、人にね(笑)。自分を打破したいという現われなんだけど。

    西塚 エネルギーレベルが低くなるということは、どこかで奪われてるわけです。それが何なのかですね。

    ヤス ああ、そうか。僕は飽きがくるとヤバいですね。飽きがくるといきなりエネルギーレベルが低くなってきて、どちらかと言うとネガティブな方向に引っぱられやすくなる。

    西塚 原因があると思うんですが、ヤスさんみたいな人でもそういうことがあるんですね。

    ヤス いや、何も原因がなくて起こるのね。

    西塚 それはないですよ。

    ヤス 僕が認識できる範囲の原因がないということで、おそらくいろいろなときにいろんなエネルギーに、僕自身がさらされてるんではないかなという感じはしますね。

    西塚 そう思いますよ。エナジーバンパイアといいますが、本人にも意識はないんですが、エネルギーのある人からエネルギーを取る人がいるんです。

    ヤス いるいる。(西塚を指して)取る人?

    西塚 あ、オレですか?

    ヤス いや、ウソウソ(笑)。

    西塚 ああ、そうかもしれない(笑)。そうなのかなあ…

    ヤス いやいや(笑)、でも、確かにそういうことは十分あり得ると思う。ただ、自分自身のパターンがあってね。やっぱり自己充足したらダメで、飽きがくる。飽きがくるとエネルギーレベルが急速に低下していくんです。また違うことに興味を持って集中すると、エネルギーレベルがグーっと上がる。おそらく僕だけではないと思いますが、エネルギーのレースをしてるような感じですね。

    ほっとくと年齢的にも進むし、マイナスエネルギーにもさらされやすくなってくる。自分をネガティブなほうに引っぱっていくエネルギーのほうが強くなってくる。それに抵抗できるくらいのプラスのエネルギーがないと、なかなか前に進んでいかない。絶えずその綱引きのレースの中に生きてるような感じがしますね。

    そういう意味では最近、犬を飼ったということはすごく大きな自分の内面的な変化で、かなり愛情が強くなったということがあります。周囲の人間全体に関して愛情が強くなった。

    西塚 初めの話に戻りますが、今日のライブも犬がひとつのテーマでした。末森さんという人も犬をずっと飼っていて、14歳だったかな、それで死んじゃったらしいんですね。そのとき後追いしようかと思うくらいだったと言ってました。ペインティングでコラボしていたアーティストの女性も犬が好きで、そのペインティングもみんな犬なんです。犬とはなんぞやといった話も出て、なかなか面白かった。

    ヤス 確かに、犬は人間の生き方を変えるだけものがあります。だから、人間以外でも小動物全般に対する愛情が溢れてくるという感じがあったので(笑)、なるほどなあと。ビリー・マイヤーの書籍にも出てくる“自然の掟”というやつね。そういう内面的な変化がありました。

    西塚 霊長類というか人間は、意識レベルで言えば頂点にいるのに、その人間が何をやってるんだという話ですね。犬も含めて動物たちは本能で生きているので、自然と調和して生きている。

    ヤス 調和で生きてる。あんなに可愛いとは思わなかった(笑)。

    西塚 調和の世界なので何もないわけです、基本的に。

    ヤス 何もない、本当に。

    西塚 そのまま純粋に生きている。人間だけがくだらないことをやっている。

    ヤス そのとおりです。

    『Web Bot』とビリー・マイヤーの再検証

    ヤス 日本ではトランプ政権の捉え方にしても、初めに理論的な図式があって、そこにいろいろな現象を当てはめながら理解していくというタイプの言説が多いですね。宮台(真司)さんなどもそうです。今の大きな変化から直感的に何かをつかんで、帰納的に原理を下から組み立てるというスタンスではないですね。宮台さんにそれがあったとしたら、90年代でしょう。古臭い学者を持ってきて、その理論を当てはめたりする。

    西塚 確かに90年代にフィールドワークという言葉ももてはやされましたが、かつての理論やフレームに自分の体験を落とし込むだけの作業には、今はあまり魅力がありませんね。

