2014-08

    戦後日本とはどんな国家なのか?3

    8月16日

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    「ヤスの勉強会」第5回のご案内

     「ヤスの勉強会」の第5回を開催します。「抑圧されたものの噴出」がますます加速し、世界は流動化しています。今回のテーマもずばり日本です!世界の紛争地域がさらに拡大し、10月ころには非常に大きな転換点がやってくる公算が高まっています。日本はこのような状況に適応できるのでしょうか?前回同様、第5回は私達の国、日本をテーマにしながら、マスコミではまったく報道されない事実を踏まえ、この国の向かっている方向性を分析します。

    主な内容
    ・ロシアがイスラエルを非難?さらに流動化を加速
    ・日本という国家の知られざる実態
    ・TPPはほんの始まりにすぎない
    ・数々の予言に共通するモチーフ、的中するのか?
    ・やはり東京オリンピックはない?

    よろしかったらぜひご参加ください。

    日時:8月30日、土曜日
    時間:1時半から4時前後まで
    料金:4000円
    場所:都内(おそらく東横線沿線)

    いまのところ場所は未定ですが、申し込みいただいた方に直接お伝えいたします。以下のメルアドから申し込んでください。

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    次回の有料メルマガの予告

    前回は、いまイラクとシリアを席巻しているイスラム原理主義組織「イスラム国」の最終目標を中国メディアに明らかにしたので、これを詳しく解説した。それは驚愕するような目標だった。

    8月22日、午前0時10分に配信する次回のメルマガは、久々にノストラダムス研究の世界的な権威、ジョン・ホーグの世界情勢に関する最新予測を掲載する。実に興味深い内容だった。また、ミズーリ州ファーガソンで始まった抗議運動は全米に拡大する様相を見せている。なぜか日本ではまったく報道されないが、その状況を詳しく報告する。なんとなくウエブボットのイメージに似てきたのかもしれない。

    今回の記事

    今回は「戦後日本とはどんな国家なのか」の第3回目である。今回はあまり長く書けなかったので、短い記事になる。

    敗戦を否認する勢力

    だが、戦後日本に特有な問題はここから始まる。戦後日本の形態と、戦前の明治国家の「国体」とは根本的に断絶している。この断絶は、徳川期の日本と明治国家との断絶にも匹敵すると言っても過言ではない。封建制の徳川幕府と国家神道の明治国家の間に不可逆的な断絶があるように、戦後日本と明治国家を連続した国家として見ることには根本的な無理がある。国家の成立の前提が基本的に異なっているからだ。やはりこれも、不可逆的な断絶だ。

    しかし戦後日本は、この事実の受け入れを拒絶する勢力によって主導されてきた。この勢力は、敗戦という事実によって国家の形態が断絶した事実を否認し、そうすることで戦後日本の前提である主権在民と民主主義の適用を無効化、ないしは無限に遅延させることを目標にする。そうした勢力こそ、現在の日本の支配層である自民党、ならびに高級官僚層、そしそれと癒着している一部産業である。

    この現実を否認する態度は、病理としか呼びようがない。この病理は、A級戦犯が祭られている靖国神社の参拝を繰り返すところに如実に現れている。

    先に書いたように、日本の国際社会への復帰と独立を保証したサンフランシスコ講和条約は、極東軍事裁判の判決で確定された、日本国民と天皇を戦争責任から赦免するシナリオに基づいている。これを実現するためにこのシナリオは、すべての戦争責任を戦争指導者であるA級戦犯が負うこととした。A級戦犯が祭られている靖国神社を参拝する閣僚や政治家が後をたたないことは、現在の日本には、日本の独立を保証したこのシナリオをかたくなに拒否する勢力が、支配層として君臨していることを現わしている。

    そしてさらに悪いことに、いま多くの日本国民がこの否認の態度を支持し、支配層と同じメンタリティーを共有しつつある。このメンタリティーにこそ、現在の日本人の歪んだ深層心理が存在していることを示唆している。

