2015-03

    03/30のツイートまとめ

    ytaka2013

    また、ロイターもこれを大きく取り上げ、とんでもない内容を警告している。TPP交渉焦点、豪加など例外扱いの可能性=告発サイトhttp://t.co/1yt1G0KrVK
    03-30 09:23

    ウィキリークスがリークしたのは「TPP投資家条項」であった。通称「ISD条項」と呼ばれているものである。その内容の分かりやすい日本語の解説が出ている。読むとそのとんでもない内容の概要が掴める。ウィキリークス、TPP投資家条項を暴露http://t.co/vLoGUObUox
    03-30 09:23

    03/29のツイートまとめ

    ytaka2013

    すでに有名になっていますが、古賀茂明氏の報道ステーションの発言のビデオです。後半にIWJの岩上安身氏による路上インタビューがありますので最後までぜひどうぞ!日本は危機的な状況になっています。http://t.co/0i9pil1bTX
    03-29 20:16

    TPPは基本的に秘密交渉で、実際の交渉内容は予測するほかないが、3月25日、ウィキリークスによって1月20日にまとめられらTPPの「投資に関する章」がリークされた。ここから全文がダウンロードできる。https://t.co/FIUwOxJXdF
    03-29 11:33

    03/27のツイートまとめ

    ytaka2013

    RT @magosaki_ukeru: 大変だ。日本だけがかやの外(米国は世銀利用し間接協力検討)。時事「韓国政府は26日、中国主導で年内設立を目指すアジアインフラ投資銀行(AIIB)に、創設メンバーとして参加決定し、中国に通知」。米国圧力にもかかわらず、英独仏等参加。中国への…
    03-27 13:28

    RT @kogashigeaki: 3月27日(金)報道ステーションに出演します(多分)これが最後です。恵村さんに続き、番組チーフプロデューサーM氏も明日で更迭。これまでの素晴らしい映像をよく見てください。全部M氏が官邸や幹部の圧力と闘って作った作品。こちら⇒ http…
    03-27 12:51

    未来のイメージ 第一回

    3月26日

    本格的な記事の更新はめったに行わなくなった。今回は久々の更新である。いつも記事を読んでくださっている読者の方々に感謝する。

    次回の有料メルマガの予告

    3月27日、深夜0時10分に配信する次回のメルマガは、中国の現実について詳しく解説する。今回中国は「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」を立ち上げ、これに欧米各国が参加を表明したが、この裏には「シルクロード構想」という中国の戦略があるようだ。

    また、極めて興味深い情報を得たので、これも掲載する。


    「ヤスの勉強会」第12回のご案内

    「ヤスの勉強会」の第12回を開催します。3月はイスラエルの総選挙が実施されます。この選挙でネタニアフ首相が負けると、世界の流れは大きく変化します。また、「IS」の隠れた目標が次第に明らかになり、今後とんでもない方向に動いて行きます。これを徹底的に分析します!

    【主な内容】
    ・「IS」で世界はどう変わるのか?
    ・幻想に浸る日本
    ・中国はどうなるのか?
    ・EUの報道されない事実
    ・不気味にシンクロする数々の2015年予言

    よろしかったらぜひご参加ください。

    日時:3月28日 土曜日
    時間:1時半から4時前後まで
    料金:4000円
    場所:都内(おそらく東横線沿線)

    いまのところ場所は未定ですが、申し込みいただいた方に直接お伝えいたします。以下のメルアドから申し込んでください。

    記載必要事項
    名前(ふりがな)
    住所 〒
    メールアドレス
    参加人数
    懇親会の参加の有無

    info@yasunoeigo.com

    高松の講演会

    以下の日程で高松の講演会を行います。お近くの方はぜひどうぞ!今回の講演会は面白くなりそうです!