    ヤス ものすごい古臭い理論の中に最先端の対象を落とし込むことは、やはり古臭いものにしかならないですよ。

    西塚 三島(由紀夫)もそうなんですね。演繹的であって帰納的ではないわけです。だから、ひとつひとつの体験から広がっていくものが感じられない。ボクシングの体験を書いたエッセイがあるんです。これは島田雅彦さんも指摘してましたが、相手の手が千手観音のように見えたとか書いている。要するにパンチがたくさん繰り出されてくるのでそう書いたのでしょうが、実際はそんなもんじゃないですね。いきなり殴られてパーンといく世界です。千手観音に見えたという、そういうビジュアルの表現はあるかもしれませんが、いずれにしろ生の体験をあとから再構成して表現するというのではなく、あらかじめ先に表現がある。三島の場合。

    だいたいあの人は、プロローグからエピローグまで決めてから書くという作家だったので、僕は三島の小説はつまらないと思うんですね。アフォリズムの連続の文章になる。『金閣寺』はちょっと違うと思いますが、僕はそれでは力を持たないと思います。力を持つのはむしろ小島信夫的な小説で、だから小島信夫という作家を三島は大きらいなわけですが(笑)、次に何が出てくるかわからないわけです。本人もわからない。

    ヤス 意味の生産の現場に立ち合うみたいな。

    西塚 まさにおっしゃるとおりで、そのダイナミズムに乗ってる作家だと思うんです。僕は人生とはそうあるべきだと思ってるし、あるべきと言いますか、個人的に好きなわけです。

    だから、また言いますが、例の『Web Bot』のクリフ・ハイですよ。彼の文章に、絶え間なく変化していく現実のダイナミズムの波頭の先端でサーフィンするというような意味の表現があって、僕はシビレたわけです。どうなるかわからないけれども、意味の上でサーフィンしている。あの『Web Bot』はまた掲載したいですね。

    ヤス 最近の『Web Bot』の的中率はすごいですよ。1月の25日を境にして、ダウが2万ドルに上がると。また、ダウが2万ドルのオーダーに乗せるということは、ビットコインの高騰と銀の価格の高騰が連関して進むと言った。そうしたら、1月25日だったんですよ、ダウが2万ドルいったのは。

    西塚 沸いてましたもんね。

    ヤス もうひとつは、銀の価格の高騰のひとつの要因になってくるのは、新しいテクノロジーの開発だと。銀を大量に使う最先端のテクノロジーが開発されて、それによる銀の需要がどんどん大きくなって、それが銀価格の高騰に拍車をかける。そうしたらね、2、3日後に本当に出てきた。銀による発電。

    西塚 うーん、ヤスさん、『Web Bot』はもう一度やりましょうよ。

    ヤス いや、同じシナリオの繰り返しだったから、飽きてきたんですね。

    西塚 そうなんですか? スピリチュアル的な理由ではなく、さっきおっしゃってたような、単純に同じことの繰り返しは飽きるといった話ですか?

    ヤス 飽きたんですよ…。

    西塚 何だ(笑)、それだったらやりましょうよ。何かダークなエネルギーがとかおっしゃって…

    ヤス いや、単純に飽きた。僕は飽きるとヤバい。

    西塚 そういうことですか…じゃあ、ちょっとやりましょう。それに『おやスピ』の対談を絡めてもいいですし、今度は『Web Bot』についても話してください。それをセットでアップしましょう。

    ヤス いいですよ。

    西塚 人間の集合無意識が現実を創造していくということがあるから、『Web Bot』を発表することの影響もあるでしょうが、僕の理屈としては、仮に支配層のアジェンダが集合無意識に関係しているとしても、今の『Web Bot』の内容をあえて意識することによって、ネガティブなことも変わるかもしれないということです。

    ヤス ビリー・マイヤーのエノク予言なんかも一度、徹底的に話し合ってみませんか?