    おそらく支配層とともに多くの日本人も、このシナリオを拒否しても日本は独立を維持できると信じているのであろう。そのため、極東軍事裁判からサンフランシスコ講和条約の一連の流れのなかで形成された「日本敗戦」の歴史観を自虐史観として否定し、戦前の日本をアジアの解放者として持ち上げるなんの普遍性もない独自な歴史観に置き換え、そしてひいては「敗戦」という事実さえなかったことにしたいと思っている。

    このような歴史観が国際的に通用するはずはないという厳然とした事実を知らなければならない。これを無視すると、周辺諸国の反発を惹起することは目に見えている。欧米でも、「日本の狂った国粋主義」と揶揄され、信頼されることはまずない。

    「敗戦」という事実を否定するこの幻想が成り立つためには、あったことをなかったことにし、不可能なことを可能であると無理に信じ込む思い込みが前提にないと成り立たない。

    思い込みのコストと依存状態

    一方、この無理な思い込みに基づく幻想を信じることは、実は大きなコストが伴うことを知らなければならない。そのコストとは、アメリカに無限に擦り寄るという依存状態をもたらすことだ。これは「従属」であって「独立」とはほど遠い状況だ。

    これはどういうことかというと、戦後日本の独立と国家体制を保証したシナリオを拒否しても独立が確保でする方法があるとすれば、日本がどんな主張をしていても、日本の独立を守ってくれる圧倒的な軍事力をもつ国の存在が必要になる。それがアメリカである。

    これはすごい逆説である。「敗戦処理」のシナリオを否定し、日本の過去の栄光を取り戻そうとして歴史観を修正することは、逆に日本の「独立」の根拠をつき崩し、アメリカへの「無限従属」のループに自らを引き入れるどうしようもない依存状態を引き起こす。

    戦前の日本は「欧米の植民地だったアジアの偉大な解放者」だとする幻想のバブルを維持したければ、アメリカに守ってもらうためにアメリカに従属し、日本の国家としての独立性をアメリカに引き渡さなければならないという逆説を受け入れるしかないという状況に追い込まれるのだ。

    韓国や中国は、それぞれの国内状況から日本を批判している。だが、韓国や中国の日本非難は、「敗戦処理」のシナリオの拒否がなにをもたらすのか明白に示しているのも事実だ。天皇と日本国民を軍部の被害者とし、A級戦犯にすべて戦争責任を負わせる免罪のシナリオを拒否すると、天皇と日本国民の戦争加害者としての責任が必然的に問われることになることは当然だ。

    手打ちのシナリオがあるお陰で、戦争の加害者としての責任が免罪されてきたのだ。もし韓国や中国が指摘しなかったとしても、手打ちのシナリオを否定すると、どこかの国かまたは欧米のメディアが日本を告発することだろう。

    しかし、我々はこの現実を直視することはどうしてもできない。日本の都市という都市は爆撃で破壊され、原爆を落とされ、戦後には食糧不足を経験し、やっとの思いで経済大国の地位を築いたのだ。塗炭の苦しみを我々も経験した。その上さらに加害者としての責任を取れというのか。理屈がそうだとしても、感情的にはどうしても承服することはできない。

    このような気持ちであっても、一度「敗戦処理」のシナリオを拒否し、これを修正する歴史観に固執するのであれば、韓国や中国の日本非難が止むことはない。弱火で煮るナベのように、いつまでもグツグツとストレスが収まらない状態が続くだろう。

    韓国と中国の崩壊を望む

    我々の多くは、韓国と中国のこうした非難にはどうしても耐えられない。耐えられないので、韓国と中国の主張にはなんの根拠もないことヒステリックに思い込む。そしてさらに、韓国と中国がこれから大崩壊し、存在しなくなることを願うようになる。

    第4回に続く

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    ytaka2013

    戦争が始まると、NATOとロシアの代理戦争になる可能性がある。もしかしたらこれは、アメリカが仕掛けたのかもしれない。
    08-09 08:45

    ロシアはアルメニアを支援しており、一方アメリカ、トルコ、イスラエルはアゼルバイジャンを支援している。アゼルバイジャンには数年前まで米軍基地が存在。
    08-09 08:42