    日時  平成27年3月27日(金)18:30受付 19:00~22:00前後まで
    場所  高松生涯学習センター

    会場内の掲示板にて部屋の確認をお願いいたします。
    〒760-0040 高松市片原町11番地1
    電話:087-811-6222 FAX:087-821-8022
    会費   ¥5000/人

    講演会後、高島先生を囲んでの懇親会を予定しております。場所 未定ですが高松市内にて行う予定です。

    主 催  里坊会計事務所 里坊昌俊
    実行委員 有限会社ウエストフードプランニング小西啓介、ソニー生命保険株式会社 山下智幸、株式会社京蔵 京兼慎太郎、株式会社クリード インテグレーション平野伸英

    内容
    ・「IS」の実態と中東混乱計画
    ・本当にやばい地震
    ・危機の引き金は一斉に引かれるのか?
    ・超階級社会と日本の未来など


    ツイッターを始めました!

    ツイッターに書き込むことにしました。よろしかったらフォローをどうぞ。日々情報を発信します。
    https://twitter.com/ytaka2013/

    船井幸雄.comに筆者のページが出来ました。月一回のペースで更新します。ぜひご覧ください!

    船井幸雄.com
    ヤスのちょっとスピリチュアルな世界情勢予測

    記事全文を音声ファイルにしました。よろしかったらどうぞ。7日で削除されますので、お早めにどうぞ。

    音声ファイル

    新刊本です!ハンク・ウエスルマン博士との対談が収録されています!ぜひどうぞ。
    koufuku

    むちゃくちゃうまい醤油!

    筆者は、隔月で高松の経済団体で講演会を行っている。そのとき、高松で評判になっているおいしい醤油のことを教えられた。小豆島の醤油である。早速、注文して見たが濃厚な味でものすごくうまかった!世の中にはうまいものがあるののだと思った。よろしかったらどうぞ。

    今回の記事

    いま試行錯誤を重ねながら、新たな本を書いている。前回の更新時にも書きかけの内容を一部掲載したが、今回は全面的に書き直したので、改めて掲載する。

    長いが、読んでいただければ幸いである。

    未来のイメージ
    ~2015年、得体の知れないものが出現する~
    高島康司

    序章
    抑圧されたものの噴出

    1)現代を見る枠組み

    現代という時代の特徴

    特に2001年の911以降からでしょうか、世界で思っても見ない出来事が多数発生し、急激な変化が加速しているのを感じるようになりました。日本では、311の東日本大震災や、いまも収まらないフクイチの放射能漏れがそうした予想外の出来事でした。さらに大きな津波のような変化が、また日本にやってくるのは時間の問題なのかもしれないと、漠然とながらも予感している人は多いに違いありません。

    現代の世界を大きく変化させた出来事を見ると、そのどれもが予想を越えた突発的な出来事の連鎖でした。

    2001年の「911同時多発テロ」とそれに続く「アフガン・イラク侵略戦争」、2007年から始まる金融危機と「リーマンショック」などは、そのよい例です。

    また、2010年初頭のギリシャ国債暴落からはじまり、いまも続く「ユーロ危機」もそうですし、2010年12月にチュニジアで突然とはじまり、燎原の火のごくと中東全域に一気に拡大した「アラブの春」も予想を越えた突発的な出来事でした。

    そして、未曾有の巨大地震と大津波、それによる前例のない放射能漏れ事故をともなった2011年の「311」、さらに、2014年2月の「ウクライナ政変」からはじまり、ロシアと欧米の深刻な対立を引き起こした「新冷戦」を予想した人はいませんでした。

    さらに、2014年4月に突然と姿を現し、イラクとシリアを席巻するだけではなく、欧米を中心に多くの若者を魅了し、テロ拡大の温床になっている「イスラム国」もこうした予想を越えた出来事の典型です。

    予想を越えたゲリラ豪雨のような出来事

    これらの出来事のどれをとっても、「予想を越えた」「突発的」「想像を絶する」といった言葉で形容できるものばかりです。これらの多くの出来事に共通した特徴は、比較的に小さな突発的な出来事が、世界を揺るがす大事件へと瞬く間に発展するという点にあります。チュニジアの野菜売りの焼身自殺から発展した「アラブの春」や、2009年から始まり米政界の地図を一変させた「ティーパーティー運動」、それに2011年に始まり、瞬く間に世界に拡大した反格差の「オキュパイ運動」などはその典型です。