    西塚 わかりました。今度『Web Bot』に限らず、レジュメを作ってやりましょう。

    ヤス そうですね。ビリー・マイヤーの最新のコンタクト記録が面白いんです。だから、エノク予言も交えながらやりたいですね。ビリー・マイヤーはプターとまだ交信してるんです。

    西塚 ああ、プターとはずっとやってるんですね。

    ヤス その会見記録。ビリー・マイヤーがたくさん質問しています。

    西塚 わかりました。次回以降、やりましょう。今日はどうもありがとうございます。これは早めにアップします。

    ヤス どうもどうも。


    むちゃくちゃおもしろかった講談

    筆者は月刊ザ・フナイの連載を書いていたが、読者の方に講談師の方がおり、会う機会があった。筆者は講談はこれまで聞く機会がなかったが、実におもしろかった!今後はスピリチュアル系の講談をやるそうである。サイトに音声ファイルがあるので聞いて見たらよいだろう。

    田辺鶴瑛

    このブログの基本方針

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    また、私はいま日本で起こっている変化を上のようにとらえております。もしよろしければこちらもどうぞ。

    エノク預言といま向かっている方向

    1月2日

    有料メルマガの予告

    明けましておめでとうございます。今年は激動の年になりそうだ。ビットコインは急騰しつつも乱高下しているが、人民元の下落と中国経済の減速を嫌気した中国富裕層がビットコインへと資産を移動させていることが背後にあると言われている。

    確かにそれは間違いない。だが、背後にはもっと戦略的な事情があるようだ。それは、将来の基軸通貨を巡る欧米と中国との熾烈な争いである。ビットコインのマイニング(生成)の9割は中国で行われている。ビットコインは中国の仮想通貨となった。

    一方、欧米のメガバンクは中央銀行レベルで使用できる仮想通貨、USCの導入を急いでいる。これはIMFのSDRとリンクされる見込みだ。2018年に導入される。

    基軸通貨としてのドルの凋落が叫ばれて久しいが、それは人民元のような既存の通貨に転換するという一般的なイメージとは異なる展開になる可能性がある。次世代の基軸通貨は、キャッシュレスな社会を前提にした仮想通貨だ。いま、このコントロールを巡る熾烈な戦争が始まりつつある。

    これは世界の覇権を巡る戦いだ。これらのことは1月13日、午前0時10分に配信する次回のメルマガに詳しく書く。


    「ヤスの勉強会」第34回のご案内

    「ヤスの勉強会」の第34回を開催します。2017年になりました。「抑圧されたものの噴出」は臨界点を越え、今年は世界各地で一層勢いづくことでしょう。これを最新の情報で細かく見てみます。

    【主な内容】
    ・アメリカが内戦状態になることはあるのかろうか?
    ・日本では報道されないユーラシア経済圏の発展
    ・欧州で吹き荒れるポピュリズムと排外主義
    ・さらにアメリカ従属を深める日本では
    ・どうやって「抑圧されたもの」と向き合うのか?

    よろしかったらぜひご参加ください。

    日時:1月28日、土曜日
    時間:1時半から4時半前後まで
    料金:4000円
    場所:都内(おそらく東横線沿線)

    いまのところ場所は未定ですが、申し込みいただいた方に直接お伝えいたします。以下のメルアドから申し込んでください。

    記載必要事項
    名前(ふりがな)
    住所 〒
    メールアドレス
    参加人数
    懇親会の参加の有無

    info@yasunoeigo.com

    高松の講演会

    以下の日程で高松の講演会を行います。お近くの方はぜひどうぞ!毎回ディープな講演会をしています!

    日時  平成28年1月20日(金)18:30受付 19:00~22:00前後まで
    場所  高松生涯学習センター

    会場内の掲示板にて部屋の確認をお願いいたします。
    〒760-0040 高松市片原町11番地1
    電話:087-811-6222 FAX:087-821-8022
    会費   ¥5000/人

    講演会後、高島先生を囲んでの懇親会を予定しております。場所 未定ですが高松市内にて行う予定です。

    主 催  里坊会計事務所 里坊昌俊
    実行委員 有限会社ウエストフードプランニング小西啓介、ソニー生命保険株式会社 山下智幸、株式会社京蔵 京兼慎太郎、株式会社クリード インテグレーション平野伸英

    内容
    ・トランプ政権の政策はどこまで成功するのか?
    ・ビットコイン急騰と中国経済の危うさ
    ・2017年にはなにが起こるか?総合予測
    ・ユーラシア経済圏の台頭
    ・「抑圧されたものの噴出」とヨーロッパ



    新しい本
    新刊本が出ます。面白い本になったと思います。よろしかったらどうぞ!