    両国は1994年に停戦しているが、ナゴルノ カラバフはアルメニアが占領している。アゼルバイジャンはこれの奪還を宣言した。
    08-09 08:38

    の領有を巡って戦争を始める可能性が極めて高くなっている。http://t.co/oxDfdWrhMa
    08-09 08:35

    新たにロシア周辺で戦争か?アゼルバイジャンとアルメニアがナゴルノ カラバフ
    08-09 08:31

    08/07のツイートまとめ

    ytaka2013

    よろしかったらどうぞ。http://t.co/MMpQ96nYYOまた、8月30日に行われる「ヤスの勉強会」第5回で詳しく解説する。
    08-07 17:11

    もしかしたら、いま現実の状況は「エノク予言」の内容と酷似する方向に展開している可能性もある。
    08-07 17:11

    なお、今週金曜日、午前0時10分配信のメルマガは、ビリー・マイヤーの「エノク予言」を徹底的に検証する。「エノク予言」では、イスラム原理主義勢力とロシアが同盟することが基本的なモチーフになっている。
    08-07 17:10

    だとするなら、これから数日以内に、ロシア軍がウクライナ東部に侵攻する可能性はあるかもしれない。
    08-07 17:10

    先週の第287回メルマガでは、ロシア大統領府の新規タンク、「ロシア戦略研究所」の最新の報告書の内容を掲載した。この報告書では、もはやロシアと欧米の関係は、外交関係で解決できる一線を越えてしまったとする認識を示していた。
    08-07 17:10

    ロシア軍が侵攻するとしたら、ウクライナ軍と親ロシア軍派の対立を仲裁する「平和維持部隊」という名目で侵攻する可能性が大きい。しかしその目的は、親ロシア派の支援とウクライナ軍の撃退である。
    08-07 17:09

    ロシア軍は、演習が終了する前までに、ウクライナ東部を攻撃する可能性は否定できない。
    08-07 17:09

    3月にロシアがクリミヤを併合したとき、同地域でロシア軍の演習が実施されていた。演習を口実に兵力を移動する作戦だった。今回も、8月8日(日本時間は9日)まで、ロシア軍が結集しているウクライナ東部で、軍事演習を実施している。
    08-07 17:09

    これには、戦車の機械化部隊、ヘリコプターを中心とした航空部隊が含まれる。
    08-07 17:08

    今週号のメルマガには書き切れないので、番外メールとして配信する。ロシア軍がウクライナ東部に軍事介入する可能性が高くなっている。ニューヨークタイムスなどによると、ロシア軍の1万7000名から2万名に上る17個大隊が、ウクライナ東部の国境に集結を完了した模様だという。
    08-07 17:08

    戦後日本とはどんな国家なのか?2

    8月7日

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    ・ロシアがイスラエルを非難?さらに流動化を加速
    ・日本という国家の知られざる実態
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    ロシアやイスラム圏の状況を見ると、ビリー・マイヤーが1987年に公表した「エノク予言」のモチーフに、次第に酷似しつつある。「エノク予言」の中心的なモチーフは、ヨーロッパ国内で蜂起するイスラム原理主義勢力がロシアと同盟し、ロシア軍のヨーロッパ侵攻に協力することである。「エノク予言」については何度も紹介しているが、具体的な内容を改めて参照すると、いまの状況が予言のモチーフに酷似しつつあることが分かる。ちょっとぞっとする内容だ。

    今回の記事

    今回の記事は、「戦後日本とはどんな国家なのか?」の第2回目である。極めて重要な内容だと思う。

    近代化と経済発展を可能にした2つの自己否定

    この視点から現在の日本という国家を見ると、我々が意識していないある事実が浮かび上がってくる。それは、戦後日本という国の存在の前提に横たわる特異な構造だ。

    近代国家としての日本の歩みは、明治維新が起点となって成立した中央集権的な天皇制国家に始まる。徳川期までの日本は近代以前の国の形として、近代の日本とは基本的には分離した存在として認識されている。
    一方、明治の天皇制国家は、現代まで続く日本の近代化の過程にそのまま連なる国家として認識される傾向がある。もちろん、太平洋戦争の敗戦で天皇制国家は消滅し、戦後の日本は民主的な国家として再出発を果たした。そこには国家の形として断絶がある。しかし、戦後日本は高い経済成長を実現したので、戦後の日本も、明治維新で始まった近代化のプロセスの継続として基本的には見られる傾向が強い。