    これは、こうした出来事が、最近日本国内の随所で頻繁に発生している突発的なゲリラ豪雨に似た性質をもっていることを表しています。ゲリラ豪雨は、上空の大気が不安定になって発生した積乱雲が原因となって起こります。通常だと積乱雲は、10分くらい続く夕立を引き起こすだけで、一時間に200ミリというような集中豪雨なみのゲリラ豪雨の原因になることはありません。でも、気象庁の予測を完全に裏切り、夏の熱波を冷やしてくれる夕立が、突如としてゲリラ豪雨に発展し、洪水を引き起こしたり、都市の交通を麻痺させる自然災害を引き起こしたりするのです。

    「ティーパーティー運動」「アラブの春」「オキュパイ運動」、そして2014年のトルコやブラジルで荒れ狂った「反格差抗議デモ」などは、ちょっとした小規模の集会やデモにしか過ぎず、夕立程度の雨になるはずだった積乱雲が、予想を越えたゲリラ豪雨を突如発生させた典型的な例です。

    また近年、世界の脅威となっている「イスラム国」もそうです。2014年6月にイラク第2の都市、モスルを占拠して注目されたイスラム原理主義組織の「イスラム国」ですが、本来であればこれは多々あるアルカイダ系のテロ組織にしかすぎませんでした。「イスラム国」がどれほど強大であっても、シリアのイスラム原理主義の反政府勢力の「アル・ヌスラ戦線」のような中東に限定されたローカルな組織にすぎなかったはずです。それは、中東に発生した積乱雲が作り出した夕立くらいのものでした。

    この「イスラム国」は、欧米を中心に海外から1万5000人の青少年を引き付け、一気にゲリラ豪雨となったのです。参加したのは、欧米社会に不満をもつ移民出身のイスラム教徒の青少年だけではありません。

    「イスラム国」は、社会に不満をもつ若者のシンボルとなり、不満のはけ口を探しているすべての若者を引き付ける存在になったのです。自分の宗教を捨て、イスラム教に改宗して参加するものが多数出ているのです。いま欧米各国は、社会に対する不満と怨念を明確な形で表現するすべをもってしまった過激な若者による国内テロに脅えています。17人が死亡したフランス、パリの「シャルリー・エブド」の襲撃は、この最初のものです。

    「イスラム国」は中東の脅威であることは間違いないとしても、これが欧米を震撼させるほどの規模をもつゲリラ豪雨になるとは、2014年6月の段階ではだれも予想できませんでした。

    ゲリラ豪雨の特徴は、911やリーマンショックのような事件にも当てはまります。「アラブの春」やその他の多くの出来事では、だれも注目していなかった小さな出来事が、突如としてゲリラ豪雨に発展しました。他方、911やリーマンショックでは、きっかけとなる出来事そのものが巨大であり、世界に衝撃を与える事件でした。注目されていない小さな事件が巨大化してしまった事例ではないように見えます。

    でもこれらの事件も、他の出来事と共通した特徴をもつことは間違いありません。もし米政府がサブプライムローンの破綻という夕立を重くとらえ、早期にリーマンに金融支援していれば、リーマンショックのような金融危機の発生は回避できていたはずです。また911にしても、当時のブッシュ政権が「我々」と「やつら」の白と黒に世界を二分化して全面的なテロ戦争を宣言するようなことはしないで、911の同時多発テロの原因だけに焦点を当てた落ちついた対応をしていれば、アフガン戦争やイラク侵略戦争のようなゲリラ豪雨にはなっていなかったはずです。その意味では、リーマンショックも911も、やはりある出来事が、予想を越えた結果をもたらしたゲリラ豪雨型の事件でした。

    「外部」とは

    この状況を見ると、社会と世界の未来を実際に形成しているのは、特定の法則とルールに基づき、論理的に予想可能な出来事ではないことがよく分かります。論理的な類推の外側に存在するめったに起こらない出来事こそ、歴史の方向性を決定する力を発揮するのです。