    「資本主義2.0」と「イミーバ」で見た衝撃の未来
    世界の政治・経済はこれからこう動く
    著者:高島 康司

    amazonで注文

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    記事全文を音声ファイルにしました。よろしかったらどうぞ。7日で削除されますので、お早めにどうぞ。

    音声ファイル

    ツイッターに書き込むことにしました。よろしかったらフォローをどうぞ。日々情報を発信します。
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    船井幸雄.comに筆者のページが出来ました。月一回のペースで更新します。ぜひご覧ください!

    船井幸雄.com
    ヤスのちょっとスピリチュアルな世界情勢予測

    明けましておめでとうございます。2017年になりました。今年もよろしくお願いします。

    このブログに関して

    長らくブログを更新していなかった。現在の記事は筆者のよき友人である編集者の西塚さんとの対談を掲載しているが、いま新しい本の出版で忙しいようで対談が実現できないでいる。そこで今回から、以前のような記事の掲載に戻ることにする。

    このブログを始めたのはちょうど10年前の2007年5月であった。開設の動機は、当時日本でまったく知られていなかったスエーデンの生物学者、カール・ヨハン・コルマン博士のマヤカレンダーの解釈である「コルマンインデックス」を詳しく紹介することであった。読者がこれをどのように思うのか、意見を聞きたかったのだ。

    幸いそれから数年間、「コルマンインデックス」の支持は拡大してここも人気ブログとなり、掲載する記事も、さまざまな予言の紹介や世界情勢の分析、また社会評論と多岐にわたるようになった。しかしマヤカレンダーが終了した2012年ころから、ブログの更新が遅くなり、掲載する記事の数も少なくなった。

    その理由は、ブログで紹介していた予言や予知のほとんどが的中率があまりに低く、筆者は関心を失ったからだった。また、予言の内容はあまりに暗いので、エンターテイメントとしても紹介する価値がないと判断したからでもあった。その後は、メルマガでの世界情勢分析や社会評論、そして日本では知られていない情報の紹介に全力を注ぎ、ブログのほうはおろそかになった。いまは相棒の西塚さんとの対談がメインになっている。

    抑圧されたものの噴出

    他方、これまで筆者は書籍や雑誌の記事、またメルマガでは「抑圧されたものの噴出」というかなり大枠のキーワードをひとつの手掛かりとして世界情勢を分析してきた。筆者は、2008年のリーマンショック以降、没落した中間層の怨念、過去の歴史のトラウマ、民族間の憎しみなど、これまで比較的に安定した社会システムに管理され、あからさまな表出が辛うじて回避されてきた否定的な感情が爆発し、既存の社会構造や国際関係の軌道を大きく逸らす時期に入ったと考えた。アラブの春、オキュパイ運動の世界的な拡大、ISの台頭、ウクライナを巡るロシアと欧米の衝突、シリア内戦の激化、シリアを中心とした極端な数の難民のヨーロッパへの流入、ヨーロッパにおけるイスラム原理主義テロの横行、ヨーロッパの極右の大躍進などこれまで見たことのない激しい出来事が、2011年以降連続して発生した。それはあたかも、抑圧された否定的な感情のエネルギーが、世界各地で爆発したかのような現象だった。

    そして、そうした「抑圧されたものの噴出」の高まりを示す大きな出来事が、昨年11月に行われた米大統領選挙におけるトランプの勝利である。当初は泡沫候補に過ぎなかったニューヨークの不動産王トランプは、グローバリゼーションに取り残され没落した中間層の怨念や、周縁化されつつある白人の優越感情と危機感に訴えて旋風を起こし、すべての予想を裏切って勝利した。