    だが、確かに近代化のプロセスは継続したものの、戦前と戦後の断絶は思った以上に深いのだ。先の戦後処理のシナリオから浮かび上がってくるのは、1894年から始まる日清戦争以後の拡張主義の歴史を、「アジア侵略の歴史」として全面的に否定し、戦後の日本はこれを受け入れることで国際社会への復帰を許されたという事実である。

    この事実は、戦前の歴史の自己否定が、戦後に獲得された日本の新たな独立の根拠になるという逆説的な状況を生まれたことを示している。明治政府は、文明開花政策にはじまる日本文化の全面的な自己否定を西欧化の端緒にしたが、戦後日本が受け入れた自己否定は、これに匹敵する大きさの歴史的な断絶を、我々が主体的に受容することを強いる結果になった。

    これは、戦前と戦後日本が、近代化の間断のない一連のプロセスとして理解するには、基本的に大きな無理があることを示している。戦後日本の発展は、あくまで1894年以降の戦前の歴史を徹底して自己否定することで可能となったという歴然とした事実が存在する。その意味では、戦後日本の「近代化」は明治以降から戦前までの「近代化」の否定のもとに成り立っているのである。

    戦後日本で可能な国家体制

    これは、戦後日本の国家のかたちを必然的に決定した。国民国家が成立するためには、国家の統合の基礎として意識的に構成されたなんらかの理念の存在がどうしても必要となる。それというのも近代国民国家は、伝統的に存在していた共同体の延長のもとに成立した自然な共同体ではないからである。前近代のいかなる国家とも異なり、近代の国民国家は、国家の内部に存在している多様な文化圏や民族を一つの国民としてみなし、これを統合した人工国家である。

    したがって、その統合性の理念は、自然な状態で存在している共同体からは出てこない。国民国家の統合性は、出自や文化の異なる民衆を「国民」にするための理念の存在によって保証されなければならない。

    アメリカ合衆国やフランスであれば、国民統合の理念は、基本的な人権と自由の保証という啓蒙主義的な理念であるし、明治憲法下の日本であれば、日本国民が神的な存在である万世一系の天皇の赤子であるという国家神道のイデオロギーだ。

    では、戦後日本の国家統合の理念はなんであろうか。戦後日本の「国体」は明治憲法下の「国体」の自己否定を前提に成立している。すでに否定され天皇制国家の理念に戻ることができないことは明白だ。

    戦後日本の「国体」の姿は、現行憲法の前文に明白に述べられている。

    「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する」

    戦後日本の「国体」は、基本的な人権と自由を有する国民の意志によって国家が形成される国民主権の国家である。現行憲法は「国民主権」を「人類普遍の原理」であるとし、この原則に反するいかなる法令や詔勅を排除すると規定している。

    これは、万世一系の天皇の国である「神国」を個人を越える神秘的な共同体として措定し、そこに住む国民を、天皇の「赤子」である「臣民」として国家に組み込む明治憲法下の「国体」とは、対極にある国家の形態だ。

    戦後日本の国家の形は、基本的に欧米の民主主義国家と同一であると見てよい。基本的人権を保証された個人としての国民が、主権を行使して形成する欧米流の「民主主義国家」なのだ。明治国家の自己否定を前提にした戦後日本の国家の形は、これ以外の他の道を選択することは不可能な構造になっている。

    戦後日本の基底にある自己否定を否認し、明治国家の「国体」への復帰を目指すことは、ポツダム宣言の受諾からサンフランシスコ講和条約の調印に至る戦後日本の独立と国際社会復帰の前提を全面的に取り消し、太平洋戦争時の戦争状態に戻ることを意味する。つまり、これを否認することは、戦後日本の独立性の根拠を否定することにしかならない。どんなに異を唱えても、これが戦後日本の現実であることを我々は知らなければならない。