    これには「外部」という呼び名が相応しいでしょう。なぜなら、積乱雲の通常の発達プロセスからゲリラ豪雨の発生が予想できないように、これらの出来事の発生とその驚くべき拡大は、特定の法則とルールに基づき、論理的に予想可能な軌道を循環している既存のシステムの動きからは、予測できないからです。ゲリラ豪雨と同じように、これらの希有な出来事は、論理や分析という理性的なアプローチの彼岸にあります。その意味で、これを「外部」と呼ぶことにします。

    あまりに大きな「外部」の影響力

    「外部」の影響力はあまりに大きいのです。歴史に「if」は禁物だと言われています。でも、あえてその禁を破り、「外部」に属する突発的な出来事が起こらなかったとしらどうなっていたのか想像すると、「外部」の影響力の大きさが見えてきます。

    21世紀の最初の15年間は、「外部」の発現をリアルタイムで見ることのできる希有な期間でした。この15年間のもっとも突出した特徴こそ、突発的な「外部」の作用によって歴史のコースが根本的に変化させられたことなのです。この意味で、「外部」が歴史のコースを変更する様子を見るには最適な時期でした。この影響力の大きさが具体的によく分かります。

    911の例

    2001年の「911同時多発テロ」を改めて見て見ましょう。「外部」の影響力の程度がどれほどなのかイメージできます。それは、ゲリラ豪雨という比喩でも追いつかないほどの大きな影響力です。

    第一次湾岸戦争が終わった1991年から2000年までの10年間は、グローバリゼーションの進展で世界経済が急速に拡大していた時期でした。中国は年率10%を越えて成長しており、他のBRICs諸国もそれに続いていました。

    またEUは、旧社会主義圏の東欧が安い労働力の供給地として統合され、さらに共通通貨のユーロが導入された結果、未曾有の好景気を向かえていました。ロシアも、プーチン政権によるエネルギー大国として新たな船出をし、復活しつつありました。

    そして世界金融の急拡大で、アメリカやEU、英国などの旧先進国も著しく成長しており、グローバリゼーションの恩恵があたかも全世界に及んでいるかのような状況でした。

    そうした状況のもと、各国は経済成長を加速させることに専念しており、目立った政治的な対立を回避する傾向が強かったのです。この時期、コソボ紛争などのいくつかの局地紛争を除くと、各国が鋭く対立する状況ではなく、経済を最優先した比較的に融和な関係が作られていました。

    このころはまだイスラム原理主義運動は、中東という地域に限定された局地的な運動であったし、「アルカイダ」を知る人はすごくにまれでした。後にイスラム原理主義運動の巣窟となるイラク、シリア、リビアなどの国々では、強圧的な独裁政権が国を管理しており、イスラム原理主義運動はこうした政権によって、脅威とはならないように徹底して弾圧されていたのです。

    世界のどの地域でも「ドットコム景気」などの言葉がもてはやされ、世界経済は不況を完全に克服して、これからはグローバリゼーションの市場原理がもたらす統合作用により、国民国家やナショナリズムが無意味になる時期に入ったと喧伝されていました。世界の新しい統合的なグローバルな秩序が誕生し、国民国家は衰退に向かうという見通しが、現実味をもって受け取られていた時期でした。楽天的なムードが世界各地を覆っていました。

    これが、1991年から2000年までの時期の状況でした。

    この方向性を完全に転換させた出来事こそ、911の「同時多発テロ」という、まさにだれも予想していない「外部」から突然と出現した事件でした。この事件のあと世界は、アメリカ的な価値の絶対性を主張する独善的なブッシュ政権につく側と、主権国家の権利の尊重の上に成り立つ戦後の均衡した国際秩序の正当性を主張する、ドイツやフランスなどのEUの側に分裂しました。

    911以降、国民国家を乗り越え世界の統合的な秩序を実現すると期待されたグローバリゼーションは二分化し、妥協できない先鋭化した対立関係が現れました。分裂した世界に急速に移行したのです。アフガン戦争、イラク侵略戦争、各地で爆発するイスラムのテロ、そして「アラブの春」から始まる中東全域の流動化の歴史は、まさに「外部」である911から始まったのです。

    911が起こらなかったら?