    トランプは、アメリカにおけるまさに「抑圧されたもの」の象徴である。これからトランプが引き起こしたような現象は、世界各地で激しさを増すことは間違いない。その意味では、2011年あたりから表出の度合いを速めた「抑圧されたものの噴出」は、トランプの勝利で臨界点に達したと言える。その結果、2017年からは、さらに制御できない否定的な感情の爆発的な噴火となって世界各地で現れることだろう。

    この否定的な感情のエネルギーの噴出こそ、我々が生きる世界の未来をこれから形成する最大のエンジンのひとつだ。それは、通常の国際関係や社会関係の軌道と動きに強く働きかけてこれを変更し、思っても見ない出来事を発生させる。抑圧された怨念の噴出の勢いで当選したトランプなどは、この典型だ。

    だとするなら、この否定的な感情の爆発がもたらす未来とはどのようなものなのだろうか?もちろん、実現の可能性のある未来のシナリオはいくつか存在するし、そうしたシナリオをいま現実に起こっていることから論理的に予測するのはさほど難しくはない。これはこれからメルマガで詳しく紹介するつもりだ。

    エノク預言

    ところで、いわゆる預言というものはあまりに外れが多く、ある社会で集合的に共有されている恐怖のイメージを表現する、ファンタジーか幻想のようなものにしか過ぎないと言ってもよいくらいだが、そうした預言の中にも無視できないものも存在することは事実だ。つまり、2017年からさらに激しさを増す「抑圧されたものの噴出」の先にある未来の光景をリアルに描写しているビジョンとしての預言だ。

    それは、スイス在住のビリー・マイヤーのコンタクト記録にある預言である。マイヤーは、プレジャリアンという高度に精神的に進化した異星人とコンタクトしていると言われている。

    もちろんマイヤーには、批判者も多いことは筆者も承知している。今回の記事の内容には関係がないので深入りはしないが、UFOの写真や動画の偽造疑惑とともに徹底的に批判され、「MUFON」などのUFOや地球外生物とのコンタクトを調査する専門組織からも排除されたような存在になっている。

    しかし、実際にマイヤーが著した多くの書物を読むと、その内容の精神的な高度さと哲学の深さには圧倒される。マイヤーが異星人とのコンタクティーであるかどうかなどどうでもよくなるくらいに引き込まれる。いずれ記事を改めて詳しく書くが、抑圧された否定的な感情の噴出が今後の方向性を決定しつつあるいまの時期、そのようなネガティブな感情への対処は我々にとっても極めて重要な問題になる。そのもっとも重要な手掛かりとなるのがマイヤーの一連の書物である。これがどのようなことなのか、いずれ詳しく書く。

    そのようなマイヤーの1987年2月28日に行われた第215回目のコンタクトの内容が、21世紀初頭のビジョンであると思われる「エノク預言」だ。筆者のメルマガの読者や毎月行っている「ヤスの勉強会」では散々話題にしているので、内容をよく知っている読者も多いことだろう。どんな内容なのか要点だけを確認しておく。

    預言と予告の違いと実現の時期

    まず「エノク預言」では、未来の出来事には、人間が行動を変化させれば実現を回避できる「預言」と、どんなに努力しても回避が不可能な「予告」の2つがあるとして、「エノク預言」に描写されたビジョンは回避が可能な「預言」であるとしている。

    そして、出来事が起こる正確な時期は告げられないものの、一連の出来事は次のような時期に起こるとされている。

    「地球の人間がこれからも今までと同じやり方で生きるならば、同様にその思考と感情を今までと同じように形成し、同じ行動パターンにふけるならば、これについてエノクの預言は明瞭な言葉で語る。預言が実現し始める時点、それはローマに法王が居住しなくなるときであろう」