    敗戦を否認する勢力

    だが、戦後日本に特有な問題はここから始まる。戦後日本の形態と、戦前の明治国家の「国体」とは根本的に断絶している。この断絶は、徳川期の日本と明治国家との断絶にも匹敵すると言っても過言ではない。封建制の徳川幕府と国家神道の明治国家の間に不可逆的な断絶があるように、戦後日本と明治国家を連続した国家として見ることには根本的な無理がある。国家の成立の前提が基本的に異なっているからだ。やはりこれも、不可逆的な断絶だ。

    しかし戦後日本は、この事実の受け入れを拒絶する勢力によって主導されてきた。この勢力は、敗戦という事実によって国家の形態が断絶した事実を否認し、そうすることで戦後日本の前提である主権在民と民主主義の適用を無効化、ないしは無限に遅延させることを目標にする。そうした勢力こそ、現在の日本の支配層である自民党、ならびに高級官僚層、そしそれと癒着している一部産業である。

    この現実を否認する態度は、病理としか呼びようがない。この病理は、A級戦犯が祭られている靖国神社の参拝を繰り返すところに如実に現れている。

    先に書いたように、日本の国際社会への復帰と独立を保証したサンフランシスコ講和条約は、極東軍事裁判の判決で確定された、日本国民と天皇を戦争責任から赦免するシナリオに基づいている。これを実現するためにこのシナリオは、すべての戦争責任を戦争指導者であるA級戦犯が負うこととした。A級戦犯が祭られている靖国神社を参拝する閣僚や政治家が後をたたないことは、現在の日本には、日本の独立を保証したこのシナリオをかたくなに拒否する勢力が、支配層として君臨していることを現わしている。

    そしてさらに悪いことに、いま多くの日本国民がこの否認の態度を支持し、支配層と同じメンタリティーを共有しつつある。このメンタリティーにこそ、現在の日本人の歪んだ深層心理が存在していることを示唆している。

    おそらく支配層とともに多くの日本人も、このシナリオを拒否しても日本は独立を維持できると信じているのであろう。そのため、極東軍事裁判からサンフランシスコ講和条約の一連の流れのなかで形成された「日本敗戦」の歴史観を自虐史観として否定し、戦前の日本をアジアの解放者として持ち上げるなんの普遍性もない独自な歴史観に置き換え、そしてひいては「敗戦」という事実さえなかったことにしたいと思っている。

    このような歴史観が国際的に通用するはずはないという厳然とした事実を知らなければならない。これを無視すると、周辺諸国の反発を惹起することは目に見えている。欧米でも、「日本の狂った国粋主義」と揶揄され、信頼されることはまずない。

    「敗戦」という事実を否定するこの幻想が成り立つためには、あったことをなかったことにし、不可能なことを可能であると無理に信じ込む思い込みが前提にないと成り立たない。

    3回目に続く。

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    言葉ではなく、行動こそ我々の意志を表す。我々がパレスチナに到達して野蛮なユダヤ人と戦い、ユダヤの木であるガーラクアッドの木の後ろに隠れている連中を殺すのは時間の問題である。
    08-02 11:45

    アラブ諸国が国連やアラブ連盟で行っているような、中身のない乾いた偽善の言葉で(イスラエルを)非難したり、(ガザに)追悼の意を述べることは「イスラム国」の流儀ではない。
    08-02 11:44

    ガザで起こっているイスラム教徒の男性や女性、そして子供の虐殺に対して「イスラム国」は、あらゆる手段を使い、パレスチナの実現を妨害する背教者を引き続き撃退する。
    08-02 11:44

    不気味な情報。シリアとイラクを席巻し拡大しているイスラム原理主義組織の「イスラム国(ISIS)」だが、これからイスラエルに攻め込むとの書き込みをツイッターに行う。https://t.co/2HM1iCSpKP
    08-02 11:43

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