    もし911が起こらなかったら、いま世界はどうなっていたでしょうか。

    おそらく、アフガン戦争もイラク侵略戦争も起こっていなかったでしょう。イラクとシリア、そしてエジプトの世俗的な独裁政権は健在で、その力によってイスラム原理主義運動は徹底的に弾圧され、EUやアメリカで深刻なテロを引き起こすほどの国際的な脅威にはなっていなかったかもしれません。

    もちろん、それでも2007年に始まる金融危機は避けられなかったでしょう。でも世界は、グローバリゼーションの進展がもたらす世界的な統合秩序の実現という、20世紀型の国民国家とナショナリズムを乗り越える時期がやってきたという夢を、まだ長く見続けていたに違いありません。そして、その夢が実現する機会が本当にやってきていたのかもしれません。

    このように、禁を犯して歴史の「if」を問うと、襲いかかる「外部」の力がどれほど巨大なものなのかよく見えてきます。911とは「外部」でした。まさに「外部」がもたらす予想を越えた変動によって、歴史の方向性が大きく変化してしまったのです。

    リーマンショックの例

    もちろんこれは、911に限ったことではありません。2008年のリーマンショックも「外部」が引き起こした歴史的な変化の典型的な事例です。「外部」は「リーマンショック」という突発的な出来事で空いた穴のようなものでした。

    2004年以降、911とアフガン、イラク侵略戦争がもたらした対立と分裂は次第に修復され、1990年以来続いているグローバル経済の拡大と、それがもたらす多幸感と絶頂感が支配する状態に戻りつつありました。ドルの基軸通貨体制とそれを前提に成立するアメリカの覇権は、少なくとも金融経済的にはすばらしくうまく機能しているように見え、このシステムが可能にする国際的な資金の循環で、あらゆる国々の経済発展が実現しているように見えました。

    911とイラク侵略戦争以降、アメリカの政治的な威信の低下は明らかで、その空白を埋めるように中国とロシアの政治的な台頭は続いていました。

    しかし、世界経済の円滑な循環の基礎であるドルの基軸通貨体制は、世界経済のインフラのようなものとして機能しており、中国やロシアといえどもこれを崩壊させることは望んでいませんでした。アメリカの覇権に変わる秩序の構築ではなく、むしろ、政治的に台頭する中国とロシアをどのようにアメリカを中心とした既存のシステムに包含するかが課題でした。この意味では、世界は多極化しているとは到底言えない状況でした。単一のグローバル経済への包含が進んでいたのです。

    このような状況に終わりを告げ、歴史を別な方向に舵を切らせた出来事こそ、2008年のリーマンショックで頂点に達した金融危機という、まさに「外部」の出現でした。

    金融危機は、ローン破綻者が増大しているサブプラムローンを組み込んだ金融商品、「CDS」の破綻から始まりました。この商品は金融機関に人気があり、広く保有されていたため、「CDS」の破綻はリーマンをはじめ、世界の金融機関全体に波及しました。巨額の損失を計上した金融機関が多数出たため、金融システムは随所で破綻し、グローバル経済全体が収縮を開始したのです。

    金融危機によるグローバル経済の崩壊は、各国の協調によってなんとか回避できました。でも、アメリカの金融経済覇権を前提に拡大を続けるグローバル経済の循環は、これまでのようには維持できなくなりました。基軸通貨としてのドルの放棄は可能性のある現実的な選択の問題になり、中国やロシア、そしてEUは多極化をにらんだ方向に動き出しました。世界は、グローバリゼーションの多幸感あふれる夢のまどろみから覚め、いくつかのパワーブロックが敵対する多極化の方向に動く兆候を見せたのです。

    リーマンショックがなかったら?