    ヨーロッパの混乱

    そして、エノク預言の中核となっているビジョンは、ヨーロッパの混乱と、それに続く第3次世界大戦である。次のようにある。

    「主として政治に関しては、多くの不気味な事件が起きるであろう。第3次世界大戦が始まる前に、フランスとスペインの武装勢力が衝突するであろう。しかしフランスはスペインとの紛争を最後まで戦い抜くことはしないであろう。というのは、ロシアやスウェーデンのように、フランスでも国内に大きな暴動が起こり、政府転覆や内戦に発展するからである。特にフランスとスウェーデンでは、たとえば欧州連合の策謀とその独裁的な発令が、多くの暴動と蜂起に火をつけるであろう。だが、これらの国々ではギャングや組織犯罪も与して、内戦は避けられまい。これに加えて、生まれつき国籍を持っている者と、移住してきた外国人との間に重大な差別が生じるであろう。外国移民はたいてい自国民とは異なる宗教を信じている。そしてまさにこのことも、時間が経つに連れてますます深刻な紛争を招くであろう。排外主義、外国人排斥、そして他の宗教を信じる者への憎しみが、台頭するネオナチ、テロ、極右主義などとともに日常茶飯事となろう。イングランドやウェールズや北アイルランドでも内戦状態になり、多くの死者を出すであろう」

    これを見ると、EUが押し付ける無理なグローバリゼーションに対する反発や、2015年からヨーロッパに大量に流入した難民などが背景となり、これからヨーロッパでは極端な排外主義が席巻し、それが原因で政権が転覆し、内戦状態になる国が増えるようである。

    筆者がこの「エノク預言」を最初に見たのは2004年ころだと思うが、このときはこれはどの預言にもあるような一種のファンタジーでしかないと思った。しかし、難民への排斥、極右とナショナリズムの台頭、そしてイスラム原理主義のテロが襲ういまのヨーロッパの状況を見ると、この「エノク預言」の描写する方向に動いてるのかもしれないとの印象を強くする。

    イスラム原理主義のヨーロッパ侵攻

    さらに、「IS」を始めとしたイスラム原理主義組織がヨーロッパを席巻する様子が描写されている。

    「イスラムの狂信者が決起してヨーロッパの国々を戦争で蹂躙し、それによって一切が激しく揺り動かされるであろう。西側ではすべてが破壊され、英国は打ち破られて、最も悲惨な状況に投げ込まれるであろう。イスラム狂信主義者とイスラム戦士は、長い年月にわたってその権力を維持するであろう」

    この「エノク預言」が公表された1987年では、「イスラム原理主義」という呼称はまだ一般的ではなかった。この当時の「イスラム原理主義」とは、1979年に起こったイラン革命のシーア派の原理主義のことだった。現代の「IS」や「アルカイダ」のような原理主義組織はスンニ派だが、1987年当時、将来危険になるこれらの組織の前身は、ソ連の侵略と戦う自由の戦士、「ムジャヒディーン」として知られ、決して悪いイメージはなかった。

    そのような時期に、ヨーロッパにおける「イスラムの狂信者の決起」を予見していたのは驚異的だ。これから本当に「イスラム狂信主義者とイスラム戦士は、長い年月にわたってその権力を維持する」状況になるのだろうか?

    ロシアのヨーロッパ侵攻

    次に、第3次世界大戦と思われる描写が続く。戦争の引き金となるのはロシアである。

    「ロシアもまた平安をもたらすことはないであろう。ロシアはスカンジナビアを攻撃し、その結果、すべてがヨーロッパ中に拡大するであろう。そのわずか数カ月前には恐ろしい竜巻が北欧で荒れ狂い、実に多くのものを荒廃させ、破壊するであろう。ロシアの攻撃について言うと、それは夏の期間に、アルバンゲリスクを起点に遂行されるであろう。このときデンマークは戦争行為に巻き込まれないが、その理由はこの国が重要ではないからである。しかしこの戦争行為によってロシアは満足せず、その領土拡張欲は激しさを増すであろう。その結果、ロシア人はその戦力を携えてイランとトルコに侵入し、血なまぐさい戦いとものすごい破壊によって両国を占領するであろう。ロシアのこの領土拡張欲には、中東の石油資源を我がものとし、また南東ヨーロッパの領域に直接到達したいという欲求が根を下ろしている。それゆえロシア人はバルカン半島にも侵攻し、多くの死者と破壊を伴う激しい戦闘で、バルカン諸国を容赦なく壊滅的に打ちのめす」