    ここでも同じように問うことができます。もし金融危機という「外部」が発生しなかったら、世界はどうなっていただろうかと。

    少なくとも、多極化の速度はずっと遅くなり、拡大するグローバリゼーションの夢は続いていたことでしょう。世界は中国が地域覇権国として台頭し、ロシアと欧米が対立する新冷戦のような現在の多極化ではなく、グローバル経済という単一の統合システムの拡大こそが主要な動きになっていたはずです。

    アラブの春の例

    このようないくつかの例を見ただけでも、「外部」の出現は、世界の動きに決定的な役割を果たしたことが分かるはずです。でも、「外部」の影響の大きさを見せつけた典型的な出来事は、「アラブの春」でした。

    2010年12月、チュニジアの小さな町で野菜を売っていた青年の焼身自殺がきっかけとなり、チュニジアのベン・アリ政権の独裁に対する民主化要求運動が拡大しました。この運動はチュニジアにとどまらず、エジプト、リビア、バーレーン、イエメン、ヨルダン、シリアなど中東の他の独裁政権の打倒運動となり、燎原の火のごとく広がったのです。

    この過程で、チュニジアのベン・アリ政権、エジプトのムバラク政権、そしてあの反米の旗手で名をはせたリビアのカダフィー政権が打倒され、シリアでは終わりの見えない凄惨な内戦がいまでも続いています。

    「アラブの春」は、中東で欧米流の議会制民主主義の政権を樹立させたわけではありませんでした。民衆の反抗によって、中東は新しい段階の混乱期に突入し、過激なイスラム原理主義運動の温床となる地域が多数出現したのです。

    「アラブの春」は、2010年12月のチュニジアの野菜売りの青年の自殺から始まりました。このあまりに小さな出来事こそ、「外部」の出現の前触れだったのです。このチュニジアの小さな町に出現した穴のような「外部」が、中東全域を席巻する巨大なブラックホールに成長することを予想できた人はいませんでした。

    アラブの春が起こらなかったら?

    もし、この小さな「外部」が成長していなかったとしたらどうでしょうか。たとえある程度成長したとしても、チュニジアという小国だけの民主化要求運動にとどまっていたとしたらどうなっていtでしょうか。現在のようなエジプトの新たな独裁政権も、シリアやリビアの内戦もなかったはずです。そして、こうした国々の無政府状態を温床にして成長した「イスラム国」のような原理主義組織もなかったかもしれないし、欧米の青年がこうした組織に参加し、それが欧米の新たなテロの脅威になるというような、いま2015年の私たちがが目の前にして腰を抜かすほど驚いている状況もなかったかもしれません。

    「イスラム国」は、シリアの強圧的な独裁政権の手によって、息の根をとめられていたかもしれません。もしそうであれば、2015年の世界は、いま我々が目にしているものとは様相がかなり異なっていたはずです。

    「外部」とはこのように、小さな事件がブラックホール化して起こるケースがとても多いのです。だから、どの出来事が「外部」になるのか予測することは、基本的にかなり困難なのです。

    311の例

    出現の予測が困難であるということでは、「外部」には自然災害に似た特徴があります。もちろん、自然災害がここで問題にしている「外部」そのものというわけではありません。でも、システムの通常の循環とその論理の彼岸から突然と姿を現し、現在のシステムを引き裂き、食い尽くし、歴史の方向性を根本から変更するだけの力を発揮するということでは、自然災害は「外部」と類似した特徴をもっています。

    たとえば、2011年3月11日の「東日本大震災」と、その後に続き、いまも解決していない「フクイチの放射能漏れ」がもたらしたものを見ると、この類似は疑いようもありません。

    311の破壊力はあまりに巨大でした。この災害からの復興の遅れは、当時の民主党政権に対する国民の強い憤りとなって噴出し、2年後の総選挙では自民党を大勝させ、政権に返り咲かせました。

    自民党の安倍政権は、財政赤字削減を柱にした緊縮財政型の政策から180度転換し、異次元的金融緩和、巨額の公共投資、成長戦略の3つを柱にしたアベノミクスを打ち出しました。少子高齢化で低成長の成熟した日本というすでに自明となりつつあった自己認識をかなぐり捨て、成長期の資本主義が採用する高度経済成長型の経済政策に逆戻りしたのです。安倍政権はこれで景気を浮揚させながら、戦前の天皇制国家に近い国家体制への移行を画策しています。

    311が起こらなかったら?