    また、ロシアのヨーロッパ攻撃の条件を準備するのは、フランス国内のイスラム系の移民である。次のようにある。

    「攻撃目標となるのはフランス、次いでスペインであろう。しかし攻撃者の最終目標はヨーロッ全体を軍事的に支配することであり、フランスがその本拠地として定められよう。フランスは外部から攻撃者によって占領されるだけでなく、内部からも占領軍への協力勢力やその他の勢力によって占領されるであろう。内部勢力として考えられるのは、その時点でフランスに在住し、異なる宗教、特にイスラム教を信仰する外国人であろう。フランスが陥落すれば、スペインと英国に対する侵略戦争が始まり、それからスカンジナビアに侵攻する攻撃軍との連合が成立するであろう。フランスを拠点としたこれらのすべての戦争行為に、フランス国内に貯蔵されている大量破壊兵器が使用されて、ひどい荒廃と破壊と破滅がもたらされるであろう。東からの攻撃者は、フランス軍を強制的に同盟軍に編入して北欧の国々に対する侵略戦争を遂行させるであろう」

    アメリカの内戦

    ヨーロッパが対象となるこのような第3次世界大戦では、アメリカの影はほとんど見えない。アメリカでは内戦が発生し、分裂状態にあるからだ。

    「アメリカで2つの大規模な内戦が相次いで勃発するからである。その後、アメリカ合衆国は互いに激しい敵対関係に陥り、やがてアメリカの州は5つの領域に分かれる。その際に教派的な狂信者が独裁的な役割を果たすことは防げまい」

    1987年当時、このような状況は想像することは不可能だった。いまトランプの大統領就任によって、アメリカ国内ではかつてないほどの分裂と混乱が予想されている。これはこれから内戦までいたる状況になってゆくのだろうか?

    中国について


    ではこのような状況のとき、中国はどのような状態にあるのだろうか?中国は危険な国になるとして以下のように書かれている。

    「まさにこの中国が危険な国になるであろう。わけても現在すでに理想的な関係にはないインドに対してである。中国はインドに侵攻するであろう。もし生物兵器が使用されたら、ニューデリーとその周辺だけで3000万人が殺されるであろう。それのみならず、その時点では生物剤を装填して使用される爆弾やミサイルはまだ制御できないため、そのときまだ知られていない恐ろしい伝染病が発生して急速に広がり、多くの地域を見舞うであろう。パキスタンもある事情からインドと交戦するように誘惑されるであろうが、両国は核兵器を開発しているので、それは危険極まりないものとなるであろう」

    これらのことはいつ起こるのか?

    これが1987年2月のコンタクトで公表された「エノク預言」の概要である。筆者が2004年に初めて読んだときは現実化する見込みのほとんどないファンタジーのように見えたが、「抑圧されたもの」が一気に噴出し、それが原因であらゆる状況の流動化が加速しつつあるいま、実現する可能性のある未来のビジョンとして見えてくる。

    とするなら、具体的にこれがいつ頃のビジョンなのだろうか?マイヤーのその後のコンタクト記録を読むと、「エノク預言」が度々言及されていることが分かる。そうした記述には、これがいつ頃の光景なのか暗示するヒントがある。

    2012年9月1日の第544回目のコンタクト

    マイヤーのコンタクトはいまもリアルタイムで行われており、そのうちのいくつかは英語に翻訳されている。ここで読むことができる。そして、2012年9月1日の第544回目のコンタクトには、アメリカの分裂を始めとした「エノク預言」実現の具体的なタイミングが暗示されている。ここには以下のようにある。ビリー・マイヤーと異星人、プターとの対話である。極めて長い文書なので、該当する部分を要約的に掲載する。

    「ビリー:1975年に私があなたと行った大旅行のとき、あなたの計算では、このままアメリカが変化せず、また、同盟国の離反が進めば、2020年以降にスーパーパワーのアメリカは終焉すると言った。とするなら、いまのオバマ政権はこうした未来を避けるための決定的な地点にいるのではないだろうか?