    もし、311が起こらなかったらどうなっていたか想像してみてください。おそらく民主党政権は、はるかに長続きしていたに違いないでしょう。基本方針と政策がはっきりしない状況が続きながらも、財政赤字の削減を中心とした緊縮的な路線は継続していたはずです。少子高齢化の慢性的なデフレ状態という環境を前提にして、日本を再構築するための民主党的な模索が、いまでも続いていたに違いないでしょう。

    したがって、もし、「外部」が合理的な予測の彼岸から突然と舞い降りるブラックスワンだとしたら、自然災害もこれと類似した特徴をもちます。巨大自然災害発生の危険性は指摘できるものの、それが起こる正確な予測がほとんど不可能に近いのと同じように、「外部」もそうなのです。

    「外部」とは、まさに巨大地震や大津波のように社会に激震を走らせ、それ以降の歴史の軌道を根本的に変化させるような、論理的分析の彼岸にある出来事の系列です。これが「外部」なのです。

    内部の論理では把握不可能な「外部」

    ということは、「外部」のようなものを、社会と世界を動かしているシステムの内部の論理に引き寄せて説明することはできないはずです。内部の論理に無理に引き込んで合理的な説明を与えようとすると、「外部」は一見理解できるように見えてくるかもしれですが、それが本来もっている「外部」としての突発性や予測不可能性という特徴は失われ、「外部」ではなくなってしまいます。これは「外部」の「内部化」です。これは、ゲリラ豪雨の出現をあくまで夕立が生成する過程から繰り返し説明することと似ています。

    本来「外部」であるものを無理に「内部化」することによって組み立てられる認識や予想は、たいてい決定的に外れます。これは、既存の現状認識を前提にして、突発的な事態やパニックの発生を論理的に予測することです。つまり、「~は~である。したがって、~のような危機が起こる」といった類いの論理的な予測です。

    いま世間には、ネットや書籍を含め「金融危機」「第3次世界大戦」「中国の崩壊」「EUの崩壊と分裂」などの予測が満ちあふれています。これらの予測のどれも、「内部」の動きから得られる論理的な認識を前提にして、将来を予測したものです。でも、そうした類いの予測はほとんど当たったためしがありません。「中国の崩壊」など、過去15年くらい毎年流布されていますが、それらしい出来事が少しでも起こったためしはありません。この予測は、多くの日本人が中国に対してもっている、崩壊を望む暗い願望の投影としての意味しかないと言われても仕方がありません。

    このように、本当の危機とパニックは、論理的に予測可能な軌道で循環しているシステムの内部的な論理から見えてくるものではありません。危機は予測を越えた「外部」から、それこそ「内部」に襲いかかるようにして発生する出来事なのです。夕立の発生過程からゲリラ豪雨が予測できないように、「外部」はもともと通常の論理的な認識には馴染まないものなのです。予測することは不可能ではないにしても、極めて難しいのです。

    「外部」が多出する現代、「外部」生成の場所の特定

    特に2001年から2014年までの14年間の期間を見ると、こうした「外部」が集中的に荒れ狂った時期であり、これはいまでも続いています。この14年間、世界はまさに「外部」の出現に翻弄され、その予期せぬ影響と戦い続けてきたと言っても過言ではありません。

    こうした状況を見ると、論理的な予想や認識では歯が立たない「外部」をなんとか理解することは、これから先の私たちの未来を予測する上で、おそろしく重要であることが分かるでしょう。

    でも、そんな方法はあるのでしょうか。もちろんそのような方法があったとしても、それは、政治経済システムの内部的な運動と循環の論理の延長で捕まえられるものではないはずです。

    しかし、意外に思われるかもしれませんが、そのような方法は確実に存在するのです。「外部」と言えども、まったくの無秩序ではないからです。なんの秩序も存在しない意味不明の実態が「外部」なのではありません。「外部」とは、「内部」の秩序が外へと排出した異物です。その意味では「外部」は、「内部」に属する秩序の相関物でしかなく、自立した存在ではないのです。

    たとえば「リーマンショック」を見て見ましょう。「リーマンショック」とは、だれも予想していなかった金融システムの大崩壊のことです。それは、「CDS」という金融商品の破綻がきっかけでした。

    「リーマンショック」はだれも予想できなかったということでは、通常のシステムの論理では予見できない「外部」であることは間違いありません。でも、「CDS」と「リーマンショック」も、金融システムというシステムがあってこそ、はじめて出現したものです。現代の資本主義の金融システムとは異なる機構では、「CDS」も「リーマンショック」もないのです。

    「アラブの春」もそうです。これは、中東の独裁的な政治体制に反対する抗議運動です。そのような政治体制がなければ、「アラブの春」のような運動も成立しません。

    このように「外部」とは自立した存在ではなく、既存のシステムの相関物なのです。言い換えるなら、「あってはならないこと」として既存のシステムが蓋をし、外に排除したシステムの相関物なのです。

    ですので、もし現代の資本主義社会に特徴的な「外部」が生成する場所を特定し、「外部」が生まれる運動を観察できる地点を確保することができれば、「外部」を理解し、予測することができるのです。このような方法があれば、「内部」の論理に還元することなく、「外部」を荒々しさをもったありのままの「外部」として、少なくともその生成と発達するさまを予測することができるはずです。

    でも、それを行うためには、現代の資本主義社会に特徴的な、「外部」の出現するメカニズムを詳しく知らなければなりません。

    次回に続く

    むちゃくちゃおもしろかった講談

    筆者は月刊ザ・フナイの連載を書いていたが、読者の方に講談師の方がおり、会う機会があった。筆者は講談はこれまで聞く機会がなかったが、実におもしろかった!今後はスピリチュアル系の講談をやるそうである。サイトに音声ファイルがあるので聞いて見たらよいだろう。

    田辺鶴瑛

    筆者のいとこのブログ

    筆者にいとこがスピリチュアル系のカウンセラーになっていたのを最近知ることとなった。以下にリンクする。よろしかったらどうぞ。

    ねもとまどかの「宇宙のゆりかご」

    このブログの基本方針

    このブログの基本方針を掲載しました。記事をお読みになる前にかならず一度はお読みになってください。

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    筆者がコンサルティングにかかわっている会社が子供用の国語音声教材の提供を始めた。子供用だが、実によい名作がmp3の音声ファイルで聴くことができる。大人の心の琴線に触れる作品がとても多い。よいサイトだと思う。よかったらどうぞ!

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    投稿に関しては以下の方針に従い、どうしても必要な場合以外は削除しないことにしておりますが、他者の人格を傷つける不適切な表現がある場合は例外とし、予告無しに削除し、投稿禁止にする場合もあります。

    意味産出の現場としてのBBSやブログ

    また、私はいま日本で起こっている変化を以下のようにとらえております。もしよろしければこちらもどうぞ。

    いま何がおこっているのか?

    ヤスの英語

    03/23のツイートまとめ

    ytaka2013

    これはアメリカが覇権を実質的に放棄する一歩になるかもしれない。http://t.co/CwVZWoW7LJ
    03-23 09:23

    アメリカが同盟国の参加を強く牽制している「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」だが、アメリカが敗北を認めこれに参加する動きを見せ始めた。http://t.co/WhawCkjmDT
    03-23 09:23

    そのようななか、実に興味深い記事を発見した。なんと北朝鮮軍がアラブ諸国を支援し、過去にイスラエルと交戦していたのだ。ぜひお読みいただきたい。アラブ諸国に加勢しイスラエルと戦っていた北朝鮮空軍http://t.co/iihz9zHJhs
    03-23 09:08

    これらのことは、3月28日に行われる勉強会で話すつもりだ。「ヤスの勉強会」第12回のご案内日時:3月28日 土曜日時間:1時半から4時前後まで料金:4000円場所は申し込みいただいた方に直接お伝えいたします。申し込みメルアド。nfo@yasunoeigo.com
    03-23 09:07

    イスラエル、リクードのネタニアフ首相の圧勝におわった。オバマ政権はネタニアフの落選キャンペーンを大規模に行っていた。これから仕返しがあるだろう。イスラエルのロビー団体「AIPAC」はおそらくスキャンダルとなうようなオバマの問題を握っているので、これから出てくるかもしれない。
    03-23 09:06

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