    プター:たしかにそうだが、オバマ大統領の追随者がどのような国内政策と外交を行うかに、2020年以降に起こることは依存している」

    これは、アメリカの終焉が2020年代になることを暗示していると見ることができる。

    さらに同じコンタクト記録には次のようにもある。

    「ビリー:1974年当時あなたは、アメリカ大統領の犯した数々の犯罪を詳しく説明してくれた。そしてこのようなことが変わらない限り、アメリカが確実に崩壊するとも言った。そして、アメリカが崩壊すると中国がスーパーパワーになる機会がやってくるが、そのためには中国は多くの同盟国を集めていなければならないとも言った。もし中国が自らの誇大妄想だけででスーパーパワーになろうとすると、多くの戦争を引き起こすとも言った。(中略)ところで、アメリカが崩壊するとどのようなことが起こるのだろうか?

    プター:アメリカの崩壊後に次の2つの選択肢しかない。ひとつは心ある国民が団結していまのアメリカを改革し、まったく新しい出発点に立つか、または独裁体制になるかである。(中略)しかしいま、米政府に近い元CIAの人物に、政府にコンタクトするように要請している。もしこれに成功すると、預言が回避される可能性は8%ほどある」

    元CIAの人物が米政府のアプローチにどこまで成功したのかは分からない。しかし、成功したとしてもアメリカの崩壊と分裂を含む「エノク預言」のシナリオは92%の確率で実現する方向に向かっているということになる。

    2016年11月6日の第663回目のコンタクト

    ところで、トランプに関する興味深い預言もある。これは、11月8日の大統領選挙の2日前に行われたものだ。要点だけかい摘まんで掲載する。

    「ビリー:今回の米大統領選挙についてだが、クリントンが屈辱され、トランプがリードするとあなたから聞いていた。しかしこれを公表すると、クリントンは全力でこれを阻止しようとするため、身に危険が及ぶことを危惧し、これを公開しないでいた。

    プター:私が6月30日に預言したことを公表するのは非常に危険なことだった。トランプの身に危険が及ぶことも十分にあった。

    トランプは常軌を逸した選挙キャンペーンを行っているが、彼は決して悪い人間ではない。知的な人物だ。もしクリントンが勝利していたら世界戦争にもなりかねなかったが、プーチンとの関係改善を約束するトランプであれば、そのようなことは行わないはずだ。ただ、トランプの閣僚や側近によって徹底して妨害されないかどうかが心配だ。

    またトランプは勝利するだろうが、クリントンはトランプが違法な手段で勝利したという非難を始めるけれども、それがどのような結果をもたらすのか、我々はまだはっきりとは予測できていない。

    ところで世間はトランプの政策を、地球温暖化とオバマケアの2つの点で間違って理解されている。トランプはこれらを破棄しないだろう」

    いまオバマ政権は、ロシア政府が民主党全国委員会のサーバをハッキングしたとしてロシアの外交官の国外追放などの制裁を発動した。トランプは、このハッキングによって流出したクリントンをおとしめる情報の拡散が幸いして選挙に勝利したとされている。トランプはロシアの支援で大統領に当選したので、大統領に就任する正当性はないという声が高まっている。これはまさにプターの言う通りの展開になっている。

    「エノク預言」のシナリオを回避するためには?

    これが、1987年の「エノク預言」とその後のコンタクトで言われた内容だ。これがいま加速しつつある「抑圧されたものの噴出」が将来もたらす光景だとするなら、これを回避することは可能なのだろうか?「エノク預言」は避けられない「予告」ではなく、回避が可能な「預言」であると明記されている。それも我々のような個々人ができることはあるのだろうか?

    それは間違いなくあるようだ。それもビリー・マイヤーの数多くの著作のなかにちりばめられている。その思想が大きなヒントとなるようなのだ。

    これがどういうことなのか、記事を改めて紹介する。

    むちゃくちゃおもしろかった講談

    筆者は月刊ザ・フナイの連載を書いていたが、読者の方に講談師の方がおり、会う機会があった。筆者は講談はこれまで聞く機会がなかったが、実におもしろかった!今後はスピリチュアル系の講談をやるそうである。サイトに音声ファイルがあるので聞いて見たらよいだろう。

    田辺鶴瑛

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